JP4345110B2 - 過給機付エンジンの吸気装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸気を圧縮する過給機が装備された過給機付エンジンの吸気装置に関し、特に、出力軸が車幅方向に延びるように横置き搭載されたエンジンにおけるインタークーラや吸気管等のレイアウトに係る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、出力向上のためにエンジンの吸気通路に過給機を設けることは行われており、過給機により圧縮された吸気の温度が150°Cを越える高温になることから、それに伴う吸気充填効率の低下や燃焼温度上昇等の悪影響を解消するために、過給機よりも下流側の吸気通路にインタークーラを設けて吸気温度を低下させることも知られている。
【0003】
上記過給機付エンジンにおけるインタークーラのレイアウトとして、従来、例えば実開平2−54325号公報やヨーロッパ特許公報0178266号に開示されるように、吸気を冷却するためのインタークーラをエンジンルーム前側のラジエータに隣り合わせに配置したものが既に提案されている。このように、インタークーラをラジエータに隣り合わせに配置することで、車両前側からの走行風が直接的にインタークーラに取り入れられ、放熱性を高めることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、乗用車における居住スペース拡大の要求に応えるために、エンジンを横置き搭載して、エンジンルームを特に車両前後方向にコンパクト化することが行われているが、このようにすると、ラジエータやインタークーラを通過した走行風の流れがその後側のエンジンによって妨げられやすくなり、背圧の増大により風量が減少して、前記ラジエータやインタークーラの冷却効率が低下する難がある。
【0005】
また、エンジンルームのコンパクト化に伴い、車載バッテリ等の電装品や各種ポンプ等の補機類のレイアウト上の制約も自ずと厳しくなり、特に過給機やインタークーラを設けたエンジンでは、それらの配置や吸気管のコンパクトな取り回しが容易ではない。
【0006】
つまり、エンジンを横置き搭載して、エンジンルームをコンパクト化した場合、従来までのエンジンの吸気装置では、エンジンルームにおける良好な搭載性の確保と冷却効率の向上とを両立させることが困難になる。
【0007】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エンジンを横置き搭載してエンジンルームをコンパクト化したものにおいて、エンジン吸気装置のエンジンルームへの搭載性を良好に保ちつつ、吸気冷却効率を高めることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の解決手段では、エンジン及びトランスミッションの配置を考慮して、インタークーラの配置及び吸気配管に工夫を凝らすことで、該インタークーラを通過した走行風がコンパクトなエンジンルームをスムーズに流れるようにした。
【0009】
具体的に、請求項1記載の発明では、エンジンルームのラジエータ後方にエンジンが出力軸を車幅方向に延ばした状態で横置きに搭載され、該エンジンに対し出力軸の軸線方向にトランスミッションが配設されており、前記エンジンの燃焼室へ吸気気を供給する吸気通路に、吸気を圧縮する過給機と該過給機により圧縮された吸気を冷却するインタークーラとが設けられている過給機付エンジンの吸気装置を前提とする。
【0010】
そして、記過給機が、エンジンよりも車両後側に配置されたターボ過給機であり、前記インタークーラは、前記ラジエータに対し、前記トランスミッションがエンジンに対し配置されている側と車幅方向に同じ側に並んで配置され、前記過給機からの吸気を受け入れるロアタンクと、該ロアタンクの上側に位置し、冷却後の吸気をエンジン側へ供給するアッパータンクとを有するものである。
【0011】
そして、前記過給機よりも下流において吸気通路は、前記トランスミッションの上方空間を車両前方に延びた後に、下方に向きを変えてトランスミッションの前方を下方に向かって延び、その後、車両前方に向きを変えて前記インタークーラのロアタンクに接続されていて、そうしてトランスミッションの前方を下方に向かって延びる部位が、車両前後方向から見てインタークーラのコアと重なるように配置されている構成とする。
【0012】
