JP3832697B2 - 過給機付エンジン - Google Patents

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  • Supercharger (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は過給機付エンジンに係り、特に、過給機からのオイル戻し性能を向上し得て、過給機付エンジンのエンジン全幅を縮小し得て、過給機付エンジンとサイドフレーム間に衝撃吸収スペースを確保し得て、過給機付エンジンのエンジン全高を低くし得て、車両への乗降性を向上し得て、排気系の熱による吸気系や燃料系への熱害を防止し得て、エンジンマウントの分担重量の最適化を図り得る過給機付エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両には、エンジンを縦置きあるいは横置きに搭載しているものがある。例えば、図8に示す車両102は、車両幅方向両側に夫々車両前後方向に指向させて2本のサイドフレーム104・106を配設し、このサイドフレーム104・106間に位置させるとともに図9・図10に示す如くフロアパネル108の下側に位置させて、過給機付エンジン110を搭載しているものがある。この過給機付エンジン110には、車両後側にトランスミッション112を連結している。
【0003】
この過給機付エンジン110は、車両前後方向にクランク軸114のクランク軸線Aを指向させ且つ車両幅方向一側にシリンダ軸線Bを傾斜させて、車両102に縦置き且つ傾斜させて搭載している。この過給機付エンジン110は、シリンダヘッド116の車両上側に指向する吸気用ヘッド側面118に吸気マニホルド120を取付けるとともに、シリンダヘッド116の車両下側に指向する排気用ヘッド側面122に排気マニホルド124を取付けている。
【0004】
前記過給機付エンジン110は、シリンダヘッド116の車両下側に指向する排気用ヘッド側面122側に過給機126を配設している。過給機126は、排気マニホルド124から排出される排気により駆動され、スロットルボディ128を介して吸気マニホルド120に吸気を圧送する。この過給機126には、オイル出口130にオイル戻し管132の一端側を連絡して設けている。オイル戻し管132の他端側は、過給機付エンジン110のオイル戻し口134に連絡して設けている。
【0005】
このように車両に縦置き且つ傾斜させて搭載される過給機付エンジンとしては、特開昭62−155248号公報、特開平10−280967号公報、特開平10−280968号公報、実用新案登録第2577939号公報に開示されるものがある。
【0006】
特開昭62−155248号公報に開示されるものは、座席下の車体フレームに縦置き且つ傾斜させて搭載した内燃機関の一側面に過給機を備えるとともに他側面に吸気マニホールドを備え、過給機と吸気マニホールドとの間を内燃機関の上部を迂回する吸気配管により接続して設けたものである。
【0007】
特開平10−280967号公報に開示されるものは、車両に縦置き且つ傾斜させて搭載した内燃機関の車両した方向に指向する排気ヘッド側面に複数の排気ポートを設け、これら複数の排気ポートに連通するよう排気マニホルドの各分岐排気管と取付けて設け、複数の排気ポート軸線を通る排気ポート平面よりも上方に位置させて過給機を排気マニホルドの集排気管に取付けたものである。
【0008】
特開平10−280968号公報に開示されるものは、車両に縦置き且つ傾斜させて搭載したエンジンの一側にエアクリーナを配設するとともに他側に過給機を配設し、エアクリーナの空気出口と過給機の空気入口とを車両前後方向のいずれか一つの同一方向に指向させて設けたものである。
【0009】
