JP3827378B2 - エステル化合物、液晶組成物および液晶素子 - Google Patents

エステル化合物、液晶組成物および液晶素子 Download PDF

Info

Publication number
JP3827378B2
JP3827378B2 JP30451196A JP30451196A JP3827378B2 JP 3827378 B2 JP3827378 B2 JP 3827378B2 JP 30451196 A JP30451196 A JP 30451196A JP 30451196 A JP30451196 A JP 30451196A JP 3827378 B2 JP3827378 B2 JP 3827378B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
liquid crystal
methyl
ethyl
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP30451196A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10139734A (ja
Inventor
由之 戸谷
努 石田
広枝 茅島
正勝 中塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP30451196A priority Critical patent/JP3827378B2/ja
Publication of JPH10139734A publication Critical patent/JPH10139734A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3827378B2 publication Critical patent/JP3827378B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なエステル化合物に関する。さらに詳しくは、液晶表示素子などに用いる液晶組成物の成分として有用な新規なエステル化合物、該液晶化合物を含有する液晶組成物および該液晶組成物を使用した液晶素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、液晶表示素子としては、TN(ツイステッド・ネマチック)型表示方式が最も広汎に使用されている。このTN型表示方式は、応答時間の点において、発光型素子(陰極管、エレクトロルミネッセンス、プラズマディスプレイ等)と比較して劣っている。ねじれ角を180〜270゜にしたSTN(スーパー・ツイステッド・ネマチック)型表示素子も開発されているが、応答時間はやはり劣っている。この様に種々の改善の努力が行われているが、応答時間の短いTN型表示素子は実現には到っていない。
しかしながら、近年、盛んに研究が進められている強誘電性液晶を用いる新しい表示方式に於いては、著しい応答時間の改善の可能性がある〔 N. A. Clarkら;Applied Phys.lett., 36, 899 (1980)〕。
この方式は、強誘電性を示すカイラルスメクチックC相等のカイラルスメクチック相を利用する方法である。強誘電性を示す相はカイラルスメクチックC相のみではなく、カイラルスメクチックF、G、H、I等の相が強誘電性を示す強誘電性液晶相であることが知られている。これらのスメクチック液晶相は、チルト系のカイラルスメクチック相に属するものであるが、実用的には、その中で低粘性であるカイラルスメクチックC相が好ましい。
【0003】
カイラルスメクチックC相を示す液晶化合物は、これまでにも種々検討されており、既に数多くの化合物が探索、製造されてきた。しかしながら、実際に使用する強誘電性液晶表示素子に応用する際に求められる数多くの特性(例えば、高速応答性、配向性、高いコントラスト比、メモリー安定性、さらにこれらの諸特性の温度依存性等)を最適化するためには、現在のところ、1つの化合物では応じられず、いくつかの液晶化合物を混合して得られる強誘電性液晶組成物を使用している。また、強誘電性液晶組成物としては、強誘電性液晶相を示す化合物のみからなる強誘電性液晶組成物ばかりでなく、特開昭61ー195187号公報には非カイラルなスメクチックC相を示す化合物または組成物を基本物質として、これに強誘電性液晶相を示す一種または複数の化合物を混合して全体を強誘電性液晶組成物として得ることが報告されている。さらにスメクチックC相等の相を示す化合物または組成物を基本物質として、光学活性ではあるが、強誘電性液晶相は示さない一種または複数の化合物を混合して全体を強誘電性液晶組成物とする報告も見受けられる( Mol. Cryst. Liq. Cryst., 89, 327 (1982))。
【0004】
これらのことをまとめると、強誘電性液晶相を示すか否かに係わらず、光学活性である化合物の一種または複数と、非カイラルな、スメクチックC相等の相を示す化合物を混合することにより強誘電性液晶組成物を構成できることが判る。このように液晶組成物の構成成分としては、種々の化合物を使用することが可能であるが、実用的には室温を含む広い温度範囲でスメクチックC相またはカイラルスメクチックC相を呈する液晶化合物もしくは混合物が望ましい。これらのスメクチックC液晶組成物の成分としては、フェニルベンゾエート系液晶化合物、ビフェニル系液晶化合物、フェニルピリミジン系液晶化合物およびトラン系液晶化合物などが知られている。しかし、これらの化合物を構成成分とする液晶組成物も、まだ充分な特性を備えているとは言いがたい。
従って、現状ではスメクチックC相またはカイラルスメクチックC相を示す材料等を種々試験し、応答時間、メモリー安定性、スメクチックC相での層構造、チルト角および配向膜上での配向特性等を最適化することが必要となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、強誘電性液晶素子の実用化のために、強誘電性液晶組成物に配合した際に、高速応答性、配向性、高いコントラスト比を得るための大きなチルト角等の諸特性を改善するに適した化合物および該化合物を含有してなる液晶組成物、該組成物を使用した液晶素子を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、ある種のエステル化合物を見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明は一般式(1)(化2)で表されるエステル化合物に関するものである。また、一般式(1)で表されるエステル化合物を少なくとも1種含有することを特徴とする液晶組成物、該組成物を使用することを特徴とする液晶素子に関するものである。
【0007】
【化2】
Figure 0003827378
〔式中、Y1 およびY2 は単結合、−O−基、−CO−基、−COO−基および−OCO−基より選ばれる基を表し、R1 およびR2 はハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜24の直鎖または分岐鎖のアルキル基(該アルキル基中の−CH2 −基は、−O−基、−COO−基、−OCO−基、−CH=CH−基、−C≡C−基により置換されていても良い)を表し、R1 およびR2 は不斉炭素を有していてもよく、該不斉炭素は光学活性であってもよく、Arは置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基、置換基を有していてもよい4,4’−ビフェニレン基または2,6−ナフチレン基を表し、Aは−CH2 CO−基または−COCH2 −基を表す〕
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に関し詳細に説明する。
本発明の一般式(1)で表されるエステル化合物は、Aが−CH2 CO−基または−COCH2 −基、Arが置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基、置換基を有していてもよい4,4’−ビフェニレン基または2,6−ナフチレン基である場合に以下の(1−A1)、(1−A2)、(1−A3)、(1−B1)および(1−B2)の5種類の構造(化3)をとる。好ましいエステル化合物は、(1−A1)、(1−A2)または(1−B2)である。
【0009】
【化3】
Figure 0003827378
〔上式中、R1 、R2 、Y1 およびY2 は前記に同じであり、Xは水素原子、または、ハロゲン原子、シアノ基、メチル基、メトキシ基およびトリフルオロメチル基より選ばれる置換基を表す〕
【0010】
本発明の一般式(1)で表されるエステル化合物において、R1 およびR2 はハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜24の直鎖または分岐鎖のアルキル基(該アルキル基中の−CH2 −基は、−O−基、−COO−基、−OCO−基、−CH=CH−基または−C≡C−基により置換されていてもよい)を表し、R1 およびR2 は不斉炭素を有していてもよく、該不斉炭素は光学活性であってもよい。
1 およびR2 は好ましくは、ハロゲン原子で置換されていてもよい直鎖または分岐鎖のアルキル基(該アルキル基中の−CH2 −基は、−O−基または−COO−基により置換されていてもよい)であり、より好ましくは、直鎖または分岐鎖のアルキル基、ハロゲン原子で置換された直鎖または分岐のアルキル基、または、アルキル基中の−CH2 −基が−O−または−COO−基により置換された直鎖または分岐鎖のアルキル基である。
1 およびR2 の炭素数は、好ましくは、4〜22であり、より好ましくは、5〜20である。
【0011】
1 およびR2 で表される基の具体例としては、例えば、
メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、n−ノナデシル基、n−エイコシル基、n−ヘネイコシル基、n−ドコシル基、n−トリコシル基、n−テトラコシル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、1−メチルプロピル基、1−エチルプロピル基、1−n−プロピルプロピル基、1−メチルブチル基、1−エチルブチル基、1−n−プロピルブチル基、1−n−ブチルブチル基、1−メチルペンチル基、1−エチルペンチル基、1−n−プロピルペンチル基、1−n−ブチルペンチル基、1−n−ペンチルペンチル基、1−メチルヘキシル基、1−エチルヘキシル基、1−n−プロピルヘキシル基、1−n−ブチルヘキシル基、1−n−ペンチルヘキシル基、1−n−ヘキシルヘキシル基、1−メチルヘプチル基、1−エチルヘプチル基、1−n−プロピルヘプチル基、1−n−ブチルヘプチル基、1−n−ペンチルヘプチル基、1−n−ヘプチルヘプチル基、1−メチルオクチル基、1−エチルオクチル基、1−n−プロピルオクチル基、1−n−ブチルオクチル基、1−n−ペンチルオクチル基、1−n−ヘキシルオクチル基、1−n−ヘプチルオクチル基、1−n−オクチルオクチル基、1−メチルノニル基、1−エチルノニル基、1−n−プロピルノニル基、1−n−ブチルノニル基、1−n−ペンチルノニル基、1−n−ヘキシルノニル基、1−n−ヘプチルノニル基、1−n−オクチルノニル基、1−n−ノニルノニル基、
【0012】
1−メチルデシル基、2−メチルプロピル基、2−メチルブチル基、2−エチルブチル基、2−メチルペンチル基、2−エチルペンチル基、2−n−プロピルペンチル基、2−メチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、2−n−プロピルヘキシル基、2−n−ブチルヘキシル基、2−メチルヘプチル基、2−エチルヘプチル基、2−n−プロピルヘプチル基、2−n−ブチルヘプチル基、2−n−ペンチルヘプチル基、2−メチルオクチル基、2−エチルオクチル基、2−n−プロピルオクチル基、2−n−ブチルオクチル基、2−n−ペンチルオクチル基、2−n−ヘキシルオクチル基、2−メチルノニル基、2−エチルノニル基、2−n−プロピルノニル基、2−n−ブチルノニル基、2−n−ペンチルノニル基、2−n−ヘキシルノニル基、2−n−ヘプチルノニル基、2−メチルデシル基、2,3−ジメチルブチル基、2,3,3−トリメチルブチル基、3−メチルブチル基、3−メチルペンチル基、3−エチルペンチル基、4−メチルペンチル基、4−エチルヘキシル基、2,3−ジメチルペンチル基、2,4−ジメチルペンチル基、2,4,4−トリメチルペンチル基、2,3,3,4−テトラメチルペンチル基、3−メチルヘキシル基、2,5−ジメチルヘキシル基、3−エチルヘキシル基、3,5,5,−トリメチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、6−メチルヘプチル基、3,7−ジメチルオクチル基、6−メチルオクチル基等のアルキル基、
