JP3058028U - 搾り出しチューブ容器 - Google Patents

搾り出しチューブ容器

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JP3058028U
JP3058028U JP1998007477U JP747798U JP3058028U JP 3058028 U JP3058028 U JP 3058028U JP 1998007477 U JP1998007477 U JP 1998007477U JP 747798 U JP747798 U JP 747798U JP 3058028 U JP3058028 U JP 3058028U
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和彦 箕輪
文夫 直井
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トチセン化成工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搾り出し口が頂部に立設された傘形のチュー
ブヘッドの内面と、このチューブヘッドを上端部内周に
固定したチューブ筒の筒形中間層とを薄肉のエチレン酢
酸ビニール共重合体の鹸化物で成形し、前記チューブヘ
ッドの外層と、チューブ筒の筒形外層及び筒形内層を厚
肉のポリオレフィン系樹脂で成形し、チューブ筒の内部
に有機溶剤を含む製品を入れ、チューブ筒の下端部を一
文字に圧扁し、チューブ筒の相対向した筒形内層の下端
部同志をヒートシールして密封した搾り出しチューブ容
器のヒートシールしたチューブ筒の下端部からの有機溶
剤の揮散を減少させる。 【解決手段】 チューブ筒30の下端部の圧扁してヒー
トシールした下端面34と、下端の両側部35,35
を、ガス不透過性薄片40で覆って固着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、ゴム系接着剤、エポキシ系接着剤、その他有機溶剤を含むクリー ム状ないし粘液状製品を入れる搾り出しチューブ容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
チューブ容器のチューブヘッド、チューブ筒をポリオレフィン系樹脂、例えば ポリエチレンで成形し、そのチューブ容器中に上述した製品を入れると、ポリエ チレンは製品中に含まれているトルエン、ベンゼン、シクロヘキサノン、シクロ ヘキサノール、石油エーテル、キシレン等の有機溶剤に対するバリア性がないた め、これらの有機溶剤はチューブヘッドやチューブ筒から外に揮散し、製品は固 まるなど変質してしまう。このため、本特許出願人は例えば特開平8−2676 03号公報、特願平10−241522号等で、搾り出し口が頂部に立設された 傘形のチューブヘッドの内面と、このチューブヘッドを上端部内周に固定したチ ューブ筒の筒形中間層とを有機溶剤に対してバリア性を有する薄肉のエチレン酢 酸ビニール共重合体の鹸化物、例えば株式会社クラレ製商品名エバール(以下、 EVALと略記する)で成形し、前記チューブヘッドの外層と、チューブ筒の筒 形外層及び筒形内層を厚肉のポリエチレンで成形し、チューブ筒の内部に有機溶 剤を含む製品を入れ、チューブ筒の下端部を一文字に圧扁し、チューブ筒の相対 向したポリエチレンの筒形内層の下端部同志をヒートシールして密封する搾り出 しチューブ容器を提案した。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記チューブ容器によって容器内の製品の有機溶剤がチューブヘッドや、チュ ーブ筒の回りから揮散するのをEVALで防止することができる。しかし、チュ ーブ筒の下端部を一文字に圧扁し、ヒートシールで密封しているのはチューブ筒 のポリエチレンからなる筒形内層であるため、保管時間が長いと、ヒートシール で密着した筒形内層同志の熱接着面から有機溶剤が外に僅かづつ揮散し、製品は 悪い方向に変質して行く。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、チューブ筒のヒートシールした下端からの有機溶剤の揮散を減少す ることを目的に開発されたもので、チューブ筒の下端部の圧扁してヒートシール した下端面と、下端の両側部を、ガス不透過性薄片で覆って固着したことを特徴 とする。
【0005】
【考案の実施の形態】
