JP2014044822A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Hideo Tomita
英夫 富田
Akira Kataoka
章 片岡
Takeshi Kitaizumi
武 北泉
Tomoya Fujinami
知也 藤濤
Ryuji Nagata
隆二 永田
Katsuyuki Aihara
勝行 相原
Kazuyoshi Shichi
一義 志智
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Abstract

【課題】トッププレートの下方に配置された操作表示部を有する誘導加熱調理器であって、加熱された鍋等の被加熱物が操作表示部に近接して置かれることを抑制できる誘導加熱調理器を提供する。
【解決手段】誘導加熱調理器は、トッププレートと、トッププレートの下方に配置された加熱コイルと、トッププレートの下方に配置された操作表示部と、操作表示部への物体の近接を検知する近接センサと、を備え、近接センサが操作表示部への物体の近接を検知した場合、前記加熱コイルの加熱量を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、トッププレート下面に操作表示部を有する誘導加熱調理器に関する。
従来の誘導加熱調理器として、例えば、天面の一部を透明材料からなる観察窓とし、その下方に液晶表示装置を設けた加熱調理器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、上方に被加熱物が載置されたことを検出した加熱コイルにのみ高周波電流を供給する誘導加熱調理器が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
なお、近年、誘導加熱調理器では、4個以上の加熱コイルを備える場合についても知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特許4854596号 特開2003−100430号公報
表示部として液晶表示装置を使用した場合、液晶表示装置は、熱に弱く、およそ60℃〜70℃程度でも損傷する可能性がある。このため、加熱された鍋等の被加熱物が液晶表示装置に近接して置かれると、液晶表示装置が損傷するおそれがある。
また、液晶表示装置の上に静電式タッチパネルからなる操作部を重ねて操作表示部を構成し、天板下面に接触させて配置する場合がある。タッチパネルは樹脂製なので耐熱性が十分ではなく、高温の鍋などの調理器具が近接すると、タッチパネルが温度上昇により壊れる可能性が高くなる。特に、加熱コイルを多数配置したマルチコイルでは、調理器具を比較的自由に配置させることができるため、鍋などの調理器具が操作表示部に近接して置かれる場合がある。さらに、マルチコイルでは、操作表示部が加熱コイルに囲まれた配置となる場合(例えば、特許文献1参照。)があり、鍋などの調理器具が表示部(操作部)に近接する機会が多くなる。
しかし、従来の誘導加熱調理器では、表示部(液晶表示装置)と加熱コイルとは平面的にある程度離れて配置されていたため、鍋等の被加熱物によって、表示部が影響を受けるということは特になにも考慮されていなかった。
本発明の目的は、トッププレートの下方に配置された操作表示部を有する誘導加熱調理器であって、加熱された鍋等の被加熱物が操作表示部に近接して置かれることを抑制できる誘導加熱調理器を提供することである。
本発明に係る誘導加熱調理器は、トッププレートと、
前記トッププレートの下方に配置された加熱コイルと、
前記トッププレートの下方に配置された操作表示部と、
前記操作表示部への物体の近接を検知する近接センサと、
を備え、
前記近接センサが前記操作表示部への物体の近接を検知した場合、前記加熱コイルの加熱量を制御する。
本発明に係る誘導加熱調理器によれば、近接センサが操作表示部への物体の近接を検知した場合、加熱コイルの加熱量を制御する。この結果、操作表示部が鍋などの被加熱物により加熱されて損傷することを抑制できる。
本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器においてトッププレートを取り除いた状態を示す平面図である。 図1の誘導加熱調理器の主要部分の構成を示す平面図である。 図1のA−A方向から見た誘導加熱調理器の断面構造を示す概略断面図である。 図1の誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の動作方法のフローチャートである。 実施の形態1の変形例に係る誘導加熱調理器の動作方法のフローチャートである。 実施の形態2に係る誘導加熱調理器の近接センサ及び操作部の構成を示す拡大断面図である。 実施の形態3に係る誘導加熱調理器の全体の平面図である。
第1の態様に係る誘導加熱調理器は、トッププレートと、
