JP2570570Y2 - 口栓付き液体容器 - Google Patents

口栓付き液体容器

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JP2570570Y2
JP2570570Y2 JP3603291U JP3603291U JP2570570Y2 JP 2570570 Y2 JP2570570 Y2 JP 2570570Y2 JP 3603291 U JP3603291 U JP 3603291U JP 3603291 U JP3603291 U JP 3603291U JP 2570570 Y2 JP2570570 Y2 JP 2570570Y2
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、口栓が容器本体の内側
から外側に突出して取付けられた複合シート製液体容器
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙を基材とし、この表裏に樹脂フィルム
を積層した複合シートからなる液体容器が、ジュース、
牛乳、ミネラルウォータ、酒などを充填する容器として
広く使用されている。液体容器の口栓は複合シートの外
面に取付ける外付けタイプと、複合シートに穿設した開
口部の内側から外側に口栓の注出筒を突出させて内面に
取付ける内付けタイプとがあり、外付けタイプは生産性
に優れ、内付けタイプは外観に優れていると云う特長が
ある。
【0003】本考案に係わる内付けタイプの液体容器と
しては、例えば実開昭1−158429号公報に提案さ
れた容器が知られている。ここに開示された液体容器は
口栓2Aの注出筒21Aが、ガスバリヤー性フィルム4
1Aを中心とし、この外面にEVA系共重合体樹脂42
Aを配し、内面にポリエチレンテレフタレート樹脂43
Aを配置した封止フィルム4Aによって封止されてお
り、プルリング22Aを上方に引っ張ることによって密
封片23Aを環状溝24Aから破断し、このとき内面に
貼着した封止フィルム4Aも同時に破断して注出筒21
Aを開口しようとするものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、ガスバリヤー
性フィルム41Aの両面に配置したEVA系共重合体樹
脂42Aとポリエチレンテレフタレート樹脂43Aとは
伸び易い性質があるため、プルリング22Aを引っ張っ
て密封片23Aを環状溝24Aから破断しても封止フィ
ルム4Aは破断し難く、したがって注出筒21Aを開口
するのが困難であると云う問題点があった。これは、プ
ルリング22Aの代わりに開封刃を持つ中栓を採用した
場合にも容易に解決することが出来ない問題であった。
また、プルリング22Aを引っ張ったとき、薄肉部24
Aから密封片23Aが破断し易いように、口栓2Aを低
密度ポリエチレン樹脂によって形成しなければならない
ので、素材の選択の余地が少ないと云った問題点もあっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記した従来技
術の課題を解決するためになされたもので、複合シート
製容器本体の開口部に注出筒およびフランジを有する口
栓を、注出筒を容器外に突出し、フランジを容器本体の
内面に固着して取付けた内付けタイプの口栓付き液体容
器において、複合シートの内面および口栓がポリオレフ
ィン樹脂からなり、フランジの接液面側に接着面がポリ
オレフィン樹脂、中間層がガスバリヤー層、反対面に熱
硬化性樹脂を配置した封止フィルムをヒートシールして
注出筒の開口部が封止されたことを特徴とする口栓付き
液体容器を提供するものである。
【0006】
【作用】口栓と容器本体、口栓と封止フィルムとの接着
が何れも同一素材同士のヒートシールとなるため、良好
な状態でヒートシールが行われる。また、封止フィルム
を構成している熱硬化性樹脂がヒートシール時の熱によ
って硬化し、伸び難くなるため、開封刃をポリエチレン
樹脂などで形成して突き当ててもこの封止フィルムは容
易に破断して注出筒が開口する。
【0007】
【実施例】本考案になる口栓付き液体容器の一実施例を
図1に基づいて説明すると、1は容器本体、2は口栓、
3は開封手段、4は封止フィルムである。
【0008】容器本体1は、紙を中心とする基材11の
両面にヒートシール性に優れた適宜のポリオレフィン樹
脂、例えば低密度ポリエチレン樹脂12、13を各々被
覆した複合シートから構成され、所定の部位に容器本体
の注出口である開口部Hが穿設されている。基材11は
剛性を持たせるための紙と、ガスおよび光に対して優れ
たバリアー性を有するアルミニウム箔、延伸ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂などから構成されている。
【0009】口栓2は、注出筒21が容器本体1の開口
部Hと同程度の外径をもってフランジ22に立設され、
このフランジ22が容器本体1の低密度ポリエチレン樹
脂12にヒートシールされて、注出筒21を開口部Hか
ら容器外に突出して容器本体1の内面に取付けられてい
る。口栓2もポリエチレン樹脂によって形成されている
ため、容器本体1の内面に配置された低密度ポリエチレ
ン樹脂12とは同一素材同士のヒートシールとなるので
良好な状態でヒートシールされる。23は注出筒21の
外周部に形成された口栓2の仮止め手段であり、開口部
Hを囲繞形成する複合シートの開口周端部を挟み込むこ
とが出来るように、複合シートの厚みより僅かに大きい
距離だけフランジ22から離間し、開口部Hの直径より
僅かに大きくなる直径にリング状に形成されている。こ
のため、開口部Hに注出筒21を先端部から挿入し、仮
止め手段23を乗り越えてフランジ22との間に複合シ
ートの開口周端部を嵌め込むと、容器本体1と口栓2と
がヒートシールされるまで口栓2が脱落することがな
い。
【0010】開封手段3は、鋸歯状の開封刃31を筒状
体の下端部に有し、前記注出筒21の中空部に挿設され
