JP3410485B2 - 隠蔽情報表示用シート対及びこの隠蔽情報表示用シート対を用いた隠蔽情報所持体の作成方法 - Google Patents
隠蔽情報表示用シート対及びこの隠蔽情報表示用シート対を用いた隠蔽情報所持体の作成方法Info
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Description
隠蔽すべき情報(以下単に隠蔽情報という)を被覆隠蔽
するためにラベル片を剥離可能に接着するための隠蔽情
報表示用シート及びこのシートを用いた隠蔽情報所持体
の作成方法に関し、特に対となった複数の隠蔽情報表示
用シート及びこのシート対を用いた隠蔽情報所持体の作
成方法に関する。なお、本明細書でいう隠蔽情報とは、
必ずしも秘匿しなければならない情報に限らない。
蔽すべくラベル片を接着するための隠蔽情報表示用シー
トにあっては、シートと別に用意したラベル片を所定位
置に重ね合わせ、ラベルの裏面に塗布された接着剤の接
着条件である圧や熱を上下からローラで挟んで付与し接
着している。ところで、所定情報を印字、あるいは印刷
して葉書、カード等を作成するためのシートにおいて
は、作業効率を考慮して二つのシートを対として並設す
る構成、いわゆる2ワイド方式が一般的である。
情報表示用シートを用いた隠蔽情報所持体の作成方法
を、2ワイド方式のシートに適用するには、2箇所に位
置するラベル片に対して同時に同一の接着条件を与える
必要があるので、従来使用されている1ワイド幅の加圧
ローラもしくは加熱ローラを2本並設して用いるか、ま
たは2本を連接して2ワイド幅とした加圧ローラもしく
は加熱ローラを用いる必要がある。したがって、接着装
置の幅方向を2倍にしなければならず、接着装置が極め
て大型になるという不都合がある。また、このような装
置の大型化を避けると、2ワイドのシートを1ワイドの
シートに分離したうえ、各別に従来の1ワイド幅の加圧
ローラもしくは加熱ローラで接着しなければならず、2
ワイド時と比較して2倍の長さとなったシートを接着し
なければならないという不都合がある。本発明は、この
ような不都合を解消した隠蔽情報表示用シート対及びこ
のシート対を用いた隠蔽情報所持体の作成方法を提供す
ることを目的とする。
に本発明の隠蔽情報表示用シート対は、隠蔽すべき情報
が表示された隠蔽情報表示部を有する対をなす2枚の隠
蔽情報表示用シートが切り離し部を介して連接されてな
る隠蔽情報表示用シート対であって、通常では接着せ
ず、加圧もしくは加熱によって接着可能となり、接着後
に剥離可能な接着剤が裏面に塗布されたラベル片を、各
隠蔽情報表示部に対応位置してそれぞれ仮綴じし、前記
対をなす各隠蔽情報表示用シートを重ね合わせて前記各
ラベル片を対応位置する前記各隠蔽情報表示部に接着す
る際にずれないように構成したものである。
た隠蔽情報所持体の作成方法は、上述の隠蔽情報表示用
シート対を構成する各隠蔽情報表示用シートを折り重
ね、切り重ね等して1ワイド幅の所定状態に重ね合わせ
たうえ、ラベル片の裏面に塗布された接着剤の接着条件
を付与することによって、各ラベル片を対応位置する前
記隠蔽情報表示用シートの各隠蔽情報表示部にそれぞれ
剥離可能に接着するものである。
を介して複数連接された隠蔽情報表示用シートを、折り
重ね、切り重ね等して1ワイド幅に重ね合わせたうえ、
1ワイド幅の加圧ローラもしくは加熱ローラを用いて接
着条件を与えればよいので、従来の1ワイド幅のシート
を接着する接着装置を使用して2ワイド幅のシートを接
着できる。この重ね合わせの際に、各ラベル片はシート
の所定位置に仮綴されているので、ずれることなく正確
に所定位置に接着される。
成するための隠蔽情報表示用シートに適用した場合の好
適な実施例を添付図面に基づいて説明する。ここにおい
て、図1〜図7は第1実施例を示し、図1は連続状態に
ある隠蔽情報表示用シート対の隠蔽情報表示面側を示す
平面図、図2は隠蔽情報表示用シート対に所定の情報を
印字し、ラベル片を仮綴じした状態を示す平面図、図3
は図2のA−A線断面図、図4は隠蔽情報表示用シート
同士を折り重ねた状態の断面図、図5はラベル片を接着
後シートを開いた状態の断面図、図6は切り離し部で切
り離した状態の断面図、図7はラベル片を部分的に剥離
した状態の斜視図であり、また、図8,図9は他の実施
例を示す重ね合わせ状態の断面図、さらに、図10はラ
ベル片の仮綴じに関する他の実施例を示す平面図であ
る。
対1は隠蔽情報表示用シート対の1単位である単位片2