この構成によれば、車両前側からの走行風はラジエータの隣のインタークーラに直接、取り入れられ、該インタークーラを通過した後、その後方のトランスミッションの上方をスムーズに流れて、エンジンルームの後側から車体フロアの下方へと流れ出るようになる。すなわち、一般に、前記トランスミッションの高さはエンジンのシリンダヘッドやシリンダブロックよりも低いので、インタークーラをラジエータに対し、車幅方向に前記トランスミッションがある側に並べれば、車両前後方向から見て前記トランスミッションの上方の空間を、インタークーラからの走行風がスムーズに流れる通風空間として確保できるのである。このことで、インタークーラの冷却効率を十分に高められる。
【0013】
また、排気系が車両後側に位置するように横置き搭載されたエンジンでは、ターボ過給機は必ずエンジンよりも車両後側に配置されることになり、インタークーラをエンジンルーム前側に配置する場合、前記過給機及びインタークーラの間の吸気管をエンジンルームにコンパクトに納めることは容易ではないが、前記の構成では、ターボ過給機よりも下流の吸気通路がエンジンを迂回して、トランスミッションの上方を車両前後方向に延びているので、エンジン上方に突出することなくコンパクトに配置できる。
【0014】
しかも、そうしてトランスミッションの上方を車両前後方向に延びる吸気通路は、走行風の流れる通風空間にその流れの方向に沿って延びることになるので、走行風の流れを妨げることなく、該走行風によって冷却される。よって、吸気冷却効率がさらに高まる。
【0015】
加えて、前記の構成では、そうしてトランスミッションの上方を車両前方に向かって延びた吸気通路が、下方に向きを変えてトランスミッションの前方を下方に向かって延びていて、この下方に延びる部位が、車両前後方向から見てインタークーラのコアと重なるように配置されていることから、インタークーラを通過した走行風により効率良く冷却されるようになり、そのことによっても吸気冷却効率を高めることができる。
【0016】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明におけるトランスミッションの上方には車載バッテリが配設され、車両前後方向から見て前記バッテリ及びエンジンの間には、インタークーラを通った走行風を通過させる通風空間が設けられているものとする。このことで、トランスミッションの上方にバッテリを配置しつつ、該バッテリ及びエンジンの間に通風空間を確保できる。
【0017】
請求項3記載の発明では、請求項2記載の発明におけるエンジンルームの車幅方向両側には、それぞれ車両前後方向に延びるフロントフレームが設けられ、バッテリは前記両フロントフレームの間に配置されているものとする。このことで、バッテリの配置が具体的に左右両側のフロントフレームの間に特定される。
【0018】
請求項4記載の発明では、請求項1記載の発明において、通風空間における過給機よりも下流の吸気通路の上方には、エンジンの動弁系カム軸により駆動される補機が配設されているものとする。このことで、動弁系カム軸により駆動される補機はエンジンに対し車幅方向に位置しているので、該補機を例えばエンジンに対し車両前後方向に設けたものに比べて、エンジンルームの車両前後方向のコンパクト化が容易になる。
【0019】
請求項5記載の発明では、請求項1記載の発明におけるインタークーラ及びラジエータは互いに一体的に形成され、かつ弾性体を介して車体に取り付けられているものとする。このことで、インタークーラ及びラジエータをマス部材とするダイナミックダンパが構成される。そして、横置き搭載エンジンでは、出力軸の回転変動に起因するエンジン振動を前記ダイナミックダンパによって有効に減衰でき、このことによりアイドル振動の低減が図られる。
【0020】
請求項6記載の発明では、請求項5記載の発明における弾性体は、インタークーラの上下両端部と、ラジエータにおけるインタークーラから遠い側の上下両端部とにそれぞれ配置されているものとする。
【0021】
このことで、インタークーラ及びラジエータからなるマス部材は車幅方向の両側に互いに離れた4隅で車体に取り付けられているので、弾性体を介して車体に対し上下動可能に取り付けられていても、車両前後方向の軸回りにはあまり揺動しない。つまり、ダイナミックダンパのマス部材として必要な上下方向の変位量を確保しつつ、左右方向の傾きや揺れを抑えることができる。
【0022】
請求項7記載の発明では、請求項5記載の発明におけるインタークーラには、ラジエータを支持するラジエータ支持部が設けられているものとする。
【0023】
