JP5309718B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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本発明は、天板と同一面上にキー電極を設け、タッチ入力で操作を行なう誘導加熱調理器に関するものである。
従来、この種の誘導加熱調理器は、被加熱物が載置される天板上に操作部を設ける構成としている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、誘導加熱調理器の外郭を構成する本体16の上面には、トッププレート17が配設されている。本体16内のトッププレート17の下面には加熱手段18が配置されている。また、トッププレート17の表面上には、加熱手段18が配設されている位置に対応して被加熱物19を載置する加熱部20が設けられている。さらに、本体16の前面部には第1の操作部21と、操作に応じて各種状態を表示する第1の表示部22を設けている。
トッププレート17の表面上には、加熱手段18の加熱の入切、火力調節などの使用頻度の高い操作手段としての操作キーを有する第2の操作部23を設けている。トッププレート17の下方には第2の操作部23の入力操作可否状態を示す第2の表示部24を設け、第2の操作部23が入力操作可能である場合には、発光LEDにより点灯表示し、無効状態である場合には、消灯もしくは点滅で表示する構成としている。
特開2003−208972号公報
しかしながら、前記従来の構成では、発光LED等表示素子の温度保護機能を有しておらず、被加熱物が操作部もしくは表示部に近づいて加熱された場合、温度上昇により表示素子や操作部に接続された電子部品の信頼性が損なわれるという課題を有していた。
本発明では、使用者が操作するタッチスイッチもしくは機器の動作モードを表示する表示手段、いずれかの配置位置と加熱手段の配置位置の間にガード電極を設け、ガード電極によって被加熱物が前記表示手段もしくは前記タッチスイッチに近づいて加熱されていることを検知すると加熱動作を停止もしくは出力低減し、温度上昇により表示素子や操作部に接続された電子部品の温度上昇を抑制することができる高信頼性の誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、外郭を構成する本体と、前記本体の上面に設け被加熱物が載置されるトッププレートと、前記被加熱物を誘導加熱するために高周波電流を流し磁界を発生する加熱手段と、前記加熱手段の配置位置より手前側に設けられた機器の動作状態を表示する表示手段と、前記加熱手段の配置位置より手前側の前記トッププレートに設けられ、指で触れられることにより制御命令を入力する
静電容量式タッチスイッチであるキー電極と、前記加熱手段の配置位置と前記キー電極の配置位置の間、または前記加熱手段の配置位置と前記表示手段の配置位置の間に設けられたガード電極と、前記ガード電極によって前記被加熱物が前記表示手段もしくは前記キー電極に近づいて加熱されていることを検知すると加熱動作を停止もしくは出力低減する制御手段と、を備え、前記ガード電極は、静電容量式の入力検知手段であり、前記制御手段は、前記被加熱物を加熱する際の前記磁界により前記ガード電極に注入される高周波電流による前記ガード電極の検知電圧の増加に応じて、前記被加熱物の近接度合いを検出し、前記ガード電極の検知電圧が所定電圧以上となった時、前記被加熱物が近づいて加熱されていると判断することにより、前記ガード電極によって被加熱物が前記表示手段もしくは前記キー電極に近づいて加熱されていることを検知すると加熱動作を停止もしくは出力低減することで、機器の不要な温度上昇を防ぎ、機器を高信頼性なものとすることができる。また、サーミスタ等の専用温度検知素子が不要なため安価となることに加え、トッププレートに設けたガード電極の印刷パターンを利用して検出しているため、検知領域を広範囲とすることができ検知性能に優れている。
本発明の誘導加熱調理器は、機器の不要な温度上昇を防ぎ、機器を高信頼性なものとすることができる。
第1の発明は、前記従来の課題を解決するために、外郭を構成する本体と、前記本体の上面に設け被加熱物が載置されるトッププレートと、前記被加熱物を誘導加熱するために高周波電流を流し磁界を発生する加熱手段と、前記加熱手段の配置位置より手前側に設けられた機器の動作状態を表示する表示手段と、前記加熱手段の配置位置より手前側の前記トッププレートに設けられ、指で触れられることにより制御命令を入力する静電容量式タッチスイッチであるキー電極と、前記加熱手段の配置位置と前記キー電極の配置位置の間、または前記加熱手段の配置位置と前記表示手段の配置位置の間に設けられたガード電極と、前記ガード電極によって前記被加熱物が前記表示手段もしくは前記キー電極に近づいて加熱されていることを検知すると加熱動作を停止もしくは出力低減する制御手段と、を備え、前記ガード電極は、静電容量式の入力検知手段であり、前記制御手段は、前記被加熱物を加熱する際の前記磁界により前記ガード電極に注入される高周波電流による前記ガード電極の検知電圧の増加に応じて、被加熱物の近接度合いを検出し、前記ガード電極の検知電圧が所定電圧以上となった時、前記被加熱物が近づいて加熱されていると判断することにより、制御手段がガード電極によって被加熱物が前記表示手段もしくは前記キー電極に近づいて加熱されていることを検知すると加熱動作を停止もしくは出力低減し、表示素子やタッチスイッチに接続された電子部品等の不要な温度上昇を防ぎ、機器を高信頼性なものとすることができる。また、サーミスタ等の専用温度検知素子が不要なため安価となることに加え、トッププレートに設けたガード電極の印刷パターンを利用して検出しているため、検知領域を広範囲とすることができ検知性能に優れている。また、被加熱物の近接度合いを精度よく検出し、加熱出力の抑制度合いや、冷却ファンの駆動を最小限にとどめることができ、機器の高信頼性を保ちつつ被加熱物の搭載エリアがおおきくとれ使い勝手が良い。
