JP3821112B2 - オーブントースター - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、オーブントースターに関し、さらに詳しくは、焼き網上の調理物を取り出し易いように構成したオーブントースターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からよく知られているオーブントースターは、本体内に形成された調理室と、該調理室内に配設された加熱源となる電気ヒータと、被加熱物を載置する焼き網と、前記調理室の前面開口部を該前面開口部の下端部位置を回動支点として開閉する開閉扉とを備え、該開閉扉の開操作と連動して前記焼き網が前方に移動して、前記前面開口部から突出するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、特許文献2には、オーブントースターにおいて、焼き網に対して上下方向に可動とされた補助焼き網を取り付けて、被加熱物と電気ヒータとの距離を調節できるようにしたものが開示されている。
【0004】
【特許文献1】
実開平2−144317号公報(第1頁、第1図)
【特許文献2】
特開2001−128858公報(第1−3頁、図1−2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記特許文献1に開示されているオーブントースターの場合、開閉扉と連動して焼き網が調理室の前面開口部から突出せしめられるようにはなっているが、被加熱物が焼き網面上に載置されたままの状態で出てくるから、被加熱物を取り出すときに加熱状態の焼き網に手が触れるおそれがある。
【0006】
また、上記特許文献2に開示されているオーブントースターの場合、補助焼き網により被加熱物の加熱状態を調節することが可能であるとともに、被加熱物の取り出し時において、補助焼き網を上方に移動させると、被加熱物と焼き網との距離がとれることから、一応焼き網に手を触れることなく被加熱物の取り出しが可能であるが、補助焼き網の移動調節を、手動あるいは外部操作によって作動する可動機構により行わなければならない構造となっているために、非常に操作性が悪い。
【0007】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、開閉扉の開操作に連動して焼き網面から所定寸法上方に被加熱物を浮上させることができるようにすることにより、安全且つ容易に被加熱物を取り出し得るようにしたオーブントースターを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、上記従来の問題を確実に解決し、その目的を有効に達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0009】
(1) 請求項1の発明
この発明の課題解決手段は、本体内に形成された調理室と、該調理室内に配設された加熱源となる電気ヒータと、前記調理室の前面開口部を当該前面開口部の下端部を枢支点として前後方向に開閉する開閉扉と、該開閉扉の前方への開操作に連動して前方に移動して前記前面開口部から突出する焼き網と、該焼き網上に載置された被加熱物を上方に浮上させるオートリフトバーとを備えてなるオーブントースターにおいて、前記オートリフトバーは、前記焼き網の左右方向への線材に対して前後方向に弧回動自在に枢支され、前方に倒された状態では前記開閉扉の開閉操作に連動して上方に移動して前記焼き網上に載置された被加熱物を上方に浮上させる一方、後方に倒された状態では前記焼き網上の被加熱物にとって邪魔にならない位置に収納セットされるように構成されていることを特徴としている。
【0010】
このような構成によれば、焼き網上に被加熱物を載置した加熱調理が終了すると、開閉扉が開操作されて、被加熱物の取り出しが行われる。そして、このときに開閉扉の開操作と連動して焼き網が前方に移動して調理室の前面開口部から突出するが、それと同時に焼き網上に載置された被加熱物がオートリフトバーのリフトアップ作用により確実に焼き網面より上方に浮上せしめられる。したがって、高温状態の焼き網に触れることなく、被加熱物のみを簡単かつ安全に取り出すことができるようになる。
【0011】
しかも、その場合において、同オートリフトバーは、焼き網の網目を構成している左右方向の線材に対して前後方向に弧回動自在に枢支されていて、前方に倒された状態では前記のように開閉扉の開閉操作に連動して上方に移動して前記焼き網上に載置された被加熱物を上方に浮上させる一方、後方に倒された状態では前記焼き網上の被加熱物にとって邪魔にならない位置に収納セットされる。
【0012】
