JPH10274276A - スティダンパ - Google Patents

スティダンパ

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JPH10274276A
JPH10274276A JP9470997A JP9470997A JPH10274276A JP H10274276 A JPH10274276 A JP H10274276A JP 9470997 A JP9470997 A JP 9470997A JP 9470997 A JP9470997 A JP 9470997A JP H10274276 A JPH10274276 A JP H10274276A
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JP
Japan
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spring
piston rod
hole
cylinder tube
groove
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JP9470997A
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English (en)
Inventor
Akihisa Oota
晶久 太田
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ブラケットに対してスティダンパのピストン
ロッド又はシリンダチューブを簡単且つスピィーディに
着脱でき、ブラケットに対するピストンロッド又はシリ
ンダチューブの結合状態を確認でき、各部品毎に交換で
き、発錆を防止できる加工性,組付性,経済性にすぐれ
たスティダンパを提供する。 【解決手段】 ブラケットがボールジョイント4又はL
型ブラケットからなり、当該ボールジョイント4又はL
型ブラケットはその端部に一体に設けた筒体部7と、こ
の筒体部7に半径方向に向けて形成した係止孔10又は
係止溝とを備え、他方ピストンロッド3の端部又はシリ
ンダチューブ1の基端部の一方又は両方に上記筒体部7
内に着脱自在に嵌合させるインロー部3aを形成し、更
に、当該インロー部3aに半径方向に向けて形成した溝
又は孔内に上記係止孔10又は係止溝に着脱自在に係合
するディテント機構を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
おける車体とバックドアとの間に介装されてバッグドア
を開閉させ、又は建築物の窓枠と窓との間に介装されて
窓を開閉させる等の使用に適するスティダンパに関す
る。
【0002】
【従来のの技術】一般に自動車,産業用輸送車両、等の
車両においては車体の後部にトランクが設けられ、この
トランクは車体に設けたバックドアで開閉されている。
しかもバックドアと車体との間には常時ガス圧で伸び方
向に附勢されたガススプリングたるスティダンパが介装
され、ロックを解除した時このスティダンパでバックド
アが自動的に開くようになっているのが普通である。
【0003】上記のスティダンパはシリンダチューブた
るダンパシリンダと、ダンパシリンダ内にピストンを介
して移動自在に挿入され且つダンパシリンダ内のガス圧
で常時伸び方向に附勢されたピストンロッドと、ピスト
ンロッドとダンパシリンダの外端に一体に設けたブラケ
ットとからなり、上記ブラケットを介してスティダンパ
自体が車体とバックドアとにそれぞれ結合されているも
のである。
【0004】上記のブラケットは例えばボールジョイン
ト又はL型ブラケットからなり、これらのブラケットは
車体側とバックドア側に設けた取付部に着脱自在に結合
される。
【0005】例えば、ブラケットがボールジョイントで
ある場合、車体側とバックドア側に球面ボルトからなる
取付部を取付け、この球面ボルトの球体をボールジョイ
ントの球面受容部に嵌合させてスナップリング等で抜け
止めを図っている。
【0006】上記のように、例えばボールジョイントに
球面ボルトを嵌合すると球面受容部内のスナップリング