前記トッププレートの下方に配置された加熱コイルと、
前記トッププレートの下方に配置された操作表示部と、
前記操作表示部への物体の近接を検知する近接センサと、
を備え、
前記近接センサが前記操作表示部への物体の近接を検知した場合、前記加熱コイルの加熱量を制御する。
上記構成によって、鍋などの調理器具が操作表示部近傍のトッププレートに置かれていることを近接センサが検知した場合、加熱コイルは加熱量を抑制または加熱を停止する。
この結果、操作表示部が鍋などの調理器具により加熱されて温度上昇して壊れることを抑制できる。
第2の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第1の態様において、前記操作表示部は、前記近接センサを兼ねるように構成されている、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
第3の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第1の態様において、前記近接センサは、前記操作表示部と一体化されていてもよい。
第4の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第1の態様において、前記近接センサは、前記操作表示部と、隣接する前記加熱コイルとの間の領域に設けられていてもよい。
第5の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第1の態様において、前記近接センサが前記操作表示部への物体の近接を検知した場合、前記操作表示部において、物体の近接を表示するものとしてもよい。
第6の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第1の態様において、前記近接センサは、前記トッププレートの下面近傍に配置されたタッチパネルによって構成してもよい。
第7の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第1の態様において、前記近接センサは、前記トッププレートの下面に設けた静電電極であってもよい。
第8の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第1の態様において、前記近接センサは、前記トッププレートの下面に印刷された静電電極で構成してもよい。
第9の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第1の態様において、前記近接センサは、加熱された物体の近接を検知する赤外線センサであってもよい。
第10の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第1の態様において、前記近接センサは、温度センサであってもよい。
第11の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第10の態様において、前記温度センサが、前記操作表示部の許容できる閾値の温度を超える温度を検出した場合、前記加熱コイルの加熱量を制御してもよい。
第12の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第1の態様において、前記近接センサは、前記トッププレートの上に載置された物体による加圧を検出する圧電素子であってもよい。
第13の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第1の態様において、前記操作表示部に隣接する加熱コイルによって加熱中である場合に、前記近接センサが物体の近接を検知した場合、隣接する前記加熱コイルの加熱量を制御してもよい。
第14の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第1の態様において、前記操作表示部を冷却する冷却手段をさらに備え、
前記近接センサによって物体の近接を検知した場合、前記冷却手段の冷却能力を引き上げてもよい。
上記構成によって、操作表示部がさらに強く冷却されるので、操作表示部が鍋などの調理器具により加熱されて温度上昇して壊れることを抑制できる。
第15の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第14の態様において、前記操作表示部に隣接する加熱コイルによって加熱中である場合に、前記近接センサが物体の近接を検知した場合、前記冷却手段の冷却能力を引き上げてもよい。
第16の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第14の態様において、前記近接センサが、温度センサであって、前記温度センサが、前記操作表示部の許容できる閾値の温度を超える温度を検出した場合、前記冷却手段の冷却能力を引き上げてもよい。
