JP3822671B2 - 引手 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建具や家具等の引戸や扉類に取り付けられる引手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来引戸類に取り付けされる引手90は、図9に示されるように、表面に指掛凹部92を有するケーシング91と、その表面周囲に外方へ向かって張り出しされるフランジ部93とを備えて構成されている。
【0003】
上記引手90の取り付けに際しては、引戸94に掘込穴95を設け、この掘込穴95にケーシング91を埋設し、指掛凹部92の上壁96と下壁97とから掘込穴95の側壁へとくぎ98をそれぞれ打ち込みして固定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、くぎ98を上壁96と下壁97とに垂直に打ち込みして取り付けする場合には、指掛凹部92の上下寸法で金槌の打ち込みストロークが規制されるために、打ち込みに力を加えられないものであった。特に、上壁96に向けて下側から打ち上げ作業することは、著しく面倒となるものであり、いずれにしても組付け作業に手間と時間とがかかるものであった。
【0005】
また、打ち込み作業に際しては、指掛凹部92から離れる前面側から斜めにくぎ98を打ち込みがちとなるもので、斜め打ち込みしたときにはくぎ98の頭部が上壁96と下壁97とから斜めに露出するおそれが避けられなかった。くぎ98の頭部が僅かでも斜めに露出すると、使用者の指先に触れてしまう可能性があった。
【0006】
さらに、引戸94を継続使用すると、開閉時の柱等との衝撃の繰り返しによってくぎ98が上壁96と下壁97とから早期に浮き出てくることがある。その結果、使用者の指先に触れるばかりか、引手90が脱落することが懸念される。
【0007】
くぎ98に代えてねじを使用することもあるが、ねじ込みに際には、ドライバーが指掛凹部92に規制されて斜めから使用されるもので、依然作業が面倒となるものであった。また、叙述と同様に斜めの露出と浮き出しとが避けられないものであった。
【0008】
本発明は、このような事情に対処してなされたもので、引手を掘込穴に簡単にワンタッチで取り付けし、安全性を高めるようにした引手を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するための本発明の構成は、次のとおりである。
請求項1に記載した発明は、表面に指掛凹部を有するとともに外径の一部に段部が凹設されるケーシングと、このケーシングの表面周囲に張り出しされるフランジ部とを備えてなる一組の引手本体が形成され、一組の引手本体には段部に設けられる係止受部と、この係止受部に係入する弾性係止片とが対向して複数列設けられているとともに、これら複数列設けられた係止受部と弾性係止片とは各列のピッチが略同一に形成され、かつ、係止受部と弾性係止片とのいずれか一方についてピッチを均等の幅でずらした状態で各列が設けられており、それら弾性係止片と係止受部のいずれか一方又は双方が戸の厚み方向に複数個形成され、戸に穿設した貫通孔の両面からケーシングが嵌入されて組付けされていることを特徴としている。
【0010】
この構成によれば、戸に穿設された貫通孔の両面から一組の引手本体双方のケーシングを嵌入すると弾性係止片が対向して設けられた係止受部に係入する。その結果、弾性作用によって係止された状態で一組の引手本体が組付けされ、戸に取付けされる。弾性係止片と係止受部のいずれか一方又は双方は戸の厚み方向に複数個形成されているので、戸の厚みに応じて戸と引手とが密接して固定される位置で弾性係止片は係止受部に係入し、取付けされる。
また、係止受部と弾性係止片との係止する位置が多くなるので、確実に係止されて引手は取付けされる。
さらに、複数列設けられた係止受部と弾性係止片のいずれか一方は、各列のピッチは同一でありながらピッチが均等の幅にずれた状態で設けられる。係止受部と弾性係止片とは、複数列設けられた弾性係止片のいずれかが係止受部の所望の位置で係止される。即ち、ピッチ幅を狭くしなくても戸の厚みにきめ細かく対応し、戸と引手とがより密接して固定された位置で弾性係止片は係止受部に係入し、取付けされる。
【0011】
