JP3822004B2 - プラスチックボトル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、押潰し可能な取っ手付プラスチックボトルに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
近年、プラスチック廃棄物の処理が大きな問題となり、使用済みプラスチック容器のリサイクルも実施されるようになっている。
また、廃棄物の容量を少なくするため、廃棄容器の押潰しが実施されるようになっている。
そのため、各家庭の使用済みプラスチック容器を分別すること、容器を押潰すことを奨励しているが、ブラスチック容器は、内容液を収納して一定の外観形状を維持し破損しないようにするため、一定の強度をもたせなければならないので、使用済みの空プラスチック容器を押潰し、容器容積を減少させるためには相当の押潰し力を必要とする。
【0003】
したがって、一般の家庭では、プラスチック容器を押潰さないでそのまま収集場所に出しているのが現状である。
そのため、プラスチック廃棄物が嵩高となり、運搬効率がよくないという問題が解決できないでいる。
また、容器の押潰しが容易にできるとしても、容器の復元を阻止するため、押潰し状態でキャップを被嵌し、容器内を減圧状態に保たなければならず、そのため再生処理時に、異種材料が混入するという問題もあった。
【0004】
これらの問題を解決するため、容易に押潰し可能とした各種のプラスチック容器が提案されている。
しかしながら、取っ手を有する大胴径のプラスチックボトルでは、ボトル胴壁の肉厚が厚く押潰しが困難であり、また、取っ手の押潰しができないという問題点があった。
また、取っ手とともに取っ手を形成する取っ手形成孔の下壁面の変形が困難であるため、上部胴部の減容率を高めることができないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するため、第1に、一定の強度を維持して内容液を収容する取っ手付大胴径プラスチックボトルにおいて、取っ手を押潰してボトルを丸め込み、極めて小容量の丸め込まれた廃棄ボトルとすること、第2に、キャップが異種材料の場合に、キャップを被嵌しないで別個に廃棄可能とし、再生処理時に異種材料が混入することがないようにすること等を技術的課題として、簡易に押潰し可能な取っ手付プラスチックボトルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の技術的課題を達成するために、取っ手を備えたプラスチックボトルとして、口部と胴部、底部とからなり、胴部をくり抜くよう形成された取っ手を備えたプラスチックボトルであって、胴部は、取っ手形成孔が穿設された上部胴部と、下部胴部とからなり、下部胴部の所定の個所に折曲げリブを配設して胴壁を押潰し変形可能とし、取っ手は、その上端の上部胴周壁との接続部に折曲げリブを配設し、中間部表面に段差壁を設けて屈曲可能としていることを特徴とする構成を採用する。
【0007】
さらに取っ手の別実施態様として、取っ手が、その上端接続部に横リブと下リブとからなる取っ手の周囲をめぐる折曲げリブを配設し、中間部表面に段差壁を設けて屈曲可能としていることを特徴とする構成を採用する。
【0008】
丸め込まれた廃棄ボトルを得るためのプラスチックボトルとして、口部と胴部、底部とからなり、胴部をくり抜くよう形成された取っ手を備えたプラスチックボトルであって、胴部は、取っ手形成孔が穿設された上部胴部と、円形の下部胴部とからなり、上部胴部は、肩壁と角形の胴周壁と円形の膨出周壁とを具備し、胴周壁は、正八角形の周面上に配置される側壁と取っ手形成孔によって形成される鼓状壁とを有し、鼓状壁と該鼓状壁に隣接する側壁に横方向に延びる折曲げリブを配設しており、下部胴部は、円形の胴筒壁と底部周壁とを具備し、胴筒壁の前後面中心線に沿って縦リブを配設し、縦リブの上端を結んで右側周面中心線を最下点とする円弧状の弧状リブを配設し、縦リブの下端から、一定の間隔をおいて、左右に延び底部周壁に至る傾斜リブと横リブとを配設しており、取っ手は、その上端の上部胴周壁との接続部に折曲げリブを配設し、中間部表面に段差壁を設けて屈曲可能としていることを特徴とする構成を採用する。
【0009】