すなわち、一般に、インタークーラは過給機からの高圧の吸気を受け入れるために、ラジエータに比べて高剛性のものとされている。そこで、その高剛性のインタークーラにラジエータ支持部を設けて、ラジエータを一体的に支持する構成とすることで、ラジエータ自体の剛性を特に高めることなく、インタークーラ及びラジエータを一体的にかつ高剛性に構成することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。
【0025】
図1〜図3は、本発明の実施形態に係る過給機付エンジンの吸気装置Aが搭載されている車両のエンジンルームを示す。各図において、1はエンジンルームの前側に配置されたラジエータであり、このラジエータ1の下端部は車幅方向に延びるクロスメンバ(図示せず)に支持される一方、上端部は同じく車幅方向に延びるシュラウドアッパパネル2に支持されている。前記ラジエータ1の後方には、エンジン3がそのクランク軸(出力軸)を車幅方向に向けて横置き搭載され、エンジンルームの左右方向(車幅方向)両側で前後に延びる2つのフロントフレーム4,4にエンジンマウントを介して支持されている。また、前記エンジン3の車両左側(図1及び図2における右側)には、オートマチックトランスミッション(以下ATという)5が取り付けられている。
【0026】
前記エンジン3は、図示しないが車幅方向に並んで設けられた4つのシリンダを有する直列4気筒ディーゼルエンジンであり、各シリンダ内の燃焼室へ吸気を供給する吸気通路6には、上流側から順にエアクリーナ7、ターボ過給機8、インタークーラ9、及びサージタンク10(図2にのみ示す)が配設されている。詳しくは、前記吸気通路6は複数の樹脂製の吸気管を連結したもので、上流端が前記エアクリーナ7のケースに接続され、上下方向に延びる第1吸気管12と、上流端が第1吸気管12の下流端に接続され、AT5の上方を車両前後方向に延びて下流端がターボ過給機8の上流側に接続された第2吸気管13とを備えている。この第1及び第2吸気管12,13によりターボ過給機8の上流の1次側吸気管が構成されている。
【0027】
前記ターボ過給機8は、エンジン3よりも車両後側に位置する排気マニホルド11(図2にのみ示す)に取り付けられており、該排気マニホルド11からの高温高圧の排気ガスを受け入れるスクロール形状のタービンケース8aと、吸気通路6に連通するスクロール形状のブロワケース8bとがセンターハウジングにより連結されたものである。前記タービンケース8aには、図示しないが、排気ガスにより回転されるタービン翼車が収容されている一方、ブロワケース8bには、前記タービン翼車と一体に高速回転するブロワインペラが収容され、該ブロワインペラにより吸気通路6の上流側から吸い込まれた吸気がブロワケース内で圧縮されて、下流側に圧送されるようになっている。
【0028】
前記ターボ過給機8の下流側の吸気通路6は、該ターボ過給機8に接続された接続管14と、上流端が該接続管14に接続され、前記第2吸気管13と平行にAT5の上方を車両前後方向に延びる第3吸気管15と、上流端が該第3吸気管15の下流端に接続され、上下方向に延びて下流端がインタークーラ9に接続された第4吸気管16とを備えている。前記接続管14,第3吸気管15、及び第4吸気管16により2次側吸気管が構成される。
【0029】
前記インタークーラ9は、ラジエータ1の車両左側、即ちエンジン3に対しAT5の配置されている側に並んで配置されており、ターボ過給機8により圧縮された高温高圧の吸気を走行風等により冷却するようになっている。すなわち、このインタークーラ9は上下にそれぞれアッパータンク17及びロアタンク18を有し、該ロアタンク18に前記第4吸気管16の下流端(先端部)が接続されていて、ターボ過給機8から圧送される高温高圧の吸気を受け入れる。そして、ターボ過給機8からの吸気は前記ロアタンク18からインタークーラコア19を通過してアッパータンク17まで流通する間に、該インタークーラコア19を通過する風によって冷却される。
【0030】
前記アッパータンク17には、第5吸気管20の上流端が接続されている一方、該第5吸気管20の下流端は、エンジン3のシリンダヘッドに取り付けられたサージタンク10に接続されており、インタークーラ9で冷却された吸気はアッパータンク17から第5吸気管20内を通ってサージタンク10に至り、そこからエンジン3の各シリンダ内の燃焼室に分配されて供給されるようになっている。
【0031】