請求項2に記載した発明は、表面に指掛凹部を有するとともに外径の一部に段部が凹設されるケーシングと、このケーシングの表面周囲に張り出しされるフランジ部とを備えてなる引手本体と、表面に平面状のカバー部を有するとともに前記ケーシングの外径位置に対応して突設されるガイドポストと、このガイドポストの一部に凹設される段部を有するカバー本体とから成り、引手本体とカバー本体の段部に設けられる係止受部と、この係止受部に係入する弾性係止片とが対向して複数列設けられているとともに、これら複数列設けられた係止受部と弾性係止片とは各列のピッチが略同一に形成され、かつ、係止受部と弾性係止片とのいずれか一方についてピッチを均等の幅でずらした状態で各列が設けられており、それら弾性係止片と係止受部のいずれか一方又は双方が戸の厚み方向に複数個形成され、戸に穿設した貫通孔の両面からケーシングとガイドポストとが嵌入されて引手本体とカバー本体とが組付けされていることを特徴としている。
【0012】
この構成によれば、戸に穿設された貫通孔の両面から引手本体のケーシングとカバー本体のガイドポストとを嵌入すると弾性係止片が対向して設けられた係止受部に係入する。その結果、弾性作用により係止された状態でとなり、一面には引手本体が設けられ、他面にはカバー本体が設けられた状態で組付けされる。弾性係止片と係止受部のいずれか一方又は双方は戸の厚み方向に複数個形成されているので、戸の厚みに応じて戸と引手とが密接して固定される位置で弾性係止片は係止受部に係入し、取付けされる。
また、係止受部と弾性係止片との係止する位置が多くなるので、確実に係止されて引手は取付けされる。
さらに、複数列設けられた係止受部と弾性係止片のいずれか一方は、各列のピッチは同一でありながらピッチが均等の幅にずれた状態で設けられる。係止受部と弾性係止片とは、複数列設けられた弾性係止片のいずれかが係止受部の所望の位置で係止される。即ち、ピッチ幅を狭くしなくても戸の厚みにきめ細かく対応し、戸と引手とがより密接して固定された位置で弾性係止片は係止受部に係入し、取付けされる。
【0013】
また、請求項3において、弾性係止片がケーシング又はガイドポストの底面からその外径内側に突設されている。
【0014】
この手段によると、弾性係止片と係止受部とが貫通孔内で係止された状態で、引手が取付けされる。
【0015】
また、請求項4において、弾性係止片の先端に係止受部に向けて係止爪が突設されている。
【0016】
この手段によると、弾性係止片の先端に突設された係止爪が確実に係止受部にで係止し、引手が取付けされる。
【0017】
また、請求項5において、係止受部と弾性係止片とがそれぞれケーシングの対角に略対称形に設けられている。
【0018】
この手段によると、引手の取付時に引手本体の向きを問わず引手は取付けされる。また、少なくとも4ヵ所で係止受部と弾性係止片とが係止し、確実に引手が取付けされる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図5は、引戸の両面に引手を取付ける場合の一実施の形態を示したものである。
【0026】
引手1は、同一の形状を有する一組の引手本体2,3から概略構成される。引手本体2,3はそれぞれ全体が樹脂成形されるのが好ましい。
【0027】
引手本体2は、表面に指掛凹部22を有するとともに外径の一部に段部24が凹設されるケーシング21とこのケーシング21の表面周囲に張り出しされるフランジ部23とを有し、一組の引手本体2,3を組付けるために段部24に設けられる係止受部25と弾性係止片26とから構成される。図示するように、ケーシング21の外径は略略小判形を呈するが、その他に平面視矩形や環状等の各種形態を採用することができる。また、ケーシング21は貫通孔41の径と略略同径とし、同一径で底面21aまで延長する。
【0028】
段部24は、ケーシング21の外径の一部を凹設して形成することができ、本実施の形態においてはケーシング21の上下方向にそれぞれ対角の位置に段部24a,24bが凹設されている。段部24にはケーシング21の底面21aに向かって傾斜を有する案内面241を形成することができる。
【0029】
係止受部25は、前記弾性係止片26と引手本体2の上下に対向して設けられるものであって、段部24に断面略三角形を呈し後述する係止爪37が係止するのに必要な深さの溝状に形成することができ、段部24a,24bそれぞれに係止受部25a,25bが設けられている。係止受部25は、引戸4の厚みによって係止爪37の係入する位置を変更することができるように、引戸4の厚み方向に複数個連続して設けることが望ましい。
【0030】
