JP5169692B2 - 動画を生じさせる特殊折丁、およびこれを備えた冊子 - Google Patents

動画を生じさせる特殊折丁、およびこれを備えた冊子 Download PDF

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Description

本発明は、背糊および脇糊で表紙に固定されて冊子を構成する特殊折丁に関する。本発明の特殊折丁は、複合画像で構成される下絵の上で、フィルムゲージをスライド移動させることで、絵が動いているかの如き視覚的効果を与える。
さらに本発明は、この特殊折丁を含めて製本された冊子に関する。この冊子は、例えば、雑誌、カタログ、パンフレット、書籍として使用することができる。
「下絵」と「フィルムゲージ」を利用して、パラパラ漫画とよく似た原理で、あたかも絵が動いているかのような視覚的効果を与える技術は、従来から知られている(例えば、特許文献1、2)。その原理を簡単に説明すると、次の通りである。
≪画素が2つの場合:図1、図2≫
図1は、「複合画像で構成される下絵」の作成原理を示している。ここでは、複合画像は、2つの画素から構成される。まず、画素1、2をそれぞれ等間隔“α”で間引いて、「残像」と「欠け」が繰り返す中間画素を作成する。次に、中間画像1の「欠け」部分に、中間画像2の「残像」部分が一致するようにして、両者を組み合わせて複合画像を作成する。
一方、図2に示したフィルムゲージは、透明の基材上に「黒塗りの細長い帯状領域」を等間隔で印刷したものであって、「帯状領域の幅」と「各帯状領域間の間隔」とが等しい(共に“α”)。
このフィルムゲージを複合画像上に重ね合わせて、両者を相対的にスライドさせると、図2に示したように、中間画素1の「残像」がフィルムゲージ上の各帯状領域間の透明領域にきたときに星形模様が視認される(A)。
一方、中間画素2の「残像」がフィルムゲージ上の各帯状領域間の透明領域にきたときに丸形模様が視認される(B)。
以上の相対スライド動作を適度な速度で行うと、人間の目には、あたかも星形模様と丸形模様が動的に変化しているかのように視認される。
≪画素が3つの場合:図3、図4≫
以上に説明した画素が2つの場合は、(i)画素を間引く際の「残像」と「欠け」の幅寸法を等しくし(“α”)、かつ、(ii)フィルムゲージ上の「帯状領域の幅」および「各帯状領域間の間隔」を共にこの“α”と等しくしている。
画素が3つの場合は、図3、図4に示したように、(i)画素を間引く際に、「欠け」の幅寸法“β”を「残像」の幅寸法“γ”の2倍とし、(ii)フィルムゲージ上における「帯状領域の幅」を「欠け」の幅寸法“β”に等しく、「各帯状領域間の間隔」を「残像」の幅寸法“γ”に等しくする。
「欠け」の幅寸法“β”が「残像」の幅寸法“γ”の2倍であるため、中間画素1の「欠け」部分に他の2つの中間画素2、3の「残像」を収めることができ、したがって、3つの画素からなる複合画像を作成することができる。
そして、図4に示したように、中間画素1の「残像」がフィルムゲージ上の各帯状領域間の透明領域にきたときに星形模様が視認される(A)。中間画素2の「残像」がフィルムゲージ上の各帯状領域間の透明領域にきたときに丸形模様が視認される(B)。中間画素3の「残像」がフィルムゲージ上の各帯状領域間の透明領域にきたときに菱形模様が視認される(C)。
同様の考え方で、画素が4つ、5つの場合にも、複合画像および対応するフィルムゲージを作成できる。
以上に説明した例では、ストライプ状のフィルムゲージを使用しているが、格子状のフィルムゲージと、これと対応する下絵とを利用して、同様の視覚的効果を与える構成も知られている。
ストライプ状のフィルムゲージの場合には、視覚的効果を得るために「下絵」と「フィルムゲージ」を相対移動させる方向は、ストライプに直交する1方向に限られる。これに対して、格子状のフィルムゲージの場合には、タテ、ヨコ、ナナメのいずれの方向に相対移動させた場合であっても、視覚的効果を得ることができる。
特表2007−526500号 実用新案登録第3095265号
上記視覚的効果によって得られる動画を利用して冊子を構成すれば販売促進効果を高めることが期待できるが、その反面、構造が複雑であるため大量生産が難しいという問題がある。
また、そのような冊子を製造しようとする場合、表紙を開閉する動作に連動させて、「下絵」と「フィルムゲージ」を相対スライドさせることとなるが、綴じ方(製本の仕方)を工夫しなければ相対スライド量が不十分となるため、満足な動画を生じさせることはできない。
