JP2009293685A - ボールハウジング、ボールジョイント及びボールハウジングからのボールスタッドの取外し方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボールジョイントをなすボールスタッド又はボールハウジングが破損等したときにも、破損したいずれか一方のものを容易に交換することができるようにする。
【解決手段】ボールスタッド10の球状部12を挿脱するための開口24を有し、この開口24から挿入嵌合された球状部12と球面対偶をなす嵌合凹部23を形成したボールハウジング20において、上記嵌合凹部23には、これに嵌合した球状部12の抜脱を防止するための弾性的に拡縮径可能な抜止めリング40を収容しており、上記嵌合凹部23の一部を、球状部12の抜脱に伴う抜止めリング40の拡径を許して球状部12の抜き出しを許容する内径にし、嵌合凹部23から球状部12を脱抜するときに、抜止めリング40を上記内径位置に保持するリング保持具Bを差し込むためのリング保持用溝27を、上記開口縁部に形成している。
【選択図】図1
【解決手段】ボールスタッド10の球状部12を挿脱するための開口24を有し、この開口24から挿入嵌合された球状部12と球面対偶をなす嵌合凹部23を形成したボールハウジング20において、上記嵌合凹部23には、これに嵌合した球状部12の抜脱を防止するための弾性的に拡縮径可能な抜止めリング40を収容しており、上記嵌合凹部23の一部を、球状部12の抜脱に伴う抜止めリング40の拡径を許して球状部12の抜き出しを許容する内径にし、嵌合凹部23から球状部12を脱抜するときに、抜止めリング40を上記内径位置に保持するリング保持具Bを差し込むためのリング保持用溝27を、上記開口縁部に形成している。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば自動車のバックドアに設けられているダンパーステー等に用いられるボールハウジング、ボールジョイント及びボールハウジングからのボールスタッドの取外し方法に関する。
この種のボールジョイントとして、例えば特許文献1に開示された構成のものがある。図7(A)は、特許文献1において示すボール受け部の開口周縁部に切欠を形成したソケットを備えたボールジョイントの平面図、(B)は、そのボールジョイントの側面方向からの断面図である。
上記特許文献1に開示されたボールジョイントは、ボールピン2とソケット3とからなっており、このボールジョイント1の一方側を構成するボールピン2は、ピン2aの先端にボール2bを設けてなるものである。
また、ボールジョイント1の他方側を構成するソケット3は、前記ボールピン2のボール2bを嵌合して球面対偶をなすボール受け部3aを有すると共にこのボール受け部3a側の一部分に連結するかしめ用円筒部3bを有し、ボール受け部3aの開口周縁部3cにおいて前記かしめ用円筒部3bとは反対側(先端側)の部分に切欠3dを有している。
そして、このボールジョイント1は、ボールピン2のボール2bのピン2a側にトーションばね4を嵌装し、このトーションばね4の両端を前記切欠3dに係合させてボールピン2のボール2bとともにトーションばね4をソケット3のボール受け部3aに嵌合することにより、ボールピン2のボール2bがソケット3のボール受け部3aから抜け落ちるのを防止したものである。
特開平5−202924号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されているボールジョイント1は、ボールピン2とソケット3とを一度嵌合させた後に、これらを分離することが困難なものである。
従って、ボールピン2又はソケット3が例えば破損した場合、それらのうちの一方が破損していないときにも、ボールジョイント1自体の交換等を余儀なくされ、非経済的である。
従って、ボールピン2又はソケット3が例えば破損した場合、それらのうちの一方が破損していないときにも、ボールジョイント1自体の交換等を余儀なくされ、非経済的である。
そこで本発明は、ボールジョイントをなすボールスタッド又はボールハウジングが破損等したときにも、破損したいずれか一方のものを容易に交換することができるボールハウジング、ボールジョイント及びボールハウジングからのボールスタッドの取外し方法の提供を目的としている。
