JP3829336B2 - 監視装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、保護すべき人や物を含めた境界内への侵入を光電スイッチで検出する監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光電スイッチを使用した監視装置は、プレス機械などの制御装置や絵画等の保護物を含む境界内に人等が侵入したことを検出するために、その周りに光電スイッチを設置する。そして、光電スイッチの投光器と受光器との間に人等が介在または通過することによる通光状態の遮断によって境界内への侵入を検知して、プレス機械等の制御装置の制御回路への電流の供給を停止して事故防止を図ったり、警備室等へ異常検出信号が供給されたりする。
【0003】
このような監視装置の回路部分は、従来、例えば、図6に示すような構成となっていて、電源3に光電スイッチ1の投光器1a,受光器1bがそれぞれ接続され、その光電スイッチ1の受光器1bと一方の電極側との間に境界検知手段を構成するリレーPHCRが接続されている。また、電源3の両電極間に、リレーPHCRの常閉接点P1と異常検出信号出力手段を構成するリレーPHESRとが直列に接続され、上記リレーPHESRの両端子間に並列に異常検出信号を入力して異常検出表示をするランプRが接続されている。なお、図中E1はリレーPHESRの常開接点で該リレーPHESRの自己保持用に設けられている。
【0004】
また、電源3の両電極間に、リレーPHCRの常開接点P2,停止スイッチ6,後述するリレーMCRの常閉接点M1,運転スイッチ7及びリレーCRAが直列に接続されている。なお、図中C2はリレーCRAの常開接点で該リレーCRAの自己保持用に設けられている。
また、上記リレーCRAの両端子間に並列に運転準備用リレーMCRが接続されている。そのリレーMCRの両端子間には、リレーMCRの常開接点M2を介して並列に、所定の制御回路4が接続されていると共に、、リレーMCRの両端子間に運転準備用ランプGが接続されている。
【0005】
また、制御回路4は、制御装置5に接続されて、該制御装置の作動を制御している。
なお、CPは電源スイッチであり、8はリセットスイッチであり、RSETはリセット用のリレーを示している。
上記のような回路を備えた従来の監視装置にあっては、電源スイッチCPをオンにすることで、光電スイッチ1間が通電状態、即ち、受光器1bから入光の有り信号が出力されて、リレーPHCRが通電(受光器1bの入光を検知)されて、そのリレーPHCRの常閉接点P1が開状態となると共に常開接点P2が閉状態となる。
【0006】
リレーPHCRの常閉接点P1が開状態となることで、リレーPHCRは常閉接点P1を介しては非通電状態となり、且つ、リレーPHCRの常開接点P2が閉状態となることで運転スイッチ7か通電可能状態となる。
このとき、一時的にリレーPHESRが通電状態となるが、リセットスイッチ8を押すことでオフ状態に復帰されてランプRは消灯する。
【0007】
さらに、上記ランプRが点灯していない、即ち、光電スイッチ1が通光状態となっていることを確認したうえで、オペレータが運転スイッチ7を入れる。
すると、リレーPHCRの常開接点P2及びリレーMCRの常閉接点M1を介して、リレーCRAが通電されることで、常開接点C2が閉状態となってリレーCRAが通電状態に自己保持される。
【0008】
これによって、リレーMCRが通電されて、その常開接点M2が閉状態となり、制御回路4に電流が供給された状態となる。
このとき、ランプGが点灯して運転準備状態となっていることが表示される。
この状態で、光電スイッチ1の投光器1aと受光器1bとの間を人等が通過しようとすると、光電スイッチ1の通光が遮断されてリレーPHCRがオフ状態となって該リレーPHCRの常閉接点P1が閉状態に常開接点P2が開状態に復帰する。
【0009】
これによって、リレーPHCRの常開接点P1を介してリレーPHESRが通電され、ランプRが点灯して境界侵入を表示する。
これと同時に、リレーPHCRの常閉接点P2が開状態となることでリレーCRAが非通電状態となる。即ち、該リレーCRAの常開接点C2が開状態に復帰して、リレーMCRが非通電状態となってランプGが消えると共に、該リレーMCRの常開接点M2が開状態に復帰して制御回路4への電流供給が停止され、制御装置5が停止して安全性が担保される。
【0010】
