JPH0213200B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、プレス装置の光線式安全装置に関す
るもので、チエツク機構を設けて自動的に安全装
置の機能を点検するようにしたものに係る。

プレス装置は、動作中、特に上型の下降中は極
めて危検であるので、不用意に人が近づいたりし
たときに、それを検知し、自動的に停止させる安
全装置が取り付けられている。この人体の接近を
検知するのは通常光線によつて行われている。投
光器と受光器との間に物体が入ることによる遮光
によつてメインリレーをオフとさせ、その接点を
オフとさせることにより非常停止させるようにな
つている。通常、このメインリレーの接点が開離
不良となつたときでも非常停止させるため、遮光
後ただちにメインリレーがオフとならないときに
オフとなる開離不良検出リレーを用意し、その接
点をメインリレーの接点と直列に接続している。
すなわち、投光器と受光器とメインリレーとによ
つて安全装置を構成させると同時に、万一のメイ
ンリレーの故障に備えて開離不良検出リレーをも
用意している。

これらが正常に働いている場合には特に問題は
ないが、必ずしも正常に働くとは限らない。従つ
て、正常に働くか否かをチエツクすることが望ま
しいが、従来はこのチエツク機構は全くなかつ
た。

本発明は、このような点を考慮してなされたも
ので、チエツク機構を有する光線式安全装置を提
供することを目的とするものである。

そのため、本発明は電源投入時にメインリレー
を強制的に開離不良状態、すなわちオン保持状態
として投光器をオフとして開離不良検出リレーが
オフするか否かを調べるようにし、一方、プレス
は上型が上昇する際には人が近ずいても危検がな
いことに着目し、上型が下降して上昇する間に一
旦電源を切つて再び投入して前記チエツクを行う
ようにしたものである。

上記電源は、安全装置への電源であり、電源投
入時に投光器がオフで受光器に入力されないにも
かかわらず、メインリレーはオンとなつたままと
なるので、開離不良検出リレーがオフとならない
と非常停止回路によつてプレスは全く動作するこ
とがない。従つて、プレス動作前に安全装置の異
状を知ることができる。正しく開離不良検出リレ
ーがオフとなれば、強制的なメインリレーのオン
を解き、通常の受光器からの出力によるオンを継
続させ、安全装置としての動作状態とする。

以下、図示の実施例について説明する。１は投
光器であり、複数の投光ユニツト２，２…から構
成され、電源投入によつて点灯するとともに、遮
光指令３によつて消灯するようになつている。各
投光ユニツト２，２…からの光を受け電気信号に
変換する受光ユニツト４，４…が各投光ユニツト
に対向して設けられている。５はメインリレーで
あつて、各受光ユニツト４，４…に投光ユニツト
２，２がらの光を入射しているときにはオン状態
となり、いずれか一つでも受光されないときには
OR回路６を介してオフとなるように接続されて
いる。一方、チエツクリレー７は電源投入と同時
にオンとなり、自己保持されるものであつて、そ
の接点７ａ，７ａによつて前記メインリレーを強
制的にオンとさせるようになつている。すなわ
ち、チエツクリレー７がオンである限り、投光ユ
ニツト２からの光が遮えぎられてもメインリレー
５はチエツクリレー７の接点７ａ，７ａによつて
オン状態を維持するように接続されている。

開離不良検出リレー８は、メインリレー５とと
もに電源投入時にオンとなり、いずれかの受光ユ
ニツト４，４…への入射が遮えぎられてメインリ
レー５がオフとならなかつたときにオフとなるも
のであることは従来同様である。受光ユニツト
４，４…と各リレーとを上記の通りに接続するの
がコントロールユニツト９であるが、このコント
ロールユニツト９は、さらに電源投入時に前記遮
光指令３を出し、開離不良検出リレー８のオフ動
作によつて遮光指令３を停止するようになつてい
る。このコントロールユニツト９への電源投入は
リレー１０の接点１０ａによつて行つている。こ
のリレー１０は、ロータリーカムスイツチに連動
するスイツチ１１によつてオン、オフさせられ
る。スイツチ１１は、ロータリーカムが190゜回転
したときにオフとなり、330゜のときにオンとなる
ように設定されている。

メインリレー５の接点５ａと開離不良検出リレ
ー８の接点８ａは第２図のように直列に接続され
るとともに、この直列体に並列にロータリーカム
によつてオン、オフされるスイツチ１２が接続さ
れている。このスイツチ１２はほぼ170゜でオンと
なり、360゜でオフとなるものである。すなわち、
上型の上昇中はスイツチ１２をオンに保ち、プレ
ス機に人等が接近し、投光ユニツト２から受光ユ
ニツト４への光を遮光しても非常停止を動作させ
ずにプレス動作を継続させるようにしたものであ
る。スイツチ１１は前記角度に限定されるもので
はなく、スイツチ１２のオンの間に一旦オフとな
つて再びオンとなるように構成させればよい。

従つて、プレスが動作し、上型が下死点から上
昇する際に、スイツチ１２をオンとさせて非常停
止回路を動作させないようにし、一旦スイツチ１
１をオフとさせてリレー１０をオフとし、コント
ロールユニツト９への電源投入を中断する。330゜
に達すると再びスイツチ１１はオンとなり、リレ
ー１０を動作させる。接点１０ａが閉じ、コント
ロールユニツト９に電力が加えられる。これによ
つてチエツクリレー７が動作してメインリレー５
を強制的にオン状態維持させるとともに、遮光指
令３を出して投光ユニツト２，２…を消灯させ
る。従つて、受光ユニツト４，４…には光が入射
せず、人体その体によつて遮光されたのと同じ状
態になる。しかし、前記のように、メインリレー
５はオン状態を維持しオフにならない。正常であ
れば、ここで開離不良検出リレー８が働いて遮光
指令３を解き、同時にチエツクリレーの自己保持
を解いてメインリレー５の強制的なオンを解く。

かくして、メインリレー５及び開離不良検出リ
レー８の機能のチエツクを各サイクル毎に行うこ
とができる。

以上のように、本発明によれば、各プレス動作
の前に光線式安全装置の事前チエツクを行うこと
ができ、安全性を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明実施例の回路図のブロツク図
であり、第２図は非常停止回路中に挿入されたメ
インリレー及び開離不良リレーの接点の回路図で
ある。 ２…投光ユニツト、３…遮光指令、４…受光ユ
ニツト、５…メインリレー、７…チエツクリレ
ー、８…開離不良検出リレー、９…コントロール
ユニツト、１０…リレー、１１…ロータリーカム
スイツチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 投光器と受光器とを有し、投光器から受光器
   への光の入射が遮えぎられたときに保持していた
   メインリレーをオフとさせて非常停止させるとと
   もに、このメインリレーがオフしなかつたとき
   に、開離不良検出リレーがオフとなり、上記メイ
   ンリレーの開離不良を検出して非常停止させるよ
   うにした光線式安全装置において、電源投入時に
   オンとなりメインリレーを強制的にオンを維時さ
   せ、開離不良検出リレーのオフによつてメインリ
   レーの強制的オンを解くチエツクリレーと、電源
   投入時に遮光指令を出して投光器をオフさせ開離
   不良検出リレーのオフによつて遮光指令を解く手
   段と、上型上昇中に一旦電源を切り上死付近で再
   び電源を投入するスイツチ手段とを有することを
   特徴とする光線式安全装置。