JP4020563B2 - アセチレン化合物、液晶組成物および液晶素子 - Google Patents

アセチレン化合物、液晶組成物および液晶素子 Download PDF

Info

Publication number
JP4020563B2
JP4020563B2 JP2000088610A JP2000088610A JP4020563B2 JP 4020563 B2 JP4020563 B2 JP 4020563B2 JP 2000088610 A JP2000088610 A JP 2000088610A JP 2000088610 A JP2000088610 A JP 2000088610A JP 4020563 B2 JP4020563 B2 JP 4020563B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
liquid crystal
methyl
compound
ethyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000088610A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001278830A (ja
Inventor
由之 戸谷
照男 村石
豊太郎 丸山
秀雄 浜
正勝 中塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP2000088610A priority Critical patent/JP4020563B2/ja
Publication of JP2001278830A publication Critical patent/JP2001278830A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4020563B2 publication Critical patent/JP4020563B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なアセチレン化合物に関する。さらに詳しくは、液晶表示素子などに用いる液晶組成物の成分として有用な新規なアセチレン化合物、該化合物を含有する液晶組成物および該液晶組成物を使用した液晶素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置は薄型軽量で消費電力が低いため、種々の用途のディスプレイとして使用されている。
【0003】
現在、液晶表示素子としては、TN(ツイステッド・ネマチック)型表示方式が最も広汎に使用されている。このTN型表示方式は、応答時間の点において、発光型素子(陰極管、エレクトロルミネッセンス、プラズマディスプレイ等)と比較して劣っている。ねじれ角を180〜270゜にしたSTN(スーパー・ツイステッド・ネマチック)型表示素子も開発されているが、応答時間はやはり劣っている。この様に種々の改善の努力が行われているが、応答時間の短いTN型表示素子は実現には到っていない。
しかしながら、近年、盛んに研究が進められている強誘電性液晶を用いる新しい表示方式に於いては、著しい応答時間の改善の可能性がある〔 N. A. Clarkら;Applied Phys. lett., 36, 899 (1980) 〕。
【0004】
この方式は、強誘電性を示すカイラルスメクチックC相等のカイラルスメクチック相を利用する方法である。強誘電性を示す相はカイラルスメクチックC相のみではなく、カイラルスメクチックF、G、H、I等の相が強誘電性を示す強誘電性液晶相であることが知られている。これらのスメクチック液晶相はチルト系のカイラルスメクチック相に属するものであるが、実用的には、その中で低粘性であり、高速応答性が期待されるカイラルスメクチックC相の利用が検討されている。また、カイラルスメクチックC相の高次の相である、カイラルスメクチックCA相(反強誘電性相)を利用した表示方式に関しても、近年盛んに研究が行われている〔 L. Chandaniら; Jpn. J. App. Phys., 27. L719 (1988)〕。
【0005】
これらチルト系のスメクチック相を示す液晶化合物は、これまでにも種々検討されており、既に数多くの化合物が探索、製造されてきた。しかしながら、実際に使用する強誘電性液晶表示素子に応用する際に求められる数多くの特性(高速応答性、配向性、高いコントラスト比、閾値特性、メモリー安定性、さらにこれらの諸特性の温度依存性等)を最適化するためには、現在のところ、1つの化合物では応じられず、いくつかの液晶化合物を混合して得られる強誘電性液晶組成物を使用している。
【0006】
また、チルト系のカイラルスメクチック組成物としては、チルト系カイラルスメクチック液晶相を示す化合物のみからなる液晶組成物ばかりでなく、非カイラルなチルト系スメクチック相を示す化合物または組成物を基本物質として、これにチルト系カイラルスメクチック相を示す1種または複数の化合物を混合して全体をチルト系カイラルスメクチック液晶組成物として得ることができる。さらにチルト系スメクチック相を示す化合物または組成物を基本物質として、光学活性ではあるが、チルト系カイラルスメクチック液晶相は示さない1種または複数の化合物を混合して全体をチルト系カイラルスメクチック液晶組成物とする報告も見受けられる〔 Mol. Cryst. Liq. Cryst., 89, 327 (1982)〕。
【0007】
これらのことをまとめるとチルト系カイラルスメクチック液晶相を示すか否かに係わらず光学活性である化合物の一種または複数と、非カイラルな、チルト系スメクチック液晶相を示す化合物を混合することによりチルト系スメクチック液晶組成物を構成できることが判る。
このように液晶組成物の構成成分としては、種々の化合物を使用することが可能であるが、実用的には、室温を含む広い温度範囲でチルト系のスメクチック相またはカイラルスメクチック相を呈する液晶化合物、もしくは混合物が望ましい。これらの液晶組成物の成分としては、フェニルベンゾエート系液晶化合物、ビフェニル系液晶化合物、フェニルピリミジン系液晶化合物およびエステル系液晶化合物などが知られている。しかし、これらの化合物を構成成分とする液晶組成物も、スメクチック相での層構造(理想的にはブックシェルフ構造)、粘性およびその温度依存性、閾値特性等において、まだ充分な特性を備えているとは言いがたい。
【0008】
例えば、チルト系のスメクチック液晶を用いた表示素子においては、チルト系スメクチック液晶のチルト角を理論値(強誘電性液晶では22.5°、反強誘電性液晶では45°)に合わせることが望まれる。しかしながら、液晶組成物のチルト角を大きくすると、それに付随して分子の運動距離が増加するため、応答特性(例えば応答時間、閾値特性)等が低下するという問題があった。また、スメクチック液晶のチルト角を増加させた場合、該材料が非チルト系のスメクチック液晶相からチルト系のスメクチック液晶相に転移するにあたり、体積収縮が大きくなり、層構造がシェブロン状態になるという欠点があった。このような、シェブロン構造を有するチルト系のスメクチック材料はその層構造故にチルト角(θ)とメモリー角(θm )が等しくならず、そのため、実駆動時に光透過率の「漏れ」が生じるという問題があった(1999年日本液晶学会討論会講演予稿集、p 418、2D12)。このため、θ−θm を低下させた、ブックシェルフ構造の液晶組成物が望まれている。
【0009】
チルト系のスメクチック液晶材料として、例えば、下記一般式(A)で表される化合物が開示されている(公表昭 62-501559号公報)。
X−(CO)n −O−Tl (A)
〔式中、Tlはテルペノイド基であり、nは0または1であり、Xはアルキルビフェニル基等の液晶残基を表す。〕
また、該明細書中において、テルペノイド基として、下記式(B)(化3)で表される基の開示がある。
【0010】
【化3】
Figure 0004020563
しかしながら、該化合物群は、大きな自発分極および改良された液晶温度範囲を目的として開発された化合物群であり、液晶の層構造に関しては何ら言及されていない。また、本発明者らが、該特許明細書に記載された化合物の液晶組成物への添加を検討したところ、液晶組成物との相溶性の点で問題があることが判明した。
このように、現状ではスメクチック液晶材料として、高チルト角化、低粘性化(高速応答化、低閾値電圧化)、ブックシェルフ構造化〔低(θ―θm )化〕、高相溶性等が望まれている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、スメクチック液晶素子の実用化のために、スメクチック液晶組成物に配合した際に、層構造、配向性、閾値特性、コントラスト比等の諸特性を改善するに適した化合物および該化合物を含有してなる液晶組成物、該組成物を使用した液晶素子を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、ある種のアセチレン化合物を見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明は一般式(1)(化4)で表されるアセチレン化合物に関するものである。また、一般式(1)で表されるアセチレン化合物を少なくとも1種含有することを特徴とする液晶組成物、該組成物を使用することを特徴とする液晶素子に関するものである。
【0013】
【化4】
Figure 0004020563
〔式中、Rはハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数3〜24の直鎖または分岐鎖のアルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数3〜24の直鎖または分岐鎖のアルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数3〜24の直鎖または分岐鎖のアルコキシアルキル基、または、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数3〜24のアルケニルオキシアルキル基を表し、
、Yは単結合、−O−基、−COO−基または−OCOO−基を表し、AおよびBは置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基、置換基を有していてもよい4,4’−ビフェニレン基、置換基を有していてもよい2,6−ナフチレン基、または、置換基を有していてもよいピリジン−2,5−ジイル基を表し、*が付された炭素原子は不斉炭素を表す〕
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に関し詳細に説明する。
本発明のアセチレン化合物は、前記一般式(1)で表される新規なアセチレン化合物である。本発明の一般式(1)で表されるアセチレン化合物において、AおよびBは、置換基を有していても良い1,4−フェニレン基、置換基を有していてもよい4,4’−ビフェニレン基、置換基を有していても良い2,6−ナフチレン基、または、置換基を有していてもよいピリジン2,5−ジイル基を表す。置換基としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、メチル基、シアノ基、メトキシ基が挙げられる。置換基としては、好ましくは、フッ素原子、塩素原子、シアノ基またはメチル基であり、より好ましくは、フッ素原子またはシアノ基である。
【0015】
AおよびBで表される基としては、好ましくは、置換基を有する1,4−フェニレン基、無置換の1,4−フェニレン基、置換基を有する4,4’−ビフェニレン基、無置換のビフェニレン基、無置換の2,6−ナフチレン基、無置換のピリジン−2,5−ジイル基を挙げることができ、より好ましくは、置換基を有する1,4−フェニレン基、無置換の1,4−フェニレン基、無置換のビフェニレン基、無置換の2,6−ナフチレン基、無置換のピリジン−2,5−ジイル基を挙げることができる。
本発明の一般式(1)で表されるアセチレン化合物は、AおよびBが、1,4−フェニレン基、4,4’−ビフェニレン基、2,6−ナフチレン基またはピリジン−2,5−ジイル基である場合、以下の16種の構造を取る。
【0016】
R−Y−Ph−C≡C−Ph−O−Peri (1−A1)
R−Y−Ph−C≡C−BiPh−O−Peri (1−A2)
R−Y−Ph−C≡C−Nap−O−Peri (1−A3)
R−Y−Ph−C≡C−Py−O−Peri (1−A4)
R−Y−BiPh−C≡C−Ph−O−Peri (1−B1)
R−Y−BiPh−C≡C−BiPh−O−Peri (1−B2)
R−Y−BiPh−C≡C−Nap−O−Peri (1−B3)
R−Y−BiPh−C≡C−Py−O−Peri (1−B4)
R−Y−Nap−C≡C−Ph−O−Peri (1−C1)
R−Y−Nap−C≡C−BiPh−O−Peri (1−C2)
R−Y−Nap−C≡C−Nap−O−Peri (1−C3)
R−Y−Nap−C≡C−Py−O−Peri (1−C4)
R−Y−Py−C≡C−Ph−O−Peri (1−D1)
R−Y−Py−C≡C−BiPh−O−Peri (1−D2)
R−Y−Py−C≡C−Nap−O−Peri (1−D3)
R−Y−Py−C≡C−Py−O−Peri (1−D4)
尚、ここで、Phは1,4−フェニレン基を、BiPhは4,4’−ビフェニレン基を、Napは2,6−ナフチレン基を、Pyはピリジン2,5−ジイル基をPeriは下記の基(化5)を表す。
【0017】
【化5】
Figure 0004020563
好ましくは、AおよびBは、(1−A1)〜(1−A4)、(1−B1)、(1−B4)、(1−C1)、(1−C4)、(1−D1)または(1−D4)であり、より好ましくは、(1−A1)、(1−A3)、(1−B1)または(1−D1)である。
【0018】
本発明の一般式(1)で表されるアセチレン化合物において、Rはハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数3〜24の直鎖または分岐鎖のアルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数3〜24の直鎖または分岐鎖のアルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数3〜24の直鎖または分岐鎖のアルコキシアルキル基、または、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数3〜24のアルケニルオキシアルキル基を表す。Rの炭素数は、好ましくは、4〜18であり、より好ましくは、5〜16である。
【0019】
Rは、好ましくは、不斉炭素を含有しない炭素数3〜24の直鎖または分岐鎖のアルキル基、不斉炭素を含有しない炭素数3〜24の直鎖または分岐鎖アルケニル基、不斉炭素を含有しない炭素数3〜24の直鎖または分岐鎖のアルコキシアルキル基、または、不斉炭素を含有しない炭素数3〜24のアルケニルオキシアルキル基を表し、より好ましくは、炭素数3〜24の直鎖または分岐鎖のアルキル基、または、不斉炭素を含有しない炭素数3〜24の直鎖または分岐鎖のアルコキシアルキル基を表す。
【0020】
Rで表される基の具体例としては、例えば、
n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、n−ノナデシル基、n−エイコシル基、n−ヘネイコシル基、n−ドコシル基、n−トリコシル基、n−テトラコシル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、1−メチルプロピル基、1−エチルプロピル基、1−n−プロピルプロピル基、1−メチルブチル基、1−エチルブチル基、1−n−プロピルブチル基、1−n−ブチルブチル基、1−メチルペンチル基、1−エチルペンチル基、1−n−プロピルペンチル基、1−n−ブチルペンチル基、1−n−ペンチルペンチル基、1−メチルヘキシル基、1−エチルヘキシル基、1−n−プロピルヘキシル基、1−n−ブチルヘキシル基、1−n−ペンチルヘキシル基、1−n−ヘキシルヘキシル基、1−メチルヘプチル基、1−エチルヘプチル基、1−n−プロピルヘプチル基、1−n−ブチルヘプチル基、1−n−ペンチルヘプチル基、1−n−ヘプチルヘプチル基、1−メチルオクチル基、1−エチルオクチル基、1−n−プロピルオクチル基、1−n−ブチルオクチル基、1−n−ペンチルオクチル基、1−n−ヘキシルオクチル基、1−n−ヘプチルオクチル基、1−n−オクチルオクチル基、1−メチルノニル基、1−エチルノニル基、1−n−プロピルノニル基、1−n−ブチルノニル基、1−n−ペンチルノニル基、1−n−ヘキシルノニル基、1−n−ヘプチルノニル基、1−n−オクチルノニル基、1−n−ノニルノニル基、1−メチルデシル基、2−メチルプロピル基、2−メチルブチル基、2−エチルブチル基、2−メチルペンチル基、2−エチルペンチル基、2−n−プロピルペンチル基、2−メチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、2−n−プロピルヘキシル基、2−n−ブチルヘキシル基、2−メチルヘプチル基、2−エチルヘプチル基、2−n−プロピルヘプチル基、2−n−ブチルヘプチル基、2−n−ペンチルヘプチル基、2−メチルオクチル基、2−エチルオクチル基、2−n−プロピルオクチル基、2−n−ブチルオクチル基、2−n−ペンチルオクチル基、2−n−ヘキシルオクチル基、2−メチルノニル基、2−エチルノニル基、2−n−プロピルノニル基、2−n−ブチルノニル基、2−n−ペンチルノニル基、2−n−ヘキシルノニル基、2−n−ヘプチルノニル基、2−メチルデシル基、2,3−ジメチルブチル基、2,3,3−トリメチルブチル基、3−メチルブチル基、3−メチルペンチル基、3−エチルペンチル基、4−メチルペンチル基、4−エチルヘキシル基、2,3−ジメチルペンチル基、2,4−ジメチルペンチル基、2,4,4−トリメチルペンチル基、2,3,3,4−テトラメチルペンチル基、3−メチルヘキシル基、2,5−ジメチルヘキシル基、3−エチルヘキシル基、3,5,5,−トリメチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、6−メチルヘプチル基、3,7−ジメチルオクチル基、6−メチルオクチル基等のアルキル基;