なお、上記説明では、侵入検知手段がリレー回路で説明しているが、PCやシーケンサ等で構成されている場合もある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来構成の監視装置では、上記光電スイッチ1の断線については、リレーPHCRが非通電状態となって検知されるが、光電スイッチ1の受光器1bに接点溶着が発生したりリレーPHCRが常時オン状態に故障していたりすると、光電スイッチ1間を人等が通過しても、受光器1bが上記入光状態,即ち光電スイッチ1が通光状態と判断されて境界への侵入が検知されない。
【0012】
これは、例えば,光電スイッチ1の投光器1aと受光器1bとの間を、人などが通過して制御装置5に接近しても制御装置5が停止せず、安全上問題があったり、保護物を保護できなくなる。
この故障発生の有無を検査しようとすると、オペレータが個々の光電スイッチ1間に手等を通過させて侵入を検出するかどうか実施しなくてはならず煩雑である。
【0013】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、光電スイッチの常時通光状態と判定されるような故障を簡易な手段で検知可能とすることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の監視装置は、所定間隔をあけて配置される投光器及び受光器からなり、該投光器から受光器に向けて通光可能で且つ両者間の境界に侵入があると遮光状態となると共に、受光器は入光の有り信号及び無信号を出力する光電スイッチと、受光器から入光の有無の信号が供給されて、受光器からの入光の無信号を入力することで光電スイッチが遮光状態となっていることを検知する境界検知手段と、境界検知手段からの境界侵入検知信号に基づいて、その境界侵入検知信号から受光器が非入光状態となっていると判定したときに異常検出信号を出力する異常検出信号出力手段と、を備えた監視装置であって、
所定の制御装置の所定の位置に上記光電スイッチが配設されて、該制御装置の制御回路への電流を、受光器からの入光の有り信号が供給された場合にのみ行う電源供給手段を備えた監視装置において、
所定のタイミングで侵入検知の異常を検知する開始信号を出力する異常検知開始手段と、異常検知開始手段からの開始信号によって投光器からの投光を遮断する投光停止手段と、異常検知開始手段からの開始信号、及び、境界検知手段からの境界侵入検知信号または受光器からの入光の有無の信号に基づいて、上記投光停止手段によって投光器からの投光が遮断されたときに、光電スイッチが遮光状態または遮光状態と同等の状態に変化することを検知して判定信号を出力する遮光検知手段と、遮光検知手段からの判定信号に基づいて、該判定信号から光電スイッチが遮光状態または遮光状態と同等の状態に変化しなかったときに異常検出信号を出す第2異常検出信号出力手段と、
異常検知開始手段,境界検知手段,遮光検知手段からのそれぞれの信号に基づいて、異常検知開始手段から開始信号が出力されなかったときには、境界検知手段からの信号によって受光器が入光状態と判定されたときに、また、異常検知開始手段から開始信号が出力されたときには、境界検知手段からの信号によって受光器が入光状態と判定され、且つ、遮光検知手段からの信号により投光停止手段によって投光器からの投光が遮断されたときに光電スイッチが遮光状態または遮光状態と同等の状態に変化したと判定されたときにのみ、正常信号を出力する正常検知手段と、を備え、
上記異常検知開始手段を、上記制御回路への電流供給を開始するスイッチに連動させると共に、上記電源供給手段は、上記電流供給を開始するスイッチがオン状態に操作された後に、正常検知手段から正常信号が出力されない場合若しくは第2異常検出手段から異常検出信号が出力された場合に制御回路へ電流を供給しない状態を保持することを特徴としている。
【0015】
このとき、上記異常検知開始手段から開始信号が供給されて、その異常検知開始手段からの開始信号を入力してから所定時間経過後に、投光停止手段による投光器に対する投光の遮断を解除する解除手段を備えてもよい。
【0017】
【作用】
異常検知開始手段を作動させると、投光停止手段が、投光器への通電を遮断したり該投光器の投光口を直接,遮蔽したりして投光器からの投光が遮断される。
このとき、光電スイッチは、正常であれば、受光器は非入光状態となって光電スイッチは遮光状態と判定され、その遮光状態に変化したことが遮光検知手段で判定されて、第2異常検出信号出力手段から異常検出信号が出力されることはない。
【0018】