前記インタークーラ9及びラジエータ1の後側には、図4にも示すように、それぞれ電動モータ22,23によって回転作動される主冷却ファン24及び補助ファン25の2つのファンが取り付けられている。前記主冷却ファン24は、車両前後方向から見て、前記インタークーラ9及びラジエータ1の両方のコアに重なるように車両左側(インタークーラ9側)に配置されていて、エンジンルームの温度状態に応じてオンオフ切替作動されるようになっている。また、補助ファン25は反対に車両右側に配置されており、空調装置の作動状態に応じてオンオフ切替作動されるようになっている。この補助ファン25は主冷却ファン24に比べて能力が小さくて済むので、相対的に薄型のものが用いられており、その分、エンジン3との間に補機配置スペースが大きく確保されている。尚、前記インタークーラ9及びラジエータ1の詳細な構成については後述する。
【0032】
前記主冷却ファン24及び補助ファン25の電動モータ22,23に電力を供給するバッテリ26は、エンジンルームにおける車両左側かつ後側に配置されている。このバッテリ26は、エンジン3のシリンダヘッドカバー3aと略同じ高さにあり、該シリンダヘッドカバー3aから車幅方向に離れて、左側フロントフレーム4よりも車両内側に位置している。また、前記バッテリ26に対面するエンジン3の端面(車両左側の端面)には、動弁系カム軸(図示せず)により駆動される補機としてのバキュームポンプ28及び油圧ポンプ29(図3にのみ示す)が配設されている。前記バキュームポンプ28は、図示しないブレーキ用の真空倍力装置(いわゆるマスターバック)へ空気負圧を供給するものであり、また、油圧ポンプ29は車両のパワーステアリング装置に作動油圧を供給するものである。尚、図2及び図3にのみ示すが、30は前記油圧ポンプ29のリザーバタンクである。
【0033】
図1に示すように、この実施形態のエンジンルームを車両前側から車両後側に向かって見ると、主冷却ファン24に重なって見えるAT5の上方空間、言い換えると、車両前後方向から見てバッテリ26及びエンジン3の間、及び該バッテリ26及びAT5の間の空間は、インタークーラ9及びラジエータ1を通過して主冷却ファン14によって吸い出された風が車両前号方向に流れる通風空間31とされている。すなわち、図3に太線の矢印で示すように、インタークーラ9及びラジエータ1を通過した走行風等はその後方の通風空間31を車両前側から後側にスムーズに流れて、エンジンルームの後側から車体フロア(図示せず)の下方に流れ出るようになっている。また、前記バッテリ26及びエンジン3の間には、第2吸気管13及び第3吸気管15がバキュームポンプ28等の下方を潜って車両前後方向に延びており、それらは車両前後方向に流れる風を妨げることなく、その風によって冷却される。
【0034】
前記図2において、33,34はそれぞれエンジン3内のウオータジャケットとラジエータ1とを連通するアッパーホース及びロアホースである。また、図2及び図3において、35はエンジン3のシリンダヘッドカバー3aの上方を覆う遮音カバーである。この遮音カバー35はエンジン3の最上位置に相当し、車両のボンネットラインBに沿って車両後側から前側に向かって徐々に低くなるように傾斜しており、その下方には、エンジン3の各気筒の燃焼室に高圧の燃料を供給する燃料噴射ポンプ(補機)40が配設されている。さらに、図3のみに示すように、前記燃料噴射ポンプ40の下方には、補機としてのオルタネータ42及び空調装置用コンプレッサ43が上下方向に並んで配設されている。
【0035】
次に、前記ラジエータ1及びインタークーラ9の構成について、図4〜図8に基づいて詳細に説明する。
【0036】
前記ラジエータ1は、図4及び図5に示すように、上下にそれぞれアッパータンク45及びロアタンク46を有し、それらが中間のラジエータコア47と共にサイドフレームにより一体的に連結されたダウンフロータイプのものである。
【0037】
前記アッパータンク45は、車幅方向に延びる逆U字状横断面を有する樹脂製カバー部材の下側に、同じく車幅方向に延びるアルミ合金製プレート部材を一体的に取り付けて構成したもので、前記カバー部材における車幅方向の中心位置よりも車両左側寄りの部位に、アッパーホース33が接続される冷却水入口部(接続部)45aが設けられている。また、前記ロアタンク46はアッパータンク45と同様に構成されていて、車幅方向の中心位置よりも車両右側寄りの部位に、ロアホース34が接続される冷却水出口部46aが設けられている。
【0038】
