JP3016369U - 搾り出しチューブ容器 - Google Patents

搾り出しチューブ容器

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JP3016369U
JP3016369U JP1995003642U JP364295U JP3016369U JP 3016369 U JP3016369 U JP 3016369U JP 1995003642 U JP1995003642 U JP 1995003642U JP 364295 U JP364295 U JP 364295U JP 3016369 U JP3016369 U JP 3016369U
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tubular
wall
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JP1995003642U
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Inventor
和彦 箕輪
文夫 直井
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トチセン化成工業株式会社
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(57)【要約】 (修正有) 【目的】 チューブヘッドとチューブ筒をポリオレフィ
ン系樹脂で成形しても、これらをガス不透過性にし、有
機溶剤を含む製品を入れても有機溶剤が揮散するのを確
実に防止し、製品が変質しないようにする。 【構成】 搾り出し口の内周に嵌合する小径筒部22、
端壁の内面に沿う端壁部21、筒壁の内周に嵌合する大
径筒部23、及び筒部よりも直径が大で、その筒部の回
りから外に張り出した鍔部24を一体に有するエチレン
酢酸ビニル共重合体の鹸化物で成形された薄肉の筒形バ
リア材20と、この筒形バリア材の外に成形され、筒形
バリア材の大径筒部よりも後向きの長さが長い筒壁を有
するヘッド部材とからなり、筒形バリア材の鍔部24が
ヘッド部材に喰込み、筒形バリア材の大径筒部の後端
を、後端より後に位置するヘッド部材の筒壁の後部の内
向き肥厚部14で係止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ゴム系接着剤、エポキシ系接着剤、その他、有機溶剤を含むクリ ーム状ないし粘液状製品を入れる搾り出しチューブ容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
トルエン、ベンゼン、シクロヘキサノン、シクロヘキサノール、石油エーテル 、キシレン等の有機溶剤に対してエチレン酢酸ビニル共重合体鹸化物(以下、E VALと略記する。)、例えば株式会社クラレ製、商品名エバールが有効な耐食 性、耐薬品性、ガス不透過性を有することは知られて居り、上記の様な有機溶剤 を含む製品を入れるための壜や缶をEVALで成形することは公知である。
【0003】 又、本出願人は、EVALの薄肉の内層(厚さ約70μm)の外にポリオレフ ィン系樹脂、例えばポリエチレン(以下、PEとも略記する。)による厚肉(厚 さ約350μm)の外層を積層して一体の複合チューブ筒を押出し成形する際に 、PEに無機質の粉末や、粒状物を適量含ませ、これによってPEの外層の成形 収縮率や、成形した場合の成形品のソリを、EVALの成形収縮率や、成形した 場合の成形品のソリに合わせ、押出し成形時に内層と外層とが剥離せず、又内層 及び外層にひび割れが生ぜず、互いに密着して真円状の複合チューブ筒を製造で きることを特公平6−41307号(特開昭63−22354号)で提案した。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記先行提案では、適当長さに切断した複合チューブ筒の一端部を、チューブ ヘッド成形型の内型を上部に有する円形断面のコアに嵌め、上記成形型のキャビ ティ中に溶融したEVALを射出し、チューブ筒の一端部内周にEVALのチュ ーブヘッドを成形し、チューブ筒の内層のEVALとチューブヘッドのEVAL を一体に融着することを開示しているが、EVALのコストはPEの約6倍であ り、チューブヘッドは部厚く、EVALの使用量は多いので、製造したチューブ 容器のコストは非常に嵩む。