【0013】
2−フルオロエチル基、1,2−ジフルオロエチル基、2−フルオロ−n−プロピル基、3−フルオロ−n−プロピル基、1,3−ジフルオロ−n−プロピル基、2,3−ジフルオロ−n−プロピル基、
2−フルオロ−n−ブチル基、3−フルオロ−n−ブチル基、4−フルオロ−n−ブチル基、3−フルオロ−2−メチルプロピル基、2,3−ジフルオロ−n−ブチル基、2,4−ジフルオロ−n−ブチル基、3,4−ジフルオロ−n−ブチル基、
2−フルオロ−n−ペンチル基、3−フルオロ−n−ペンチル基、5−フルオロ−n−ペンチル基、2,4−ジフルオロ−n−ペンチル基、2,5−ジフルオロ−n−ペンチル基、2−フルオロ−3−メチルブチル基、
2−フルオロ−n−ヘキシル基、3−フルオロ−n−ヘキシル基、4−フルオロ−n−ヘキシル基、5−フルオロ−n−ヘキシル基、6−フルオロ−n−ヘキシル基、
2−フルオロ−n−ヘプチル基、4−フルオロ−n−ヘプチル基、5−フルオロ−n−ヘプチル基、
2−フルオロ−n−オクチル基、3−フルオロ−n−オクチル基、6−フルオロ−n−オクチル基、
4−フルオロ−n−ノニル基、7−フルオロ−n−ノニル基、
3−フルオロ−n−デシル基、6−フルオロ−n−デシル基、
4−フルオロ−n−ドデシル基、8−フルオロ−n−ドデシル基、
5−フルオロ−n−テトラデシル基、9−フルオロ−n−テトラデシル基、
2−クロロエチル基、3−クロロ−n−プロピル基、2−クロロ−n−ブチル基、4−クロロ−n−ブチル基、2−クロロ−n−ペンチル基、5−クロロ−n−ペンチル基、5−クロロ−n−ヘキシル基、4−クロロ−n−ヘプチル基、6−クロロ−n−オクチル基、7−クロロ−n−ノニル基、3−クロロ−n−デシル基、8−クロロ−n−ドデシル基、
【0014】
トリフルオロメチル基、パーフルオロエチル基、パーフルオロ−n−プロピル基、パーフルオロ−n−ブチル基、パーフルオロ−n−ペンチル基、パーフルオロ−n−ヘキシル基、パーフルオロ−n−ヘプチル基、パーフルオロ−n−オクチル基、パーフルオロ−n−ノニル基、パーフルオロ−n−デシル基、パーフルオロ−n−ウンデシル基、パーフルオロ−n−ドデシル基、パーフルオロ−n−テトラデシル基、
1−ヒドロパーフルオロエチル基、1−ヒドロパーフルオロ−n−プロピル基、1−ヒドロパーフルオロ−n−ブチル基、1−ヒドロパーフルオロ−n−ペンチル基、1−ヒドロパーフルオロ−n−ヘキシル基、1−ヒドロパーフルオロ−n−ヘプチル基、1−ヒドロパーフルオロ−n−オクチル基、1−ヒドロパーフルオロ−n−ノニル基、1−ヒドロパーフルオロ−n−デシル基、1−ヒドロパーフルオロ−n−ウンデシル基、1−ヒドロパーフルオロ−n−ドデシル基、1−ヒドロパーフルオロ−n−テトラデシル基、
1,1−ジヒドロパーフルオロエチル基、1,1−ジヒドロパーフルオロ−n−プロピル基、1,1−ジヒドロパーフルオロ−n−ブチル基、1,1−ジヒドロパーフルオロ−n−ペンチル基、1,1−ジヒドロパーフルオロ−n−ヘキシル基、1,1−ジヒドロパーフルオロ−n−ヘプチル基、1,1−ジヒドロパーフルオロ−n−オクチル基、1,1−ジヒドロパーフルオロ−n−ノニル基、1,1−ジヒドロパーフルオロ−n−デシル基、1,1−ジヒドロパーフルオロ−n−ウンデシル基、1,1−ジヒドロパーフルオロ−n−ドデシル基、1,1−ジヒドロパーフルオロ−n−テトラデシル基、1,1−ジヒドロパーフルオロ−n−ペンタデシル基、1,1−ジヒドロパーフルオロ−n−ヘキサデシル基、
1,1,2−トリヒドロパーフルオロエチル基、1,1,3−トリヒドロパーフルオロ−n−プロピル基、1,1,3−トリヒドロパーフルオロ−n−ブチル基、1,1,4−トリヒドロパーフルオロ−n−ブチル基、1,1,4−トリヒドロパーフルオロ−n−ペンチル基、1,1,5−トリヒドロパーフルオロ−n−ペンチル基、1,1,3−トリヒドロパーフルオロ−n−ヘキシル基、1,1,6−トリヒドロパーフルオロ−n−ヘキシル基、1,1,5−トリヒドロパーフルオロ−n−ヘプチル基、1,1,7−トリヒドロパーフルオロ−n−ヘプチル基、1,1,8−トリヒドロパーフルオロ−n−オクチル基、1,1,9−トリヒドロパーフルオロ−n−ノニル基、1,1,11−トリヒドロパーフルオロ−n−ウンデシル基、
【0015】
2−(パーフルオロエチル)エチル基、2−(パーフルオロ−n−プロピル)エチル基、2−(パーフルオロ−n−ブチル)エチル基、2−(パーフルオロ−n−ペンチル)エチル基、2−(パーフルオロ−n−ヘキシル)エチル基、2−(パーフルオロ−n−ヘプチル)エチル基、2−(パーフルオロ−n−オクチル)エチル基、2−(パーフルオロ−n−デシル)エチル基、2−(パーフルオロ−n−ノニル)エチル基、2−(パーフルオロ−n−ドデシル)エチル基、
2−トリフルオロメチルプロピル基、3−(パーフルオロ−n−プロピル)プロピル基、3−(パーフルオロ−n−ブチル)プロピル基、3−(パーフルオロ−n−ヘキシル)プロピル基、3−(パーフルオロ−n−ヘプチル)プロピル基、3−(パーフルオロ−n−オクチル)プロピル基、3−(パーフルオロ−n−デシル)プロピル基、3−(パーフルオロ−n−ドデシル)プロピル基、
4−(パーフルオロエチル)ブチル基、4−(パーフルオロ−n−プロピル)ブチル基、4−(パーフルオロ−n−ブチル)ブチル基、4−(パーフルオロ−n−ペンチル)ブチル基、4−(パーフルオロ−n−ヘキシル)ブチル基、4−(パーフルオロ−n−ヘプチル)ブチル基、4−(パーフルオロ−n−オクチル)ブチル基、4−(パーフルオロ−n−デシル)ブチル基、
5−(パーフルオロ−n−プロピル)ペンチル基、5−(パーフルオロ−n−ブチル)ペンチル基、5−(パーフルオロ−n−ペンチル)ペンチル基、5−(パーフルオロ−n−ヘキシル)ペンチル基、5−(パーフルオロ−n−ヘプチル)ペンチル基、5−(パーフルオロ−n−オクチル)ペンチル基、
6−(パーフルオロエチル)ヘキシル基、6−(パーフルオロ−n−プロピル)ヘキシル基、6−(パーフルオロ−n−ブチル)ヘキシル基、6−(パーフルオロ−n−ヘキシル)ヘキシル基、6−(パーフルオロ−n−ヘプチル)ヘキシル基、6−(パーフルオロ−n−オクチル)ヘキシル基、
7−(パーフルオロエチル)ヘプチル基、7−(パーフルオロ−n−プロピル)ヘプチル基、7−(パーフルオロ−n−ブチル)ヘプチル基、7−(パーフルオロ−n−ペンチル)ヘプチル基等のハロゲン原子で置換されたアルキル基、
【0016】
メトキシメチル基、2−メトキシエチル基、3−メトキシプロピル基、4−メトキシブチル基、5−メトキシペンチル基、6−メトキシヘキシル基、7−メトキシヘプチル基、8−メトキシオクチル基、9−メトキシノニル基、10−メトキシデシル基、エトキシメチル基、2−エトキシエチル基、3−エトキシプロピル基、4−エトキシブチル基、5−エトキシペンチル基、6−エトキシヘキシル基、7−エトキシヘプチル基、8−エトキシオクチル基、9−エトキシノニル基、10−エトキシデシル基、n−プロピルオキシメチル基、2−n−プロピルオキシエチル基、3−n−プロピルオキシプロピル基、4−n−プロピルオキシブチル基、5−n−プロピルオキシペンチル基、6−n−プロピルオキシヘキシル基、7−n−プロピルオキシヘプチル基、8−n−プロピルオキシオクチル基、9−n−プロピルオキシノニル基、10−n−プロピルオキシデシル基、n−ブチルオキシメチル基、2−n−ブチルオキシエチル基、3−n−ブチルオキシプロピル基、4−n−ブチルオキシブチル基、5−n−ブチルオキシペンチル基、6−n−ブチルオキシヘキシル基、7−n−ブチルオキシヘプチル基、8−n−ブチルオキシオクチル基、9−n−ブチルオキシノニル基、10−n−ブチルオキシデシル基、n−ペンチルオキシメチル基、2−n−ペンチルオキシエチル基、3−n−ペンチルオキシプロピル基、4−n−ペンチルオキシブチル基、5−n−ペンチルオキシペンチル基、6−n−ペンチルオキシヘキシル基、7−n−ペンチルオキシヘプチル基、8−n−ペンチルオキシオクチル基、9−n−ペンチルオキシノニル基、10−n−ペンチルオキシデシル基、n−ヘキシルオキシメチル基、2−n−ヘキシルオキシエチル基、3−n−ヘキシルオキシプロピル基、4−n−ヘキシルオキシブチル基、5−n−ヘキシルオキシペンチル基、6−n−ヘキシルオキシヘキシル基、7−n−ヘキシルオキシヘプチル基、8−n−ヘキシルオキシオクチル基、9−n−ヘキシルオキシノニル基、10−n−ヘキシルオキシデシル基、
【0017】
n−ヘプチルオキシメチル基、2−n−ヘプチルオキシエチル基、3−n−ヘプチルオキシプロピル基、4−n−ヘプチルオキシブチル基、5−n−ヘプチルオキシペンチル基、6−n−ヘプチルオキシヘキシル基、7−n−ヘプチルオキシヘプチル基、8−n−ヘプチルオキシオクチル基、9−n−ヘプチルオキシノニル基、10−n−ヘプチルオキシデシル基、オクチルオキシメチル基、2−n−オクチルオキシエチル基、3−n−オクチルオキシプロピル基、4−n−オクチルオキシブチル基、5−n−オクチルオキシペンチル基、6−n−オクチルオキシヘキシル基、7−n−オクチルオキシヘプチル基、8−n−オクチルオキシオクチル基、9−n−オクチルオキシノニル基、10−n−オクチルオキシデシル基、n−ノニルオキシメチル基、2−n−ノニルオキシエチル基、3−n−ノニルオキシプロピル基、4−n−ノニルオキシブチル基、5−n−ノニルオキシペンチル基、6−n−ノニルオキシヘキシル基、7−n−ノニルオキシヘプチル基、8−n−ノニルオキシオクチル基、9−n−ノニルオキシノニル基、10−n−ノニルオキシデシル基、n−デシルオキシメチル基、2−n−デシルオキシエチル基、3−n−デシルオキシプロピル基、4−n−デシルオキシブチル基、5−n−デシルオキシペンチル基、6−n−デシルオキシヘキシル基、7−n−デシルオキシヘプチル基、8−n−デシルオキシオクチル基、9−n−デシルオキシノニル基、10−n−デシルオキシデシル基、2−n−ウンデシルオキシエチル基、4−n−ウンデシルオキシブチル基、6−n−ウンデシルオキシヘキシル基、8−n−ウンデシルオキシオクチル基、10−n−ウンデシルオキシデシル基、
【0018】
2−n−ドデシルオキシエチル基、4−n−ドデシルオキシブチル基、6−n−ドデシルオキシヘキシル基、8−n−ドデシルオキシオクチル基、10−n−ドデシルオキシデシル基、1−メチル−2−メトキシエチル基、1−メチル−2−エトキシエチル基、1−メチル−2−n−プロピルオキシエチル基、1−メチル−2−n−ブチルオキシエチル基、1−メチル−2−n−ペンチルオキシエチル基、1−メチル−2−n−ヘキシルオキシエチル基、1−メチル−2−n−ヘプチルオキシエチル基、1−メチル−2−n−オクチルオキシエチル基、1−メチル−2−n−ノニルオキシエチル基、1−メチル−2−n−デシルオキシエチル基、1−メチル−2−n−ウンデシルオキシエチル基、1−メチル−2−n−ドデシルオキシエチル基、2−メトキシプロピル基、2−2−エトキシプロピル基、2−n−プロピルオキシプロピル基、2−n−ブチルオキシプロピル基、2−n−ペンチルオキシプロピル基、2−n−ヘキシルオキシプロピル基、2−n−ヘプチルオキシプロピル基、2−n−オクチルオキシプロピル基、2−n−ノニルオキシプロピル基、2−n−デシルオキシプロピル基、2−n−ウンデシルオキシプロピル基、2−n−ドデシルオキシプロピル基、
1−メチル−3−メトキシプロピル基、1−メチル−3−エトキシプロピル基、1−メチル−3−n−プロピルオキシプロピル基、1−メチル−3−n−ブチルオキシプロピル基、1−メチル−3−n−ペンチルオキシプロピル基、1−メチル−3−n−ヘキシルオキシプロピル基、1−メチル−3−n−ヘプチルオキシプロピル基、1−メチル−3−n−オクチルオキシプロピル基、1−メチル−3−n−ノニルオキシプロピル基、1−メチル−3−n−デシルオキシプロピル基、1−メチル−3−n−ウンデシルオキシプロピル基、1−メチル−3−n−ドデシルオキシプロピル基、3−メトキシブチル基、3−エトキシブチル基、3−n−プロピルオキシブチル基、3−n−ブチルオキシブチル基、3−n−ペンチルオキシブチル基、3−n−ヘキシルオキシブチル基、3−n−ヘプチルオキシブチル基、3−n−オクチルオキシブチル基、3−n−ノニルオキシブチル基、3−n−デシルオキシブチル基、3−n−ウンデシルオキシブチル基、3−n−ドデシルオキシブチル基、