さらに、前記ラジエータコア47は、図示しないが、上下方向に延びる多数のチューブと該チューブの間の多数のフィンとが一体的に形成されたもので、各チューブの上下両端部がそれぞれアッパータンク45及びロアタンク46のプレート部材を貫通して、タンクの内部に臨んでいる。そして、前記アッパーホース33内を通ってエンジン3から還流される高温の冷却水は、アッパータンク45からインタークーラコア47のチューブ内を流下し、その間に走行風等によって冷却されてロアタンク46内に至り、そこからロアホース44内を通ってエンジン側へ供給される。尚、48は新しい冷却水を補給するための補給孔を開閉するフィラーキャップである。
【0039】
前記アッパータンク45は、冷却水入口部45aに対し車両左側(インタークーラ9の側)の部分の断面積が反対側(車両右側)よりも大きく、例えば略2倍とされている。そして、エンジン3からの冷却水はアッパータンク45内で、前記冷却水入口部45aを境に左右両側に振り分けられ、断面積の大きい車両左側のアッパータンク45内に車両右側よりも多く流れる。すなわち、車両左側のラジエータコア47は主冷却ファン45により風が吸い出されて効率良く冷却されるようになっており、ちょうどその車両左側のラジエータコア47内における冷却水の流通量が相対的に多くなっているので、ラジエータ1の全体としての冷却効率が高められている。
【0040】
前記インタークーラ9は、図6〜図8に示すように、アッパータンク17、ロアタンク18、及びインタークーラコア19がアルミニウム合金により一体形成されたもので、ターボ過給機8からの高圧の吸気を受け入れるために、ラジエータ1に比べて剛性の高いものとされている。また、前記インタークーラコア19の厚みはラジエータコア47の略2倍とされており、このことで、インタークーラコア19のピッチを狭めることなく放熱性を高めることができる。つまり、走行風の圧力損失を小さく抑えながら冷却効率を高めることができる。
【0041】
前記インタークーラ9のアッパータンク17には、車両後側の斜め上方に向かって延び、第5吸気管20に接続される吸気出口部17aが形成されている。また、該吸気出口部17aの近傍には、上方に突出していて、後述のゴムマウント52が嵌装される車体側連結部17bが設けられている。一方、ロアタンク18における最下位置、即ちインタークーラ9の最下位置には、車両後側に略水平に延び、第4吸気管16に接続される吸気入口部18aが形成されている。また、該吸気入口部18aの近傍には、下方に突出していて、後述のゴムマウント53が嵌装される車体側連結部18bが設けられている。
【0042】
また、前記インタークーラ9のアッパータンク17及びロアタンク18には、それぞれ車幅方向に略水平に延びる断面L字形状のブラケット(ラジエータ支持部)17c、18cが設けられていて、図4及び図5に示すように、前記両ブラケット17c、18cがそれぞれラジエータ1のアッパータンク45及びロアタンク46に連結されている。このように、剛性の高いインタークーラ9にラジエータ1を支持するブラケット17c,18cを設けて、ラジエータ1を一体的に支持することで、ラジエータ1自体の剛性を特に高めなくても、インタークーラ9及びラジエータ1を一体的にかつ高剛性に構成することができる。
【0043】
前記インタークーラ9及びラジエータ1は、互いのコアの後面が略同一面上に並ぶように位置づけられており、その両方に跨って配置されている主冷却ファン24の羽根車は略同一面上に並んでいる両方のコア19,47から例えば15mm程度の適切な間隔だけ離されていて、インタークーラ9及びラジエータ1の両方から効率良く風を吸い出せるようになっている。また、前記主冷却ファン24には、インタークーラコア19の全面と、冷却水入口部45aよりも車両左側のラジエータコア47を覆うファンシュラウド24aが設けられており、ラジエータ1の車両左側、即ち冷却水の流量が多い側から十分に風を吸い出せるようになっている。
【0044】
一方、前記ラジエータコア47の前面はインタークーラコア19の前面よりも車両後側に位置しており、そこに、空調装置の冷媒を凝縮させるクーラーコンデンサ50(図2参照)が配置されていて、そのクーラコンデンサ50の前面はインタークーラコア19の前面と略同一面上に位置している。つまり、前記クーラコンデンサ50は、インタークーラ9に比べて厚みの小さいラジエータ1とその前方のラジエータグリルとの間のデッドスペースに配置されている。
【0045】