【0005】 そこで、EVALの薄層の両面に接着層でPE層を接着した5層の積層シート (厚さ150μm)からチューブヘッドの端壁と同大のドーナツ片を打抜き、こ のドーナツ片が端壁の内面に位置するようにチューブヘッド成形型の中に収め、 その外にPEで部厚なチューブヘッドを射出成形することを試みたが、チューブ ヘッドの搾り出し口の内周にEVALは存在しないので、搾り出し口の筒壁から 有機溶剤が外に揮散するのを防ぐことはできない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述した問題点を解消するために開発されたもので、端壁と、端壁の 中央部から前向きに突出する搾り出し口と、端壁の周縁部から後向きに突出し、 可撓のチューブ筒の前端部内周に嵌着する筒壁とを一体に備えたポリオレフィン 系樹脂で成形されたヘッド部材を有する搾り出しチューブ容器において、前記搾 り出し口の内周に嵌合する小径筒部、端壁の内面に沿う端壁部、筒壁の内周に嵌 合する大径筒部、及び上記筒部よりも直径が大で、その筒部の回りから外に張り 出した鍔部を一体に有するエチレン酢酸ビニル共重合体の鹸化物で成形された薄 肉の筒形バリア材と、この筒形バリア材の外に一体に成形され、該筒形バリア材 の大径筒部よりも後向きの長さが長い筒壁を有するヘッド部材と、エチレン酢酸 ビニル共重合体の鹸化物からなる薄い中間層の内外にポリオレフィン系樹脂と接 着性樹脂の混合樹脂による一体の内層と外層とを有し、前記ヘッド部材の筒壁の 外に嵌合するシームレスの可撓なチューブ筒とからなり、筒形バリア材の鍔部が ヘッド部材に喰込み、筒形バリア材の大径筒部の後端を、該後端より後に位置す るヘッド部材の筒壁の後部の内向き肥厚部で係止すると共に、チューブ筒の端部 をヘッド部材の筒壁の外に嵌合し、ヒートシールで溶着したことを特徴とする。
【0007】
【実施例】
図示の実施例において、10はポリオレフィン系樹脂、例えばポリエチレンで 成形された厚さ約1.5mmのヘッド部材で、端壁11と、端壁の中央部から前 向きに突出する搾り出し口12と、端壁の周縁部から後向きに突出し、可撓のチ ューブ筒30の前端部内周に嵌着する筒壁13とを一体に備えている。端壁11 は、通常、搾り出し口の基部に向かって上り坂のテーパが付いている。
【0008】 20はエチレン酢酸ビニル共重合体の鹸化物=EVALで成形した厚さ約0. 7mmの筒形バリア材で、図1では上記ヘッド部材の搾り出し口12の内周に嵌 合する小径筒部22、端壁11の内面に沿う端壁部21、筒壁の内周に嵌合する 大径筒部23、及び上記大径筒部よりも直径が大で、大径筒部の前端の回りから 外に張り出した鍔部24を一体に有する。鍔部24が端壁部から外に張り出す量 は、ヘッド部材の厚さに応じて適切に定めるが、ヘッド部材の厚さが前述のよう に1.5mmの場合は張り出し量は約1mm前後である。
【0009】 この考案によるチューブヘッドは上記薄肉の筒形バリア材20をEVALで成 形し、成形した筒形バリア材をヘッド部材の成形型のなかに装填し、筒形バリア 材の外にインサートモールドで筒形バリア材と一体となるようにポリエチレンで ヘッド部材を成形して脱型するのであって、その際にヘッド部材の筒壁13の後 向きの長さを筒形バリア材の大径筒部23の後向きの長さよりも少し長くする( △L)。△Lは2mm程度でよい。
【0010】 これにより筒形バリア材20の大径筒部の前端の回りから外に張り出した鍔部 24は、ヘッド部材10の端壁11と筒壁13の境界部分に喰込むと同時に、筒 壁13の後端部の内周は筒形バリア材の大径筒部23の肉厚分だけ内向きに肥厚 し、この肥厚部14が大径筒部23の後端を係止する。従って、EVAL製の筒 形バリア材20と、ポリエチレン製のヘッド部材10は接着性が悪くても、筒形 バリア材はヘッド部材の内側に機械的に確実に保持され、ヘッド部材の端壁11 、搾り出し口12、筒壁13を内側から覆い、チューブヘッドを耐食性、耐薬品 性、ガス不透過性にする。