弾性係止片26は、係止受部25と引手本体2の上下に対向して設けられるものであって、ケーシング21の底面21aからその外径内側であって対となる引手本体3に設けられた係止受部35と対向する位置に設けられ、それぞれ係止受部35a,35bに対応して弾性係止片26a,26bを設けることができる。弾性係止片26はその内側面261を先端外方へ傾斜して形成することができ、先端には内側方向に向かって断面略三角形状を呈する係止爪27(27a,27b)を突設させることができる。一方、弾性係止片26の外側面262には弾性係止片26に弾性を与えるために空所28(28a,28b)を設けることができる。
【0031】
次に、引手1の引戸4への取付けについて説明する。
まず、引戸4には,引手本体2,3を取付ける位置に貫通孔41を穿設しておく。貫通孔41の両面からケーシング21,31を貫通孔41の内壁42に沿って嵌入させる。弾性係止片26,36はそれぞれ段部34,24に設けられた案内面341,241に案内されて係止受部35,25への係入を開始する。このとき、弾性係止片26,36は、空所28,38によって曲げ弾性が得られるので、係止受部35,25と反対の方向に湾曲する。そして、弾性係止片26,36の係止爪27,37は、ケーシング21の引戸4の厚み方向に複数個形成された係止受部35,25のいずれかに係入する。その結果、引戸4の厚みに応じて引戸4の表面43とフランジ部23,33の裏面23a,33aとの間に隙間の生じない状態で係止爪27,37は係入し、引手本体2と引手本体3とが組付けされる。
【0032】
なお、引手本体2,3は同一の形状を有しており、しかも、引手本体2の係止受部25と弾性係止片26、及び引手本体3の係止受部35と弾性係止片36とをケーシング21,31の対角にそれぞれ対称形となるように配置して並設させたので、引手本体2,3いずれかの上下方向を逆にしても組付けすることができる。具体的には、引手本体2の係止受部25aに引手本体3の係止爪37bが係入するが如くである。
【0033】
以上より、本実施の形態によれば、引手1は一組の引手本体2,3を引戸4に穿設された貫通孔41の両面から嵌入させ、弾性係止片26,36をそれぞれに対向する係止受部35,25に弾性力を利用して係止させるだけのワンタッチで、引手本体2と引手本体3とを組付けることができる。特に、弾性係止片26,36に係止爪27,37を設けることにより、深い係止状態を得ることができる。また、係止受部25,35を引戸4の厚み方向に複数個連続して形成しているので、引戸4の厚みに応じて、引戸4の表面42とフランジ部23の裏面23aとの間に隙間の生じない状態で引手本体2,3を組付けすることができる。
【0034】
また、係止受部25,35と弾性係止片26,36とをケーシング21,31の対角にそれぞれ対称形となるように配置して並設させたので、引手本体2,3の上下方向を気にすることなく組付けすることができるとともに、このような構成とすることで、少なくとも4ヵ所で係止状態を得ることができるので、安定した状態で確実に引手本体2,3を取付けることができる。
【0035】
さらに、引手本体2,3の形状を同一形状としたことにより、一つの型で量産することができる。しかも、引手1の運搬、管理等についても簡素化が図られる。
【0036】
図6は、引戸の一面に引手を取付ける場合の一実施の形態を示したものである。
【0037】
本実施の形態における引手1は、引手本体2とカバー本体5とから概略構成される。なお、引手本体2については、前述の実施の形態と同様の構成を採用しているので説明を省略する。また、カバー本体5についても引手本体2と同様に形状等を有する構成部分については説明を省略する。
【0038】
カバー本体5は、表面に平面上のカバー部52を有するとともに対となる引手本体2のケーシング21の外径位置に対応して突設されるガイドポスト51と、ガイドポスト51の一部に凹設される段部24とを有し、一組の引手本体2とカバー本体5とを組付けるために段部54に設けられる係止受部55と弾性係止片56とから構成される。なお、引手本体2と同様、カバー本体5についても全体が樹脂成形されるのが好ましい。
【0039】
前記ガイドポスト51は、引手1の取付けの際の位置決めのものであって、カバー部の52の裏面から突設されている。図示するように、ガイドポスト51は引手本体2のケーシング21の指掛凹部22の外径となる部分を切除した形状に形成し、貫通孔41の上下方向の内壁42a,42bと当接する位置に設けることができる。そして、外径を同一のまま引戸4の厚みに応じて延長する。そして、このガイドポスト51に段部54、係止受部55、弾性係止片56が設けられている。
【0040】
次に、引手本体2とカバー本体5との取付け動作について説明する。