第17の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第1の態様において、前記操作表示部は、液晶表示部の上に操作部を重ねて構成してもよい。
上記構成によれば、操作部と液晶表示部とが一体なので、操作と表示が同時に見て分かり易く、使い勝手がよい。
第18の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第17の態様において、前記操作部は、前記液晶表示部の上に配置されたタッチパネルによって構成してもよい。
上記構成によって、操作部と近接センサとをシンプルな構成にできる。
第19の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第17の態様において、前記操作部は、前記トッププレートの下面に設けた静電電極であってもよい。
第20の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第17の態様において、前記操作部は、前記トッププレートの下面に印刷された静電電極で構成してもよい。
上記構成によって、操作部と近接センサとをシンプルな構成にできる。また、静電電極は金属なので、より耐熱性に優れている。
第21の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第1の態様において、前記近接センサが前記操作表示部への物体の近接を所定期間にわたって継続して検知した場合に、前記操作表示部に物体の近接を表示してもよい。
第22の態様に係る誘導加熱調理器は、上記第1の態様において、前記加熱コイルは、複数の加熱コイルから構成してもよい。
本発明の実施の形態に係る誘導加熱調理器について添付図面を用いて説明する。なお、図面において、実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器10においてトッププレートを取り除いた状態を示す平面図である。図2は、この誘導加熱調理器10の主要部分の構成を示す平面図である。図3は、図1のA−A方向から見た誘導加熱調理器10の断面構造を示す概略断面図である。図4は、この誘導加熱調理器10の構成を示すブロック図である。
この誘導加熱調理器10は、トッププレート11と、加熱コイル17と、液晶表示部13と操作部14とを重ねて構成された操作表示部15と、近接センサ16と、を備える。上記加熱コイル17と、操作表示部15と、近接センサ16と、は、筐体12内に収納され、トッププレート11の下方に配置される。近接センサ16は、操作表示部15と、隣接する加熱コイル17との間の領域に設けられ、操作表示部15への物体の近接を検知する。近接センサ16が操作表示部15への物体の近接を検知した場合、加熱コイル17の加熱量を制御することができる。これによって、操作表示部15への物体の近接があった場合にも、加熱コイル17から物体への加熱を抑制でき、操作表示部15が熱によって受ける影響を抑制できる。
また、近接センサ16が操作表示部15への物体の近接を検知した場合、操作表示部15において、物体の近接を表示してもよい。これによって、使用者に操作表示部15への物体の近接を知らせることができる。
また、操作表示部15に冷却ファン(冷却手段)18を備えてもよい。さらに、加熱コイル17、操作表示部15、近接センサ16、冷却ファン18を制御する制御部30を備えてもよい。なお、制御部30は、独立して設ける必要はなく、加熱コイル17を駆動する回路、又は、操作表示部15を兼ねる構成によって実現してもよい。
以下、この誘導加熱調理器10を構成する各構成部材について説明する。
<トッププレート>
トッププレート11は、筐体12の上面に被せられ、鍋などの調理器具(被加熱物)を載置するものである。トッププレート11は、例えば透明な結晶化ガラスの下面に光を透過させる透過膜等を印刷したものであり、使用者からは黒色に見えるが、光を透過させるので、発光体21、赤外線を使った温度センサ22の実用には問題ない。特に、操作表示部15に対向する面には黒色の印刷はしていないので、この部分のトッププレート11は透明である。なお、トッププレート11は必ずしも透明な結晶化ガラスの下面に黒色の印刷をしなくてもよく、ガラス自体に着色されていてもよい。ただし、操作表示部15の視認性が悪くなるので、表示方法の工夫(例えば、液晶表示部13の輝度を上げる等)が必要である。
<筐体>
筐体12は、この誘導加熱調理器10の外観を構成するものであって、筐体12の上面にトッププレート11を被せて誘導加熱調理器10が構成される。また、筐体12の内部には、液晶表示部13と操作部14とを重ねて構成した操作表示部15、近接センサ16、45個の加熱コイル17、冷却ファン18、加熱コイル17を駆動する回路(図示せず)が収納される。
<加熱コイル>
