JP3622698B2 - インターネットファクシミリ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メールにて画データの送受信を行うインターネットファクシミリ装置に関し、特に、受信側装置の受信能力情報に適したフォーマットの画データをその受信側装置へ送信するための機能を備えたインターネットファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的なインターネットファクシミリ通信では、インターネットファクシミリ装置同士が相互に送受信する画データのフォーマットは標準化(例えば、記録紙サイズがA4番、符号化方式がMH(モディファイドハフマン)方式、解像度が200dpiである画データに標準化)されているため、受信側インターネットファクシミリ装置の受信能力情報を送信側インターネットファクシミリ装置が把握していなくても問題なく送信又は受信をすることができる。
【0003】
近年、標準化されたフォーマット(以下「標準フォーマット」という。)の画データよりもさらに高品質の画データを送受信するために、受信側インターネットファクシミリ装置の受信能力に関する情報(以下「受信能力情報」という。)として、印字可能な記録紙サイズ、受信可能な解像度、復号可能な符号化方式などの情報を所定の方法により取得した後に受信側インターネットファクシミリ装置の受信能力に最適なフォーマットの画データを送信するインターネットファクシミリ通信が提案されている。
【0004】
かかるインターネットファクシミリ通信の通信手順について説明すると、まず、送信側インターネットファクシミリ装置において、読取部から読み込んだ原稿等から直接的に解像度の高いオリジナル画データを生成して保持する。つぎに、生成したオリジナル画データに関する情報と受信能力を通知すべきメッセージを記載した電子メールを生成し、これに前記オリジナル画データをフォーマット変換して生成した標準フォーマットの画データを添付して送信する。一方、これを受信した受信側インターネットファクシミリ装置は、前記メッセージに従って自装置の受信能力情報及びより高品質の画データを送信すべきメッセージを記載した電子メールを生成して送信側インターネットファクシミリ装置に返信する。最後に、この電子メールを受信した送信側インターネットファクシミリ装置は、受信能力情報に基づき受信側インターネットファクシミリ装置の受信能力に最適なフォーマットの画データを生成して受信側インターネットファクシミリ装置へ送信する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、かかるインターネットファクシミリ通信に対応するインターネットファクシミリ装置は現在のところ一部のものに過ぎず、送信側インターネットファクシミリ装置は、このようなインターネットファクシミリ通信を実行しようとしても、受信側インターネットファクシミリ装置がその機能を備えていなければ、当然に受信側インターネットファクシミリ装置からの応答はなく、結果としてオリジナル画データを無駄に所定時間保持することとなり、記憶資源が圧迫される原因ともなりうる。
【0006】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、受信側インターネットファクシミリ装置に標準フォーマットの画データを送信した後、受信側インターネットファクシミリ装置からさらに高品質な画データの送信を要求されることのないことが明らかな場合に、オリジナル画データを保持しないことを可能とするインターネットファクシミリ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載のインターネットファクシミリ装置は、標準フォーマットの画データとオリジナル画データのフォーマット情報を含む電子メールを生成して受信側インターネットファクシミリ装置へ送信し、この電子メールを受信した受信側インターネットファクシミリ装置から該装置の受信能力情報が記載された電子メールを受信した後、オリジナル画データから前記受信能力情報に基づき生成した画データを前記受信側インターネットファクシミリ装置へ電子メールにて送信する能力交換機能を利用して画データを送信する第1送信手段と、前記能力交換機能を利用せずに電子メールにて画データを送信する第2送信手段と、を備えたインターネットファクシミリ装置において、内部に記憶する宛先情報に関連付けてその宛先情報に係る宛先装置の受信能力情報を記憶する宛先受信能力情報記憶手段と、送信に際して宛先情報が指定されると、当該宛先情報に関連付けられた宛先装置の受信能力情報を表示し、画データの送信手段として前記第1送信手段又は前記第2送信手段の指定を受付け、指定された送信手段により画データの送信を行う指定送信手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
請求項2記載のインターネットファクシミリ装置は、請求項1記載のインターネットファクシミリ装置において、前記宛先装置の受信能力情報の表示は、自装置が備えるディスプレイに行われることを特徴としている。
【0009】
