JP3829804B2 - 車両用遠隔制御システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用遠隔操作システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、盗難防止装置やドアロック装置等の車載機器を遠隔地より携帯電話などを利用して、遠隔操作により動作させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許2001−18757号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、遠隔地より単数または複数の携帯機から複数の遠隔操作コマンドが順次発せられた場合、通信経路等の状況に応じ車両側での操作コマンドの受信順序が逆転してしまい、車両の状態によってはその操作自体が危険になったり、セキュリティ性を損なうなどの問題が生ずる。
【0005】
本発明は上記点に鑑みて、遠隔地から車両を遠隔操作する場合、車両側で受信した遠隔操作コマンドを、操作すべき順序を考慮して選択して実行することにより、安全性およびセキュリティー性を確保することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、操作コマンドに該操作コマンドが入力された時点の時刻情報を付して通信網(100、101、102、103、110)へ送信する携帯機(1、2)と、前記通信網より前記操作コマンドを順次受信する通信モジュール(21)と、該受信した操作コマンドより実行すべき操作コマンドを抽出する抽出手段(28)とを備え、該抽出された操作コマンドを実行して車載機器(41a〜41j)の動作制御を行う遠隔制御装置(20)とを備え、前記抽出手段は、前記受信した操作コマンドに付された時刻情報に基づき、実行済みの操作コマンドが入力された時刻の後に入力された操作コマンドを前記実行すべき操作コマンドとして抽出することを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、携帯機が送信した車両の遠隔操作のための操作コマンドにこの操作コマンドの入力時の時刻情報が付されており、車両側では、順次通信網を介して受信する操作コマンドの時刻情報に基づき、実行した操作コマンドより後の時刻に入力された操作コマンドのみを抽出して実行するようにしたので、各携帯機から送信された操作コマンドが通信経路の違いによって発行(入力または発信)の順序が逆転するような場合であっても、コマンド応答順序が逆転して不都合が発生することを回避することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記遠隔制御装置は、車両の状態を検出する車両状態検出手段(23a、23b、26、27)を有し、前記抽出手段は、前記受信した操作コマンドを、前記検出された車両の状態と予め設定された制約条件とに基づき実行すべきか否かを判定し、実行すべきと判定された操作コマンドを抽出することを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、操作コマンドの実行の可否を判断するための制約条件を予め設けておき、実際の車両の状態とこの制約条件とから受信した操作コマンドが実行可能かを判定し、実行可能な操作コマンドを抽出するので、制約条件を満たさない操作コマンドの実行を回避することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、前記遠隔制御装置は、前記抽出手段が抽出しなかった操作コマンドを送信した前記携帯機へ、該操作コマンドに対応して非実行メッセージを通知する遠隔操作応答生成部(31)を有することを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、抽出手段で抽出されずに実行されなかった操作コマンドに対して、この非実行操作コマンドを送信した携帯機に非実行メッセージを通知するので、ユーザに確実に非実行であるという結果を伝えることができ、ユーザに対して安心感を与えることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、前記携帯機は前記操作コマンドにタイマー値データを付して送信し、前記遠隔制御装置は、前記抽出された操作コマンドのタイマー値データに基づき受信後所定時間の後に前記操作コマンドを実行することを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、携帯機から送信される操作コマンドにタイマー値データが付されているので、車両側ではこのタイマー値データに基づき所定時間後の動作開始を行うことができる。