【0019】
イソプロピルオキシメチル基、2−イソプロピルオキシエチル基、3−イソプロピルオキシプロピル基、4−イソプロピルオキシブチル基、5−イソプロピルオキシペンチル基、6−イソプロピルオキシヘキシル基、7−イソプロピルオキシヘプチル基、8−イソプロピルオキシオクチル基、9−イソプロピルオキシノニル基、10−イソプロピルオキシデシル基、イソブチルオキシメチル基、2−イソブチルオキシエチル基、3−イソブチルオキシプロピル基、4−イソブチルオキシブチル基、5−イソブチルオキシペンチル基、6−イソブチルオキシヘキシル基、7−イソブチルオキシヘプチル基、8−イソブチルオキシオクチル基、9−イソブチルオキシノニル基、10−イソブチルオキシデシル基、
tert−ブチルオキシメチル基、2−tert−ブチルオキシエチル基、3−tert−ブチルオキシプロピル基、4−tert−ブチルオキシブチル基、5−tert−ブチルオキシペンチル基、6−tert−ブチルオキシヘキシル基、7−tert−ブチルオキシヘプチル基、8−tert−ブチルオキシオクチル基、9−tert−ブチルオキシノニル基、10−tert−ブチルオキシデシル基、
(2−エチルブチルオキシ)メチル基、2−(2’−エチルブチルオキシ)エチル基、3−(2’−エチルブチルオキシ)プロピル基、4−(2’−エチルブチルオキシ)ブチル基、5−(2’−エチルブチルオキシ)ペンチル基、6−(2’−エチルブチルオキシ)ヘキシル基、7−(2’−エチルブチルオキシ)ヘプチル基、8−(2’−エチルブチルオキシ)オクチル基、9−(2’−エチルブチルオキシ)ノニル基、10−(2’−エチルブチルオキシ)デシル基、
(3−エチルペンチルオキシ)メチル基、2−(3’−エチルペンチルオキシ)エチル基、3−(3’−エチルペンチルオキシ)プロピル基、4−(3’−エチルペンチルオキシ)ブチル基、5−(3’−エチルペンチルオキシ)ペンチル基、6−(3’−エチルペンチルオキシ)ヘキシル基、7−(3’−エチルペンチルオキシ)ヘプチル基、8−(3’−エチルペンチルオキシ)オクチル基、9−(3’−エチルペンチルオキシ)ノニル基、10−(3’−エチルペンチルオキシ)デシル基、6−(1’−メチル−n−ヘプチルオキシ)ヘキシル基、4−(1’−メチル−n−ヘプチルオキシ)ブチル基、
【0020】
2−(2’−メトキシエトキシ)エチル基、2−(2’−エトキシエトキシ)エチル基、2−(2’−n−プロピルオキシエトキシ)エチル基、2−(2’−イソプロピルオキシエトキシ)エチル基、2−(2’−n−ブチルオキシエトキシ)エチル基、2−(2’−イソブチルオキシエトキシ)エチル基、2−(2’−tert−ブチルオキシエトキシ)エチル基、2−(2’−n−ペンチルオキシエトキシ)エチル基、2−〔2’−(2”−エチルブチルオキシ)エトキシ〕エチル基、2−(2’−n−ヘキシルオキシエトキシ)エチル基、2−〔2’−(3”−エチルペンチルオキシ)エトキシ〕エチル基、2−(2’−n−ヘプチルオキシエトキシ)エチル基、2−(2’−n−オクチルオキシエトキシ)エチル基、2−(2’−n−ノニルオキシエトキシ)エチル基、2−(2’−n−デシルオキシエトキシ)エチル基、2−(2’−n−ウンデシルオキシエトキシ)エチル基、2−(2’−n−ドデシルオキシエトキシ)エチル基、
2−〔2’−(2”−メトキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−エトキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−n−プロピルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−イソプロピルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−n−ブチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−イソブチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−tert−ブチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−{2’−〔2”−(2”’−エチルブチルオキシ)エトキシ〕エトキシ}エチル基、2−〔2’−(2”−n−ペンチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−n−ヘキシルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−{2’−〔2”−(3”’−エチルペンチルオキシ)エトキシ〕エトキシ}エチル基、2−〔2’−(2”−n−ヘプチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−n−オクチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−n−ノニルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−n−デシルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−n−ウンデシルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−n−ドデシルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、
【0021】
2−{2’−〔2”−(2”’−メトキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ}エチル基、2−{2’−〔2”−(2”’−n−ドデシルオキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ}エチル基、
2−{2’−{2”−〔2”’−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ}エトキシ}エチル基、
2−{2’−{2”−{2”’−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ}エトキシ}エトキシ}エチル基、
1−メチル−2−(1’−メチル−2’−メトキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−エトキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−n−プロピルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−イソプロピルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−n−ブチルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−イソブチルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−tert−ブチルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−n−ペンチルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−n−ヘキシルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−n−ヘプチルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−n−オクチルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−n−ノニルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−n−デシルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−n−ウンデシルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−n−ドデシルオキシエトキシ)エチル基、
【0022】
1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−メトキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−エトキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−n−プロピルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−イソプロピルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−n−ブチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−イソブチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−tert−ブチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−n−ペンチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−n−ヘキシルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−n−ヘプチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−n−オクチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−n−ノニルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−n−デシルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−n−ウンデシルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−n−ドデシルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、
【0023】
2−エトキシエトキシメチル基、2−n−ブチルオキシエトキシメチル基,2−n−ヘキシルオキシエトキシメチル基、3−エトキシプロピルオキシメチル基、3−n−プロピルオキシプロピルオキシメチル基、3−n−ペンチルオキシプロピルオキシメチル基、3−n−ヘキシルオキシプロピルオキシメチル基、2−メトキシ−1−メチルエトキシメチル基、2−エトキシ−1−メチルエトキシメチル基、2−n−ブチルオキシ−1−メチルエトキシメチル基、4−メトキシブチルオキシメチル基、4−エトキシブチルオキシメチル基、4−n−ブチルオキシブチルオキシメチル基、2−(3’−メトキシプロピルオキシ)エチル基、2−(3’−エトキシプロピルオキシ)エチル基、2−(1’−メチル−2’−メトキシエトキシ)エチル基、2−(1’−メチル−2’−エトキシエトキシ)エチル基、2−(1’−メチル−2’−n−ブチルオキシエトキシ)エチル基、2−(4’−メトキシブチルオキシ)エチル基、2−(4’−エトキシブチルオキシ)エチル基、2−〔4’−(2”−エチルブチルオキシ)ブチルオキシ〕エチル基、2−〔4’−(3”−エチルペンチルオキシ)ブチルオキシ〕エチル基、3−(2’−メトキシエトキシ)プロピル基、3−(2’−エトキシエトキシ)プロピル基、3−(2’−n−ペンチルオキシエトキシ)プロピル基、3−(2’−n−ヘキシルオキシエトキシ)プロピル基、3−(3’−エトキシプロピルオキシ)プロピル基、3−(3’−n−プロピルオキシプロピルオキシ)プロピル基、3−(3’−n−ブチルオキシプロピルオキシ)プロピル基、3−(4’−エトキシブチルオキシ)プロピル基、3−(5’−エトキシペンチルオキシ)プロピル基、4−(2’−メトキシエトキシ)ブチル基、4−(2’−エトキシエトキシ)ブチル基、4−(2’−イソプロピルオキシエトキシ)ブチル基、4−(2’−イソブチルオキシエトキシ)ブチル基、4−(2’−n−ブチルオキシエトキシ)ブチル基、4−(2’−n−ヘキシルオキシエトキシ)ブチル基、4−(3’−n−プロピルオキシプロピルオキシ)ブチル基、4−(2’−n−プロピルオキシ−1’−メチルエトキシ)ブチル基、4−〔2’−(2”−メトキシエトキシ)エトキシ〕ブチル基、4−〔2’−(2”−n−ブチルオキシエトキシ)エトキシ〕ブチル基、4−〔2’−(2”−n−ヘキシルオキシエトキシ)エトキシ〕ブチル基、5−(2’−n−ヘキシルオキシエトキシ)ペンチル基、2−[2’−(2”−n−ブチルオキシエトキシ)エトキシ]エチル基、