したがって、その構成が著しく簡単で、低コストであるとともに、加熱調理時における焼き網面上の加熱調理スペースを全く制約しない。そのため、調理メニューの自由度を妨げることもない。
【0013】
(2) 請求項2の発明
この発明の課題解決手段は、上記請求項1の発明の課題解決手段において、オートリフトバーは、枢支部と反対側の回動側端部が凸状に屈曲されており、前方に倒された状態では、同屈曲部の先端が下方側開閉扉の内壁面に当接して焼き網上の被加熱物を上方にリフトさせるリフトバーとして機能する一方、後方に倒された状態では、同屈曲部の先端が上方に向いて前記焼き網上の被加熱物の後方への落下を防止する落下防止壁として機能するように構成されていることを特徴としている。
【0014】
このように構成した場合、回動側端部に凸状の屈曲部を設けるだけの極めて簡単な構成で、被加熱物取り出し時のオートリフト作用と被加熱物調理時の被加熱物の後方への落下防止作用との有効な2つの作用を同時に実現することができ、非常に便利で、使い勝手の良いものとなる。
【0015】
(3) 請求項3の発明
この発明の課題解決手段は、上記請求項1又は2の発明の課題解決手段において、オートリフトバーが枢支されている左右方向の線材は、焼き網の前後方向中間部か又は同中間部よりも若干後方に位置する線材であることを特徴としている。
【0016】
このように、オートリフトバーが枢支されている左右方向の線材が、焼き網の前後方向中間部か又は同中間部よりも若干後方に位置する線材である場合には、オートリフトバーの前端部が、ちょうどトーストパン等被加熱物の前端部を上方に持ち上げるのに適した位置にくると同時に、その前後方向の長さがコンパクトになり、スムーズに焼き網後端側位置に収納セットされる。
【0017】
(4) 請求項4の発明
この発明の課題解決手段は、上記請求項2又は3の発明の課題解決手段において、オートリフトバーの回動側端部は、後方に倒された状態では、焼き網の所定寸法上方に折り曲げられた後端部の上部に載置された状態で収納セットされるように構成されていることを特徴としている。
【0018】
このような構成によると、オートリフトバーの回動側端部、なかんづく被加熱物の落下防止壁として機能する凸状の屈曲部の高さが、より高くなり、加熱調理時における被加熱物の落下防止機能が向上する。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、本願発明の構成では、被加熱物のオートリフトバーが、焼き網の加熱調理スペースを制約することなく収納可能となっていることから、非常に使い勝手が良くなり、従来例に比べると加熱調理できるメニューの幅も拡大される。
【0020】
また、構造も簡単で、特別な部品を必要とせず、1本の線材を加工するのみでよいから、非常に低コストである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、本願発明の実施の形態の構成について詳細に説明する。
【0022】
(本体部分の構成)
まず図1および図2には、本願発明の実施の形態にかかるオーブントースターの本体部分の構成が示されている。
【0023】
すなわち、このオーブントースターは、例えば図1(加熱調理状態)および図2(加熱終了後の被加熱物取り出し状態)に示すように、オーブントースター本体1内に形成された調理室2と、該調理室2内に配設された加熱源となる電気ヒータ(上ヒータ3Aおよび下ヒータ3B)と、被加熱物M(例えば、トースト用のパンあるいは同パンと受け皿)を載置する焼き網4と、前記調理室2の前面開口部2aを該前面開口部2aの下端部両側の枢支部(枢支孔部)を枢支点として図2、図3のように開閉される開閉扉5とを備えて構成されている。
【0024】
前記上ヒータ3Aと下ヒータ3Bは共に管状ヒータとされており、前記調理室2内において上下に対向するように、当該調理室2の左右両側壁2b,2b間に架設されている。
【0025】
前記焼き網4は、前記上ヒータ3Aと下ヒータ3Bとの間に配置されており、前記調理室の各側壁2b,2b部分に前後方向に延びて形成された円弧形状の焼き網スライド用のガイド溝6,6内に、その左右両側の各軸端部がスライド自由に係合された焼き網支持軸7の上に後述するようにして載置係合されている。また、この焼き網4のフレーム部41の前端は、前記開閉扉5の裏面側から後方に向けて突設された係止片(フック部)8の係合溝8aに係止されており、前記開閉扉5の開閉操作に伴って、前記焼き網4が前記焼き網支持軸7を介して前記ガイド溝6,6に案内されつつ、前記前面開口部2aから突出する位置に引き出され(図2参照)、あるいは加熱調理可能な収納位置に押し入れられる(図1参照)ようになっている。