加熱コイル17は、圧縮コイルばね20によって、トッププレート11の下面に付勢されている。加熱コイル17は、一口であっても、二口、三口であってもよい。あるいはさらに、複数の加熱コイル17によって一つの鍋等の被加熱物を加熱することができるマルチコイルであってもよい。例えば、図1の平面図に示すように45個の加熱コイル17を備えてもよい。また、加熱コイル17の配置は、図1に示すように、操作表示部15の側方を空けて、操作表示部15よりも上方にのみ配置してもよい。操作表示部15の側方を空けることで被加熱物を操作表示部15に近接して配置する可能性を低くすることができる。なお、図8の平面図に示すように、操作表示部15の側方及び上方の3方全部に加熱コイル17を配置してもよい。このように操作表示部15の三方に加熱コイル17を配置することで広く面積を利用できる。
この誘導加熱調理器10では、近接センサ16が操作表示部15への物体の近接を検知した場合、加熱コイル17の加熱量を制御する。
また、操作表示部15に隣接する加熱コイル17によって加熱中である場合に、近接センサ16が物体の近接を検知した場合、加熱中である隣接する加熱コイル17の加熱量を制御してもよい。
なお、操作表示部15に隣接する加熱コイル17において、被加熱物である物体を加熱していることを検出した場合、同時に、近接センサ16によって操作表示部15への物体の近接を検出した場合には、加熱コイル17によって加熱された物体が操作表示部15に近接しているものと考えられる。そこで、近接センサ16による物体の検出に加えて、操作表示部15に隣接する加熱コイル17による被加熱物の加熱を検出することによって、操作表示部15への物体の近接をより確実に検出できる。
<発光体>
また、加熱コイル17を囲むように設けられ、発光する発光体21を設けてもよい。動作している加熱コイル17を囲む発光体21を発光させることによって、ユーザが動作している加熱コイル17を視覚的に把握しやすくすることができる。特に、加熱コイル17がマルチコイルである場合には、動作している加熱コイルを視覚的に把握しやすくなる。
なお、発光体21は、この誘導加熱調理器10において任意の構成であって必須の構成ではない。
<操作表示部>
操作表示部15は、液晶表示部13と操作部14とを重ねて構成される。操作表示部15は、圧縮コイルばね19によってトッププレート11の下面に付勢されている。すなわち、操作部14と使用者の指との間隙が狭く、安定するので、操作部14の感度がよく、操作部14の使い勝手が良くなる。
また、操作表示部15は、図1及び図8の平面図では、トッププレート11の中央下方に操作表示部15を一つだけ配置しているが、必ずしも中央下方に限られず、例えば、左右いずれか一方に操作表示部15を設けてもよい。さらに、操作表示部15は、一つに限られず、複数の操作表示部15を配置してもよい。
<液晶表示部>
液晶表示部13は、通常の液晶表示パネルを使用できる。近接センサ16が操作表示部15への物体の近接を検知した場合、液晶表示部13において、物体の近接を表示してもよい。さらに、近接センサ16が操作表示部15への物体の近接を所定期間にわたって継続して検知した場合に、操作表示部15に物体の近接を表示するようにしてもよい。
<操作部>
操作部14は、トッププレート11の下面に接触して配置された静電容量方式のタッチパネル23によって構成されている。その構成は、例えばITO(酸化インジウム錫)を透明電極として、かつ図2に示すように縦横のマトリックスに配線し、タッチパネル23のどの部分を指で触ったかを検知し、液晶表示部13で表示させた操作キーと連動させている。なお、縦横のマトリックス配線は、絶縁材等で電気的に分離している。
<近接センサ>
近接センサ16は、操作表示部15と、隣接する加熱コイル17との間の領域に設けられ、操作表示部15への物体の近接を検知する。近接センサ16としては、例えば、液晶表示部13と、隣接する加熱コイル17Aとの間の領域に配置した静電容量方式のタッチパネル24であって、トッププレート11の下面に風が通る空間16aを形成するように支持板25に支えられている。すなわち、トッププレート11に対して空間16aが断熱するので、近接センサ16(タッチパネル24)の温度上昇が抑制できる。
なお、近接センサ16(タッチパネル24)と操作部14(タッチパネル23)とを耐熱性の同一部材で構成し、近接センサ16の機能を兼ねる操作部14としてもよい。すなわち、操作部14と近接センサ16とを一体化してもよい。あるいは、操作部14を加熱コイル17Aへ少し張り出して、近接センサ16の機能を実現してもよい。そうすれば、部品点数を削減でき、大幅な低コスト化が達成できる。
また、操作部14を近接センサ16の機能を兼ねるように構成した場合には、近接センサ16を加熱コイル17A側に張り出さないで、液晶表示部13の上のみに操作部14と兼ねるように設けてもよい。例えば、静電電極からなる操作部14とすることによって、近接センサ16の機能を兼ねるように構成できる。静電容量による検知方式では、静電電極からの放電状態の変化を検出しており、静電電極の近傍に鍋等の物体が近づくだけで、上記放電状態の変化が発生し、近接センサ16の役割を果たすことができる。