さらに、丸め込まれた廃棄ボトルとするため、上記プラスチックボトルの構成に付加して、底部の底壁表面の所定個所に、先端に鉤部を有する係止片を設けたことを特徴とする構成を採用し、さらにまた、底部の底壁は、底壁の中心または中心より取っ手の対抗側に寄ったところに最も深く凹んだ底面部を位置させ、該底面部より底端壁になだらかに連続する湾曲面によって形成されており、係合片の鉤部が最も深く凹んだ底面部に対応するよう配設されていることを特徴とする構成を付加する。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1〜3に示すように、ボトルAは、口部1と胴部2、底部3と胴部2をくり抜くように形成された取っ手4とを備えている。
ボトルAは、ポリオレフィン系樹脂その他の合成樹脂を用いて、単層或いは積層してブロー成形されている。
【0011】
口部1の外周には、膨出突条5と保持環6が設けられている。
胴部2は、取っ手4を形成した上部胴部7と円形の下部胴部8とからなっており、上部胴部7は、口部1に続く球帯状の肩壁9と、該肩壁9に続く断面がほぼ角形の胴周壁10、および円形の膨出周壁11とからなっている。
【0012】
図1,3,5に示すように、胴周壁10は、正八角形の断面から取っ手形成孔12を取り除いた断面形状を有しており、肩壁9と膨出周壁11との間に連設された5つの側壁13と鼓状壁14とを備えている。
側壁13は、左側壁13aとそれに続く前後の傾斜壁13b,13c、および二つの前後壁15a,15bからなり、図3,5に示すように、円周を8等分した分割点と、ボトルの軸線を含む縦断面上において、肩壁9の下縁と膨出周壁11の上縁との間に円弧状に延びる曲線を接続端縁16とする上下方向に湾曲した曲面によって形成されている。
なお、本明細書でいう左右前後は、ボトルの正面図、平面図におけるボトル中心線に対する位置、方向である。
【0013】
前後壁15a,bは、前記各側壁13a,b,cと同じ形状に湾曲した曲面を有し、傾斜壁13b,cと端縁16a,bで接続され、他方に円弧端縁17a,bを形成した曲面で形成されている。
鼓状壁14は、前後壁15a,bの円弧端縁17a,bに接続した鼓状曲面によって形成されており、鼓状壁14のほぼ中間に位置して、鼓状壁14と隣接する前後壁15a,bに延びる横リブ18が配設されている。
鼓状壁14の下方は、取っ手形成孔12の下面にまで延長して、膨出周壁11に連設され、下部胴部8の右方部を被う壁面19となっている。
【0014】
図1,2に示すように、取っ手4は、前記鼓状壁14に対向して取っ手形成孔12を隔て、肩壁9と鼓状壁14の上端から膨出周壁11周縁の壁面19に接続するよう延設されており、その断面は、全体を通じて図5に示すように、内側と外側を径の異なる円弧とした断面弦月状に形成されている。
取っ手4の中間部には、中間膨出部20が形成されており、該中間膨出部20の上方表側は段となっており、三日月状の段差壁21が設けられている。
取っ手4の上端内側には、鼓状壁14との接続部に沿って弧状の下リブ22が配設されている。
【0015】
図1,2,3に示すように、前記下部胴部8は、前記膨出周壁11に段差をもって続く円形の胴筒壁30と、該胴筒壁30より膨出するように形成された底部周壁31とからなっている。
胴筒壁30の前後面の中心部には、胴筒壁30上端から縦リブ32a,32bが下方に延びるよう配設され、その下端から一定の間隔を隔てた位置から左右に延びる傾斜リブ33a,b、33c,dが配設され、底部周壁31の中間部まで延びている。
胴筒壁30の右側周面30bには、前後の縦リブ32a、32bの上端を結んで右側周面中心線を最下点とする円弧の弧状リブ34が配設されており、縦リブ32a、32bの下端から一定の間隔を隔てて水平方向に横リブ35が配設されている。
【0016】
横リブ18、35、縦リブ32a,b、傾斜リブ33a,b,c,d、下リブ22および弧状リブ34は、図6に示すように断面が円弧状の折曲げリブ36であって、リブの長手方向には屈曲しないが、横方向にはリブ断面が変形するとともに、壁面との接続部37が屈曲し、折曲げリブ36を軸線として両側の壁面が容易に折り曲がるようになっている。
折り曲げ角度が大きくなると、折曲げリブ36の円弧部38あるいは接続部37で弾性限界を越えて塑性変形が起こり、変形形状を維持することができるようになっている。
【0017】
