JP3827759B2 - 多層押出しチューブ容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,特殊な薬効成分、芳香成分、高揮発成分等を含む医薬品、医薬部外品、化粧品、工業用品等のペースト状製品に利用される。
【0002】
【従来の技術】
これまでの医薬品、医薬部外品、化粧品等に使用されている多層押出し成形法により成形されたチューブ容器(以下多層押出しチューブ容器という)の胴部の最内層には一般にポリオレフィン系樹脂が利用されている。ラミネートチューブでは優れたバリアー材としてアルミニウム箔が使用できるが、多層押出しチューブ容器ではアルミニウム箔に代わって中間層にエチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)等のバリアー層を設けたものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の多層押出しチューブ容器の胴部最内面に使用されているポリオレフィン系樹脂はシール性は抜群に優れているが、一部の医薬品、化粧品等を充填すると特殊な薬効成分、芳香成分を選択吸着、選択透過し、内容物の成分構成が変わってしまうという問題がある。またある種の高揮発成分は層間剥離を起こし、この剥離間隙を通して胴部の端部から侵出するという問題もあり、多層押出しチューブ容器の使用範囲は限定されていた。
従って、充填不能な内容物に対してはガラス容器、金属チューブ容器等の使用を余儀なくされている。
本発明は、前述の問題点に鑑みてなされたもので、ポリアクリロニトリル系共重合体あるいはエチレン・ビニルアルコール共重合体を最内層に使用して、内容物の特殊な薬効成分、芳香成分、高揮発成分等に対する非吸着性に優れ、また内容物が剥離間隙を通って外部にまで漏れだしてくる心配のない、優れた保護機能性があり、また胴部表層に剛度の低い汎用樹脂であるポリオレフィン系樹脂を使用し、最内層のみに剛度が高く、コストがかかる非吸着性樹脂を使用したことにより、表裏を非吸着性樹脂とした場合に較べて風合いとコスト面で優れた多層押出しチューブ容器の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、以下の本発明により解決することができる。
即ち、本発明は、筒状の胴部の一方の開口端部に、肩部とそれに連続する口頚部からなるヘッド部を一体化成形してなるチューブ容器において、該胴部が、多層押出し成形法により多層積層構成の筒状に形成され、且つ、少なくとも該胴部の最外層がポリオレフィン系樹脂からなり、該胴部の最内層が、アクリロニトリルとメチルアクリレートとニトリルブタジエンの三元共重合体でその厚みが30〜100μmの範囲に形成されると共に、該ヘッド部が、アクリロニトリルとメチルアクリレートとニトリルブタジエンの三元共重合体を圧縮成形または射出成形により該胴部の端部に一体化成形して形成されていることを特徴とする多層押出しチューブ容器からなる
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明を図面を用いて、更に詳しく説明する。
図1は本発明による多層押出しチューブ容器10の側面図、図2は胴部断面図である。
図1に示すように、本発明による多層押出しチューブ容器は筒状体の胴部1、肩部2と口頚部3からなるヘッド4、端部シール部5からなり、胴部1の一端にヘッド4を射出成形あるいは圧縮成形によって取り付けて一体化し、残る一端から内容物を充填し、その端部を熱接着してフラットな端部シール部5としたチューブ容器である。その胴部1は多層押出し成形による筒状体であって、その断面すなわち図1におけるA−A断面は図2で示すように一般に円形(ヘッドの形状を変えることによって楕円形状とすることもできる。)であり、複数の樹脂層で構成され、最内層にはPANあるいはEVOHによるバリアー層6が設けられている。
【0006】
本発明による多層押出しチューブ容器の胴部1の積層構成は、前述のように最内層にPANあるいはEVOHを使用することが前提であり、他の樹脂との組合わせによって多くの構成が提案できるが、次の4種の樹脂の組合わせの場合について説明する。その層構成は次の如くである。
外側から順に、
1)乳白PE/TIE/PE/TIE/EVOH
2)乳白PE/TIE/PE/TIE/PAN
3)乳白PE/TIE/EVOH/TIE/PAN
ここでPEはポリエチレン、TIEは接着性樹脂をそれぞれ示している。
PEは押出しチューブ容器としての柔軟性を保持するために使用され、4種の樹脂の中でも最大の厚みを持たせている。
【0007】
TIEはバリアー性樹脂として用いられるPANあるいはEVOHとポリオレフィン系樹脂あるいはEVOHとPAN間の接着強度を高めるために使用される接着性樹脂である。
接着性樹脂は前記ポリオレフィン系樹脂にカルボニル基を有する不飽和単量体をグラフト重合させたり、粘着付与剤を添加したものである。
【0008】
乳白PEは白色ピグメントをブレンドしたポリエチレンであって、多層押出しチューブ容器の表面をシルクスクリーン印刷やオフセット印刷による表刷や箔押し等による装飾効果を高めるためのものである。また白色ピグメントにかわって真珠光沢のある雲母粉末等をブレンドしてもよい。
多層押出しチューブ容器10はラミネートチューブと異なり表面に胴貼り部がないため、美麗な装飾効果を持たせることができる。
【0009】