上記の目的を達成するためのボールハウジングは、ボールスタッドの球状部を挿脱するための開口を有し、この開口から挿入嵌合された球状部と球面対偶をなす嵌合凹部を形成したものであり、上記嵌合凹部には、これに嵌合した球状部の抜脱を防止するための弾性的に拡縮径可能な抜止めリングを収容しており、上記嵌合凹部の一部を、球状部の抜脱に伴う抜止めリングの拡径を許して球状部の抜き出しを許容する内径にし、嵌合凹部から球状部を脱抜するときに、抜止めリングを上記内径位置に保持するリング保持具を差し込むためのリング保持用溝を、上記開口縁部に形成している。
同上の目的を達成するためのボールジョイントは、球状部を形成したボールスタッドと、その球状部を抜脱するための開口を有し、この開口から挿入嵌合された球状部と球面対偶をなす嵌合凹部を形成したボールハウジングとを有するとともに、嵌合凹部には、これ嵌合した球状部の抜脱を防止するための弾性的に拡縮径可能な抜止めリングを収容しており、上記嵌合凹部の一部を、球状部の抜脱に伴う抜止めリングの拡径を許して球状部の抜き出しを許容する内径にし、嵌合凹部から球状部を抜脱するときに、抜止めリングを上記内径位置に保持するリング保持具を差し込むためのリング保持用溝を、上記開口縁部に形成している。
同上の目的を達成するためのボールハウジングからのボールスタッドの取外し方法は、上記したボールジョイントにおいて、ボールハウジングのリング保持用溝にリング保持具を差し込んで、抜止めリングを球状部の抜き出しを許容する内径位置に保持しておき、ボールスタッドの球状部を嵌合凹部から抜脱することにより、ボールハウジングからのボールスタッドを取り外すことを内容としている。
本発明によれば、ボールジョイントをなすボールスタッド又はボールハウジングが破損したときにも、破損したいずれか一方のものを容易に交換することができる。
従って、メンテナンスを容易に行うことができるとともに、破損したいずれか一方のものを交換すればよいので経済的である。
従って、メンテナンスを容易に行うことができるとともに、破損したいずれか一方のものを交換すればよいので経済的である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第一の実施形態に係るボールハウジングを適用したボールジョイントの断面図、図2(A)は、同上のボールハウジングの正面図、(B)は、(A)に示すI‐I線に沿う断面図である。
本発明の第一の実施形態に係るボールジョイントAは、ボールスタッド10と、ボールハウジング20とからなる。
ボールスタッド10は、真球形の球状部(以下、「ボール部」という。)12を、ロッド部11の一端に形成した例えばアルミ鋳物等の一体成型品である。
ボールスタッド10は、真球形の球状部(以下、「ボール部」という。)12を、ロッド部11の一端に形成した例えばアルミ鋳物等の一体成型品である。
ロッド部11は、図示しない自動車の後部ドアに取り付けるためのものであり、他端から所要の長さ範囲にわたり一定の外径にした連結部13、この連結部13よりも大径にした鍔部14、及びその鍔部14からボール部12にかけて次第に小径になるように形成した首部15を有して構成されている。
首部15を、鍔部14からボール部12にかけて次第に小径となるように形成しているので、ボールハウジング20に対する球心O2を中心としたボールスタッド10の回動角度を大きくすることができる。
ボールハウジング20は、ボール受け部21と連結部22とを形成した例えばアルミ鋳物等の一体成型品である。
連結部22は、例えば自動車の後部ドアに取り付けられたショックアブソーバ(図示しない)に連結固定するためのものであり、所要の内径にした円筒形に形成している。なお、22aは連結用孔である。
連結部22は、例えば自動車の後部ドアに取り付けられたショックアブソーバ(図示しない)に連結固定するためのものであり、所要の内径にした円筒形に形成している。なお、22aは連結用孔である。
ボール受け部21は略半球形の外観形状となっており、これには、中心軸線O1に直交する軸線O3を中心とした略円筒形の嵌合凹部23が形成されている。
嵌合凹部23は、後述する開口24から挿入嵌合されたボール部12と球面対偶をなす機能を有するものであり、その嵌合凹部23の一部を、ボール部12の抜脱に伴う抜止めリング40の拡径を許してボール部12の抜き出しを許容する内径にしている。
本実施形態において示す嵌合凹部23は、図2(B)に示すように、リング拡縮部26と、ボール保持部27とからなる。