【0011】 搾り出しチューブ容器とするには、厚さ20μmのEVAL中間層31の内外 にポリエチレンと接着性樹脂の混合樹脂で厚さ140μmの内層32と外層33 を一体にし、ヘッド部材の筒壁13の外に嵌合するシームレスの可撓なチューブ 筒30を成形し、その筒壁13をチューブ筒30の前端部内周に嵌め入れ、チュ ーブ筒の前端部を筒壁13の外周と、端壁11の周縁部にヒートシールで溶着す ればよい。チューブ筒の内層32はポリエチレンと接着樹脂との混合樹脂、筒壁 13、端壁11の外面はポリエチレンであるため強力に溶着する。又、チューブ 筒30は中間層31がEVALであるため、チューブ筒から有機溶剤が揮散する ことはない。製品はチューブ筒の後端から内部に充填し、充填後、チューブ筒の 後端部を扁平に畳み、ヒートシールして閉じる。
【0012】 必要ならば、図示のようにヘッド部材の搾り出し口12の前向きの長さも筒形 バリア材の小径筒部22の前向きの長さよりも少し長くし、これによって搾り出 し口の前端部の内周を筒形バリア材の小径筒部22の肉厚分だけ肥厚させ、この 肥厚部15で小径筒部の前端を係止してもよい。
【0013】 図1に示した筒形バリア材は、大径筒部の前端の回りから環状の鍔部24が外 に張り出しているが、図2に示すように大径筒部の途中から張り出す一つ、又は 複数の鍔部25,25や、小径筒部22の回りから張り出す鍔部26を筒形バリ ア材に設けてもよい。そして、鍔部は環状であることに限定されず、26に示し たように螺旋状であってもよい。
【0014】
【考案の効果】
以上で明らかなように、本考案によれば外側がポリオレフィン系樹脂で成形さ れたチューブヘッドの内面全体をEVALによる筒形バリア材が被覆するため、 このチューブヘッドを有機溶剤を含む製品を容れる搾り出しチューブ容器に使用 して有機溶剤の揮散による製品の変質を確実に防止できる。そして、筒形バリア 材の肉厚は薄いので高価なEVALの使用量は少なく、コスト高にならない。更 に、EVALの筒形バリア材は、その鍔がヘッド部材に喰込み、その大径筒部の 後端がヘッド部材の筒壁の後部に形成される内向きに肥厚部で係止されるため、 接着性の悪いポリオレフィン形樹脂で成形されたヘッド部材に対して確実に保持 され、分離することがない。又、チューブ筒も中間層がEVALなので、チュー ブ筒からも有機溶剤の揮散が防止でき、製品の変質が防げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のチューブ容器の一部を断面にし、要部
を拡大して示した立面図である。
【図2】筒形バリア材の他の一例の、一半を断面にした
側面図である。
【符号の説明】
10 ヘッド部材 11 端壁 12 搾り出し口 13 筒壁 14 肥厚部 20 筒形バリア材 21 端壁部 22 小径筒部 23 大径筒部 24 鍔部 25 鍔部 26 鍔部 30 チューブ筒 31 中間層 32 内層 33 外層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端壁と、端壁の中央部から前向きに突出
    する搾り出し口と、端壁の周縁部から後向きに突出し、
    可撓のチューブ筒の前端部内周に嵌着する筒壁とを一体
    に備えたポリオレフィン系樹脂で成形されたヘッド部材
    を有する搾り出しチューブ容器において、前記搾り出し
    口の内周に嵌合する小径筒部、端壁の内面に沿う端壁
    部、筒壁の内周に嵌合する大径筒部、及び上記筒部より
    も直径が大で、その筒部の回りから外に張り出した鍔部
    を一体に有するエチレン酢酸ビニル共重合体の鹸化物で
    成形された薄肉の筒形バリア材と、この筒形バリア材の
    外に一体に成形され、該筒形バリア材の大径筒部よりも
    後向きの長さが長い筒壁を有するヘッド部材と、エチレ
    ン酢酸ビニル共重合体の鹸化物からなる薄い中間層の内
    外にポリオレフィン系樹脂と接着性樹脂の混合樹脂によ
    る一体の内層と外層とを有し、前記ヘッド部材の筒壁の
    外に嵌合するシームレスの可撓なチューブ筒とからな
    り、筒形バリア材の鍔部がヘッド部材に喰込み、筒形バ
    リア材の大径筒部の後端を、該後端より後に位置するヘ
    ッド部材の筒壁の後部の内向き肥厚部で係止すると共
    に、チューブ筒の端部をヘッド部材の筒壁の外に嵌合
    し、ヒートシールで溶着したことを特徴とする搾り出し
    チューブ容器。
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