PANは、ガスバリアー性が高く、耐薬品性があり、保香性が良くメントール、リモネン、カンフル等の精油に対して侵されず、高揮発成分の吸着、透過が少ない等のバリアー性樹脂としては優れた物性を有している。
一方,EVOHは乾燥状態で優れたガスバリアー性があり、前述の化学成分の選択吸着、透過も少なく同じくバリアー性樹脂として優れた物性を有している。
【0010】
本発明による多層押出しチューブ容器の端部シール部4のシールはPAN,EVOH同志の熱接着となる。PANあるいはEVOH同志の熱接着性はポリオレフィン系樹脂に較べて劣るが、従来のヒートシール、インパルスシール、超音波シールはすべて適用できる。ただしシール温度を高めにし、中間層のPEをクッション層として機能させることで満足すべきシール強度が得られる。さらに、ホットエアーによってチューブまだ開口している状態の端部シール部4の内面を加熱した直後に圧着する方法で端部シール部4の良好な熱接着を行うことができる。
【0011】
本発明による積層チューブ容器の製法について以下説明する。
胴部1は複数の樹脂を所定の積層構成になるように、多層押出し機によってサーキュラーダイスから所定の厚み、径で押出し、所定の長さにカットして製造される。
次に、ヘッド部の成形であるが、バリアー性のあるPANを用いて全体を成形してもよいし、バリアー性のあるインサート部材をヘッド全体の中間層として設けるようにして成形してもよい。
ヘッドの成形は同時に胴部1の端部との接着を必要とするため、頭部がコアーを形成するマンドレルに胴部1を装着し、そのままの状態でキャビティ内に挿入し、予め溶融状態でキャビティ内に供給されている樹脂を圧縮する成形法か、あるいはゲートから溶融樹脂を射出する射出成形法で行うことが好ましい。
本発明による多層押出しチューブ容器10のバリアー性を完全にするために、口頚部3の開口端部をバリアー性のあるフィルムで貼り込むか、キャップのパッキング材にバリアー性のあるものを使用するか、あるいはキャップ全体をバリアー性のある樹脂で成形することが好ましい。
【0012】
【実施例】
胴部の外径38mm,胴部の長さ150mm,内容量100cc,胴部総厚み400〜450μmの仕様からなり、次の積層構成からなる実施例サンプルを上記の方法で試作した。数字は層の厚み(単位ミクロン)を示す。
1)乳白PE200/TIE30/PE150/TIE30/EVOH30
2)乳白PE200/TIE30/PE150/TIE30/PAN30
3)乳白PE260/TIE30/EVOH50/TIE30/PAN30
PANには、アクリロニトリル、メチルアクリレート、ニトリルブタジエンの3元共重合物である三井東圧化学(株)製のBarex1320を使用した。
EVOHには、(株)クラレ製のEP−E105Bを使用した。
TIEには、三井石油化学(株)製のアドマーを使用した。PE及び乳白PEには三井石油化学(株)製のミラソン50を使用した。
端部シール部5のシール方法には400℃のホットエアーで0.5秒間加熱した後、対向するシールジョウで圧着した。
一方比較例としてEVOHを中間層としたPE500/EVOH50/PE500からなる多層押出しチューブ容器を仕様した。
以上の3種の実施例サンプル、及び比較例サンプル各5本を用意し、それぞれにサリチル酸メチルを含んだ医薬品を充填し、恒温槽で50℃の促進保存をした後、内容物の変質及び胴部内面の劣化を調べた。
その結果、前記1)、2)、3)の層構成からなる実施例については、いずれも、内容物の変質と胴部内面の劣化は見られなかった。
これに対して、比較例については、薬効成分の臭いが外部に漏れ、内容物の成分変化が見られた。また胴部の最内層のPEと中間層のEVOH間で剥離が見られた。
【0013】
【発明の効果】
本発明による多層押出しチューブ容器は、最内層にPANあるいはEVOHを30乃至100ミクロンの範囲で設けることによって、特殊な薬効成分、芳香成分、高揮発成分等の吸着、浸透を低く押さえることができ、内容物に対して優れた保護機能を持たせることができ、これまで使用できなかった医薬品、化粧品、工業製品等にも広く使用できるようになる。
また表層には汎用樹脂であるポリオレフィン系樹脂を使用することにより、両面を非吸着性樹脂とした場合に較べて、風合いを持たせることができ、コスト上昇を押さえることができる。
【0014】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多層押出しチューブ容器の側面図
【図2】胴部の断面図
【符号の説明】
1 胴部
2 肩部
3 口頚部
4 ヘッド
5 端部シール部
6 バリアー層
10 本発明による多層押出しチューブ容器

Claims (1)

  1. 筒状の胴部の一方の開口端部に、肩部とそれに連続する口頚部からなるヘッド部を一体化成形してなるチューブ容器において、該胴部が、多層押出し成形法により多層積層構成の筒状に形成され、且つ、少なくとも該胴部の最外層がポリオレフィン系樹脂からなり、胴部の最内層が、アクリロニトリルとメチルアクリレートとニトリルブタジエンの三元共重合体でその厚みが30〜100μmの範囲に形成されると共に、該ヘッド部が、アクリロニトリルとメチルアクリレートとニトリルブタジエンの三元共重合体を圧縮成形または射出成形により該胴部の端部に一体化成形して形成されていることを特徴とする多層押出しチューブ容器。
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