請求項3記載のインターネットファクシミリ装置は、標準フォーマットの画データとオリジナル画データのフォーマット情報を含む電子メールを生成して受信側インターネットファクシミリ装置へ送信し、この電子メールを受信した受信側インターネットファクシミリ装置から該装置の受信能力情報が記載された電子メールを受信した後、オリジナル画データから前記受信能力情報に基づき生成した画データを前記受信側インターネットファクシミリ装置へ電子メールにて送信する能力交換機能を利用して画データを送信する第1送信手段と、前記能力交換機能を利用せずに電子メールにて画データを送信する第2送信手段と、を備えたインターネットファクシミリ装置において、内部に記憶する宛先情報に関連付けてその宛先情報に係る宛先装置の受信能力情報を記憶する宛先受信能力情報記憶手段と、送信に際して宛先情報が指定されると、当該宛先情報に関連付けられた宛先装置の受信能力情報をネットワークを通じて接続された他の端末へ送出し、前記他の端末から画データの送信手段として前記第1送信手段又は前記第2送信手段の指定を受付け、指定された送信手段により画データの送信を行う指定送信手段と、を備えたことを特徴としている。
また、請求項4記載のインターネットファクシミリ装置は、請求項1乃至3の何れか1に記載のインターネットファクシミリ装置において、内部に記憶する宛先情報に関連付けてその宛先情報に係る宛先装置が前記能力交換機能を備えているか否かを示す情報を記憶する能力交換機能情報記憶手段をさらに備え、前記指定送信手段は、指定された送信手段が第1送信手段であっても、送信に際して指定された前記宛先情報に関連付けて、当該宛先情報に係る宛先装置が能力交換機能を備えていないことを示す情報が前記能力交換機能情報記憶手段に記憶されている場合は、前記第2送信手段にて画データの送信を行うことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係るインターネットファクシミリ装置について、図面に基づき説明する。以下、画データを送信する側となるインターネットファクシミリ装置を「送信側インターネットファクシミリ装置」、画データを受信する側となるインターネットファクシミリ装置を「受信側インターネットファクシミリ装置」という。
【0011】
前記送信側インターネットファクシミリ装置と前記受信側インターネットファクシミリ装置は、同様のハードウエア構成を備えており、その具体的な構成例を図1に示す。すなわち、前記インターネットファクシミリ装置1A、1Bは、CPU(中央処理装置)2、RAM(ランダムアクセスメモリー)3、ROM(リードオンリーメモリー)4、コーデック5、モデム6、NCU(ネットワークコントロールユニット)7、読取部8、記録部9、操作部10及びLANI/F(ローカルエリアネットワーク・インターフェース)11を備えたものであって、各装置2乃至11は、通信可能にバス12によって接続されている。
【0012】
前記CPU2は、所定のプログラムに従って、前記インターネットファクシミリ装置1A、1Bを構成する各装置を制御する。
【0013】
前記RAM3は、画データ、FAX番号、メールアドレス、後述するデータテーブル等を予め記憶するための記憶部として、或いは一時的に蓄積される諸データ等の記憶部として機能する。
【0014】
前記ROM4は、前記CPU2によりこのインターネットファクシミリ装置1A、1Bの各部の動作が制御されるための各種プログラム、画データのフォーマットを変換するプログラム等を記憶している。
【0015】
前記コーデック5は、複数のプロトコルに対応して符号化(エンコード)・復号(デコード)するものである。すなわち、前記読取部8にて読み取られた画データ等を送信のためにMH、MR、MMR方式等により符号化し、受信した画データを復号する。また、コンピュータで使用される一般的に使われている画像フォーマットであるTIFF(Tagged Image File Format)形式にも対応して符号化、復号することもできる。なお、TIFFの仕様は、米国Adobe System社によって公開されている。
【0016】
前記モデム6は、例えばITU−T(国際電気通信連合)の勧告V.34規格又はこれと同様のものに従った送受信データの変調及び復調を行う。
【0017】
前記NCU7は、電話回線を制御して電話をかけたり、電話を切ったりする回線網制御装置であり、PSTN(公衆交換電話網)13に接続されている。
【0018】
前記読取部8は、原稿の画像データを読み取って、白黒2値に変換した画データを出力する。
【0019】
前記記録部9は、例えば電子写真方式のものからなり、受信した画データを記録紙上に画像形成し、該記録紙を排出(プリントアウト)する。例えば、前記読取部8で読み取られた原稿の画データ、ファクシミリ受信した画データ、インターネットファクシミリ受信した添付ファイルの画データや本文のテキストデータ等を前記CPU2の指示により、プリントアウトする。
【0020】
前記操作部10は、このインターネットファクシミリ装置1A、1Bの状態に関する情報及び各種操作指示画面を表示するディスプレイ10a、FAX番号等を入力するためのテンキー10b、短縮番号から発信するための短縮キー10c、原稿の読取り動作の開始等を行うためのスタートキー10d、前記ディスプレイ10a内の反転表示を移動させるためのカーソルキー10e等を備えており、各種操作はこの操作部10により行われる。
【0021】
前記LANI/F11は、LAN(ローカルエリアネットワーク)14、14Aとのインターフェイスを備えており、このLAN14、14Aとインターネットファクシミリ装置1A、1Bとを通信可能に接続している。
【0022】
前記インターネットファクシミリ装置1A、1Bは、G3方式等によって原稿等の画データをファクシミリ送受信する機能を備えると共に、インターネット標準プロトコルであるTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を実装し、電子メールにて原稿等の画データを送受信するインターネットファクシミリ機能を備える。なお、画データが電子メールにて送受信されるために、その画データとして、TIFF形式によるものが生成され、これがMIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)のBase64等に基づきテキスト化されて電子メールに添付される。
