JP3821452B2 - ステイダンパ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両における車体とバックドアとの間に介装されてバッグドアを開閉させ、又は建築物の窓枠と窓との間に介装されて窓を開閉させる等の使用に適するステイダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に自動車,産業用輸送車両、等の車両においては車体の後部にトランクが設けられ、このトランクは車体に設けたバックドアで開閉されている。しかもバックドアと車体との間には常時ガス圧で伸び方向に付勢されたガススプリングたるステイダンパが介装され、ロックを解除した時、このステイダンパでバックドアが自動的に開くようになっているのが普通である。
【0003】
上記のステイダンパはシリンダチューブたるダンパシリンダと、ダンパシリンダ内にピストンを介して移動自在に挿入され且つダンパシリンダ内のガス圧で常時伸び方向に付勢されたピストンロッドと、ピストンロッドとダンパシリンダの外端に一体に設けたブラケットとからなり、上記ブラケットを介してステイダンパ自体が車体とバックドアとにそれぞれ結合されているものである。
【0004】
上記のブラケットは、例えばボールジョイント又はL型ブラケットからなり、これらのブラケットは車体側とバックドア側に設けた取付部に着脱自在に結合される。
【0005】
例えば、ブラケットがボールジョイントである場合、車体側とバックドア側に球面ボルトからなる取付部を取付け、この球面ボルトの球体をボールジョイントの球面受容部に嵌合させてスナップリング等で抜け止めを図っている。
【0006】
上記のように、例えば、ボールジョイントに球面ボルトを嵌合すると球面受容部内のスナップリングで球面ボルトが抜けなくなり、ステイダンパ自体を取りはずすのが困難となる。
【0007】
しかしながら、トランクの中に荷物を入れる場合、又は逆にトランクの中の荷物を取り出す場合、ステイダンパが邪魔となり、特に大きな荷物の出入れにはステイダンパをはずした状態で、この作業を行う要望がある。
【0008】
そこで、例えばドイツ特許第659600号公報に開示されているような着脱可能なボールジョイントと球面ボルトが開発されている。
【0009】
このボールジョイントと球面ボルトは、図11に示す止め構造を備えている。即ち、例えば、ピストンロッドの外端にボールジョイント31を一体に結合し、球面ボルト32を車体側に取り付け、ボールジョイント31の球面受容部33内に球面ボルト32の先端球体34を移動自在に嵌合させ、次いで外部から球面受容部33内にスナップリング状のC型リング35からなるロックワイヤを挿入して球体34の抜けを防止すると共にリング35に連接したワイヤ状のばね部35aをボールジョイント31の基端側に係合させたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のリング35を備えたボールジョイント31を使用すると、リング35は通常のスナップリングと同じように球面ボルト32の抜けを防止でき、又ばね部35aを指で操作して係合を解除しながら外方に引張るとリング35が抜き出され、これにより球面ボルト32に対するボールジョイント31の結合が解消され、従って、ステイダンパがバックドアからはずれ、このステイダンパに干渉することなく荷物の出入れが可能となる。
【0011】
しかしながら、上記のステイダンパは、次のような不具合がある。
【0012】
ステイダンパをはずす場合には、指でばね部35aのばね力解除操作とリング35の抜き出し操作をする必要があるため、操作が面倒で困難であり、場合によっては、ばね部35aのばね力解除操作に他の工具を必要とする場合もある。更に一度はずした後に再びボールジョイントと球面ボルトを結合する場合には、先ずボールジョイントに球面ボルトを差し込み、次いでリング35aの挿入操作をする必要があり、ワンタッチで結合できないから、結合操作も極めて面倒である。
【0013】
バックドア等にステイダンパを取付ける時、リング35が確実にボールジョイント31内に挿入しているかどうか確認しずらく、ボールジョイント31と球面ボルト32との結合に対する信頼性に欠ける不具合がある。
【0014】
ステイダンパを交換する場合、ステイダンパ自体のみならずボールジョイント31、リング35等を含めて全体を交換する必要がある為、交換部品代が高価となる。
【0015】