前記インタークーラ9及びラジエータ1は、エンジン3のアイドル振動を減衰させるダイナミックダンパを構成している。すなわち、図4及び図5に示すように、インタークーラ9及びラジエータ1の上下両面における車幅方向の両端部には、それぞれ2つの上方側のゴムマウント52,52及び2つの下方側のゴムマウント53,53が配設されており、上側の2つがブラケット54,54を介してシュラウドアッパーパネル2(図2参照)に連結されている一方、下側の2つは車体のクロスメンバに連結されている。
【0046】
このように、前記インタークーラ9及びラジエータ1からなるマス部材がゴムマウント52,53,…により車体に対し上下動可能に取り付けられているので、横置き搭載されたエンジン3のクランク軸の回転変動に起因するエンジン振動を有効に減衰できる。また、それら4つのゴムマウント52,53,…はインタークーラ9及びラジエータ1からなるマス部材に対し、車幅方向に互いに離れて4隅に配設されているので、マス部材として必要な上下方向の変位量を確保しつつ、左右方向の傾きや揺れが抑制され、このことにより、ダイナミックダンパとしての効果が十分に発揮される。
【0047】
したがって、この実施形態に係るエンジンの吸気装置Aによれば、インタークーラ9をラジエータ1に対し車幅方向に隣り合わせにかつAT5側に配置することで、該インタークーラ9の後側でエンジン3のシリンダヘッド等よりも低い位置にあるAT5の上方を、インタークーラ9からの風が通過する通風空間31とすることができる。このことにより、インタークーラ9を通過する風量を十分に確保して、吸気冷却効率を高めることができる。
【0048】
また、ターボ過給機8がエンジン3よりも車両後側に配置されていても、該ターボ過給機8の上下流の第2及び第3吸気管13,15をAT5側からエンジン3を迂回させるようにレイアウトして、エンジン3よりも上方に突出させないようにしている。しかも、前記第2及び第3吸気管13,15は前記通風空間31で風の流れる方向に延びているので、その風の流れを殆ど妨げない。つまり、インタークーラ9を通過する風の流れを妨げることなく、吸気配管をエンジンルームにコンパクトにレイアウトできる。
【0049】
さらに、前記のように第3吸気管15が通風空間31を流れる風によって冷却される一方で、その下流側の第4吸気管16は、車両前後方向に見てインタークーラコア19に重なるように延びており、インタークーラコア19を通過した風により効率良く冷却される。このように、ターボ過給機8からインタークーラ9に至る高温高圧の吸気が予め第3、第4吸気管15,16の内部でも冷やされるので、吸気の冷却効率を一層、高めることができる。
【0050】
加えて、この実施形態では、バキュームポンプ28及び油圧ポンプ29を動弁系カム軸により駆動するようにして、エンジン3の後端面、即ち車両左側に配置しているので、それらを例えばエンジン3の側面、即ち車両前後方向に並べて配置する場合に比べて、車両前後方向への張り出しが抑制されている。また、エンジン3よりも車両前側の2つのファン24,25のうち、薄型の補助ファン24をエンジン前端側(車両右側)に配置して、エンジン3との間のスペースを大きくしている。そして、そのように確保したスペースに燃料噴射ポンプ40、オルタネータ42及びコンプレッサ43を上下方向に並べて配置しているので、補機類の搭載性を担保しつつ、エンジンルームを車両前後方向にコンパクト化できる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明における過給機付エンジンの吸気装置によれば、インタークーラをラジエータに対し車幅方向にトランスミッション側に並べて配置することで、エンジンのシリンダヘッド等よりも低い位置にあるトランスミッションの上方の空間を前記インタークーラからの走行風がスムーズに流れる通風空間として確保でき、このことにより、インタークーラの冷却効率を十分に高めることができる。
【0052】
また、エンジンよりも車両後側のターボ過給機とインタークーラとの間の吸気配管を、トランスミッション側からエンジンを迂回させることで、エンジン上方に突出させずにコンパクトに配置できる。
【0053】
さらに、前記ターボ過給機よりも下流の吸気通路が、通風空間で走行風の流れを妨げることなく冷却されるとともに、その下流側の部位がインタークーラを通過した走行風により効率良く冷却されるので、吸気冷却効率をさらに高めることができる。
【0054】
請求項2記載の発明によれば、トランスミッションの上方に車載バッテリを配置しつつ、該バッテリ及びエンジンの間に通風空間を確保できる。
【0055】
請求項4記載の発明では、補機をエンジンに対し車幅方向に配置することで、エンジンルームの車両前後方向のコンパクト化が容易になる。