【0026】
また、前記開閉扉5は、前記調理室2内を外部から透視できる透明窓9と、該透明窓9が嵌め込まれるとともに、その下部に当該開閉扉5を上記前面開口部2a下部の枢支部に対して開閉自在に枢支する枢支軸10を備えた枠体とによって構成されており、該枠体の上部5bの外面(前面)には、また当該開閉扉5の開閉操作を行うための把手11が設けられている。
【0027】
また、同開閉扉5における枠体の下部5aの裏面には、その左右両側に位置して、例えば当該開閉扉5の開操作時に、図2のように前記焼き網4の上面よりも所定寸法ΔH上方に突出して前記焼き網4上のトーストパン等の被加熱物Mを所定寸法ΔH上方にリフトアップする後述するオートリフトバー21の前端側屈曲部21b,21bを当接せしめて小さな接触抵抗で前後方向にスムーズにガイドする断面逆V字形のリブ19,19が設けられている。なお、該屈曲部21b,21bの高さは、前記開閉扉5のフルオープン状態において、その上端が前記焼き網4の高さよりも所定寸法ΔHだけ高くなるように設定されている(図2参照)。
【0028】
(焼き網およびオートリフトバーの構成)
次に図3〜図7は、上記焼き網4とオートリフトバー21の具体的な構成を示す。
【0029】
先ず図5および図6は、上記基本となる焼き網4の構成を示している。
【0030】
図中、符号41は当該焼き網4の本体部を形成する長方形状の若干線径が太めのフレーム部であり、該フレーム部41は、前部、後部、左右両側部の相互に連続する4辺からなっている。そして、その左右両側部各々の前後方向中間部O−O′位置よりも若干後方部寄り部分には、下方側に突出させて前後方向にV字形に折り曲げられた上記本体側焼き網支持軸7との第1の係合部41a,41aが設けられている一方、後部41b部分は、同左右両側部部分の後部から上方側に所定の高さだけ鉤状に折り曲げられて、被加熱物が後方側に落ちるのを防止する第1の落下防止壁4bを形成している。
【0031】
そして、このように構成された同フレーム部41の上記左右両側部間には、例えば後方側から前方側にかけて同フレーム部41よりも若干線径の小さい第1〜第3の3本の左右方向の線材43,44,45が所定の間隔で架橋されているとともに、また前部および後部41b間には、例えば左側から右側にフレーム部41よりも若干線径の小さい第1〜第8の8本の前後方向の線材42,42・・・が等間隔で架橋され、それら各々の交叉部および架橋端部間が前記方形のフレーム部41とともに相互に溶着接合されて一体化され、図示のような各網目部4a,4a・・・が縦方向(前後方向)に長い格子構造の網目体を構成している。
【0032】
また、この場合、上記第1〜第8の8本の前後方向の線材42,42・・・は、それぞれ上記本体側方形のフレーム部41の左右両側部と同様に同様の前後方向位置で、同様のV字形状に折り曲げられて前記オーブントースター本体1側焼き網支持軸7との第2の係合部42a,42a・・・を形成しているとともに、後端部42b,42b・・・もフレーム部41の後端部41bと同様に上方側に鉤状に折り曲げられて上述の第1の被加熱物の落下防止壁4bを形成している。
【0033】
一方、上記第1〜第3の3本の左右方向の線材43,44,45の内の最後方部側第1の左右方向の線材43は、上記フレーム部41側部の第1の係合部41aおよび第1〜第8の左右方向の線材42,42・・・の第2の係合部42a,42a・・・に隣接して後方側に設けられ、その左右両側には、下方側に突出して左右にV字形状に折り曲げられ、かつ、その先端を若干前方側に傾けられた上記オーブントースター本体1側焼き網支持軸7との第3の係合部43a,43aが設けられている。
【0034】
したがって、上記焼き網4は、例えば図1および図2に示すように、上記オーブントースター本体1内の調理室2内において、その左右両側壁部2b,2bのガイド溝6,6間に前後移動可能に架け渡された焼き網支持軸7に載置係合された時は、上記方形のフレーム部41、第1〜第8の8本の前後方向線材42,42・・・の各々に設けられた第1,第2の係合部41a,41a・・・、42a,42a・・・と上記最後方側第1の左右方向の線材43の左右両側に設けられた第3の係合部43a,43aとの間で当該焼き網支持軸7を挟み込む形で安定して支持され、さらに上記方形のフレーム部41の前部の中央が前記開閉扉5裏面側の係止片8に係合されることにより、前記開閉扉5の開閉操作に応じて、図2〜図1のように前後方向に移動可能となる。
【0035】
次に図7は、上記のように構成された焼き網4の第2の左右方向の線材44に対して、例えば図3、図4および図7に示すように取り付けられる上述したオートリフトバー21の具体的な構成を示している。
【0036】