一方、光電スイッチが接点溶着等で常時通光状態となっていたり、境界検知手段が常時受光器から入光有り信号を入力した状態となっているような異常が発生している場合には、上記遮光検知手段は、遮光状態または遮光状態と同等の状態に変化しなかったと判定し、第2異常検出信号出力手段から異常検出信号が出力されて、異常が検出される。
【0019】
この作業が、終了したら、リセットスイッチ等を押して投光停止手段による投光遮断を解除する。
このとき、解除手段を設けておくことで、自動的に、投光器による投光が再び開始されるようになる。
また、正常検知手段を設けておくことで、異常が検知されない場合にのみ正常信号が出力されるようになる。
【0020】
ここで、請求項1に記載のように構成することで、毎朝などの制御装置の初期駆動を開始する度に、光電スイッチの接点溶着等の異常の有無が自動的に検査され、異常が検知されたときには、制御装置が駆動することが自動的に防止され、異常が検知されなければ、従来通り、制御回路への電流供給が開始される。
【0021】
【実施例】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず構成を説明すると、図4に示すように、光電スイッチ1の投光器1aと受光器1bとが所定間隔を開けて対向配置されていて、投光器1aから受光器1bに向けて複数の光ビーム2が投光可能となっていて、該光電スイッチ1は、上記光ビーム2が受光器1b側にそれぞれ入光されることで通光状態を検知し、また、光ビーム2が受光器1b側に入光されないことで遮光状態,即ち境界侵入を検知するようになっている。
【0022】
その投光器1a及び受光器1bは、図2に示すように、それぞれ電源3に接続されている。その受光器1bと電源3の一方の電極との間には境界検知手段を構成するリレーPHCRが接続されていて、該受光器1bが入光を検知したときに、リレーPHCRが通電されることで入光の有り信号が供給され、また、非通電状態となることで入光の無信号がリレーPHCRに供給される。
【0023】
また、投光器1aと電源3との間には、投光停止手段の一部を構成するリレーOFFCRの常閉接点OFF1が設けられている。
また、電源3の両端子間には、リレーTの常開接点T1,境界検知信号を制御するリレーPHCRの常閉接点P1及び異常検出信号出力手段を構成するリレーPHESRが直列に接続されている。
【0024】
また、上記リレーTの常開接点T1の両端子間に並列に、リレーCRAの常閉接点C1が接続され、さらに、上記直列に接続されたリレーTの常開接点T1及びリレーPHCRの常閉接点P1と並列に、リレーPHESRの常開接点E1,リレーRSETの常閉接点RS1が直列に接続されている。
また、上記リレーPHESRの両接点間に並列に、通電(異常検出信号入力)によって点灯する境界用異常表示用ランプR1が接続されている。
【0025】
また、電源3間に、停止スイッチ6,リレーOKCRの常閉接点OK1,リレーMCRの常閉接点M1,異常検知開始手段を兼ねる運転スイッチ7及びリレーCRAが、直列に接続されている。なお、上記常閉接点OK1,M1は、それぞれリレーOKCR,リレーMCRが故障した際のフェイルセーフ用に組み込まれたものである。
【0026】
また、上記直列に接続されたリレーOKCRの常閉接点OK1,リレーMCRの常閉接点M1及び運転スイッチ7と並列に、リレーCRAの常開接点C2が設けられている。
また、上記リレーCRAの両端子間に並列に、解除手段を構成するリレーTが接続されている。このリレーTは、タイマーを有していて所定時間後(本実施例では0.5秒後)に実際の通電状態となるように設定されている。
【0027】
また、リレーTの両端子間に対して並列に、リレーTの常閉接点T3,リレーOKCRの常閉接点OK2及び投光開始手段を構成するリレーOFFCR、並びに、リレーPHCRの常閉接点P2及び遮光検知手段を構成するリレーOKCR、並びに、リレーTの常開接点T2,リレーOKCRの常閉接点OK4及び第2異常検出信号出力手段を構成するリレーNGCR、並びに、正常検知手段を構成するリレーOKCRの常開接点OK5,リレーPHCRの常開接点P3,リレーNGCRの常閉接点NG2及び正常検知手段を構成するリレーMCRが、それぞれ直列に接続されている。
【0028】
また、上記リレーPHCRの常閉接点P2の両端子間に並列に、リレーOKCRの常開接点OK3が自己保持用に接続されている。
また、上記直列に接続されたリレーTの常開接点T2,リレーOKCRの常閉接点OK4と並列に、リレーNGCRの常開接点NG1及びリレーRSETの常閉接点RS2が直列に接続されている。
【0029】
また、上記リレーNGCRの両端子間に、通電状態(異常検出信号)を入力して点灯する異常表示用のランプR2が並列に接続されている。