したがって、本発明の第1の目的は、動画を生じさせる冊子について、大量生産に適した具体的な構造を提供することである。
また、第2の目的は、冊子として製本した場合に「下絵」と「フィルムゲージ」の十分な相対スライド量を確保することである。
本発明は、上記課題を有効に解決するために創案されたものであって、次の特徴を備えた特殊折丁を提供する。
本発明の特殊折丁は、特殊折丁は、複合画像で構成される下絵が表示された下絵フラップと、当該下絵に対応するフィルムゲージとを重ね、両者を相対的にスライド移動させることで、動画を生じさせる。この特殊折丁は、折罫を介して一列に連設された第1〜第4区画で構成される。
第1区画は「フィルムゲージを保持するフィルムゲージ保持区画」を構成する。第2区画は「折丁の上に重ねられるベース区画」を構成する。第3区画は「脇糊によって冊子の表紙内面に固定されるストローク付与区画」を構成する。第4区画は下絵フラップを構成する。
下絵フラップがベース区画上に折り返されるとともに、当該下絵フラップをスライド可能に挟み込むように、フィルムゲージ保持区画が折り返されてベース区画上に固定されている。製本された冊子の表紙を開閉すると、表紙内面に固定されたストローク付与区画が共に移動し、これと連動して下絵フラップがフィルムゲージに対して相対的にスライドして、上記動画が生じる。
「下絵」は、例えば図1〜4で説明したような「残像」と「欠け」で構成される複数の画素から作成される複合画像である。また、下絵に「対応するフィルムゲージ」とは、複合画像の「残像」および「欠け」に対応した「透明領域」および「不透明領域」を含み、相対スライドによって動画を生じさせるフィルムゲージを意味する。
また、フィルムゲージは、ストライプ状および格子状のいずれであってもよく、対応する下絵(複合画像)と相対スライドすることで動画を生じさせる。
特殊折丁はアジロ綴じによる製本に供することが好ましく、その場合には、ベース区画とストローク付与区画の境界に位置する折罫に、アジロ綴じ用のミシン目を形成する。
また本発明により、上記特殊折丁を用いてアジロ綴じ製本した冊子が提供される。その場合には、特殊折丁のストローク付与区画が脇糊で表紙内面に固定される。表紙を開閉する動作と連動して下絵フラップがフィルムゲージに対して相対的にスライドし、これにより上記動画が生じる。
本発明では、冊子において動画を生じさせる要素を特殊折丁として提供しているので、大量生産が容易となる。すなわち、「冊子内の各ページを構成する通常の折丁の上に、当該特殊折丁を重ね、これを表紙に固定する」という通常の大量生産ラインにのせることが可能となる。
特に、下絵フラップが、ストローク付与区画に連設される根元部においては、当該ストローク付与区画の全幅に渡って延在するとともに、根元部とは反対側の自由端部においては、上記全幅よりも短い寸法を有し、根元部と自由端部の両端同士を直線で結んだ台形形状を為す場合には、特殊折丁自体も機械的に折り畳んで組み上げることが容易となり、大量生産という意味でさらに好ましい。
本発明の特殊折丁を用いてアジロ綴じ製本により冊子を構成した場合には、脇糊領域に入り込む背糊の侵入量を抑えることで、表紙開閉動作に伴う下絵フラップのストローク量を適正化することができる。すなわち、意図したスライド量が十分に得られず動画が不十分になる、という不都合を確実に防止することができる。
本発明の実施形態を添付の図面を参照して以下に詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る冊子の構造を説明する分解斜視図である。
≪冊子全体の概略構造:図5≫
本発明の冊子は、製本後に本文(冊子内の各ページ)を構成する複数の折丁10を重ねて、その最上部に特殊折丁20を置き、これらを背糊および脇糊を用いて表紙30に固定し、最後に、背面部を除く三方を裁断して製本が完了する。
詳しくは後述するが、動画を生じさせる要素が特殊折丁20として提供されるため、一般的な大量生産ラインにのせて、動画を生じさせる冊子を製造することが可能となる。この効果は、「無線綴じ」または「アジロ綴じ」のいずれの手法で製本するかとは無関係に得られる。
なお、「特殊折丁」とは、本文を構成する通常の折丁10に対して、「別の特殊な機能」を有する折丁という意味である。「特殊折丁」も勿論、製本後において、本文の一部を構成する。本発明における「別の特殊な機能」とは、動画を生じさせる機能である。
≪特殊折丁の構造:図6≫
