JP3876066B2 - 重ね合わせ葉書 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、葉書本体の表裏面に剥離片を剥離可能に接着すると共に、これらの重ね合わせ面に通知情報を表示して隠蔽状態で通知することができる葉書に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の郵便法の規制緩和傾向下において、封書より低額料金で送れる葉書の概念を打ち破り、従来の葉書より多量の情報を一度に送ることができるように、三つ折り形態の折り重ね合わせ葉書として、一枚の用紙からなる葉書本体紙片および二つの貼着紙片に宛名情報、通知情報を記載し、葉書本体紙片の両面に貼着紙片を剥離可能に接着して被覆化が行われていた。しかし、葉書本体となる紙片には葉書の表示として「郵便はがき」等の表示が必要なために、葉書本体紙片を中央にして左右両側に貼着紙片を連接した一枚の用紙において、宛名情報側の貼着紙片の一端側を短いサイズとして、葉書本体紙片に表示した「郵便はがき」表示が表出するように工夫し、葉書本体紙片が中央に位置するように三つ折り形態に折り重ね合わせ、剥離可能に接着して葉書を形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように郵便法の規格に合致した三つの紙片を折り重ね合わせて、剥離可能に貼着紙片を接着し葉書本体紙片を被覆化した葉書は、通知効果があるため通知業務において数十万通と大量に使われているが、高速プリンタで印字処理する際に、葉書本体紙片の重量を2g以上とするため、限られた重量の用紙(坪量131.5g/m2 程度)しか使用することができなく、用紙の厚みによってかさ張ってプリンタに積み重ねセットできる数量も限られてしまい、用紙のセット換えを頻繁に行わなくてはならないため、非常に作業の労力が必要であった。また、葉書本体紙片から二つの貼着紙片を剥がして情報を見る際には、その都度葉書本体紙片をひっくり返さなくてはならないため、大変面倒な手間を要していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、それぞれ全面に剥離可能な接着剤が塗布された四紙片が折り部よりジグザグ状に折り畳まれた重ね合わせから構成される葉書であって、折り畳み紙片の中央二紙片が該中央二紙片の内の一紙片の前記剥離可能な接着剤に重ねて塗布された剥離困難な接着剤を介して剥離困難に接着されて葉書本体紙片が形成されてなり、前記葉書本体紙片と一方の折り部を介して連接している紙片は、折り部側から順に表出面側にはがき表示が設けられたはがき表示紙片と宛名表示紙片とで構成され、前記はがき表示紙片は、該はがき表示紙片の前記剥離可能な接着剤に重ねて塗布された剥離困難な接着剤を介して、対面する前記葉書本体紙片と剥離困難に接着されてなり、前記宛名表示紙片と、前記葉書本体紙片の他方の折り部と連接している紙片は、剥離可能に接着されてなることを特徴とする重ね合わせ葉書を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。ここにおいて図1〜図5は、第1の実施形態を示し、図1は、重ね合わせ葉書の用紙構成の表面側平面図、図2は、図1の重ね合わせ葉書の用紙構成の裏面側平面図、図3は、重ね合わせ葉書の平面斜視図、図4は、図3のX−X線断面図、図5は、作成した重ね合わせ葉書の剥離展開説明図であり、図6、図7は、他の実施形態の重ね合わせ葉書を説明する断面図である。
【0006】
第1の実施形態の重ね合わせ葉書1を作成する用紙構成は、図1、図2で明らかなように、折りミシン目、筋押し等からなる折り部6a、6b、6cを介して略葉書大の四紙片が連接して葉書用紙P1が構成されている。折り部6aで折り重ね合わされる中央二紙片は、葉書本体紙片3を構成し、折り部6bで折り重ね合わされる一紙片は、はがき表示紙片4と宛名表示紙片5とからなり、折り部6cで折り重ね合わされる一紙片は、剥離紙片2となるものであり、剥離紙片2および宛名表示紙片5には、剥離開始し易いように側端側にコーナーカットKが施されている。