また、上記リレーMCRの両端子間に、運転準備用のランプGが並列に接続されている。
さらに、上記リレーCRAの両端子間に並列に、光電スイッチ1が通光状態のときに閉状態となる電源供給手段の一部を構成するリレーMCRの常開接点M2を介して、制御回路4が接続されている。
【0030】
制御回路4は、溶接ロボットや圧延ライン等に制御装置5に接続され、その制御装置5の周りに、図4に示すように、上記光電スイッチ1は配設されている。なお、図4では、光電スイッチ1を一台だけ例示しているが、勿論、複数台設定しても構わない。
なお、図1中、CPは電源スイッチ,8はリセットスイッチ、RSETはリセット用のリレーを表している。
【0031】
上記のような構成の監視装置の作動は、図3(a)に示すように、電源スイッチCPをオン状態にすると、リレーOFFCRの常閉接点OFF1を介して投光器1aが通電され、該投光器1aから光のビーム2が受光器1bに向けて投光されて該ビーム2が受光器1bに入光し、もって光電スイッチ1が通光状態となる。
【0032】
受光器1bは上記光ビーム2が入光すると、リレーPHCRを通電(入光の有り信号の供給)状態とすることで該リレーPHCRがオン状態となる。これによって、リレーPHCRの常閉接点P1,P2が開状態となると共にその常開接点P3が閉状態となる。
これと同時に、リレーCRAの常閉接点C1,リレーPHCRの常閉接点を介してリレーPHESRに通電されて、該リレーPHESRが一時的にオン状態となるが、リレットボタンによってオフ状態に復帰する。
【0033】
この状態で、ランプR1が消灯していることを確認して、オペレータが運転スイッチ7をオンにすると、停止スイッチ6,リレーOKCRの常閉接点OK1,リレーMCRの常閉接点M1,運転スイッチ7を介して、リレーCRAが、通電されて該リレーCRAがオンとなり、さらに、リレーCRAの常開接点C2が閉状態になってリレーCRAがオン状態に自己保持されると共に、常閉接点C1が開状態になる。
【0034】
同時に、リレーTが通電されてタイマが作動開始すると共に、リレーTの常閉接点T3,リレーOKCRの常閉接点OK2を介してリレーOFFCRが通電されてオン状態となる。
これによって、リレーOFFCRの常閉接点OFF1が開状態となって投光器1aが非通電状態となり、投光器1aからの投光が遮断される。
【0035】
このとき、光電スイッチ1が正常であれば、受光器1bへの入光がないので、リレーPHCRが非通電状態、即ちオフ状態となり、該リレーPHCRの常閉接点P1,P2が閉状態に常開接点P3が開状態に復帰する。
これによって、リレーPHCRの常閉接点P2を介してリレーOKCRが通電されてオン状態となり、該リレーOKCRの常開接点OK3が閉状態となって、リレーOKCRがオン状態に自己保持され且つ常開接点OK5が閉状態となると共に、リレーOKCRの常閉接点OK1,OK2,OK4が開状態となる。
【0036】
リレーOKCRの常閉接点OK1,OK2,OK4が開状態となることで、リレーOFFCRが非通電状態となってオフ状態に復帰して、該リレーOFFCRの常閉接点OFF1が閉状態になり、再び、投光器1aに電流が流れて、投光器1aと受光器1bが通光状態となってリレーPHCRが再びオン状態となり、リレーPHCRの常開接点P3が閉状態に常閉接点P1,P2が開状態になる。
【0037】
同時に、リレーOKCRの常開接点OK5,リレーPHCRの常開接点P3及びリレーNGCRの常閉接点NG2を介してリレーMCRが通電されて、該リレーMCRがオン状態となって、リレーMCRの常開接点M2が閉状態に常閉接点M1が開状態になる。
なお、リレーOKCRの常閉接点OK4が開状態となることで、リレーNGCR及びランプR2は、非通電状態が保持されて、ランプR2が点灯することはない。
【0038】
これによって、ランプGが点灯すると共に制御回路4が通電状態となる。
このまま、リレーTのタイマーが通電後0.5秒を経過すると、リレーTの常開接点T1,T2が閉状態に常閉接点T3が開状態になる。
このとき、該リレーTの常開接点T2が閉状態となっても、リレーOKCRの常閉接点OK4が開状態となっているために、リレーNGCRは非通電状態に保持されてオフ状態となっている。
【0039】
一方、断線等によって常時遮光状態に光電スイッチ1が故障している場合には、電源3スイッチCPをオンにしても、リレーPHCRは非通電状態のままでオフ状態が保持される。これと同時に、リレーCRAの常閉接点C1,リレーPHCRの常閉接点P1を介してリレーPHESRが通電してオン状態となり、該リレーPHESRの常開接点E1が閉状態となると共に、ランプR1が点灯する。