【0014】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の車両用遠隔制御システムの実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の全体システムを示す図である。
【0016】
複数の使用者がそれぞれ携帯機1、2、・・・で、通信モジュール21および遠隔操作ECU22からなる遠隔制御装置20を備えた車両に対して遠隔操作を行うための操作コマンドを入力し、操作コマンドを無線送信する。携帯機1、2、・・・は、基地局101、102、・・・との間で、操作コマンドの送信および操作結果応答の受信を行う。各基地局101、102、・・・はインターネット通信網100を介してデータセンタ110と接続されている。
【0017】
データセンタ110は、インターネット通信網100を介して各基地局101、102、・・・より送信された操作コマンドに基づき携帯機1、2、・・・を認証し、対応する車両に対して制御許可を与えるとともに、操作コマンドを基地局103より送信する。また、データセンタ110は、各車両から送信される遠隔操作結果を受信し、対応する携帯機1、2、・・・へ送信する。なお、携帯機1、2、・・・は、汎用の携帯電話であっても、あるいは通信機能を持った専用のキーレス携帯機であってもいずれでもよい。
【0018】
各車両は、基地局101、102、・・との間で通信を行う通信モジュール21と、受信した操作コマンドに基づき各種車載機器に対して制御コマンドを与え、あるいは、各携帯機に通知するための操作結果の生成を行う遠隔操作ECU22とを備えている。
【0019】
図2は、携帯機1、2、・・・の遠隔操作コマンド生成のための機能ブロック図である。
【0020】
無線入出力部10は無線通信の送受信を行う物理層である。時刻抽出部11は、通信データに含まれる時刻データ、詳しくは、時刻同期のために通信網より送信される通信網全体の時刻を抽出する。内部クロック部12は、携帯機の内部時刻用のクロック信号を出力する。内部時刻生成部13は、内部クロック部12の内部クロック信号を分周し、時刻抽出部11で抽出された時刻データを基準に内部時刻を生成する。
【0021】
コマンド入力部14は、キー入力により操作コマンドを入力する。タイムスタンプ生成部15は、コマンド入力部14でのコマンド入力の完了時点で内部時刻生成部13が生成した内部時刻を入力し、タイムスタンプを生成する。
【0022】
コマンドフレーム生成部16は、コマンド入力部14で入力された操作コマンドとタイムスタンプ生成部15で生成されたタイムスタンプとに基づき送信すべきコマンドフレームを生成する。
【0023】
図3に、コマンドフレーム生成部16で生成されるコマンドフレームの形態を示す。コマンドフレームは、先頭よりヘッダー部、コマンド部およびチェック部より形成されている。
【0024】
ヘッダー部は目的とする車両の通信モジュール21のアドレスである宛て先アドレスHD1と、自らの携帯機1のアドレスである送信アドレスHD2と、コマンドフレーム全体のデータ長HD3とからなる。
【0025】
コマンド部は、操作コマンドが入力された時点の現在時刻であるタイムスタンプCD1と、タイムスタンプより指定した時間後に車載機器を作動させるためのタイマー値CD2と、入力された操作コマンドCD3とからなる。なお、タイマー値は、コマンド入力部14にて、使用者より入力されるタイマー動作指示に基づき設けられ、各制御装置41a〜41jにおいて操作コマンドの実行時に、タイムスタンプCD1からタイマー値CD2の時間経過後に作動開始される。最後のチェック部には、コマンドフレーム全体の検査のための検査コードCHが割り当てられている。
【0026】
図4は、車両に搭載された遠隔制御装置20の機能ブロック図である。通信モジュール21は基地局101、102、103、・・・との間で無線通信を行う。無線モジュール21は遠隔操作ECU22と接続されている。
【0027】
遠隔操作ECU22は、通信モジュール21との間で通信データの送受を行うとともに、各車載機器の状態を表すスイッチ23a、23b、・・・がそれぞれ接続されている。なお、図4では、このスイッチは1個のみ描いてある。
【0028】
次に、遠隔操作ECU22の各機能ブロックについて説明する。通信モジュールI/F部24は、通信モジュール21との間で通信をするための物理層である。操作コマンド解析部25は、通信モジュールI/F部24で受信した操作コマンドを解析し、例えば盗難警戒セット等の具体的な制御内容に変換する。
【0029】