【0007】
また、この四紙片には、あらかじめ全面に剥離可能な接着剤Aが塗布されており(図4参照)、中央二紙片の内の一紙片の裏面側全面とはがき表示紙片4の表面側には、さらに前記接着剤Aに重ねて強接着剤Bが塗布されている。
【0008】
なお、感圧性の剥離可能な接着剤Aは、例えば天然ゴム100重量部に対して、スチレン2〜8重量部とメタクリル酸メチル10〜16重量部とをグラフト共重合させて得られた天然ゴムラテックスに、テルペン樹脂系粘着付与剤2〜10重量部を添加して感圧性のベース接着剤とし、このベース接着剤100重量部に対して、平均粒径1〜30μmの酸化チタン、小麦澱粉、シリカ等の微粒状充填剤を150〜250重量部を添加してなるものである。また、感圧性の剥離可能な接着剤Aに代えて、熱の付与により剥離可能に接着する感熱性接着剤を用いてもよい。
【0009】
強接着剤Bは、剥離可能な接着剤Aの微粒状充填剤の配合を30〜100重量部に減少し、接着力を増強してもよく、あるいは剥離可能な接着剤A同じ成分として、接着時の加圧力を増大させ強接着してもよいものである。また、熱の付与により剥離困難に接着する感熱性接着剤を用いてもよいものである。
【0010】
次に、重ね合わせ葉書1の作成方法について説明する。前記構成の葉書用紙P1は、連続状態でも単片状態であっても、情報を印字するプリンタの機種によって適宜選択すればよいものである。まず、適宜なプリンタの給紙部に図1の葉書用紙P1を積み重ねてセットし(図示せず)、裏面側の表示情報部8には、宛先情報10や見られても差支えのない情報表示情報8aを印字し、表面側の隠蔽情報部9には、見られてはまずい情報、もしくは見られてもよいが被覆されてしまう情報、即ち隠蔽情報9aを印字する。(図4、図5参照)なお、はがき表示紙片4の裏面側(折り重ね時に表出面となる)には、折り部6bに沿って表示してある「郵便はがき」というはがき表示4aや、料金表示、「ここから剥がしてください。」等の固定情報は、前もって印刷しておいてもよいし、プリンタで印字してもよいものである。
【0011】
印字後、連接する四紙片は、適宜な折り機にて(図示せず)はがき表示4a面が表出するように折り部6b、6a、6cでジグザグに折り重ね合わせ、四紙片を重ね合わせた後、接着剤の接着条件である圧力を加圧装置(図示せず)により加え、図3、図4に示す如く重ね合わせ葉書1を作成する。この重ね合わせ葉書1は、葉書本体紙片3を構成する二紙片、およびはがき表示紙片4を強接着剤Bにより剥離困難に接着して構成され、その他の宛名表示紙片5と剥離紙片2とが隠蔽情報9aを隠蔽して剥離可能な接着剤Aにより剥離可能に接着されている。
【0012】
重ね合わせ葉書1は、この状態で投函可能であり郵送され、受取った受領人は、図5に示すように、葉書本体紙片3から宛名表示紙片5と剥離紙片2とを剥離開始端であるコーナーカットKより剥離して、隠蔽情報9aを見ることができるが、この剥離に際しては、葉書本体紙片3とはがき表示紙片4とが連接している折り部6bの側において、はがき表示紙片4が剥離困難に接着されていても冊子状に一体化した状態に剥離されるので、重ね合わせ葉書1そのものをひっくり返さなくても頁を捲る動作で隠蔽情報9aを見ることができるものである。
【0013】
続いて、他の実施形態の葉書21、31について説明する。第1の実施形態の葉書1との相違は、連接する四紙片からなる用紙の内、葉書本体紙片3を構成する二紙片と、葉書本体紙片3に連接するはがき表示紙片4と宛名表示紙片5からなる紙片、および剥離紙片2の大きさが若干異なる点である。
【0014】
重ね合わせ葉書21の場合は、四紙片を折り部6b、6a、6cでジグザグ状に折り畳んだ際、葉書本体紙片3が葉書本体紙片3に連接するはがき表示紙片4と宛名表示紙片5からなる紙片、および剥離紙片2の大きさよりも凸状に出っ張るように大きくなるように折り部6b、6cの位置を折り部6aより離れるように移動して構成されているので、剥離開始端としてコーナーカットKを特に設ける必要はない。
【0015】
