JP2000265720A - 車両盗難犯閉じ込め装置 - Google Patents

車両盗難犯閉じ込め装置

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JP2000265720A
JP2000265720A JP6958199A JP6958199A JP2000265720A JP 2000265720 A JP2000265720 A JP 2000265720A JP 6958199 A JP6958199 A JP 6958199A JP 6958199 A JP6958199 A JP 6958199A JP 2000265720 A JP2000265720 A JP 2000265720A
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Japan
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vehicle
vehicle control
control unit
call
door
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Shiyoui Shinada
庄偉 品田
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SHINADA JUNKO
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SHINADA JUNKO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の盗難犯の逃走を阻止することができる
車両盗難犯閉じ込め装置を提供すること。 【解決手段】 無線呼出の受信部18と、この受信部1
8に着呼したとき車両のドアをロックすると共に当該ド
アロックの解除操作を無効とする車両制御部1とを備え
たこと等。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両盗難犯閉じ込
め装置に係り、特に、車両が盗難された後その盗難犯を
車室内に閉じ込めて逃走を阻止する車両盗難犯閉じ込め
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の盗難に関する発明として、
車両の盗難防止装置が種々提案されている。例えば、盗
難犯が車両に乗り込んで運転を開始しようとしたとき正
常に運転させないように妨害するものや、車両が盗難さ
れた場合その車両が盗難車であることを周囲に周知なら
しめ、盗難犯を動揺させると共に周囲の協力を得て事件
の早期解決を図らんとするものがある。
【0003】後者の例として、特開平9−161165
号公報がある。この公報に開示された発明では、車両に
携帯電話等を車載しておき、その携帯電話等に着信した
とき大音量の警報を鳴らすことによって盗難犯に対象物
を放棄させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、盗難車を取り戻すことはできるが犯人
を捕らえることは困難であった。また、車両の運転中に
突然警報が響くため犯人が動揺し運転を誤るおそれもあ
った。
【0005】
【発明の目的】本発明はかかる従来例の有する不都合を
改善し、特に車両の盗難犯の逃走を阻止することができ
る車両盗難犯閉じ込め装置を提供することをその目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、無線呼出の受信部と、こ
の受信部に着呼したとき車両のドアをロックすると共に
当該ドアロックの解除操作を無効とする車両制御部とを
備えた、という構成を採っている。本発明では、車両の
盗難に気付いた持ち主は最寄の端末から受信部に発呼す
る。受信部に着呼すると車両制御部は車両のドアをロッ
クすると共にドアロックの解除操作を無効とする。この
ため、車内にいた盗難犯はドアを開けて外部に逃げるこ
とができない。ここで、「車両のドア」にはハッチバッ
クタイプ車の後部ハッチも含まれる。「解除操作」は車
内からの解除操作のみを意味してもよいし、車内からの
解除操作と車外からの解除操作との両方を含んでもよ
い。
【0007】請求項2記載の発明では、車両制御部は、
受信部に着呼したとき車両の窓を閉塞すると共に車内か
らの窓の開放操作を無効とする、という構成を採ってい
る。本発明では、受信部に着呼したときドアがロックさ
れるだけでなく、車両の窓も閉塞される。そして、ドア
ロックの解除操作が無効となるだけでなく、車内からの