で球面ボルトが抜けなくなり、スティダンパ自体を取り
はずすのが困難となる。
【0007】しかしながら、トランクの中に荷物を入れ
る場合、又は逆にトランクの中の荷物を取り出す場合、
スティダンパが邪魔となり、特に大きな荷物の出入れに
はスティダンパをはずした状態でこの作業を行う要望が
ある。
【0008】そこで、例えばドイッ特許第659600
号公報に開示されているような着脱可能なボールジョイ
ントと球面ボルトが開発されている。
【0009】このボールジョイントと球面ボルトは、図
7に示す止め構造を備えている。即ち、例えばピストン
ロッドの外端にボールジョイント1を一体に結合し、球
面ボルト2を車体側に取り付け、ボールジョイント1の
球面受容部3内に球面ボルト2の先端球体4を移動自在
に嵌合させ、次いで外部から球面受容部3内にスナップ
リング状のC型リング5からなるロックワイヤを挿入し
て球体4の抜けを防止すると共にリング5に連接したワ
イヤ状のばね部5aをボールジョイント1の基端側に係
合させたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のリング5を備え
たボールジョイント1を使用すると、リング5は通常の
スナップリングと同じように球面ボルト2の抜けを防止
でき、又ばね部5aを指で操作して係合を解除しながら
外方に引張るとリング5が抜き出され、これにより球面
ボルト2に対するボールジョイント1の結合が解消さ
れ、従ってスティダンパがバックドアからはずれ、この
スティダンパに干渉することなく荷物の出入れが可能と
なる。
【0011】しかしながら、上記のスティダンパは次の
ような不具合がある。
【0012】スティダンパをはずす場合には指でばね
部5aのばね力解除操作とリング5の抜き出し操作をす
る必要があるため、操作が面倒で困難であり、場合によ
ってはばね部5aのばね力解除操作に他の工具を必要と
する場合もある。更に一度はずした後に再びボールジョ
イントと球面ボルトを結合する場合には、先ずボールジ
ョイントに球面ボルトを差し込み、次いでリング5aの
挿入操作をする必要があり、ワンタッチで結合できない
から、結合操作も極めて面倒である。
【0013】バックドア等にスティダンパを取付ける
時、リング5が確実にボールジョイント1内に挿入して
いるかどうか確認しずらく、ボールジョイント1と球面
ボルト2との結合に対する信頼性に欠ける不具合があ
る。
【0014】スティダンパを交換する場合、スティダ
ンパ自体のみならずボールジョイント1、リング5等を
含めて全体を交換する必要がある為、交換部品代が高価
となる。
【0015】スティダンパの車体とバックドアに対す
る結合は、例えばL型ブラケット、その他のブラケット
を利用する場合もあるが、上記のようにスティダンパに
対してボールジョイント1が一体に結合されたタイプで
は互換性がなく、その都度バックドア側又は車体側の取
付部の構造,形状に合わせたブラケットを成形する必要
がある。この場合にはスティダンパのピストンロッド又
はダンパシリンダに対して異なる他のブラケットを溶
接,カシメ等で結合する必要があるため、加工性,組付
性に劣り、コストアップの原因となる。しかも、溶接,
カシメで他のブラケットを結合すると、その結合部の表
面処理,塗装処理が必要となり、例えば塗装が剥れると
発錆の原因となり、防錆効果が弱いという問題もある。
【0016】そこで、本発明の目的は、ブラケットに対
してスティダンパのピストンロッド又はシリンダチュー
ブを簡単且つスピィーディに着脱でき、ブラケットに対
するピストンロッド又はシリンダチューブの結合状態を
確実に確認でき、部品の交換時には各部品毎に交換で
き、発錆を防止できる加工性,組付性,経済性にすぐれ
たスティダンパを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の手段は、シリンダチューブと、シリンダチ
ューブ内にピストンを介して移動自在に挿入され、且つ
シリンダチューブ内のガス圧で常時伸び方向に附勢され
ているピストンロッドと、ピストンロッドとシリンダチ
ューブとの各端部に設けたブラケットとからなるスティ