【0040】
この状態で、リセットスイッチ8を押してリレーRSETの常閉接点RS1を開状態としても、リレーCRAの常閉接点C1,リレーPHCRの常閉接点P1を介してリレーPHESRは通電状態が維持されると共に、ランプR1は点灯したままとなる。
これによって、オペレータは、光電スイッチ1の断線等の異常を知ることとなる。
【0041】
もし、万一、上記状態で、オペレータが運転スイッチ7をオンにすると、リレーCRAが通電されてオン状態となり、該リレーCRAの常開接点C2が閉状態となってリレーCRAの通電状態が自己保持されると共に、該リレーCRAの常閉接点C2が開状態となる。このとき、リレーPHESRの常開接点E1,リレーRSETの常閉接点RS1を介してリレーPHESR及びランプR1は通電状態が保持されているので、該ランプR1は点灯状態が保持され、さらに、0.5秒後にはリレーTの常開接点T1が閉状態となって、リセットスイッチ8が押されても、リレーPHESR及びランプR1は通電状態が保持される。
【0042】
また、リレーPHCRはオフ状態となっているので、該リレーPHCRの常開接点P3は開状態のままであるため、リレーMCRは非通電状態が保持されて、該リレーMCRの常開接点M2は開状態が保持されて制御回路4に電流が供給されることが回避される。
また一方、接点溶着を起こして光電スイッチ1が常時通光状態と受光器1bが誤検知状態となっていると、電源3スイッチCPをオンにしてもランプR1は点灯しない。
【0043】
この状態で、図3(b)に示すように、オペレータが運転スイッチ7をオンにすると、リレーCRAが通電されてオン状態となり該リレーCRAの常開接点C2が開状態となって該リレーCRAへの通電が自己保持される。
同時に、リレーTが通電されてタイマが作動すると共に、リレーTの常閉接点T3,リレーOKCRの常閉接点OK2を介してリレーOFFCRが通電されて該リレーOFFCRの常閉接点OFF1がオン状態となり、該リレーOFFCRの常閉接点OFF1が開状態となって光電スイッチ1の投光器1a側が非通電状態となる。
【0044】
しかし、受光器1bは入光状態と誤検知しているために、リレーPHCRはオフ状態に復帰せずに該リレーPHCRの常閉接点P2は開状態に保持されてリレーOKCRはオフ状態に保持される。
続いて、0.5秒が経過してリレーTの常閉接点T3が開状態となると共に常開接点T1,T2が閉状態になる。
【0045】
これによって、リレーTの常開接点T2,リレーOKCRの常閉接点OK4を介してリレーNGCR及びランプR2が通電されてオン状態となって、リレーNGCRの常閉接点NG2が開状態となり且つ常開接点NG1が閉状態となると共にランプR2が点灯して異常有りを表示する。
このとき、リレーOKCRの常開接点OK5が開状態であり且つリレーNGCRの常閉接点NG2が開状態であるために、リレーMCRは非通電状態が保持されてオフ状態のままとなり、該リレーMCRの常開接点M2が開状態と保持されているので、制御回路4への電流供給が実施されない。
【0046】
なお、この回路において、リレーCRA,T,OFFCR,OKCR,NGCR,MCRのどれか一つがオン状態またはオフ状態に故障しても制御回路4へ通電されることがないので、フェイルセーフが可能な回路となっている。
また、この回路をシーケンサで組み込むと図5に示すような回路となる。
また、光電スイッチ1が正常であって制御回路4に電流が通電されることで制御装置5が作動している状態となっている場合に、該制御装置5に人等が接近しようとして該光電スイッチ1間に境界侵入すると該光電スイッチ1は遮光状態となって、リレーPHCRがオフ状態に復帰する。
【0047】
すると、該リレーPHCRの常閉接点P1が閉状態に復帰する。これよって、リレーTの常開接点T1,リレーPHCRの常閉接点P1を介してリレーPHESR及びランプR1が通電状態となって、侵入を表示する。
これと同時に、リレーPHCRの常開接点P2が開状態に復帰するので、リレーMCRが非通電状態となってオフに復帰し、制御回路4が非通電状態となって制御装置5が停止する。
【0048】
これによって、プレス機械等の制御装置5に人等が接近すると制御装置5が停止して、安全が担保される。
このように、本実施例の監視装置では、従来のように、光電スイッチ1における、断線等で常時非通電状態となっている故障を検知すると共に、制御装置5の立ち上げ時に、光電スイッチ1が接点溶着等で常時通電状態となっている故障を検知することもできるようになる。