【0056】
請求項5記載の発明によれば、インタークーラ及びラジエータをマス部材とするダイナミックダンパにより、エンジンのアイドル振動を低減できる。
【0057】
請求項6記載の発明では、弾性体をマス部材に対し車幅方向に互いに離れた4隅に配設することで、該マス部材の上下方向の変位量を確保しつつ、左右方向の傾きや揺れを抑制できるので、ダイナミックダンパの効果が十分に得られる。
【0058】
請求項7記載の発明によれば、より高剛性のインタークーラ側でラジエータを一体的に支持することで、インタークーラ及びラジエータを一体的にかつ高剛性に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るエンジンルームの配置構成を示す正面図である。
【図2】 図1の平面図である。
【図3】 冷却ファン等を省略して、風の流れを示す図1の左側面図である。
【図4】 車両後側から見て、インタークーラ及びラジエータの構成を示す正面図である。
【図5】 図4の平面図である。
【図6】 車両後側から見て、インタークーラの構成を示す正面図である。
【図7】 図6の平面図である。
【図8】 図6の左側面図である。
【符号の説明】
A エンジンの吸気装置
1 ラジエータ
3 エンジン
4,4 フロントフレーム
5 トランスミッション(AT)
6 吸気通路
8 ターボ過給機
9 インタークーラ
12 第1吸気管(1次側吸気管)
13 第2吸気管(1次側吸気管)
14 接続管(2次側吸気管)
15 第3吸気管(2次側吸気管)
16 第4吸気管(2次側吸気管)
17c,18c ブラケット(ラジエータ支持部)
19 インタークーラコア
26 バッテリ
28 バキュームポンプ(補機)
31 通風空間
52,53 ゴムマウント(弾性体)
Claims (7)
- エンジンルームのラジエータ後方にエンジンが出力軸を車幅方向に延ばした状態で横置きに搭載され、該エンジンに対し出力軸の軸線方向にトランスミッションが配設されており、前記エンジンの燃焼室へ吸気気を供給する吸気通路に、吸気を圧縮する過給機と該過給機により圧縮された吸気を冷却するインタークーラとが設けられている過給機付エンジンの吸気装置において、
前記過給機は、エンジンよりも車両後側に配置されたターボ過給機であり、
前記インタークーラは、前記ラジエータに対し、前記トランスミッションがエンジンに対し配置されている側と車幅方向に同じ側に並んで配置され、前記過給機からの吸気を受け入れるロアタンクと、該ロアタンクの上側に位置し、冷却後の吸気をエンジン側へ供給するアッパータンクとを有するものであり、
前記過給機よりも下流において吸気通路は、前記トランスミッションの上方空間を車両前方に延びた後に、下方に向きを変えてトランスミッションの前方を下方に向かって延び、その後、車両前方に向きを変えて前記インタークーラのロアタンクに接続されていて、前記トランスミッションの前方を下方に向かって延びる部位が、車両前後方向から見て、インタークーラのコアと重なるように配置されていることを特徴とする過給機付エンジンの吸気装置。 - 請求項1において、
トランスミッションの上方には車載バッテリが配設され、
車両前後方向から見て前記バッテリ及びエンジンの間には、インタークーラを通った走行風を通過させる通風空間が設けられていることを特徴とする過給機付エンジンの吸気装置。 - 請求項2において、
エンジンルームの車幅方向両側にはそれぞれ車両前後方向に延びるフロントフレームが設けられ、
バッテリは前記両フロントフレームの間に配置されていることを特徴とする過給機付エンジンの吸気装置。 - 請求項1において、
過給機よりも下流の吸気通路の上方には、エンジンの動弁系カム軸により駆動される補機が配設されていることを特徴とする過給機付エンジンの吸気装置。 - 請求項1において、
インタークーラ及びラジエータは互いに一体的に形成され、かつ弾性体を介して車体に取り付けられていることを特徴とする過給機付エンジンの吸気装置。 - 請求項5において、
弾性体は、インタークーラの上下両端部と、ラジエータにおけるインタークーラから遠い側の上下両端部とにそれぞれ配置されていることを特徴とする過給機付エンジンの吸気装置。 - 請求項5において、
インタークーラには、ラジエータを支持するラジエータ支持部が設けられていることを特徴とする過給機付エンジンの吸気装置。
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