図示の実施形態の搾り出しチューブ容器は特願平10−241522号で提案 したもので、チューブヘッド1はEVALで成形された薄肉のバリアヘッド10 と、バリアヘッドの外にポリオレフィン系樹脂、例えばポリエチレンで成形され た厚肉の外層ヘッド20とからなる。上記バリアヘッド10は、円錐面の端壁1 1と、端壁の頂部から上向きに突出する内容物の搾り出し口12と、端壁11の 周縁部から上向きに突出する環状起立部14とを一体に備え、搾り出し口12の 外周には環状又は螺旋状の突起13が設けてある。チューブ容器の直径が約40 mmの場合、端壁11、搾り出し口12、環状起立部14の肉厚は約0.7mm 、端壁11の周縁部の直径は約39mm、端壁の周縁部上面から環状隆起部14 の上端までの環状隆起部の高さは約1.3mm、搾り出し口の外周からの突起1 3の突出量は約0.5mmである。
【0006】 上記バリアヘッド10の外にポリオレフィン系樹脂、例えば低密度ポリエチレ ン(LDPE)で成形された厚肉の外層ヘッド20はバリアヘッドの端壁の上に 重なった厚肉端壁21と、バリアヘッドの搾り出し口12を外から囲む厚肉の搾 り出し口22を一体に備えている。上記搾り出し口22はバリアヘッドの搾り出 し口12よりも上に長く突出し、その長く突出した部分の内向き肥厚部23がバ リアヘッドの搾り出し口の上端を下向きに係止する。
【0007】 チューブ容器の直径が約40mmの場合、外層ヘッドの厚肉端壁21と、搾り 出し口22の肉厚は約1.3mmであり、搾り出し口22はバリアヘッドの搾り 出し口よりも約2mm高い。従って、バリアヘッドの搾り出し口の上端を下向き に係止する搾り出し口22の内向き肥厚部23の高さは2mm、搾り出し口の内 周からの内向きの厚さは搾り出し口12の厚さと同じ0.7mmである。そして 、外層ヘッドの厚肉端壁21の周縁部21′を、その厚さ1.3mmと同じ高さ のバリアヘッドの端壁11の周縁部の環状起立部14が囲む。
【0008】 以上で明らかなように、EVALのバリアヘッド10の外に成形されたポリエ チレンの外層ヘッド20の厚肉の搾り出し口22の内周には、バリアヘッドの搾 り出し口12の外周から突出した環状又は螺旋状の突起13が喰い込む。そして 、バリアヘッドの端壁の周縁部から上向きに突出する環状起立部14が外層ヘッ ドの厚肉端壁の周縁部21′を囲むと共に、外層ヘッドの搾り出し口22の上端 の、バリアヘッドの搾り出し口12の上端よりも上に位置する内向き肥厚部23 は上記搾り出し口12の上端を下向きに係止する。これによって接着性の悪いE VALのバリアヘッド10と、その外に成形されたポリエチレンの厚肉の外層ヘ ッド20とは接着によらないで機械的に強固に結合される。
【0009】 可撓のチューブ筒30はEVALからなる薄肉の筒形中間層31と、この筒形 中間層の内側と外側に、EVALとポリオレフィン系樹脂、例えばポリエチレン 樹脂の双方に接着性を有する接着剤、例えばポリエチレン系接着剤〔三井石油化 学工業(株)製、商品名アドマー〕で接着した厚肉内筒層32と、厚肉外筒層3 3とで構成する。
【0010】 チューブ容器の直径が40mmの場合、EVALの筒形中間層31の厚さは1 5μm、厚肉内筒層32と、厚肉外筒層33はアドマー50%とポリエチレン5 0%の混合層でもよいし、ポリエチレン層と、これらのポリエチレン層を筒形中 間層に接着するアドマー層の二層でもよい。
【0011】 アドマーとポリエチレンの50%宛の混合層による厚肉内筒層32のポリエチ レンは直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)で、内筒層の層厚は200μ m、前記混合層による厚肉外筒層33のポリエチレンは低密度ポリエチレン(L DPE)で、外筒層の層厚は235μmで、EVALの筒形中間層の層厚15μ mを加えた三層の合計厚さは450μm(0.45mm)である。
【0012】 又、厚肉内筒層32と、厚肉外筒層33とが図1に示すように内側のアドマー 層32a,33aと外側のポリエチレン層32b,33bの二層からなる場合は 、厚肉内筒層のポリエチレン層32bは直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDP E)で、その層厚は170μm、アドマー層32aの層厚は54μm、厚肉外筒 層のポリエチレン層33bは低密度ポリエチレン(LDPE)で、その層厚は1 57μm、アドマー層33aの層厚は54μmで、EVALの筒形中間層の層厚 15μmを加えた五層の合計厚さは450μm(0.45mm)である。アドマ ーもポリエチレンに比べて高価であるため、厚肉内筒層と、厚肉外筒層をアドマ ーと、ポリエチレンを50%宛混合した混合層にするよりも、アドマー層とポリ エチレン層とで構成するほうがアドマーの使用量は少ないため、チューブ筒のコ ストは安くなる。
【0013】 厚肉内筒層と厚肉外筒層をアドマーとポリエチレンの50%宛の混合層で形成 する場合は内外三重の円筒形押出機でチューブ筒を押出し成形し、厚肉内筒層と 厚肉外筒層を図1に示したようにアドマー層とポリエチレン層で形成する場合は 内外五重の円筒形押出機でチューブ筒を押出し成形する。押出し成形したチュー ブ筒の内径は、チューブ容器の直径が約40mmの場合は約39mmにし、押出 したチューブ筒を適当な長さに切断して使用する。