窓の開放操作も無効となる。このため、車内の盗難犯は
ドアだけでなく窓からも逃走することができない。ま
た、窓を開けて手を伸ばし外部からキーを使ってドアを
開けることもできない。ここで、「窓」にはサンルーフ
も含まれる。カブリオレタイプの屋根は「ドア」と観念
してもよいし、「窓」と観念してもよい。
【0008】請求項3記載の発明では、車両制御部は、
受信部に着呼したときエンジンの点火プラグ又は走行用
モータへの通電を切断する、という構成を採っている。
本発明では、受信部に着呼するとエンジンの点火プラグ
又は電気自動車の走行用モータへの通電が切断され、車
両の走行が停止する。このため、車両の盗難犯は車外に
逃走できないだけでなく、車両を走らせて逃走すること
もできない。
【0009】請求項4記載の発明では、車両制御部又は
受信部に車外から視認可能な外部表示器を併設し、受信
部に着呼したとき、当該受信部又は車両制御部が外部表
示器に所定の警報を表示する、という構成を採ってい
る。本発明では、受信部に着呼すると外部表示器に警報
が表示される。このため、警報を見た周囲の人間が警察
に通報する等の協力により事件の早期解決が図られる。
【0010】請求項5記載の発明では、車両制御部又は
受信部に車外に発音可能な外部スピーカを併設し、受信
部に着呼したとき、当該受信部又は車両制御部が外部ス
ピーカから所定の警報を発音させる、という構成を採っ
ている。本発明では、受信部に着呼すると外部スピーカ
より警報が発音される。このため、警報を耳にした周囲
の人間が警察に通報する等の協力により事件の早期解決
が図られる。
【0011】請求項6記載の発明では、受信部としてポ
ケットベルを採用した構成となっている。本発明では、
盗難車の持ち主は最寄の電話から車載されているポケッ
トベルを呼び出す。ポケットベルに着信すると車両制御
部が作動する。市販のポケットベルには、コンピュータ
接続用のインタフェース、外部表示器接続用のインタフ
ェース、外部電源接続用のインタフェース等が予め準備
されているので、車両ECUへの接続、車両バッテリへ
の接続、又は外部表示器への接続を考えた場合、既存の
ハードウェア資源を有効に活用できるメリットがある。
【0012】請求項7記載の発明では、ポケットベルに
パスワードサービスを設定した構成となっている。本発
明では、ポケットベルに向けた発呼が予め設定されたパ
スワードを満たした場合にのみポケットベルに着信し車
両制御部が作動する。このため、誤発信や悪戯による車
両制御部の作動が防止される。しかも、車両制御部の側
に別途パスワードチェック機能を設ける必要がないた
め、本発明の適用に当たり現行の車両ECUへ加える改
変を少なくできる。これらにより前述した目的を達成し
ようとするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図5に基づいて説明する。
【0014】図1は、本実施形態における盗難犯閉じ込
め装置のブロック図である。車両制御部1は車両制御用
の各種ECUを含み、これにドアロック駆動部2、パワ
ーウインド駆動部3、ランプ駆動部4、点火駆動部5、
外部表示駆動部6、及び外部発音駆動部7が接続されて
いる。また、車両制御部1には、ドアロックスイッチ
(ドアロックSW)15と、パワーウインドウスイッチ
(パワーウインドウSW)16とが接続されている。
【0015】このうち、ドアロック駆動部2はドアロッ
ク機構8の状態をロック状態又はアンロック状態に設定
する。ドアロック機構8は、車両の全てのドアに装備さ
れているものとする。オートドアロックシステムの搭載
された車両では、ドアロックの開閉はモータの回転に伴
って行われる。この場合、ドアロック駆動部2はドアロ
ックモータの駆動回路である。一方、オートドアロック
システムを搭載していない車両においては、車両の盗難
犯閉じ込め用として、ドアロック機構8と、ドアロック
駆動部2とを別途設ける必要がある。この場合のドアロ
ック機構の一例を図2に基づいて説明する。
【0016】図2は、従来のドアロック機構の模式図で
ある。符号101は支点aを中心として回動可能なプッ
シャーであり、車外又は車内のドアノブの操作に連動し
て回動するようになっている。一般にドアノブを引いた
ときドアの爪が外れてドアの開閉が可能になるが、その
場合ドアノブを引いた状態が点線の像になる。符号10
2は、このプッシャーに押されて変位するレバーであ
り、一端部bを支点として回動する。このレバー102
の変位に連動してドアの爪103がドアの内外に出入り
するようになっている。即ち、ドアノブを引いた状態で
は、プッシャー101がレバー102を図の右側(点線
の像)に変位させ、これに伴ってドアの爪103もドア