すなわち、該オートリフトバー21は、例えば図7に示すように、全体として断面コの字形をし、上記焼き網4のフレーム部41と略同様の線径の線状部材よりなり、その左右方向の幅は、上記焼き網4の左右方向の幅よりも若干小さく(フレーム部の直径の2倍分よりも少し大きい寸法分だけ小さく)、その内側に嵌合され得るようになっている。そして、その左右両側の各アーム部の基端部21a,21aは、上述した焼き網4の前後方向の中間部O−O′(図6参照)よりもΔaだけ後方に寄った後方側から2番目の第2の左右方向の線材44両端部に対して、前後方向に弧回動可能に巻着して取り付けられている。
【0037】
一方、その前端部側左右方向のフレーム部には、左右方向に所定の間隔を置いて、図示のように左右両側のアーム部部分と直交する方向に(前方側に傾倒された状態において下方側に、後方側に傾倒された状態において上方側に)所定寸法突出する各網目4aの左右方向の幅よりも少し小さいU字形状の左右一対の屈曲部21b,21bを形成しており、該左右一対の屈曲部21b,21bが前記網目4a,4a間を通して開閉扉5の枠体裏面部のリブ19,19と当接摺動することによって上述のように開閉扉5を開放した時のトースター等の被加熱物Mのオートリフト作用を生ぜしめるようになっている。
【0038】
該オートリフトバー21の前後方向の長さは、例えば図3から明らかなように、上記第2の左右方向の線材44と第1の被加熱物落下防止壁4bとの間の長さに対応させて、図6に示す上記焼き網4の前後方向の長さaの1/2の寸法1a/2よりも所定寸法Δaだけ小さく形成されている。
【0039】
そして、それによって同オートリフトバー21は、例えば図3および図7の実線に示すように、トーストパン加熱調理時などの前方に倒された(オートリフトバーを使用した)加熱調理状態では加熱調理完了後の前記開閉扉5の開閉操作に連動して上方に移動して前記焼き網4上に載置された被加熱物Mを上方に浮上させる一方、同図の仮想線に示すように、後方に倒された状態(オートリフトバー非使用状態)では前記焼き網4上の被加熱物Mにとって邪魔にならない後端位置に収納セットされるように構成されている。
【0040】
このような構成によれば、オートリフトバー21を前方側に倒し、その上で焼き網4上に被加熱物Mを載置した加熱調理が終了すると、開閉扉5が開操作されて、被加熱物Mの取り出しが行われるが、そのときに開閉扉5の開操作と連動して焼き網4が前方に移動して調理室2の前面開口部2aから突出するが、それと同時に焼き網4上に載置された被加熱物Mが前記前方に倒されているオートリフトバー21の被加熱物リフトアップ作用によって、確実に焼き網4の上面よりもΔHだけ上方に浮上せしめられる。したがって、高温状態の焼き網4に触れることなく、被加熱物Mのみを簡単かつ安全に取り出すことができるようになる(図2参照)。
【0041】
しかも、その場合において、同オートリフトバー21は、焼き網4の網目4a,4a・・・を構成している第2の左右方向の線材44に対して前後方向に弧回動自在に枢支されていて、前方に倒された状態では前記のように開閉扉5の開閉操作に連動して上方に移動して前記焼き網4上に載置された被加熱物Mを上方に浮上させる一方、後方に倒された状態では前記焼き網4上の被加熱物Mにとって邪魔にならない後端位置に収納セットされる。
【0042】
したがって、その構成が著しく簡単で、低コストであるとともに、加熱調理時における焼き網4面上の加熱調理スペースを全く制約しない。そのため、従来のように調理メニューの自由度を妨げることもない。
【0043】
また、このような作用を果たすオートリフトバー21は、上述のように枢支部と反対側の回動側端部が凸状に屈曲されて屈曲部21b,21bを備えており、前方に倒された状態では、同屈曲部21b,21bの先端が下方側開閉扉5の枠体裏面のリブ19,19のみに当接して前後方向にスムーズにスライドし、焼き網4上の被加熱物Mをスムーズに上方にリフトさせる一方、後方に倒された状態では、同屈曲部21a,21aの先端が上方に向いて前記焼き網4上の被加熱物Mの後方への落下を防止する第2の落下防止壁として機能するように構成されている。
【0044】
このため、回動側端部に凸状の屈曲部21a,21aを設けるだけの極めて簡単な構成で、被加熱物M取り出し時のオートリフト作用と被加熱物調理時の被加熱物Mの後方への落下防止作用との有効な2つの作用を同時に実現することができ、非常に便利で、使い勝手の良いものとなる。
【0045】
そして、この場合、上記オートリフトバー21が枢支されている前記第2の左右方向の線材44は、図6のように焼き網4の前後方向中間部O−O′よりも所定寸法Δa後方に位置する線材となっている。