【0021】
2−フルオロ−n−プロピル基、3−フルオロ−n−プロピル基、1,3−ジフルオロ−n−プロピル基、2,3−ジフルオロ−n−プロピル基、2−フルオロ−n−ブチル基、3−フルオロ−n−ブチル基、4−フルオロ−n−ブチル基、3−フルオロ−2−メチルプロピル基、2,3−ジフルオロ−n−ブチル基、2,4−ジフルオロ−n−ブチル基、3,4−ジフルオロ−n−ブチル基、2−フルオロ−n−ペンチル基、3−フルオロ−n−ペンチル基、5−フルオロ−n−ペンチル基、2,4−ジフルオロ−n−ペンチル基、2,5−ジフルオロ−n−ペンチル基、2−フルオロ−3−メチルブチル基、2−フルオロ−n−ヘキシル基、3−フルオロ−n−ヘキシル基、4−フルオロ−n−ヘキシル基、5−フルオロ−n−ヘキシル基、6−フルオロ−n−ヘキシル基、2−フルオロ−n−ヘプチル基、4−フルオロ−n−ヘプチル基、5−フルオロ−n−ヘプチル基、
2−フルオロ−n−オクチル基、3−フルオロ−n−オクチル基、6−フルオロ−n−オクチル基、4−フルオロ−n−ノニル基、7−フルオロ−n−ノニル基、3−フルオロ−n−デシル基、6−フルオロ−n−デシル基、4−フルオロ−n−ドデシル基、8−フルオロ−n−ドデシル基、5−フルオロ−n−テトラデシル基、9−フルオロ−n−テトラデシル基、3−クロロ−n−プロピル基、2−クロロ−n−ブチル基、4−クロロ−n−ブチル基、2−クロロ−n−ペンチル基、5−クロロ−n−ペンチル基、5−クロロ−n−ヘキシル基、4−クロロ−n−ヘプチル基、6−クロロ−n−オクチル基、7−クロロ−n−ノニル基、3−クロロ−n−デシル基、8−クロロ−n−ドデシル基、
【0022】
n−パーフルオロプロピル基、n−パーフルオロブチル基、n−パーフルオロペンチル基、n−パーフルオロヘキシル基、n−パーフルオロヘプチル基、n−パーフルオロオクチル基、n−パーフルオロノニル基、n−パーフルオロデシル基、n−パーフルオロウンデシル基、n−パーフルオロドデシル基、n−パーフルオロテトラデシル基、
1−ヒドロ−n−パーフルオロプロピル基、1−ヒドロ−n−パーフルオロブチル基、1−ヒドロ−n−パーフルオロペンチル基、1−ヒドロ−n−パーフルオロヘキシル基、1−ヒドロ−n−パーフルオロヘプチル基、1−ヒドロ−n−パーフルオロオクチル基、1−ヒドロ−n−パーフルオロノニル基、1−ヒドロ−n−パーフルオロデシル基、1−ヒドロ−n−パーフルオロウンデシル基、1−ヒドロ−n−パーフルオロドデシル基、1−ヒドロ−n−パーフルオロテトラデシル基、
1,1−ジヒドロ−n−パーフルオロプロピル基、1,1−ジヒドロ−n−パーフルオロブチル基、1,1−ジヒドロ−n−パーフルオロペンチル基、1,1−ジヒドロ−3−ペンタフルオロエチルパーフルオロペンチル基、1,1−ジヒドロ−n−パーフルオロヘキシル基、1,1−ジヒドロ−n−パーフルオロヘプチル基、1,1−ジヒドロ−n−パーフルオロオクチル基、1,1−ジヒドロ−n−パーフルオロノニル基、1,1−ジヒドロ−n−パーフルオロデシル基、1,1−ジヒドロ−n−パーフルオロウンデシル基、1,1−ジヒドロ−n−パーフルオロドデシル基、1,1−ジヒドロ−n−パーフルオロテトラデシル基、1,1−ジヒドロ−n−パーフルオロペンタデシル基、1,1−ジヒドロ−n−パーフルオロヘキサデシル基、
【0023】
1,1,3−トリヒドロ−n−パーフルオロプロピル基、1,1,3−トリヒドロ−n−パーフルオロブチル基、1,1,4−トリヒドロ−n−パーフルオロブチル基、1,1,4−トリヒドロ−n−パーフルオロペンチル基、1,1,5−トリヒドロ−n−パーフルオロペンチル基、1,1,3−トリヒドロ−n−パーフルオロヘキシル基、1,1,6−トリヒドロ−n−パーフルオロヘキシル基、1,1,5−トリヒドロ−n−パーフルオロヘプチル基、1,1,7−トリヒドロ−n−パーフルオロヘプチル基、1,1,8−トリヒドロ−n−パーフルオロオクチル基、1,1,9−トリヒドロ−n−パーフルオロノニル基、1,1,11−トリヒドロ−n−パーフルオロウンデシル基、
2−(パーフルオロエチル)エチル基、2−(n−パーフルオロプロピル)エチル基、2−(n−パーフルオロブチル)エチル基、2−(n−パーフルオロペンチル)エチル基、2−(n−パーフルオロヘキシル)エチル基、2−(n−パーフルオロヘプチル)エチル基、2−(n−パーフルオロオクチル)エチル基、2−(n−パーフルオロデシル)エチル基、2−(n−パーフルオロノニル)エチル基、2−(n−パーフルオロドデシル)エチル基、2−(パーフルオロ−9’−メチルデシル)エチル基、
【0024】
2−トリフルオロメチルプロピル基、3−(n−パーフルオロプロピル)プロピル基、3−(n−パーフルオロブチル)プロピル基、3−(n−パーフルオロヘキシル)プロピル基、3−(n−パーフルオロヘプチル)プロピル基、3−(n−パーフルオロオクチル)プロピル基、3−(n−パーフルオロデシル)プロピル基、3−(n−パーフルオロドデシル)プロピル基、
4−(パーフルオロエチル)ブチル基、4−(n−パーフルオロプロピル)ブチル基、4−(n−パーフルオロブチル)ブチル基、4−(n−パーフルオロペンチル)ブチル基、4−(n−パーフルオロヘキシル)ブチル基、4−(n−パーフルオロヘプチル)ブチル基、4−(n−パーフルオロオクチル)ブチル基、4−(n−パーフルオロデシル)ブチル基、4−(パーフルオロイソプロピル)ブチル基、
5−(n−パーフルオロプロピル)ペンチル基、5−(n−パーフルオロブチル)ペンチル基、5−(n−パーフルオロペンチル)ペンチル基、5−(n−パーフルオロヘキシル)ペンチル基、5−(n−パーフルオロヘプチル)ペンチル基、5−(n−パーフルオロオクチル)ペンチル基、
6−(パーフルオロエチル)ヘキシル基、6−(n−パーフルオロプロピル)ヘキシル基、6−(n−パーフルオロブチル)ヘキシル基、6−(n−パーフルオロヘキシル)ヘキシル基、6−(n−パーフルオロヘプチル)ヘキシル基、6−(n−パーフルオロオクチル)ヘキシル基、6−(パーフルオロイソプロピル)ヘキシル基、6−(パーフルオロ−7’−メチルオクチル)ヘキシル基、
7−(パーフルオロエチル)ヘプチル基、7−(n−パーフルオロプロピル)ヘプチル基、7−(n−パーフルオロブチル)ヘプチル基、7−(n−パーフルオロペンチル)ヘプチル基等のハロゲン原子で置換されたアルキル基;
【0025】
2−メトキシエチル基、3−メトキシプロピル基、4−メトキシブチル基、5−メトキシペンチル基、6−メトキシヘキシル基、7−メトキシヘプチル基、8−メトキシオクチル基、9−メトキシノニル基、10−メトキシデシル基、エトキシメチル基、2−エトキシエチル基、3−エトキシプロピル基、4−エトキシブチル基、5−エトキシペンチル基、6−エトキシヘキシル基、7−エトキシヘプチル基、8−エトキシオクチル基、9−エトキシノニル基、10−エトキシデシル基、n−プロピルオキシメチル基、2−n−プロピルオキシエチル基、3−n−プロピルオキシプロピル基、4−n−プロピルオキシブチル基、5−n−プロピルオキシペンチル基、6−n−プロピルオキシヘキシル基、7−n−プロピルオキシヘプチル基、8−n−プロピルオキシオクチル基、9−n−プロピルオキシノニル基、10−n−プロピルオキシデシル基、n−ブチルオキシメチル基、2−n−ブチルオキシエチル基、3−n−ブチルオキシプロピル基、4−n−ブチルオキシブチル基、5−n−ブチルオキシペンチル基、6−n−ブチルオキシヘキシル基、7−n−ブチルオキシヘプチル基、8−n−ブチルオキシオクチル基、9−n−ブチルオキシノニル基、10−n−ブチルオキシデシル基、n−ペンチルオキシメチル基、2−n−ペンチルオキシエチル基、3−n−ペンチルオキシプロピル基、4−n−ペンチルオキシブチル基、5−n−ペンチルオキシペンチル基、6−n−ペンチルオキシヘキシル基、7−n−ペンチルオキシヘプチル基、8−n−ペンチルオキシオクチル基、9−n−ペンチルオキシノニル基、10−n−ペンチルオキシデシル基、n−ヘキシルオキシメチル基、2−n−ヘキシルオキシエチル基、3−n−ヘキシルオキシプロピル基、4−n−ヘキシルオキシブチル基、5−n−ヘキシルオキシペンチル基、6−n−ヘキシルオキシヘキシル基、7−n−ヘキシルオキシヘプチル基、8−n−ヘキシルオキシオクチル基、9−n−ヘキシルオキシノニル基、10−n−ヘキシルオキシデシル基、
【0026】
n−ヘプチルオキシメチル基、2−n−ヘプチルオキシエチル基、3−n−ヘプチルオキシプロピル基、4−n−ヘプチルオキシブチル基、5−n−ヘプチルオキシペンチル基、6−n−ヘプチルオキシヘキシル基、7−n−ヘプチルオキシヘプチル基、8−n−ヘプチルオキシオクチル基、9−n−ヘプチルオキシノニル基、10−n−ヘプチルオキシデシル基、オクチルオキシメチル基、2−n−オクチルオキシエチル基、3−n−オクチルオキシプロピル基、4−n−オクチルオキシブチル基、5−n−オクチルオキシペンチル基、6−n−オクチルオキシヘキシル基、7−n−オクチルオキシヘプチル基、8−n−オクチルオキシオクチル基、9−n−オクチルオキシノニル基、10−n−オクチルオキシデシル基、n−ノニルオキシメチル基、2−n−ノニルオキシエチル基、3−n−ノニルオキシプロピル基、4−n−ノニルオキシブチル基、5−n−ノニルオキシペンチル基、6−n−ノニルオキシヘキシル基、7−n−ノニルオキシヘプチル基、8−n−ノニルオキシオクチル基、9−n−ノニルオキシノニル基、10−n−ノニルオキシデシル基、n−デシルオキシメチル基、2−n−デシルオキシエチル基、3−n−デシルオキシプロピル基、4−n−デシルオキシブチル基、5−n−デシルオキシペンチル基、6−n−デシルオキシヘキシル基、7−n−デシルオキシヘプチル基、8−n−デシルオキシオクチル基、9−n−デシルオキシノニル基、10−n−デシルオキシデシル基、2−n−ウンデシルオキシエチル基、4−n−ウンデシルオキシブチル基、6−n−ウンデシルオキシヘキシル基、8−n−ウンデシルオキシオクチル基、10−n−ウンデシルオキシデシル基、2−n−ドデシルオキシエチル基、4−n−ドデシルオキシブチル基、6−n−ドデシルオキシヘキシル基、8−n−ドデシルオキシオクチル基、10−n−ドデシルオキシデシル基、1−メチル−2−メトキシエチル基、1−メチル−2−エトキシエチル基、1−メチル−2−n−プロピルオキシエチル基、1−メチル−2−n−ブチルオキシエチル基、1−メチル−2−n−ペンチルオキシエチル基、1−メチル−2−n−ヘキシルオキシエチル基、1−メチル−2−n−ヘプチルオキシエチル基、1−メチル−2−n−オクチルオキシエチル基、1−メチル−2−n−ノニルオキシエチル基、1−メチル−2−n−デシルオキシエチル基、1−メチル−2−n−ウンデシルオキシエチル基、1−メチル−2−n−ドデシルオキシエチル基、
【0027】
2−メトキシプロピル基、2−2−エトキシプロピル基、2−n−プロピルオキシプロピル基、2−n−ブチルオキシプロピル基、2−n−ペンチルオキシプロピル基、2−n−ヘキシルオキシプロピル基、2−n−ヘプチルオキシプロピル基、2−n−オクチルオキシプロピル基、2−n−ノニルオキシプロピル基、2−n−デシルオキシプロピル基、2−n−ウンデシルオキシプロピル基、2−n−ドデシルオキシプロピル基、
1−メチル−3−メトキシプロピル基、1−メチル−3−エトキシプロピル基、1−メチル−3−n−プロピルオキシプロピル基、1−メチル−3−n−ブチルオキシプロピル基、1−メチル−3−n−ペンチルオキシプロピル基、1−メチル−3−n−ヘキシルオキシプロピル基、1−メチル−3−n−ヘプチルオキシプロピル基、1−メチル−3−n−オクチルオキシプロピル基、1−メチル−3−n−ノニルオキシプロピル基、1−メチル−3−n−デシルオキシプロピル基、1−メチル−3−n−ウンデシルオキシプロピル基、1−メチル−3−n−ドデシルオキシプロピル基、3−メトキシブチル基、3−エトキシブチル基、3−n−プロピルオキシブチル基、3−n−ブチルオキシブチル基、3−n−ペンチルオキシブチル基、3−n−ヘキシルオキシブチル基、3−n−ヘプチルオキシブチル基、3−n−オクチルオキシブチル基、3−n−ノニルオキシブチル基、3−n−デシルオキシブチル基、3−n−ウンデシルオキシブチル基、3−n−ドデシルオキシブチル基、
【0028】
イソプロピルオキシメチル基、2−イソプロピルオキシエチル基、3−イソプロピルオキシプロピル基、4−イソプロピルオキシブチル基、5−イソプロピルオキシペンチル基、6−イソプロピルオキシヘキシル基、7−イソプロピルオキシヘプチル基、8−イソプロピルオキシオクチル基、9−イソプロピルオキシノニル基、10−イソプロピルオキシデシル基、イソブチルオキシメチル基、2−イソブチルオキシエチル基、3−イソブチルオキシプロピル基、4−イソブチルオキシブチル基、5−イソブチルオキシペンチル基、6−イソブチルオキシヘキシル基、7−イソブチルオキシヘプチル基、8−イソブチルオキシオクチル基、9−イソブチルオキシノニル基、10−イソブチルオキシデシル基、
tert−ブチルオキシメチル基、2−tert−ブチルオキシエチル基、3−tert−ブチルオキシプロピル基、4−tert−ブチルオキシブチル基、5−tert−ブチルオキシペンチル基、6−tert−ブチルオキシヘキシル基、7−tert−ブチルオキシヘプチル基、8−tert−ブチルオキシオクチル基、9−tert−ブチルオキシノニル基、10−tert−ブチルオキシデシル基、
【0029】
(2−エチルブチルオキシ)メチル基、2−(2’−エチルブチルオキシ)エチル基、3−(2’−エチルブチルオキシ)プロピル基、4−(2’−エチルブチルオキシ)ブチル基、5−(2’−エチルブチルオキシ)ペンチル基、6−(2’−エチルブチルオキシ)ヘキシル基、7−(2’−エチルブチルオキシ)ヘプチル基、8−(2’−エチルブチルオキシ)オクチル基、9−(2’−エチルブチルオキシ)ノニル基、10−(2’−エチルブチルオキシ)デシル基、
(3−エチルペンチルオキシ)メチル基、2−(3’−エチルペンチルオキシ)エチル基、3−(3’−エチルペンチルオキシ)プロピル基、4−(3’−エチルペンチルオキシ)ブチル基、5−(3’−エチルペンチルオキシ)ペンチル基、6−(3’−エチルペンチルオキシ)ヘキシル基、7−(3’−エチルペンチルオキシ)ヘプチル基、8−(3’−エチルペンチルオキシ)オクチル基、9−(3’−エチルペンチルオキシ)ノニル基、10−(3’−エチルペンチルオキシ)デシル基、6−(1’−メチル−n−ヘプチルオキシ)ヘキシル基、4−(1’−メチル−n−ヘプチルオキシ)ブチル基、
【0030】
2−(2’−メトキシエトキシ)エチル基、2−(2’−エトキシエトキシ)エチル基、2−(2’−n−プロピルオキシエトキシ)エチル基、2−(2’−イソプロピルオキシエトキシ)エチル基、2−(2’−n−ブチルオキシエトキシ)エチル基、2−(2’−イソブチルオキシエトキシ)エチル基、2−(2’−tert−ブチルオキシエトキシ)エチル基、2−(2’−n−ペンチルオキシエトキシ)エチル基、2−〔2’−(2”−エチルブチルオキシ)エトキシ〕エチル基、2−(2’−n−ヘキシルオキシエトキシ)エチル基、2−〔2’−(3”−エチルペンチルオキシ)エトキシ〕エチル基、2−(2’−n−ヘプチルオキシエトキシ)エチル基、2−(2’−n−オクチルオキシエトキシ)エチル基、2−(2’−n−ノニルオキシエトキシ)エチル基、2−(2’−n−デシルオキシエトキシ)エチル基、2−(2’−n−ウンデシルオキシエトキシ)エチル基、2−(2’−n−ドデシルオキシエトキシ)エチル基、
【0031】
2−〔2’−(2”−メトキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−エトキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−n−プロピルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−イソプロピルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−n−ブチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−イソブチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−tert−ブチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−{2’−〔2”−(2”’−エチルブチルオキシ)エトキシ〕エトキシ}エチル基、2−〔2’−(2”−n−ペンチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−n−ヘキシルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−{2’−〔2”−(3”’−エチルペンチルオキシ)エトキシ〕エトキシ}エチル基、2−〔2’−(2”−n−ヘプチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−n−オクチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−n−ノニルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−n−デシルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−n−ウンデシルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、2−〔2’−(2”−n−ドデシルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、