ダンパに於て、ブラケットがボールジョイント又はL型
ブラケットからなり、当該ボールジョイント又はL型ブ
ラケットはその端部に一体に設けた筒体部と、この筒体
部に半径方向に向けて形成した係止孔又は係止溝とを備
え、他方ピストンロッドの端部又はシリンダチューブの
基端部の一方又は両方に上記筒体部内に着脱自在に嵌合
させるインロー部を形成し、更に、当該インロー部に半
径方向に向けて形成した溝又は孔内に上記係止孔又は係
止溝に着脱自在に係合するディテント機構を設けたこと
を特徴とするものである。
【0018】この場合、ディテント機構が溝内に直列に
挿入したスプリングと、このスプリングで外方に附勢さ
れた球体と、溝の出口端に圧入されて上記球体の抜けを
防止すると共に球体の一部を外方に突出させるガイド孔
を備えたワッシャとで構成されているのが好ましい。
【0019】同じく、ディテント機構が溝内に直列に挿
入したスプリングと、このスプリングで外方に附勢さ
れ、且つスプリングシートと、このスプリングシートの
中央に起立する突起とからなる逆T字状のボスと、溝の
出口端に圧入されて上記ボスの抜けを防止すると共に、
上記突起を外方に突出させるガイド孔を備えたワッシャ
とで構成されているのが好ましい。
【0020】同じく、インロー部に形成した孔が当該イ
ンロー部を直径方向に貫通し出口端に係止段部を備えた
小径部と大径部とからなる貫通孔で構成され、ディテン
ト機構が貫通孔内に直列に挿入したイニシャル調整用の
スプリングシートと、このスプリングシートで支持され
たスプリングと、このスプリングで外方に附勢されたボ
スとからなり、上記スプリングシートは大径部の基端に
着脱自在に螺合され、上記ボスはスプリングと係止段部
とで挾持されるフランジと、このスプリングの上面と背
面とに起立して選択的に上記小径部から外方に突出する
高さの異なる二つの突起とを備えているのが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
もとづいて説明する。
【0022】図1に示すように、本発明の特徴は、シリ
ンダチューブ1と、シリンダチューブ1内にピストン2
を介して移動自在に挿入され且つシリンダチューブ1内
のガス圧で常時伸び方向に附勢されているピストンロッ
ド3と、ピストンロッド3とシリンダチューブ1との各
端部に設けたブラケットとからなるスティダンパに於
て、ピストンロッド3の先端部とシリンダチューブ1の
基端部との一方又は両方がブラケットの端部に着脱自在
に結合されているものである。
【0023】スティダンパ本体Aは例えば車両の車体と
バックドアとの間に着脱自在に結合され、ピストンロッ
ドがガス圧で伸長する時バックドアを自動的に開く。車
体とパックドアとにはそれぞれ球面ボルト5が取付部と
して結合されている。又スティダンパ本体Aにおけるピ
ストンロッド3の先端部とシリンダチューブ1の基端部
とにはそれぞれブラケットたるボールドョイント4が着
脱自在に結合されており、これらのボールジョイント4
を結合した状態で球面ボルト5の球体5aを公知のよう
にボールジョイント4の球面受容部4a内に強制的に嵌
合するとボールジョイント4が球面ボルト5に揺動自在
にワンタッチで結合され、以後球体5aは球面受容部4
a内のスナップリングで抜けなくなる。従って、スティ
ダンパ本体A自体は上記ボールジョイント4と球面ボル
ト5を介して車体とバックドア間に介装される。
【0024】バックドアを開き、荷物の出入時にスティ
ダンパ本体Aが邪魔になる場合には、ピストンロッド3
のインロー部3aとシリンダチューブ1のインロー部1
aの一方をボールジョイント4から取りはずせばよい。
【0025】ブラケットたるボールジョイント4に対す
る着脱はピストンロッド3又はシリンダチューブ1のど
ちらか一方が着脱自在で他方が永久結合であっても使用
可能である。
【0026】ブラケットや取付部としては、図示のボー
ルジョイント4や球面ボルト5に限らず、要はスティダ
ンパ本体Aを着脱自在に結合できるものであれば他のも
のを使用してもよい。
【0027】図1、図2、図3は本発明の一実施の形態