【0023】
また、前記送信側インターネットファクシミリ装置1AのRAM3の所定の記憶領域には、図2に示すデータテーブルTが記憶されている。このデータテーブルTは、オペレータ等によって各短縮番号に割り当てて登録されたメールアドレス(宛先情報)と、そのメールアドレスに関連付けて記憶された宛先装置に関する情報が格納されたものである。具体的内容について説明すると、データテーブルTは、「短縮番号」欄、「相手先名」欄、「宛先」欄、「受信能力」欄、「能力交換機能」欄、「送達確認機能」欄及び「通信モード・ユーザ設定」欄からなり、「短縮番号」欄に登録された各短縮番号ごとに夫々の欄に各種情報が格納されており、各欄に格納される情報は、オペレータによる操作部10又は後述するクライアントPCからの操作により設定され得るようになっている。
【0024】
データテーブルTの「相手先名」欄には、宛先の氏名、会社名等の相手先名情報が格納されており、短縮番号にて送信する場合に参照されてディスプレイ10a等に相手先名が表示される。「宛先」欄には、宛先情報としてのメールアドレスが格納されており、送信に際して短縮番号が指定されると、この「宛先」欄に格納されたメールアドレスが送信すべき宛先として指定される。
【0025】
「受信能力」欄、「能力交換機能」欄及び「送達確認機能」欄には宛先装置の機能に関する情報(宛先装置の機能情報)が格納されている。「受信能力」欄には、例えば、宛先装置の受信処理可能な解像度についての情報が「dpi=」の後に、宛先装置の符号化方式についての情報が「image−coding=」の後に、宛先装置の印字可能な記録紙サイズについての情報が「paper−size=」の後に記載されている。「能力交換機能」欄には、宛先装置が後述する能力交換機能を備えているか否かの情報が格納されている。「送達確認機能」欄には、宛先装置が後述する送達確認機能を備えているか否かの情報が格納されている。「通信モード・ユーザ設定」欄には、各宛先に送信する際の通信モードについての情報(通信モードについては後に詳述する。)が格納されている。なおオペレータにより通信モードが設定されていない場合は、この「通信モード・ユーザ設定」欄には、初期値として「通信モード1」が格納されるようになっている。
【0026】
ここで、前記した通信モードについて説明する。前記送信側インターネットファクシミリ装置1Aは、図3に示すように、「通信モード1」乃至「通信モード5」の5種類の通信モードに対応している。
【0027】
すなわち、図3(a)に示すように、「通信モード1」によれば、送信側インターネットファクシミリ装置1Aは、通常のインターネットファクシミリ送信を行う(T1)。つまり、オリジナル画データをフォーマット変換して標準フォーマット(記録紙サイズがA4番、符号化方式がMH方式、解像度が200dpi等)の画データを生成し、例えば図4(a)に示すように、標準フォーマットの画データ15を添付した電子メールを生成して送信する。このとき、オリジナル画データは標準フォーマットの画データを送信した後に削除される。一方、この電子メールを受信する受信側インターネットファクシミリ装置1Bは、受信した標準フォーマットの画データの印刷をするなど通常の受信処理を行う。
【0028】
図3(b)に示すように、「通信モード2」によれば、送信側インターネットファクシミリ装置1Aは、オリジナル画データをフォーマット変換して標準フォーマットの画データを生成し、例えば図4(b)に示すように、送達確認を通知する電子メール(以下「送達確認メール」という。)の返信を要求するメッセージ16を記載すると共に、生成した標準フォーマットの画データ15を添付した電子メールを生成して送信する(T2)。つぎに、この電子メールを受信側インターネットファクシミリ装置が受信すると、印刷など通常の受信処理を行うほか、前記メッセージ16に従って、送達確認メールを生成してこれを送信側インターネットファクシミリ装置に返信する(T3)。なお、本明細書中において、送達確認メールの返信を要求するメッセージ16が記載された電子メールを受信して送達確認メールを返信する機能を「送達確認機能」という。
【0029】
図3(c)に示すように、「通信モード3」によれば、送信側インターネットファクシミリ装置1Aは、オリジナル画データをフォーマット変換して標準フォーマットの画データを生成し、例えば図5に示すような、宛先装置に送達確認メールの返信を要求するメッセージ16と、所定の要求があれば添付した標準フォーマットの画データより高品質の画データを送信する旨を通知する能力交換通知情報17と、オリジナル画データのフォーマットに関する情報(以下「オリジナル画データのフォーマット情報」という。)18とが記載された電子メールM1を生成してこれに標準フォーマットの画データ15を添付して送信する(T4)。
【0030】