さらに、近接センサ16は、タッチパネル等の静電容量方式に限定されるものではない。近接センサ16は、例えば、加熱された物体の近接を検知する赤外線センサであってもよい。また、近接センサ16は、サーミスタや熱電対等の温度センサ22であってもよい。近接センサ16が温度センサである場合には、温度センサが、操作表示部15の許容できる閾値の温度を超える温度を検出した場合、加熱コイル17の加熱量を制御する。さらに、近接センサ16は、物体による加圧を検出する圧電素子であってもよい。
また、この誘導加熱調理器10では、近接センサ16によって操作表示部15への物体の近接を検出する。さらに、近接センサ16による操作表示部15への物体の近接の検出に加えて、以下の2つの条件a)及び/又はb)を満たすか判断してもよい。
a)操作表示部15に隣接する加熱コイル17による被加熱物の加熱を検出する。加熱コイル17上に鍋等の被加熱物の有無によって加熱コイル17を含む回路中のインピーダンスが変化することによって、加熱コイル17に流れる電流値が変化する。そこで、この加熱コイル17に流れる電流値を計測して、加熱コイル17による被加熱物の加熱を検出することができる。なお、加熱コイル17による被加熱物の加熱の検出方法は上記方法に限られない。
b)近接センサ16による操作表示部15への物体の近接の検出を所定時間ごとに行う。
上記a)の操作表示部15に隣接する加熱コイル17による被加熱物の加熱を検出した場合であって、同時に、近接センサ16によって操作表示部15への物体の近接を検出した場合には、加熱コイル17によって加熱された物体が操作表示部15に近接しているものと考えられる。そこで、近接センサ16による物体の検出に加えて、操作表示部15に隣接する加熱コイル17による被加熱物の加熱を検出することによって、操作表示部15への加熱された物体の近接をより確実に検出できる。
また、上記b)の所定時間ごとの検出によって操作表示部15への物体の近接の検出のうち、誤作動を排除して正確に検出できる。
<冷却手段>
冷却手段18としては、例えば、冷却ファン18を使用できる。冷却ファン18は、図3の断面図に示すように、操作表示部15の下方に設けられ、下方から、例えば矢印で示すように風を吹き付けて操作表示部15を冷却し、かつ、空間16aを風が通ることで近接センサ16(タッチパネル24)を冷却する。なお、矢印で示す風の流れの方向は一例であって、風の方向を限定するものではない。操作表示部15への物体の近接を検知した場合には、冷却ファン18の冷却能力を引き上げるようにしてもよい。特に、短時間であれば冷却ファン18の回転数を増やしても問題ない。また、操作表示部15に隣接する加熱コイル17によって加熱中である場合に、近接センサ16が物体の近接を検知した場合、冷却ファン18の冷却能力を引き上げるようにしてもよい。あるいは、温度センサ22が、操作表示部15の許容できる閾値の温度を超える温度を検出した場合、冷却ファン18の冷却能力を引き上げるようにしてもよい。
なお、冷却手段18として、冷却ファンに限られるものではなく、ヒートポンプ等を用いてもよい。
<制御部>
制御部30は、加熱コイル17、操作表示部15、近接センサ16、冷却ファン18を制御する。
なお、この制御部30は、独立して設ける必要はなく、加熱コイル17を駆動する回路、又は、操作表示部15を兼ねる構成によって実現してもよい。
<誘導加熱調理器の動作方法>
図5は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器10の動作方法のフローチャートである。
(a)近接センサ16の動作を開始する(S01)。
(b)加熱コイル17の出力を設定する(S02)。
(c)近接センサ16によって物体の近接を検知する(S03)。なお、近接センサ16による物体の近接検知は、一定時間ごとに行ってもよく、あるいは、連続的に行ってもよい。なお、連続的に近接検知を行う場合には、所定時間にわたって継続して物体の近接を検知した場合に、物体が近接していると判断するようにしてもよい。また、複数の近接センサ16を同時に、あるいは順次使用して物体の近接を検知してもよい。複数の近接センサ16を使用することによって物体の近接検知の精度を高めることができる。
(d)近接センサ16によって操作表示部15への物体の近接を検知した場合、加熱コイルの出力を制御する(S04)。この場合、加熱量を低減あるいはゼロにしてもよい。
(e)S04の後、物体の近接を操作表示部15で表示する(S05)。その後、近接センサ16による物体近接の検知ステップ(S03)にもどる。
(f)一方、近接センサ16によって操作表示部15への物体の近接を検知しなかった場合、加熱コイル17の出力を設定出力に合わせる(S06)。これは、加熱量を制御した結果、設定出力から下げられている場合があるので、元の設定出力に戻すためである。