実用新案登録第2577939号公報に開示されるものは、自動車の前後方向に延びる左右一対のサイドフレーム間に搭載した縦置き且つ傾斜させて搭載した内燃機関の一側面に排気ターボ過給機を設けるとともに他側面に吸気マニホルド等を設けた排気ターボ過給式内燃機関において、排気ターボ過給機のブロワー圧縮機の吐出口を下向きにして、この吐出口に接続した過給空気管路を一対のサイドフレームのうちの一方のサイドフレームに対して下面側から外側を経て上面側に至るように巻き付けて湾曲し、この過給空気管路を内燃機関より前方の部位まで延長した後に内燃機関の他側面における吸気マニホルド等の吸気通路に接続したものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記図8〜図10に示す車両102に搭載された過給機付エンジン110は、車両幅方向両側を夫々前後方向に指向する2本のサイドフレーム104・106により囲まれており、エンジン全幅をサイドフレーム104・106間の幅に規制を受けることになる。
【0011】
この過給機付エンジン110は、シリンダヘッド116の車両下側に指向する排気用ヘッド側面122側に過給機126を配設している。過給機126は、過給機付エンジン110の車両下側に描出される側縁線Cと一方のサイドフレーム104から一定のクリアランスDを確保して描出されるフレーム線Eとにより囲まれる領域に配設している。
【0012】
このため、この過給機付エンジン110は、オイル戻し口134に対する過給機126のオイル出口130の高さFが低くなることから、オイル戻し管132の傾斜が緩やかになって過給機126からのオイルの戻りが悪化し、過給機126において白煙を発生するおそれがある。
【0013】
また、この過給機付エンジン110は、シリンダヘッド116の車両下側に指向する排気用ヘッド側面122側に過給機126を配設していることから、水平線Gに対するシリンダ軸線Bの傾斜角θを小さくすることができず、エンジン全高が高くなる問題がある。このため、この過給機付エンジン110は、フロアパネル108上の座席(図示せず)が高くなり、車両への乗降性を低下させる不都合がある。
【0014】
さらに、この過給機付エンジン110は、シリンダヘッド116の車両下側に指向する排気用ヘッド側面122側に過給機126を配設していることから、過給機126がクランク軸線Aから車両幅方向一側に突出長さHだけ突出されてエンジン全幅が大きくなる問題がある。このため、この過給機付エンジン110は、過給機126が配設された側のサイドフレーム104を、過給機126との干渉をさけるように折曲部136において折曲しなければならず、サイドフレーム104を車両幅方向一側に偏移長さIだけ突出される問題があるとともに、過大な荷重が作用した場合に折曲部136に応力が集中して折損や破断等を生じるおそれがある。
【0015】
さらにまた、この過給機付エンジン110は、重量物である過給機126をシリンダヘッド116から車両幅方向一側に突出させて配設していることにより、過給機付エンジン110を左右のサイドフレーム104・106に夫々支持する各エンジンマウント(図示せず)に対する分担荷重が不均等になり、支持特性を低下させる不都合がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この発明の過給機エンジンは、車両幅方向両側に夫々車両前後方向に指向させて2本のサイドフレームを配設し、前記2本のサイドフレーム間であって前記サイドフレームの上側に配設されるフロアパネルの下側に過給機付エンジンを搭載し、この過給機付エンジンのクランク軸線を車両前後方向に指向させ且つ車両幅方向一側に前記過給機付エンジンのシリンダ軸線を傾斜させて設け、前記過給機付エンジンの車両下側に指向する傾斜下面に排気マニホルドを配設するとともに前記過給機付エンジンの車両上側に指向する傾斜上面に吸気マニホルドを配設し、前記過給機付エンジンの車両後側にトランスミッションを連結して設けている
【0017】
前記過給機付エンジンは、前記過給機を前記トランスミッションの車両幅方向一側に位置させ、前記過給機を前記トランスミッションと側面視で重なるように配設するとともに前記過給機付エンジンと正面視で重なるように配設し、直線状に延出される前記2本のサイドフレームの間で、前記過給機を車両の幅方向及び上下方向で前記過給機付エンジンのシリンダヘッドから突出しないように配設したことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
この発明の過給機付エンジンは、過給機を前記トランスミッションの車両方向幅一側に位置させ、過給機をトランスミッションと側面視で重なるように配設するとともに過給機付エンジンと正面視で重なるように配設し、直線状に延出される2本のサイドフレームの間で、過給機を車両の幅方向及び上下方向で過給機付エンジンのシリンダヘッドから突出しないように配設している。