一方、この電子メールM1を受信側インターネットファクシミリ装置1Bが受信すると、受信した電子メールM1から前記能力交換通知情報17と前記オリジナル画データのフォーマット情報18を取得して、例えば図6に示すような、自装置1Bの受信能力に関する情報(以下「受信能力情報」という。)19を記載した電子メールM2を生成して送信側インターネットファクシミリ装置1Aへ返信する(T5)。そして、この電子メールM2を送信側インターネットファクシミリ装置1Aが受信すると、前記受信能力情報19に基づき、受信側インターネットファクシミリ装置1Bの受信能力に応じたフォーマットの画データ(以下「高品質画データ」という。)をオリジナル画データからフォーマット変換して生成し、例えば図7に示すような、宛先装置に送達確認メールの返信を要求するメッセージ16を記載した電子メールに高品質画データ15Aを添付した電子メールM3を生成して受信側インターネットファクシミリ装置1Bに送信する(T6)。最後に、この電子メールM3を受信側インターネットファクシミリ装置1Bが受信すると、例えば図8に示すような、送達確認メッセージ34及び受信した電子メールM3のメッセージID欄35に指定された情報をオリジナルID欄32にを記載した電子メールM4を生成して前記送信側インターネットファクシミリ装置1Aに返信する(T7)。なお、本明細書中において、この送信側インターネットファクシミリ装置1Aと受信側インターネットファクシミリ装置1Bの間でなされる前記T4乃至T7の一連の通信手順に対処する機能を「能力交換機能」という。
【0031】
図3(d)に示すように、「通信モード4」によれば、送信側インターネットファクシミリ装置1Aは、標準フォーマットの画データより高品質の画データを生成し、例えば図4(b)に示すように、送達確認メールの返信を要求するメッセージ16を記載した電子メールに生成した高品質画データ15Aを添付して送信する(T8)。つぎに、この電子メールを受信側インターネットファクシミリ装置が受信すると、受信した高品質画データ15Aの印刷など通常の受信処理を行うほか、前記メッセージ16に従って、送達確認メールを生成してこれを送信側インターネットファクシミリ装置に返信する(T9)。
【0032】
図3(e)に示すように、「通信モード5」によれば、送信側インターネットファクシミリ装置1Aは、標準フォーマットの画データより高品質の画データを生成し、例えば図4(a)に示すように、これに送達確認メールの返信を要求するメッセージ16を含まない電子メールを生成し、これに生成した高品質の画データ15Aを添付して送信する(T10)。一方、この電子メールを受信する受信側インターネットファクシミリ装置1Bは、受信した高品質画データ15Aの印刷をするなど通常の受信処理を行う。
【0033】
以上説明したハードウエア構成、諸機能を備えた前記送信側インターネットファクシミリ装置1A及び前記受信側インターネットファクシミリ装置1Bは、例えば、図9に示すようなネットワーク環境Aに設置されて使用される。すなわち、前記送信側インターネットファクシミリ装置1Aは、LAN14を通じて、メールサーバ20、送信側インターネットファクシミリ装置1Aの配下のクライアントPC21、ルータ22等と、相互に通信可能に接続されており、インターネットを通じて能力交換機能を有する受信側インターネットファクシミリ装置1B、能力交換機能を有しないインターネットファクシミリ装置1C等と通信することが可能である。また、PSTN13を通じて他のG3FAX端末23とG3形式の画データを送受信することも可能である。
【0034】
以下、前記ネットワーク環境Aに設置された前記送信側インターネットファクシミリ装置1Aにおいて、読取部8から原稿が読み込まれて生成された画データ又はクライアントPC21からインターネットファクシミリ送信するために受信した画データを送信する場合の送信側インターネットファクシミリ装置1Aの動作について図10乃至図13に示すフローチャートに基づき説明する。なお、このフローチャートに基づき説明する動作は、前記送信側インターネットファクシミリ装置1AのROM4に記憶されている制御プログラム等に基づいてCPU2の発行する命令に従って行われる。
【0035】
まず、オペレータによる操作部10又はクライアントPC21からの操作により、画データの送信宛先及び送信開始の指示がなされると、図10のフローチャートに示すように、送信側インターネットファクシミリ装置1Aはこの指示を受付け(S1)、つぎに原稿を読み込んでオリジナル画データを生成し(S2)、指定された宛先装置の受信能力情報を前記データテーブルTにより検索する(S3)。宛先が短縮番号で指定されたときは、データテーブルTの当該短縮番号について「受信能力」欄に格納された受信能力情報を検索し、短縮番号を利用せずに操作部10又はクライアントPC21からの入力により宛先が指定されたときは、入力指定された宛先についてデータテーブルTの「宛先」欄を検索し、同じ宛先があれば、その宛先について「受信能力」欄に格納された受信能力情報を検索する。
【0036】
検索した結果、前記データテーブルTの「受信能力」欄に受信能力情報が格納されているときは(S4)、その受信能力情報に基づき例えば図14(a)に示すような宛先装置の受信能力を表示する受信能力表示画面24をディスプレイ10aに表示し、又は前記クライアントPC21に受信能力表示画面24の画面情報を送出してその表示装置に受信能力表示画面24が表示されるようにする(S5)。また、データテーブルTの「通信モード・ユーザ設定」欄に格納されている通信モードの確認をオペレータに求める表示24aも併せて行われ、オペレータは、「Y」又は「N」を操作部10等から入力することにより、予め設定された通信モードにて送信するか或いは通信モードを変更するのか選択できるようになっている。
【0037】
なお、この受信能力表示画面24において表示される画データのフォーマットは、前記データテーブルTの当該宛先情報についての「受信能力」欄に格納された受信能力情報に基づく表示がなされる。例えば、「解像度」欄に示された画データの解像度「400dpi」はデータテーブルTの受信能力情報の「dpi=」の後「,」の前に指定された情報が、「符号化方式」欄に示された画データの符号化方式「MMR」は、受信能力情報の「image−coding=」の後「,」の前に示された情報が、「記録紙サイズ」欄に示された記録紙サイズを示す「A4」は、受信能力情報の「paper−size=」の後に指定された情報に基づき表示される。