【0024】
(2−エチルヘキシルオキシ)メチル基、(3,5,5−トリメチルヘキシルオキシ)メチル基、(3,7−ジメチルオクチルオキシ)メチル基、2−(2’−エチルヘキシルオキシ)エチル基、2−(3’,5’,5’−トリメチルヘキシルオキシ)エチル基、2−(3’,7’−ジメチルオクチルオキシ)エチル基、3−(2’−エチルヘキシルオキシ)プロピル基、3−(3’,5’,5’−トリメチルヘキシルオキシ)プロピル基、3−(3’,7’−ジメチルオクチルオキシ)プロピル基、4−(2’−エチルヘキシルオキシ)ブチル基、4−(3’,5’,5’−トリメチルヘキシルオキシ)ブチル基、4−(3’,7’−ジメチルオクチルオキシ)ブチル基、5−(2’−エチルヘキシルオキシ)ペンチル基、5−(3’,5’,5’−トリメチルヘキシルオキシ)ペンチル基、5−(3’,7’−ジメチルオクチルオキシ)ペンチル基、6−(2’−エチルヘキシルオキシ)ヘキシル基、6−(3’,5’,5’−トリメチルヘキシルオキシ)ヘキシル基、6−(3’,7’−ジメチルオクチルオキシ)ヘキシル基等のアルコキシアルキル基、
2−プロペニルオキシメチル基、2−(2’−プロペニルオキシ)エチル基、2−〔2’−(2”−プロペニルオキシ)エトキシ〕エチル基、3−(2’−プロペニルオキシ)プロピル基、4−(2’−プロペニルオキシ)ブチル基、5−(2’−プロペニルオキシ)ペンチル基、6−(2’−プロペニルオキシ)ヘキシル基、7−(2’−プロペニルオキシ)ヘプチル基、8−(2’−プロペニルオキシ)オクチル基、9−(2’−プロペニルオキシ)ノニル基、10−(2’−プロペニルオキシ)デシル基等の不飽和アルコキシアルキル基、
【0025】
2−(2’−トリフルオロメチルプロピルオキシ)エチル基、4−(2’−トリフルオロメチルプロピルオキシ)ブチル基、6−(2’−トリフルオロメチルプロピルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−トリフルオロメチルプロピルオキシ)オクチル基、2−(2’−トリフルオロメチルブチルオキシ)エチル基、4−(2’−トリフルオロメチルブチルオキシ)ブチル基、6−(2’−トリフルオロメチルブチルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−トリフルオロメチルブチルオキシ)オクチル基、2−(2’−トリフルオロメチルヘプチルオキシ)エチル基、4−(2’−トリフルオロメチルヘプチルオキシ)ブチル基、6−(2’−トリフルオロメチルヘプチルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−トリフルオロメチルヘプチルオキシ)オクチル基、2−(2’−フルオロエチルオキシ)エチル基、4−(2’ーフルオロエチルオキシ)ブチル基、6−(2’−フルオロエチルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−フルオロエチルオキシ)オクチル基、2−(2’−フルオロ−n−プロピルオキシ)エチル基、4−(2’−フルオロ−n−プロピルオキシ)ブチル基、6−(2’−フルオロ−n−プロピルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−フルオロ−n−プロピルオキシ)オクチル基、2−(3’−フルオロ−n−プロピルオキシ)エチル基、4−(3’−フルオロ−n−プロピルオキシ)ブチル基、6−(3’−フルオロ−n−プロピルオキシ)ヘキシル基、8−(3’−フルオロ−n−プロピルオキシ)オクチル基、2−(3’−フルオロ−2’−メチルプロピルオキシ)エチル基、4−(3’−フルオロ−2’−メチルプロピルオキシ)ブチル基、6−(3’−フルオロ−2’−メチルプロピルオキシ)ヘキシル基、8−(3’−フルオロ−2’−メチルプロピルオキシ)オクチル基、2−(2’,3’−ジフルオロ−n−プロピルオキシ)エチル基、4−(2’,3’−ジフルオロ−n−プロピルオキシ)ブチル基、6−(2’,3’−ジフルオロ−n−プロピルオキシ)ヘキシル基、8−(2’,3’−ジフルオロ−n−プロピルオキシ)オクチル基、2−(2’−フルオロ−n−ブチルオキシ)エチル基、4−(2’−フルオロ−n−ブチルオキシ)ブチル基、6−(2’−フルオロ−n−ブチルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−フルオロ−n−ブチルオキシ)オクチル基、
【0026】
2−(3’−フルオロ−n−ブチルオキシ)エチル基、4−(3’−フルオロ−n−ブチルオキシ)ブチル基、6−(3’−フルオロ−n−ブチルオキシ)ヘキシル基、8−(3’−フルオロ−n−ブチルオキシ)オクチル基、2−(4’−フルオロ−n−ブチルオキシ)エチル基、4−(4’−フルオロ−n−ブチルオキシ)ブチル基、6−(4’−フルオロ−n−ブチルオキシ)ヘキシル基、8−(4’−フルオロ−n−ブチルオキシ)オクチル基、2−(2’,3’−ジフルオロ−n−ブチルオキシ)エチル基、4−(2’,3’−ジフルオロ−n−ブチルオキシ)ブチル基、6−(2’,3’−ジフルオロ−n−ブチルオキシ)ヘキシル基、8−(2’,3’−ジフルオロ−n−ブチルオキシ)オクチル基、
2−(2’−トリクロロメチルプロピルオキシ)エチル基、4−(2’−トリクロロメチルプロピルオキシ)ブチル基、6−(2’−トリクロロメチルプロピルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−トリクロロメチルプロピルオキシ)オクチル基、2−(2’−トリクロロメチルブチルオキシ)エチル基、4−(2’−トリクロロメチルブチルオキシ)ブチル基、6−(2’−トリクロロメチルブチルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−トリクロロメチルブチルオキシ)オクチル基、2−(2’−トリクロロメチルヘプチルオキシ)エチル基、4−(2’−トリクロロメチルヘプチルオキシ)ブチル基、6−(2’−トリクロロメチルヘプチルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−トリクロロメチルヘプチルオキシ)オクチル基、2−(2’−クロロエトキシ)エチル基、4−(2’ークロロエトキシ)ブチル基、6−(2’−クロロエトキシ)ヘキシル基、8−(2’−クロロエトキシ)オクチル基、2−(2’−クロロ−n−プロピルオキシ)エチル基、4−(2’−クロロ−n−プロピルオキシ)ブチル基、6−(2’−クロロ−n−プロピルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−クロロ−n−プロピルオキシ)オクチル基、
【0027】
2−(3’−クロロ−n−プロピルオキシ)エチル基、4−(3’−クロロ−n−プロピルオキシ)ブチル基、6−(3’−クロロ−n−プロピルオキシ)ヘキシル基、8−(3’−クロロ−n−プロピルオキシ)オクチル基、2−(3’−クロロ−2’−メチルプロピルオキシ)エチル基、4−(3’−クロロ−2’−メチルプロピルオキシ)ブチル基、6−(3’−クロロ−2’−メチルプロピルオキシ)ヘキシル基、8−(3’−クロロ−2’−メチルプロピルオキシ)オクチル基、2−(2’,3’−ジクロロ−n−プロピルオキシ)エチル基、4−(2’,3’−ジクロロ−n−プロピルオキシ)ブチル基、6−(2’,3’−ジクロロ−n−プロピルオキシ)ヘキシル基、8−(2’,3’−ジクロロ−n−プロピルオキシ)オクチル基、2−(2’−クロロ−n−ブチルオキシ)エチル基、4−(2’−クロロ−n−ブチルオキシ)ブチル基、6−(2’−クロロ−n−ブチルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−クロロ−n−ブチルオキシ)オクチル基、2−(3’−クロロ−n−ブチルオキシ)エチル基、4−(3’−クロロ−n−ブチルオキシ)ブチル基、6−(3’−クロロ−n−ブチルオキシ)ヘキシル基、8−(3’−クロロ−n−ブチルオキシ)オクチル基、2−(4’−クロロ−n−ブチルオキシ)エチル基、4−(4’−クロロ−n−ブチルオキシ)ブチル基、6−(4’−クロロ−n−ブチルオキシ)ヘキシル基、8−(4’−クロロ−n−ブチルオキシ)オクチル基、2−(2’,3’−ジクロロ−n−ブチルオキシ)エチル基、4−(2’,3’−ジクロロ−n−ブチルオキシ)ブチル基、6−(2’,3’−ジクロロ−n−ブチルオキシ)ヘキシル基、8−(2’,3’−ジクロロ−n−ブチルオキシ)オクチル基等のハロゲン原子で置換されたアルコキシアルキル基、
【0028】
エチルカルボニルメチル基、2−エチルカルボニルエチル基、3−エチルカルボニルプロピル基、4−エチルカルボニルブチル基、5−エチルカルボニルペンチル基、6−エチルカルボニルヘキシル基、7−エチルカルボニルヘプチル基、8−エチルカルボニルオクチル基、9−エチルカルボニルノニル基、
n−プロピルカルボニルメチル基、2−n−プロピルカルボニルエチル基、3−n−プロピルカルボニルプロピル基、4−n−プロピルカルボニルブチル基、5−n−プロピルカルボニルペンチル基、6−n−プロピルカルボニルヘキシル基、7−n−プロピルカルボニルヘプチル基、8−n−プロピルカルボニルオクチル基、9−n−プロピルカルボニルノニル基、
n−ブチルカルボニルメチル基、2−n−ブチルカルボニルエチル基、3−n−ブチルカルボニルプロピル基、4−n−ブチルカルボニルブチル基、5−n−ブチルカルボニルペンチル基、6−n−ブチルカルボニルヘキシル基、7−n−ブチルカルボニルヘプチル基、8−n−ブチルカルボニルオクチル基、9−n−ブチルカルボニルノニル基、
n−ペンチルカルボニルメチル基、2−n−ペンチルカルボニルエチル基、3−n−ペンチルカルボニルプロピル基、4−n−ペンチルカルボニルブチル基、5−n−ペンチルカルボニルペンチル基、6−n−ペンチルカルボニルヘキシル基、7−n−ペンチルカルボニルヘプチル基、8−n−ペンチルカルボニルオクチル基、9−n−ペンチルカルボニルノニル基、n−ヘキシルカルボニルメチル基、2−n−ヘキシルカルボニルエチル基、3−n−ヘキシルカルボニルプロピル基、4−n−ヘキシルカルボニルブチル基、5−n−ヘキシルカルボニルペンチル基、6−n−ヘキシルカルボニルヘキシル基、7−n−ヘキシルカルボニルヘプチル基、8−n−ヘキシルカルボニルオクチル基、9−n−ヘキシルカルボニルノニル基等のアルキルカルボニルアルキル基、
【0029】
メチルカルボニルオキシメチル基、2−メチルカルボニルオキシエチル基、3−メチルカルボニルオキシプロピル基、4−メチルカルボニルオキシブチル基、5−メチルカルボニルオキシペンチル基、6−メチルカルボニルオキシヘキシル基、7−メチルカルボニルオキシヘプチル基、8−メチルカルボニルオキシオクチル基、9−メチルカルボニルオキシノニル基、
エチルカルボニルオキシメチル基、2−エチルカルボニルオキシエチル基、3−エチルカルボニルオキシプロピル基、4−エチルカルボニルオキシブチル基、5−エチルカルボニルオキシペンチル基、6−エチルカルボニルオキシヘキシル基、7−エチルカルボニルオキシヘプチル基、8−エチルカルボニルオキシオクチル基、9−エチルカルボニルオキシノニル基、
n−プロピルカルボニルオキシメチル基、2−n−プロピルカルボニルオキシエチル基、3−n−プロピルカルボニルオキシプロピル基、4−n−プロピルカルボニルオキシブチル基、5−n−プロピルカルボニルオキシペンチル基、6−n−プロピルカルボニルオキシヘキシル基、7−n−プロピルカルボニルオキシヘプチル基、8−n−プロピルカルボニルオキシオクチル基、9−n−プロピルカルボニルオキシノニル基、
n−ブチルカルボニルオキシメチル基、2−n−ブチルカルボニルオキシエチル基、3−n−ブチルカルボニルオキシプロピル基、4−n−ブチルカルボニルオキシブチル基、5−n−ブチルカルボニルオキシペンチル基、6−n−ブチルカルボニルオキシヘキシル基、7−n−ブチルカルボニルオキシヘプチル基、8−n−ブチルカルボニルオキシオクチル基、9−n−ブチルカルボニルオキシノニル基、