図4,7に示すように、底部3は、底壁40と、該底壁40周縁に形成され胴部2の底部周壁31に続く底端壁41とからなっており、底壁40は、パーティングライン上でボトル軸心より左側、すなわち取っ手の対向側に寄ったところに最も深く凹んだ底面部40aを位置させており、該底面部40aから底端壁41になだらかに連続する湾曲面で形成されている。
底壁40の左側には、先端に内方に突出させた鉤部42を具え、ほぼ水平方向に延びる係止片43がパーティングラインLに沿って設けられている。
該係止片43の根本部は、底端壁41に近接して位置し、鉤部42は前記底面部40aに対応して位置し、内方に突出するように形成されている。
底端壁41には、パーティングラインLに対して前後に対向する位置に切欠部44が形成されており、パーティングラインLに沿って対向する位置に凹部45が形成されている。
【0018】
係止片43の鉤部42を、底壁40の最も深く凹んだ底面部40aに対応するよう位置させたことによって、鉤部42と底壁40との間に、一定の間隔が設けられ、後述する押し潰しボトルの丸め込みにあたって、係止片43の鉤部42をボトルAの口部1に掛かりやすくしている。
また、底壁40の底面がなだらかな湾曲面によって形成され、屈曲しやすい角部がないので、押し潰し時にも、係止片43は底壁40に安定した状態で維持され、鉤部42がぐらつくことはない、
【0019】
次に、ボトルの押潰しについて説明する。
まず、押潰し方法の概略を述べると、使用後のボトルの押し潰しにあたって、ボトルの右側、取っ手を上にして机上に置いて押し潰す。(ボトルを机上に置いたときには、ボトル軸線の右左が上下、前後が左右となるが、前述した従来の呼び方をそのまま使用する。)
まずはじめに、胴部2を軽く押さえて口部1を持って、取っ手4を屈曲させる。
次いで、下部胴部8を右方から強く押圧して、下部胴部8の左右の胴壁を縦リブ32を境に変形させ扁平にし、同時に上部胴部7の胴周壁10を扁平に押潰す。
次いで、底部3を廻動して扁平化された廃棄ボトルを得ることができる。
最後に扁平化された廃棄ボトル全体を湾曲させ、底部3に設けた鉤部42を有する係止片43を口部1上端縁に係止させることによって、丸め込まれた廃棄ボトルを得ることができる。
【0020】
次に、ボトルの構成に基づく押潰し時の作用について、図面を参照して説明する。
まず、胴部2を押さえ、ボトル口部1と取っ手4上部分を持って、取っ手4に折り曲げ力を加えると、図8に示すように、取っ手4は下リブ22の部分で折り曲げられ傾斜し、中間膨出部20の段差壁21の下側で屈曲される。
【0021】
同時に膨出周壁11の右側部分と胴筒壁30の右側周面30bとの間に折曲げ力が働き、図8に示すように、右側周面30bは、弧状リブ34を折り目として折り曲げられ、膨出周壁11の右側部分が下方に傾斜するように折り曲げられる。
【0022】
次いで、下部胴部8の胴筒壁30を右方から強く押圧すると、胴筒壁30の左側周面30aと右側周面30bは、図9に示すように、縦リブ32a,bを軸にして屈曲されて胴筒壁30は扁平にされ、それに応じて縦リブ32a,bが前後に張り出すことになる。
【0023】
胴筒壁30の押圧は、同時に上部胴部7の胴周壁10を右方から押圧することになる。
前後壁15は、鼓状壁14から延びる横リブ18によって屈曲困難であるので、胴周壁10は、側壁13b,cと前後壁15との接続端縁16a,bで屈曲して前後方向に膨出する。
胴周壁10の下端部と底部3は右側周面30bの横リブ35によって屈曲され、左側周面30aと底部周壁31の左部分が連続した面となり底壁40が傾斜する。 かくして、胴部2は図10に示すような扁平胴部2aとなり、扁平化された廃棄ボトルを得ることができる。
その際、屈曲、膨出された部分は勿論、その他の個所で塑性変形が起こされ、扁平状態が維持される。
【0024】
次に、口部1と肩壁9部分および底部3を持ち、底部3を廻動して胴周壁10の上に押圧すると、図10に示すように、底部3は、横リブ35を軸として、扁平胴部2aと底部3とのなす角度が変えられるとともに扁平になる。
次いで、口部1と底部3との間にモーメントを加えると、胴周壁10は、横リブ18を軸として屈曲され、それに応じて取っ手4もさらに屈曲される。
取っ手4は、下リブ22を軸として屈曲され、段差壁21の立ち上がり壁面が、中間膨出部20表面の円弧表面を押圧して巾方向に広げ、表面を平坦にし、塑性変形を生じさせる。
【0025】