2−{2’−〔2”−(2”’−メトキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ}エチル基、2−{2’−〔2”−(2”’−n−ドデシルオキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ}エチル基、
2−{2’−{2”−〔2”’−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ}エトキシ}エチル基、
2−{2’−{2”−{2”’−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ}エトキシ}エトキシ}エチル基、
【0032】
1−メチル−2−(1’−メチル−2’−メトキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−エトキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−n−プロピルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−イソプロピルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−n−ブチルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−イソブチルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−tert−ブチルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−n−ペンチルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−n−ヘキシルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−n−ヘプチルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−n−オクチルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−n−ノニルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−n−デシルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−n−ウンデシルオキシエトキシ)エチル基、1−メチル−2−(1’−メチル−2’−n−ドデシルオキシエトキシ)エチル基、
【0033】
1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−メトキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−エトキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−n−プロピルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−イソプロピルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−n−ブチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−イソブチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−tert−ブチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−n−ペンチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−n−ヘキシルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−n−ヘプチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−n−オクチルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−n−ノニルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−n−デシルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−n−ウンデシルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、1−メチル−2−〔1’−メチル−2’−(1”−メチル−2”−n−ドデシルオキシエトキシ)エトキシ〕エチル基、
【0034】
2−エトキシエトキシメチル基、2−n−ブチルオキシエトキシメチル基,2−n−ヘキシルオキシエトキシメチル基、3−エトキシプロピルオキシメチル基、3−n−プロピルオキシプロピルオキシメチル基、3−n−ペンチルオキシプロピルオキシメチル基、3−n−ヘキシルオキシプロピルオキシメチル基、2−メトキシ−1−メチルエトキシメチル基、2−エトキシ−1−メチルエトキシメチル基、2−n−ブチルオキシ−1−メチルエトキシメチル基、4−メトキシブチルオキシメチル基、4−エトキシブチルオキシメチル基、4−n−ブチルオキシブチルオキシメチル基、2−(3’−メトキシプロピルオキシ)エチル基、2−(3’−エトキシプロピルオキシ)エチル基、2−(1’−メチル−2’−メトキシエトキシ)エチル基、2−(1’−メチル−2’−エトキシエトキシ)エチル基、2−(1’−メチル−2’−n−ブチルオキシエトキシ)エチル基、2−(4’−メトキシブチルオキシ)エチル基、2−(4’−エトキシブチルオキシ)エチル基、2−〔4’−(2”−エチルブチルオキシ)ブチルオキシ〕エチル基、2−〔4’−(3”−エチルペンチルオキシ)ブチルオキシ〕エチル基、3−(2’−メトキシエトキシ)プロピル基、3−(2’−エトキシエトキシ)プロピル基、3−(2’−n−ペンチルオキシエトキシ)プロピル基、3−(2’−n−ヘキシルオキシエトキシ)プロピル基、3−(3’−エトキシプロピルオキシ)プロピル基、3−(3’−n−プロピルオキシプロピルオキシ)プロピル基、3−(3’−n−ブチルオキシプロピルオキシ)プロピル基、3−(4’−エトキシブチルオキシ)プロピル基、3−(5’−エトキシペンチルオキシ)プロピル基、4−(2’−メトキシエトキシ)ブチル基、4−(2’−エトキシエトキシ)ブチル基、4−(2’−イソプロピルオキシエトキシ)ブチル基、4−(2’−イソブチルオキシエトキシ)ブチル基、4−(2’−n−ブチルオキシエトキシ)ブチル基、4−(2’−n−ヘキシルオキシエトキシ)ブチル基、4−(3’−n−プロピルオキシプロピルオキシ)ブチル基、4−(2’−n−プロピルオキシ−1’−メチルエトキシ)ブチル基、4−〔2’−(2”−メトキシエトキシ)エトキシ〕ブチル基、4−〔2’−(2”−n−ブチルオキシエトキシ)エトキシ〕ブチル基、4−〔2’−(2”−n−ヘキシルオキシエトキシ)エトキシ〕ブチル基、5−(2’−n−ヘキシルオキシエトキシ)ペンチル基、2−[2’−(2”−n−ブチルオキシエトキシ)エトキシ]エチル基、
【0035】
(2−エチルヘキシルオキシ)メチル基、(3,5,5−トリメチルヘキシルオキシ)メチル基、(3,7−ジメチルオクチルオキシ)メチル基、2−(2’−エチルヘキシルオキシ)エチル基、2−(3’,5’,5’−トリメチルヘキシルオキシ)エチル基、2−(3’,7’−ジメチルオクチルオキシ)エチル基、3−(2’−エチルヘキシルオキシ)プロピル基、3−(3’,5’,5’−トリメチルヘキシルオキシ)プロピル基、3−(3’,7’−ジメチルオクチルオキシ)プロピル基、4−(2’−エチルヘキシルオキシ)ブチル基、4−(3’,5’,5’−トリメチルヘキシルオキシ)ブチル基、4−(3’,7’−ジメチルオクチルオキシ)ブチル基、5−(2’−エチルヘキシルオキシ)ペンチル基、5−(3’,5’,5’−トリメチルヘキシルオキシ)ペンチル基、5−(3’,7’−ジメチルオクチルオキシ)ペンチル基、6−(2’−エチルヘキシルオキシ)ヘキシル基、6−(3’,5’,5’−トリメチルヘキシルオキシ)ヘキシル基、6−(3’,7’−ジメチルオクチルオキシ)ヘキシル基等のアルコキシアルキル基;
【0036】
2−(2’−トリフルオロメチルプロピルオキシ)エチル基、4−(2’−トリフルオロメチルプロピルオキシ)ブチル基、6−(2’−トリフルオロメチルプロピルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−トリフルオロメチルプロピルオキシ)オクチル基、2−(2’−トリフルオロメチルブチルオキシ)エチル基、4−(2’−トリフルオロメチルブチルオキシ)ブチル基、6−(2’−トリフルオロメチルブチルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−トリフルオロメチルブチルオキシ)オクチル基、2−(2’−トリフルオロメチルヘプチルオキシ)エチル基、4−(2’−トリフルオロメチルヘプチルオキシ)ブチル基、6−(2’−トリフルオロメチルヘプチルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−トリフルオロメチルヘプチルオキシ)オクチル基、2−(2’−フルオロエチルオキシ)エチル基、4−(2’−フルオロエチルオキシ)ブチル基、6−(2’−フルオロエチルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−フルオロエチルオキシ)オクチル基、2−(2’−フルオロ−n−プロピルオキシ)エチル基、4−(2’−フルオロ−n−プロピルオキシ)ブチル基、6−(2’−フルオロ−n−プロピルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−フルオロ−n−プロピルオキシ)オクチル基、2−(3’−フルオロ−n−プロピルオキシ)エチル基、4−(3’−フルオロ−n−プロピルオキシ)ブチル基、6−(3’−フルオロ−n−プロピルオキシ)ヘキシル基、8−(3’−フルオロ−n−プロピルオキシ)オクチル基、2−(3’−フルオロ−2’−メチルプロピルオキシ)エチル基、4−(3’−フルオロ−2’−メチルプロピルオキシ)ブチル基、6−(3’−フルオロ−2’−メチルプロピルオキシ)ヘキシル基、8−(3’−フルオロ−2’−メチルプロピルオキシ)オクチル基、
【0037】
2−(2’,3’−ジフルオロ−n−プロピルオキシ)エチル基、4−(2’,3’−ジフルオロ−n−プロピルオキシ)ブチル基、6−(2’,3’−ジフルオロ−n−プロピルオキシ)ヘキシル基、8−(2’,3’−ジフルオロ−n−プロピルオキシ)オクチル基、2−(2’−フルオロ−n−ブチルオキシ)エチル基、4−(2’−フルオロ−n−ブチルオキシ)ブチル基、6−(2’−フルオロ−n−ブチルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−フルオロ−n−ブチルオキシ)オクチル基、2−(3’−フルオロ−n−ブチルオキシ)エチル基、4−(3’−フルオロ−n−ブチルオキシ)ブチル基、6−(3’−フルオロ−n−ブチルオキシ)ヘキシル基、8−(3’−フルオロ−n−ブチルオキシ)オクチル基、2−(4’−フルオロ−n−ブチルオキシ)エチル基、4−(4’−フルオロ−n−ブチルオキシ)ブチル基、6−(4’−フルオロ−n−ブチルオキシ)ヘキシル基、8−(4’−フルオロ−n−ブチルオキシ)オクチル基、2−(2’,3’−ジフルオロ−n−ブチルオキシ)エチル基、4−(2’,3’−ジフルオロ−n−ブチルオキシ)ブチル基、6−(2’,3’−ジフルオロ−n−ブチルオキシ)ヘキシル基、8−(2’,3’−ジフルオロ−n−ブチルオキシ)オクチル基、パーフルオロ(2−n−ヘキシルオキシエチル)基、
1,1−ジヒドロ−パーフルオロ(2−メトキシエチル)基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ(3−n−プロピルオキシプロピル)基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ(2−エトキシエチル)基、1,1−ジヒドロ−パーフルオロ(2−n−ペンチルオキシエチル)基、2−(2’−n−パーフルオロブチルオキシエトキシ)エチル基、3−(n−パーフルオロブチルオキシ)−3,3−ジフルオロエチル基、4−(1,1,7−トリヒドロ−n−パーフルオロヘプチルオキシ)ブチル基、2−(n−パーフルオロプロピルオキシ)−2−トリフルオロメチル−2−フルオロエチル基、
【0038】
2−(2’−トリクロロメチルプロピルオキシ)エチル基、4−(2’−トリクロロメチルプロピルオキシ)ブチル基、6−(2’−トリクロロメチルプロピルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−トリクロロメチルプロピルオキシ)オクチル基、2−(2’−トリクロロメチルブチルオキシ)エチル基、4−(2’−トリクロロメチルブチルオキシ)ブチル基、6−(2’−トリクロロメチルブチルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−トリクロロメチルブチルオキシ)オクチル基、2−(2’−トリクロロメチルヘプチルオキシ)エチル基、4−(2’−トリクロロメチルヘプチルオキシ)ブチル基、6−(2’−トリクロロメチルヘプチルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−トリクロロメチルヘプチルオキシ)オクチル基、2−(2’−クロロエトキシ)エチル基、4−(2’ークロロエトキシ)ブチル基、6−(2’−クロロエトキシ)ヘキシル基、8−(2’−クロロエトキシ)オクチル基、2−(2’−クロロ−n−プロピルオキシ)エチル基、4−(2’−クロロ−n−プロピルオキシ)ブチル基、6−(2’−クロロ−n−プロピルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−クロロ−n−プロピルオキシ)オクチル基、2−(3’−クロロ−n−プロピルオキシ)エチル基、4−(3’−クロロ−n−プロピルオキシ)ブチル基、6−(3’−クロロ−n−プロピルオキシ)ヘキシル基、8−(3’−クロロ−n−プロピルオキシ)オクチル基、
【0039】
2−(3’−クロロ−2’−メチルプロピルオキシ)エチル基、4−(3’−クロロ−2’−メチルプロピルオキシ)ブチル基、6−(3’−クロロ−2’−メチルプロピルオキシ)ヘキシル基、8−(3’−クロロ−2’−メチルプロピルオキシ)オクチル基、2−(2’,3’−ジクロロ−n−プロピルオキシ)エチル基、4−(2’,3’−ジクロロ−n−プロピルオキシ)ブチル基、6−(2’,3’−ジクロロ−n−プロピルオキシ)ヘキシル基、8−(2’,3’−ジクロロ−n−プロピルオキシ)オクチル基、2−(2’−クロロ−n−ブチルオキシ)エチル基、4−(2’−クロロ−n−ブチルオキシ)ブチル基、6−(2’−クロロ−n−ブチルオキシ)ヘキシル基、8−(2’−クロロ−n−ブチルオキシ)オクチル基、2−(3’−クロロ−n−ブチルオキシ)エチル基、4−(3’−クロロ−n−ブチルオキシ)ブチル基、6−(3’−クロロ−n−ブチルオキシ)ヘキシル基、8−(3’−クロロ−n−ブチルオキシ)オクチル基、2−(4’−クロロ−n−ブチルオキシ)エチル基、4−(4’−クロロ−n−ブチルオキシ)ブチル基、6−(4’−クロロ−n−ブチルオキシ)ヘキシル基、8−(4’−クロロ−n−ブチルオキシ)オクチル基、2−(2’,3’−ジクロロ−n−ブチルオキシ)エチル基、4−(2’,3’−ジクロロ−n−ブチルオキシ)ブチル基、6−(2’,3’−ジクロロ−n−ブチルオキシ)ヘキシル基、8−(2’,3’−ジクロロ−n−ブチルオキシ)オクチル基等のハロゲン原子で置換されたアルコキシアルキル基;
【0040】
2−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基、2−ヘプテニル基、3−ヘプテニル基、4−ヘプテニル基、5−ヘプテニル基、6−ヘプテニル基、2−オクテニル基、3−オクテニル基、4−オクテニル基、5−オクテニル基、6−オクテニル基、7−オクテニル基、2−ノネニル基、3−ノネニル基、4−ノネニル基、5−ノネニル基、6−ノネニル基、7−ノネニル基、8−ノネニル基、2−デセニル基,3−デセニル基、4−デセニル基、5−デセニル基、6−デセニル基、7−デセニル基、8−デセニル基、9−デセニル基、3,7−ジメチル−6−オクテニル基等のアルケニル基;
3−n−パーフルオロプロピル−2−プロペニル基、3−n−パーフルオロブチル−2−プロペニル基、3−n−パーフルオロペンチル−2−プロペニル基、3−n−パーフルオロヘキシル−2−プロペニル基、3−n−パーフルオロヘプチル−2−プロペニル基、3−n−パーフルオロオクチル−2−プロペニル基等のハロゲン原子で置換されたアルケニル基;