n−ペンチルカルボニルオキシメチル基、2−n−ペンチルカルボニルオキシエチル基、3−n−ペンチルカルボニルオキシプロピル基、4−n−ペンチルカルボニルオキシブチル基、5−n−ペンチルカルボニルオキシペンチル基、6−n−ペンチルカルボニルオキシヘキシル基、7−n−ペンチルカルボニルオキシヘプチル基、8−n−ペンチルカルボニルオキシオクチル基、9−n−ペンチルカルボニルオキシノニル基、
【0030】
n−ヘキシルカルボニルオキシメチル基、2−n−ヘキシルカルボニルオキシエチル基、3−n−ヘキシルカルボニルオキシプロピル基、4−n−ヘキシルカルボニルオキシブチル基、5−n−ヘキシルカルボニルオキシペンチル基、6−n−ヘキシルカルボニルオキシヘキシル基、7−n−ヘキシルカルボニルオキシヘプチル基、8−n−ヘキシルカルボニルオキシオクチル基、9−n−ヘキシルカルボニルオキシノニル基、
n−ヘプチルカルボニルオキシメチル基、2−n−ヘプチルカルボニルオキシエチル基、3−n−ヘプチルカルボニルオキシプロピル基、4−n−ヘプチルカルボニルオキシブチル基、5−n−ヘプチルカルボニルオキシペンチル基、6−n−ヘプチルカルボニルオキシヘキシル基、7−n−ヘプチルカルボニルオキシヘプチル基、8−n−ヘプチルカルボニルオキシオクチル基、9−n−ヘプチルカルボニルオキシノニル基、
n−オクチルカルボニルオキシメチル基、2−n−オクチルカルボニルオキシエチル基、3−n−オクチルカルボニルオキシプロピル基、4−n−オクチルカルボニルオキシブチル基、5−n−オクチルカルボニルオキシペンチル基、6−n−オクチルカルボニルオキシヘキシル基、7−n−オクチルカルボニルオキシヘプチル基、8−n−オクチルカルボニルオキシオクチル基、9−n−オクチルカルボニルオキシノニル基、
n−ノニルカルボニルオキシメチル基、2−n−ノニルカルボニルオキシエチル基、3−n−ノニルカルボニルオキシプロピル基、4−n−ノニルカルボニルオキシブチル基、5−n−ノニルカルボニルオキシペンチル基、6−n−ノニルカルボニルオキシヘキシル基、7−n−ノニルカルボニルオキシヘプチル基、8−n−ノニルカルボニルオキシオクチル基、9−n−ノニルカルボニルオキシノニル基等のアルキルカルボニルオキシアルキル基、
【0031】
メトキシカルボニルメチル基、2−メトキシカルボニルエチル基、3−メトキシカルボニルプロピル基、4−メトキシカルボニルブチル基、5−メトキシカルボニルペンチル基、6−メトキシカルボニルヘキシル基、7−メトキシカルボニルヘプチル基、8−メトキシカルボニルオクチル基、9−メトキシカルボニルノニル基、
エトキシカルボニルメチル基、2−エトキシカルボニルエチル基、3−エトキシカルボニルプロピル基、4−エトキシカルボニルブチル基、5−エトキシカルボニルペンチル基、6−エトキシカルボニルヘキシル基、7−エトキシカルボニルヘプチル基、8−エトキシカルボニルオクチル基、9−エトキシカルボニルノニル基、
n−プロピルオキシカルボニルメチル基、2−n−プロピルオキシカルボニルエチル基、3−n−プロピルオキシカルボニルプロピル基、4−n−プロピルオキシカルボニルブチル基、5−n−プロピルオキシカルボニルペンチル基、6−n−プロピルオキシカルボニルヘキシル基、7−n−プロピルオキシカルボニルヘプチル基、8−n−プロピルオキシカルボニルオクチル基、9−n−プロピルオキシカルボニルノニル基、
n−ブチルオキシカルボニルメチル基、2−n−ブチルオキシカルボニルエチル基、3−n−ブチルオキシカルボニルプロピル基、4−n−ブチルオキシカルボニルブチル基、5−n−ブチルオキシカルボニルペンチル基、6−n−ブチルオキシカルボニルヘキシル基、7−n−ブチルオキシカルボニルヘプチル基、8−n−ブチルオキシカルボニルオクチル基、9−n−ブチルオキシカルボニルノニル基、
n−ペンチルオキシカルボニルメチル基、2−n−ペンチルオキシカルボニルエチル基、3−n−ペンチルオキシカルボニルプロピル基、4−n−ペンチルオキシカルボニルブチル基、5−n−ペンチルオキシカルボニルペンチル基、6−n−ペンチルオキシカルボニルヘキシル基、7−n−ペンチルオキシカルボニルヘプチル基、8−n−ペンチルオキシカルボニルオクチル基、9−n−ペンチルオキシカルボニルノニル基、
【0032】
n−ヘキシルオキシカルボニルメチル基、2−n−ヘキシルオキシカルボニルエチル基、3−n−ヘキシルオキシカルボニルプロピル基、4−n−ヘキシルオキシカルボニルブチル基、5−n−ヘキシルオキシカルボニルペンチル基、6−n−ヘキシルオキシカルボニルヘキシル基、7−n−ヘキシルオキシカルボニルヘプチル基、8−n−ヘキシルオキシカルボニルオクチル基、9−n−ヘキシルオキシカルボニルノニル基、
n−ヘプチルオキシカルボニルメチル基、2−n−ヘプチルオキシカルボニルエチル基、3−n−ヘプチルオキシカルボニルプロピル基、4−n−ヘプチルオキシカルボニルブチル基、5−n−ヘプチルオキシカルボニルペンチル基、6−n−ヘプチルオキシカルボニルヘキシル基、7−n−ヘプチルオキシカルボニルヘプチル基、8−n−ヘプチルオキシカルボニルオクチル基、9−n−ヘプチルオキシカルボニルノニル基、
n−オクチルオキシカルボニルメチル基、2−n−オクチルオキシカルボニルエチル基、3−n−オクチルオキシカルボニルプロピル基、4−n−オクチルオキシカルボニルブチル基、5−n−オクチルオキシカルボニルペンチル基、6−n−オクチルオキシカルボニルヘキシル基、7−n−オクチルオキシカルボニルヘプチル基、8−n−オクチルオキシカルボニルオクチル基、9−n−オクチルオキシカルボニルノニル基、
n−ノニルオキシカルボニルメチル基、2−n−ノニルオキシカルボニルエチル基、3−n−ノニルオキシカルボニルプロピル基、4−n−ノニルオキシカルボニルブチル基、5−n−ノニルオキシカルボニルペンチル基、6−n−ノニルオキシカルボニルヘキシル基、7−n−ノニルオキシカルボニルヘプチル基、8−n−ノニルオキシカルボニルオクチル基、9−n−ノニルオキシカルボニルノニル基、
1−メトキシカルボニルエチル基、1−エトキシカルボニルエチル基、1−n−プロピルオキシカルボニルエチル基、1−n−ブチルオキシカルボニルエチル基、1−n−ペンチルオキシカルボニルエチル基、1−n−ヘキシルオキシカルボニルエチル基、1−n−ヘプチルオキシカルボニルエチル基、1−n−オクチルオキシカルボニルエチル基、1−n−ノニルオキシカルボニルエチル基、1−n−デシルオキシカルボニルエチル基、1−n−ウンデシルオキシカルボニルエチル基、1−n−ドデシルオキシカルボニルエチル基等のアルコキシカルボニルアルキル基、
【0033】
2−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基、2−ヘプテニル基、3−ヘプテニル基、4−ヘプテニル基、5−ヘプテニル基、6−ヘプテニル基、2−オクテニル基、3−オクテニル基、4−オクテニル基、5−オクテニル基、6−オクテニル基、7−オクテニル基、2−ノネニル基、3−ノネニル基、4−ノネニル基、5−ノネニル基、6−ノネニル基、7−ノネニル基、8−ノネニル基、2−デセニル基,3−デセニル基、4−デセニル基、5−デセニル基、6−デセニル基、7−デセニル基、8−デセニル基、9−デセニル基、2−ブチニル基、3−ヘキシニル基、3−ヘプチニル基、4−ヘプチニル基、5−ヘプチニル基、7−オクチニル基、3,7−ジメチル−6−オクテニル基等の不飽和アルキル基を挙げることができる。
【0034】
1 およびR2 が不斉炭素を有する場合、該不斉炭素は光学活性であってもよく、また非光学活性であってもよい。不斉炭素が光学活性である場合、その絶対配置はS配置であってもよく、R配置であってもよい。また、不斉炭素が光学活性である場合、その光学純度は、2〜100%eeの範囲の任意の純度であり、好ましくは、50〜100%eeの純度である。
また、R1 およびR2 の両方が光学活性な不斉炭素を有する基である場合も本発明に包含される。この場合、R1 およびR2 の光学活性基の絶対配置は、それぞれが同一の絶対配置であってもよく、また、相反する絶対配置であってもよい。
【0035】
本発明の一般式(1)で表されるエステル化合物において、Y1 およびY2 は単結合、−O−基、−CO−基、−COO−基および−OCO−基から選ばれる連結基を表し、好ましくは、単結合、−O−基、−CO−基または−COO−基を表す。
Arは、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基、4,4’−ビフェニレン基または2,6−ナフチレン基を表し、好ましくは、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基または4,4’−ビフェニレン基である。Arの置換基としては、ハロゲン原子、シアノ基、メチル基、メトキシ基またはトリフルオロメチル基を挙げることができ、好ましくは、ハロゲン原子、シアノ基またはトリフルオロメチル基である。
本発明の一般式(1)で表されるエステル化合物の具体例としては、以下の(表1)〜(表21)に示すような化合物を挙げることができる。尚、表中の「↑」は「同上」を表し、「Ph」、「F-Ph」、「Ph-F」、「BiPh」、「F-BiPh」および「Nap 」は以下に示す構造(化4)を表す。
【0036】
【化4】
Figure 0003827378
【0037】
【表1】
Figure 0003827378
【0038】
【表2】
Figure 0003827378
【0039】
【表3】
Figure 0003827378
【0040】
【表4】
Figure 0003827378
【0041】
【表5】
Figure 0003827378
【0042】
【表6】
Figure 0003827378
【0043】
【表7】
Figure 0003827378
【0044】
【表8】
Figure 0003827378
【0045】
【表9】
Figure 0003827378
【0046】
【表10】
Figure 0003827378
【0047】
【表11】
Figure 0003827378
【0048】
【表12】
Figure 0003827378
【0049】
【表13】
Figure 0003827378
【0050】
【表14】
Figure 0003827378
【0051】
【表15】
Figure 0003827378
【0052】
【表16】
Figure 0003827378
【0053】
【表17】
Figure 0003827378
【0054】
【表18】
Figure 0003827378
【0055】
【表19】
Figure 0003827378
【0056】
【表20】
Figure 0003827378
【0057】
【表21】
Figure 0003827378
本発明の一般式(1)で表されるエステル化合物は、例えば、以下に示す工程(化5)を経て製造することができる。
【0058】
【化5】
Figure 0003827378
【0059】
すなわち、一般式(1)においてAが−CH2 CO−基である化合物〔一般式(1−A)〕の場合、
▲1▼一般式(2)で表されるカルボン酸と一般式(3)で表されるヒドロキシ化合物を、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(以下、DCCと略記する)等の脱水縮合剤と触媒(例えば、4−N,N−ジメチルアミノピリジン、4−ピロリジノピリジン)の存在下に縮合させる方法、
▲2▼一般式(2)で表されるカルボン酸を、ハロゲン化剤(例えば、チオニルクロライド、オギザリルクロライド)と作用させ、カルボン酸ハライドへと誘導した後、塩基(例えば、トリエチルアミン、ピリジン)の存在下に、一般式(3)で表されるヒドロキシ化合物と反応させる方法、または、
▲3▼一般式(5)で表されるモノハロゲン化酢酸エステルと、一般式(4)で表されるヒドロキシ化合物を、塩基(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム)の存在下に反応させる方法、等により製造することができる。
【0060】
また、一般式(1)においてAが−COCH2 −基である化合物〔一般式(1−B)〕の場合、
▲1▼一般式(6)で表されるカルボン酸と、一般式(4)で表されるヒドロキシ化合物を、DCCと触媒の存在下に縮合させる方法、
▲2▼一般式(6)で表されるカルボン酸を、ハロゲン化剤と作用させ、カルボン酸ハライドへと誘導した後、塩基の存在下に一般式(4)で表されるヒドロキシ化合物と反応させる方法、または、
▲3▼一般式(7)で表されるモノハロゲン化酢酸エステルと、一般式(3)で表されるヒドロキシ化合物を塩基の存在下に反応させる方法、等により製造することができる。