図6を参照して、特殊折丁20の構造を説明する。特殊折丁20は、折罫a、b、cを介して一列に連設された第1区画21、第2区画22、第3区画23、第4区画24からなる1枚のブランクで構成される(図6a)。
第2区画22はベース区画を構成し、このベース区画22は、積み重ねられた他の折丁10の最上部に置かれる(図5)。
ベース区画22に対して、図6a中左側に連設された第1区画21は、フィルムゲージ保持区画を構成する。
すなわち、フィルムゲージ保持区画21には、矩形の開口21aが形成されていて、この開口21aを塞ぐようにして、フィルムゲージ45が貼り付けられる。
ベース区画22に対して、図6a中右側に連設された第3区画23は、表紙30の内面に固定されるストローク付与区画を構成する。
すなわち、製本工程において、ストローク付与区画23は脇糊によって表紙30の内面に固定され、当該区画23の幅寸法に応じたスライドストローク量を下絵フラップ24に与える。詳しくは後述する。
ストローク付与区画23に対して、図6a中右側に連設された第4区画24は下絵フラップ24を構成する。この下絵フラップ24上に複合画像26が表示される。複合画像26は、下絵フラップ24上に直接印刷されていても、別のシート片に印刷したものを貼り付けてもよい。
特殊折丁20を組み立てるには、まず、下絵フラップ24をベース区画22上に折り返えす。次に、下絵フラップ24をスライド可能に挟み込むように、上方からフィルムゲージ保持区画21を折り返して、ベース区画22上に貼付・固定する。このとき、フィルムゲージ保持区画21は、ベース区画22の側方領域22aに貼り付けられ、したがって、台形形状の下絵フラップ24は、貼付後においても、ベース区画22とフィルムゲージ保持区画21とに挟まれた状態を保ってスライド移動が可能となる。
なお、折罫aのやや内側領域においても、フィルムゲージ保持区画21とベース区画22を接着固定しておくことが好ましく、これにより製本時に折罫aに沿う側辺領域を裁断した後でも、ベース区画22とフィルムゲージ保持区画21の自由端を接着固定した状態を保つことができる。
なお、下に説明する通り、下絵フラップ24の適正なストローク量を確保するという観点からは、「アジロ綴じ」によって冊子を製本することが好ましい。その場合には、図6(a)に概略的に示したように、ベース区画22とストローク付与区画23の境界に位置する折罫bに、アジロ綴じ用のミシン目50を形成する。
≪ストローク量を適正にするためにアジロ綴じが好ましい理由≫
まず、「無線綴じ」および「アジロ綴じ」について簡単に説明する。これらは、いずれも一般的に知られた製本手法である。
(1)無線綴じ
複数の折丁を重ね合わせて背面を合わせ、背糊および脇糊を用いて表紙に固定する。重ね合わせた折丁の背面に切込み60を形成して、背糊の付きを良くする(図7b)
(2)アジロ綴じ
これは無線綴じの改良で、重ね合わせた折丁の背面において、無線綴じの場合の上記切込み60に代えてミシン目50を設けている。(図7a)ミシン目50を通して、折丁の中にまで糊が侵入するので、接着力が高くなるというメリットがある。
図7に一部拡大して示したように、折丁背面からの切除部の深さを比較すると、「アジロ綴じにおけるミシン目50」の深さD1は小さいが、「無線綴じにおける切込み60」の深さD2は、D1よりもかなり大きい。
このように、深さD1が小さいことがアジロ綴じが好ましい理由である。図8を参照して詳しく説明する。
図8は、冊子断面を示す模式図である。背面を合わせて重ね合わされた折丁10および特殊折丁20は、背糊と脇糊を用いて表紙30に固定される。
特殊折丁20のストローク付与区画23に脇糊が塗布される。つまり、ストローク付与区画23は、表紙内面に接着・固定されるので、製本後における表紙30の開閉操作の際に、表紙30と一緒に移動する。そして、これに連動して下絵フラップ24が、フィルムゲージ保持区画21に保持されたフィルムゲージ45に対して相対的にスライドする。
このように、ストローク付与区画23の幅寸法“L”によって、下絵フラップ24がスライド移動する場合のストローク量が決定される。“L”の具体的な寸法は、動画の種類に応じて個別に設定されるが、いずれにしても予め設定した“L”の値が正確に実現されることが重要となる。
一方、図8において、“D”は背面からの背糊の侵入量を示している。既に説明したように、積み重ねた折丁の背面に、「アジロ綴じ」ではミシン目50を、「無線綴じ」では切込み60を、形成している。そのため、その部分から背糊が侵入して脇糊領域に入り込んでくる。