【0038】
前記S5において、表示された受信能力表示画面24上から、オペレータによって「Y」又は「N」が入力されると、その入力が「Y」であるか否かの判断を行い(S6)、「Y」が入力された場合は、図14(b)に示す通信モード入力画面25をディスプレイ10aに表示し、又は前記クライアントPC21に通信モード入力画面25の画面情報を送出してその表示装置に前記通信モード入力画面25が表示されるようにする(S7)。
【0039】
つぎに、前記S6において、「Y」が入力されなかった(「N」が入力された)と判断したとき、及び前記S7の画面表示において、オペレータによりこの画面25上から通信モードが入力指定されたときは、入力指定された通信モードが1乃至3のいずれかであるか否かの判断を行う(S8)。
【0040】
指定された通信モードが1であると判断したときは(S9)、オリジナル画データから標準フォーマットの画データを生成し(S10)、この標準フォーマットの画データを電子メールに添付して(S11)、指定された宛先へ送信し(S12)、その後保持しているオリジナル画データを削除する(S13)。
【0041】
指定された通信モードが2であると判断したときは(S14)、オリジナル画データから標準フォーマットの画データを生成し(S15)、図4(b)に示したように、送達確認メールの返信を要求するメッセージ16が記載された電子メールに前記S15において生成した標準フォーマットの画データを添付した電子メールを生成して(S16)、指定された宛先へ送信し(S12)、保持しているオリジナル画データを削除する(S13)。
【0042】
前記S15において通信モードが2でない(3である)と判断したときは、オリジナル画データをフォーマット変換して標準フォーマットの画データを生成し(S17)、図5に示したように、前記送達確認メールの返信を要求するメッセージ16、前記能力交換通知情報17及びオリジナル画データのフォーマット情報18が記載された電子メールに前記S17において生成した標準フォーマットの画データ15を添付した電子メールM1を生成して(S18)、指定された宛先へ送信する(S19)。
【0043】
一方、前記S8において、通信モードが1乃至3の何れでもないと判断したときは、図15(a)に示すように、送信すべき画データのフォーマットの確認をオペレータに要求するフォーマット確認画面26を表示し、又は前記クライアントPC21にその画面情報を送出して、そのクライアントPC21の表示装置に前記フォーマット確認画面26が表示されるようにする(S20)。このフォーマット確認画面26では、表示する画データのフォーマットに対してオペレータに「Y」又は「N」の入力を要求することによりオペレータの意図を確認する。なお、このフォーマット確認画面26において表示される画データのフォーマットも前述した受信能力表示画面24が表示される場合と同様に、その表示は前記データテーブルTの当該宛先情報についての「受信能力」欄に格納された受信能力情報に基づいて行われる。
【0044】
このフォーマット確認画面26において、オペレータにより予め設定された通信モードを変更すべく「Y」が入力されると(S21)、つぎに、図15(b)に示すような、フォーマット指定画面27をディスプレイ10aに表示し、又はその画面情報をクライアントPC21に送出する(S22)。このフォーマット指定画面27上から、オペレータにより送信すべき画データのフォーマットが入力されると、つぎに入力指定されたフォーマットの画データをオリジナル画データから生成する(S23)。一方、前記S21において、オペレータにより表示された画データのフォーマットによる送信を認めるべく、「N」が入力されると、フォーマット確認画面26において表示されたフォーマットの画データがオリジナル画データから生成される(S24)。
【0045】
つぎに、前記S5において表示された通信モード及び前記S7において表示した通信モード入力画面25において指定された通信モードが4であるか否か判断され(S25)、通信モードが4であるときは、指定された宛先の装置が送達確認機能を備えているか否かを当該宛先につきデータテーブルTの「送達確認機能」欄に格納された情報に基づき行う(S26)。宛先装置が送達確認機能を備えていないと判断したときは、図16に示すように、宛先装置の送達確認機能の有無を確認できない旨及び送達確認メールを要求するか否かを指定するための送達確認通知指定画面28をディスプレイ10aに表示し、又はその画面情報をクライアントPC21に送出する(S27)。
【0046】
前記S26において宛先装置が送達確認機能を備えていると判断した場合、及び前記S27においてオペレータによって「Y」が入力された場合は(S28)、つぎに、図4(b)に示したように、送達確認メールの返信を要求するメッセージ16が記載された電子メールに前記S23又は前記S24において生成した高品質画データ15Aが添付された電子メールを生成して(S29)、指定された宛先へ送信し(S30)、最後にオリジナル画データを削除する(S31)。
【0047】
一方、前記S25において、指定された通信モードが4でないと判断したとき、及び前記S28において「Y」が入力されなかった(「N」が入力された)と判断したときは、図4(a)に示したように、送達確認メールの返信を要求するメッセージ16を含まない電子メールに、前記S23又は前記S24において生成した高品質画データが添付された電子メールを生成して(S32)、指定された宛先へ送信し(S30)、最後にオリジナル画データを削除する(S31)。
【0048】