開口24は、上記ボール部12を嵌合凹部23に対して挿脱するためのものであり、中心軸線O1を含む平面と並行な平面上であって、嵌合凹部23とボール受け部21の外表面とが交差する部分に円形に形成されている。
開口24は、上記ボール部12を嵌合凹部23に対して挿脱するためのものであり、中心軸線O1を含む平面と並行な平面上であって、嵌合凹部23とボール受け部21の外表面とが交差する部分に円形に形成されている。
開口24は、ボール部12よりもやや大きい内径D1にして形成されており、その外縁部には、ボール部12の挿入を容易にするためのボール案内面24aが、外縁から内縁に向けて小径となるように形成されている。
このようなボール案内面24aを形成することにより、ボール部12を嵌合凹部23に挿入するときのガイドとなり、機械的に組み立てるときにも両者の位置決めを厳密に行う必要がなく、自動化を容易に行うことができる。
上記した開口24の縁部には、後述する抜止めリング40を上記リング拡縮部28に保持しておくための、互いに対となるリング保持用溝27,27が形成されている。
リング保持用溝27,27は、嵌合凹部23に嵌合しているボール部12を開口24から抜脱するときに、詳細を後述するリング保持具Bの直径よりもやや広い幅w1にし、かつ、図2(B)に示すように、開口24からリング拡縮部28の底部側端28aにいたる深さL1に形成している。
リング保持用溝27,27は、嵌合凹部23に嵌合しているボール部12を開口24から抜脱するときに、詳細を後述するリング保持具Bの直径よりもやや広い幅w1にし、かつ、図2(B)に示すように、開口24からリング拡縮部28の底部側端28aにいたる深さL1に形成している。
また、リング保持用溝27,27を、中心軸線O1と軸線O3との交点を通り、かつ、中心軸線O1と軸線O3を含む平面と直交する軸線O4上であって、中心軸線O1を挟む開口24の両側対向位置に形成している。これにより、抜止めリング40を安定して保持できるようにしている。
上記したボール保持部27は、ボール部12の直径に略一致する内径にした円筒形に形成されており、これの奥部に円錐形のボール当接壁25を形成したものである。
図1に示すように、ボール保持部29の全長L2は、ボール部12をボール当接壁25に当接したときに、その当接点からボール部12の球心O2までの寸法L3よりもやや長く形成されている。
図1に示すように、ボール保持部29の全長L2は、ボール部12をボール当接壁25に当接したときに、その当接点からボール部12の球心O2までの寸法L3よりもやや長く形成されている。
リング拡縮部28は、開口24近傍から底部であるボール当接壁25にいたる途中に、ボール部12の抜脱に伴う抜止めリング40の拡径を許してボール部12の抜き出しを許容する内径D2から、その抜止めリング40を縮径させてボール部12の抜脱を阻む内径D3にしたテーパ形に形成されている。
換言すると、図2(B)に示すように、ボール部12の抜脱に伴う抜止めリング40の拡径を許してボール部12の抜脱を許容する内径D2にした底部側端28aから、その抜止めリング40を縮径させてボール部12の抜脱を阻む内径D3にした開口側端28bにかけてテーパ形に形成されている。
具体的には、リング拡縮部28の底部側端28aの内径D2は、ボール当接壁25に当接したボール部12との間に、抜止めリング40が、そのボール部12の直径以上に拡径できるだけの幅を有する寸法にしている。
また、開口側端28bの内径D2は、ボール部12の直径よりも小さい内径に縮径させた寸法を維持させるように設定している。
また、開口側端28bの内径D2は、ボール部12の直径よりも小さい内径に縮径させた寸法を維持させるように設定している。
図3(A)は、抜止めリングの拡大正面図、(B)は、リング保持具の平面図である。
抜止めリング40は、図3(A)に示すように、上述した嵌合凹部23に嵌合したボール部12の抜脱を防止するためのものであり、弾性的に拡縮径可能な断面円形のリング形にした金属製のものである。
抜止めリング40は、図3(A)に示すように、上述した嵌合凹部23に嵌合したボール部12の抜脱を防止するためのものであり、弾性的に拡縮径可能な断面円形のリング形にした金属製のものである。
上記抜止めリング40に拡径する外力を作用しないときには、これの外径D4が開口23の内径D1よりも大きく、また、内径D5が開口23の内径D1よりも小さくなる直径のものである。
リング保持具Bは、図3(B)に示すように、連結部50の両端を半円形に曲成して保持片50a,50aを、連結部50と平衡に形成した、平面視において細長い略長方形輪郭に形成されている。