この侵入量“D”に相当する領域では、表紙30が冊子内の各折丁と一体化するので、表紙30を開閉する動作を行っても、当該領域における表紙部分は、各折丁と一体化するため動かない。つまり、“D”に相当する距離だけストロークに寄与する脇糊領域が殺され、その結果、ストロークに寄与できる実質的な脇糊幅は「L−D」となってしまう。
すなわち、動画の設計段階で“L”のストローク量を予定していたにも拘わらず、実際のストローク量は「L−D」となってしまい、その結果、得られる動画のダイナミックさが不十分なものとなってしまう。
これを避けるためには、“D”の値はできるだけ小さい方が好ましい。ここで図7に戻ると、この“D”は、アジロ綴じにおいては“D1”、無線綴じにおいては“D2”となるので、アジロ綴じの方が好ましいことが分かる。
≪下絵フラップ24の台形形状について≫
図示した実施形態では、動画を生じさせる特殊折丁20を含んだ冊子を大量生産にさらに適したものとするために、下絵フラップ24の形状を富士山のような台形形状としている。
すなわち、図6に示したように、下絵フラップ24は、ストローク付与区画23に連設される根元部24aにおいては、ストローク付与区画23の全高に渡って延在する(製本後の冊子の天地方向全体に渡って延在する)。一方、根元部24aとは反対側の自由端部24bは、下絵フラップ24のスライド移動を可能とするために、根元部24bよりも短い寸法を有する。
そして、根元部24aと自由端部24bの両端同士をそれぞれ直線24cで結び、全体として台形形状を為している。
これには、次のような理由がある。製本機械を用いて特殊折丁20を折り畳む際には、まず機械のアームが自由端部24bを掴んで下絵フラップ24を折り返す。このとき、下絵フラップ24は湾曲アーチ状に折り返された状態にあるが、その後、折罫b、cに沿って機械的に鋭角の折り目が付けられる。つまり、機械アームが摘むのは幅狭の自由端部24bだけであるが、このアームによる摘み力を幅広の根元部24a全体に良好に伝えるには、自由端部24bの両端を根元部24aの両端まで直線24cで連結し、全体として台形形状とすることが好ましい。
直線24cが内側に入り込むと、アームによる摘み力が根元部24aの両端領域に良好に伝わらず、良好に折り返すことができない。一方、直線24cが外側に膨出すると、特殊折丁20の組立後において、下絵フラップ24のスムーズなスライド移動を阻害してしまう。
下絵フラップ24を直線で囲まれた台形形状とすることで、いずれの不都合もなく、機械による大量生産を実現することが可能となる。
≪生じる動画との関係≫
図9は、製本後の冊子15と、生じる動画との関係を示している。表紙30を閉じたり開いたりする動作に伴って、下絵フラップ24がフィルムゲージ45に対して相対的にスライド移動し、これによって、視覚的効果を利用した動画が現れる。図9では、3つの画素から構成される動画の一例を示しているが、具体的な図柄や画素の数は、任意に設定することができる。
生じる動画を、当該冊子の内容あるいは出版社と関連付けたものとすることで、宣伝効果あるいは販売促進効果を高めることができる。この関連性は、当該冊子の内容や出版社に直接関連するものに限られず、広い意味で何らかの関連があればよい。
なお、図示した例では表紙30に窓33を設けているが、この窓33は必ずしも必要ではなく、省略することも可能である。しかし、窓33が存在すると、冊子の表紙30を開いたり、閉じたりする動作に伴って、より広範な角度からフィルムゲージの上に生じる動画を視認することができるというメリットがある。この構成は、特に冊子の陳列状態において、動画装飾要素の存在をアピールして、販売促進効果が期待できるという点で有利である。
≪格子状のフィルムゲージ≫
本発明においては、ストライプ状のフィルムゲージ45に限らず、格子状のフィルムゲージ45’を採用することも可能である(図6中の円内)。勿論、その場合には、下絵26は、これに対応して動画を生じさせるものが採用される。
ストライプ状のフィルムゲージ45の場合、一方向の相対スライドによって動画が生じるが、格子状のフィルムゲージ45’の場合、タテ、ヨコ、ナナメのいずれの方向に相対スライドした場合でも動画が生じる。これは、特殊折丁20の組立て精度が高くなく、相対スライド方向が予定の一方向から逸れた場合でも動画に変化が生じるという点で有効である。
≪下絵フラップとフィルムゲージとの密着性を高めるための構成:図9≫