一方、前記S4において、宛先装置の受信能力情報が登録されていないと判断したときは、図14(c)に示すように、受信能力情報が登録されていない旨及び通信モードの指定を確認する画面33を表示する(S33)。通信モードの指定の確認は、オペレータに「Y」又は「N」の入力を要求することにより行われ、オペレータにより通信モードを指定すべく、「Y」が入力されると(S34)、つぎに、図14(b)に示す前記通信モード入力画面25をディスプレイ10aに表示し、又は前記クライアントPC21にその画面情報を送出してその表示装置に表示されるようにする(S35)。そして、オペレータによりこの画面25において通信モードが入力指定されると、インターネットファクシミリ装置1は、その入力指定された通信モードで画データの送信を行う(S36)。すなわち、「入力モード1」が指定された場合にあっては、以後前記S10乃至S12の動作を順次実行し、「入力モード2」が指定された場合にあっては、次に、前記S15、S16及び前記S12の動作を順次実行し、「入力モード3」が指定された場合にあっては、前記S17乃至S19の動作を順次実行し、「入力モード4」が指定された場合にあっては、前記S29乃至S30の動作を順次実行し、「入力モード5」が指定された場合にあっては、前記S32、S30の動作を順次実行する。
【0049】
つぎに、前記S36において、「通信モード3」以外の通信モードで送信した場合にのみ(S37)、保持しているオリジナル画データを削除する(S38)。
【0050】
前記S34において、「Y」が入力されなかった(「N」が入力された)と判断した場合は、宛先装置が能力交換機能を備えるか否かを当該宛先につき、前記データテーブルTの「能力交換機能」欄に格納された情報に基づき判断し(S39)、能力交換機能を備えると判断したときは、「通信モード3」で送信を行い(S40)、能力交換機能を備えていないと判断したときは、つぎに、宛先装置が送達確認機能を備えるか否かを当該宛先につき、前記データテーブルTの「送達確認機能」欄に格納された情報に基づき判断し(S41)、送達確認機能を備えると判断したときは、「通信モード2」で送信を行った後(S42)、保持しているオリジナル画データを削除する(S43)。一方、前記S41において、送達確認機能を備えないと判断したときは、「通信モード1」で送信を行った後(S44)、保持しているオリジナル画データを削除する(S43)。
【0051】
つぎに、「通信モード1乃至5」の何れにも対処可能な能力交換機能を備えた受信側インターネットファクシミリ装置1Bが電子メールを受信するときの動作を図17に示すフローチャートに基づき説明する。なお、このフローチャート基づき説明する動作は、前記受信側インターネットファクシミリ装置1BのROM4に記憶されている制御プログラム等に基づいてCPU2の発行する命令に従って行われる。
【0052】
前記受信側インターネットファクシミリ装置1Bが電子メールを受信し、その内容を解析した結果、該電子メールがインターネットファクシミリである場合に(S51)、受信した電子メールに、図5の電子メールM1に示したような、送達確認メールの返信を要求するメッセージ16が含まれているか否かを判断し(S52)、メッセージ16が含まれないと判断したときは、当該通信は、「通信モード1」又は「通信モード5」であるとして、受信した画データの印刷、配信等の通常の処理を行う(S53)。
【0053】
前記S52において、メッセージ16が含まれると判断した場合は、つぎにその受信した電子メールに、図5の電子メールM1に示したような、前記能力交換通知情報17及びオリジナル画データのフォーマット情報18が含まれているか否かを判断する(S54)。能力交換通知情報17及びオリジナル画データのフォーマット情報18が含まれていると判断したときは、当該通信は、「通信モード3」であると判断して、つぎに、図6に示したような、標準フォーマットより高品質の画データを要求する電子メールM2を生成して(S55)、これを送信する(S56)。
【0054】
この電子メールM2の内容を詳細に説明すると、宛先としてメールヘッダの宛先指定欄29に前記送信側インターネットファクシミリ装置1Aのメールアドレスが記載され、本文欄には人が読解可能な情報30が記載され、さらに前記送信側インターネットファクシミリ装置1Aに対する装置読み込み情報31が記載されている。前記装置読み込み情報31の中には、さらに、先に受信した電子メールM1等のメッセージID欄35に指定されたメッセージIDが記載されたオリジナルメッセージID欄32と、受信側インターネットファクシミリ装置1Bの受信能力情報19が記載されている。このため、前記送信側インターネットファクシミリ装置1Aは、この電子メールM2を受信すると、前記オリジナルメッセージID欄32に記載されたオリジナルメッセージIDに基づき、先に送信した電子メールM1に対する応答であると判断して、「通信モード3」に従った通信を行う。
【0055】
つぎに、前記S54において、受信側インターネットファクシミリ装置1Bが、能力交換通知情報がないと判断したときは、当該通信は、「通信モード2」又は「通信モード4」であるとして、送達確認メールを生成し、前記送信側インターネットファクシミリ装置1Aにこれを返信する(S57)。
【0056】
つぎに、前記S56において受信側インターネットファクシミリ装置1Bにより送信された電子メールを前記送信側インターネットファクシミリ装置1Aが受信したときの動作について図18に示すフローチャートに基づき以下に説明する。なお、このフローチャートに基づき説明する動作も、前記送信側インターネットファクシミリ装置1AのROM4に記憶されている制御プログラム等に基づいてCPU2の発行する命令に従って行われる。
【0057】