【0019】
これにより、この過給機付エンジンは、過給機付エンジンに対して過給機の高さを高くして配設することができ、過給機がシリンダヘッドから車両幅方向一側に突出されることがなく、過給機がサイドフレームと干渉することがなく、シリンダ軸線の傾斜角を小さくすることができ、過給機の吸気出口部を吸気系に近接させることができ、過給機の排気通路(タービン部、排気入口部、排気出口部など)を吸気系や燃料系から離間させることができ、重量物である過給機をクランク軸線に近接して配設することができる。
【0020】
【実施例】
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。図1〜図6は、この発明の実施例を示すものである。図1〜図3において、2は車両、4・6はサイドフレーム、8はフロアパネル、10は座席である。車両2は、車両幅方向両側に夫々車両前後方向に指向させて2本のサイドフレーム4・6を配設し、フロアパネル8の上側の車室10に座席12を取付けている。2本のサイドフレーム4・6間には、フロアパネル8の下側に車体パネル14とサイドパネル16とによりエンジンルーム18を設けている。
【0021】
車両2は、2本のサイドフレーム4・6間に位置させるとともにフロアパネル8の下側に位置させてエンジンルーム18に過給機付エンジン20を搭載している。過給機付エンジン20は、一対のエンジンマウントブラケット22・24により2本のサイドフレーム4・6に弾性的に支持され、車両後側にトランスミッション26を連結している。
【0022】
この過給機付エンジン20は、図1・図2に示す如く、車両前後方向にクランク軸28のクランク軸線Aを指向させ且つ車両幅方向一側にシリンダ軸線Bを傾斜させて、車両2に縦置き且つ傾斜させて搭載している。過給機付エンジン20は、シリンダブロック30とシリンダヘッド32とヘッドカバー34とオイルパン36とを有し、シリンダヘッド32の車両上側に指向する吸気用ヘッド側面38に吸気マニホルド40を取付けるとともに、シリンダヘッド32の車両下側に指向する排気用ヘッド側面42に排気マニホルド44を取付けている。
【0023】
吸気マニホルド40は、図1に示す如く、サージタンク46と各吸気ポート(図示せず)に連絡する吸気分岐管48とからなり、サージタンク46にスロットルボディ50を取付けている。この吸気マニホルド40には、燃料噴射弁52を設け、燃料噴射弁52に燃料を供給する燃料管54を設けている。また、排気マニホルド44は、図3に示す如く、各排気ポート(図示せず)に連絡する排気分岐管56とこれら排気分岐管56に連絡して車両後側に指向する直線形状の集合排気管58とからなり、集合排気管58に過給機60を取付けている。
【0024】
過給機60は、図1・図2に示す如く、過給機付エンジン20の車両後側に連結したトランスミッション26の車両幅方向一側に位置させて、車両幅方向一側のサイドフレーム4との間に配設している。過給機60は、排気により回転されるタービン(図示せず)を内蔵するタービン部62とタービンにより駆動されるコンプレッサ(図示せず)を内蔵するコンプレッサ部64とからなり、タービンとコンプレッサとを回転軸(図示せず)により連絡している。
【0025】
この過給機60は、図1・図4に示す如く、図示しない回転軸の回転軸線Cをクランク軸線Aと交差する車両幅方向に指向させて配設している。これにより、過給機60は、タービン部62をサイドフレーム4側に位置させ、コンプレッサ部64をトランスミッション26側に位置させている。
【0026】
過給機60は、タービン部62に排気入口部66と排気出口部68とを設けている。過給機60は、図6に示す如く、タービン部62を排気マニホルド44の集合排気管58の後側に位置させて配設し、直線形状の集合排気管58を排気入口部66に連絡している。排気出口部68には、車両後側に指向する排気出口管70を連絡している。
【0027】