の内部(図の右側)に収納される。一方、ドアの爪10
3はドアの内部から外部に向かってバネ104により付
勢されており、ドアノブから手を離した状態ではドアの
爪103がドアの外部に押し出され、これに伴ってレバ
ー102も図の左側(実線の像)に変位する。符号10
5は車外からのキー操作又は車内のロックノブの操作に
応じて回転するドアロックである。ドアの爪103が突
出しレバー102が図の実線の位置にある状態において
当該レバー102の可動端部に接触する位置(実線の
像)にドアロック105が配置されると、レバー102
の変位が規制され、ドアノブの操作が不能となる。この
ため、ドアの爪103をドアの内部に収納することがで
きず、ドアロックとして機能する。しかし、このドアロ
ック105は車内又は車外から自由に解除できるため、
車内及び車外から解除不能なドアロック機構は別途設け
なければならない。例えば、符号106の位置、即ち、
ドアノブが操作されていない状態でレバー102に当接
し当該レバー102の動作を規制可能な位置に、紙面に
垂直に進退可能なロッドを設けておき、このロッドをソ
レノイドとリレーなどにより進退駆動することによって
車内及び車外から解除不能なドアロックとして機能させ
ることができる。車両にオートドアロックシステムが搭
載されていない場合は、以上説明したような車内又は車
外からの物理的操作により解除できないドアロックを図
1のドアロック機構8として設ける必要がある。上記の
例によれば、ドアロック駆動部2にはソレノイドを駆動
するリレーが含まれる。しかし、以降の説明では、オー
トドアロックシステムが搭載された車両を取り上げて説
明する。
【0017】続いて、符号3のパワーウインドウ駆動部
は、パワーウインドウ機構9を駆動する。パワーウイン
ドウ機構9は車両の開閉可能な全ての窓に装備されてい
るものとする。一般的には、パワーウインドウ機構9に
含まれるモータの回転に伴って窓の開閉が行われ、パワ
ーウインドウ駆動部3は、この窓開閉用のモータを駆動
する。ランプ駆動部4は、ハザードランプ11を点灯さ
せる。点火駆動部5は、所定のタイミングでエンジンの
点火プラグ12への通電を行い、車両の走行を確保す
る。電気自動車の場合、点火プラグに代えて走行用モー
タへの通電となり、従って、点火駆動部に代えて走行用
モータの駆動部が設けられる。また、外部表示駆動部6
は、外部表示器13に所定の警報を表示する。ここで、
外部表示器13の設置形態を図3に示す。
【0018】図3は、車両を後方から表した概略構成図
である。従来より後部にLEDストップランプを装備し
た車両があるが、そのLEDストップランプを文字表示
可能なLED表示板に拡張し外部表示器13として用い
ることができる。
【0019】また、図1の外部発音駆動部7は、外部ス
ピーカ14から大音量の警報を発音させる。外部スピー
カ14の取り付け位置は、車両の側面部など任意の位置
でよい。外部発音駆動部7には増幅器が含まれる。ドア
ロックSW15は、車両に複数設けられたドアのロック
/アンロックを切替えるスイッチである。車両制御部1
は、通常は乗員によるドアロックSW15の操作に応じ
てドアロック駆動部2を制御し、ドアロック機構8のロ
ック/アンロックを切替える。パワーウインドウSW1
6は、車両に複数設けられた窓の開閉を操作するスイッ
チである。車両制御部1は、通常は乗員によるパワーウ
インドウSW16の操作に応じてパワーウインドウ駆動
部3を制御し、パワーウインドウ機構9による窓の開閉
動作を行わせる。一般的に、オートドアロックシステム
を搭載した車両、パワーウインドウシステムを搭載した
車両では上記の各スイッチを操作する以外にドアのロッ
ク/アンロック、窓の開閉を行うことはできないように
なっている。
【0020】車両制御部1は、インタフェース(I/
F)17を介して受信部18と信号の送受を行うように
なっている。本実施形態において、受信部18にはポケ
ットベル18が採用されており、アンテナ18aと、着
信制御部18bと、インタフェース(I/F)18cと
を備えている。アンテナ18aは、ポケットベルの通信
ネットワーク(ポケベルネットワーク)19から無線に
よる着呼を受け付ける。着信制御部18bは、アンテナ
18aへの着呼を検出し、着呼があった場合にはI/F
18cを介して車両制御部1に着呼を示す信号を伝送す
る。車両制御部1は、この信号をI/F17を介して受
信する。
【0021】ここで、ポケットベル18が車両制御部1
に着信を伝える方法としては幾つか考えられる。ポケッ
トベル18が着信を光で知らせる場合、車両制御部1の
I/F17として光センサを用いればよい。ポケットベ