車両状態入力部26は、各スイッチ23a、23b、・・・から、例えば、ドアの開閉状態等車両の状態を読み込む物理層である。車両状態データ格納部27は、車両状態入力部26や後述するコマンド送受信I/F部30から読み込んだ値に基づき、例えば2度一致論理等で決定した値を車両状態データとして格納する。
【0030】
操作コマンド実行可否/結果判定部28は、受信され操作コマンド解析部25で解析された操作コマンドが、実行すべきコマンドか、あるいは実行可能なコマンドかを判定する。
【0031】
すなわち、新たに受信したコマンドフレーム中タイムスタンプCD1と、すでに実行された操作コマンドのタイムスタンプCD1とを比較し、新たに受信した操作コマンドのタイムスタンプが実行完了の操作コマンドのタイムスタンプより時刻が早ければ、新たに受信した操作コマンドは実行すべきでないと判定する。また、逆の時刻関係ならば、新たに受信した操作コマンドは実行すべきものとして抽出する。
【0032】
さらに、車両状態および後述する制約条件に照らして実行可能か否かを、例えば、遠隔操作で盗難警戒モードへ移行しようとしたとき、ドアが開状態ならば実行不可というように判定する。
【0033】
また、操作コマンド実行可否/結果判定部28は、ある操作コマンドについて実行すべきあるいは実行可能と判定された場合、その操作コマンドを正常に実行できたか否かを、車両状態により把握される実行結果に基づき判定する。
【0034】
この操作コマンド実行可否/結果判定部28が、抽出手段に相当する。
【0035】
制御コマンド生成部29は、操作コマンド実行可否/結果判定部28で実行可能と判定された操作コマンドを、車両LAN40に接続されている各種制御装置41a〜41jに対する制御コマンドに変更する。コマンド送受信I/F部30は車両LAN40を介して通信するための物理層である。
【0036】
次に、本実施形態における遠隔制御の対象である各種制御装置41a〜41jについて説明する。なおこれら各制御装置41a〜41jは、図中、機能ブロックのみを示している。
【0037】
ドアロック制御装置41aは、各ドア毎または全てのドアをロック/アンロックするアクチュエータを駆動する。パワーウインドウ制御装置41bは、各ドア毎または全てのウインドウを開/閉するアクチュエータを駆動する。サンルーフ制御装置41cは、サンルーフの開/閉およびチルトアップ/チルトダウン用のアクチュエータを駆動する。トランク制御装置41dは、トランクの開/閉用のアクチュエータを駆動する。
【0038】
ルームランプ制御装置41eは、ルームランプの点灯/消灯を制御する。なお、点灯/消灯の際、PWM制御を行い、フェードイン(徐々に明るさを増す)/フェードアウト(徐々に明るさを減らす)を行っている。ヘッドライト制御装置41fは、ヘッドライトの点灯/消灯およびハイビーム/ロービームを制御する。
【0039】
セキュリティ制御装置41gは、ドア、フード、トランクおよびイグニッションキー等の車両の状態により、制御モードを「非警戒モード」、「警戒モード」、「警報モード」の各モードへ設定し、「警戒モード」時には、不当な方法でドアをアンロック作動させたり開作動させたりした場合、ホーンやヘッドランプ等を作動させて車両周辺に警報を発する「警報モード」への遷移を制御する。
【0040】
ホーン制御装置41hは、通常のホーンやセキュリティ専用のホーンの鳴動/停止を制御する。エアコン制御装置41iは、通常のカーエアコン制御装置であり、空調関連制御を行う。ナビ制御装置41jは、通常用いられるナビゲーション装置で、車両の現在位置を測位し、LCD等の画面に表示する。
【0041】
次に、各制御装置41a〜41jに対する操作コマンドの実行可能な車両条件(制約条件)について説明する。図5および図6は制約条件の一覧を示している。
【0042】
ドアロック制御装置41aには、安全性確保のため、走行時に遠隔操作によりアンロックが実行されドアが開くことを回避する制約条件を設ける。すなわち、セキュリティ状態が警報モードではなく、かつ、以下の▲1▼から▲5▼の条件、▲1▼駐車ブレーキがON、▲2▼シフトポジションがP(駐車)、▲3▼イグニッション(IG)キーがシリンダに挿入されておらず、かつ、無線式のスマートキーによる照合なし、▲4▼車速が停止相当車速以下、▲5▼エンジンが停止状態、の少なくとも1つ、または一部の条件のANDによりアンロック作動を可能にするものである。また、ドアロック制御装置41aを遠隔操作によりロック可能とするときの車両条件は、デフォールトを許可とする、すなわちいかなる時も無条件でロック可能とする。なお、オプションとして▲1▼〜▲5▼の制約条件の組合わせはユーザにより変更可能とする。
【0043】