引戸4に穿設した貫通孔41の両面からケーシング21とガイドポスト51を貫通孔41の内壁42に沿って嵌入させる。弾性係止片26,56はそれぞれ段部54,24に設けられた案内面541,241に案内されて係止受部55,25への係入を開始する。このとき、弾性係止片26,56は、空所28,58によって曲げ弾性が得られるので、係止受部55,25と反対の方向に湾曲する。そして、弾性係止片26,56の係止爪27,57は、ケーシング21の引戸4の厚み方向に複数個形成された係止受部55,25のいずれかに係入する。その他の動作は、前述の実施の形態と同様であり、これにより、引手本体2とカバー本体5とが組付けされる。
【0041】
以上より、本実施の形態によれば、例えば、収納用引戸の如く引戸の片面に引手を必要としないような場合においてもワンタッチで、貫通孔41を閉塞させて引手本体2とカバー本体5とを組み付けることができる。
【0042】
なお、本実施の形態においては、カバー本体5にガイドポスト51をカバー部52の裏面に突設させる構成を示したが、これに限られず、ガイドポスト51に代えて、引手本体2に備えられたケーシング21と同様のケーシングを備える構成とすることもできる。
【0043】
図7,図8は、係止受部と弾性係止片についての他の実施の形態を示したものである。
【0044】
上述の実施の形態においては、係止受部と弾性係止片とをそれぞれの位置に一列だけ設けたものを示したが、係止受部65、弾性係止片66をそれぞれ複数列設けることもできる。即ち、図7に示すように、係止受部65、弾性係止片66について、それぞれ2列ずつ(係止受部65A,65B、弾性係止片66A,66B)並列させて形成することができる。そして、同一のピッチで厚み方向に複数個連続する係止受部65Aと係止受部65Bのピッチを半ピッチずつずらした状態でケーシング21の底面21a側から開始し、段部64に設けることが好ましい。具体的には、例えば係止受部65A、65Bそれぞれのピッチを約1mmとした場合に、係止受部65Aのピッチに対して係止受部65Bのピッチを約0.5mmずらして設けることができる。その結果、この半ピッチずつずらし、且つ引戸4の厚み方向に複数個連続して設けられた係止受部65A,65Bのいずれかに対となる引手本体の複数列設けられた弾性係止片の少なくとも一方の片が係入し、係止される。
【0045】
これによると、係止受部65と弾性係止片66を複数列設けることにより、係止状態となる箇所が増加し、さらに安定した状態で引手1の組付けを行うことができる。また、複数列設けた係止受部65A,65Bのピッチを半ピッチずらした状態で設けることにより、ピッチ幅を狭くしなくても弾性係止片66の係止位置が多様化するので、引戸4と引手1とがより密接に固定される位置で係止し、きめ細かい戸厚対応が可能となる。
【0046】
なお、図8に示すように、係止受部65を3列設けた場合もピッチが均等の幅でずれた状態となるように、係止受部65A,65B,65Cの開始位置を約3分の1ピッチずつずれた状態で異なる位置に設けることが好ましく、3列以上となっても同様にすることができる。即ち、ピッチをP、係止受部65及び弾性係止片66の列数をnとすると、ピッチはP/nずつずれた位置から開始させることができる。また、係止受部65A,65Bのピッチの開始位置をずらすのではなく、逆に弾性係止片66A,66Bのピッチの位置をずらすことによっても同様の効果を得ることができる。
【0047】
なお、上述の全ての実施の形態において、係止受部25,35,55,65をそれぞれ引戸4の厚み方向に複数個形成する場合を示したが、この逆に弾性係止片26,36,56,66をそれぞれ引戸4の厚み方向に複数個形成し、単数の係止受部25,35,55,65に複数個連続する弾性係止片26,36,56,66のいずれかを係止させることによっても同様の効果を得ることができる。
【0048】
また、係止受部25,35,55,65と弾性係止片26,36,56,66の双方を引戸4の厚み方向に複数個形成することもできる。この場合、係止受部25,35,55,65と弾性係止片26,36,56,66のピッチを同一のピッチとすればより確実な係止状態を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、戸に穿設された貫通孔の両面から嵌入させ、弾性力を利用して弾性係止片をそれぞれに対向する係止受部に係止させるだけのワンタッチで引手を戸の両面に簡単且つ正確に取付けることができるので、引手の取付け時間の短縮等、作業の効率化を図ることができる。しかも引手からくぎやねじ等を排除することができた。また、弾性係止片と係止受部のいずれか一方又は双方を戸の厚み方向に複数個形成しているので、戸の厚みに応じて戸の表面とフランジ部との間に隙間の生じない安定した状態で引手本体を組付けすることができる。
