JP3827086B2 - 通信端末システム及びプリンタドライバプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メール通信機能、ファクシミリ通信機能、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)通信機能など、複数の通信機能を備えた複合機としてのファクシミリサーバ装置及びそのクライアント装置からなる通信端末システムに関する。特に、ファクシミリサーバ装置がIP(インターネットプロトコル)網をデータの伝送路として用い、原稿の画像データ、テキストデータ等の伝送を行う機能を備えた、通信端末システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、IP網を利用して電話を行うIP電話通信や、同じくIP網を利用してファクシミリを行うIPファクシミリ通信が普及しつつあり、これら複数の通信機能が1つの装置に統合された、いわゆる複合機も開発されている。例えば、特許文献1に開示されているように、IP電話通信機能とITU−T勧告T.38に準拠したIPファクシミリ通信機能を具備し、IP電話通信とIPファクシミリ通信による送信及び受信を同時に行うことができる通信端末装置がある。
【0003】
IP電話通信やIPファクシミリ通信を行うとき、相手の呼び出しや通話の管理など、一般公衆網の交換機が行う処理に相当する制御は、呼制御プロトコルによって行われる。現在、呼制御プロトコルとしてH.323とSIP(Session Initiation Protocol;RFC2543)が多く利用されている。特にSIPは、セッションの確立、変更、終了を行うだけで、セッションの内容には関知しない呼制御プロトコルであるため、上記したIP電話通信やIPファクシミリ通信に限らず、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)など種々の通信手順を、発信側と着信側の間で確立したコネクション上で実行することが可能である。したがって、SIPによれば、送信元の通信端末装置は、送信相手装置とリアルタイムに直接データのやり取りを行うことができるという利点がある。
【0004】
また、上記複合機を各種の通信サーバ装置としてLANに接続し、同じくLANに接続されたパーソナルコンピュータ等をクライアント装置としてサーバ/クライアント通信端末システムを構築して利用することも多い。クライアント装置から所望宛先へ原稿を送信する場合は、ワープロ・ソフト等を使って作成した原稿データを記録紙にプリントアウトすることなく直接ファクシミリサーバ装置を通じて相手先へ送信することができるので、記録紙の無駄な消費が無くなるとともに、送信操作が簡略化されるという利点がある。
【0005】
クライアント装置におけるオペレータがワープロ・ソフト等を使って作成した原稿データの送信は、所定の送信操作画面上でオペレータが相手先電話番号を入力指定し送信開始ボタンをクリックするなどして行われる。すると、クライアント装置は、原稿データ、送信命令、相手先電話番号等をファクシミリサーバ装置に渡し、これらを受け取ったファクシミリサーバ装置は、その原稿データに符号化等の所定のデータ処理を施して指定された相手先電話番号に対し送信する。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−101256号公報(第3−5頁、第2図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ファクシミリサーバ装置によって、相手先へ送信される原稿データは、クライアント装置又はファクシミリサーバ装置によって、少なくとも1度ラスタライズされるため、その原稿データを受信する相手先装置では高品質のものを受け取ることができないという問題があった。
【0008】
また、ファクシミリサーバ装置が電子メールにて受信した添付ファイルを、所定のファクシミリ番号に対して転送する場合も同様に、転送される原稿データがファクシミリサーバ装置においてラスタライズされた後に転送されるため、前記と同様の問題が発生していた。
【0009】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、オペレータが電話番号を指定するだけで、自動的に網の種類に応じたデータ通信を行い、IP網を通じて画像データを送信する場合には、より高品質の画像データを相手先で再現することを可能とする通信端末システム及びプリンタドライバプログラムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の通信端末装置は、所定のアプリケーション・ソフトにより作成されたアプリケーションデータファイルがプリンタ記述言語のデータ形式に変換された原稿データの送信相手先電話番号が公衆網用であるかIP網用であるかを判断する判