ステイダンパの車体とバックドアに対する結合は、例えばL型ブラケット、その他のブラケットを利用する場合もあるが、上記のようにステイダンパに対してボールジョイント31が一体に結合されたタイプでは互換性がなく、その都度バックドア側又は車体側の取付部の構造,形状に合わせたブラケットを成形する必要がある。この場合にはステイダンパのピストンロッド又はダンパシリンダに対して異なる他のブラケットを溶接,カシメ等で結合する必要があるため、加工性,組付性に劣り、コストアップの原因となる。しかも、溶接,カシメで他のブラケットを結合すると、その結合部の表面処理,塗装処理が必要となり、例えば塗装が剥れると発錆の原因となり、防錆効果が弱いという問題もある。
【0016】
そこで、本発明の目的は、ブラケットに対してステイダンパのピストンロッド又はシリンダチューブを簡単且つスピィーディに着脱でき、ブラケットに対するピストンロッド又はシリンダチューブの結合状態を確実に確認でき、部品の交換時には各部品毎に交換でき、発錆を防止できる加工性,組付性,経済性にすぐれたステイダンパを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する為、本発明の一つの手段は、シリンダチューブと、シリンダチューブ内にピストンを介して移動自在に挿入され且つシリンダチューブ内のガス圧で常時伸び方向に付勢されているピストンロッドと、ピストンロッドとシリンダチューブとの各端部に設けたボールジョイントとからなり、ボールジョイントは本体と、本体の端部に設けた筒体部と、筒体部内に形成した中空部と、中空部内に移動自在に設けた楔とを備え、シリンダチューブの端部にロッド体を設け、上記ピストンロッドの端部と上記ロッド体の端部に上記中空部内に嵌合して上記楔で係止されるインロー部を設け、又ピストンロッドの端部外面とロッド体の端部外面に軸方向に沿う工具挿入用の溝又はフライス面を形成し、更にピストンロッドの端部とボールジョイントの筒体部端部との間にピストンロッドが後退した時に当該ピストンロッドとボールジョイントとの間に発生する隙間を埋める弾性体を介在させることを特徴とするものである。
【0018】
この場合、筒体部内の中空部は内周に円錐状のガイド面を備えた楔収容部と、この楔収容部に連設された中央のインロー部収容部と、楔収容部とインロー部収容部との境に形成した楔のストローク規制用の段部とを備え、楔は外周と内周とに後方に向けて拡径するテーパ面を備えたC型リングで構成され、インロー部は上記楔の内周のテーパ面と係合するテーパ面が形成されているのが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図にもとづいて説明する。
本発明の一実施の形態に係るステイダンパを図5乃至図9に示し、図1乃至図4と図10乃至図11に参考例を示す。図5乃至図9の実施の形態に係るステイダンパの基本構造と作用は図1の参考例に係るステイダンパとほぼ同じである。
【0020】
図1の参考例に示すように、ステイダンパは、シリンダチューブ1と、シリンダチューブ1内にピストン2を介して移動自在に挿入され、且つシリンダチューブ1内のガス圧で常時伸び方向に付勢されているピストンロッド3と、ピストンロッド3とシリンダチューブ1との各端部に設けたブラケットとからなり、ピストンロッド3の先端部とシリンダチューブ1の基端部との一方又は両方がブラケットの端部に着脱自在に結合されているものである。
【0021】
ステイダンパ本体Aは、例えば車両の車体とバックドアとの間に着脱自在に結合され、ピストンロッド3がガス圧で伸長する時バックドアを自動的に開く。車体とパックドアとにはそれぞれ球面ボルト5が取付部として結合されている。又ステイダンパ本体Aにおけるピストンロッド3の先端部とシリンダチューブ1の基端部とにはそれぞれブラケットたるボールジョイント4が着脱自在に結合されており、これらのボールジョイント4を結合した状態で球面ボルト5の球体5aを公知のようにボールジョイント4の球面受容部4a内に強制的に嵌合するとボールジョイント4が球面ボルト5に揺動自在にワンタッチで結合され、以後球体5aは球面受容部4a内のスナップリングで抜けなくなる。従って、ステイダンパ本体A自体は、上記ボールジョイント4と球面ボルト5を介して車体とバックドア間に介装される。
【0022】
バックドアを開き、荷物の出入時にステイダンパ本体Aが邪魔になる場合には、ピストンロッド3のインロー部3aとシリンダチューブ1のインロー部3aの一方をボールジョイント4から取りはずせばよい。
【0023】
ブラケットたるボールジョイント4に対する着脱はピストンロッド3又はシリンダチューブ1のどちらか一方が着脱自在で他方が永久結合であっても使用可能である。