を示し、これはピストンロッド3の外端にピストンロッ
ド3の本体より小径なインロー部3aを形成し、ブラケ
ットとしてボールジョイント4を使用したものである。
【0028】インロー部3aはピストンロッド3の先端
同軸上に突出し、その外周に半径方向に向けて溝30又
は孔が形成されている。例えば、上記溝30内にディテ
ント機構Dが挿入されている。このディテント機構Dは
溝30内に直列に挿入したスプリング31と、球体32
と、ワッシャ33とで構成され、ワッシャ33は溝30
の出口端に圧入又はねじ等で結合され、球体32はスプ
リング31で常時外方に附勢され、その一部がワッシャ
33の中央の孔33aよりインロー部3aの外面より外
方に突出している。
【0029】ボールジョイント4は半球状ジョイント本
体6と、本体6の端部に形成した筒体部7と、本体6内
に形成した球面又は円錐状の受容部4aと、筒体部7内
に形成した軸方向の中空部8と、筒体部7を半径方向に
貫通する係止孔10とで構成されている。係止孔10は
半径方向にストレートでもよいが、図3に示すように角
度θだけ傾斜させてもよい。
【0030】受容部4a内には球面ボルト5の球体5a
が揺動自在に嵌合され、この球体5aは受容部4aの内
周に形成した環状溝内のスナップリングで抜け止めが図
られるようになっている。
【0031】筒体部7の中空部8内には、ピストンロッ
ド3の先端インロー部3aが嵌合し、このインロー部3
aと筒体部7とはディテント機構Dを会して結合され
る。即ち、筒体部7内にインロー部3aを差し込むと、
インロー部3aの外面から突出している球体32が筒体
部7の内面に押され、スプリング31に抗して孔30内
に押し込まれ、この状態でインロー部3aは中空部8の
奥まで侵入する。この侵入位置はインロー部3aの外面
aが中空部8の内面bに当る位置、又はピストンロッド
3の端面cが筒体部7の端面dに当る位置のどちらか一
方、又は両方である。
【0032】この位置では丁度球体32が係止孔10に
対向する位置となり、球体32はスプリング31の押し
上げ力でその頭部が外方に復帰し、当該頭部が係止孔1
0に嵌合し、球体32と係止孔10を介して筒体部7に
インロー部3aを結合する。又、逆にこの結合状態から
ピストンロッド3又は筒体部7を抜け方向に引張ると上
記の作動と逆に球体32が圧縮し、中空部8からインロ
ー部3aが抜けて結合が解除される。これによりピスト
ンロッド3の先端にブラケットたるボールジョイントが
着脱自在に結合されることになる。尚、スプリング31
は後述する図5と同じように外部からイニシャル調整す
るようにしてもよい。
【0033】同様にシリンダチューブ1の端部に設けた
インロー部1aの外周にも上記と同じように溝30又は
孔を半径方向に向けて形成し、この溝30又は孔内に上
記と同じディテント機構Dを設けることにより上記と同
じようにボールジョイント4をシリンダチューブ1の端
部に着脱自在に連結する。
【0034】使用状態においては、あらかじめボールジ
ョイント4を車体側とバックドア側に取付けた球面ボル
ト5にに組付けておき、その後スティダンパ本体Aをボ
ールジョイント4に結合してもよいが、一般的にはピス
トンロッド3とシリンダチューブ1に対してはあらかじ
めボールジョイント4,4を連結した状態に生産ライン
で組付けておく。この状態でスティダンパ本体Aを車体
とバックドア間に介装させるには、あらかじめ車体とバ
ックドアに取付けられている球面ボルト5の球体5aに
対してそれぞれボールジョイント4の本体6を押し込
み、受容部4a内にワンタッチで球体5aを嵌合させれ
ばよい。これによりスティダンパ本体Aが取付けられた
以後はバックドアがスティダンパ本体Aによって自動的
に開かれ、開いた状態が保持される。
【0035】他方、トランク内の荷物の出入れ時にステ
ィダンパ本体Aが邪魔になるような場合には、バックド
アを強制的に更に押し上げて筒体部7を上方に引張り上
げると、球体32がスプリング31に抗して圧縮し、こ
の状態で筒体部7からピストンロッド3のインロー部3
aが引き抜かれ、筒体部7をインロー部3aとの結合が
解消される。即ち、インロー部3aを中空部8から抜き