が折り兼切り用ミシン目3を介して多数連接された連続
状態にあり、各単位片2は、切り離し部たる折り兼切り
用ミシン目4を介して連接された2枚の対となる隠蔽情
報表示用シート5a,5bからなる。そして、これら隠
蔽情報表示用シート5a,5bが葉書本体となるもので
ある。さらに、隠蔽情報表示用シート対1の左右両側と
前記折り兼切り用ミシン目4の両側に沿って、それぞれ
平行に伸びる切り用ミシン目6,35,13,7を境と
して、多数の移送孔8,36,37,9が等間隔に透設
されてなる同一幅のマージナル部10,34,12,1
1が設けられている。また、前記各隠蔽情報表示用シー
ト5a,5bには各マージナル部10,11寄りにそれ
ぞれ隠蔽情報記入欄14,15が設けられている。
を仮綴するに先立って所定情報が表示される。すなわ
ち、図2及び図3に示すように、隠蔽情報表示用シート
対1の移送孔8,36を図示していないトラクタのトラ
クタピンに係合し、前記隠蔽情報表示用シート対1を所
定方向に移送しながら、コンピュータに連動したプリン
タ(図示せず)で、各隠蔽情報記入欄14,15には隠
蔽情報16が、また前記各隠蔽情報記入欄14,15と
各マージナル部12,34の間に存する余白部分には宛
名17が印字される。そして、一側端に各マージナル部
10,11に対応するよう切り用ミシン目18,19を
境として多数の移送孔20,21が等間隔に透設された
マージナル部22,23を有し、折り兼切り用ミシン目
3と対応するよう設けられた折り兼切り用ミシン目2
7,28を介して、ラベル片29,30が連接されてな
る連続状態のラベル用紙24,25が、各移送孔8と2
0及び9と21が上下に重なり前記隠蔽情報16を被覆
するようにして各隠蔽情報表示用シート5a,5bに仮
綴じされる。
は接着せず、所定以上の圧が付与されると接着可能とな
り、接着後に剥離可能な感圧接着剤31が塗布されてい
る。この感圧接着剤31は、例えば天然ゴム100重量
部に対し、スチレン2重量部とメタクリル酸メチル10
重量部とをグラフト共重合させて得られた天然ゴムラテ
ックスに、テルペン樹脂系粘着付与剤5重量部に対し、
平均粒径5μmのシリカゲル20重量部を添加してなる
ものである。
8,19に沿って点状に所定間隔をおいて塗布された接
着力の弱い接着剤26によって剥離可能に接着されるこ
とによりなされている。なお、図2で理解できるよう
に、ラベル用紙24,25の各ラベル片29,30の表
面側には、あらかじめ発信者の住所、名称等を明記した
発信人表示32と、「ここから剥がして下さい」という
注意書きが矢印とともに印刷されている。
1において仮綴じされたラベル片29,30を接着し、
隠蔽情報所持体である葉書を作成する方法について説明
する。まず、図2及び図3状態にある隠蔽情報表示用シ
ート対1を、図4に示すように、折り兼切り用ミシン目
4から隠蔽情報表示用シート5bを仮綴じしたラベル用
紙25とともに、隠蔽情報表示用シート5aの表面側に
対して折り重ねると、前記ラベル用紙25と前記隠蔽情
報表示用シート5bに仮綴じしたラベル用紙24とがほ
ぼ同一面上に位置するとともに、1ワイド幅の状態とな
る。そして、所定方向に移送しながら上下方向から従来
使用されている1ワイド幅の加圧ローラ(図示せず)で
挟んで所定の圧力を付与すると、上下に対応する隠蔽情
報表示用シート5a,5bとラベル用紙24,25とが
それぞれ感圧接着剤31によって剥離可能に接着され、
隠蔽情報16はラベル用紙24,25によって被覆隠蔽
された状態となる。
から再度開いた状態にしたうえ、各切り用ミシン目6,
18,13,7,19,35で切断すると、図6に示す
ように、それぞれラベル用紙24,25が剥離可能に接
着された隠蔽情報表示用シート5a,5bに分離され
る。さらに、折り兼切り用ミシン目3で切断して単位化
すると、隠蔽情報16をラベル片29,30で被覆隠蔽
して外部から視認不能とし、宛名17と発信人表示32
が表出した葉書33が作成される(図7参照)。この状
態で前記葉書33は、通常の葉書と同様に使用可能とな
る。
ル片29,30の表出面に表示された「ここから剥がし
てください」の注意書きにしたがって、前記ラベル片2
9,30を捲り上げると、図7に示すように、前記ラベ
ル片29,30と葉書本体である隠蔽情報表示用シート
5a,5bとの重ね合わせ面が剥離され、隠蔽情報16
が露出してこれを読み取ることができる。
状態における隠蔽情報表示用シート5a,5bが、ほぼ
均一な厚さになるので、加圧ローラによる加圧動作は極
めて円滑、かつ均一に行われ、ムラなく接着できるとい