パワーウインドウ制御装置41bには、セキュリティ性確保、すなわち、遠隔操作によりウインドウ開が実行され盗難が発生することを回避するため、開作動はデフォールトを禁止とする、制約条件を設ける。ただし、オプションとして緊急時の乗員脱出が可能となるよう、カスタマイズ機能により開作動可能に設定できるものとする。また、閉操作は、デフォールトを許可とするが、挟み込み発生時には閉作動を停止するものとする。
【0044】
サンルーフ制御装置41cの制約条件は、上記パワーウインドウ制御装置41bの制約条件、制約目的およびオプション設定と同じであるので、説明を省略する。
【0045】
トランク制御装置41dには、制約の目的が、安全性確保のため、走行時にトランク開となって後方視界が低下することを回避すること以外は、ドアロック制御装置41aに設けた制約条件およびオプション設定と同じであり、説明を省略する。
【0046】
ルームランプ制御装置41eでは、点灯操作についての制約条件は、デフォールトを許可、すなわち、常に許可するものとし、一方、消灯操作に関しては、セキュリティ性確保のための制約条件として、次の▲1▼〜▲3▼の条件、▲1▼IGがOFFかつシフトポジションがP、▲2▼セキュリティ状態が警報モードでない、▲3▼個人認証のためのカメラ撮影中でない、のすべてが成立のときに実行可能とする。
【0047】
ヘッドライト制御装置41fでは、点灯操作についての制約条件は、デフォールトを許可、すなわち、常に許可するものとし、一方、消灯操作に関しては、安全性確保、すなわち、走行時の消灯による危険性を回避するため、消灯操作に対しては、次の▲1▼、▲2▼の条件、▲1▼IGがOFFかつシフトポジションがP、▲2▼セキュリティ状態が警報モードでない、のANDのときに実行可能とする。
【0048】
セキュリティ制御装置41gでは、セット操作についての制約条件は、デフォールトを許可、すなわち、常に許可するものとし、一方、アンセット(解除)操作は、セキュリティ状態が警報モードでない場合に実行可能とする。なお、誤警報時にセキュリティ制御装置41gの作動を停止させるために、カスタマイズ機能によりアンセット可能に設定できるものとする。
【0049】
ホーン制御装置41hの制約条件は、ON操作(ホーンの鳴動)についてはデフォールトを許可とし、OFF操作(ホーンの鳴動停止)については、セキュリティ状態が警報モードでないときに実行可能とする。
【0050】
エアコン制御装置41iの制約条件は、ON操作についてはバッテリー上がりを回避するためにエンジンが作動している場合に実行可能とするとともに、OFF操作についてはデフォールトを許可として常に実行可能とする。また、温度設定操作もデフォールトを許可として常に実行可能としている。
【0051】
ナビ制御装置41jの制約条件は、使用中に遠隔操作により目的地が変更されることを回避するために、IGがOFFの場合に目的地設定操作を可能としている。
【0052】
次に、図7のフローチャートに基づき、本実施形態の遠隔制御装置20の作動手順について説明する。
【0053】
ステップS100で、通信モジュールI/F部24が遠隔操作コマンドを受信する。ステップS110で、操作コマンド解析部25が操作コマンドを解析し、ステップS120で操作コマンド実行可否/結果判定部28が解析された操作コマンドの実行可否を、タイムスタンプCD1および制約条件(図5および図6)に基づき判定する。実行可能と判定された場合にはステップS130へ移行し、実行不可と判定された場合はステップS190へ移行する。
【0054】
ステップS130で制御コマンド生成部29が各制御装置への制御コマンドを作成し、ステップS140でコマンド送受信I/F部30が車両LAN40へ制御コマンドを送信する。これに基づき、ステップS150で対応する制御装置が操作コマンドを実行する。一方、ステップS160で車両状態入力部26が制御装置での操作実行結果を車両状態として入力する。ステップS170で、車両状態データ格納部27が入力された車両状態データを、2度一致論理等により決定した値として格納する。
【0055】
ステップS180で、操作コマンド実行可否/結果判定部28が車両状態データに基づき操作が確実に実行されたかを判定する。
【0056】
ステップS190で、遠隔操作応答生成部31が操作コマンド実行可否/結果判定部28が判定した結果、すなわち、ステップS120で判定された実行不可の結果に対する応答メッセージ「この操作は実行されませんでした」、または、ステップS180で判定された実行結果に対する応答メッセージ「この操作は実行されました」、または「この操作は挟み込み発生のため途中停止しました」等を作成する。
【0057】