【0041】
2−プロペニルオキシメチル基、2−(2’−プロペニルオキシ)エチル基、2−〔2’−(2”−プロペニルオキシ)エトキシ〕エチル基、3−(2’−プロペニルオキシ)プロピル基、4−(2’−プロペニルオキシ)ブチル基、5−(2’−プロペニルオキシ)ペンチル基、6−(2’−プロペニルオキシ)ヘキシル基、7−(2’−プロペニルオキシ)ヘプチル基、8−(2’−プロペニルオキシ)オクチル基、9−(2’−プロペニルオキシ)ノニル基、10−(2’−プロペニルオキシ)デシル基等のアルケニルオキシアルキル基;
2−(2’−プロペニルオキシ)−パーフルオロエチル基、3−(2’−プロペニルオキシ)−パーフルオロプロピル基、4−(2’−プロペニルオキシ)−パーフルオロブチル基、5−(2’−プロペニルオキシ)−パーフルオロペンチル基、6−(2’−プロペニルオキシ)−パーフルオロヘキシル基、7−(2’−プロペニルオキシ)−パーフルオロヘプチル基、8−(2’−プロペニルオキシ)−パーフルオロオクチル基等のハロゲン原子で置換されたアルケニルオキシアルキル基を挙げることができる。
【0042】
本発明の一般式(1)で表されるアセチレン化合物において、Yは単結合、−O−基、−COO−基または−OCOO−基を表し、好ましくは、単結合、−O−基または−COO−基を表し、より好ましくは、−O−基または−COO−基を表す。
本発明の一般式(1)で表されるアセチレン化合物の具体例としては、以下の第1表(表1〜表5)に示すような化合物を挙げることができる。
なお、第1表のA、B欄の略号は下記(化6)の基を表す。
【0043】
【化6】
Figure 0004020563
【0044】
【表1】
Figure 0004020563
【0045】
【表2】
Figure 0004020563
【0046】
【表3】
Figure 0004020563
【0047】
【表4】
Figure 0004020563
【0048】
【表5】
Figure 0004020563
【0049】
本発明の一般式(1)で表されるアセチレン化合物は、例えば、以下に示す工程(化7)を経て製造することができる。
−アセチレン化合物の製造−
【0050】
【化7】
Figure 0004020563
【0051】
一般式(5)で表される化合物(Xは、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子を表す)にジヒドロピラン(DHP)を作用させ、一般式(6)で表される化合物(THPはテトラヒドロピラニル基を表す)を製造する。次に、一般式(6)で表される化合物をパラジム触媒〔例えば、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム〕および塩基(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン)の存在下、所望により、トリフェニルホスフィンおよびヨウ化銅の共存下、3−メチル−1−ブチン−3オールと不活性ガス中で反応させ、一般式(7)で表される化合物を得る。一般式(7)で表される化合物をトルエン等の溶媒中で水素化ナトリウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム等で処理し、脱アセトン化を行い、一般式(8)で表されるアセチレン化合物を得る〔 Mal'kina, A. G.; Brandsma, L.; Vasilevsky, S. F.; Trfimov, B. A.; , Synthesis 1996, 589− 590〕。
次に、一般式(9)で表される化合物(Xは、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子を表す)と、一般式(8)で表されるアセチレン化合物をパラジム触媒〔例えば、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム〕および塩基(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン)の存在下、所望により、トリフェニルホスフィンおよびヨウ化銅の共存下、不活性ガス中で反応させ、一般式(10)で表される化合物を得、該化合物のテトラヒドロピラニル基を酸触媒(例えば、p-トルエンスルホン酸、塩酸)により除去し、一般式(11)で表される化合物とし、続いて一般式(12)で表される化合物(Lは水酸基または、p−トルエンスルホニルオキシ基等の脱離基を表す)と反応させ、一般式(1)で表される化合物を得ることができる。
【0052】
尚、一般式(11)で表される化合物と一般式(12)で表される化合物の反応は、
▲1▼一般式(12)で表される化合物のLがOH基である場合:一般式(11)で表される化合物と、一般式(12)で表される化合物をトリフェニルホスフィンの存在下、ジエチルアゾジカルボン酸(以下、DEADと略記する)等の脱水縮合剤と作用させる方法、
▲2▼一般式(12)で表される化合物のLがp−トルエンスルホニルオキシ基等の脱離基である場合:一般式(11)で表される化合物と、一般式(12)で表される化合物を、塩基(例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水素化ナトリウム)の存在下、極性溶媒(例えば、アセトン、シクロヘキサノン、N,N−ジメチルホルムアミド)中で室温または加熱条件で反応させる方法により実施することができる。
また、一般式(1)においてYが−O−基である場合、同様に以下の工程(化8)により一般式(1)で表される化合物を製造することもできる。
【0053】
【化8】
Figure 0004020563
【0054】
すなわち、一般式(13)で表される化合物にアルキル化剤(R−L’:L’は、臭素原子等のハロゲン原子、または、p−トルエンスルホニルオキシ基等の脱離基を表す)を、塩基(例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水素化ナトリウム)等の存在下、極性溶媒中(例えば、アセトン、シクロヘキサノン、N,N−ジメチルホルムアミド)で反応させ、一般式(14)で表される化合物を得る。次に、一般式(14)で表される化合物と、3−メチル−1−ブチン−3−オールを、パラジウム触媒〔例えば、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム〕および塩基の存在下、所望により、トリフェニルホスフィンおよびヨウ化銅の共存下、不活性ガス中で反応させ、一般式(15)で表される化合物を得、その後、一般式(15)で表される化合物を水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水素化ナトリウムで処理し、一般式(16)で表されるアセチレン化合物を得る。次に、一般式(17)で表される保護基を有するフェノール誘導体(Prはアセチル基、テトラヒドロピラニル基等の保護基を表す)と一般式(16)で表される化合物とをパラジウム触媒〔例えば、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム〕および塩基の存在下、所望により、トリフェニルホスフィンおよびヨウ化銅の共存下、不活性ガス中で反応させ、一般式(18)で表される化合物を得る。さらに、一般式(18)の保護基を脱離(例えば、アセチル基の場合は塩基性加水分解反応、テトラヒドロピラニル基の場合は酸性条件下での分解により実施することができる)し、一般式(12)で表される化合物と反応させることにより一般式(1)で表される化合物を製造することができる。
【0055】
本発明のアセチレン化合物には、それ自体で液晶性を示す化合物および液晶性を示さない化合物がある。また、液晶性を示す化合物には、カイラルスメクチックC相(以下、SC * 相と略記する)を示す化合物と、液晶性は示すがSC * 相を示さない化合物がある。これらの化合物は、それぞれ液晶組成物の構成成分として有効に使用することができる。
【0056】
次に、本発明の液晶組成物について説明する。
液晶組成物は、一般に2種以上の成分からなるが、本発明の液晶組成物は、必須成分として、本発明のアセチレン化合物を少なくとも1種含有するものである。本発明の液晶組成物としては、好ましくは、カイラルスメクチックC、CA 、F、G、H、I等の相を示す液晶組成物が挙げられ、より好ましくは、Sc* 相またはカイラルスメクチックCA * 相を示す液晶組成物である。
本発明の液晶組成物は、本発明のアセチレン化合物、本発明のアセチレン化合物以外のカイラルスメクチック相を示す液晶化合物、スメクチック相を示す液晶化合物、および、光学活性化合物から選ばれる化合物を複数組み合わせることにより調製される組成物であり、本発明のアセチレン化合物を少なくとも一種含有する。
【0057】
本発明のアセチレン化合物以外のカイラルスメクチック相を示す液晶化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば、光学活性フェニルベンゾエート系液晶化合物、光学活性ビフェニルベンゾエート系液晶化合物、光学活性ナフタレン系液晶化合物、光学活性フェニルナフタレン系液晶化合物、光学活性トラン系液晶化合物、光学活性フェニルピリミジン系液晶化合物、光学活性ナフチルピリミジン系液晶化合物、光学活性テトラリン系液晶化合物を挙げることができる。
【0058】
スメクチック相を示す液晶化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば、非光学活性フェニルベンゾエート系液晶化合物、非光学活性ビフェニルベンゾエート系液晶化合物、非光学活性ナフタレン系液晶化合物、非光学活性フェニルナフタレン系液晶化合物、非光学活性トラン系液晶化合物、非行学活性フェニルピリミジン系液晶化合物、非光学活性ナフチルピリミジン系液晶化合物、非光学活性テトラリン系液晶化合物を挙げることができる。
これらのカイラルスメクチック相またはスメクチック相を示す化合物の具体例としては、例えば、一般式(2)、(3)または(4)で表される化合物(化9)を挙げることができる。
【0059】
【化9】
Figure 0004020563
〔式中、式中、R11、R12、R21、R22、R31およびR32はそれぞれ独立に、光学活性な不斉炭素を有していてもよい炭素数3〜24の直鎖または分岐鎖のアルキル基、炭素数3〜24の直鎖または分岐鎖のアルケニル基、または、炭素数3〜24の直鎖または分岐鎖のアルコキシアルキル基を表し、Y11、Y12、Y21、Y22、Y31およびY32はそれぞれ独立に、単結合、−COO−基または−O−基より選ばれる結合基を表す〕
【0060】
一般式(2)および(4)で表される化合物は、例えば、特開昭62−10045号公報または特開昭63−32748号公報に記載の方法に従い製造することができる。
一般式(3)で表される化合物は、例えば、特開昭60−32748号公報に記載の操作に従い製造することができる。
【0061】
また、光学活性化合物とは、それ自体では液晶性を示さないが、スメクチック相を示す液晶化合物またはスメクチック相を示す液晶組成物と混合することにより、カイラルスメクチック相を発現する能力を有する化合物を示し、光学活性化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば、光学活性フェニルベンゾエート系非液晶化合物、光学活性ビフェニルベンゾエート系非液晶化合物、光学活性ナフタレン系非液晶化合物、光学活性フェニルナフタレン系非液晶化合物、光学活性トラン系非液晶化合物、光学活性フェニルピリミジン系非液晶化合物、光学活性ナフチルピリミジン系非液晶化合物、光学活性テトラリン系非液晶化合物を挙げることができる。
【0062】
また、本発明の液晶組成物には、上記の必須成分の他に、任意成分として、ネマチック液晶化合物、本発明のアセチレン化合物以外の液晶性を示さない化合物(例えば、アントラキノン系色素、アゾ系色素等の2色性色素、および導電性付与剤、寿命向上剤等)を含有していてもよい。
本発明の液晶組成物中の、本発明のアセチレン化合物の含有量は特に限定されるものではないが、通常、1〜99重量%であり、好ましくは、5〜95重量%である。また、本発明のアセチレン化合物は、上記の液晶組成物用構成成分と所望の配合比で混合することができ、また、相溶性も高い。
本発明のアセチレン化合物を少なくとも1種含有する液晶組成物は、従来の液晶組成物と比較して、チルト角(コントラスト)、閾値特性、応答時間、スメクチック相での層構造、液晶温度領域、配向膜上での配向特性および液晶材料としての相溶性の点で優れている。
【0063】
次に、本発明の液晶素子に関して説明する。
本発明の液晶素子は、本発明の液晶組成物を1対の電極基板間に配置してなる。
(図1)は強誘電性を利用した液晶素子の構成を説明するためのカイラルスメクチック相を有する液晶素子の一例を示す断面概略図である。
液晶素子は、それぞれ透明電極3および絶縁性配向制御層4を設けた1対の基板2間にカイラルスメクチック相を示す液晶層1を配置し、かつ、その層厚をスペーサー5で設定してなるものであり、1対の透明電極3間にリード線6を介して電源7より電圧を印加可能なように接続する。また、1対の基板2は、1対のクロスニコル状態に配置された偏光板8により挟持され、その一方の外側には光源9が配置される。
【0064】
基板2の材質としては、ソーダライムガラス、ボロシリケートガラス等のガラスおよびポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリアクリレート等の透明性高分子が挙げられる。
2枚の基板2に設けられる透明電極3としては、例えば、In2 3 、SnO2 またはITO(インジウム・チン・オキサイド;Indium Tin Oxide)の薄膜からなる透明電極が挙げられる。
【0065】
絶縁性配向制御層4は、ポリイミド等の高分子の薄膜をナイロン、アセテート、レーヨン等の植毛布等でラビングし、液晶を配向させるためのものである。絶縁性配向制御層4の材質としては、例えば、シリコン窒化物、水素を含有するシリコン窒化物、シリコン炭化物、水素を含有するシリコン炭化物、シリコン酸化物、ホウ素窒化物、水素を含有するホウ素窒化物、セリウム酸化物、アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、チタン酸化物やフッ化マグネシウムなどの無機物質絶縁層、ポリビニルアルコール、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリパラキシレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリスチレン、セルロース樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アクリル樹脂などの有機絶縁層が挙げられ、無機絶縁層の上に有機絶縁層を形成した2層構造の絶縁性配向制御層であってもよく、無機絶縁層または有機絶縁層のみからなる絶縁性配向制御層であってもよい。
【0066】
絶縁性配向制御層が無機絶縁層である場合には、蒸着法などで形成することができる。また、有機絶縁層である場合には、有機絶縁層材料または、その前駆体の溶液をスピンナー塗布法、浸透塗布法、スクリーン印刷法、スプレー塗布法、ロール塗布法等で塗布し、所定の条件下(例えば、加熱下)で溶媒を除去し、所望により焼成させて形成することができる。なお、有機絶縁層を形成する際に、必要に応じ、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン等のシランカップリング剤等を使用して表面処理を行い、その後、有機絶縁層材料または、その前駆体を塗布してもよい。
絶縁性配向制御層4の層厚は、通常、10オングストローム〜1μm、好ましくは、10〜3000オングストローム、さらに好ましくは、10〜1000オングストロームである。
【0067】
2枚の基板2は、スペーサ5により任意の間隔に保たれている。例えば、所定の直径を持つシリカビーズ、アルミナビーズをスペーサとして基板2で挟み、2枚の基板2の周囲をシール剤(例えば、エポキシ系接着剤)を用いて密封することにより、任意の間隔に保つことができる。また、スペーサーとして高分子フィルムやガラスファイバーを使用してもよい。この2枚の基板の間にカイラルスメクチック相を示す液晶を封入する。液晶層1は、一般的には0.5〜20μm、好ましくは、1〜5μm、より好ましくは、1〜3μmの厚さに設定する。
透明電極3はリード線によって外部の電源7に接続されている。
また、基板2の外側には、互いの偏光軸を、例えば、クロスニコル状態とした1対の偏光板8が配置されている。(図1)の例は透過型であり、光源9を備えている。
また、本発明の液晶組成物を使用した液晶素子は、(図1)に示した透過型の素子としてだけではなく、反射型の素子としても応用可能である。
【0068】
本発明の液晶組成物を使用する液晶素子の表示方式に関しては、特に限定されるものではないが、例えば、(a)ヘリカル変歪型、(b)SSFLC(サーフェス・スタビライズド・フェロエレクトリック・リキッド・クリスタル)型、(c)TSM(トランジェント・スキャッタリング・モード)型、(d)G−H(ゲスト−ホスト)型、(e)フィールドシーケンシャルカラー型の表示方式を使用することができる。
本発明の液晶組成物を使用する液晶素子の駆動方法は、セグメント型、単純マトリックス型等のパッシブ駆動型であってもよく、TFT(薄膜トランジスタ)型、MIM(メタル−インスレーター−メタル)型等のアクティブ駆動型であってもよい。