また、過給機60は、コンプレッサ部64に吸気入口管72と吸気出口管74とを設けている。過給機60は、図4・図6に示す如く、吸気入口管72を車両前側の斜め上方に指向させた後に車両幅方向他側の後述するエアクリーナ76に指向させて配設し、吸気出口管74を車両前側の斜め上方に指向させた後に車両幅方向他側の前記スロットルボディ50に指向させて配設している。
【0028】
この過給機付エンジン20は、図1・図2に示す如く、車両幅方向他側のサイドフレーム6上側のエンジンルーム18内に位置させて、エアクリーナ76を配設している。エアクリーナ76は、サイドフレーム6上側の車体パネル14とフロアパネル8との間に位置させて設けている。また、この過給機付エンジン20は、エアクリーナ76の配設された車両幅方向他側のサイドフレーム6下側のエンジンルーム18外に位置させて、インタクーラ78を配設している。インタクーラ78は、車両前後方向に指向する略長四角箱形状に形成され、車両後側から車両前側に向かって上方に傾斜するように車体パネル14に取付けている。
【0029】
前記エアクリーナ76には、図1に示す如く、第1吸気管80の一端側を連絡して設けている。第1吸気管80の他端側は、車両後側に指向させた後に折曲して車両幅方向一側に延設し、コンプレッサ部64の給気入口管72に連絡して設けている。コンプレッサ部64の吸気出口管74には、第2吸気管82の一端側を連絡して設けている。第2吸気管82は、図2に示す如く、第1吸気管80と略並行するように車両幅方向他側に延設した後に下降傾斜させてエンジンマウントブラケット24の後側を通り、サイドフレーム6の下側を通ってインタクーラ78の車体後側の下方に連絡して設けている。
【0030】
インタクーラ78の車体前側の下方には、図2に示す如く、前記第2吸気管82の接続される部位よりも車両上側に位置させて、第3吸気管84の一端側を連絡している。第3吸気管84は、車両幅方向一側に延設してサイドフレーム6の下側を通り、上昇傾斜させてエンジンマウントブラケット24の前側を通って前記スロットルボディ50に連絡して設けている。したがって、第2吸気管82と第3吸気管84とは、図1に示す如く、エンジンマウントブラケット24を前後から挟むように略並行して配管されている。
【0031】
また、この過給機60には、図3に示す如く、回転軸冷却用のオイルのオイル出口86を設け、このオイル出口86にオイル戻し管88の一端側を連絡して設けている。オイル戻し管88の他端側は、過給機付エンジン20のシリンダブロック30下方のオイル戻し口90に連絡して設けている。
【0032】
次に作用を説明する。
【0033】
過給機付エンジン20は、車両2に車両前後方向にクランク軸28のクランク軸線Aを指向させ且つ車両幅方向一側にシリンダ軸線Bを傾斜させることにより、縦置き且つ傾斜させて搭載して設けている。この過給機付エンジン20の車両後側には、トランスミッション26を連結して設け、このトランスミッション26の車両幅方向一側に位置させて過給機60を配設している。
【0034】
この過給機付エンジン20の過給機60は、図示しない回転軸の回転軸線Cをクランク軸線Aと交差する車両幅方向に指向させて配設し、コンプレッサ部64をトランスミッション26側に位置させ、タービン部62をサイドフレーム4側に位置させるとともに排気マニホルド44の後側に位置させて配設し、吸気出口管74を車両前側の斜め上方に指向させた後に車両幅方向他側に指向させて配設している。また、過給機付エンジン20は、エアクリーナ76を車両幅方向他側のサイドフレーム6上側に位置させて配設し、インタクーラ78を車両幅方向他側のサイドフレーム6下側に位置させて配設ている。
【0035】
このように、この過給機付エンジン20は、従来のようにシリンダヘッド32の車両下方向に指向する排気用ヘッド側面42側に過給機60を配設せずに、過給機付エンジン20の車両後側であってトランスミッション26の車両幅方向一側に位置させて過給機60を配設していることにより、図5に示す如く、過給機付エンジン20に対して過給機60の高さを高くして配設することができ、過給機60がシリンダヘッド32から車両幅方向一側に突出されることがなく、過給機60がサイドフレーム4と干渉することがなく、水平線Gに対するシリンダ軸線Bの傾斜角θを小さくすることができ、重量物である過給機60をクランク軸線Aに近接して配設することができる。
【0036】