【0024】
ブラケットや取付部としては図示のボールジョイント4や球面ボルト5に限らず、要はステイダンパ本体Aを着脱自在に結合できるものであれば、他のものを使用してもよい。
【0025】
以下、本発明の参考例を図1乃至図4にもとづいて、更に詳しく説明する。
【0026】
図1に示すように、ステイダンパは、シリンダチューブ1と、シリンダチューブ1内にピストン2を介して移動自在に挿入され且つシリンダチューブ1内のガス圧で常時伸び方向に付勢されているピストンロッド3と、ピストンロッド3とシリンダチューブ1との各端部に着脱自在に設けたブラケットとからなるものである。
【0027】
ブラケットはボールジョイント4からなり、当該ボールジョイント4は本体6と、本体6の端部に一体に設けた筒体部7と、筒体部7内に形成した中空部8と、中空部8の内周に形成した環状溝9と、この環状溝9内に嵌合したスナップリング12とを備えている。更に、ピストンロッド3の端部にインロー部3aを形成し、このインロー部3aの端部に球体10を一体に設け、又、各インロー部3aの外面に軸方向に沿う工具挿入用の溝11又はフライス面を形成している。上記インロー部3aと球体10はボールジョイント4側の中空部8内に嵌合し、球体10はスナップリング12で係止されるようになっている。
【0028】
ボールジョイント4側の中空部8は球体10の受容部8aとインロー部3aの受容部8bとを備えている。球体10の受容部8aは内端に荷重受け用の面たる円錐面13を有し、又、インロー部3aの受容部8bは同じくその端部に荷重受け用の段部14を有している。即ち、円錐面13には球体10の外面が回転揺動自在に当接し、又、段部14にはインロー部3aの端部が当接してピストンロッド3に対する荷重Fを担持している。
【0029】
環状溝9は公知のボールジョイントと同じように、内方に拡径するテーパ面aと、このテーパ面aに連なるストレートな面bとを備え、球体10を挿入する時スナップリング12はテーパ面a側に移動し、球体10を嵌合した後にはスナップリング12はストレートな面b側に移動して球体10を係止してその抜けを防止する。
【0030】
即ち、通常スナップリング12はストレートな面b側に嵌合しており、この状態で球体10を中空部8内に押し込むと、この球体10の大径部がスナップリング12を押してこれを拡径させながらテーパ面a側に移動させ、これにより球体10はスナップリング12の中央を貫通して球体の受容部8aまで移動する。この時、球体10の大径部はスナップリング12の中央を通り過ぎるので再びスナップリング12は自己収縮力で収縮しながら球体10の外面に沿ってストレートな面b側に復帰し、球体10の基端側を係止して抜けなくするため、球体10、いいかえればボールジョイント4に対してピストンロッド3を図3に示すように結合する。
【0031】
ボールジョイント4からピストンロッド3をはずす場合には、例えば、図4に示すように、インロー部3aに形成した溝11より断面L状の工具15を差し込み、この工具15の先端でスナップリング12を押し込んでテーパ面b側に拡径させながら移動させればよい。この場合には、スナップリング12の内径は球体10の大径部外径より大きくなる為、スナップリング12による球体10の係止が解除され、図4において右方向にインロー部3aを引張ると球体10がボールジョイント4から抜ける。
【0032】
尚、図1に示すように、シリンダチューブ1の端部に設けたインロー部3aに上記の構造を採用し、このインロー部3aを介して上記と同じようにボールジョイント4をシリンダチューブ1の端部に着脱自在に連結してもよい。
【0033】
使用状態においては、あらかじめボールジョイント4を車体側とバックドア側に取付けた球面ボルト5に組付けておき、その後ステイダンパ本体Aをボールジョイント4に結合してもよいが、一般的にはピストンロッド3とシリンダチューブ1に対してはあらかじめボールジョイント4,4を連結した状態に生産ラインで組付けておく。この状態でステイダンパ本体Aを車体とバックドア間に介装させるには、あらかじめ車体とバックドアに取付けられている球面ボルト5の球体5aに対してそれぞれボールジョイント4の本体6を押し込み、受容部4a内にワンタッチで球体5aを嵌合させればよい。これによりステイダンパ本体Aが取付けられた以後はバックドアがステイダンパ本体Aによって自動的に開かれ、開いた状態が保持される。
【0034】