重ね合わせ葉書31の場合は、四紙片を折り部6b、6a、6cでジグザグ状に折り畳んだ際、葉書本体紙片3が葉書本体紙片3に連接するはがき表示紙片4と宛名表示紙片5からなる紙片、および剥離紙片2の大きさよりも凹状にへこむように小さくなるように、折り部6b、6cの位置を折り部6a寄りに移動して構成されているので、剥離開始端としてコーナーカットKを特に設ける必要はない。
【0016】
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、略葉書大の剥離紙片の剥離をし易くするためには、剥離開始端として側端側に切り欠き部を設けたり、インキを網掛乃至ベタ刷りして接着力を低下させるように構成してもよいものである。
【0017】
【発明の効果】
以上、説明したところで明らかなように、本発明の葉書は、葉書本体紙片を二紙片の重ね合わせ接着により構成したので、用紙の厚みをおおよそ半分にすることができ、その分プリンタの給紙部にプリントするための葉書用紙を多く積み重ねることができ、給紙部に葉書用紙を補給する作業の回数を減らすことができるため、作業労力を減らすことがでる。また、葉書本体紙片から二つの貼着紙片を剥がして情報を見る際には、葉書本体紙片と他の二紙片が同一の折り方向で連接しているため冊子状に剥離することができ、葉書本体紙片をひっくり返さなくても頁を捲る動作で済むという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の葉書用紙構成の表面側平面図。
【図2】図1の葉書用紙構成の裏面側平面図。
【図3】第1実施形態の重ね合わせ葉書の平面斜視図。
【図4】図3のX−X線断面図。
【図5】作成した第1実施形態の重ね合わせ葉書の剥離展開説明図。
【図6】本発明の他の実施形態の重ね合わせ葉書の断面図。
【図7】本発明の他の実施形態の重ね合わせ葉書の断面図。
【符号の説明】
1、 重ね合わせ葉書
2、 剥離紙片
3、 葉書本体紙片
4、 はがき表示紙片
4a はがき表示
5、 宛名表示紙片
6a、6b、6c 折り部
8、 表示情報部
8a、 表示情報
9、 隠蔽情報部
9a、 隠蔽情報
10、 宛先情報
A 剥離可能な接着剤
B 強接着剤
K コーナーカット
P1、 葉書用紙
Claims (1)
- それぞれ全面に剥離可能な接着剤が塗布された四紙片が折り部よりジグザグ状に折り畳まれた重ね合わせから構成される葉書であって、折り畳み紙片の中央二紙片が該中央二紙片の内の一紙片の前記剥離可能な接着剤に重ねて塗布された剥離困難な接着剤を介して剥離困難に接着されて葉書本体紙片が形成されてなり、前記葉書本体紙片と一方の折り部を介して連接している紙片は、折り部側から順に表出面側にはがき表示が設けられたはがき表示紙片と宛名表示紙片とで構成され、前記はがき表示紙片は、該はがき表示紙片の前記剥離可能な接着剤に重ねて塗布された剥離困難な接着剤を介して、対面する前記葉書本体紙片と剥離困難に接着されてなり、前記宛名表示紙片と、前記葉書本体紙片の他方の折り部と連接している紙片は、剥離可能に接着されてなることを特徴とする重ね合わせ葉書。
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JP05426798A JP3876066B2 (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | 重ね合わせ葉書 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH11227364A JPH11227364A (ja) | 1999-08-24 |
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JP (1) | JP3876066B2 (ja) |
-
1998
- 1998-02-19 JP JP05426798A patent/JP3876066B2/ja not_active Expired - Fee Related
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