(g)S06の後、操作表示部15の表示を通常表示にする(S07)。その後、近接センサ16による物体近接の検知ステップ(S03)にもどる。
以上によって、操作表示部15への物体の近接を検知して、操作表示部15が熱によって受ける損傷を抑制できる。
<変形例>
図6は、実施の形態1の変形例に係る誘導加熱調理器の動作方法のフローチャートである。この変形例では、図5のフローチャートと比較して、操作表示部15への物体の近接を検知した場合に、操作表示部15を冷却する冷却ファン(冷却手段)18の冷却能力を引き上げる点で相違する。
(a)近接センサ16の動作を開始する(S11)。
(b)加熱コイル17の出力を設定する(S12)。
(c)近接センサ16によって物体の近接を検知する(S13)。
(d)近接センサ16によって操作表示部15への物体の近接を検知した場合、加熱コイル17の出力を制御する(S14)。
(e)S14の後、物体の近接を操作表示部15で表示する(S15)。
(f)S15の後、冷却手段の能力を引き上げる(S16)。その後、近接センサ16による物体近接の検知ステップ(S13)にもどる。
(g)一方、近接センサ16によって操作表示部15への物体の近接を検知しなかった場合、加熱コイル17の出力を設定出力に合わせる(S17)。
(h)S17の後、操作表示部15の表示を通常表示にする(S18)。
(i)S18の後、冷却手段18の能力を通常に戻す。その後、近接センサ16による物体近接の検知ステップ(S13)にもどる。
以上によって、操作表示部15への物体の近接を検知して、操作表示部15の熱による損傷を抑制できる。この場合、操作表示部15への物体の近接を検知した場合、冷却手段18の冷却能力を引き上げているので、操作表示部15をより早く冷やすことができ、操作表示部15が熱によって受ける損傷をより抑制できる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器10aの近接センサ27及び操作部26の構成を示す部分断面図である。図7においても図3と同様に冷却風の流れを矢印で示している。なお、矢印で示す風の流れの方向は一例であって、風の流れを限定するものではない。
実施の形態2に係る誘導加熱調理器10aは、実施の形態1に係る誘導加熱調理器と比較すると、操作部26及び近接センサ27を、トッププレート11の下面に印刷された透光性の静電電極28によって一体化して構成している点で相違する。
上記のように操作部26及び近接センサ27をトッププレート11の下面に印刷された透光性の静電電極28によって構成することで、基材が樹脂ではなくトッププレート11の結晶化ガラスとなるので、耐熱性を高めることができ、鍋等の被加熱物が近接した場合にも近接センサ27の損傷をさらに抑制できる。
なお、静電電極28は、液晶表示部13の上面はもちろん、液晶表示部13に隣接する加熱コイル17Aと液晶表示部13との間隙まで配置しているが、要は静電電極28が鍋等の物体の近接を検知できるならば、静電電極28は液晶表示部13の上面だけでよい。つまり、静電電極28からなる操作部26は、さらに近接センサ27の機能を兼ねるものとしてもよい。一般に静電容量による検知方式では、静電電極28からの放電状態の変化を検出しており、静電電極28の近傍に鍋等の物体が近づくだけで、上記放電状態の変化が発生し、近接センサ27の役割を果たすことができる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器10bの全体の平面図である。
実施の形態3に係る誘導加熱調理器10bでは、実施の形態1に係る誘導加熱調理器と比較すると、操作表示部15の上方だけでなく、操作表示部15の側方を含む三方全部に加熱コイル17を配置している点で相違する。また、操作表示部15と、操作表示部15を囲む三方の加熱コイル17との間に近接センサ36a、36b、36cをそれぞれ配置している点で相違する。
この誘導加熱調理器10bでは、操作表示部15を囲む三方に近接センサ36a、36b、36cを配置しているので、操作表示部15を囲む三方の加熱コイル17のそれぞれの方向からの被加熱物の近接を検知できる。
本発明に係る誘導加熱調理器によれば、操作表示部への物体の近接を検知する近接センサを設けている。これによって、加熱された鍋等の被加熱物が操作表示部に近接して置かれることによって、操作表示部が熱によって受ける損傷を抑制できるので、誘導加熱調理器として有用である。
10、10a、10b 誘導加熱調理器
11 トッププレート
12 筐体
13 液晶表示部
14、26 操作部
15 操作表示部
16、27、36a、36b、36c 近接センサ
17 加熱コイル
18 冷却ファン
19、20 圧縮コイルバネ
21 発光体
22 温度センサ
23、24 タッチパネル
25 支持板
28 静電電極

Claims (22)