他方、トランク内の荷物の出入れ時にステイダンパ本体Aが邪魔になるような場合には、工具15を利用してスナップリング12を押し込み、球体10を筒体部7から抜き出し、これによりボールジョイント4からピストンロッド3をはずし、ステイダンパ本体Aを荷物と干渉しない角度に倒す。この状態ではステイダンパと干渉することなく、自由に荷物の出入れが可能となり、荷物の出入れが終了した後に、再び球体10とインロー部3aを筒体部7内に挿入し両者を連結する。
【0035】
次に、図5乃至図9は、本発明の一実施の形態を示す。
【0036】
図5に示すステイダンパは、図1のステイダンパと同じように、シリンダチューブ1と、シリンダチューブ1内にピストン2を介して移動自在に挿入され、且つシリンダチューブ1内のガス圧で常時伸び方向に付勢されている。ピストンロッド3と、ピストンロッド3とシリンダチューブ1との各端部に設けたブラケットとからなっている。
【0037】
ブラケットはボールジョイント4からなり、当該ボールジョイント4は本体6と、本体6の端部に設けた筒体部7と、筒体部7内に形成した中空部18と、中空部18内に移動自在に設けた楔19とを備えている。
【0038】
更に、ピストンロッド3の端部に、上記中空部18内に嵌合して上記楔19で係止されるインロー部20を設け。又、ピストンロッド3の端部3b外面に軸方向に沿う工具挿入用の溝21又はフライス面が形成されている。
【0039】
他方、シリンダチューブ1には直接インロー部20を形成できないので、シリンダチューブ1の端部にロッド対を連設し、このロッド対にインロー部20を突設し、又、このロッド対の外面に工具挿入用の溝21又はフライス面を形成する必要がある。
【0040】
筒体部7の中空部18は内周に内方に向けて拡径する円錐状のガイド面22を備えた楔収容部18aと、この楔収容部18aに連設された中央のインロー部収容部18bと、楔収容部18aとインロー部収容部18bとの境に形成した楔19のストローク規制用の段部23とを備えている。
【0041】
楔19は拡径又は縮径可能なC型リングで構成され、このC型リングの本体19aの外周と内周とに後方に向けて拡径するテーパ面19b,19cがそれぞれ形成されている。
【0042】
更に、ピストンロッド3又はシリンダチューブ1の端部ロッド対に形成したインロー部20は、その先端側外径が上記楔19たるC型リングの内周の内径より大きく、又、楔19のテーパ面19cと係合するテーパ面20aが外周に形成されている。このテーパ面20は基端から先端方向に向けて拡径しており、更にインロー部20の先端には、先端に向けて縮径するガイド面20bが形成されている。
【0043】
図5は、ボールジョイント4とピストンロッド3とが分離されている状態を示し、この状態から図7乃至図9に示すように両者を結合するには、次のように行なう。
【0044】
ピストンロッド3のインロー部20を楔19の中央に対向して押し込むと、ガイド面20bが楔19の内周端部に嵌合し、これにより楔19は筒体部7の内周円錐面22に沿って後方に移動し、段部23に当接した時停止する。
【0045】
この状態で更に図7に示すようにインロー部20を押し込むと、ガイド面20bを介してインロー部20が楔19の内周を貫通し、その先端部が楔19を拡径させながらインロー部収容部18b内に侵入する。この状態では楔19がインロー部20のほぼ中間位置に嵌合しており、この位置から図8に示すようにインロー部20を抜け方向に引張り戻すと、インロー部20の先端外径が楔19の内周の内径より大きい為に楔19はインロー部20の後退に伴なって円錐面22に沿って縮径しながら元の位置に戻される。
【0046】
即ち、楔19が円錐面22の小径な入口側に移動するに従って徐々に縮径してインロー部20の外面たるテーパ面20aに喰込み、しかも楔19が元の位置に戻った時は円錐面20aでそれ以上移動できなくなり、結局インロー部20、いいすえればピストンロッド3は楔19で教示されてボールジョイント4から抜けなくなる。
【0047】
本発明では、インロー部20とピストンロッド3が後退した時、図8に示すようにボールジョイント4とピストンロッド3との間に隙間ができるために、この隙間内に二又状の板ばね24、皿ばね又はゴムからなる弾性体を嵌合してガタの発生を防止している。
【0048】
次に、荷物の出入れ等に際して、ボールジョイント4からピストンロッド3、又はシリンダチューブ1を取りはずす場合には、先ず板ばね24をはずし、次にピストンロッド3とインロー部20を図7に示す位置まで押し込み、次いで、図9に示すように、工具挿入用の溝21内にL型の工具15を差し込み、この工具15で楔19を押し込んでおいて再びインロー部20を抜け方向に引込めば良い。
【0049】
図10は、本発明の他の参考例を示し、これはブラケットとしてL型ブラケット25を利用したものである。