【0046】
このように、オートリフトバー21が枢支されている左右方向の線材が、焼き網4の前後方向中間部O−O′よりも所定寸法Δa後方に位置する第2の左右方向の線材44である場合には、オートリフトバー21の前端部が、ちょうどトーストパン等被加熱物Mの前端部を上方に持ち上げるのに適した位置にくると同時に、その前後方向の長さがコンパクトになり、スムーズに焼き網4の後端側位置、焼き網4の特に所定寸法上方に折り曲げられた前記第1の落下防止壁4bの上部に載置された状態で収納セットされるようになる。
【0047】
このような構成によると、焼き網4側第1の落下防止壁4bの上に第2の落下防止壁としての屈曲部21b,21bが積層されることになるので、オートリフトバー21の回動側端部、なかんづく被加熱物Mの最終的な落下防止壁として機能する凸状の屈曲部21a,21aの高さが、より高くなり、加熱調理時における被加熱物Mの落下防止機能が大きく向上する。
【0048】
もちろん、このような作用を得るには、上記回転支点である巻着部が一応中間部O−O′位置であってもよいが、より好ましくは上述のように同中間部O−O′位置よりも若干後方であることが好ましい。
【0049】
以上のように、本願発明の構成では、被加熱物Mのオートリフトバー21が、焼き網4の加熱調理スペースを制約することなく収納可能となっていることから、非常に使い勝手が良くなり、従来のものに比べると加熱調理できるメニューの幅も拡大される。また、構造も簡単で、特別な部品を必要とせず、1本の線材を加工するのみでよいから、非常に低コストである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係るオーブントースターの開閉扉閉時(加熱調理時)の縦断側面図である。
【図2】同オーブントースターの開閉扉開操作時(被加熱物取り出し時)の縦断側面図である。
【図3】同オーブントースターの焼き網およびオートリフトバーの開閉扉開操作前の状態における拡大斜視図である。
【図4】同オーブントースターにおける焼き網およびオートリフトバーのオートリフトバー非使用時(収納セット時)の正面図である。
【図5】同オーブントースターの焼き網単体の拡大斜視図である。
【図6】同オーブントースターの焼き網単体の拡大平面図である。
【図7】同オーブントースターのオートリフトバー単体の構成と作用を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
1は焼き網4、2は調理室、2aは前面開口部、3Aは電気ヒータ(上ヒータ)、3Bは電気ヒータ(下ヒータ)、4は焼き網、4bは第1の落下防止壁、5は開閉扉、21はオートリフトバー、21bは屈曲部、44は第2の左右方向の線材である。
Claims (4)
- 本体内に形成された調理室と、該調理室内に配設された加熱源となる電気ヒータと、前記調理室の前面開口部を当該前面開口部の下端部を枢支点として前後方向に開閉する開閉扉と、該開閉扉の前方への開操作に連動して前方に移動して前記前面開口部から突出する焼き網と、該焼き網上に載置された被加熱物を上方に浮上させるオートリフトバーとを備えてなるオーブントースターにおいて、前記オートリフトバーは、前記焼き網の左右方向への線材に対して前後方向に弧回動自在に枢支され、前方に倒された状態では前記開閉扉の開閉操作に連動して上方に移動して前記焼き網上に載置された被加熱物を上方に浮上させる一方、後方に倒された状態では前記焼き網上の被加熱物にとって邪魔にならない位置に収納セットされるように構成されていることを特徴とするオーブントースター。
- オートリフトバーは、枢支部と反対側の回動側端部が凸状に屈曲されており、前方に倒された状態では、同屈曲部の先端が下方側開閉扉の内壁面に当接して焼き網上の被加熱物を上方にリフトさせるリフトバーとして機能する一方、後方に倒された状態では、同屈曲部の先端が上方に向いて前記焼き網上の被加熱物の後方への落下を防止する落下防止壁として機能するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のオーブントースター。
- オートリフトバーが枢支されている左右方向の線材は、焼き網の前後方向中間部か又は同中間部よりも若干後方に位置する線材であることを特徴とする請求項1又は2記載のオーブントースター。
- オートリフトバーの回動側端部は、後方に倒された状態では、焼き網の所定寸法上方に折り曲げられた後端部の上部に載置された状態で収納セットされるように構成されていることを特徴とする請求項2又は3記載のオーブントースター。
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