このため、この過給機付エンジン20は、過給機付エンジン20のオイル戻し口90に対する過給機60のオイル出口86の高さFを高くし得て、オイル戻し管88の傾斜を大きく急にすることができることにより、過給機60からのオイル戻し性能を向上することができ、過給機付エンジン20の傾斜による過給機60における白煙の発生を防止することができ、また、オイル出口86とオイル戻し口90との水平離間距離を短くすることができる。
【0037】
また、この過給機付エンジン20は、過給機60がシリンダヘッド32から車両幅方向一側に突出されることがないことにより、図5に示す如く、過給機60のクランク軸線Aから車両幅方向一側への突出長さHを小さくしてエンジン全幅を縮小することができ、過給機60がサイドフレーム4と干渉することがないことにより、サイドフレーム4を折曲する必要がなく、また、過大な荷重が作用した場合にも応力集中による折損や破断等のおそれを招くことがなく、過給機付エンジン20とサイドフレーム4間に干渉防止スペースとしてのクリアランスDを確保することができる。
【0038】
さらに、この過給機付エンジン20は、シリンダ軸線Bの傾斜角θを小さくすることができることにより、従来よりもエンジン全高を高さJだけ低くし得るとともに座席10を低くし得て、車両2への乗降性を向上することができる。
【0039】
さらにまた、この過給機付エンジン20は、コンプレッサ部64をトランスミッション26側に位置させて配設したことにより、過給機60の吸気出口管74を吸気系のスロットルボデイ50に近接させることができ、第2吸気管82を短くすることができるとともに接続を容易にすることができ、排気マニホルド44や過給機60、排気出口管70などの排気系を吸気系の第1吸気管80等の吸気系や燃料管54等の燃料系から離間させることができ、排気系の熱による吸気系や燃料系への熱害を防止することができる。
【0040】
また、この過給機付エンジン20は、過給機60のタービン部62を排気マニホルド44の集合排気管58の後側に位置させて配設し、直線形状の集合排気管58を排気入口部66に連絡していることにより、タービン部62に流入する排気の抵抗を低減し得て、タービンの駆動効率を向上し得て、重量物である過給機60をクランク軸Aに近接して配設することができることにより、エンジンマウントブラケット22・24の分担重量の最適化を図り得て、過給機付エンジン20の支持特性を向上することができる。
【0041】
また、この過給機付エンジン20は、エアクリーナ76の下側のエンジンルーム18外に位置させてインタクーラ78を配設していることにより、その他の配管の共通化を図りながらスペースの有効利用を図り得て、また、吸気の冷却効率を向上することができる。
【0042】
なお、この実施例においては、過給機60とスロットルボディ50との間にインタクーラ78を設けているが、図1に2点鎖線で示す如く、第2吸気管82の他端側をスロットルボディ50に連絡することにより、インタクーラ78を省略することもできる。このようにインタクーラ78を省略した場合においても、前述効果を奏することができ、これにより、吸気系の相違する過給機付エンジン20に実施し得て、実用性を向上することができる。
【0043】
図7は、この発明の別の実施例を示すものである。この別の実施例の過給機付エンジン20は、過給機付エンジン20の車両後側に連結したトランスミッション26の車両幅方向一側に位置させて過給機60を配設し、この過給機60の回転軸の回転軸線Cをクランク軸線Aと平行する車両前後方向に指向させて配設している。この過給機60は、タービン部62を車両後側に位置させ、コンプレッサ部64を車両前側の過給機付エンジン20に近接位置させて配設している。
【0044】
過給機60は、タービン部62の排気入口部66に排気マニホルド44の直線形状の集合排気管58を連絡し、タービン部62の排気出口部68に車両後側に直線的に指向する排気出口管70を連絡している。過給機60は、コンプレッサ部64の吸気入口管72を車両幅方向他側の斜め上方に指向させた後に車両幅方向他側に略水平に指向させて配設し、吸気出口管74を車両幅方向他側の斜め上方に指向させた後に車両幅方向他側に略水平に指向させて配設している。
【0045】