次いで、さらにモーメントを加え、口部1と底部3とを丸め込むようにすると、扁平胴部2aの上部と下部は、さらに折り曲げられ、底壁40が口部1側周面に接するまで湾曲させることができる。
その状態において、底壁40に設けた係止片43の鉤部42を口部1内周に係合させると、口部1と底部3を係止状態に維持することができ、図11に示すように、扁平胴部2aが丸め込まれた状態の廃棄ボトルを得ることができる。
【0026】
扁平押し潰しにあたっては、扁平胴部2aは塑性変形をし、外力を加えない限り復元しないが、扁平胴部2aの湾曲は塑性変形までに至らない場合もあるから、口部1と底部3を係止させることによって、廃棄時に湾曲され丸め込まれた扁平胴部2aが、復元することを阻止する。
かくして、廃棄ボトルを極めて小容量に丸め込まれた廃棄ボトルとすることができるのである。
【0027】
前記のようにボトルの右側、取っ手を上にして机上に置いて押し潰す場合は、ボトルの上方(右側)から押圧するだけで、左側ではその反作用として押圧力が作用するので、押し潰しは能率良く行われるが、ボトルを両手で把持して押し潰すことも可能である。
その場合は、下部胴部8の胴筒壁30の扁平化、上部胴部7の胴周壁10の扁平化と取っ手4の屈曲を個々に行い、次いで底部3を反時計方向に連動させるとともに、全体を湾曲させることによって、図11に示されたような廃棄ボトルを得ることができる。
【0028】
次に、取っ手の折曲げリブの配設位置を変えた別実施形態について図面を参照して説明する。
図12,13に示すように、取っ手4Aは、鼓状壁14Aに対向して取っ手形成孔12Aを隔て、肩壁9Aと鼓状壁14Aの上端から膨出周壁11A周縁の壁面19Aに接続するよう延設されており、内側と外側を径の異なる円弧とした断面弦月状に形成されている。
【0029】
取っ手4Aの中間部には、中間膨出部20Aが形成されており、該中間膨出部20Aの上方表側は段となっており、三日月状の段差壁21Aが設けられている。
取っ手4Aの上端には、肩壁9Aの接続部に横リブ50が配設され、鼓状壁14Aとの接続部には弧状の下リブ51が配設されている。
横リブ50と下リブ51は、鼓状壁14Aの上面において円弧をもって接続され、取っ手4Aと肩壁9A、鼓状壁14Aとを区分している。
【0030】
取っ手の折り曲げにあたっては、取っ手4Aに折り曲げ力を加えると、取っ手4Aは横リブ50の部分で屈曲されて傾斜し、中間膨出部20Aの段差壁21Aの下側で屈曲される。
その際、横リブ50の円弧部は広がり、下リブ51の円弧部は狭まるので、取っ手は容易に折り曲げられる。
【0031】
次に、底壁の形状を変更した別実施形態について図面を参照して説明する。
前記実施形態では、最も深く凹んだ底面部40aを、底壁40の中心より左側すなわち取っ手の対向側に寄ったところに位置させているが、図14(a)に示すように底面部40bは、その中心をボトルの軸心に位置させ、湾曲面を球面としてもよく、また、図(b)に示すように、底壁40が球面でなく、中心部に一定半径の平坦壁部40cを有する底壁であってもよい。
【0032】
その際、係止片43の鉤部42は、必ずしも底面部40aに対応するよう位置させなくともよいが、係止片43の下面は、底端壁41の内側に位置させるように係止片43を配設しなければならない。
また、係止片43の根本部の位置、係止片43の形状と長さ、鈎部42の形状は、容器口部の形状、胴部の長さ、押潰し時の口部と底壁との位置関係、その他設計上の必要に応じて設定することができる。
さらにまた、底端壁41に形成された切欠部44についても、その形状は適宜に設定できるところである。
【0033】
前記各実施形態においては、キャップとして打栓式キャップが用いられるが(図示しない)、口部外周に、膨出突条に変えネジを刻設することによって、ネジ式キャップを用いることができる。
【0034】
前記各実施形態では、キャップ基体又は中栓を抜栓して、底壁に設けた係止片を容器口部に係止させるようにしているが、キャップとボトルが同一の樹脂で成形されたときには、キャップ基体または中栓を抜栓しないで、オーバーキッャプを取り外した状態でボトルを押潰し、図15,16に示すように、キャップまたは中栓の注出筒に係止させるようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
ボトル胴壁の所定の個所に折曲げリブを配設したことによって、ボトルを押し潰して扁平にすることが容易にできるようになった。