尚、一般式(2)および一般式(6)で表されるカルボン酸は、例えば、以下に示す工程(化6)を経て製造することができる。
【0061】
【化6】
Figure 0003827378
すなわち、一般式(4)または一般式(3)で表される化合物に塩基(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水素化ナトリウム)の存在下、モノハロゲン化酢酸を作用させる方法により得ることができる。
また、一般式(5)および一般式(7)で表されるモノハロゲン化酢酸エステルは、例えば、以下に示す方法(化7)に従い製造することができる。
【0062】
【化7】
Figure 0003827378
すなわち、一般式(3)または一般式(4)で表されるヒドロキシ化合物に、DCCおよび触媒の存在下、モノハロゲン化酢酸を作用させる方法により得ることができる。
【0063】
本発明のエステル化合物には、それ自体で液晶性を示す化合物および液晶性を示さない化合物がある。また、液晶性を示す化合物には、スメクチックC(以下、SC 相と略記する)またはカイラルスメクチックC(以下、SC * 相と略記する)を示す化合物と、液晶性は示すが、SC 相およびSC * 相を示さない化合物がある。これらの化合物は、それぞれ液晶組成物の構成成分として有効に使用することができる。
【0064】
次ぎに、本発明の液晶組成物について説明する。液晶組成物は、一般に2種以上の成分からなるが、本発明の液晶組成物は、必須成分として、本発明のエステル化合物を少なくとも1種含有するものである。
本発明の液晶組成物に用いる本発明のエステル化合物としては、液晶性を示さないエステル化合物、SC 相を示すエステル化合物、SC * 相を示すエステル化合物、および、液晶性を示すがSC 相およびSC * 相を示さないエステル化合物である。
本発明の液晶組成物としては、好ましくは、カイラルスメクチックC、F、G、H、I等の相を示す液晶組成物が挙げられ、より好ましくは、SC * 相を示す液晶組成物である。本発明のSC * 相を示す液晶組成物は、本発明のエステル化合物、本発明のエステル化合物以外のSC * 相を示す液晶化合物、本発明のエステル化合物以外のSC 相を示す液晶化合物および光学活性化合物から選ばれる化合物を複数組み合わせることにより調製される組成物であり、本発明のエステル化合物を少なくとも一種含有する。
【0065】
本発明のエステル化合物以外のSC * 相を示す液晶化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば、光学活性フェニルベンゾエート系液晶化合物、光学活性ビフェニルベンゾエート系液晶化合物、光学活性ナフタレン系液晶化合物、光学活性フェニルナフタレン系液晶化合物、光学活性トラン系液晶化合物、光学活性テトラリン系液晶化合物、光学活性フェニルピリミジン系液晶化合物、光学活性ナフチルピリミジン系液晶化合物を挙げることができる。
本発明のエステル化合物以外のSC 相を示す液晶化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば、フェニルベンゾエート系液晶化合物、ビフェニルベンゾエート系液晶化合物、ナフタレン系液晶化合物、フェニルナフタレン系液晶化合物、トラン系液晶化合物、テトラリン系液晶化合物、フェニルピリミジン系液晶化合物、ナフチルピリミジン系液晶化合物を挙げることができる。
また、光学活性化合物とは、それ自体では液晶性を示さないが、SC 相を示す液晶化合物またはSC 相を示す液晶組成物と混合することにより、SC * 相を発現する能力を有する化合物を示す。光学活性化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば、光学活性フェニルベンゾエート系非液晶化合物、光学活性ビフェニルベンゾエート系非液晶化合物、光学活性ナフタレン系非液晶化合物、光学活性フェニルナフタレン系非液晶化合物、光学活性テトラリン系非液晶化合物、光学活性フェニルピリミジン系非液晶化合物、光学活性ナフチルピリミジン系非液晶化合物、光学活性トラン系非液晶化合物を挙げることができる。
【0066】
また、本発明の液晶組成物には、上記の必須成分の他に、任意成分としてSC 相を示さないスメクチックおよびネマチック液晶化合物、本発明のエステル化合物以外の液晶性を示さない化合物(例えば、アントラキノン系色素、アゾ系色素等の2色性色素、および導電性付与剤、寿命向上剤等)を含有していてもよい。本発明の液晶組成物中の本発明のエステル化合物の含有量は特に限定されるものではないが、通常、5〜99重量%であり、好ましくは、10〜90重量%である。
【0067】
本発明の液晶組成物において、カイラルスメクチックC、F、G、H、I相を示す液晶組成物は強誘電性を示す液晶組成物である。
強誘電性を示す液晶組成物は、電圧印加によりスイッチング現象を起こし、これを利用した応答時間の短い液晶表示素子を作製することができる。
本発明のエステル化合物を少なくとも1種含有する液晶組成物は、従来より知られている液晶組成物と比較して、応答時間、メモリー安定性、SC 相での層構造、チルト角、配向膜上での配向特性および液晶化合物間の相溶性の点で優れている。
【0068】
次ぎに、本発明の液晶素子に関して説明する。
本発明の液晶素子は、本発明の液晶組成物を1対の電極基板間に配置してなる。(図1)は強誘電性を利用した液晶素子の構成を説明するためのカイラルスメクチック相を有する液晶素子の一例を示す断面概略図である。
液晶素子は、それぞれ透明電極3および絶縁性配向制御層4を設けた1対の基板2間にカイラルスメクチック相を示す液晶層1を配置し、かつ、その層厚をスペーサー5で設定してなるものであり、1対の透明電極3間にリード線6を介して電源7より電圧を印加可能なように接続する。また、1対の基板2は、1対のクロスニコル状態に配置された偏光板8により挟持され、その一方の外側には光源9が配置される。
【0069】
基板2の材質としては、ソーダライムガラス、ボロシリケートガラス等のガラスおよびポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリアクリレート等の透明性高分子が挙げられる。
2枚の基板2に設けられる透明電極3としては、例えば、In2 3 、SnO2 またはITO(インジウム・チン・オキサイド;Indium Tin Oxide)の薄膜からなる透明電極が挙げられる。
【0070】
絶縁性配向制御層4は、ポリイミド等の高分子の薄膜を、ナイロン、アセテート、レーヨン等の植毛布等でラビングし、液晶を配向させるためのものである。絶縁性配向制御層4の材質としては、例えば、シリコン窒化物、水素を含有するシリコン窒化物、シリコン炭化物、水素を含有するシリコン炭化物、シリコン酸化物、ホウ素窒化物、水素を含有するホウ素窒化物、セリウム酸化物、アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、チタン酸化物やフッ化マグネシウムなどの無機物質絶縁層、ポリビニルアルコール、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリパラキシレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリスチレン、セルロース樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アクリル樹脂などの有機絶縁層が挙げられ、無機絶縁層の上に有機絶縁層を形成した2層構造の絶縁性配向制御層であってもよく、無機絶縁層または有機絶縁層のみからなる絶縁性配向制御層であってもよい。
【0071】
絶縁性配向制御層が無機絶縁層である場合には、蒸着法などで形成することができる。また、有機絶縁層である場合には、有機絶縁層材料または、その前駆体の溶液をスピンナー塗布法、浸透塗布法、スクリーン印刷法、スプレー塗布法、ロール塗布法等で塗布し、所定の条件下(例えば、加熱下)で溶媒を除去し、所望により焼成させて形成することができる。
絶縁性配向制御層4の層厚は、通常、10オングストローム〜1μm、好ましくは、10〜3000オングストローム、さらに好ましくは、10〜1000オングストロームである。
【0072】
2枚の基板2は、スペーサ5により任意の間隔に保たれている。例えば、所定の直径を持つシリカビーズ、アルミナビーズをスペーサとして基板2で挟み、2枚の基板2の周囲をシール材(例えば、エポキシ系接着剤)を用いて密封することにより、任意の間隔に保つことができる。また、スペーサーとして高分子フィルムやガラスファイバーを使用してもよい。この2枚の基板の間にカイラルスメクチック相を示す液晶を封入する。液晶層1は、一般には0.5〜20μm、好ましくは、1〜5μmの厚さに設定する。
透明電極3からはリード線によって外部の電源7に接続されている。
また、基板2の外側には、互いの偏光軸を、例えば、クロスニコル状態とした1対の偏光板8が配置されている。
なお、(図1)の例は透過型であり、光源9を備えている。
本発明の液晶組成物を使用した液晶素子は、(図1)に示した透過型の素子としてだけではなく、反射型の素子としても応用可能である。
【0073】
本発明の液晶組成物を使用する液晶素子の表示方式に関しては、特に限定されるものではないが、例えば、(a)ヘリカル変歪型、(b)SSFLC(サーフェス・スタビライズド・フェロエレクトリック・リキッド・クリスタル)型、(c)TSM(トランジェント・スキャッタリング・モード)型、(d)G−H(ゲスト−ホスト)型の表示方式を使用することができる。
また、本発明のエステル化合物および該化合物を含有してなる液晶組成物は、表示用液晶素子以外の分野、例えば、▲1▼非線形光機能素子、▲2▼コンデンサー材料等のエレクトロニクス材料、▲3▼リミッター、メモリー、増幅器、変調器などのエレクトロニクス素子、▲4▼熱、光、圧力、機械変形などと電圧の変換素子やセンサー、▲5▼熱電発電素子等の発電素子への応用が可能である。
【0074】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
尚、各実施例中の相転移温度の測定および液晶相の同定は温度制御装置を備えた偏光顕微鏡を用いて実施した。また、記号I、SA 、SC 、SC * 、SX およびCは以下の意味を表す。
I:等方性液体
A :スメクチックA相
C :スメクチックC相
C * :カイラルスメクチックC相
X :未同定のスメクチック相
C:結晶相
【0075】
製造例1:(S)−2−ヒドロキシ−6−(2’−メチルブチルオキシ)ナフタレンの製造
2,6−ジヒドロキシナフタレン16.0g、無水炭酸ナトリウム13.3gおよびN,N−ジメチルホルムアミド150gの混合物を65℃に加熱し、撹拌しながら、(S)−2−メチルブタノールのp−トルエンスルホン酸エステル25.8gを1時間を要して滴下した。滴下後、さらに5時間、65℃で撹拌した後、反応混合物を室温まで冷却し、無機塩をろ別した後、1000gの水に排出し、塩酸酸性とし、トルエンで抽出した。トルエンを減圧下に留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより目的物を分離し、(S)−2−ヒドロキシ−6−(2’−メチルブチルオキシ)ナフタレン9.2gを得た。
【0076】
製造例2:2−ヒドロキシ−6−n−ヘプタノイルナフタレンの製造
金属マグネシウム2.44g、テトラヒドロフラン50mlおよび1−ブロモヘキサン16.9gより調製したグリニヤール試薬に、2−テトラヒドロピラニルオキシ−6−シアノナフタレン25.0gのテトラヒドロフラン溶液を1時間かけて滴下した。その後、室温で16時間撹拌し、反応混合物から不溶物をろ別した後、テトラヒドロフランを留去し、トルエン200mlを添加した。このトルエン溶液に10重量%塩酸150mlを添加し50℃で3時間加熱撹拌を行った。その後、トルエン相を分離し、水洗し、トルエンを留去し2−ヒドロキシ−6−n−ヘプタノイルナフタレン12.9gを得た。
【0077】
製造例3:(S)−2−ヒドロキシ−6−(4’−メチルヘキシルオキシカルボニル)ナフタレンの製造
2−ベンジルオキシ−6−ナフトエ酸59.77g、オギザリルクロライド15.5gおよびトルエン470mlよりなる混合物に、N,N−ジメチルホルムアミドを1滴添加し、75℃で4時間加熱撹拌した。その後、過剰のオギザリルクロライドおよびトルエンを減圧下に留去し、残査にトルエン420mlおよび(S)−4−メチル−1−ヘキサノール25gを添加し、氷冷し、トリエチルアミン22.8gを1時間かけて滴下した。その後室温で12時間撹拌し、不溶物をろ別した後、ろ液を塩酸により中和し、水洗し、トルエンを留去した。残査をイソプロパノールより再結晶し、72.5gの(S)−2−ベンジルオキシ−6−(4’−メチルヘキシルオキシカルボニル)ナフタレンを無色の結晶として得た。