さらに本発明においては、特殊折丁20にストローク付与区画23を設けていることに起因して、下絵フラップ24とフィルムゲージ45との密着性が高まるというメリットがある。
一般的に、下絵フラップ24とフィルムゲージ45を重ねて相対スライドさせることで動画を生じさせる場合、両者の隙間が大きいと、動画がボヤケて見えることがある。動画をクリアにするためには、下絵フラップ24とフィルムゲージ45が適度に圧接することが好ましい。
図9に部分的に拡大して示したように、ストローク付与区画23が存在するが故に、下絵フラップ24は、表紙30の内面において、折罫bから一定距離“L”だけ離れた位置から立ち上がることとなる(オフセットされている)。これにより、下絵フラップ24をフィルムゲージ45に対して圧接させる力が生じる。つまり、下絵フラップ24とフィルムゲージ45が適度に密着して、クリアな動画を得ることができる。
2つの画素から動画を生じさせる原理を示す説明図。 2つの画素から動画を生じさせる原理を示す説明図。 3つの画素から動画を生じさせる原理を示す説明図。 3つの画素から動画を生じさせる原理を示す説明図。 本発明の一実施形態に係る冊子の構造を説明する斜視図。 図5中の特殊折丁を説明する図。 アジロ綴じと無線綴じを簡単に説明する図。 本発明においてアジロ綴じが好ましい理由を説明する図。 図5の冊子と生じる動画との関係を説明する図。
符号の説明
10 折丁
15 冊子
20 特殊折丁
21 フィルムゲージ保持区画(第1区画)
21a 開口
22 ベース区画(第2区画)
23 ストローク付与区画(第3区画)
24 下絵フラップ(第4区画)
26 複合画像
30 表紙
33 開口(窓)
45 フィルムゲージ
50 ミシン目
60 切込み

Claims (5)

  1. 折丁(10)の上に重ねられ、背糊および脇糊で表紙(30)に固定されて冊子(15)を構成し、
    複合画像(26)で構成される下絵が表示された下絵フラップ(24)と、当該下絵に対応するフィルムゲージ(45)とを重ね、両者を相対的にスライド移動させることで、動画を生じさせる特殊折丁であって、

    当該特殊折丁は、折罫を介して一列に連設された第1〜第4区画で構成され、
    第1区画(21)は、フィルムゲージ(45)を保持するフィルムゲージ保持区画(21)を構成し、
    第2区画(22)は、折丁(10)の上に重ねられるベース区画(22)を構成し、
    第3区画(23)は、脇糊によって冊子の表紙(30)内面に固定されるストローク付与区画(23)を構成し、
    第4区画(24)は、下絵フラップ(24)を構成し、

    下絵フラップ(24)がベース区画(22)上に折り返されるとともに、当該下絵フラップ(24)をスライド可能に挟み込むように、フィルムゲージ保持区画(23)が折り返されてベース区画(22)上に固定されており、
    製本された冊子の表紙(30)を開閉すると、表紙内面に固定されたストローク付与区画(23)が共に移動し、これと連動して下絵フラップ(24)がフィルムゲージ(45)に対して相対的にスライドして、上記動画が生じることを特徴とする、特殊折丁。
  2. 上記下絵フラップ(24)は、ストローク付与区画(23)に連設される根元部(24a)においては、当該ストローク付与区画(23)の全幅に渡って延在するとともに、根元部とは反対側の自由端部(24b)においては、上記全幅よりも短い寸法を有し、根元部(24a)と自由端部(24b)の両端同士を直線(24c)で結んだ台形形状を為すことを特徴とする、請求項1記載の特殊折丁。
  3. 上記ベース区画(22)とストローク付与区画(23)の境界に位置する折罫(b)には、アジロ綴じ用のミシン目(50)が形成されていることを特徴とする、請求項1または2記載の特殊折丁。
  4. 請求項3記載の特殊折丁(20)を折丁(10)の上に重ねた上で、背糊および脇糊を用いて表紙(30)に固定してアジロ綴じ製本された冊子であって、
    特殊折丁(20)のストローク付与区画(23)が脇糊で表紙内面に固定されており、表紙(30)を開閉する動作と連動して下絵フラップ(24)がフィルムゲージ(45)に対して相対的にスライドし、これにより上記動画が生じることを特徴とする、冊子。
  5. 上記表紙(30)には、冊子を閉じたときでもフィルムゲージ(45)を外部から視認することを許容する開口(33)が形成されていることを特徴とする、請求項4記載の冊子。
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