  1. トッププレートと、
    前記トッププレートの下方に配置された加熱コイルと、
    前記トッププレートの下方に配置された操作表示部と、
    前記操作表示部への物体の近接を検知する近接センサと、
    を備え、
    前記近接センサが前記操作表示部への物体の近接を検知した場合、前記加熱コイルの加熱量を制御する誘導加熱調理器。
  2. 前記操作表示部は、前記近接センサを兼ねるように構成されている、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記近接センサは、前記操作表示部と一体化されている、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記近接センサは、前記操作表示部と、隣接する前記加熱コイルとの間の領域に設けられている、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記近接センサが前記操作表示部への物体の近接を検知した場合、前記操作表示部において、物体の近接を表示する、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記近接センサは、前記トッププレートの下面近傍に配置されたタッチパネルによって構成された、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記近接センサは、前記トッププレートの下面に設けた静電電極である、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記近接センサは、前記トッププレートの下面に印刷された静電電極で構成された、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  9. 前記近接センサは、加熱された物体の近接を検知する赤外線センサである、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  10. 前記近接センサは、温度センサである、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  11. 前記温度センサが、前記操作表示部の許容できる閾値の温度を超える温度を検出した場合、前記加熱コイルの加熱量を制御する、請求項10に記載の誘導加熱調理器。
  12. 前記近接センサは、前記トッププレートの上に載置された物体による加圧を検出する圧電素子である、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  13. 前記操作表示部に隣接する加熱コイルによって加熱中である場合に、前記近接センサが物体の近接を検知した場合、隣接する前記加熱コイルの加熱量を制御する、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  14. 前記操作表示部を冷却する冷却手段をさらに備え、
    前記近接センサによって物体の近接を検知した場合、前記冷却手段の冷却能力を引き上げる、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  15. 前記操作表示部に隣接する加熱コイルによって加熱中である場合に、前記近接センサが物体の近接を検知した場合、前記冷却手段の冷却能力を引き上げる、請求項14に記載の誘導加熱調理器。
  16. 前記近接センサが、温度センサであって、前記温度センサが、前記操作表示部の許容できる閾値の温度を超える温度を検出した場合、前記冷却手段の冷却能力を引き上げる、請求項14に記載の誘導加熱調理器。
  17. 前記操作表示部は、液晶表示部の上に操作部を重ねて構成された、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  18. 前記操作部は、前記液晶表示部の上に配置されたタッチパネルによって構成された、請求項17に記載の誘導加熱調理器。
  19. 前記操作部は、前記トッププレートの下面に設けた静電電極である、請求項17に記載の誘導加熱調理器。
  20. 前記操作部は、前記トッププレートの下面に印刷された静電電極で構成された、請求項17に記載の誘導加熱調理器。
  21. 前記近接センサが前記操作表示部への物体の近接を所定期間にわたって継続して検知した場合に、前記操作表示部に物体の近接を表示する、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  22. 前記加熱コイルは、複数の加熱コイルから構成される、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
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