次に、(S)−2−ベンジルオキシ−6−(4’−メチルヘキシルオキシカルボニル)ナフタレン55gを酢酸エチル350mlに溶解し、Pd/C(50重量%含水)5.5gを添加し、水素雰囲気下に12時間撹拌した。その後、Pd/Cをろ別し、ろ液より酢酸エチルを留去し、(S)−2−ヒドロキシ−6−(4’−メチルヘキシルオキシカルボニル)ナフタレン35gを得た。
【0078】
製造例4:2−ヒドロキシ−6−n−オクチルオキシカルボニルナフタレンの製造
製造例3において、(S)−4−メチル−1−ヘキサノールを使用する代わりに、n−オクタノールを使用した以外は、製造例3に記載の操作に従い、2−ヒドロキシ−6−n−オクチルオキシカルボニルナフタレン38gを得た。
【0079】
製造例5:2−ヒドロキシ−6−n−デシルオキシカルボニルナフタレンの製造
製造例3において、(S)−4−メチル−1−ヘキサノールを使用する代わりに、n−デカノールを使用した以外は、製造例3に記載の操作に従い、2−ヒドロキシ−6−n−デシルオキシカルボニルナフタレン39gを得た。
【0080】
製造例6:(S)−2−ヒドロキシ−6−(2’−メチルブチルオキシカルボニル)ナフタレンの製造
製造例3において、(S)−4−メチル−1−ヘキサノールを使用する代わりに、(S)−2−メチル−1−ブタノールを使用した以外は、製造例3に記載の操作に従い、(S)−2−ヒドロキシ−6−(2’−メチルブチルオキシカルボニル)ナフタレン30gを得た。
【0081】
製造例7:2−ヒドロキシ−6−(2’−n−ヘキシルオキシエトキシカルボニル)ナフタレンの製造
製造例3において、(S)−4−メチル−1−ヘキサノールを使用する代わりに、エチレングリコールモノ−n−ヘキシルエーテルを使用した以外は、製造例3に記載の操作に従い、2−ヒドロキシ−6−(2’−n−ヘキシルオキシエトキシカルボニル)ナフタレン36gを得た。
【0082】
製造例8:2−ヒドロキシ−6−(3’−エチルブチルオキシカルボニル)ナフタレンの製造
製造例3において、(S)−4−メチル−1−ヘキサノールを使用する代わりに、3−エチルブタノールを使用した以外は、製造例3に記載の操作に従い2−ヒドロキシ−6−(3’−エチルブチルカルボニル)ナフタレン42gを得た。
【0083】
製造例9:4−n−ドデシルオキシフェノキシ酢酸の製造
4−n−ドデシルオキシフェノール13.9g、水酸化カリウム(85重量%)7.7gおよびエタノール30mlを70℃に加熱し、均一溶液とした。その後、モノクロロ酢酸5.8gおよびエタノール20mlよりなる溶液を滴下し、50℃で2時間撹拌を行った。室温に冷却し、析出物をろ別し、エタノールで洗浄後、ろ取した固体を希塩酸に懸濁させ、2時間撹拌を行った。その後、固体をろ別し、4−n−ドデシルオキシフェノキシ酢酸12.6gを得た。
【0084】
製造例10:4−(4’−n−デシルオキシフェニル)フェノキシ酢酸の製造製造例9において4−n−ドデシルオキシフェノールを使用する代わりに、4−(4’−n−デシルオキシフェニル)フェノール18.1gを使用した以外は、製造例9に記載の操作に従い4−(4’−n−デシルオキシフェニル)フェノキシ酢酸16.2gを得た。
【0085】
製造例11:4−(4’−n−オクチルオキシフェニル)フェノキシ酢酸の製造
製造例9において4−n−ドデシルオキシフェノールを使用する代わりに、4−(4’−n−オクチルオキシフェニル)フェノール16.6gを使用した以外は、製造例9に記載の操作に従い4−(4’−n−オクチルオキシフェニル)フェノキシ酢酸14.8gを得た。
【0086】
製造例12:4−(4’−n−デシルオキシフェニル)フェノキシカルボニルクロロメタンの製造
4−(4’−n−デシルオキシフェニル)フェノール3.26g、モノクロロ酢酸0.95gおよびDCC2.06gをクロロホルム30mlに溶解し、4−ピロリジノピリジン0.2gを添加して、12時間室温で撹拌を行った。その後、不溶物をろ別し、ろ液からクロロホルムを減圧下に留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、4−(4’−n−デシルオキシフェニル)フェノキシカルボニルクロロメタンを無色の結晶として2.78g得た。
【0087】
製造例13:(S)−2−(2’−ヒドロキシ−6’−ナフチル)プロピオン酸−n−デシルエステルの製造
(S)−2−(2’−ヒドロキシ−6’−ナフチル)プロピオン酸4.32g、n−デシルアルコール3.16gおよびp−トルエンスルホン酸0.02gをトルエン100mlに添加し、供沸する水を除去しながら18時間加熱還流した。冷却後、炭酸ナトリウム水溶液により中和し、トルエン相を水洗した後、トルエンを留去して、(S)−2−(2’−ヒドロキシ−6’−ナフチル)プロピオン酸−n−デシルエステル5.70gを得た。
【0088】
実施例1:例示化合物60の製造
4−n−ドデシルオキシフェノキシ酢酸308mg、塩化チオニル115mgおよびトルエン5gよりなる溶液にN,N−ジメチルホルムアミドを1滴添加し、60℃で2時間撹拌を行った。その後、過剰の塩化チオニルおよびトルエンを留去し、4−n−ドデシルオキシフェノキシ酢酸クロライドを得た。
次に、得られた4−n−ドデシルオキシフェノキシ酢酸クロライドおよび(S)−2−ヒドロキシ−6−(2’−メチルブチルオキシ)ナフタレン230mgにトルエン5gを添加し、氷冷し、トリエチルアミン101mgを滴下した。滴下終了後、室温で3時間撹拌し、その後、希塩酸により中和し、水洗し、トルエン相を分離した。
トルエンを留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、得られた固体をエタノール−酢酸エチルより2回再結晶して例示化合物60を無色の結晶として343mg得た。
この化合物の融点は89℃であった。
【0089】
実施例2:例示化合物117の製造
実施例1において(S)−2−ヒドロキシ−6−(2’−メチルブチルオキシ)ナフタレンを使用する代わりに、2−ヒドロキシ−6−ヘプタノイルナフタレン256mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い例示化合物117を無色の結晶として366mg得た。
この化合物の融点は132℃であった。
【0090】
実施例3:例示化合物149の製造
実施例1において(S)−2−ヒドロキシ−6−(2’−メチルブチルオキシ)ナフタレンを使用する代わりに、2−ヒドロキシ−6−n−オクチルオキシカルボニルナフタレン300mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い例示化合物149を無色の結晶として428mg得た。
この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。尚、( )内の数字は、降温過程での相転移温度を示す。
Figure 0003827378
【0091】
実施例4:例示化合物151の製造
実施例1において(S)−2−ヒドロキシ−6−(2’−メチルブチルオキシ)ナフタレンおよび4−n−ドデシルオキシフェノキシ酢酸を使用する代わりに、2−ヒドロキシ−6−n−デシルオキシカルボニルナフタレン328mgおよび4−(4’−n−デシルオキシフェニル)フェノキシ酢酸384mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い例示化合物151を無色の結晶として498mg得た。
この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。
Figure 0003827378
【0092】
実施例5:例示化合物156の製造
実施例1において(S)−2−ヒドロキシ−6−(2’−メチルブチルオキシ)ナフタレンを使用する代わりに、(S)−2−ヒドロキシ−6−(2’−メチルブチルオキシカルボニル)ナフタレン258mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い例示化合物156を無色の結晶として379mg得た。
この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。尚、( )内の数字は降温過程での相転移温度を示す。
Figure 0003827378
【0093】
実施例6:例示化合物157の製造
実施例1において(S)−2−ヒドロキシ−6−(2’−メチルブチルオキシ)ナフタレンおよび4−n−ドデシルオキシフェノキシ酢酸を使用する代わりに、(R)−2−ヒドロキシ−6−(1’−メチルヘプチルオキシカルボニル)ナフタレン300mgおよび4−(4’−n−デシルオキシフェニル)フェノキシ酢酸384mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い例示化合物157を無色の結晶として485mg得た。
この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。
Figure 0003827378
【0094】
実施例7:例示化合物176の製造
実施例1において(S)−2−ヒドロキシ−6−(2’−メチルブチルオキシ)ナフタレンおよび4−n−ドデシルオキシフェノキシ酢酸を使用する代わりに、2−ヒドロキシ−6−(2’−エチルブチルオキシカルボニル)ナフタレン272mgおよび4−(4’−n−デシルオキシフェニル)フェノキシ酢酸384mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い例示化合物176を無色の結晶として446mg得た。
この化合物の融点は119℃であった。
【0095】
実施例8:例示化合物179の製造
実施例1において(S)−2−ヒドロキシ−6−(2’−メチルブチルオキシ)ナフタレンを使用する代わりに、2−ヒドロキシ−6−(2’−エチルブチルオキシカルボニル)ナフタレン272mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い例示化合物179を無色の結晶として432mg得た。
この化合物の融点は74℃であった。
【0096】
実施例9:例示化合物181の製造
実施例1において(S)−2−ヒドロキシ−6−(2’−メチルブチルオキシ)ナフタレンを使用する代わりに、2−ヒドロキシ−6−(2’−n−ヘキシルオキシエトキシカルボニル)ナフタレン316mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い例示化合物181を無色の結晶として411mg得た。
この化合物の融点は84℃であった。
【0097】
実施例10:例示化合物184の製造
実施例1において(S)−2−ヒドロキシ−6−(2’−メチルブチルオキシ)ナフタレンを使用する代わりに、2−ヒドロキシ−6−(2’−パーフルオロ−n−ブチルエトキシカルボニル)ナフタレン367mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い、例示化合物184を無色の結晶として478mg得た。この化合物の融点は84℃であった。
【0098】
実施例11:例示化合物197の製造
実施例1において(S)−2−ヒドロキシ−6−(2’−メチルブチルオキシ)ナフタレンを使用する代わりに、2−ヒドロキシ−6−n−デシルオキシカルボニルナフタレン328mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い例示化合物197を無色の結晶として416mg得た。
この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。尚、()内の数字は、降温過程での相転移温度を示す。
Figure 0003827378
【0099】
実施例12:例示化合物198の製造
実施例1において(S)−2−ヒドロキシ−6−(2’−メチルブチルオキシ)ナフタレンおよび4−n−ドデシルオキシフェノキシ酢酸を使用する代わりに、2−ヒドロキシ−6−n−オクチルオキシカルボニルナフタレン300mgおよび4−(4’−n−デシルオキシフェニル)フェノキシ酢酸384mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い例示化合物198を無色の結晶として485mg得た。
