JP3832161B2 - 上製本及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は重厚さを有しかつ斬新な表紙構造を有する上製本及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より上製本の表紙は、その重厚さを表現するため厚いものが多い。またその素材としては、皮や樹脂コートした素材であることが多く、彫りや箔押しなどがされたものは多いが、複雑な絵柄などを設けたものは少なく、構造は画一的であり、斬新なものがなかった。
【0003】
一方、本の表紙の構造として、内部を見通すことが可能な窓を設けたものがあるが、これらは、CDなどの添付物の挿入部としてフィルム貼りしたものなどがあったが、これらは雑誌などの中綴本、無線綴本に用いられる形態のものであって、その構造も簡単なものであり、重厚なイメージのものはなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、重厚さを有しかつ斬新な表紙構造を有する上製本及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上製本の表表紙及び/又は裏表紙の芯材として透明板を用い、表紙と見返しに前記透明板を通して見通すことが可能な穴を有することを特徴とする上製本である。
本発明はこの手段により、上製本としての重厚さを有しかつ板紙に設けた穴より透明板を通して内表紙を見通すことが可能となる。特に透明板が厚みを有するものであれば、上製本の表紙の重厚さを表現することが可能となる。また、透視絵柄は保存、展示により外気に触れたり、書棚により他の書籍と接することが無いため、痛んだり劣化したりすることがなく、長期にわたり新鮮な絵柄を透視することができる。さらに表紙の模様と透視絵柄の一体化を図れば、斬新な効果を得ることが可能となる。
【0008】
本発明はこの手段により、表紙及び/又は裏表紙として十分な強度を有する上製本を提供することが可能となる。
【0009】
また請求項2記載の発明は、前記芯材は2枚の板紙で挟んだ透明板からなり、前記板紙の前記穴に略対応する箇所以外を透明板と接着してなることを特徴とする請求項1記載の上製本である。
【0010】
本発明はこの手段により、板紙を挟んだことにより、さらに表紙の重厚さを表現することが可能となる。
【0011】
また請求項3記載の発明は、上製本の見返し紙の遊び側の少なくとも一箇所に穴を設け、見返し紙を本の中身に貼り込み、一方、上製本の表表紙及び/又は裏表紙の芯材として透明板を用い、前記透明板の前記見返しの穴と同様の箇所に非接着部を設けて、前記表表紙、裏表紙、背の芯材を連接して表紙を貼り、前記表紙で上製本の中身をくるみ、中身の見返しのきき紙を表紙に前記穴に対応する位置に非接着部を設けて貼り付け、表紙のひらと見返しに、前記穴に対応する箇所に穴を設けてなることを特徴とする上製本の製造方法である。
【0012】
本発明はこの手段により、透明板を通して透視できる穴を設けた表紙を有する上製本を容易に製造することが可能となる。特に前記穴の位置を合わせることが容易に可能となる。
【0013】
また請求項5記載の発明は、前記芯材は2枚の板紙で挟んだ透明板からなり、前記板紙の前記穴に略対応する箇所以外を透明板と接着してなることを特徴とする請求項4記載の上製本の製造方法である。
【0014】
本発明はこの手段により、板紙を挟んだことにより、表紙の重厚さを表現することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。
図1に本発明の上製本の一実施例の閉じた状態を示す。図2に本発明の上製本の一実施例の見返しを開いた状態を示す。表表紙1は芯材2(内部)、表紙3及び見返し紙4からなり、表紙3と見返し紙(きき紙)4bと見返し紙(遊び)4cの略同位置に設けた穴5a、5b、及び孔5cにより、本を閉じた状態であっても透明板6を通して本文の1頁目の該当箇所7を見通すことが可能となっている。
【0016】
本発明における芯材としては、透明板もしくは2枚の板紙で挟んだ透明板が使用可能である。しかし、透明板が含まれるのであればこれに限定されるものではなく、他の層を有すものであってもよい。これにより、半抜きの穴から透明板を通して本の見返しを見通すことが可能となる。
【0017】
本発明における透明板としては、透明プラスチックボードが適用可能であるが、特にこれに限定されるものではなく、見通すことが可能な透明度と必要な強度及び後述する表紙、見返し紙との接着適性を有するものであれれば使用可能である。
【0018】
本発明における表紙、見返し紙としては、表紙と本文を接合する耐久性を有する、丈夫な縦目の紙が適用可能であが、特にこれに限定されるのものではなく、表紙と本文との接合に必要な強度と板紙との接着適性を有するものであれば使用可能である。