また、この別の実施例の過給機付エンジン20は、車両幅方向他側のサイドフレーム6とトランスミッション26との間のエンジンルーム18内に位置させてエアクリーナ76を配設している。このエアクリーナ76は、サイドフレーム6のエンジンルーム18側に取付け、車両前側に第1吸気管80の一端側を連絡して設けている。第1吸気管80の他端側は、車両幅方向他側に指向させて略直線的に延設し、コンプレッサ部64の給気入口管72に直線的に連絡して設けている。
【0046】
これにより、この別の実施例の過給機付エンジン20は、前述実施例と同様の効果を奏し得て、さらに、過給機付エンジン20の車両後側であってトランスミッション26の車両幅方向一側に、回転軸の回転軸線Cをクランク軸線Aと平行する車両前後方向に指向させて過給機60を配設していることにより、重量物である過給機60をクランク軸線Aにさらに近接して配設することができる。
【0047】
このため、この過給機付エンジン20は、過給機60のクランク軸線Aから車両幅方向一側への突出長さHを前述実施例よりも小さくし得て、エンジン全幅をさらに縮小することができ、また、タービン部62を車両後側に位置させていることにより、第1吸気管80等の吸気系や燃料管54等の燃料系からさらに離間させ得て、排気系の熱による吸気系や燃料系への熱害防止をさらに向上することができ、さらに、重量物である過給機60をクランク軸線Aにさらに近接して配設し得ることにより、エンジンマウントブラケット22・24の分担重量のさらなる最適化を図り得て、過給機付エンジン20の支持特性をさらに向上することができる。
【0048】
また、この過給機付エンジン20は、車両後側に位置させたタービン部62の排気出口部68に、車両後側に直線的に指向する排気出口管70を連絡していることにより、タービン部62から流出する排気の抵抗を低減し得て、タービンの駆動効率をさらに向上することができる。
【0049】
さらに、この過給機付エンジン20は、車両幅方向他側のサイドフレーム6とトランスミッション26との間のエンジンルーム18内に位置させてエアクリーナ76を配設していることにより、車両幅方向他側のサイドフレーム6上側に余剰スペースを現出させることができ、エンジンルーム18内のスペースの有効利用を図ることができ、また、エアクリーナ76の車両前側に一端側を連絡する第1吸気管80の他端側をコンプレッサ部64の給気入口管72に直線的に連絡して設けていることにより、第1吸気管80を短縮し得て、過給機60の吸入効率を向上することができる。
【0050】
なお、上述各実施例においては、過給機60の回転軸の回転軸線Cをクランク軸線Aと交差する車両幅方向に指向させて配設し、また、過給機60の回転軸の回転軸線Cをクランク軸線Aと平行する車両前後方向に指向させて配設したが、図7に1点鎖線で示す如く、過給機60の回転軸の回転軸線Cをクランク軸線Aに対して角度+αだけ傾斜する方向に指向させて配設することもでき、また、過給機60の回転軸の回転軸線Cをクランク軸線Aに対して角度−αだけ傾斜する方向に指向させて配設することもできる。
【0051】
【発明の効果】
このように、この発明の過給機付エンジンは、過給機付エンジンに対して過給機の高さを高くして配設することができ、過給機がシリンダヘッドから車両幅方向一側に突出されることがなく、過給機がサイドフレームと干渉することがなく、シリンダ軸線の傾斜角を大きくすることができ、過給機の吸気出口部を吸気系に近接させることができ、過給機の排気通路(タービン部、排気入口部、排気出口部など)を吸気系や燃料系から離間させることができ、重量物である過給機をクランク軸線に近接して配設することができる。
【0052】
このため、この過給機付エンジンは、過給機付エンジンのオイル戻し口に対する過給機のオイル出口の高さを高くしてオイル戻し管の傾斜を大きく急にすることができることにより、過給機からのオイル戻し性能を向上することができ、過給機がシリンダヘッドから車両幅方向一側に突出されることがないことにより、過給機付エンジンのエンジン全幅を縮小し得て、過給機がサイドフレームと干渉することがないことにより、サイドフレームを折曲する必要がなく、また、過大な荷重が作用した場合にも折曲部への応力集中による折曲や破断等のおそれを招くことがなく、過給機付エンジンとサイドフレーム間に干渉防止スペースを確保し得る。