断手段と、前記判断手段により相手先電話番号がIP網用であると判断された場合に、呼制御プロトコルによって当該送信相手先電話番号を指定して相手装置とコネクションを確立するコネクション確立手段と、前記コネクション上で前記相手装置が利用可能なデータ形式及び通信手順の提示を前記相手装置に要求し、前記相手装置から提示されたデータ形式から選択したデータ形式に変換した前記原稿データを当該コネクション上で前記相手装置から提示された通信手順から選択した通信手順でラスタライズすることなく送信するIP送信手段と、前記判断手段により相手先電話番号が公衆網用であると判断された場合に、前記原稿データをラスタライズして送信するファクシミリ送信手段と、を備えることを特徴としている。
【0013】
請求項2記載の通信端末システムは、請求項1に記載の通信端末システムにいおて、電子メールを受信する電子メール受信手段を更に備え、前記原稿データは、電子メールによって受信されることを特徴としている。
【0014】
請求項3記載の通信端末システムは、請求項2に記載の通信端末システムにいおて、受信した電子メールの転送先を決定する転送先決定手段を更に備え、前記送信相手先電話番号は、前記転送先決定手段により決定された送信先であることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態に係る通信端末システムについて図面に基づき説明する。図1に示すように、通信端末システム1は、複合機としてのファクシミリサーバ装置2とクライアント装置3とからなり、相互にLAN4を通じて通信可能に接続されている。
【0017】
ファクシミリサーバ装置2は、CPU(中央処理装置)5、RAM(ランダムアクセスメモリー)6、ROM(リードオンリーメモリー)7、コーデック8、モデム9、NCU(ネットワークコントロールユニット)10、読取部11、記録部12、操作部13、及びLANインターフェース14を備えたものであって、各部5乃至14は通信可能にバス15によって接続されている。
【0018】
CPU5は、所定のプログラムに従って、このファクシミリサーバ装置2を構成する各部を制御する。RAM6は、画像データ、各種設定情報、後述する電話会社やイントラネットのIP網用電話番号の体系等を記憶する記憶部として、また、一時的に蓄積される諸データの記憶部として機能する。ROM7は、CPU5によりこのファクシミリサーバ装置2の各部の動作が制御されるための各種プログラムを記憶している。
【0019】
コーデック8は、原稿等の画像データを送信のためにMH、MR、MMR方式等により符号化し、受信した画像データを復号する。また、TIFF(Tagged Image File Format)形式にも対応して画像データを符号化、復号する。
【0020】
モデム9は、例えばITU−T(国際電気通信連合)の勧告V.34規格又はこれと同様のものに従った送受信データの変調及び復調を行うものであり、NCU10は、電話回線を制御してモデム9と公衆網(PSTN)16とを接続したり切ったりする回線網制御装置である。
【0021】
読取部11は、原稿の画像データを読み取って、白黒2値化した画像データ等を出力する。記録部12は、例えば電子写真方式のものからなり、受信した画像データ等を記録紙上に記録する。
【0022】
操作部13は、このファクシミリサーバ装置2の状態に関する情報、各種画面等を表示するディスプレイ13a、ファクシミリ番号、メールアドレス等の各種情報を入力する入力キー13b等からなり、オペレータによる各種操作はこの操作部13又はクライアント装置3を通じて行われる。LANインターフェース14は、ファクシミリサーバ装置2とLAN4とを接続するインターフェースとして機能する。
【0023】
上記に説明した構成を備えるファクシミリサーバ装置2は複数の通信手段を備える複合機であり、UDP/TCP/IP(User Datagram Protocol/Transmission Control Protcol/Internet Protcol)と、呼制御プロトコルの1つであるSIPと、各種通信手順としてSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等を実装している。これにより、ファクシミリサーバ装置2は、IP電話番号により指定した相手装置とSIPによるコネクション(以下「SIPコネクション」という。)を確立した上で、各種通信手順を相手装置との間で直接実行することにより原稿の画像データ、テキストデータ等を相手装置に送信することができるようになっている。
【0024】
また、ファクシミリサーバ装置2は、公衆網16を通じてG3ファクシミリ通信を行う通信手段と、通常の電子メール送受信手段、すなわち、SIPコネクションを確立した上でSMTP手順を実行し直接的に相手と電子メールのやり取りをするのではなく、各々のSMTPサーバ同士での電子メール転送処理を経て間接的に相手と電子メールの送受信をする手段をも備えている。
