JP3585529B2 - 加熱調理器の扉開閉装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、グリル調理器等の加熱調理器の扉開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
グリル調理器等の加熱調理器の扉開閉装置には、例えば、実開平4−52638号「グリル調理器における扉装置」、特開平4−117922号「調理装置」、実開平5−42912号「グリル扉の開閉装置」、実開平5−83615号「加熱庫の扉開閉装置」等が提案されている。
【0003】
周知のように、グリル調理器等の加熱調理器は、ガス等を熱源とするグリル庫に被調理物を載せるグリルパンを収納するとともに、グリル庫には開閉可能な扉が設けられている。従来、扉は、グリルパンの引出しに応じて又はグリルパンとの無関係に開閉するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような加熱調理器の扉の開閉には、扉の位置がグリルパンの進退に応じて前後に移動するものや、扉の上下位置が変化するもの等がある。扉の上下位置が変化するものでは、扉が回動してグリルパンの上方に移動するものと、グリルパンの下方に移動するものとがある。
【0005】
扉は、グリル庫の開口部を閉塞するものであるから、その形状は、グリルパンの高さ及び幅より大きい。そのため、グリルパンの引き出しに伴って調理者側に移動させた場合には、被調理物の扱い上、邪魔になるおそれがある。そこで、扉の位置を移動させることで、空間的な自由度を高めている。
【0006】
しかしながら、扉をグリルパンの上方に移動させた場合、その位置によっては引き出されたグリルパンの上面の一部を扉で覆うこととなり、被調理物の処理空間を狭める結果となる。また、グリル庫内に扉を収納した場合には、扉がグリル庫によって過熱されるおそれがあり、不都合である。
【0007】
また、引き出されたグリルパンの下方に扉を降下させるものは、その扉がグリルパンの下方に隠れるため、加熱した扉に調理者の身体の一部が触れるおそれがある。
【0008】
そこで、本発明は、扉の開閉範囲を最適化して安全性を高め、扱いを容易にした加熱調理器の扉開閉装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の加熱調理器の扉開閉装置は、図1及び図2に例示するように、加熱調理庫(グリル庫8)に引き出し可能に設けられた移動枠(スライドフレーム10)と、この移動枠に取り付けられた把手(14)と、移動枠の側部に回動可能に支持され、加熱調理庫の底板部(26)と接触するスライド部(24)を有し、移動枠の移動に応じて回動することにより、底板部に対するスライド部の位置に応じて角度を成すアーム部材(扉アーム16)と、このアーム部材に取り付けられて移動枠によって水平方向に移動するとともに、把手と移動枠との間に設定された間隔内をアーム部材とともに上下方向に移動することにより、加熱調理庫を開閉する扉(18)とを備えたものである。
【0010】
そして、スライド部は、移動枠の引き出し位置に応じてアーム部材を回動する手段であって、その形態は種々のものが考えられるが、その一つの例として少なくとも傾斜面としたものである。
【0011】
また、本発明の加熱調理器の扉開閉装置においては、開かれた扉を把手と移動枠との間に設置した空間内に収容することが一つの特徴である。即ち、把手と移動枠との間に設定された間隔内に係止部(32)を設け、この係止部にアーム部材又は扉を係止させたものである。
【0012】
また、移動枠とグリルパンの形態は何れでもよく、例えば、グリルパンを一体にし、又は着脱可能にすることができる。
【0013】
そして、アーム部材は円弧回動するので、その回動に応じて扉も一定の軌跡を描いて開閉動作を行う。そこで、本発明の扉開閉装置は、アーム部材に扉を回動可能に取り付け、係止部内に移動する扉を係止部に沿って回動させ、扉の姿勢を変更するようにしたものを包含している。
【0014】
【作用】