ルが着信を音で知らせる場合、車両制御部1のI/F1
7としてマイクを用いればよい。また、現在市販されて
いるポケットベルにはパソコンと接続可能なPCカード
をI/Fに備えているものもある。この場合、車両制御
部1のI/F17としてPCカードのカードスロットを
設ければよい。また、外部端末とケーブルでコネクタ接
続できるポケットベルもあるため、この場合は車両制御
部1のI/F17として所定のコネクタを装備すればよ
い。更に、本実施形態では、外部電源を供給するタイプ
のポケットベルを想定し、車両バッテリ21から電力を
供給するように構成した。また、外部表示器を接続可能
なポケットベルもある。この場合、外部表示駆動部6を
設けずに外部表示器13をポケットベル18に直接接続
してもよい。そうすることにより、外部表示器13に表
示させる内容をポケットベル18を呼び出す際のメッセ
ージとして自由に決定することも可能となり、例えば、
盗難車の周囲にいる人々に遠隔的に指示を与えることも
可能である。また、本実施形態ではポケベルネットワー
ク19においてポケットベル18にパスワードサービス
が設定されていることを予定している。この場合、ポケ
ットベル18を呼び出す者は、呼出番号に続けて予め設
定されたパスワードを入力する必要があり、適切なパス
ワードが入力された場合に限りポケットベル18への着
信が許されるようになる。これにより、誤発信や悪戯に
よる呼出が防止され、車両制御部1が意に反して作動す
る事態を防止できる。
【0022】次に、本実施形態の動作を図4及び図5に
基づいて説明する。この図4及び図5は、車両制御部1
が実行する処理を示すフローチャートである。
【0023】車両の盗難に気付いた持ち主は、最寄の電
話からポケットベル18を呼び出す。この際、予め設定
されたパスワードを入力する。正しいパスワードが入力
されれば、ポケットベル18に着信し、車両制御部1が
作動する(S1)。着信を受けた車両制御部1は、ま
ず、車内のドアロックSW15及びパワーウインドウS
W16の操作を無効に設定する(S2)。この際、車外
からのキー操作による開錠操作を同時に無効にしてもよ
い。以上により、車両を運転している盗難犯はドアのロ
ック/アンロックの切替え操作及び窓の開閉動作を行う
ことができなくなる。続いて、車両制御部1は、ドアロ
ック駆動部2を制御し車両の全てのドアロック機構8を
強制的にロック状態に設定する(S3)。これにより、
盗難犯は、ドアから車外に逃走することが不可能とな
る。続いて、車両制御部1は、パワーウインドウ駆動部
3を制御し車両の全ての窓を強制的に閉塞する(S
4)。これにより、盗難犯は窓から車外に逃走すること
もできず、また、窓から手を出して車外からドアを開け
ることも不可能となる。続いて、車両制御部1は、ラン
プ駆動部4を制御し、ハザードランプを点灯させる。こ
れにより、この車両がまもなく停車することを後続車に
示し、後続車へ注意を促す(S5)。続いて、車両制御
部1は、エンジンの点火プラグへの通電を切断し車両の
走行を停止させる(S6)。これにより、盗難犯は車両
を走行させて逃走することも不可能となる。この際、イ
グニッションによるスタータモータの始動も禁止するよ
うに制御してもよい。続いて、車両制御部1は、外部ス
ピーカ14から大音量の警報を発音させ、また、外部表
示器13に盗難車である旨を表示させる(S7)。これ
によると、周囲の協力を促し早期に盗難犯を捕らえ事件
の解決を図ることができる。
【0024】車両を通常状態に復帰させる場合、最寄の
電話からポケットベル18を再度呼び出す。正常なパス
ワードが入力され、ポケットベル18に着信すると(図
5のS8)、車両制御部1は、外部スピーカ14からの
警報の発音を停止し、外部表示器13の警報の表示も停
止する。また、ハザードランプ11をオフし、ドアロッ
ク機構8のロック状態を解除する。また、ドアロックS
W15及びパワーウインドウSW16の操作を有効に受
け付けるよう設定を復帰させる(S9)。
【0025】以上説明した本実施形態によると、車両が
盗難された場合、最寄の電話から受信部(ポケットベ
ル)を呼び出せば、車両制御部が車両のドアをロックす
ると共にドアロックの解除操作を無効とするので、盗難
犯を車内に閉じ込めることができ、車外への逃走を阻止
することができる。また、車両の窓も閉塞するので盗難
犯は窓からの逃走や窓から手を出して外からドアを開け
ることもできず、車外への逃走を完全に阻止することが
できる。また、車両の走行も停止させるので、車両の走
行により逃走することも阻止できる。また、外部表示器
に警報を表示し、外部スピーカから警報を発音させるの
