JP5269139B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Description
図1は、実施の形態1における誘導加熱調理器を示す説明図である。
図2は誘導加熱調理器の上面図である。
図3は誘導加熱調理器の各構成の関係を示すブロック図である。
図1及び図2において、誘導加熱調理器1は、トッププレート2上に後述する3つの加熱口3a、3b、3c(以下、区別しないときは「加熱口3」と呼ぶ)を有し、トッププレート2の手前側には、各加熱口への投入電力などを設定する操作部4が設けられている。操作部4と加熱口3の間に位置するトッププレート2の下部には静電容量検知部5が配置されている。またトッププレート2後方には、誘導加熱調理器1内部に配置される駆動回路10(後述)や加熱コイル8(後述)を冷却するための冷却風を取り入れる吸気口6と冷却後の冷却風を排出する排気口7を備えている。
なお、以下の説明では所定電位はアース電位(以下、GNDとも呼ぶ)としているが、トッププレート載置物を所定電位としても良い。また、これら以外を所定電位としても良い。
また以下の説明では加熱口3とは、トッププレート2の下方に配置した加熱コイル8の位置に相当する場所であり、加熱コイル8が配置されたトッププレート2の鍋載置面側を指すものとして説明する。なお、説明のため図中では加熱口3を丸印で囲っているが、実際はトッププレート2に必ずしも加熱口3を示す丸印を塗装、印刷する必要はない。
面積Aの静電容量検知部5とGNDとの間の比誘電率(主に空気)をKとし、その距離をdとし、真空の誘電率をε0とする。すると静電容量Cを求める式は、
C=K×ε0×A/d
となる。静電容量検知部5は7とGNDとの間に制御回路11は交流電圧を印加する。印加した交流電圧は静電容量が大きいと振幅が小さくなるため、その振幅の減衰量から静電容量を計測する。
ふきこぼれが無い状態では、静電容量検知部5とGNDとの間には主に比誘電率1の空気が存在するが、ふきこぼれが発生すると比誘電率80の水が入ってくる為、静電容量は急増する。そこで、静電容量の変化を調べることで、ふきこぼれの判定が可能になる。
なお、静電容量検知部5とGNDとの間の静電容量を計測したが、静電容量検知部5を2つの電極で構成し、その電極間の静電容量を計測しても良い。
図4は、実施の形態2における誘導加熱調理器1の上面図である。
同図において、実施の形態1で説明した同一箇所には同じ番号を付して説明を省略する。トッププレート2の後方に誘導加熱調理器1の本体内の加熱コイル8や駆動回路10の冷却を行うための冷却風を取り入れる吸気口6と冷却後の冷却風を機外に排出する排気口7を備えたものである。さらにトッププレート2に配置される加熱口3(a、b、c)と吸気口6及び排気口7の間には、実施の形態1で説明した静電容量検知部5を配置している。
また本実施の形態では、静電容量検知部5は一つで説明したが、これに限るものではなく、必要に応じて複数に分割してよい。また加熱コイル8と吸気口6あるいは排気口7の間に配置されれば、静電容量検知部5の形状や数は適宜設定すればよく、同様の効果を奏する事は明白である。
図5は、実施の形態3における誘導加熱調理器の上面図である。
同図において、実施の形態1及び実施の形態2で説明した同一箇所には同じ番号を付して説明を省略する。本実施の形態ではトッププレート2上の複数の加熱口3(本形態では加熱口3a、3b)の間に、実施の形態1及び実施の形態2で説明した静電容量検知部5を配置している。
また、本実施の形態では加熱口3a、3bの間に静電容量検知部5を配置する構成で説明したが、加熱口3a、3c間あるいは3b、3c間に静電容量検知部5を配置しても良く、また、例えば図6に示すように加熱口3cまで含むような静電容量検知部5の形状であっても構わない。
図7は、実施の形態4における誘導加熱調理器1の上面図である。
同図において、実施の形態1乃至実施の形態3で説明した同一箇所には同じ番号を付して説明を省略する。本実施の形態ではトッププレート2上の複数の加熱口3を有し、トッププレート2の下方側で各加熱口3の外周に実施の形態1で説明した静電容量検知部5(5a、5b、5c)を配置している。