【0053】
また、この過給機付エンジンは、シリンダ軸線の傾斜角を小さくすることができることにより、過給機付エンジンのエンジン全高を低くし得るとともに座席を低くして車両への乗降性を向上し得て、過給機を吸気系に近接させることができることにより、吸気管を短くすることができ、過給機を吸気系や燃料系から離間させることができることにより、排気系の熱による吸気系や燃料系への熱害を防止し得て、重量物である過給機をクランク軸線に近接して配設することができることにより、エンジンマウントブラケットの分担重量の最適化を図り得て、過給機付エンジンの支持特性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す車両に搭載された過給機付エンジンの平面図である。
【図2】車両に搭載された過給機付エンジンの正面図である。
【図3】車両に搭載された過給機付エンジンの側面図である。
【図4】過給機付エンジンの平面図である。
【図5】過給機付エンジンの正面図である。
【図6】過給機付エンジンの側面図である。
【図7】別の実施例を示す車両に搭載された過給機付エンジンの平面図である。
【図8】従来例を示す車両の平面図である。
【図9】図8に示す車両に搭載された過給機付エンジンの平面図である。
【図10】図8に示す車両に搭載された過給機付エンジンの正面図である。
【符号の説明】
2 車両
4・6 サイドフレーム
18 エンジンルーム
20 過給機付エンジン
26 トランスミッション
28 クランク軸
40 吸気マニホルド
44 排気マニホルド
46 サージタンク
50 スロットルボディ
60 過給機
62 タービン部
64 コンプレッサ部
76 エアクリーナ
78 インタクーラ
80 第1吸気管
82 第2吸気管
84 第3吸気管
90 オイル戻し管

Claims (3)

  1. 車両幅方向両側に夫々車両前後方向に指向させて2本のサイドフレームを配設し、前記2本のサイドフレーム間であって前記サイドフレームの上側に配設されるフロアパネルの下側に過給機付エンジンを搭載し、この過給機付エンジンのクランク軸線を車両前後方向に指向させ且つ車両幅方向一側に前記過給機付エンジンのシリンダ軸線を傾斜させて設け、前記過給機付エンジンの車両下側に指向する傾斜下面に排気マニホルドを配設するとともに前記過給機付エンジンの車両上側に指向する傾斜上面に吸気マニホルドを配設し、前記過給機付エンジンの車両後側にトランスミッションを連結して設けた過給機エンジンにおいて、前記過給機を前記トランスミッションの車両幅方向一側に位置させ、前記過給機を前記トランスミッションと側面視で重なるように配設するとともに前記過給機付エンジンと正面視で重なるように配設し、直線状に延出される前記2本のサイドフレームの間で、前記過給機を車両の幅方向及び上下方向で前記過給機付エンジンのシリンダヘッドから突出しないように配設したことを特徴とする過給機付エンジン。
  2. 前記過給機は前記排気マニホルドと連絡するタービン部と前記吸気マニホルドに連絡されるスロットルボディよりも上流側の吸気系と連絡するコンプレッサ部とを備え、前記過給機の回転軸線を車両幅方向に指向させ、前記タービン部を前記排気マニホルドの後側に位置させるとともに前記コンプレッサ部を前記タービン部と前記トランスミッションとの間に位置させ、前記コンプレッサ部の吸気出口管を車両前側の斜め上方に指向させた後に前記シリンダヘッドから離間する車両幅方向他側のサイドフレームの方向に延出させ、前記吸気出口管を前記過給機と前記吸気マニホルドとの間で前記過給機付エンジンの後面に沿って配設したことを特徴とする請求項1に記載の過給機付エンジン。
  3. 前記シリンダヘッドから離間する車両幅方向他側のサイドフレームの上側にエアクリーナを配設し、このサイドフレームと車体パネルとの間であって前記エアクリーナの下側にインタークーラを配設し、このインタークーラに接続される吸気管を前記過給機側の方向に延出させ、この吸気管を前記エアクリーナの下方を通過した後に前記過給機側の側方を通過してトランスミッション側方の前記過給機に接続させることを特徴とする請求項1に記載の過給機付エンジン。
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