で、周囲の人々に盗難車の存在をアピールすることがで
き、周囲の協力により盗難犯の早期逮捕及び事件の解決
を図ることができる。また、受信部にポケットベルを採
用することにより、既に用意されているポケットベルの
多彩なインタフェースを利用して本装置を実現すること
ができ、既存のハードウェア資源、ネットワーク資源を
有効に活用することができる。更に、ポケットベルのパ
スワードサービスを設定することにより、誤発信や悪戯
による車両制御部の作動を防止できることは勿論、車両
ECU側に新たにパスワードシステムを設ける必要がな
くなり、本装置実現に当たり既存ECUへの改良を少な
く抑えることができる。
【0026】この他、本実施形態では、窓の閉塞動作を
行う前にドアをロックするので、盗難犯が異変に気付く
前に閉じ込めることができる。また、車両を停止させる
前にハザードランプを点灯させるので、後続車に注意を
促すことができる。また、車両の走行を停止させた後に
警報の発音を行うので、盗難犯が運転中に警報を聞き動
揺して運転を誤るといったおそれを回避することができ
る。
【0027】次に、本発明の他の実施形態を図6乃至図
8に基づいて説明する。既に説明した実施形態と同一の
部分については同一の符号を付して重複説明を省略す
る。
【0028】図6は、本実施形態にかかる車両盗難犯閉
じ込め装置のブロック図である。先の実施形態では、受
信部としてポケットベルを用い、ポケットベルのパスワ
ードサービスを利用して誤発信及び悪戯による呼出を防
止していたが、本実施形態では、車両制御部31におい
てプログラム処理によりパスワードの照合を行う構成と
なっている。このため、受信部32は、無線端末として
の機能を有していればよく、ポケットベルのほか、携帯
電話、PHSなどを用いることができる。車両制御部3
1は、受信部32としてのポケットベルやPHSが受信
するメッセージデータを入力パスワードとし、これを車
両制御部31に予め登録された正しいパスワードと比較
することによりパスワード照合を行ってもよい。この他
の構成は既に説明した実施形態と同一である。
【0029】図7及び図8は、車両制御部31の処理を
示すフローチャートである。車両の盗難に気付いた持ち
主は最寄の通信端末から受信部32に呼を接続し当該受
信部32に向けて「盗難通報」を意味するパスワードメ
ッセージを送信する。受信部32に着呼があると(S1
1)、車両制御部31は、受信部32に送られたメッセ
ージを予め登録されているメッセージと比較することに
よりパスワードの照合を行う(S12)。この結果、
「盗難通報」を意味するパスワードと一致しない場合、
受信部32の呼を切断し次回の着信まで待機する(S1
4,S11)。一方、「盗難通報」を意味するパスワー
ドと一致した場合、車両制御部31は、受信部32の呼
を切断し(S15)、車内のドアロックSW15及びパ
ワーウインドウSW16の操作を無効に設定する(S1
6)。続いて、車両の全てのドアロック機構8を強制的
にロック状態に設定し(S17)、パワーウインドウ機
構9を制御して車両の全ての窓を強制的に閉塞する(S
18)。次に、車両制御部31は、ハザードランプ11
を点灯させ(S19)、エンジンの点火プラグ12の通
電を断つ(S20)。その後、外部スピーカ14より警
報を発音させ、外部表示器13に盗難車である旨を表示
させる(S21)。これにより、先に説明した実施形態
と同様の作用効果を奏することができる。
【0030】事件解決後、警報状態を解除するには、最
寄の通信端末から受信部32に再度呼を接続し、「解除
指令」を意味するパスワードメッセージを送信する(S
22)。車両制御部31は、受信部32に着信したパス
ワードメッセージを予め登録されているパスワードと比
較し照合を行う(S23)。この結果、「解除指令」の
パスワードと一致しない場合は受信部32の呼を切断し
再度の着呼を待つ(S24,S25)。一方、「解除指
令」のパスワードと一致した場合、受信部32の呼を切
断した後(S26)、外部スピーカ14からの発音停
止、外部表示器13の表示停止、ハザードランプ11の
オフ、及び車両のドアロックの解除を行い、ドアロック
SW15及びパワーウインドウSW16の操作を有効に
設定する(S27)。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、車両が盗難された場合、最寄の
電話から受信部を呼び出せば、車両制御部が車両のドア
をロックすると共にドアロックの解除操作を無効とする
ので、盗難犯を車内に閉じ込めることができ、車外への
逃走を阻止することができる。
【0032】請求項2記載の発明では、車両の窓も閉塞