【0014】 チューブ容器としてはチューブ筒30の上端部の内周にチューブヘッド1を嵌 合し、チューブ筒の上端部のポリエチレンからなる内筒層32と、外筒層33と をチューブヘッドのポリエチレンからなる外層ヘッドの厚肉端壁の周縁部の外面 に固定する。そして、チューブ筒の下端部を一文字に圧扁し、相対面した内筒層 をヒートシールして閉じ、チューブヘッドの搾り出し口で囲まれた搾り出し口1 2からクリーム状ないし粘液状の製品を充填し、搾り出し口の外周に設けた雄ね じにねじ蓋を取付けて塞ぐか、搾り出し筒をねじ蓋で先に塞ぎ、開放しているチ ューブ筒の下端部から内部にクリーム状ないし粘液状の製品を充填し、それから チューブ筒の下端部を一文字に圧扁し、相対面した内筒層32,32をヒートシ ールして閉じるかすればよい。
【0015】 チューブ筒の下端部の、ヒートシールして閉じた内筒層32,32はポリエチ レンであるため、チューブ容器に製品を充填後、長期間経過すると、製品中の有 機溶剤はヒートシールされた内筒層32,32の下端面を通じ僅か宛ではあるが 揮散し、製品は変質する。ヒートシールした内筒層32,32の下端面からの有 機溶剤の揮散を減少するためチューブ筒の下端面34と、下端の両側部35,3 5を、ガス不透過性薄片40で外から覆い、チューブ筒の下端部に固着する。
【0016】 ガス不透過性薄片40としてはアルミ箔41の片面にポリオレフィン系樹脂、 例えばポリエチレン層42をラミネートしたものでよく、ポリエチレン層42が チューブ筒の下端面34と、下端の両側部35,35に接触するようにアルミ箔 41をU字形にして挟み、チューブ筒の下端部に露出するポリエチレンにポリエ チレン層42をヒートシールすればよい。アルミ箔の厚さは30μm程度、これ にラミネートされているポリエチレン層の厚さは30μm程度でよい。
【0017】 図示の実施形態のチューブ容器は、前述したように特願平10−241522 号のものを示したが、特開平8−267603号公報に記載のものでもよい。
【0018】
【考案の効果】
以上で明らかなように、本考案によれば、ヒートシールして閉じられたチュー ブ筒の下端面34をガス不透過性薄片40で覆って固着するため、チューブ筒の ヒートシールして閉じた内筒層32,32の下端面からの有機溶剤の揮散を大幅 に減少することができる。例えば、特開平8−267603号公報のチューブ筒 の下端部を圧扁し、対面したポリエチレンの内筒層をヒートシールして閉じただ けの場合、チューブ容器に充填した接着剤の有機溶剤はチューブ筒の下端から3 ケ月間で1.35%揮散したが、本考案によりヒートシールして閉じた下端面3 4にアルミ箔41を固着して取付けた場合は、チューブ筒の下端からの有機溶剤 の3ケ月間の揮散量は0.60%に減少した。そして、ガス不透過性薄片40は チューブ筒の筒形外層33,33の下端部の両側にも固着されるため、チューブ 筒から剥れない。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部を拡大断面として示した本考案による搾り
出しチューブ容器の側面図。
【図2】上記チューブ容器のチューブ筒の下端部の要部
を拡大断面として示した正面図である。
【符号の説明】
1 チューブヘッド 10 EVALのバリアヘッド 12 EVALのバリアヘッドの搾り出し口 20 ポリオレフィン系樹脂の外層ヘッド 22 ポリオレフィン系樹脂の外層ヘッドの搾り出し
口 30 チューブ筒 31 チューブ筒のEVALの筒形中間層 32 チューブ筒のポリオレフィン系樹脂の内筒層 33 チューブ筒のポリオレフィン系樹脂の外筒層 34 チューブ筒の下端面 35,35 チューブ筒の下端の両側部 40 ガス不透過性薄片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搾り出し口が頂部に立設された傘形のチ
    ューブヘッドの内面と、このチューブヘッドを上端部内
    周に固定したチューブ筒の筒形中間層とを薄肉のエチレ
    ン酢酸ビニール共重合体の鹸化物で成形し、前記チュー
    ブヘッドの外層と、チューブ筒の筒形外層及び筒形内層
    を厚肉のポリオレフィン系樹脂で成形し、チューブ筒の
    内部に有機溶剤を含む製品を入れ、チューブ筒の下端部
    を一文字に圧扁し、チューブ筒の相対向した筒形内層の
    下端部同志をヒートシールして密封した搾り出しチュー
    ブ容器において、チューブ筒の下端部の圧扁してヒート
    シールした下端面と、下端の両側部を、ガス不透過性薄
    片で覆って固着したことを特徴とする搾り出しチューブ
    容器。
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