出すことによりボールジョイント4からピストンロッド
3をはずし、スティダンパ本体Aを荷物と干渉しない角
度に倒す。この状態ではスティダンパと干渉することな
く、自由に荷物の出入れが可能となり、荷物の出入れが
終了した後に再びインロー部3aを筒体部7内に挿入し
てディテント機構Dで両者を連結することが可能とな
る。
【0036】図3に示すように、ピストンロッド3の本
体の外径が筒体部7の外径と等しいか、又はこれより大
きい場合には、筒体部7の端面dに対してピストンロッ
ド3の本体上端面cを当接し、これらの両端面c,bで
矢印P方向の反力に対して軸方向の荷重を担持しディテ
ント機構Dは小さな引張側の力しか受けない為球体32
等のディテント機構D全体の耐久性に悪影響を与えな
い。この場合、端面c,dの当接に代えてインロー部3
aの端面aを中空部8の端面bに当接してもよい。或い
は上記各端面c,dとの間、又は端面a,bとの間にク
ッションゴム又はスプリング等を介在してもよい。
【0037】尚、ピストンロッド3の外径が筒体部7の
中空部8の内径と等しいような場合には、ピストンロッ
ド3自体の先端部を直接インロー部としてて利用し、こ
の先端部インロー部に上記の溝30やディテント機構D
を設ける。この場合、中空部8に挿入されたピストンロ
ッド3の外端面が中空部8の内端面に当接することにな
る。
【0038】更に図3に示すように、係止孔10を任意
の角度θだけ傾斜してもよく、この場合には係止孔10
に嵌合する球体32の保持力を強化でき、角度の設定に
よって抜け操作力を調整できる。
【0039】係止孔10から球体32たるボールを抜く
とき、上記したように筒体部7又はインロー部3aを外
方に引張ればよいが、球体32の保持力が強い場合には
係止孔10内に外方からピン状の工具を差し込んでスプ
リング31に抗して球体32を溝30内方向に圧縮させ
ればよい。
【0040】図4は本発明の他の実施の形態に係り、こ
れは図2のボール状球体32に代えて逆T字状のボスを
利用したものである。
【0041】即ち、図4のディテント機構D1はインロ
ー部3a又は1aに設けた溝30内に直列に挿入したス
プリング31と、このスプリング31で外方に附勢され
たボス34と、ボス34の抜けを防止するワッシャ33
とで構成されている。ボス34は水平なフランジ状のス
プリングシート34aと、このスプリングシート34a
の中央に起立する突起とからなり、ワッシャ33は図1
のものと同じく溝30の出口端に圧入又は螺着され、上
記を外方に案内させるガイド孔33aを備えている。
【0042】図4の実施の形態では、ピストンロッド3
とボールジョイント4とがボス34が係止孔10内に嵌
合することで連結される。この場合、インロー部3aを
筒体部7内に嵌合させる場合にはあらかじめ指又は工具
でボス34を圧縮させながら差し込み操作をする。又、
逆に図4のようにボス34が係止孔10に嵌合している
状態からピストンロッド3をはずす場合にはピン状又は
ロッド状の工具35を係止孔10の外方から差し込んで
ボス34を圧縮させた状態で行なう。その他の構造,作
用,効果は図2の場合と同じである。
【0043】図5は本発明の他の実施の形態に係り、こ
れは他のディテント機構D2を利用したものである。即
ち、インロー部3aに直径の孔36を形成し、この孔3
6内に着脱自在にディテント機構D2を設け、このディ
テント機構D2はスプリングのイニシャルを調整した
り、ロック強度を調整したりする。
【0044】インロー部3aに形成した孔36は当該イ
ンロー部3aを直径方向に貫通しだ出口端に係止段部4
2を備えている。孔36は下方の大径部と係止段部42
で規制された小径部とからなる貫通孔で構成されてい
る。ディテント機構D2は貫通孔36内に直列に挿入し
たイニシャル調整用のスプリングシート37と、このス
プリングシート37で支持されたスプリング31と、こ
のスプリング31で外方に附勢されたボス38とからな
っている。上記スプリングシート37は大径部の基端に
着脱自在に螺合されている。
【0045】上記ボス38は、スプリング31と係止段
部42とで挾持されるフランジ39と、このフランジ3