【0050】
また、請求項2記載の発明によれば、収納用引戸の如く引戸の片面に引手を必要としないような場合においてもワンタッチで、貫通孔を閉塞させて引手を取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る引手の一実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】図2は、引手の引戸への取付け状態の側面図である。
【図3】図3は、引手の取付け前の要部拡大側面図である。
【図4】図4は、引手の取付け開始後の要部拡大側面図である。
【図5】図5は、引手の取付け状態の要部拡大側面図である。
【図6】図6は、本発明に係る引手の他の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図7】図7は、本発明に係る引手の他の実施の形態を示す要部拡大平面図である。
【図8】図8は、本発明に係る引手の他の実施の形態を示す要部拡大平面図である。
【図9】図9は、従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 引手
2,3,6 引手本体
4 引戸
5 カバー本体
21,31 ケーシング
22,32 指掛凹部
23,33 フランジ部
24,34,54,64 段部
25,35,55,65 係止受部
26,36,56,66 弾性係止片
27,37,57 係止爪
41 貫通孔
51 ガイドポスト
52 カバー部
Claims (5)
- 表面に指掛凹部を有するとともに外径の一部に段部が凹設されるケーシングと、このケーシングの表面周囲に張り出しされるフランジ部とを備えてなる一組の引手本体が形成され、一組の引手本体には段部に設けられる係止受部と、この係止受部に係入する弾性係止片とが対向して複数列設けられているとともに、これら複数列設けられた係止受部と弾性係止片とは各列のピッチが略同一に形成され、かつ、係止受部と弾性係止片とのいずれか一方についてピッチを均等の幅でずらした状態で各列が設けられており、
それら弾性係止片と係止受部のいずれか一方又は双方が戸の厚み方向に複数個形成され、戸に穿設した貫通孔の両面からケーシングが嵌入されて組付けされていることを特徴とする引手。 - 表面に指掛凹部を有するとともに外径の一部に段部が凹設されるケーシングと、このケーシングの表面周囲に張り出しされるフランジ部とを備えてなる引手本体と、表面に平面状のカバー部を有するとともに前記ケーシングの外径位置に対応して突設されるガイドポストと、このガイドポストの一部に凹設される段部を有するカバー本体とから成り、
引手本体とカバー本体の段部に設けられる係止受部と、この係止受部に係入する弾性係止片とが対向して複数列設けられているとともに、これら複数列設けられた係止受部と弾性係止片とは各列のピッチが略同一に形成され、かつ、係止受部と弾性係止片とのいずれか一方についてピッチを均等の幅でずらした状態で各列が設けられており、
それら弾性係止片と係止受部のいずれか一方又は双方が戸の厚み方向に複数個形成され、戸に穿設した貫通孔の両面からケーシングとガイドポストとが嵌入されて引手本体とカバー本体とが組付けされていることを特徴とする引手。 - 弾性係止片は、ケーシングの底面からその外径内側に突設されている請求項1又は2に記載の引手。
- 弾性係止片の先端に係止受部に向けて係止爪が突設されている請求項1〜3のいずれかに記載の引手。
- 係止受部と弾性係止片とがそれぞれケーシング又はカバー部の対角に略対称形に設けられている請求項1〜4のいずれかに記載の引手。
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JP2008190238A (ja) * | 2007-02-06 | 2008-08-21 | Nakanishi Metal Works Co Ltd | 操作つまみ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09303004A (ja) | 1997-11-25 |
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