【0019】
本発明における表表紙、裏表紙に用いる板紙としては、黄ボール、チップボールなどが適用可能であるが、特にこれに限定されるものではなく、上製本としての厚みと強度が保てるものであり、かつ上述の透明板、表紙、見返し紙との接着適性を有するものであれば使用可能である。
【0020】
以下、本発明の上製本の製造方法を図面に基づき説明する。図3に本発明の上製本の製造方法の工程の概略を示す。見返し(遊び)4cには予め、設ける穴より数mm〜数cm大き目の孔5cを設けておき、この位置に合わせて表紙3に半抜きで透明板6を除いて穴5aを設け、次にこの表紙の5aに位置を合わせてみ返し(きき紙)4bにも半抜きで透明板6を除いて穴5bを設ける。
【0021】
本発明の製造工程における見返しの貼り方としては、二つ折りにした見返しを貼り込む貼り見返しといわれる方法が適用可能である。この方法であれば、見返し(きき紙)と見返し(遊び)に設ける穴の位置の調整が容易に行うことが可能となる。
【0022】
本発明の製造工程における綴じ合わせ、丸み出し、耳出し、背貼り、筋押し、成形、仕上げに関しては従来の方法が可能であり、特に限定されない。
【0023】
本発明の製造工程における表紙のくるみとしては、前記見返しの穴と対応する位置を非接着とする以外は従来の方法により可能であり、特に限定されない。前記位置を非接着とする方法は、必要とされる非接着部よりわずかに広く非接着部を設けるようにすることで、後の工程で穴部を切り出すことが可能となり、かつ穴による見通す透明板の部分に接着剤等が残ることが無いので好ましい。
【0024】
本発明における表紙と見返しの穴の設け方としては、見返し(遊び)には予め設ける穴より数mm〜数cm大きめの孔を設けておき、この位置に合わせて表紙に半抜きで透明板を除いて穴を設け、次いでこの穴に位置を合わせて見返し(聴き紙)側にも半抜きで透明板を除いて穴を設ける。これら一連の作業はラインにて可能であるが、この製造方法に限定するものではなく、位置があった穴を設けることができるものであれば適用可能である。
【0026】
【発明の効果】
請求項1記載の発明により、表紙及び/又は裏表紙として十分な強度を有する上製本を提供することが可能となるという効果を奏する。特に透明板が厚みを有するものであれば、上製本の表紙の重厚さを表現することが可能となる。また、透視絵柄は保存、展示により外気に触れたり、書棚により他の書籍と接することが無いため、痛んだり劣化したりすることがなく、長期にわたり新鮮な絵柄を透視することができる。さらに表紙の模様と透視絵柄の一体化を図れば、斬新な効果を得ることが可能となるという効果を奏する。
【0027】
また、請求項2記載の発明により、板紙を挟んだことにより、表紙の重厚さを表現することが可能となるという効果を奏する。
【0028】
また、請求項3記載の発明により、透明板を通して透視できる穴を設けた表紙を有する上製本を容易に製造することが可能となる。特に前記穴の位置を合わせることが容易に可能となるという効果を奏する。
【0029】
また、請求項4記載の発明により、板紙を挟んだことにより、表紙の重厚さを表現することが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の上製本の一実施例の閉じた状態を示す説明図である。
【図2】本発明の上製本の一実施例の見返しを開いた状態を示す説明図である。
【図3】本発明における上製本の製造方法の工程の概略を示す説明図である。
【符号の説明】
1…表表紙
2…芯材
3…表紙
4…見返し紙
4b…見返し紙(きき紙)
4c…見返し紙(遊び)
5a、5b…穴
5c…孔
6…透明板
7…本文の1頁目の該当箇所

Claims (4)

  1. 上製本の表表紙及び/又は裏表紙の芯材として透明板を用い、表紙と見返しに前記透明板を通して見通すことが可能な穴を有することを特徴とする上製本。
  2. 前記芯材は2枚の板紙で挟んだ透明板からなり、前記板紙の前記穴に略対応する箇所以外を透明板と接着してなることを特徴とする請求項1記載の上製本。
  3. 上製本の見返し紙の遊び側の少なくとも一箇所に穴を設け、見返し紙を本の中身に貼り込み、一方、上製本の表表紙及び/又は裏表紙の芯材として透明板を用い、前記透明板の前記見返しの穴と同様の箇所に非接着部を設けて、前記表表紙、裏表紙、背の芯材を連接して表紙を貼り、前記表紙で上製本の中身をくるみ、中身の見返しのきき紙を表紙に前記穴に対応する位置に非接着部を設けて貼り付け、表紙のひらと見返しに、前記穴に対応する箇所に穴を設けてなることを特徴とする上製本の製造方法。
  4. 前記芯材は2枚の板紙で挟んだ透明板からなり、前記板紙の前記穴に略対応する箇所以外を透明板と接着してなることを特徴とする請求項3記載の上製本の製造方法。
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