するので盗難犯は窓からの逃走や窓から手を出して外か
らドアを開けることもできず、車外への逃走を完全に阻
止することができる。
【0033】請求項3記載の発明では、車両の走行も停
止させるので、車両の走行により逃走することも阻止で
きる。
【0034】請求項4又は5記載の発明では、外部表示
器に警報を表示し、又は外部スピーカから警報を発音さ
せるので、周囲の人々に盗難車の存在をアピールするこ
とができ、周囲の協力により盗難犯の早期逮捕及び事件
の解決を図ることができる。
【0035】請求項6記載の発明では、受信部にポケッ
トベルを採用することにより、既に用意されているポケ
ットベルの多彩なインタフェースを利用して本装置を実
現することができ、既存のハードウェア資源、ネットワ
ーク資源を有効に活用することができる。
【0036】請求項7記載の発明では、ポケットベルの
パスワードサービスを設定することにより、誤発信や悪
戯による車両制御部の作動を防止できることは勿論、車
両ECU側に新たにパスワードシステムを設ける必要が
なくなり、本装置実現に当たり既存ECUへの改良を少
なく抑えることができる、という従来にない優れた車両
盗難犯閉じ込め装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1のドアロック機構の一例を示すための模式
図である。
【図3】図1の外部表示器の設置形態を示す概略構成図
である。
【図4】図1の車両制御部が実行するフローチャートの
前段である。
【図5】図1の車両制御部が実行するフローチャートの
後段である。
【図6】本発明の他の実施形態の構成を示すブロック図
である。
【図7】図6の車両制御部が実行するフローチャートの
前段である。
【図8】図6の車両制御部が実行するフローチャートの
後段である。
【符号の説明】
1,31 車両制御部 2 ドアロック駆動部 3 パワーウインドウ駆動部 5 点火駆動部 6 外部表示駆動部 7 外部発音駆動部 8 ドアロック機構 9 パワーウインドウ機構 12 点火プラグ 13 外部表示器 14 外部スピーカ 15 ドアロックスイッチ 16 パワーウインドウスイッチ 18,32 受信部(ポケットベル) 19 ポケベルネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08B 15/00 G08B 15/00 Fターム(参考) 2E250 AA21 BB05 BB15 BB57 CC20 CC28 DD01 FF05 FF13 HH02 JJ03 JJ05 JJ27 KK03 LL00 LL01 LL16 LL17 RR11 TT00 5C084 AA04 AA09 AA10 BB40 CC26 DD07 EE06 FF02 HH02 HH10 HH12 HH17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線呼出の受信部と、この受信部に着呼
    したとき車両のドアをロックすると共に当該ドアロック
    の解除操作を無効とする車両制御部とを備えたことを特
    徴とする車両盗難犯閉じ込め装置。
  2. 【請求項2】 前記車両制御部は、前記受信部に着呼し
    たとき車両の窓を閉塞すると共に車内からの窓の開放操
    作を無効とすることを特徴とした請求項1記載の車両盗
    難犯閉じ込め装置。
  3. 【請求項3】 前記車両制御部は、前記受信部に着呼し
    たときエンジンの点火プラグ又は走行用モータへの通電
    を切断することを特徴とした請求項1記載の車両盗難犯
    閉じ込め装置。
  4. 【請求項4】 前記車両制御部又は前記受信部に車外か
    ら視認可能な外部表示器を併設し、 前記受信部に着呼したとき、当該受信部又は前記車両制
    御部が前記外部表示器に所定の警報を表示することを特
    徴とした請求項1記載の車両盗難犯閉じ込め装置。
  5. 【請求項5】 前記車両制御部又は前記受信部に車外に
    発音可能な外部スピーカを併設し、 前記受信部に着呼したとき、当該受信部又は前記車両制
    御部が前記外部スピーカから所定の警報を発音させるこ
    とを特徴とした請求項1記載の車両盗難犯閉じ込め装
    置。
  6. 【請求項6】 前記受信部がポケットベルであることを
    特徴とした請求項1記載の車両盗難犯閉じ込め装置。
  7. 【請求項7】 前記ポケットベルにパスワードサービス
    が設定されていることを特徴とした請求項6記載の車両
    盗難犯閉じ込め装置。
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