取っ手の上端部に折曲げリブを配設し、中間部に段差壁を設けたことによって、取っ手を屈曲させ、減容率を高めることができるようになった。
【0036】
上部胴部の鼓状壁に横リブを配設したことによって上部胴部の屈曲を容易にし、底壁に設けた係止片の鉤部をボトル口部に係合させることによって、取っ手付の大胴径のボトルを、小容量の丸め込まれた廃棄ボトルにすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のボトルの正面図である。
【図2】ボトルの右側面図である。
【図3】ボトルの平面図である。
【図4】ボトルの底面図である。
【図5】上部胴部の説明図で、(a)は図2のA−A線におけるボトルの断面図、(b)は図1のB−B線におけるボトルの断面図である。
【図6】折曲げリブの説明図である。
【図7】ボトルの底部の縦断面図である。
【図8】取っ手の折曲げ時の説明図である。
【図9】胴部の押圧時の説明図である。
【図10】扁平胴部の湾曲時の説明図である。
【図11】丸め込まれた廃棄ボトルの説明図である。
【図12】第2実施形態の取っ手部の正面図である。
【図13】取っ手部の側面図である。
【図14】底部の別実施形態の説明図で、(a),(b)はそれぞれ異なる実施例の縦断面図である。
【図15】別実施形態の変形時の説明図である。
【図16】キャップを変更した別実施形態の変形時の説明図である。
【符号の説明】
A ボトル
1 口部
2 胴部
2a 扁平胴部
3 底部
4、4A 取っ手
7 上部胴部
8 下部胴部
9、9A 肩壁
10 胴周壁
11、11A 膨出周壁
12、12A 取っ手形成孔
13 側壁
13a 右側壁
13b,c 傾斜壁
14、14A 鼓状壁
15a,b 前後壁
18、35、50 横リブ
19、19A 壁面
21、21A 段差壁
22、51 下リブ
30 胴筒壁
31 底部周壁
32a,b 縦リブ
33a,b,c,d 傾斜リブ
34 弧状リブ
36 折曲げリブ
40 底壁
42 鉤部
43 係止片
Claims (5)
- 口部と胴部、底部とからなり、胴部をくり抜くよう形成された取っ手を備えたプラスチックボトルであって、
胴部は、取っ手形成孔が穿設された上部胴部と、下部胴部とからなり、
下部胴部の所定の個所に折曲げリブを配設して胴壁を押潰し変形可能とし、
取っ手は、その上端の上部胴周壁との接続部に折曲げリブを配設し、中間部表面に段差壁を設けて屈曲可能としていることを特徴とする取っ手を備えたプラスチックボトル。 - 取っ手が、その上端接続部に横リブと下リブとからなる取っ手の周囲をめぐる折曲げリブを配設し、中間部表面に段差壁を設けて屈曲可能としていることを特徴とする請求項1記載のプラスチックボトル。
- 口部と胴部、底部とからなり、胴部をくり抜くよう形成された取っ手を備えたプラスチックボトルであって、
胴部は、取っ手形成孔が穿設された上部胴部と、円形の下部胴部とからなり、
上部胴部は、肩壁と角形の胴周壁と円形の膨出周壁とを具備し、胴周壁は、正八角形の周面上に配置される側壁と取っ手形成孔によって形成される鼓状壁とを有し、鼓状壁と該鼓状壁に隣接する側壁に横方向に延びる折曲げリブを配設しており、
下部胴部は、円形の胴筒壁と底部周壁とを具備し、胴筒壁の前後面中心線に沿って縦リブを配設し、縦リブの上端を結んで右側周面中心線を最下点とする円弧状の弧状リブを配設し、縦リブの下端から、一定の間隔をおいて、左右に延び底部周壁に至る傾斜リブと横リブとを配設しており、
取っ手は、その上端の上部胴周壁との接続部に折曲げリブを配設し、中間部表面に段差壁を設けて屈曲可能としていることを特徴とする取っ手を備えたプラスチックボトル。 - 底部の底壁表面の所定個所に、先端に鉤部を有する係止片を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項3記載のプラスチックボトル。
- 底部の底壁は、底壁の中心または中心より取っ手の対抗側に寄ったところに最も深く凹んだ底面部を位置させ、該底面部より底端壁になだらかに連続する湾曲面によって形成されており、係合片の鉤部が最も深く凹んだ底面部に対応するよう配設されていることを特徴とする請求項4記載のプラスチックボトル。
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