【0050】
L型ブラケット25は本体25aと、本体25aに形成した取付孔25bと、本体25aの端部に設けた筒体部7とで構成され、この筒体部7は、図2の構成と同じであり、この筒体部7にピストンロッド3の球体10と嵌合させるものである。
【0051】
L型ブラケット25は車体側又はバックドア側に設けた取付部を取付孔25bに挿入して固定される。その他の構成,作用,効果は、図1乃至図4の参考例と同じである。
【0052】
【発明の効果】
各請求項の発明によれば、次の効果がある。
【0053】
ピストンロッドとシリンダチューブとの両方にボールジョイントが設けられているから、このブラケットを介して、例えば車両の車体とバックドアとの間にステイダンパ自体を結合できる。他方、ステイダンパを荷物の出入れ時に荷物と干渉しない位置にはずしたい場合には、ピストンロッド又はシリンダチューブをブラケットからはずせばよく、ステイダンパ本体の着脱が容易である。
【0054】
ピストンロッドとボールジョイントとの間に弾性材又はスペーサが介在されているから、ピストンロッドを後退したときに発生するピストンロッドとボールジョイントの筒体部との間の隙間をこの弾性材が埋め、ピストンロッドのガタを防止する。
【0055】
ボールジョイントとピストンロッド又はシリンダチューブとが楔とインロー部とを介して着脱自在に結合されているから、両者の着脱操作が簡単且つスピディに行なえ操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例に係るステイダンパの全体分解正面図である。
【図2】図1のブラケットとピストンロッドとを分解した拡大断面図である。
【図3】図2のブラケットとピストンロッドの結合状態を示す一部拡大断面図である。
【図4】図2のブラケットとピストンロッドの結合解除工程を示す一部拡大断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るブラケットとピストンロッドとを分解した拡大断面図である。
【図6】楔たるC型リングの斜視図である。
【図7】図5に示すブラケットとピストンロッドとの結合工程を示す断面図である。
【図8】同じくブラケットとピストンロッドとの結合状態を示す断面図である。
【図9】同じくブラケットとピストンロッドの結合解除状態を示す断面図である。
【図10】L型ブラケットの拡大断面図である。
【図11】従来のブラケットの一部切欠き断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダチューブ
2 ピストン
3 ピストンロッド
3a インロー部
4 ボールジョイント
6,25a 本体
7 筒体部
8,18 中空部
9 環状溝
10 球体
11 溝
12 スナップリング
13 荷重受け用の面たる円錐面
14 段部
18a 楔収容部
18b インロー部収容部
19 楔
19b,19c テーパ面
20 インロー部
20a テーパ面
21 工具挿入用の溝
22 ガイド面
23 段部
24 板ばね
25 L型ブラケット

Claims (2)

  1. シリンダチューブと、シリンダチューブ内にピストンを介して移動自在に挿入され且つシリンダチューブ内のガス圧で常時伸び方向に付勢されているピストンロッドと、ピストンロッドとシリンダチューブとの各端部に設けたボールジョイントとからなり、ボールジョイントは本体と、本体の端部に設けた筒体部と、筒体部内に形成した中空部と、中空部内に移動自在に設けた楔とを備え、シリンダチューブの端部にロッド体を設け、上記ピストンロッドの端部と上記ロッド体の端部に上記中空部内に嵌合して上記楔で係止されるインロー部を設け、又ピストンロッドの端部外面とロッド体の端部外面に軸方向に沿う工具挿入用の溝又はフライス面を形成し、更にピストンロッドの端部とボールジョイントの本体端部との間にピストンロッドが後退した時に当該ピストンロッドとボールジョイントの筒体部との間に発生する隙間を埋める弾性体を介在させることを特徴とするステイダンパ。
  2. 筒体部内の中空部は内周に円錐状のガイド面を備えた楔収容部と、この楔収容部に連設された中央のインロー部収容部と、楔収容部とインロー部収容部との境に形成した楔のストローク規制用の段部とを備え、楔は外周と内周とに後方に向けて拡径するテーパ面を備えたC型リングで構成され、インロー部は上記楔の内周のテーパ面と係合するテーパ面が形成されている請求項1のステイダンパ
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