【0025】
さらに、ファクシミリサーバ装置2は、受信電子メールの転送設定条件を登録するための転送条件設定テーブル(不図示)をRAM3に格納している。そして、該テーブルの設定条件や受信電子メールに含まれる所定形式で記載された転送命令情報に基づいて受信した電子メールを自動的に転送する自動転送機能を備えている。なお、転送は、後に詳述する各種条件に従って、公衆網によるG3ファクシミリ送信、SIPコネクション上での送信、又は通常の電子メール送信によって行われる。したがって、図2に示すように、ファクシミリサーバ装置2は上記した種々の通信手段により、クライアント装置3から受信した原稿データや自身が直接受信した電子メールを、公衆網16又はIP網17を通じて電子メール受信端末18、IP電話端末19、又はG3ファクシミリ端末20に送信することができる。
【0026】
つぎに、ファクシミリサーバ装置2がSIPコネクションを確立した上で各種通信手順を相手装置との間で直接実行する際に形成されるシーケンス例を図3に示す。図示するように、ファクシミリサーバ装置2は、同じくUDP/IP、SIP、SMTP、HTTP等を実装した相手装置19をIP電話番号により指定し、呼制御セッションを形成してSIPコネクションを確立する。そして、SIPコネクション上で図示するようなメディアセッションを形成し、その後、通信を切断するための呼制御セッションを形成する。
【0027】
ここで形成されるセッションを更に詳細を説明する。まず、ファクシミリサーバ装置2は、SIPサーバ21に対しIP電話番号を指定した「INVITE」により相手先の呼出を要求する(T1)。これを受けたSIPサーバ21は、ファクシミリサーバ装置2から指定されたIP電話番号のIPアドレスを、IP電話番号とIPアドレスの対応付け情報を持つロケーションサーバ(不図示)に問い合わせて、IPアドレスを取得し、該IPアドレスから特定される相手装置19に対して、同じく「INVITE」を送出することにより呼び出しを行う。この時SIPサーバ21からファクシミリサーバ装置2に対しては、相手装置19が呼出中であることを示す信号「RINGING」が送出される(R1)。
【0028】
SIPサーバ21が呼び出した相手装置19が呼出に対して応答すると、相手装置19は、SIPサーバ21に対して成功応答コード「200」を送出し、これを受けたSIPサーバ21は、ファクシミリサーバ装置2に対して同じく成功応答コード「200」を送出する(R2)。ファクシミリサーバ装置2は、次いで、前記成功応答コードを受け取ったことを示す「ACK」をSIPサーバ21へ送出し(T2)、これを受けたSIPサーバ21は、相手装置19に同じく「ACK」を送出して、ファクシミリサーバ装置2と相手装置19との間に、SIPコネクションを確立し、種々の通信手順の実行を可能とする通信状態を形成する。なお、上記のようにSIPコネクションが確立されるまで形成される呼制御セッションを以下において「開始呼制御セッション」という。
【0029】
ファクシミリサーバ装置2は、確立されたSIPコネクション上で、相手装置19との間で通信手順を実行する前に、相手が利用可能な通信手順及びデータ形式の提示を要求する所定コマンドを相手装置19に送信し(T3)、相手装置19はこれに応答して自装置19の利用可能な通信手順についての情報をファクシミリサーバ装置2に対して提示する処理動作を実行するようになっている(R3)。また、ファクシミリサーバ装置2は、通信手順を実行する前に利用する通信手順を予め相手装置19に対して通知するようになっており(T4)、その通知を受けた相手装置19の受信準備を促した後、相手装置19に通知した通信手順を実行し、原稿データの送信を行う(T5)。
【0030】
ファクシミリサーバ装置2は、上記通信手順(メディアセッション)を終了した後(T6)、SIPコネクションの切断を要求する「BYE」をSIPサーバ21へ送出し(T7)、これを受けたSIPサーバ21は相手装置19に「BYE」を送出する。そして、SIPサーバ21が相手装置19から成功応答コード「200」を受けると、同じくファクシミリサーバ装置2に対しても成功応答コード「200」を送出し(R4)、一連のセッションを終了する(通信を切断する)。なお、メディアセッションを終了した後、通信が切断されるまで形成される上記呼制御セッションを以下に、「終了呼制御セッション」という。
【0031】
つぎに、クライアント装置3について説明する。クライアント装置3は、例えば、ファクシミリサーバ装置2とLANを通じて通信可能に接続されたパーソナル・コンピュータ等に所定の制御プログラムが組み込まれた装置で構成されたものである。前記制御プログラムには、クライアント装置3がファクシミリサーバ装置2に原稿データを送出する際の処理を実行するためのプリンタドライバプログラム22も含まれる。
【0032】