【0049】
なお、上記実施例で、リレーT1のタイマーを0.5秒に設定したのは、0.5秒もあれば光電スイッチ1が遮光状態に変化可能であると共に、投光器1aからの投光遮断時間を短くするためである。よって、タイマーを、0.5秒以上に設定しても構わない。
なお、上記実施例では、解除手段を構成するリレーTを設けて投光器1aの投光状態を自動的に復帰するようにしているが、別途,復帰用のスイッチ等を設けて投光器1aの投光遮断状態を解除させてもよい。
【0050】
また、上記実施例では、運転スイッチ7が異常検知開始手段を兼ねているが、別途、異常検知開始手段用にスイッチを設けたりしてもよい。
また、上記実施例では、リレーMCRの常開接点M2を介して制御回路4と接続されて、異常が検出されなかったときには、自動的に、制御回路4へ電流が供給されるように設定されているが、該リレーMCRの常開接点M2の代わりに第2運転開始スイッチを設けるなどして、再度,オペレータがスイッチを押したときに制御回路4が始動するように構成してもよい。
【0051】
また、上記実施例では、光電スイッチ1が一台の場合を示しているが、該光電スイッチ1が複数台、配設されている場合に適用しても構わない。
この場合には、主に、図2中,X1,X2の部分の回路を配設台数分だけ設定すればよい。
また、上記実施例の監視装置は、制御装置5に連動させているが、光電スイッチ1部屋の入口や絵画等の前方等に設置して使用する場合には、リレーMCRの常開接点M2介して供給される正常信号を警報ブザー等に供給したりさせればよい。
【0052】
また、上記実施例では、リレーPHCRから常閉接点P2を介して受光器1bからの入光の有無の信号(通電,非通電状態)を、リレーOKCRへ入力しているが、受光器1bから直接、入光の有無の信号をリレーOKCRへ入力してもよい。但し、この場合には、境界検知手段であるリレーPHCRに発生している接点溶着等の故障が検知されない。
【0053】
また、上記実施例では、投光器1aへの通電を遮断して投光を遮断しているが、投光器1aの投光口を開閉可能な遮蔽物で一時的に遮蔽させる等の手段で投光停止手段を構成してもよい。
また、上記実施例では、光電スイッチを構成する投光器1aと受光器1bを対向配置して、投光器1aからの光ビーム2を直接,受光器1bに入光させているが、該投光器1aと受光器1bを対向配置させないで、反射鏡等を介して光ビーム2を受光器1b側に入光可能なように配設した構成であってもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の監視装置では、光電スイッチの常時通光状態となっている異常や境界検知手段の常時オン状態となっている異常を、簡単に検知することが可能となる。
このとき、解除手段を設けることで、異常検知のために実施した投光器の投光遮断状態が自動的に解除されるようになる。
【0055】
また、正常検知手段を設けておくことで、異常が検知されない場合にのみ正常信号が出力されるようになる。
また、監視装置が、所定の制御装置の周りに光電スイッチが配設されて、該監視装置が該制御装置の作動と連動している場合に、異常検知開始手段を該制御装置の電流供給を開始するスイッチに連動させておくと、毎朝毎など、制御装置を始動させる直前に毎回、上記異常検査が自動的に実施され、異常が検知されると自動的に制御装置へ電流供給が不能となり、フェイルセーフが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクレーム構成図である。
【図2】本発明に係る実施例の監視装置を示す概略した回路図である。
【図3】本発明に係る実施例の監視装置における各リレーのオン・オフ状態の経過を示す図であって、(a)は正常時,(b)は異常時での経過を表している。
【図4】本発明に係る実施例の監視装置を示す概略構成図である。
【図5】本発明に係る他の実施例の監視装置を示す概略した回路図である。
【図6】従来の監視装置を示す概略した回路図である。
【符号の説明】
1 光電スイッチ
1a 投光器
1b 受光器
2 光ビーム
3 電源
4 制御回路
5 制御装置
7 運転スイッチ(異常検知開始手段)
8 リセットスイッチ
PHCR リレー(境界検知手段)
PHESR リレー(異常検出信号出力手段)
CRA リレー
T リレー(解除手段)
OFFCR リレー(投光停止手段)
OKCR リレー(遮光検知手段)
NGCR リレー(第2異常検出信号出力手段)
MCR リレー
RSET リレー
R1 異常表示用ランプ
R2 異常表示用ランプ
Claims (2)