本発明の加熱調理器の扉開閉装置においては、加熱調理庫に対して移動枠を進退させることで、アーム部材は、加熱調理庫の底板部上を滑って移動し、その結果、支持軸を中心にして回動し、角度を変更する。アーム部材には、把手と移動枠との間に設定された間隔内を可動範囲とした扉が取り付けられており、このアーム部材の回動によって扉が上下方向に移動する。即ち、扉は、移動枠の移動とともに水平方向に移動するとともに、その移動に伴うアーム部材の回動によって上下方向に移動し、過熱調理庫の開口部が開閉される。
【0015】
そして、スライド部を傾斜面とすれば、加熱調理庫の底板部との接触位置によって、アーム部材の角度が幾何学的に定まる。即ち、移動枠の移動によってアーム部材のスライド部と底板部との位置的な関係から、アーム部材が回動し、その回動によって扉が開閉される。
【0016】
また、把手と移動枠との間に設定された間隔内に係止部を設け、この係止部にアーム部材の回動を係止させ、把手と移動枠との間に扉を収納することにより、開かれた扉が把手と移動枠との間に設置した空間内に収容される。
【0017】
また、移動枠とグリルパンとを一体化すれば、構造の簡略化が可能になるとともに部品点数の削減が可能になる。また、両者を着脱可能にすれば、洗浄等の扱いが容易になる。
【0018】
そして、アーム部材は円弧回動するので、その回動に応じて扉も一定の軌跡を描いて開閉動作が行なわれる。そこで、アーム部材に扉を回動可能に取り付けると、係止部内に移動する扉が係止部の溝部に沿って回動することになり、その姿勢が変更される。換言すれば、アーム部材の回動位置に関係なく、扉は係止部の形状に応じた姿勢を呈し、例えば、調理者の邪魔にならない形態である垂直状態となる。
【0019】
【実施例】
以下、この発明を図面に示した実施例を参照して詳細に説明する。
【0020】
図1ないし図6は、本発明の加熱調理器の扉開閉装置の一実施例を示している。
【0021】
図1に示すように、調理器本体2には、その上面部側に複数のガスコンロ4が設置され、この実施例では一対のガスコンロ4が間隔を設けられ、その間隔内にグリル6が設置されている。グリル6には、加熱調理庫としてグリル庫8を備えており、このグリル庫8には摺動可能な移動枠としてスライドフレーム10が設けられている。このスライドフレーム10には、被調理物を載せるグリルパン12が取り付けられている。スライドフレーム10及びグリルパン12は、金属材料や耐熱材料で形成される。これらスライドフレーム10及びグリルパン12は一体に構成してもよく、また、別部材を以て着脱可能に構成してもよい。そして、スライドフレーム10の前面部には、グリル庫8に対してスライド操作をするための把手14が取り付けられている。また、スライドフレーム10の両側部にアーム部材として扉アーム16が回動可能に取り付けられている。扉アーム16には、グリル庫8の開口部30を開閉するため扉18が着脱可能に取り付けられている。
【0022】
図2に示すように、この実施例の扉アーム16には支持孔17が形成されており、扉アーム17は、スライドフレーム10の側部中間部分に支持軸20を支持孔17に挿入して回動可能に取り付けられ、スライドフレーム10の前部側を包囲するC字形の枠部材を構成している。この扉アーム16のアーム片22は、スライドフレーム10の側面部に平行に設けられており、その長さは、扉18を他の部材に非接触状態で回動させるために、スライドフレーム10の前縁よりさらに前方まで延長されている。
【0023】
また、扉アーム16のアーム片22には、下縁側に傾斜面を成すスライド部24が形成されている。このスライド部24は、グリル庫8の底板部26の縁部分に接触する。この実施例のように、スライド部24を傾斜面としたのは、スライドフレーム10の進退移動に対応し、その移動位置に応じてアーム片22を支持軸20を中心にして回動させ、結果として扉18の垂直方向の位置を変化させること、即ち、グリル庫8の扉18を以て開閉させるものである。したがって、スライドフレーム10の摺動構造、扉アーム16の支持構造及び支持部材を以て扉18の開閉機構を構成している。なお、扉アーム16を一枚の金属板で形成した場合、グリル庫8の底板部26との接触による両者の磨耗を防止するため、スライド部24は、扉アーム16の縁部をL字形に屈曲させることによって平坦化させ、或いは、ローラ等の回動手段や耐磨耗構造を用いてもよい。
【0024】
そして、扉アーム16には、アーム片22の上縁より上方にL字形に立ち上がる扉固定部28が形成され、この扉固定部28にはC字形の溝を成しており、その内部に扉18が着脱可能に把持されている。扉18とアーム片22の成す角度は、この実施例の場合、直角より小さい角度に設定されており、スライドフレーム10がグリル庫8に完全に収納された際に、扉18の上縁部がグリル庫8の上縁部に当たって、その開口部30が扉18によって閉じられる。これによって、加熱調理時、グリル庫8の熱気が扉18側から漏洩することが防止される。
【0025】
そして、スライドフレーム10の前縁側には、扉18の回動終点、即ち、扉アーム16を係止する係止部32が設けられている。扉アーム16の扉固定部28は係止部32に当たって回動が阻止され、その結果、スライドフレーム10に扉アーム16が一体的に支持される構造である。係止部32は、例えば、スライドフレーム10の上縁部とその底面部との間に固定された金属部材であって、図3に示すように、上下縁部に係止片34及び固定片36が形成されているとともに、扉アーム16の扉固定部28に対応したC字形の溝部38が形成されている。係止片34はスライドフレーム10の上縁部の開孔部に係合させ、固定片36はスライドフレーム10にねじ40で固定される。このため、ねじ40を外すことにより、係止部32をスライドフレーム10から離脱させることができる。
【0026】
また、係止部32の前面部には、把手固定部41が形成され、この把手固定部41には、溝部38の入口部分を狭めるように、L字形を成す突部43が形成されている。45は固定するための透孔である。
【0027】
また、把手14は、加熱防止のため、耐熱性材料、例えば、耐熱性樹脂で形成されており、この実施例の場合、把手14の形状は、スライドフレーム10の厚さより大きく設定され、扉18の高さと同等か僅かに小さく設定されて、グリル庫8の前面側への放熱防止にも寄与している。また、この把手14には、操作を容易にするために指を掛けるための透孔39が形成されている。また、この把手14は、係止部32にねじ42を以て取り外し可能に固定され、しかも、その下面側には係止部32の下面側を防護する防護カバー部44を備えている。防護カバー部44を以て調理者が過熱した係止部32に接触するのを防止している。
【0028】
そして、このような扉アーム16を備えたスライドフレーム10によって支持されるグリルパン12は、図4に示すように、グリル庫8の底面に形成された一対のレール46上を摺動するとともに、支持部材としてグリル庫8の壁面部に形成されたスライドガイド48を以て安定した摺動が行われる。グリル庫8の内壁部に突出させたスライドガイド48には、グリルパン12のフランジ47が当たって支持され、グリルパン12はスライドフレーム10とともにスライドガイド48とレール46との間で安定した移動が可能である。また、レール46及びスライドガイド48は、グリル庫8を形成する金属部材を成形加工によって膨出させて形成することにより、構成部品の削減が可能であるが、グリル庫8の形成部材と別部材を以て形成し、ねじ等の固定手段を以て固定することもできる。
【0029】
また、グリル庫8及びグリルパン12には、摺動するグリルパン12がグリル庫8から脱落するのを防止するため脱落防止機構が設けられている。即ち、グリル庫8の底板部26には、最終引出し位置を決定するための係止突部50が形成され、他方、グリルパン12の底面部には、係止突部50に対応して係止突部52が形成されている。グリル庫8の前方に引き出されたグリルパン12は、その係止突部52が係止突部50に当たることにより、それ以上の引出しが阻止され、脱落が防止される。
【0030】
また、係止突部50に対してスライドガイド48の終端部の位置はグリル庫8の内側に設定されており、スライドガイド48と係止突部50との間には僅かな間隔が設定されている。このため、グリルパン12を把手14を以て上方ないし斜め上方に引き上げることで、係止突部50からグリルパン12の係止突部52が外れ、グリルパン12をグリル庫8から取り出すことができる。
【0031】
そして、扉18は、樹脂板やガラス板等の耐熱性材料で形成された透明板54の縁部に支持枠56を取り付けてグリル庫8の内部が見えるように窓部58を形成したものである。
【0032】
以上説明した加熱調理器の扉開閉装置について、扉の開閉動作を説明する。
【0033】
図2に示すように、グリル庫8にスライドフレーム10を収納した状態では、扉アーム16のスライド部24の終端部側がグリル庫8の底板部26が当たって扉アーム16は上方に移動しており、扉18はグリル庫8の開口部30を閉塞している。
【0034】
そこで、図5に示すように、調理者が把手14を持ってスライドフレーム10を矢印Aで示す方向に引き出すと、それに応じて扉アーム16も引き出され、そのスライド部24は底板部26上を移動する。この実施例の場合、スライド部24は傾斜面を成しているので、それに応じて扉アーム16は支持軸20を中心に矢印Bで示す方向に回動する。即ち、スライドフレーム10の引き出し量に比例して扉18が下降する。扉18の移動はスライドフレーム10と把手14との間隔、即ち、係止部32側で行われ、把手14の内側であるため、調理者は扉18の移動に触れることがない。したがって、過熱した扉18に調理者が接触することを防護できる。
【0035】
そして、図6に示すように、スライドフレーム10がグリル庫8から引き出され、扉アーム16がグリル庫8の底板部26から外れると、扉アーム16は把手14側の係止部32に係止されて一体的となる。
【0036】
また、グリル庫8にスライドフレーム10を収納する場合には、図6に示す状態から図5に示す状態を経て、矢印Bと反対方向に扉アーム16が回動し、扉18が上方に移動して、グリル庫8の開口部30が扉18によって閉じられる。
【0037】
このようにスライドフレーム10の進退に応じて扉アーム16が回動し、その回動に応じて扉18が操作され、グリル庫8の開閉が行われる。そして、スライドフレーム10を十分に引き出すと、即ち、扉アーム16がグリル庫8から外れてスライドフレーム10側の係止部32に係止された状態となる。この状態では、扉アーム16が把手14の内側、即ち、把手14の上下方向の幅内に覆われた状態となって、しかも、扉18が傾斜しているため、把手14で大半が覆われた状態となる。この結果、スライドフレーム10の上面の開口面積は極めて広く取られ、調理者が被加熱物の操作に対して扉18が邪魔になることがない。しかも、実施例では、把手14の前方に扉18が傾斜して適当な高さの壁を成すことから、調理物から飛び出す油よけにもなる。
【0038】
次に、図7及び図8は、スライドフレーム10と係止部32の固定構造の変形例を示している。前記実施例は、スライドフレーム10に対して係止部32はねじ40によって固定され、スライドフレーム10から把手14を取り外すことができない形態である。この実施例では、清掃等の便宜のため、スライドフレーム10と係止部32との間にスプリング部材を以て着脱可能にしたものである。即ち、係止部32には、弾性部材からなる固定片80が取り付けられている。この固定片80には固定孔82とともに固定爪84が形成され、これに対応して係止部32側にはねじ孔86及び透孔88が形成されている。そして、固定片80は、係止部32側の固定部分を平坦部90とし、その平坦部90の下側からV字形に屈曲して山形を成す固定挿入部92が形成されている。この固定片80は、固定爪84を係止部32の固定孔88に挿入して折り曲げるとともに、透孔82からねじ94を係止部32側のねじ孔86にねじ込んで固定される。
【0039】
そして、スライドフレーム10には、固定片80の固定挿入部92を挿入する固定片挿入部96が形成されている。したがって、この固定片挿入孔96に固定片80の固定挿入部92を挿入することにより、スライドフレーム10と係止部32を合体させることができる。そして、この固定状態はスライドフレーム10の固定片挿入孔96から固定挿入部92を外すことで、スライドフレーム10と係止部32、即ち、把手14とを分離させることができる。
【0040】
次に、図9は扉アーム16の他の実施例を示している。前記実施例では、扉アーム16はスライドフレーム10に固定した板状を成す支持軸20によって着脱可能に支持させているが、この実施例では、棒状の支持軸20によって支持し、かつ、扉アーム16は径小及び径大の支持孔17を以て着脱可能に支持するようにしたものである。
【0041】
そして、前記実施例では、扉アーム16に扉18を着脱可能に取り付けたが、扉アーム16を左右別の構成とし、この扉アーム16の端部に固定部98を設け、この固定部98に扉18を一体的に固定するようにしてもよい。この場合、スライドフレーム10から扉アーム16とともに扉18を外すことができるので、扉18や扉アーム16の清掃は前記実施例と同様に行うことができる。
【0042】
次に、図10は、スライドフレーム10をグリルパンとして構成し、扉アーム16及び係止部32はグリルパンとしてのスライドフレーム10に着脱可能に固定するようにしたものである。このようにすれば、部品点数を削減でき、スライドフレーム10側の軽量小型化とともに、グリル庫8の内容積を縮小することなく小型化を図ることができる。
【0043】
次に、図11及び図12は、扉アーム16と扉18とを回動可能にした実施例である。この実施例では、扉アーム16を左右独立した構成とし、各扉アーム16に上方に突出した支持部100及び長穴102を形成する。これに対し、扉18には支持片104を取り付け、この支持片104の透孔106と支持部100の長穴102とを併せ支持部材であるピン108によって回動可能に扉アーム16間に扉18を取り付けるようにしたものである。
【0044】
このように構成すると、扉アーム16の回動によって扉18が係止部32側の溝部38の形状、この実施例では、垂直を成す溝部38に沿って扉18が移動すると、その溝部38の壁面に沿って扉18が回動し、扉18の姿勢が係止部32の形態に応じた軌跡を描くことになる。即ち、扉アーム16の円弧回動と扉18の回動姿勢とを独立させることができ、その結果、係止部32に応じて扉18を所望の姿勢で保持させることができる。
【0045】
次に、図13は、スライドフレーム10とグリルパン12とを独立させた場合の実施例である。この場合、スライドフレーム10は、コ字形に形成し、その後端部側に係止片110を形成する。この係止片110に対して、グリルパン12には係止孔112を形成する。このようにすれば、スライドフレーム10にグリルパン12を重ね併せるとともに、グリルパン12の係止孔112に係止片110を挿入することにより、両者を着脱可能に取り付けることができる。
【0046】
また、グリルパン12には、その底面部に下面側に膨出させて係止突部52を形成することにより、グリル庫8側の係止突部50に対応させることができ、グリル庫8からグリルパン12が脱落するのを防止できる。
【0047】
次に、図14は、スライドフレーム10とグリルパン12とを着脱可能に合体させた場合、グリルパン12のフランジ47をグリル庫8のスライドガイド48とスライドフレーム10との間で挟み込むようにすれば、スライドフレーム10からグリルパン12が脱落するのを防止できる。
【0048】
なお、実施例では、ガス燃焼を加熱源とするグリルを例に取って説明したが、本発明は、他の燃料を加熱源とし、又は電気を加熱源とする加熱調理器に適用でき、実施例のグリルに限定されるものではない。
【0049】
また、実施例では、扉アーム16のスライド部24を傾斜面としたが、湾曲面や凹凸面としてもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次のような効果が得られる。
a.扉の開閉範囲が最適化され、移動枠の上面空間を扉で覆うことがなく、広く取ることができ、また、過熱した扉に調理者が触れるおそれが少なく、扱いが容易である。
b.移動枠の移動によって扉を開閉することができ、開閉する扉は把手と移動枠の間に置かれるため、移動枠の上を扉が覆うことがないので、非加熱物の操作空間を犠牲にすることができなく、また、移動枠の下に扉が必要以上に降下することもないので、過熱した扉への接触する危険性がない。
c.扉の開閉は、アーム部材とグリル庫の底板部との接触位置、即ち、幾何学的な位置関係で行われるので、極めて簡単な構造であって、しかも操作が簡単であり、清掃等が容易である。
d.扉は把手と移動枠との間に収納でき、把手によって大半が覆われる結果、過熱した扉に調理者が触れる危険性がなく、安全である。
e.移動枠とグリルパンは一体化又は着脱可能にすることができ、特別な設計変更を要することがなく、任意の構造を実現できる。
f.扉とアーム部材とを回動可能にすると、係止部の形状に応じて扉の姿勢をアーム部材の回動によって変更でき、扉の回動位置をコンパクト化できる等、製品の体裁を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱調理器の扉開閉装置の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示した加熱調理器の扉開閉装置を示す断面図である。
【図3】スライドフレームの要部を示す斜視図である。
【図4】加熱調理器におけるスライドフレームの摺動構造を示す縦断面図である。
【図5】グリル庫からのスライドフレームの中途引出状態を示す断面図である。
【図6】グリル庫からのスライドフレームの最終引出状態を示す断面図である。
【図7】スライドフレームと係止部を別部材とした場合の固定構造を示す側面図である。
【図8】スライドフレームと係止部を別部材とした場合の固定構造の分解斜視図である。
【図9】スライドフレームと扉アームの支持構造、扉アームと扉の固定構造の他の実施例を示す斜視図である。
【図10】スライドフレームとグリルパンを共通化した実施例を示す斜視図である。
【図11】扉の係止部と扉アームとを回動可能に構成した扉開閉装置を示す分解斜視図である。
【図12】扉の係止部と扉アームとを回動可能に構成した扉開閉装置を示す側面図である。
【図13】スライドフレームとグリルパンとを着脱可能にした場合の扉開閉装置を示す分解斜視図である。
【図14】スライドフレームとグリルパンとを着脱可能にした場合の他の扉開閉装置を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
8 グリル庫(加熱調理庫)
10 スライドフレーム(移動枠)
26 底板部
24 スライド部
16 扉アーム(アーム部材)
18 扉
32 係止部
Claims (5)
- 加熱調理庫に引き出し可能に設けられた移動枠と、
この移動枠に取り付けられた把手と、
前記移動枠の側部に回動可能に支持され、前記加熱調理庫の底板部と接触するスライド部を有し、前記移動枠の移動に応じて回動することにより、前記底板部に対する前記スライド部の位置に応じて角度を成すアーム部材と、
このアーム部材に取り付けられて前記移動枠によって水平方向に移動するとともに、前記把手と前記移動枠との間に設定された間隔内を前記アーム部材とともに上下方向に移動することにより、前記加熱調理庫を開閉する扉と、
を備えたことを特徴とする加熱調理器の扉開閉装置。 - 前記スライド部は、前記移動枠の引き出し位置に応じて前記アーム部材の角度が変化するように少なくとも傾斜面としたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器の扉開閉装置。
- 前記把手と前記移動枠との間に設定された前記間隔内に係止部を設け、この係止部に移動する前記アーム部材又は前記扉を係止させることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器の扉開閉装置。
- 前記移動枠は、グリルパンと一体に構成し、又は別体として着脱可能にしたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器の扉開閉装置。
- 前記アーム部材に前記扉を回動可能に取り付け、前記係止部内に移動する前記扉を前記係止部の溝部に沿って回動させることにより、前記扉の姿勢を変更するようにした請求項1記載の加熱調理器の扉開閉装置。
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