図1に示すように、クライアント装置3は、CPU23、RAM24、ROM25、ハードディスク26、入力部27、LANインターフェース28、及びこれらの各部23乃至28を相互に通信可能に接続するバス29で構成されている。ハードディスク26は各種情報を記憶する記憶装置であり、前記したプリンタドライバプログラム22が組み込まれている。入力部27は、オペレータが各種情報を入力するための入力手段であり、キーボード27a、マウス27b等から構成されている。なお、CPU23、RAM24、ROM25、及びLANインターフェース28は、前述したファクシミリサーバ装置2が具備するものと同様の機能を有するものである。
【0033】
上記クライアント装置3において、所定のアプリケーション・ソフトにより作成されたアプリケーションデータファイル、HTML文書ファイル、TIFF(Tagged Image File Format)等の原稿データが、オペレータの所定送信操作によって送信すべき原稿データとして指定され、送信相手先電話番号が入力指定されるなどして送信処理が開始されると、クライアント装置3は、その原稿データをPDL等のプリンタ記述言語のデータ形式に変換してファクシミリサーバ装置2へ送出する。そして、これを受信したファクシミリサーバ装置2は、指定された電話番号に基づいて、IP網又は公衆網であるかを判断し、IP網であればSIPコネクションを確立して原稿データを送信し、公衆網であればG3ファクシミリにより原稿データを送信する。以下、かかる処理動作ついて、図4及び5に示すフローチャートに基づいて詳細に説明する。なお、このフローチャートに基づいて説明するファクシミリサーバ装置2及びクライアント装置3の動作は、それぞれROM7、ROM25又はハードディスク26に記憶された制御プログラム等に基づいてCPU5、23が発行する命令に従って行われる。
【0034】
クライアント装置3において、オペレータの所定操作により、入力部27により送信相手先電話番号が入力指定されると、クライアント装置3は、入力指定された相手先電話番号を受付け(S1)、送信命令及び受付けた相手先電話番号とともに送信すべき原稿データをPDL等のデータ形式に変換してファクシミリサーバ装置2に対し送出する(S2)。
【0035】
一方、ファクシミリサーバ装置2は、クライアント装置3から送出された送信命令、原稿データ及び相手先電話番号を受信すると(S3)、指定された相手先電話番号が公衆網用の電話番号であるか、IP網用の電話番号であるかを予め登録された情報に基づき判断する(S4)。つまり、RAM6の所定領域に記憶された、電話会社やイントラネットのIP網用電話番号の体系情報に基づいて前記判断が行われる。電話会社やイントラネットの電話番号体系において例えば「050−」や「080−」で始まる電話番号がIP網用電話番号に割り当てられている場合は、オペレータの入力操作等によって予めRAM3の所定領域にIP網用電話番号の体系情報として「050−」や「080−」を登録しておくことで、ファクシミリサーバ装置2は、前記S3で受信した相手先電話番号の所定部分(上記の場合は最初の3桁)を抽出しそれが「050−」や「080−」と同一であるか否かを判断する。そして、相手先電話番号の当該部分が「050」や「080」である場合には相手先電話番号をIP網用の電話番号であると判断し、それ以外の場合には相手先電話番号を公衆網用の電話番号であると判断する。
【0036】
前記S4において、ファクシミリサーバ装置2が指定された送信相手先電話番号がIP網用の電話番号であると判断したときは、前述した開始呼制御セッションを形成するための処理動作を行う。つまり、呼制御プロトコルによって前記送信相手先電話番号を指定して、当該相手装置19との間でSIPコネクションを確立する(S5)。
【0037】
次いで、ファクシミリサーバ装置2は、確立されたSIPコネクション上で、相手の利用可能な複数の通信手順及びデータ形式の提示を要求する所定コマンドを相手装置19に対し送信する(S6、T3)。前記所定コマンドによる要求の応答として、相手装置19から相手が利用可能な複数の通信手順及びデータ形式が提示されると、提示された中から自装置2が利用可能な通信手順及びデータ形式を、例えば各種の通信手順と各通信手順により送信が可能なデータ形式とが各々対応付けられて登録された登録情報(不図示)に基づいて、選択する(S7、R3)。例えば、前記登録情報において、HTTP(通信手順)とHTML(データ形式;Hypertext Markup Language)が対応付けて登録され、SMTP(通信手順)とPDF(データ形式;Portable Document Format)が対応付けて登録されている場合を想定する。かかる場合に、相手装置19から通信手順としてHTTP及びSMTPが提示されデータ形式としてHTMLが提示されると、ファクシミリサーバ装置2は、通信手順としてHTTPを、データ形式としてHTMLを選択する。相手装置19から通信手順としてSMTPが提示され、データ形式としてPDF及びTIFF(Tagged Image File Format)が提示されると、ファクシミリサーバ装置2は、通信手順としてSMTPをデータ形式としてPDFを選択するようになっている。