- 所定間隔をあけて配置される投光器及び受光器からなり、該投光器から受光器に向けて通光可能で且つ両者間の境界に侵入があると遮光状態となると共に、受光器は入光の有り信号及び無信号を出力する光電スイッチと、受光器から入光の有無の信号が供給されて、受光器からの入光の無信号を入力することで光電スイッチが遮光状態となっていることを検知する境界検知手段と、境界検知手段からの境界侵入検知信号に基づいて、その境界侵入検知信号から受光器が非入光状態となっていると判定したときに異常検出信号を出力する異常検出信号出力手段と、を備えた監視装置であって、
所定の制御装置の所定の位置に上記光電スイッチが配設されて、該制御装置の制御回路への電流を、受光器からの入光の有り信号が供給された場合にのみ行う電源供給手段を備えた監視装置において、
所定のタイミングで侵入検知の異常を検知する開始信号を出力する異常検知開始手段と、異常検知開始手段からの開始信号によって投光器からの投光を遮断する投光停止手段と、異常検知開始手段からの開始信号、及び、境界検知手段からの境界侵入検知信号または受光器からの入光の有無の信号に基づいて、上記投光停止手段によって投光器からの投光が遮断されたときに、光電スイッチが遮光状態または遮光状態と同等の状態に変化することを検知して判定信号を出力する遮光検知手段と、遮光検知手段からの判定信号に基づいて、該判定信号から光電スイッチが遮光状態または遮光状態と同等の状態に変化しなかったときに異常検出信号を出す第2異常検出信号出力手段と、
異常検知開始手段,境界検知手段,遮光検知手段からのそれぞれの信号に基づいて、異常検知開始手段から開始信号が出力されなかったときには、境界検知手段からの信号によって受光器が入光状態と判定されたときに、また、異常検知開始手段から開始信号が出力されたときには、境界検知手段からの信号によって受光器が入光状態と判定され、且つ、遮光検知手段からの信号により投光停止手段によって投光器からの投光が遮断されたときに光電スイッチが遮光状態または遮光状態と同等の状態に変化したと判定されたときにのみ、正常信号を出力する正常検知手段と、を備え、
上記異常検知開始手段を、上記制御回路への電流供給を開始するスイッチに連動させると共に、上記電源供給手段は、上記電流供給を開始するスイッチがオン状態に操作された後に、正常検知手段から正常信号が出力されない場合若しくは第2異常検出手段から異常検出信号が出力された場合に制御回路へ電流を供給しない状態を保持することを特徴とする監視装置。 - 上記異常検知開始手段から開始信号が供給されて、その異常検知開始手段からの開始信号を入力してから所定時間経過後に、投光停止手段による投光器に対する投光の遮断を解除する解除手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26122993A JP3829336B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP26122993A JP3829336B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 監視装置 |
Publications (2)
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JPH07114865A JPH07114865A (ja) | 1995-05-02 |
JP3829336B2 true JP3829336B2 (ja) | 2006-10-04 |
Family
ID=17358940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP26122993A Expired - Fee Related JP3829336B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 監視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3829336B2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-19 JP JP26122993A patent/JP3829336B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH07114865A (ja) | 1995-05-02 |
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