ステップS200では、作成された応答メッセージと対応する操作コマンドとを組にして、通信モジュールI/F部24および通信モジュール21を介して発信元の携帯機へ送信する。
【0058】
以上の処理を、受信した操作コマンド毎に実行する。
【0059】
このように、本実施形態では、携帯機1、2、・・・が送信した車両の遠隔操作のための操作コマンドにこの操作コマンドの入力時の時刻情報が付されており、車両側では、順次通信網を介して受信する操作コマンドの時刻情報に基づき、実行した操作コマンドより後の時刻に入力された操作コマンドのみを抽出して実行(後操作優先制御)するようにしたので、複数の携帯機から送信された、あるいは1つの携帯機から連続して送信された複数の操作コマンドが通信経路の違いによって発行(入力または発信)の順序が逆転するような場合であっても、コマンド応答順序が逆転して不都合が発生することを回避することができる。
【0060】
また、本実施形態では、操作コマンドの実行の可否を判断するための制約条件を予め設けておき、実際の車両の状態とこの制約条件とから受信した操作コマンドが実行可能かを判定し、実行可能な操作コマンドのみを抽出して実行するので、制約条件を満たさない操作コマンドの実行を回避することができる。
【0061】
さらに、本実施形態では、携帯機から送信される操作コマンドにタイマー値データが付されているので、車両側では受信時での即時操作だけでなく、このタイマー値データに基づき所定時間後の動作開始を行うことができる。
【0062】
また、本実施形態では、抽出手段としての操作コマンド実行可否/結果判定部28で抽出されずに実行されなかった操作コマンドに対して、この非実行操作コマンドを送信した携帯機に非実行メッセージを通知するので、ユーザに確実に非実行であるという結果を伝えることができ、ユーザに対して安心感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の全体システムを示す図である。
【図2】携帯機の遠隔操作コマンド生成のための機能ブロック図である。
【図3】携帯機が送信するコマンドフレームの形態を示す図である。
【図4】車両に搭載された遠隔制御装置の機能ブロック図である。
【図5】操作コマンドの実行可否を判定するための制約条件の一部を示す図表である。
【図6】操作コマンドの実行可否を判定するための制約条件の一部を示す図表である。
【図7】本実施形態の遠隔制御装置の実行手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1、2…携帯機、100…インターネット、101、102、103…基地局、110…データセンタ、21…通信モジュール、22…遠隔操作ECU。
Claims (4)
- 操作コマンドに該操作コマンドが入力された時点の時刻情報を付して通信網(100、101、102、103、110)へ送信する携帯機(1、2)と、
前記通信網より前記操作コマンドを順次受信する通信モジュール(21)と、該受信した操作コマンドより実行すべき操作コマンドを抽出する抽出手段(28)とを備え、該抽出された操作コマンドを実行して車載機器(41a〜41j)の動作制御を行う遠隔制御装置(20)とを備え、
前記抽出手段は、前記受信した操作コマンドに付された時刻情報に基づき、実行済みの操作コマンドが入力された時刻の後に入力された操作コマンドを前記実行すべき操作コマンドとして抽出することを特徴とする車両用遠隔制御システム。 - 前記遠隔制御装置は、車両の状態を検出する車両状態検出手段(23a、23b、26、27)を有し、前記抽出手段は、前記受信した操作コマンドを、前記検出された車両の状態と予め設定された制約条件とに基づき実行すべきか否かを判定し、実行すべきと判定された操作コマンドを抽出することを特徴とする請求項1に記載の車両用遠隔制御システム。
- 前記遠隔制御装置は、前記抽出手段が抽出しなかった操作コマンドを送信した前記携帯機へ、該操作コマンドに対応して非実行メッセージを通知する遠隔操作応答生成部(31)を有することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用遠隔制御システム。
- 前記携帯機は前記操作コマンドにタイマー値データを付して送信し、前記遠隔制御装置は、前記抽出された操作コマンドのタイマー値データに基づき受信後所定時間の後に前記操作コマンドを実行することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1に記載の車両用遠隔制御システム。
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