【0038】
次いで、選択した通信手順により通信を開始することを相手装置19に通知し(S8、T4)、送信すべき原稿データを前記S7で選択したデータ形式に変換して、同じくS7で選択した通信手順(SMTP、HTTP等)によって、SIPコネクション上で相手装置19へ送信する(S9)。最後に、前述した終了呼制御セッションを形成して、SIPコネクションを切断する(S10)。なお、前記S8の送信処理に際して行われるデータ形式の変換前に原稿データの一部をラスタライズしてもよい。
【0039】
一方、前記S4において、指定された送信相手先電話番号がIP網用電話番号ではないと判断した場合、つまり、指定された送信相手先電話番号が公衆網用電話番号であると判断したときは(S2:NO)、ファクシミリサーバ装置2は、クライアント装置3から受信した原稿データを全てラスタライズする(S11)。そしてラスタライズした原稿データを、更にG3ファクシミリにより送信するために必要なデータ変換、符号化、ファイルフォーマット変換を施して、指定された公衆網用電話番号の相手装置(G3ファクシミリ端末)20に対して送信する(S12)。
【0040】
次に、ファクシミリサーバ装置2が電子メールを受信し、これを前述した自動転送機能によって転送する際に実行される処理動作について、図5のフローチャートに基づいて説明する。
【0041】
ファクシミリサーバ装置2が電子メールを受信すると(S51)、受信した電子メールの内容に基づいて転送先或いは受信処理を決定する(S52)。ここで、電子メールの内容とは、メールヘッダに記載された情報(発信元情報、サブジェクト情報等)、本文に記載された特定の情報、受信に際して取得されるSMTPコマンドに含められた特定の情報など、その電子メールの発信元等がファクシミリサーバ装置2に転送させることを意図して付加した情報である。また、ファクシミリサーバ装置2のユーザの意図を優先させるためにRAM6に形成された転送条件設定テーブル(不図示)等も決定に際して併せて参照されるようにしてもよい。
【0042】
次いで、決定された処理が転送処理であって、その転送先が電話番号である場合は、公衆網用電話番号であるか、IP網用電話番号であるかを前記S4と同様の判断手法により判断する。公衆網用電話番号であると判断した場合は(S53:公衆網)、前記S11へ移行してその後に続く処理動作、つまり、受信した電子メールの添付ファイルをラスタライズして所定のデータ処理等を施してG3ファクシミリ送信にて転送する。一方、決定された転送先がIP網用電話番号であると判断した場合は(S53:IP網)、前記S5へ移行してその後に続く処理動作、つまり、相手装置19との間にSIPコネクションを確立し、そのコネクション上で、自装置2及び相手装置19が利用可能であって、電子メールの転送処理に対処する通信手順(例えばSMTP)にて受信した電子メールを転送する。また一方、前記S52において決定された処理が電話番号への転送処理ではなく、メールアドレスへの転送処理や印刷処理などである場合は(S54:その他)、通常の電子メールにて原稿データの転送を行い、あるいは、記録部12において受信原稿データの印刷処理等を実行する(S54)。
【0043】
なお、以上説明した第1の実施の形態においては、原稿データのラスタライズは、ファクシミリサーバ装置2において実行されているが、次に示す第2の実施の形態に係る通信端末システム1Aのように、第1の実施の形態に係るファクシミリサーバ装置2において行われる原稿データのラスタライズ処理(前記S11)をクライアント装置3において実行させるようにしてもよい。そのために、第2の実施の形態に係るクライアント装置3Aは、前述したIP網用電話番号の体系情報を自身のハードディスク26の所定領域に記憶しており、同じく自身のハードディスク26に記憶しているプリンタドライバプログラム22Aに基づきCPU23が発行する命令に従って、図6のフローチャートに示す処理動作を実行する装置として機能される。
【0044】
すなわち、クライアント装置3Aは、オペレータの所定操作により、送信相手先電話番号が入力指定されると、指定された相手先電話番号を受付け(S101)、受付けた相手先電話番号が公衆網用電話番号であるかIP網用電話番号であるかをハードディスク26の所定領域に記憶したIP網用電話番号の体系情報に基づき判断し(S102)、相手先電話番号が公衆網用電話番号であると判断した場合には送信すべき原稿データをラスタライズし、送信命令、送信先電話番号とともに、ラスタライズした原稿データを第2の実施の形態に係るファクシミリサーバ装置2Aへ送出する(S103)。また、相手先電話番号がIP網用電話番号であると判断した場合には送信すべき原稿データをラスタライズせずに、PDL形式に変換して、送信命令、送信宛先(IP電話番号)とともに、ファクシミリサーバ装置2Aへ送出する(S104)。