ている。開封手段3と注出筒21とは破断可能な2〜数
箇所の連結部32を介して連結され、且つ開封手段3の
上部を下方に押圧して連結部32を破断したとき、開封
刃31をフランジ22の下面よりさらに下方に突出させ
ることが出来るように設けられている。
【0011】封止フィルム4は、口栓2の注出筒中空部
を封止している複合フィルムである。この封止フィルム
4は、ガスおよび光に対して優れたバリアー性を有する
アルミニウム箔41(例えば7〜50μm )をポリオレ
フィン樹脂であるポリエチレン樹脂42(例えば10〜
80μm )と熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂43(例
えば2〜3μm の焼き付けコーティング)によって挟装
しており、ポリエチレン樹脂42が口栓2のフランジ2
2の裏面、すなわち容器本体1に充填収納したジュー
ス、牛乳、ミネラルウォータ、酒などの液体が接する、
いわゆる接液面側にヒートシールされて注出筒21の下
部開口端を封止している。
【0012】上記構成の口栓付き液体容器においては、
フランジ22と容器本体1およびフランジ22と封止フ
ィルム4との接着が何れも同一素材同士のヒートシール
となるため、ヒートシール性が良好である。また、封止
フィルム4の接液面側に配置された熱硬化性樹脂である
エポキシ樹脂43がヒートシール時の熱によって硬化
し、伸び難くなっているため、開封手段3を封止フィル
ム4に向かって降下させ、開封刃31を突き当てると封
止フィルム4は容易に破断し、容器本体内に収納された
液体が注出可能になる。
【0013】なお、本考案になる口栓付き液体容器は上
記実施例に限定されるものではないので、実用新案登録
請求の範囲に記載の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更
が可能である。例えば、容器本体1の内面を被覆する樹
脂フィルムおよび口栓2の樹脂としては、ヒートシール
性に優れた他のポリオレフィン樹脂、例えば高密度ポリ
エチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリ
プロピレン樹脂などであっても良い。また、封止フィル
ム4の接液面側に配置する熱硬化性樹脂としては、実施
例に用いた樹脂の他にもフェノール樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂など、およびそれらの混合物が使用出来る。
また、この封止フィルム4を開封する方法としては、例
えばキャップ(図示せず)を取り外し方向に回転させた
とき開封手段が封止フィルムに向かって降下する構造に
設けたり、実開昭1−158429号公報に提案された
プルリング方式などであっても良い。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように本考案の口栓付き液
体容器は、複合シート製容器本体の開口部に注出筒およ
びフランジを有する口栓を、注出筒を容器外に突出し、
フランジを容器本体の内面に固着して取付けた内付けタ
イプの口栓付き液体容器において、複合シートの内面お
よび口栓がポリオレフィン樹脂からなり、フランジの接
液面側に接着面がポリオレフィン樹脂、中間部にガスバ
リヤー性樹脂、反対面に熱硬化性樹脂を配置した封止フ
ィルムをヒートシールして注出筒の開口部が封止された
液体容器であるため、この封止フィルムがヒートシール
時に熱硬化して伸び難くなっており、開封刃などを降下
させて封止フィルムに突き当てるとこの封止フィルムは
殆ど伸びることがなく容易に破断され、容器本体内の液
体を注出することが出来る。また、容器本体の接液面側
の樹脂に合わせて口栓用の樹脂を選定することが出来る
ので、容器本体の接液面側樹脂の選択の幅が広がると云
う利点があり、例えばポリエチレンテレフタレート樹脂
などを使用してコストの低減を図ったり被収納物の特性
に合った液体容器とすることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す断面説明である。
【図2】一従来例を示す断面説明である。
【符号の説明】
1 容器本体 11 基材 12 ポリエチレン樹脂 13 ポリエチレン樹脂 2 口栓 21 注出筒 22 フランジ 23 仮止め手段 3 開封手段 31 開封刃 32 連結部 4 封止フィルム 41 アルミニウム箔 42 ポリエチレン樹脂 43 エポキシ樹脂 H 開口部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複合シート製容器本体の開口部に注出筒
    およびフランジを有する口栓を、注出筒を容器外に突出
    し、フランジを容器本体の内面に固着して取付けた内付
    けタイプの口栓付き液体容器において、複合シートの内
    面および口栓がポリオレフィン樹脂からなり、フランジ
    の接液面側に接着面がポリオレフィン樹脂、中間部にガ
    スバリヤー性樹脂、反対面に熱硬化性樹脂を配置した封
    止フィルムをヒートシールして注出筒が封止されたこと
    を特徴とする口栓付き液体容器。
JP3603291U 1991-04-22 1991-04-22 口栓付き液体容器 Expired - Fee Related JP2570570Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100809791B1 (ko) * 2000-09-29 2008-03-04 니뽄 세이시 가부시끼가이샤 종이 용기

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100809791B1 (ko) * 2000-09-29 2008-03-04 니뽄 세이시 가부시끼가이샤 종이 용기

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