【0069】
また、本発明のアセチレン化合物および該化合物を含有してなる液晶組成物は、表示用液晶素子以外の分野(例えば、▲1▼非線形光機能素子、▲2▼コンデンサー材料等のエレクトロニクス材料、▲3▼リミッター、メモリー、増幅器、変調器などのエレクトロニクス素子、▲4▼熱、光、圧力、機械変形などと電圧の変換素子やセンサー、▲5▼熱電発電素子等の発電素子、▲6▼空間光変調素子、▲7▼光導電性材料)への応用が可能である。
【0070】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
尚、各実施例および表中の記号I、Ch、SA 、SC * 、SX およびCは以下の意味を表す。
I:等方性液体
Ch:コレステリック相
A :スメクチックA相
C * :カイラルスメクチックC相
X :未同定のスメクチック相
C:結晶相
実施例中の相転移温度は温度制御装置を備えた偏光顕微鏡、および、DSC(示差走査熱量計)を用いて測定した。
【0071】
製造例1:4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロブロモベンゼンの製造
4−ブロモ−2−フルオロフェノール57.3g(0.3mol)、2,3−ジヒドロピラン30.2g(0.36mol)およびクロロホルム120gよりなる混合物を氷浴により3℃に冷却し、ここにp−トルエンスルホン酸一水和物0.03gを添加し、同温度で15分撹拌した。その後、反応混合物に炭酸水素ナトリウム2gおよび水30gを添加し、反応を停止し、クロロホルム相を分離した。クロロホルムを減圧下に留去し、無色の油状物として80.9g得た。
【0072】
製造例2:4−テトラヒドロピラニルオキシブロモベンゼンの製造
製造例1において、4−ブロモ−2−フルオロフェノール57.3gを使用する代わりに、4−ブロモフェノール51.9gを使用した以外は、製造例1に記載の操作に従い、4−テトラヒドロピラニルオキシブロモベンゼン73.2gを無色の結晶として得た(融点57℃)。
【0073】
製造例3:2−ブロモ−6−テトラヒドロピラニルオキシナフタレンの製造
製造例1において、4−ブロモ−2−フルオロフェノール57.3gを使用する代わりに、6−ブロモ−2−ナフトール66.9gを使用した以外は、製造例1に記載の操作に従い、2−ブロモ−6−テトラヒドロピラニルオキシナフタレン85.3gを無色の結晶として得た。
【0074】
製造例4:4−(4’−n−デシルオキシフェニル)ブロモベンゼンの製造
4−(4’−ヒドロキシフェニル)ブロモベンゼン24.9g、n-デシルブロマイド22.1g、炭酸カリウム13.8gおよびN,N−ジメチルホルムアミド50gよりなる混合物を攪拌下、70℃まで昇温し、同温度で6時間加熱攪拌した。その後、室温まで冷却し、1/2規定塩酸およびトルエンを添加し、中和を行った。トルエン層を分離し、水洗した後、トルエンを減圧下に留去し、残渣をイソプロピルアルコールより再結晶し、4−(4’−n−デシルオキシフェニル)ブロモベンゼン33.6gを無色の結晶として得た。
【0075】
製造例5:4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロエチニルベンゼンの製造
4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロブロモベンゼン55.0g(0.2mol)、3−メチル−1−ブチン−3−オール25.2g(0.3mol)、トリフェニルホスフィン2.0g、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.4gおよびジイソプロピルアミン100gよりなる混合物に、窒素雰囲気下、ヨウ化銅0.8gおよびテトラヒドロフラン10mlよりなる懸濁液を添加し、1時間かけて75℃まで昇温した。同温度で5時間加熱撹拌した後、ジイソプロピルアミンを留去し、残渣にトルエンを添加し、析出した無機塩をろ別した。ろ液よりトルエンを留去し、4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロ−(3’−ヒドロキシ−3’−メチルブチニル)ベンゼンを淡褐色の油状物として得た。次に、得られた4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロ−(3’−ヒドロキシ−3’−メチルブテニル)ベンゼンおよび微粉砕した水酸化カリウム3.4gをトルエン170mlに添加し、110℃まで昇温し、3時間加熱撹拌を行った。その後、反応混合物をセライトろ過し、無機物を除去した後、トルエンを留去し、残渣を減圧蒸留し、122〜128℃/5mmHgの留分として4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロエチニルベンゼン29.3gを得た。
【0076】
製造例6:4−テトラヒドロピラニルオキシエチニルベンゼンの製造
4−テトラヒドロピラニルオキシブロモベンゼン51.4g(0.2mol)、3−メチル−1−ブチン−3−オール25.2g(0.3mol)、トリフェニルホスフィン2.0g、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.4gおよびジイソプロピルアミン100gよりなる混合物に、窒素雰囲気下、ヨウ化銅0.8gおよびテトラヒドロフラン10mlよりなる懸濁液を添加し、1時間かけて75℃まで昇温した。同温度で7時間加熱撹拌した後、ジイソプロピルアミンを留去し、残渣にトルエンを添加し、析出した無機塩をろ別した。ろ液よりトルエンを留去し、4−テトラヒドロピラニルオキシ−(3’−ヒドロキシ−3’−メチルブチニル)ベンゼンを淡褐色の油状物として得た。次に、得られた4−テトラヒドロピラニルオキシ−(3’−ヒドロキシ−3’−メチルブテニル)ベンゼンおよび微粉砕した水酸化カリウム3.4gをトルエン170mlに添加し、110℃まで昇温し、3時間加熱撹拌を行った。その後、反応混合物をセライトろ過し、無機物を除去した後、トルエンを留去し、残渣にn−ヘキサンを添加し、4−テトラヒドロピラニルオキシエチニルベンゼン26.0gを淡褐色の結晶として得た。
【0077】
製造例7:6−テトラヒドロピラニルオキシ−2−エチニルベンゼンの製造
製造例6において、4−テトラヒドロピラニルオキシブロモベンゼン51.4gを使用する代わりに、2−ブロモ−6−テトラヒドロピラニルオキシナフタレン61.4gを使用した以外は製造例6に記載の操作に従い6−テトラヒドロピラニルオキシ−2−エチニルベンゼン30.2gを淡褐色の結晶として得た。
【0078】
製造例8:4−(4’−n−デシルオキシフェニル)エチニルベンゼンの製造4−(4’−n−デシルオキシフェニル)ブロモベンゼン27.3g(0.07mol)、3−メチル−1−ブチン−3−オール8.82g(0.105mol)、トリフェニルホスフィン0.7g、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.14gおよびジイソプロピルアミン35gよりなる混合物に、窒素雰囲気下、ヨウ化銅0.28gおよびテトラヒドロフラン3.5mlよりなる懸濁液を添加し、1時間かけて75℃まで昇温した。同温度で9時間加熱撹拌した後、ジイソプロピルアミンを留去し、残渣にトルエンを添加し、析出した無機塩をろ別した。ろ液よりトルエンを留去し、4−テトラヒドロピラニルオキシ−(3’−ヒドロキシ−3’−メチルブチニル)ベンゼンを淡褐色の油状物として得た。
次に、得られた4−テトラヒドロピラニルオキシ−(3’−ヒドロキシ−3’−メチルブテニル)ベンゼンおよび微粉砕した水酸化カリウム1.19gをトルエン56mlに添加し、110℃まで昇温し、3時間加熱撹拌を行った。その後、反応混合物をセライトろ過し、無機物を除去した後、トルエンを留去し、残渣にn−ヘキサンを添加し、4−テトラヒドロピラニルオキシエチニルベンゼン22.7gを淡褐色の結晶として得た。
【0079】
製造例9:1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−〔4”−(4”’−n−デシルオキシフェニル)フェニル〕アセチレンの製造
4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロブロモベンゼン5.50g(0.02mol)、4−(4’−n−デシルオキシフェニル)エチニルベンゼン6.68g(0.02mol)、トリフェニルホスフィン0.20g、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム40mgおよびトリエチルアミン10gよりなる混合物に、窒素雰囲気下、ヨウ化銅80mgおよびテトラヒドロフラン3mlよりなる懸濁液を添加し、40℃で1時間加熱攪拌し、次に50℃で1時間、75℃で4時間加熱攪拌した。。その後、析出したトリエチルアミンの塩をろ別し、ろ液よりトリエチルアミンを減圧下に留去した。残渣にトルエンを添加し、水洗した後、トルエンを減圧下に留去し、残渣にn−ヘキサンを添加して1−(4’−テトラヒドロピラニルオキシ−3’−フルオロフェニル)−2−〔4”−(4”’−n−デシルオキシフェニル)フェニル〕アセチレンを無色の結晶として8.34g得た。
次に、1−(4’−テトラヒドロピラニルオキシ−3’−フルオロフェニル)−2−〔4”−(4”’−n−デシルオキシフェニル)フェニル〕アセチレン8.0g、クロロホルム15gおよびメタノール15gよりなる混合物に、撹拌下、p−トルエンスルホン酸0.10gを添加し、室温で1時間撹拌した。その後、クロロホルムおよびメタノールを減圧下に留去し、残渣に酢酸エチルおよび水を添加し水洗、分液を行った。有機相より酢酸エチルを留去した後、n−ヘキサンを添加し、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−〔4”−(4”’−n−デシルオキシフェニル)フェニル〕アセチレンを無色の結晶として5.30g得た。
【0080】
製造例10:1−(6’−ヒドロキシ−2’−ナフチル)−2−(4”−n−デシルオキシフェニル)アセチレンの製造
製造例9において、4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロブロモベンゼン5.50gおよび4−(4’−n−デシルオキシフェニル)エチニルベンゼン6.68gを使用する代わりに、6−テトラヒドロピラニルオキシ−2−エチニルナフタレン5.04gおよび4−n−デシルオキシヨードベンゼン(この化合物は、ヨードフェノールとn−デシルブロマイドから調製した)7.20gを使用した以外は製造例9に記載の操作に従い、1−(6’−ヒドロキシ−2’−ナフチル)−2−(4”−n−デシルオキシフェニル)アセチレン7.35gを淡褐色の結晶として得た。
【0081】
製造例11:1−(4’−ヒドロキシフェニル)−2−(4”−n−ドデシルオキシ−3”−フルオロフェニル)アセチレンの製造
製造例9において、4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロブロモベンゼン5.50gおよび4−(4’−n−デシルオキシフェニル)エチニルベンゼン6.68gを使用する代わりに、4−テトラヒドロピラニルオキシエチニルベンゼン4.04gおよび4−n−ドデシルオキシ−3−フルオロブロモベンゼン(この化合物は、4−ブロモ−2−フルオロフェノールとn−ドデシルブロマイドから調製した)7.18gを使用した以外は製造例9に記載の操作に従い、1−(4’−ヒドロキシフェニル)−2−(4”−n−ドデシルオキシ−3−フルオロフェニルフェニル)アセチレン5.28gを淡褐色の結晶として得た。
【0082】
製造例12:1−(4’−ヒドロキシフェニル)−2−(4”−n−デシルオキシフェニル)アセチレンの製造
製造例9において、4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロブロモベンゼン5.50gおよび4−(4’−n−デシルオキシフェニル)エチニルベンゼン6.68gを使用する代わりに、4−テトラヒドロピラニルオキシエチニルベンゼン4.04gおよび4−n−デシルオキシヨードベンゼン(この化合物は、ヨードフェノールとn−デシルブロマイドから調製した)7.20gを使用した以外は製造例9に記載の操作に従い、1−(4’−ヒドロキシフェニル)−2−(4”−n−デシルオキシフェニル)アセチレン5.47gを淡褐色の結晶として得た。
【0083】
製造例13:1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−(4”−n−ドデシルカルボニルオキシフェニル)アセチレンの製造
製造例9において、4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロブロモベンゼン5.50gおよび4−(4’−n−デシルオキシフェニル)エチニルベンゼン6.68gを使用する代わりに、4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロエチニルベンゼン4.76gおよび4−n−ドデシルカルボニルオキシヨードベンゼン(この化合物は、ヨードフェノールとn−トリデカン酸クロライドから調製した)8.32gを使用した以外は製造例9に記載の操作に従い、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−(4”−n−ドデシルカルボニルオキシフェニル)アセチレン5.56gを淡褐色の結晶として得た。
【0084】
製造例14:1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−(4”−n−オクチルカルボニルオキシフェニル)アセチレンの製造
製造例9において、4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロブロモベンゼン5.50gおよび4−(4’−n−デシルオキシフェニル)エチニルベンゼン6.68gを使用する代わりに、4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロエチニルベンゼン4.76gおよび4−n−オクチルカルボニルオキシヨードベンゼン(この化合物は、ヨードフェノールとn−ペラルゴン酸クロライドから調製した)7.20gを使用した以外は製造例9に記載の操作に従い、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−(4”−n−オクチルカルボニルオキシフェニル)アセチレン6.30gを淡褐色の結晶として得た。
【0085】
製造例15:1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−(4”−n−デシルオキシフェニル)アセチレンの製造
製造例9において、4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロブロモベンゼン5.50gおよび4−(4’−n−デシルオキシフェニル)エチニルベンゼン6.68gを使用する代わりに、4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロエチニルベンゼン4.76gおよび4−n−デシルオキシヨードベンゼン(この化合物は、ヨードフェノールとn−デシルブロマイドから調製した)7.20gを使用した以外は製造例9に記載の操作に従い、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−(4”−n−デシルオキシフェニル)アセチレン5.5gを淡褐色の結晶として得た。
【0086】
製造例16:1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−(4”−n−オクチルオキシフェニル)アセチレンの製造
製造例9において、4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロブロモベンゼン5.50gおよび4−(4’−n−デシルオキシフェニル)エチニルベンゼン6.68gを使用する代わりに、4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロエチニルベンゼン4.76gおよび4−n−オクチルオキシヨードベンゼン(この化合物は、ヨードフェノールとn−オクチルブロマイドから調製した)6.64gを使用した以外は製造例9に記載の操作に従い、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−(4”−n−オクチルオキシフェニル)アセチレン6.1gを淡褐色の結晶として得た。
【0087】
製造例17:2−n−デシル−5−ヨードピリジンの製造
2−クロロ−5−ニトロピリジン15.9g、1−n−デシン13.8g、トリフェニルホスフィン0.17g、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.17g、ヨウ化銅0.09gおよびトリエチルアミン50gよりなる混合物を室温で1時間攪拌し、その後、40℃で2時間、60℃で3時間加熱攪拌した。その後、析出した塩をろ別し、ろ液からトリエチルアミンを減圧下に留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、2−n−デシニル−5−ニトロピリジン20.5gを褐色の油状物として得た。