【0045】
一方、前記S103又はS104においてクライアント装置3Aから送出された送信命令、原稿データ及び送信相手先電話番号をファクシミリサーバ装置2Aが受信すると(S105)、前記S4で説明した判断手法に従って、その電話番号が公衆網用電話番号であるか、IP網用電話番号であるかを判断する(S106)。そして、送信相手先電話番号が公衆網用電話番号であると判断したときは、前記S11移行の処理動作と同様の処理動作を行い、IP網用電話番号であると判断したときは、前記S3移行の処理動作と同様の処理動作を行う。
【0046】
以上の説明から明らかなように、上記通信端末システム1、1Aによれば、クライアント装置3のユーザが電話番号を指定するだけで、自動的に網の種類が判別され、IP網を利用して送信する場合には、原稿データの全部(又は一部)がラスタライズされずに、通信手順や相手先装置にあわせて最適化されて、相手先へ送信されるので、より高品質の原稿データを相手先で再現することが可能となる。
【0047】
【発明の効果】
請求項1記載の通信端末システムによれば、ユーザが電話番号を指定するだけで、自動的に網の種類が判別され、IP網を利用して送信する場合には、原稿データがラスタライズされずに相手先へ送信することができるので、より高品質の原稿データを相手先で再現することができる。また、相手装置の利用可能な通信手順により原稿データを送信することができるので、不適切な通信手順の実行による通信エラーの発生を防止できる。さらに、相手装置は常に利用可能なデータ形式の原稿データを取得することができる。
【0050】
請求項2に記載の通信端末システムによれば、電話番号の宛先に受信した電子メールの添付ファイルを転送する場合にも請求項1に記載の通信端末システムと同様の利点が得られる。
【0051】
請求項3に記載の通信端末システムによれば、電話番号の宛先に受信した電子メールを転送する場合にも請求項1に記載の通信端末システムと同様の利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る通信端末システムの構成例を示した図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る通信端末システムによる原稿データの送信経路を示した図である。
【図3】SIP(呼制御プロトコル)により相手装置と通信を行う場合のセッション例を示したシーケンス図である。
【図4】クライアント装置からファクシミリサーバ装置を通じて原稿データが送信される際に実行される第1の実施の形態に係る通信端末システムの処理動作を示したフローチャートである。
【図5】ファクシミリ装置が受信した電子メールの転送処理等を示したフローチャートである。
【図6】クライアント装置からファクシミリサーバ装置を通じて原稿データが送信される際に実行される第2の実施の形態に係る通信端末システムの処理動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 通信端末システム
2 ファクシミリサーバ装置
3 クライアント装置
5、23 CPU
6、24 RAM
7、25 ROM
16 公衆網
17 IP網
22、22A プリンタドライバプログラム
Claims (3)
- 所定のアプリケーション・ソフトにより作成されたアプリケーションデータファイルがプリンタ記述言語のデータ形式に変換された原稿データの送信相手先電話番号が公衆網用であるかIP網用であるかを判断する判断手段と、前記判断手段により相手先電話番号がIP網用であると判断された場合に、呼制御プロトコルによって当該送信相手先電話番号を指定して相手装置とコネクションを確立するコネクション確立手段と、前記コネクション上で前記相手装置が利用可能なデータ形式及び通信手順の提示を前記相手装置に要求し、前記相手装置から提示されたデータ形式から選択したデータ形式に変換した前記原稿データを当該コネクション上で前記相手装置から提示された通信手順から選択した通信手順でラスタライズすることなく送信するIP送信手段と、前記判断手段により相手先電話番号が公衆網用であると判断された場合に、前記原稿データをラスタライズして送信するファクシミリ送信手段と、を備えることを特徴とする通信端末システム。
- 電子メールを受信する電子メール受信手段を更に備え、前記原稿データは、電子メールによって受信されることを特徴とする請求項1に記載の通信端末システム。
- 受信した電子メールの転送先を決定する転送先決定手段を更に備え、前記送信相手先電話番号は、前記転送先決定手段によって決定された転送先であることを特徴とする請求項2に記載の通信端末装置。
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