この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。
Figure 0003827378
【0100】
実施例13:例示化合物204の製造
実施例1において(S)−2−ヒドロキシ−6−(2’−メチルブチルオキシ)ナフタレンおよび4−n−ドデシルオキシフェノキシ酢酸を使用する代わりに、(R)−2−ヒドロキシ−6−(1’−メチルヘプチルオキシカルボニル)ナフタレン300mgおよび4−(4’−n−オクチルオキシフェニル)フェノキシ酢酸356mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い例示化合物204を無色の結晶として463mg得た。
この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。
Figure 0003827378
【0101】
実施例14:例示化合物262の製造
(S)−2−(2’−ヒドロキシ−6−ナフチル)プロピオン酸−n−デシルエステル356mg、4−(4’−n−デシルオキシフェニル)フェノキシカルボニルクロロメタン402.5mgおよび炭酸カリウム138mgをN,N−ジメチルホルムアミド5mlに懸濁させ、80℃で5時間撹拌を行った。その後、トルエン20mlを添加して、不溶物をろ別し、希塩酸により中和し、水洗し、トルエン相を分離した後、トルエンを留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、得られた固体をメタノール−酢酸エチルより2回再結晶して例示化合物262を無色の結晶として491mg得た。
この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。
Figure 0003827378
実施例15:液晶組成物の調製
下記の化合物群(化8)を、下記に示した割合で混合して用い、100℃で加熱溶融し、液晶組成物(強誘電性液晶組成物)を調製した。
【0102】
【化8】
Figure 0003827378
この液晶組成物の相転移温度(℃)を以下に示した。
Figure 0003827378
【0103】
実施例16:液晶素子の作製
2枚の1.1mm厚のガラス板を用意し、それぞれのガラス板上に、ITO膜を形成し、さらに表面処理を行った。このITO膜付きのガラス板に液晶配向剤(日立化成(株)製XL1400)をスピンコートし、成膜後、120℃で30分間焼成した。この配向膜にラビング処理を行い、平均粒径1.9μmのシリカビーズを一方のガラス板上に散布した。その後、それぞれのラビング処理軸が互いに反平行となるよう、シール剤を用いてガラス板を張り合わせ、セルを作製した。このセルを100℃に加熱し、加熱(100℃)した実施例15で調製した液晶組成物を注入し、その後、3℃/分の速度で冷却し、液晶素子を作製した。この液晶素子をクロスニコル状態に配置した2枚の偏光板に挟持し、±20V、10Hzの矩形波を印加したところ、明瞭なスイッチング現象が観察された。また、偏光顕微鏡観察では良好な均一配向状態が観察され、ジグザグ欠陥等の配向欠陥は観察されなかった。尚、室温(25℃)における光学的な応答時間は152μ秒であった。また、矩形波駆動時の二つ暗点の角度(2θ)より求めた液晶組成物のチルト角(θ)は23.5°と大きな値を示した。
【0104】
比較例:
比較のため実施例15の液晶組成物において本発明のエステル化合物を含まない液晶組成物を調製した。
すなわち、下記の化合物群(化9)を、下記に示した割合で混合し、100℃で加熱溶融し、液晶組成物(強誘電性液晶組成物)を調製した。
【0105】
【化9】
Figure 0003827378
この液晶組成物の相転移温度(℃)を以下に示した。
Figure 0003827378
【0106】
2枚の1.1mm厚のガラス板を用意し、それぞれのガラス板上に、ITO膜を形成し、さらに表面処理を行った。このITO膜付きのガラス板に液晶配向剤〔日立化成(株)製XL1400〕をスピンコートし、成膜後、120℃で30分間焼成した。この配向膜にラビング処理を行い、平均粒径1.9μmのシリカビーズを一方のガラス板上に散布した。その後、それぞれのラビング処理軸が互いに反平行となるよう、シール剤を用いてガラス板を張り合わせ、セルを作製した。このセルを100℃に加熱し、加熱(100℃)した液晶組成物を注入し、その後、3℃/分の速度で冷却し、液晶素子を作製した。この液晶素子をクロスニコル状態に配置した2枚の偏光板に挟持し、±20V、10Hzの矩形波を印加したところ、明瞭なスイッチング現象が観察された。また、偏光顕微鏡観察では良好な均一配向状態が観察され、ジグザグ欠陥等の配向欠陥は観察されなかった。尚、室温(25℃)における光学的な応答時間は185μ秒であった。また、矩形波駆動時の二つの暗点の角度(2θ)より求めた液晶組成物のチルト角は17.5°であった。
実施例16との比較より明らかなように本発明のエステル化合物を含まない液晶組成物は応答時間が長く、チルト角も小さいことが判る。
【0107】
【発明の効果】
本発明により、液晶組成物に添加した際に、液晶組成物の応答時間、チルト角を改善する効果のある、液晶組成物の構成成分として有用なエステル化合物を提供することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】カイラルスメクチック相を示す液晶を用いた液晶素子の一例の断面概略図である。
【符号の説明】
1:カイラルスメクチック相を有する液晶層
2:基板
3:透明電極
4:絶縁性配向制御層
5:スペーサー
6:リード線
7:電源
8:偏光板
9:光源
O :入射光
I:透過光

Claims (3)

  1. 一般式(1)で表されるエステル化合物。
    Figure 0003827378
    〔式中、Y1 およびY2 は単結合、−O−基、−CO−基、−COO−基および−OCO−基より選ばれる基を表し、R1 およびR2 はハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜24の直鎖または分岐鎖のアルキル基(該アルキル基中の−CH2 −基は、−O−基、−COO−基、−OCO−基、−CH=CH−基、−C≡C−基により置換されていても良い)を表し、R1 およびR2 は不斉炭素を有していてもよく、該不斉炭素は光学活性であってもよく、Arはハロゲン原子、シアノ基、メチル基、メトキシ基またはトリフルオロメチル基で置換されていてもよい1,4−フェニレン基、ハロゲン原子、シアノ基、メチル基、メトキシ基またはトリフルオロメチル基で置換されていてもよい4,4’−ビフェニレン基または2,6−ナフチレン基を表し、Aは−CH2 CO−基または−COCH2 −基を表す〕
  2. 請求項1記載のエステル化合物を少なくとも1種含有することを特徴とする液晶組成物。
  3. 請求項2記載の液晶組成物を使用することを特徴とする液晶素子。
JP30451196A 1996-11-15 1996-11-15 エステル化合物、液晶組成物および液晶素子 Expired - Lifetime JP3827378B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30451196A JP3827378B2 (ja) 1996-11-15 1996-11-15 エステル化合物、液晶組成物および液晶素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30451196A JP3827378B2 (ja) 1996-11-15 1996-11-15 エステル化合物、液晶組成物および液晶素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10139734A JPH10139734A (ja) 1998-05-26
JP3827378B2 true JP3827378B2 (ja) 2006-09-27

Family

ID=17933923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30451196A Expired - Lifetime JP3827378B2 (ja) 1996-11-15 1996-11-15 エステル化合物、液晶組成物および液晶素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3827378B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10139734A (ja) 1998-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5069739B2 (ja) ピリミジン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3832908B2 (ja) アセチレン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3877357B2 (ja) ナフタレン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3827378B2 (ja) エステル化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3832903B2 (ja) ナフタレン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3853016B2 (ja) ナフタレン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP4020563B2 (ja) アセチレン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3888800B2 (ja) アセチレン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3874468B2 (ja) ピリミジン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3853028B2 (ja) 非光学活性エステル化合物、液晶組成物および液晶素子
JP4191949B2 (ja) アセチレン化合物、液晶組成物および液晶素子
US6217793B1 (en) Acetylene compound, liquid crystal composition and liquid crystal element
JP3853037B2 (ja) 非光学活性エステル化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3992311B2 (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP4297462B2 (ja) 光学活性化合物、液晶組成物および液晶素子
JP4233258B2 (ja) エステル化合物、液晶組成物および液晶素子
JP4535546B2 (ja) 非光学活性エステル化合物、液晶組成物および液晶素子
JP4446497B2 (ja) ピリミジン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP4632495B2 (ja) アセチレン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3853044B2 (ja) 非光学活性エステル化合物、液晶組成物及び液晶素子
JP4827302B2 (ja) ピリジン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3832912B2 (ja) ナフタレン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP4511687B2 (ja) アセチレン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3813008B2 (ja) ヘテロ環含有光学活性化合物、液晶組成物および液晶素子
JP4429490B2 (ja) 液晶組成物および液晶素子

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 4