次に、2−n−デシニル−5−ニトロピリジン18.2g、パラジウム/炭素(50重量%含水)1.5gおよびエタノール40gよりなる混合物を水素雰囲気下、12時間攪拌した。反応混合物よりパラジウム/炭素をろ別し、ろ液よりエタノールを減圧下に留去し、2−n−デシル−5−アミノピリジン14.3gを褐色の油状物として得た。
2−n−デシル−5−アミノピリジン14g、濃塩酸11gおよび水100gよりなる混合物を0℃に冷却し、亜硝酸ナトリウム0.72gおよび水5gよりなる溶液を30分間かけて滴下した。その後、同温度で60分間攪拌し、ヨウ化カリウム8.6gおよび水10gよりなる溶液を加えた。その後、室温に昇温し、6時間攪拌した後、反応混合物がアルカリ性になるまで、水酸化ナトリム水溶液を添加し、さらにヘキサンを添加し、ヘキサン相を分液、中和、水洗した。ヘキサン溶液よりヘキサンを減圧下に留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、2−n−デシル−5−ヨードピリジン 13.0gを淡褐色の油状物として得た。
【0088】
製造例18:1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−(2”−n−デシル−5”−ピリジル)アセチレンの製造
製造例9において、4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロブロモベンゼン5.50gおよび4−(4’−n−デシルオキシフェニル)エチニルベンゼン6.68gを使用する代わりに、4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロエチニルベンゼン4.76gおよび2−n−デシル−5−ヨードピリジン6.90gを使用した以外は製造例9に記載の操作に従い、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−(2”−n−デシル−5”−ピリジル)アセチレン4.9gを淡褐色の結晶として得た。
【0089】
製造例19:1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−(4”−n−テトラデシルオキシフェニル)アセチレンの製造
製造例9において、4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロブロモベンゼン5.50gおよび4−(4’−n−デシルオキシフェニル)エチニルベンゼン6.68gを使用する代わりに、4−テトラヒドロピラニルオキシ−3−フルオロエチニルベンゼン4.76gおよび4−n−テトラデシルオキシヨードベンゼン(この化合物は、ヨードフェノールとn−テトラデシルブロマイドから調製した)8.32gを使用した以外は製造例9に記載の操作に従い、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−(4”−n−テトラデシルオキシフェニル)アセチレン7.15gを淡褐色の結晶として得た。
【0090】
実施例1:例示化合物2の製造
1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−〔4”−(4”’−n−デシルオキシフェニル)フェニル〕アセチレン444mg、(S)−(+)−ペリリルアルコール167mg、トリフェニルホスフィン288mgおよびテトラヒドロフラン5mlよりなる混合物に氷冷下、DEADの40%トルエン溶液479mgを添加し、その後、室温に昇温し、同温度で12時間攪拌を行った。反応混合物よりテトラヒドロフランを減圧下に留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:トルエン)により精製し、得られた固体をエタノールより2回再結晶して例示化合物2を無色の結晶として393mg得た。この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。尚、( )内の数字は降温過程での相転移温度を表す。
Figure 0004020563
【0091】
実施例2:例示化合物13の製造
実施例1において、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−〔4”−(4”’−n−デシルオキシフェニル)フェニル〕アセチレン444mgを使用する代わりに、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−(4”−n−テトラデシルオキシフェニル)アセチレン424mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い、例示化合物13を無色の結晶として357mg得た。
この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。
Figure 0004020563
【0092】
実施例3:例示化合物22の製造
実施例1において、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−〔4”−(4”’−n−デシルオキシフェニル)フェニル〕アセチレン444mgを使用する代わりに、1−(6’−ヒドロキシ−2’−ナフチル)−2−(4”−n−デシルオキシフェニル)アセチレン400mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い、例示化合物22を無色の結晶として405mg得た。この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。
Figure 0004020563
【0093】
実施例4:例示化合物38の製造
実施例1において、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−〔4”−(4”’−n−デシルオキシフェニル)フェニル〕アセチレン444mgを使用する代わりに、1−(4’−ヒドロキシフェニル)−2−(4”−n−ドデシルオキシ−3”−フルオロフェニル)アセチレン396mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い、例示化合物38を無色の結晶として334mg得た。
この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。尚、( )内の数字は降温過程での相転移温度を示す。
Figure 0004020563
【0094】
実施例5:例示化合物107の製造
実施例1において、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−〔4”−(4”’−n−デシルオキシフェニル)フェニル〕アセチレン444mgを使用する代わりに、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−(4”−n−ドデシルカルボニルオキシフェニル)アセチレン424mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い、例示化合物107を無色の結晶として340mg得た。
この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。尚、( )内の数字は降温過程での相転移温度を示す。
Figure 0004020563
【0095】
実施例6:例示化合物126の製造
実施例1において、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−〔4”−(4”’−n−デシルオキシフェニル)フェニル〕アセチレン444mgを使用する代わりに、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−(4”−n−オクチルカルボニルオキシフェニル)アセチレン368mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い、例示化合物126を無色の結晶として353mg得た。
この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。尚、( )内の数字は降温過程での相転移温度を示す。
Figure 0004020563
【0096】
実施例7:例示化合物130の製造
実施例1において、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−〔4”−(4”’−n−デシルオキシフェニル)フェニル〕アセチレン444mgを使用する代わりに、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−(2”−n−デシル−5”−ピリジル)アセチレン353mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い、例示化合物130を無色の結晶として176mg得た。
この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。尚、( )内の数字は降温過程での相転移温度を示す。
Figure 0004020563
【0097】
実施例8:例示化合物138の製造
実施例1において、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−〔4”−(4”’−n−デシルオキシフェニル)フェニル〕アセチレン444mgを使用する代わりに、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−(4”−n−デシルオキシフェニル)アセチレン368mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い、例示化合物138を無色の結晶として360mg得た。この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。
Figure 0004020563
【0098】
実施例9:例示化合物160の製造
実施例1において、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−〔4”−(4”’−n−デシルオキシフェニル)フェニル〕アセチレン444mgを使用する代わりに、1−(4’−ヒドロキシフェニル)−2−(4”−n−デシルオキシオキシフェニル)アセチレン350mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い、例示化合物126を無色の結晶として376mg得た。この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。尚、( )内の数字は降温過程での相転移温度を示す。
Figure 0004020563
【0099】
実施例10:例示化合物164の製造
実施例1において、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−〔4”−(4”’−n−デシルオキシフェニル)フェニル〕アセチレン444mgを使用する代わりに、1−(4’−ヒドロキシ−3’−フルオロフェニル)−2−(4”−n−オクチルオキシフェニル)アセチレン340mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従い、例示化合物164を無色の結晶として324mg得た。
この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。尚、( )内の数字は降温過程での相転移温度を示す。
Figure 0004020563
【0100】
参考例1:液晶組成物の調製
下記の化合物群(化10)を、下記に示した割合で混合し、100℃で加熱溶融し、液晶組成物(強誘電性液晶組成物)を調製した。
【0101】
【化10】
Figure 0004020563
【0102】
実施例11: 液晶組成物の調製
参考例1で調製した液晶組成物に、実施例4で製造した例示化合物38を、15重量%添加して液晶組成物を調製した。
【0103】
実施例12:液晶素子の作製
2枚の1.1mm厚のガラス板を用意し、それぞれのガラス板上に、ITO膜を形成し、さらに表面処理を行った。このITO膜付きのガラス板に絶縁性配向制御層(住友ベークライト社製CRD−8616)をスピンコートし、成膜後、90℃で5分間、200℃で30分間焼成した。この配向膜にラビング処理を行い、平均粒径1.9μmのシリカビーズを一方のガラス板上に散布した。その後、それぞれのラビング処理軸が互いに反平行となるよう、シール剤を用いてガラス板を張り合わせセルを作製した。
このセルを120℃に加熱し、加熱(120℃)した実施例11で調製した液晶組成物を注入し、その後、3℃/分の速度で冷却し、液晶素子を作製した。この液晶素子をクロスニコル状態に配置した2枚の偏光板に挟持し、±20V、10Hzの矩形波を印加したところ、明瞭なスイッチング現象が観察された。また、偏光顕微鏡観察では良好な均一配向状態が観察され、ジグザグ欠陥等の配向欠陥は観察されなかった。室温での駆動特性を第2表(表6)にまとめた。
【0104】
尚、各駆動特性は以下の方法により測定した。
・応答時間(τ10−90):液晶素子に±20V、10Hzの矩形波を印加し、偏光顕微鏡下での応答を光り電子倍増管により検出し、デジタルオシロスコープでその応答時間(透過光量10%−90%)を求めた。
・チルト角:液晶素子に±20V、1Hzの矩形波を印加し、偏光顕微鏡下で、目視により2点の消光位の角度(2θ)を求め、これより算出(2θ/2)した。
・自発分極:液晶素子に±20V、120Hzの三角波を印加し、三角波方により求めた。すなわち、分極反転に伴う電流を電流−電圧変換器により電圧変化とし、デジタルオシロスコープより分極反転電流の積分値を求めた。
・閾値電圧:液晶素子に180Hzの矩形波を印加し、電圧を±20Vから0Vまで変化させ、透過光量が±20Vの時の95%以下になる値を閾値電圧とした。
・θ―θm:チルト角で求めたθと無電界印加時のメモリー角(θm)の差より求めた。
【0105】
実施例13: 液晶組成物の調製
参考例1で調製した液晶組成物に実施例6で製造した例示化合物126を1 5重量%添加して液晶組成物を調製した。
【0106】
実施例14:液晶素子の作製
実施例12において、実施例11で調製した液晶組成物を使用する代わりに、実施例13で調製した液晶組成物を使用した以外は実施例12に記載の操作に従い液晶素子を作製した。この液晶素子をクロスニコル状態に配置した2枚の偏光板に狭持し、±20V、10Hzの矩形波を印加したところ、明瞭なスイッチング現象が観察された。また、偏光顕微鏡観察では、良好な均一配向状態が観察され、ジグザグ欠陥等の配向欠陥は観察されなかった。室温での駆動特性を第2表にまとめた。
【0107】
実施例15:液晶組成物の調製
参考例1で調製した液晶組成物に実施例8で製造した例示化合物138を1 5重量%添加して液晶組成物を調製した。
【0108】
実施例16:液晶素子の作製
実施例12において、実施例11で調製した液晶組成物を使用する代わりに、実施例15で調製した液晶組成物を使用した以外は実施例12に記載の操作に従い液晶素子を作製した。この液晶素子をクロスニコル状態に配置した2枚の偏光板に狭持し、±20V、10Hzの矩形波を印加したところ、明瞭なスイッチング現象が観察された。また、偏光顕微鏡観察では、良好な均一配向状態が観察され、ジグザグ欠陥等の配向欠陥は観察されなかった。尚、室温での駆動特性を第2表にまとめた
比較例1:
参考例1で調製した液晶組成物に特表昭62−501559号公報に記載の下記式で表される化合物(化11)を15重量%添加して、液晶組成物を調製した。その後、該液晶組成物を実施例12と同様の操作により作製した液晶セルに注入し、液晶素子を作製した。この液晶素子は室温でSA相を示し、電界印加によるスイッチングは観察されなかった。
【0109】
【化11】
Figure 0004020563
【0110】
比較例2:
参考例1で調製した液晶組成物を実施例12と同様の操作により作製した液晶セルに注入し、液晶素子を作製した。この液晶素子をクロスニコル状態に配置した2枚の偏光板に狭持し、±20V、10Hzの矩形波を印加したところ、明瞭なスイッチング現象が観察された。また、偏光顕微鏡観察では、ほぼ均一な配向状態が観察され、ジグザグ欠陥等の配向欠陥は観察されなかった。室温での駆動特性を第2表にまとめた。
【0111】
【表6】
Figure 0004020563
【0112】
実施例12、実施例14および実施例16と比較例1および比較例2との比較より、本発明のアセチレン化合物を液晶組成物の構成成分として使用することにより液晶組成物の応答速度を向上させ、なお且つθ―θm を低減させ、チルト角を拡張することが可能になることがわかる。比較例1との比較より本発明のアセチレン化合物が液晶組成物への相溶性の点で優れている(液晶組成物のSc*上限温度を低下させない)ことが判る。本発明のアセチレン化合物を使用することで、θ―θm の低減(ブックシェルフ構造化)および閾値電圧の低電圧化が可能になることが判る。
【0113】
【発明の効果】
本発明により、液晶組成物の構成成分として有用なアセチレン化合物を提供することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】カイラルスメクチック相を示す液晶を用いた液晶素子の一例の断面概略図である。
【符号の説明】
1 :カイラルスメクチック相を有する液晶層
2 :基板
3 :透明電極
4 :絶縁性配向制御層
5 :スペーサー
6 :リード線
7 :電源
8 :偏光板
9 :光源
0 :入射光
I :透過光