前記送信側インターネットファクシミリ装置1Aが電子メールを受信し、その内容を解析した結果、該電子メールがインターネットファクシミリである場合に(S101)、図6の電子メールM2に示したような、オリジナルメッセージID欄32の中に先に送信した電子メールM1のオリジナルメッセージIDがあるか否かにより、先に送信した電子メールM1に対する応答であるか否かを判断し(S102)、当該オリジナルメッセージID含まれる場合は、同じく装置読み込み情報31の中に前記受信能力情報19が含まれるか否かを判断し(S103)、含まれる場合はこの受信能力情報19を取得して(S104)、取得した受信能力情報19に応じたフォーマットの高品質画データをオリジナル画データから生成し(S105)、送達確認の通知を要求するメッセージ16を含む電子メールにこの高品質画データ15Aを添付したものを生成して(S106)、前記受信側インターネットファクシミリ装置1Bに送信する(S107)。
【0058】
前記S102において、当該オリジナルメッセージIDが含まれないと判断した場合は、受信した電子メールを、通常のインターネットファクシミリであるとして、印刷その他の処理を実行する(S108)。
【0059】
前記S103において、受信能力情報19が含まれないと判断したときは、受信した電子メールは、送達確認メールであるとして、送信履歴情報を更新する(S109)。
【0060】
前記S107において送信した電子メールM3が前記受信側インターネットファクシミリ装置1Bによって受信されると、受信側インターネットファクシミリ装置1Bは、図17のフローチャートに示した一連の動作を実行する。すなわち、送達確認メールの返信を要求するメッセージ16が記載され、能力交換通知情報17が記載されていない前記電子メールM3を受信すると(S51)、前記メッセージ16があると判断すると共に(S52)、能力交換通知情報がその電子メールに含まれないと判断し(S54)、最後に、オリジナルメッセージID欄32に受信した電子メールM3のメッセージIDを記載すると共に、電子メールM3を受信処理した旨を示す処理完了メッセージ34を記載した送達確認メール(電子メール)M4を前記送信側インターネットファクシミリ装置1Aに対して返信する(S57)。
【0061】
一方、この送達確認メールM4の返信を受けた前記送信側インターネットファクシミリ装置1Aは、図18のフローチャートに従って動作をする。すなわち、送達確認メールM4を受信し(S101)、送達確認メールM4にオリジナルメッセージID欄32に記載されたオリジナルメッセージIDから先に送信した電子メールM3に対する応答であると判断し、受信能力情報が記載されていないことから前記S109へ移行して、この送達確認メールM4の処理完了メッセージ34から高品質画データが受信側インターネットファクシミリ装置1Bに受信処理されたとする情報を取得して送信履歴情報を更新する。
【0062】
【発明の効果】
請求項1記載の(送信側)インターネットファクシミリ装置は、内部に記憶する宛先情報に関連付けてその宛先情報に係る宛先装置の受信能力情報を記憶する宛先受信能力情報記憶手段と、送信に際して宛先情報が指定されると、当該宛先情報に関連付けられた宛先装置の受信能力情報を表示し、画データの送信手段として前記第1送信手段又は前記第2送信手段の指定を受付け、指定された送信手段により画データの送信を行う指定送信手段と、を備えたものであるので、宛先受信能力情報記憶手段に宛先装置の受信能力情報が記憶されているときは、オペレータは画データを送信するに際して、表示された情報から宛先装置の有する受信能力を把握した上で、適切な送信方法を選択することが可能できる。
【0063】
請求項2記載の(送信側)インターネットファクシミリ装置は、請求項1記載のインターネットファクシミリ装置において、前記宛先装置の受信能力情報の表示は、自装置が備えるディスプレイに行われるものであるので、請求項1記載のインターネットファクシミリ装置と同様の効果を有すると共に、自装置上で宛先装置の受信能力情報を確認できるので、同じく自装置上に設けられた操作部の操作を簡便に行うことができる。
【0064】
請求項3記載の(送信側)インターネットファクシミリ装置は、内部に記憶する宛先情報に関連付けてその宛先情報に係る宛先装置の受信能力情報を記憶する宛先受信能力情報記憶手段と、送信に際して宛先情報が指定されると、当該宛先情報に関連付けられた宛先装置の受信能力情報をネットワークを通じて接続された他の端末へ送出し、前記他の端末から画データの送信手段として前記第1送信手段又は前記第2送信手段の指定を受付け、指定された送信手段により画データの送信を行う指定送信手段と、を備えたものであるので、例えば、クライアント/サーバシステムを構成するインターネットファクシミリ装置であっても請求項1記載のインターネットファクシミリ装置と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインターネットファクシミリ装置のハードウエア構成の一例を示したブロック図である。
【図2】宛先装置の機能情報等を宛先情報に関連付けて格納したデータテーブルの一例を示した図である。
【図3】通信モードの説明図であって、送信側と受信側インターネットファクシミリ装置間の通信手順を示したシーケンス図である。
【図4】標準フォーマット(又は高品質)の画データが添付された電子メールの一例を示した図である。
【図5】送達確認メールの返信を要求するメッセージ、能力交換通知情報、オリジナル画データのフォーマット情報を含む電子メールに標準フォーマットの画データが添付された電子メールの一例を示した図である。
【図6】高品質画データを送信側インターネットファクシミリ装置に要求する受信側インターネットファクシミリ装置が送信する電子メールの一例を示した図である。