図8は、実施の形態5における誘導加熱調理器1の上面図である。
同図において、実施の形態1乃至実施の形態4で説明した同一箇所には同じ番号を付して説明を省略する。本実施の形態ではトッププレート2上の加熱口3を有し、加熱口3の周囲に鍋12の載置を使用者に知らしめる目的で設置された鍋載置位置表示部13を有し、加熱口3と鍋載置位置表示部13との間に、実施の形態1で説明した静電容量検知部5を配置する構成としたものである。
また図9は加熱コイル8(加熱口3)と静電容量検知部5と鍋載置位置表示部13との位置関係を説明するための加熱コイル8付近を横から見た図である。図9において、鍋載置位置表示部13は、トッププレート2下方にLEDなどの発光素子と導光手段等で構成される照光手段14を有しており、照光手段14が対向位置のトッププレート2の部分は照光手段14からの光がトッププレート2の上方へ照射されるよう透過するように構成されている。
図10は、実施の形態6における誘導加熱調理器1の上面図である。
同図において、実施の形態1乃至実施の形態5で説明した同一箇所には同じ番号を付して説明を省略する。本実施の形態ではトッププレート2上の加熱口3を有し、トッププレート2の中央にはトッププレート2上の加熱口が使用中及び使用後に高温状態であることを表示する高温注意表示部15を備えるものである。さらに加熱口3と高温注意表示部15との間に、実施の形態1で説明した静電容量検知部5を配置する構成としたものである。
また、本実施の形態で高温注意表示部15は実施の形態5で説明した鍋載置位置表示部13や照光手段14と同様の構成によるトッププレート2下方から照光し使用者にトッププレート2が高温である旨を表示するものする。別の方法としてはトッププレート2上に施した印刷による注意喚起でも構わない。
Claims (5)
- 鍋を載置するトッププレートと、
前記トッププレートの下に設けられ、前記鍋を加熱する複数の加熱コイルと、
交流電圧を高周波電圧に変換して前記加熱コイルに高周波電流を流す駆動回路と、
前記トッププレート下に設けられ、静電容量を測定する静電容量検知手段と、
前記静電容量検知手段の検知結果に基づき前記駆動回路を制御する制御回路と、
使用上の注意事項等を表示する注意喚起表示部と、
を備え、
前記注意喚起表示部は、前記トッププレート上に設けられ、
前記静電容量検知手段は、前記加熱コイルと前記注意喚起表示部との間に配置し、
前記制御回路は、前記加熱コイルを駆動中に前記静電容量が変化した場合、ふきこぼれが発生したと判定し、前記駆動回路を停止させるか、または、前記加熱コイルに流す高周波電流を減少させるように前記駆動回路を制御することを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記注意喚起表示部は、前記トッププレートが高温状態であることを表示する高温注意表示であることを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
- 前記加熱コイルおよび前記駆動回路を冷却するための送風装置と、
前記送風装置が冷却風を取り込む吸気口と、
前記冷却風を機外へ排出する排気口と、
前記加熱コイルと前記吸気口もしくは前記排気口との間、または、前記加熱コイルと前記吸気口および前記排気口との間に配置され、静電容量を測定する第2の静電容量検知手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の誘導加熱調理器。 - 前記第2の静電容量検知手段の長手方向の長さを、前記吸気口もしくは前記排気口の長手方向の長さ、または、前記吸気口および前記排気口の長手方向の長さと略同一としたことを特徴とする請求項3記載の誘導加熱調理器。
- 前記第2の静電容量検知手段は、前記吸気口または前記排気口の近傍に配置されたことを特徴とする請求項3または4記載の誘導加熱調理器。
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