9の上面と背面とに起立して選択的に上記小径部から外
方に突出する高さの異なる二つの突起40,41を備え
ている。
【0046】図5の状態は上方の長い突起40が係止段
部42の中央の孔を介して外方に突出している状態を示
し、この突起40が図2,図4に示すボールジョイント
4の係止孔10に嵌合した時、ボールジョイント4とピ
ストンロッド3又はシリンダチューブ1とが結合される
ものである。突起40の保持力を調整するにはスプリン
グシート37を時計方向又は反時計方向に回転してスプ
リング31のイニシャルを調整することにより行なわれ
る。
【0047】更に、保持力の強度を調整するため、突起
40又は41を選択的に係止孔10に嵌合させる。これ
は突起40又は41による係止孔10に対する侵入量を
調整することによって行なうものである。
【0048】即ち、図5のように長い突起40が突出し
ている時は保持力は強化される。これに対して、短い下
方の突起41を利用して保持力を弱くする場合にはスプ
リングシート37を孔36からはずし、更にスプリング
31とボス38を抜き出し、次いで、上記と逆に短い突
起40が上方に位置するようにボス38を反転し、再び
各部材を孔36内に組み込むものである。その他の構
造,作用,効果は図2,図4と同じである。
【0049】図6は本発明のブラケットの他の実施の形
態に係り、これはブラケットとしてボールジョイント4
に代えてL型ブラケット21を利用するものである。L
型ブラケット21は断面L状の本体21aと、本体21
aの端部に一体に設けた筒体部7aと、本体21aに形
成した取付孔22aとを備え、筒体部7aには図2,図
4と同じように中空部8と係止孔10が形成され、この
筒体部7にピストンロッド3又はシリンダチューブ1が
連結される。
【0050】L型ブラケット21は車体側又はバックド
ア側に設けた取付部を取付孔22aに挿入して固定され
る。その他の構成,作用,効果は図1乃至図5の各実施
の形態と同じである。
【0051】
【発明の効果】各請求項の発明によれば、次の効果があ
る。
【0052】ピストンロッドとシリンダチューブとの
一方又は両方にブラケットが設けられているから、この
ブラケットを介して例えば車両の車体とバックドアとの
間にスティダンパ自体を結合できる。他方、スティダン
パを荷物の出入れ時に荷物と干渉しない位置にはずした
い場合にはピストンロッド又はシリンダチューブをブラ
ケットからはずせばよく、スティダンパ本体の着脱が容
易である。
【0053】同じく、ブラケット自体はボールジョイ
ント、L型ブラケット等いろいろあっても、仕様に応じ
たブラケットをピストンロッド又はシリンダチューブに
着脱自在に結合しておけばよく、しかもスティダンパ自
体は一般的な構造のものを利用できるため、仕様に応じ
たブラケット毎にスティダンパ全体を生産する必要があ
るから互換性に富み、加工性,組付性,経済性にすぐれ
ている。
【0054】同じく、ブラケットとピストンロッド又
はシリンダチューブとがディテント機構を介して着脱自
在に結合されているから、両者の着脱操作が簡単且つス
ピディに行なえ操作性が向上する。
【0055】請求項2の発明によれば、ボール状の球
体を利用したディテント機構を使用しているため、係止
孔に対するロック力が若干弱く、これによりブラケット
に対するピストンロッド又はシリンダチューブの着脱操
作がスムースで容易に行なえる。
【0056】請求項3,4の発明によれば、ボスを利
用したディテント機構を使用しているため、係止孔に対
するロック力を強化することができる。
【0057】請求項4の発明によれば、スプリングシ
ートでスプリングのイニシャルを調整するようにしたか
ら、位置にボスの保持力を調整できる。同様に高さの異
なる二つの突起を設けたボスを利用しているため、この
突起を選択的に使用でき、突起の長さに応じたボスの保
持力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るスティダンパの全
体分解正面図である。
【図2】図1のブラケットとピストンロッドと分解状態
を示す一部拡大断面図である。
【図3】図2のブラケットとピストンロッドとの結合状
態を示す断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係るブラケットとピ
ストンロッドの結合状態を示す一部拡大断面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係るブラケットとピ
ストンロッドの結合状態を示す一部拡大断面図である。
【図6】L型ブラケットの拡大断面図である。
【図7】従来のブラケットの一部切欠き断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダチューブ 1a,3a インロー部 2 ピストン 3 ピストンロッド 4 ブラケットたるボールジョイント 7 筒体部 8 中空部 10 係止孔 30 溝 31 スプリング 32 球体 33 ワッシャ 33a ガイド孔 34 ボス 34a スプリングシート 34b 突起 35 工具 36 孔 37 スプリングシート 38 ボス 39 フランジ 40,41 突起 42 係止段部 D,D1,D2 ディテント機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダチューブと、シリンダチューブ
    内にピストンを介して移動自在に挿入され、且つシリン
    ダチューブ内のガス圧で常時伸び方向に附勢されている
    ピストンロッドと、ピストンロッドとシリンダチューブ
    との各端部に設けたブラケットとからなるスティダンパ
    に於て、ブラケットがボールジョイント又はL型ブラケ
    ットからなり、当該ボールジョイント又はL型ブラケッ
    トはその端部に一体に設けた筒体部と、この筒体部に半
    径方向に向けて形成した係止孔又は係止溝とを備え、他
    方ピストンロッドの端部又はシリンダチューブの基端部
    の一方又は両方に上記筒体部内に着脱自在に嵌合させる
    インロー部を形成し、更に、当該インロー部に半径方向
    に向けて形成した溝又は孔内に上記係止孔又は係止溝に
    着脱自在に係合するディテント機構を設けたことを特徴
    とするスティダンパ。
  2. 【請求項2】 ディテント機構が溝内に直列に挿入した
    スプリングと、このスプリングで外方に附勢された球体
    と、溝の出口端に圧入されて上記球体の抜けを防止する
    と共に球体の一部を外方に突出させるガイド孔を備えた
    ワッシャとで構成されている請求項1のスティダンパ。
  3. 【請求項3】 ディテント機構が溝内に直列に挿入した
    スプリングと、このスプリングで外方に附勢され、且つ
    スプリングシートと、このスプリングシートの中央に起
    立する突起とからなる逆T字状のボスと、溝の出口端に
    圧入されて上記ボスの抜けを防止すると共に、上記突起
    を外方に突出させるガイド孔を備えたワッシャとで構成
    されている請求項1のスティダンパ。
  4. 【請求項4】 インロー部に形成した孔が当該インロー
    部を直径方向に貫通し出口端に係止段部を備えた小径部
    と大径部とからなる貫通孔で構成され、ディテント機構
    が貫通孔内に直列に挿入したイニシャル調整用のスプリ
    ングシートと、このスプリングシートで支持されたスプ
    リングと、このスプリングで外方に附勢されたボスとか
    らなり、上記スプリングシートは大径部の基端に着脱自
    在に螺合され、上記ボスはスプリングと係止段部とで挾
    持されるフランジと、このスプリングの上面と背面とに
    起立して選択的に上記小径部から外方に突出する高さの
    異なる二つの突起とを備えている請求項1のスティダン
    パ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100968723B1 (ko) 2008-04-24 2010-07-08 현대자동차주식회사 차량용 가스리프터 소켓의 체결구조

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