Claims (4)

  1. 一般式(1)(化1)で表されるアセチレン化合物。
    Figure 0004020563
    〔式中、Rはハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数3〜24の直鎖または分岐鎖のアルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数3〜24の直鎖または分岐鎖のアルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数3〜24の直鎖または分岐鎖のアルコキシアルキル基、または、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数3〜24のアルケニルオキシアルキル基を表し、Yは単結合、−O−基、−COO−基または−OCOO−基を表し、AおよびBは置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基、置換基を有していてもよい4,4’−ビフェニレン基、置換基を有していてもよい2,6−ナフチレン基、または、置換基を有していてもよいピリジン−2,5−ジイル基を表し、*が付された炭素原子は不斉炭素を表す。〕
  2. 請求項1記載のアセチレン化合物を少なくとも1種含有することを特徴とする液晶組成物。
  3. 請求項1記載のアセチレン化合物を少なくとも1種と、下記一般式(2)、(3)および(4)(化2)で表される化合物の少なくとも1 種とを含有することを特徴とする液晶組成物。
    Figure 0004020563
    ( 式中、R11、R12、R21、R22、R31およびR32はそれぞれ独立に、光学活性な不斉炭素を有していてもよい炭素数3〜24の直鎖または分岐鎖のアルキル基、炭素数3〜24の直鎖または分岐鎖のアルケニル基、または、炭素数3〜24の直鎖または分岐鎖のアルコキシアルキル基を表し、Y11、Y12、Y21、Y22、Y31およびY32はそれぞれ独立に、単結合、−COO−基または−O−基より選ばれる結合基を表す)
  4. 請求項2または3記載の液晶組成物を使用することを特徴とする液晶素子。
JP2000088610A 2000-03-28 2000-03-28 アセチレン化合物、液晶組成物および液晶素子 Expired - Fee Related JP4020563B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000088610A JP4020563B2 (ja) 2000-03-28 2000-03-28 アセチレン化合物、液晶組成物および液晶素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000088610A JP4020563B2 (ja) 2000-03-28 2000-03-28 アセチレン化合物、液晶組成物および液晶素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001278830A JP2001278830A (ja) 2001-10-10
JP4020563B2 true JP4020563B2 (ja) 2007-12-12