【図7】受信側インターネットファクシミリ装置の要求に応じて送信側インターネットファクシミリ装置が送信する高品質画データが添付された電子メールの一例を示した図である。
【図8】送信側インターネットファクシミリ装置の要求に応じて受信側インターネットファクシミリ装置が送信する送達確認メールの一例を示した図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るインターネットファクシミリ装置が設置されたネットワーク環境の一例を示したブロック図である。
【図10】送信側インターネットファクシミリ装置が画データを送信するときの動作を示したフローチャートである。
【図11】送信側インターネットファクシミリ装置が画データを送信するときの動作を示したフローチャートである。
【図12】送信側インターネットファクシミリ装置が画データを送信するときの動作を示したフローチャートである。
【図13】送信側インターネットファクシミリ装置が画データを送信するときの動作を示したフローチャートである。
【図14】受信能力表示画面、送信モード入力画面等の一例を示した図である。
【図15】フォーマット確認画面及びフォーマット指定画面の一例を示した図である。
【図16】送達確認通知指定画面の一例を示した図である。
【図17】受信側インターネットファクシミリ装置が電子メールを受信するときの動作を示したフローチャートである。
【図18】送信側インターネットファクシミリ装置が電子メールを受信するときの動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
T データテーブル(受信能力記憶手段)
1A 送信側インターネットファクシミリ装置
1B 受信側インターネットファクシミリ装置
2 CPU
3 RAM
4 ROM
10 操作部
10a ディスプレイ
14 LAN(ネットワーク)
15 標準フォーマットの画データ
16 送達確認メールの返信を要求するメッセージ
17 能力交換通知情報
18 オリジナル画データのフォーマット情報
19 受信能力情報
21 クライアントPC(ネットワークを通じて接続された他の端末)
24 受信能力表示画面
25 送信モード入力画面
M1 標準フォーマットとオリジナル画データのフォーマット情報を含む電子メール
M2 受信側インターネットファクシミリ装置の受信能力が記載された電子メール
M3 受信能力情報に基づき生成した画データを添付した電子メール
Claims (4)
- 標準フォーマットの画データとオリジナル画データのフォーマット情報を含む電子メールを生成して受信側インターネットファクシミリ装置へ送信し、この電子メールを受信した受信側インターネットファクシミリ装置から該装置の受信能力情報が記載された電子メールを受信した後、オリジナル画データから前記受信能力情報に基づき生成した画データを前記受信側インターネットファクシミリ装置へ電子メールにて送信する能力交換機能を利用して画データを送信する第1送信手段と、前記能力交換機能を利用せずに電子メールにて画データを送信する第2送信手段と、を備えたインターネットファクシミリ装置において、
内部に記憶する宛先情報に関連付けてその宛先情報に係る宛先装置の受信能力情報を記憶する宛先受信能力情報記憶手段と、送信に際して宛先情報が指定されると、当該宛先情報に関連付けられた宛先装置の受信能力情報を表示し、画データの送信手段として前記第1送信手段又は前記第2送信手段の指定を受付け、指定された送信手段により画データの送信を行う指定送信手段と、を備えたことを特徴とするインターネットファクシミリ装置。 - 請求項1記載のインターネットファクシミリ装置において、前記宛先装置の受信能力情報の表示は、自装置が備えるディスプレイに行われることを特徴とするインターネットファクシミリ装置。
- 標準フォーマットの画データとオリジナル画データのフォーマット情報を含む電子メールを生成して受信側インターネットファクシミリ装置へ送信し、この電子メールを受信した受信側インターネットファクシミリ装置から該装置の受信能力情報が記載された電子メールを受信した後、オリジナル画データから前記受信能力情報に基づき生成した画データを前記受信側インターネットファクシミリ装置へ電子メールにて送信する能力交換機能を利用して画データを送信する第1送信手段と、前記能力交換機能を利用せずに電子メールにて画データを送信する第2送信手段と、を備えたインターネットファクシミリ装置において、
内部に記憶する宛先情報に関連付けてその宛先情報に係る宛先装置の受信能力情報を記憶する宛先受信能力情報記憶手段と、送信に際して宛先情報が指定されると、当該宛先情報に関連付けられた宛先装置の受信能力情報をネットワークを通じて接続された他の端末へ送出し、前記他の端末から画データの送信手段として前記第1送信手段又は前記第2送信手段の指定を受付け、指定された送信手段により画データの送信を行う指定送信手段と、を備えたことを特徴とするインターネットファクシミリ装置。 - 請求項1乃至3の何れか1に記載のインターネットファクシミリ装置において、内部に記憶する宛先情報に関連付けてその宛先情報に係る宛先装置が前記能力交換機能を備えているか否かを示す情報を記憶する能力交換機能情報記憶手段をさらに備え、
前記指定送信手段は、指定された送信手段が第1送信手段であっても、送信に際して指定された前記宛先情報に関連付けて、当該宛先情報に係る宛先装置が能力交換機能を備えていないことを示す情報が前記能力交換機能情報記憶手段に記憶されている場合は、前記第2送信手段にて画データの送信を行うことを特徴とするインターネットファクシミリ装置。
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