う利点がある。
a,5bの重ね合わせに関する他の実施例を図8及び図
9に基づいて説明する。これらの実施例における隠蔽情
報表示用シート5a,5bやラベル用紙24,25の構
成、及び接着方法については上述した実施例と同一であ
るから、対応する構成要素に同一符号を付するに止め、
その説明については省略する。まず、図8に示す実施例
は、上述した図2及び図3状態において、折り兼切り用
ミシン目4から隠蔽情報表示用シート5bを仮綴じした
ラベル用紙25とともに、隠蔽情報表示用シート5aの
裏面側に対して折り重ねて、1ワイド幅としたものであ
る。また、図9に示す実施例は、上述した図2及び図3
状態において、折り兼切り用ミシン目4と各切り用ミシ
ン目18,19を切断して隠蔽情報表示用シート5aと
隠蔽情報表示用シート5bとに分離したうえ、互いのラ
ベル用紙24,25部分が対応するように重ね合わせ
て、1ワイド幅としたものである。
れるものではなく、例えば、ラベル片29,30の重ね
合わせ接着面にも適宜な隠蔽情報16を印字してもよ
い。また、接着剤は感圧接着剤31のほか、感熱接着剤
を用いてもよく、用途に応じて適宜選択され、接着剤の
塗布範囲も各ラベル用紙24,25の各マージナル部2
2,23にまで及ぶよう設けてもよく、この場合は、塗
布した接着剤を用いて仮綴してもよい。さらに、ラベル
用紙24,25の仮綴じは、図10に示すように、上下
に対応する隠蔽情報表示用シート5a,5bとともに切
り込み40を形成するいわゆる紙綴じで行うこともでき
る。さらにまた、各情報の印字方向が同一方向である必
要はない。また、隠蔽情報表示用シート対1及びラベル
用紙24,25の材質は、通常の紙のほか、合成紙、樹
脂フィルム等適宜選択可能である。加えて、隠蔽情報表
示用シート対1は連続状態でなく、当初から単位状態で
構成してもよい。また、本発明は葉書33のほか、各種
カード類にも適用できることはもちろんである。
本発明によれば、印字あるいは印刷の作業効率の良い2
ワイド方式を採用したうえ、これを重ね合わせて1ワイ
ド幅にした状態でラベル片の裏面に設けた接着剤に所定
の加圧あるいは加熱という接着条件を与えるので、加圧
あるいは加熱用のローラは従来と同じ1ワイド幅のもの
で足り、2ワイド方式の利点を生かすとともに、装置を
大型化することなく、隠蔽情報所持体の作成を容易かつ
効率よく行えるという効果を奏する。
情報表示面側を示す平面図。
し、ラベル片を仮綴じした状態を示す平面図。
断面図。
図。
平面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 隠蔽すべき情報が表示された隠蔽情報表
示部を有する対をなす2枚の隠蔽情報表示用シートが切
り離し部を介して連接されてなる隠蔽情報表示用シート
対であって、通常では接着せず、加圧もしくは加熱によ
って接着可能となり、接着後に剥離可能な接着剤が裏面
に塗布されたラベル片を、各隠蔽情報表示部に対応位置
してそれぞれ仮綴じし、前記対をなす各隠蔽情報表示用
シートを重ね合わせて前記各ラベル片を対応位置する前
記各隠蔽情報表示部に接着する際にずれないように構成
したことを特徴とする隠蔽情報表示用シート対。 - 【請求項2】 隠蔽すべき情報が表示された隠蔽情報表
示部を有する対をなす2枚の隠蔽情報表示用シートが切
り離し部を介して連接されるとともに、通常では接着せ
ず、加圧もしくは加熱によって接着可能となり、接着後
に剥離可能な接着剤が裏面に塗布されたラベル片を、各
隠蔽情報表示部に対応位置してそれぞれ仮綴じしてなる
隠蔽情報表示用シート対を用いた隠蔽情報所持体の作成
方法であって、前記隠蔽情報表示用シート対を構成する
各隠蔽情報表示用シートを重ね合わせたうえ、前記ラベ
ル片の裏面に塗布された接着剤の接着条件を付与するこ
とによって、各ラベル片を対応位置する前記各隠蔽情報
表示用シートの各隠蔽情報表示部にそれぞれ剥離可能に
接着することを特徴とする隠蔽情報表示用シート対を用
いた隠蔽情報所持体の作成方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP04221692A JP3410485B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 隠蔽情報表示用シート対及びこの隠蔽情報表示用シート対を用いた隠蔽情報所持体の作成方法 |
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