Family

ID=18604465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000088610A Expired - Fee Related JP4020563B2 (ja) 2000-03-28 2000-03-28 アセチレン化合物、液晶組成物および液晶素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4020563B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5696874B2 (ja) * 2010-05-14 2015-04-08 Dic株式会社 フルオロベンゼン誘導体及びこの化合物を含有する液晶組成物
JP6372060B2 (ja) * 2013-08-20 2018-08-15 Dic株式会社 重合性化合物及び光学異方体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001278830A (ja) 2001-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4020563B2 (ja) アセチレン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3832908B2 (ja) アセチレン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3888800B2 (ja) アセチレン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3877357B2 (ja) ナフタレン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP4342170B2 (ja) 液晶組成物および液晶素子
EP0962445B1 (en) Acetylene compound, liquid crystal composition and liquid crystal element
JP4535546B2 (ja) 非光学活性エステル化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3853016B2 (ja) ナフタレン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3832903B2 (ja) ナフタレン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP4199995B2 (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP4827302B2 (ja) ピリジン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3853028B2 (ja) 非光学活性エステル化合物、液晶組成物および液晶素子
JP4191949B2 (ja) アセチレン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP4511687B2 (ja) アセチレン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP4632495B2 (ja) アセチレン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP4297462B2 (ja) 光学活性化合物、液晶組成物および液晶素子
JP4233258B2 (ja) エステル化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3874468B2 (ja) ピリミジン化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3976600B2 (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP4429490B2 (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP3827378B2 (ja) エステル化合物、液晶組成物および液晶素子
JP3960779B2 (ja) 液晶組成物および液晶素子
JP3853037B2 (ja) 非光学活性エステル化合物、液晶組成物および液晶素子
JP4336097B2 (ja) 1,4−ベンゾジオキサン化合物、液晶組成物、及び液晶素子
JP3853044B2 (ja) 非光学活性エステル化合物、液晶組成物及び液晶素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040528

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070921

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070925

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070925

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121005

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121005

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131005

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131005

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees