JP5310697B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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Description
図1はこの実施の形態1における加熱調理器本体の外観を示すものである。
図3に示すように、天板2の下部には加熱源3である誘導加熱コイル3aが天板2に接するように配置されている。さらに誘導加熱コイル3a近傍の天板2の温度を検出する天板温度検出部12aが天板2に接するように配置される。この天板温度検出部12aは例えばサーミスタで構成されており、接している天板2の温度に応じてその抵抗値が変化し、判定部14での検出電圧が変化し、天板2の温度が上昇したことを検出する。ここでは加熱源3である誘導加熱コイル3a部分の天板温度を検出する構成について述べたが、誘導加熱コイル3b、3c部分の天板温度検出の構成と動作についても同様である。
なお、ここでは加熱開始後、天板2の温度が60℃以上で天板高温注意表示部9aを点灯させるように説明したが、加熱開始と同時に天板高温注意表示部9aを点灯させてもよい。
特に、従来の加熱調理器においては、グリル(ロースター)の庫内温度から天板の温度を推定しており、使用者にとっては天板が高温であることは認識できても、グリル(ロースター)が高温であるということを認識するには困難であった。また天板が高温となっている要因が、グリル(ロースター部)での調理によるものか、天板上での調理に起因するものか、使用者は判別がつかないという問題点も有していた。一方、この実施の形態の加熱調理器によれば、グリルの直上でかつ加熱部3から遠い位置(手前)にグリルの幅に概略近い幅のグリル高温注意表示部10を設けたため、他の加熱源の高温注意表示との識別が容易なるという効果を奏し、加熱調理器本体の上方からグリルの高温状態を認識することできるため、使用者にとってより安全性を高めることができる。ここで、グリル高温注意表示部10の幅は、グリル幅と同じである必要はないが、グリルとの関連性を連想させるためには、グリルの幅に近い幅を確保する必要があり、約70〜120%とすることが望ましい。
さらに、従来の加熱調理器においては、グリル庫内温度を検出して天板温度を推定しているが、グリル6と天板と間には、LED若しくは液晶表示装置などの高温に弱い部品が配置されているため、冷却風路を挟むようにグリル6と天板が設けられる。従って、グリル外壁の熱が冷却風路を横断して天板に伝わり、天板が80℃のように高温になる時点は(参考:特許文献1、0025段落)、加熱開始からかなり遅い時間である。一方、グリル庫内部の高温に直接さらされているグリル扉5の温度は天板よりも速く上昇するため、従来の加熱調理器では、天板が低温な状態であっても、使用者がグリル扉5にうっかり触ってしまった場合には、グリル扉5の熱さに驚くというような問題があった。その点、この実施の形態の加熱調理器ではグリル扉5の温度に従って、グリル扉5の温度に対する注意表示を行うため、より安全で快適な加熱調理器を提供することができる。
また、グリル扉温度検出部13の検出値に応じてグリル高温注意表示部10の点灯方法または表示色を変更するようにしているので、使用者は大凡グリル扉5の温度が判別できるため、グリル扉5の高温状態をより的確に使用者に報知することがができるという効果がある。
また、グリル扉温度検出部13や、グリル高温注意表示部10に異常があると判定した場合には、グリルの加熱動作を停止または動作させないようにしたので、加熱調理器の安全性をより高めることができるという効果を奏する。
なお、この実施の形態において説明した全ての処理は、後述の実施の形態の加熱調理器に適用可能である。
上述の実施の形態1では、グリル扉温度検出部13がグリル扉5に接触している例を説明したが、この実施の形態2では、グリル扉5の表面温度が検出しにくい構造であっても、高温表示を適切に実行することのできる加熱調理器の例を説明する。
次に、グリル扉5自身を用いて高温表示を行う実施の形態を説明する。図9は、天板2を外し、内部が見える状態の加熱調理器を上から見た外観図である。図10は、グリル高温注意表示部10bcの配置を示す断面図、図11は、加熱調理器の正面図でありグリル扉5を取り外した状態を図示している。図9〜図11において、上述の説明と同一の符号は同一又は相当の部分を表しており、以下、この実施の形態の特徴的部分を中心に、グリル扉5を用いて高温表示を行う構造について説明する。
以上のように、グリル扉5の表面を光らせた場合、高温となる部材をそのものを光らせるため、利用者にとって注意が必要な箇所又は部材が直感的に分かりやすいという利点がある。
また、曲部は光の反射面を備えているのでグリル扉5の光拡散面10eに効率的に光を照射することができる。反射面は、反射率の高い塗料などを塗布することも考えられるが、鉄などの金属面や金属メッキをそのまま利用することができる。また、この実施例では、グリル扉5から発光素子10aまでの距離を確保することが可能であるため、グリル扉5をより広範囲に光らせることができ、光の強度のムラを抑制できる。また、少ない個数の発光素子10aでグリル扉5の高温注意をグリル扉5の前面横幅方向に長く表示することができる。グリル扉5までの距離は、まず奥行き方向に確保することができる。さらに、図14のように光を屈折させる場合(屈折は必須ではない)には、縦方向にも距離を確保できるという利点がある。
この実施例では、隔壁1aの前端をグリル外周空間62に対する遮熱部材として利用したが、隔壁1aとは別部材を用いて、グリル外周空間62から発光素子10a(或いは他のグリル高温注意表示部材)への熱の伝導を抑制できるようにし、この別部材をグリル6からの赤外線放射を低減させる隔壁として機能させるようにしても構わない。
図14の破線は、ハンドル20を図10のように上端付近に設けた場合に、ハンドル20兼光拡散部材10cを設けた場合の、光拡散部材10cの位置を示す仮想線である。このように、この実施例の構造は、グリル扉5を光らせるのでなくハンドル20を光らせる場合にも使用することができる。
図15は、発光素子等の高温表示手段をグリル下端付近に配置した加熱調理器の断面図であり、図16はその正面外観図である。グリル6の底面の外側(下側)には、他の隔壁1bがあり、グリル6の熱でキッチンが痛まないように熱の伝導を抑制している。このグリル底面と隔壁1bとの間も、グリル外周空間62であり、この外周空間を覆うように本体前面側にはグリル外周前面パネル61が設けられている。このグリル外周空間には冷却ファン30からの冷却風がグリル後方、又は側方から送風されており、グリル底面及び外周空間を冷却している(排気は、本体前端付近で折り返して後方に導風したり、側面、前面等に抜くことも可能)。特に、グリル6の使用時には、グリル底面に図示しない受け皿が載置され被調理物から落ちた油等を受けるようになっているが、この冷却ファン30はこの油が高温になって発火しないようにグリル底面を介して受け皿の温度を油の発火点以下に保つ役割がある。この場合、受け皿に水を張る必要が無く、受け皿の水が蒸発して被調理物の水分が多くなるという現象を抑えることが可能であり、いわゆる水なしグリルというような名称で呼ばれる構造になっている。
なお、本体1の底面を隔壁1cとして用いることもできるし、本体底面とグリル底面との間に、熱の移動を制限する隔壁1cを別途設けることもできる。
また、他の適用例としては、隔壁1cの外側面の下に発光素子10aを設けることも可能であり、グリル底面側を図14で示した例のようにすることにより、同様の効果を得ることができる。
また、グリル外周前面パネル61の側辺を用いて同様にグリル高温表示を行ってもよい。
以上の実施の形態では、加熱調理器の天板やグリル扉5の高温注意表示を効果的に使用者に報知するようにしたものであるが、次に加熱調理器の使用中、グリル扉5の高温状態から使用者を保護するために、この保護の機能をより高めることができる加熱調理器の実施の形態を示す。
さらに、ハンドル18を孔部17に対応した任意の高さに固定できるので、使用者にとって使いやすい位置にすることが出来、グリルおの使い勝手を向上することが出来る。
また、別のハンドル18を使用していない他の孔部17を使用して固定するようにして、ハンドルを追加することが出来るので、グリル扉5の特に高温になる窓材16へ接触する機会を更に低減することができ、安全性を一層向上することが出来る。
本実施の形態ではハンドル18の爪部19を枠材15の孔部17に掛止する構造で説明したが、ハンドルの移動が可能になる構造であればどの様な形態でも良く、本実施の形態で説明した構造に限るものではない。
実施の形態4は、グリル扉のハンドル位置を変更し、安全性を向上させるように構成したものであるが、本実施の形態では、更に安全性を向上させることが出来る別の形態について説明する。
図22及び図23を用いて、ハンドル20の狭持構造について説明する。図22は枠材15と上下分割可能に構成したハンドル20(説明上、上を20a、下を20bとする)の構造について説明する斜視図であり、図23は枠部15狭持されるハンドル20の狭持状態を示す断面図と正面図である。
また、板ガラスに対する保護機能を有するハンドル20なども特定の制御に拘束されることなく、使用可能であることは言うまでもない。
また、複数の実施の形態や実施例は、それぞれの利点を生かして自在に組合せ可能なものである。
Claims (5)
- 本体と、
前記本体上面に設けられ被加熱物が載せられる天板と、
前記天板裏面に対向するように設けられ、前記被加熱物を加熱する加熱手段と、
前記本体内部に設けられ、被調理物を焼くためのヒータを備えたグリルと、
前記グリルの前面を覆う窓材を有するグリル扉と、
前記グリル扉の窓材の一部を覆う複数個所に固定でき、前記複数個所のうち少なくとも任意の一箇所に固定可能なハンドルと、
を備えた加熱調理器。 - 前記ハンドルの両脇に爪部が設けられ、
前記グリル扉の枠材の両脇に、前記爪部を掛止する孔部が複数個所に設けられ、
前記爪部が前記孔部に挿入されて前記ハンドルが固定されることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。 - 使用していない前記孔部に、複数のハンドルを追加して固定することを特徴とする請求項
2に記載の加熱調理器。 - 前記ハンドルの両脇に被挟持部材が設けられ、
前記グリル扉の枠材の両脇には、スリットと挟持部材が設けられ、
前記被挟持部材が、前記スリットに嵌めこまれ、かつ、前記挟持部材に挟みこまれることで前記ハンドルが固定されることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。 - 前記ハンドルは、上下に分割可能な構成としたことを特徴とする請求項4記載の加熱調理器。
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