保持片50a,50aと連結部50の間隔w2は、上記したボール受け部21の軸線O3との交点からリング保持用溝27,27の底壁27a(図2(B)参照)までの寸法w3に一致させている。
保持片50a,50aの開放端どうしの間隔w4は、上記開口24の内径D1よりもやや短い間隔にしている。具体的には、リング拡縮部28の底部側端28aに位置している抜止めリング40に当接する間隔にしている。
換言すると、リング拡縮部28の底部側端28aに位置している抜止めリング40の内径にほぼ一致する間隔にしている。
換言すると、リング拡縮部28の底部側端28aに位置している抜止めリング40の内径にほぼ一致する間隔にしている。
次に、上述したボールハウジングからのボールスタッドの取外し方法について、図4(A)〜(C)を参照して説明する。図4(A)は、リング保持具をボールハウジングに装着する様子を示す断面図、(B)は、ボールハウジングにリング保持具を装着した様子を示す断面図、(C)は、ボールハウジングからボールスタッドを取り外す様子を示す断面図である。
ボールハウジング20の嵌合凹部23に、ボールスタッド10のボール部12を嵌合しているとき、ボールスタッド10をボールハウジング20から取り外そうとした場合、嵌合凹部23からボール部12が抜脱する方向に移動すると、その移動に伴って、抜止めリング40も開口側端28bに移動する。
この移動により、抜止めリング40はリング内周壁面によって次第に縮径させられ、ボール部12の開口24からの抜脱が阻まれる。従って、使用状態においては、ボールハウジング20からボールスタッド10が抜脱することがない。
次に、ボールハウジング20からボールスタッド10を取り外そうとするとき、図4(A)に示すように、リング保持具Bを上記リング保持用溝27,27に保持片50a,50aを差し込みながら、ボール受け部21に被装する。
リング保持用溝27,27に保持片50a,50aを差し込みながら、ボール保持部29にリング保持具Bを被装すると、図4(B)に示すように、連結部50とリング保持用溝27,27に差し込まれた保持片50a,50aとにより、ボール保持部29を軸線O3上で弾性的に挟持した状態になる。
これにより、リング保持用溝27,27に保持片50a,50aが差し込まれた状態が保持される。
これにより、リング保持用溝27,27に保持片50a,50aが差し込まれた状態が保持される。
リング保持用溝27,27に保持片50a,50aが差し込まれた状態が保持されているとき、その保持片50a,50aによって抜止めリング40は上記した底部側端28aに保持される。
図4(C)に示すように、保持片50a,50aによって抜止めリング40が底部側端28aに保持されているときには、その抜止めリング40は、ボール部12の抜脱に伴う拡径を許され、これにより、ボール部12を嵌合凹部23から抜脱することができるようになる。このようにして、ボールハウジング20からのボールスタッド10を取り外している。
次に、図5,6を参照して、第二の実施形態に係るボールハウジングについて説明する。
図5(A)は、第二の実施形態に係るボールハウジングの正面図、(B)は、(A)に示すII‐II線に沿う断面図、(C)は、IIIで示す包囲線で示す部分の拡大図である。
図5(A)は、第二の実施形態に係るボールハウジングの正面図、(B)は、(A)に示すII‐II線に沿う断面図、(C)は、IIIで示す包囲線で示す部分の拡大図である。
本実施形態に示すボールハウジング20Aは、嵌合凹部を上記したものと異ならせているので、以下には、嵌合凹部について詳細に説明し、第一の実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
嵌合凹部30は、開口24から挿入嵌合された上記ボール部12と球面対偶をなす機能を有するものであり、これの一部を、ボール部12の抜脱に伴う抜止めリング40の拡径を許してボール部12の抜き出しを許容する内径にしている。
嵌合凹部30は、図5(B),(C)に示すように、リング拡縮部31と、上記したボール保持部29とからなる。
本実施形態において示すリング拡縮部31は、抜出し許容室32、連絡室33、及び抜出し阻止室34からなるものであり、開口24近傍から底部であるボール当接壁25にいたる途中に形成されている。
本実施形態において示すリング拡縮部31は、抜出し許容室32、連絡室33、及び抜出し阻止室34からなるものであり、開口24近傍から底部であるボール当接壁25にいたる途中に形成されている。
抜出し許容室32は、ボール部12の抜脱に伴う抜止めリング40の拡径を許してボール部12の抜き出しを許容する内径D6にした円筒形に形成されている。
具体的には、内径D6は、ボール当接壁25に当接したボール部12との間に、抜止めリング40が、そのボール部12の直径以上に拡径できるだけの幅を有する寸法にしている。
具体的には、内径D6は、ボール当接壁25に当接したボール部12との間に、抜止めリング40が、そのボール部12の直径以上に拡径できるだけの幅を有する寸法にしている。
抜出し阻止室34は、抜止めリング40を縮径させてボール部12の抜脱を阻む内径D7にした円筒形に形成されており、具体的には、ボール部12の直径よりも小さい内径に縮径させた寸法を維持させるように設定している。
連絡室33は、抜出し許容室32と抜出し阻止室34との間における抜止めリング40の移動を円滑に行わせるためのものであり、内径D6〜D7にした円錐形(テーパ形)に形成している。
本実施形態において示すリング保持用溝27,27は、嵌合凹部30に嵌合しているボール部12を開口24から抜脱するときに、詳細を後述するリング保持具Bの直径よりもやや広い幅w1にし、かつ、開口24から抜出し許容室32の底部側端32aにいたる深さL4に形成している。
上記の構成からなる第二の実施形態に係るボールハウジングを用いたボールジョイントの使用態様を、図6に示す。図6は、第二の実施形態に係るボールハウジングを用いたボールジョイントの使用態様を示す説明図である。
第二の実施形態に係るボールハウジングを用いたボールジョイントA1は、ボールスタッド50と、上述したボールハウジング20Aとからなる。
ボールスタッド50は、ボール部51を、ねじ部52の一端に形成した例えばアルミ鋳物等の一体成型品である。
ボールスタッド50は、ボール部51を、ねじ部52の一端に形成した例えばアルミ鋳物等の一体成型品である。
ねじ部52は、他端から所要の長さ範囲にわたり形成した雄ねじ53、その雄ねじ53よりも大径にした鍔部54、例えばスパナ等により回転させるためのナット部55、このナット部55からボール部51にかけて次第に小径になるように形成した首部56を有して構成されている。
上記した構成のボールスタッド50のねじ部52を、例えば自動車の後部ドア60に螺合するとともに、ボールハウジング20Aの連結部22に、ショックアブソーバ70のロッド71を連結することにより、後部ドア60を楽に開閉することができるようになる。
そして、ボールスタッド50又はボールハウジング20Aが破損したなら、上記図4において説明したようにして、破損に係るボールスタッド50又はボールハウジング20Aを新規のものに交換するのである。
なお、本発明は上述した実施形態に限るものではなく、次のような変形実施が可能である。
・上述した実施形態においては、金属製の抜止めリングについて説明したが、例えばゴムや樹脂製のリングを採用することができる。
・上述した実施形態においては、金属製の抜止めリングについて説明したが、例えばゴムや樹脂製のリングを採用することができる。
・上述したように、本実施形態においてボールスタッドというときには、ボール部をロッド部の一端に形成したものの他、ボール部をねじ部の一端に形成したものを含んでいる。換言すると、所謂ボールスタッドとボールスタッドボルトを含む。
10 ボールスタッド
12 球状部
20 ボールハウジング
23,30 嵌合凹部
24 開口
27 リング保持用溝
28 リング拡縮部
29,31 ボール保持部
32 抜出し許容室
34 抜出し阻止室
40 抜止めリング
A ボールジョイント
B リング保持具
12 球状部
20 ボールハウジング
23,30 嵌合凹部
24 開口
27 リング保持用溝
28 リング拡縮部
29,31 ボール保持部
32 抜出し許容室
34 抜出し阻止室
40 抜止めリング
A ボールジョイント
B リング保持具
Claims (8)
- ボールスタッドの球状部を挿脱するための開口を有し、この開口から挿入嵌合された球状部と球面対偶をなす嵌合凹部を形成したボールハウジングにおいて、
上記嵌合凹部には、これに嵌合した球状部の抜脱を防止するための弾性的に拡縮径可能な抜止めリングを収容しており、
上記嵌合凹部の一部を、球状部の抜脱に伴う抜止めリングの拡径を許して球状部の抜き出しを許容する内径にし、
嵌合凹部から球状部を脱抜するときに、抜止めリングを上記内径位置に保持するリング保持具を差し込むためのリング保持用溝を、上記開口縁部に形成したことを特徴とするボールハウジング。 - ボールスタッドの球状部を抜脱するための開口を有し、この開口から挿入嵌合された球状部と球面対偶をなす嵌合凹部を形成したボールハウジングにおいて、
上記嵌合凹部に、これに嵌合した球状部の抜脱を防止するための弾性的に拡縮径可能な抜止めリングを収容していること、
嵌合凹部の一部には、底部側から開口近傍に向けて、球状部の抜脱に伴う抜止めリングの拡径を許して球状部の抜脱を許容する内径から、その抜止めリングを縮径させて球状部の抜脱を阻む内径にしたテーパ形のリング拡縮部が形成されていること、
嵌合凹部から球状部を抜脱するときに、抜止めリングを球状部の抜脱を許容する上記内径位置に保持するリング保持具を差し込むためのリング保持用溝を、上記開口縁部に形成したことを特徴とするボールハウジング。 - ボールスタッドの球状部を抜脱するための開口を有し、この開口から挿入嵌合された球状部と球面対偶をなす嵌合凹部を形成したボールハウジングにおいて、
上記嵌合凹部には、これに嵌合した球状部の抜脱を防止するための弾性的に拡縮径可能な抜止めリングを収容していること、
嵌合凹部の一部には、開口近傍から底部にいたる途中に形成されたリング拡縮部と、このリング拡縮部から底部にかけて形成されたボール保持部とからなり、
リング拡縮部は、球状部の抜脱に伴う抜止めリングの拡径を許して球状部の抜脱を許す内径にした底部側端から、その抜止めリングを縮径させて球状部の抜脱を阻む内径にした開口側端にかけてテーパ形に形成されていること、
嵌合凹部から球状部を抜脱するときに、抜止めリングを球状部の抜脱を許す上記内径位置に保持するリング保持具を差し込むためのリング保持用溝を、上記開口縁部に形成したことを特徴とするボールハウジング。 - ボールスタッドの球状部を抜脱するための開口を有し、この開口から挿入嵌合された球状部と球面対偶をなす嵌合凹部を形成したボールハウジングにおいて、
上記嵌合凹部には、これに嵌合した球状部の抜脱を防止するための弾性的に拡縮径可能な抜止めリングを収容していること、
嵌合凹部の一部には、開口近傍から底部にいたる途中に形成されたリング拡縮部と、このリング拡縮部から底部にかけて形成されたボール保持部とからなり、
リング拡縮部は、ボール部の抜脱に伴う抜止めリングの拡径を許してボール部の抜き出しを許容する内径にした円筒形の抜出し許容室と、抜止めリングを縮径させてボール部の抜脱を阻む内径にした円筒形抜出し阻止室とを有していること、
嵌合凹部から球状部を抜脱するときに、抜止めリングを球状部の抜脱を許す上記抜出し許容室に保持するリング保持具を差し込むためのリング保持用溝を、上記開口縁部に形成したことを特徴とするボールハウジング。 - リング保持用溝を、嵌合凹部の開口から底部にわたる深さに形成していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のボールハウジング。
- リング保持用溝を、開口の両側対向位置に形成していることを特徴とする請求項5に記載のボールハウジング。
- 球状部を形成したボールスタッドと、その球状部を抜脱するための開口を有し、この開口から挿入嵌合された球状部と球面対偶をなす嵌合凹部を形成したボールハウジングとを有するとともに、
嵌合凹部には、これ嵌合した球状部の抜脱を防止するための弾性的に拡縮径可能な抜止めリングを収容しており、
上記嵌合凹部の一部を、球状部の抜脱に伴う抜止めリングの拡径を許して球状部の抜き出しを許容する内径にし、
嵌合凹部から球状部を抜脱するときに、抜止めリングを上記内径位置に保持するリング保持具を差し込むためのリング保持用溝を、上記開口縁部に形成したことを特徴とするボールジョイント。 - 請求項7に記載したボールジョイントにおいて、
ボールハウジングのリング保持用溝にリング保持具を差し込んで、抜止めリングを球状部の抜き出しを許容する内径位置に保持しておき、
ボールスタッドの球状部を嵌合凹部から抜脱することにより、ボールハウジングからのボールスタッドを取り外すことを特徴ボールスタッドの球状部を嵌合凹部から抜脱することにより、ボールハウジングからのボールスタッドを取り外すことを特徴とするボールハウジングからのボールスタッドの取外し方法。
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