の発明は、前記従来の課題を解決するために、前記ガード電極は、人の接触やお手入れ時の雑巾がけによる静電容量の変化も検出し、前記制御手段は、ガード電極からの入力レベルの低下が所定量以上か否かによって、前記キー電極からの入力の有効もしくは無効を切り替えることにより、被加熱物の搭載位置ずれによる温度上昇を抑制することができることに加えて、濡れ雑巾等によるお手入れ等の比較的短時間のキー電極回りへの接触操作時、すなわち使用者がお手入れする際は、スイッチ操作すなわちキー電極からの入力を無効とすることで使い勝手がよい。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の構成図を示すものである。図1に示すように、外郭構成する本体1の上面にトッププレート2が設けられ、トッププレート2上に搭載置された被加熱物を加熱するため、本体左側の天板2の下部には加熱手段である左加熱コイル3a、本体右側の天板2の下部には加熱手段である右加熱コイル3bが設けられている。左加熱コイル3a及び右加熱コイル3bは、コイルに高周波電流を流し磁界を発生させることで当該加熱コイル上部の被加熱物を誘導加熱している。更に、トッププレート2と略同一面上には、加熱の入切を制御するキー電極である左加熱切/入スイッチ4a3、右加熱切/入スイッチ4b3及び加熱の出力の調整を行なうキー電極である左ダウンスイッチ4a1、左アップスイッチ4a2、右ダウンスイッチ4b1、右アップスイッチ4b2が設けられ、各スイッチの直前には左右それぞれの加熱手段の動作
状態や設定状態を表示する放置手段である左LED表示装置5a、右LED表示装置5bがそれぞれ設けられている。また更に、トッププレート2と略同一面上には、左加熱コイル3aの直上の位置と4a1、4a2、4a3の左スイッチ群キー及び左LED表示装置5aの間で且つ前記左スイッチ群及び左LED表示装置5aを囲む形で左ガード電極5aが配置され、また更に右加熱コイル3bの直上の位置と4b1、4b2、4b3の右スイッチ群キー及び左LED表示装置5aの間で且つ前記右スイッチ群及び左LED表示装置5aを囲む形で右ガード電極5bが配置されている。ここで、前述した各スイッチ及びガード電極は静電容量式のタッチスイッチである。
本体前方側面には、機器の主電源をオンオフする電源スイッチ8及び音報知手段であるブザーが配置され、トッププレート2下方には、機器を強制冷却する冷却ファンと左加熱切/入スイッチ4a3、左ダウンスイッチ4a1、左アップスイッチ4a2、2及び左ガード電極5aから信号入力し左加熱コイル3a及び左LED表示装置5aへの信号出力し更には、右加熱切/入スイッチ4b3、右ダウンスイッチ4b1、右アップスイッチ4b2及び右ガード電極5bから信号入力し右加熱コイル3a及び右液晶表示装置5aに信号出力する制御手段6を有している。
ここで、本実施の形態では、加熱コイル、加熱切/入スイッチ、アップスイッチ、ダウンスイッチ、液晶表示装置、キャンセル電極を左、右にそれぞれ独立して備えており、前述の構成要素は左ブロック、右ブロック単位で同一の作用を行なうため、右ブロックの説明は省略し左ブロックの説明で代用する。
図1の構成を有する誘導加熱調理器を以下図面を参照しながら説明する。
図2は、左スイッチの詳細構成とスイッチ検知信号を図示したものであり、4a1、4a2、4a3の各スイッチ及びガード7は導電性のキー電極をトッププレート下面に有しており、絶縁物(ここではガラスとする)で構成される天板2の電極直上部を誘電体としたコンデンサ構成となっている。
各スイッチのキー電極と対向したトッププレート面に人の指が触れると、前述したコンデンサ構造部に蓄えられていた電荷が人体を介して大地に放電されることと人体の静電容量が結合することからから、図2に示すようにスイッチ検知電圧がv1からv2に変動する。制御手段6は、4a1、4a2、4a3の各スイッチから信号入力しており、スイッチ検知電圧の変化が所定電圧以上となると、スイッチが押されたと判断し、左加熱コイル3a、冷却ファン9、左LED表示装置7a、ブザー10に信号出力する。
また、ガード電極5aは前述の通りコンデンサ構成となっており、トッププレート2上でガード電極5aの近傍に例えば被加熱物である鍋等が近接すると、鍋の持っている静電容量が結合するためガード電極検知電圧が変動する。また更に、ガード電極5aはコンデンサ構成となっているため、負荷鍋が誘導加熱している際に発生する高周波電流によっても、ガード電極検知電圧が変動する。
制御手段6は、ガード電極5aからの信号も入力しており、高周波電流の変化や静電容量の変化で検知入力が所定レベル以上となると、負荷鍋が近接していると判断し、左加熱コイル3a、冷却ファン9、左LED表示装置7a、ブザー10に信号出力する。
図3は、本実施の形態1における負荷鍋近接検知動作を示したものである。図にあるように、例えば23kHzの高周波電流で誘導加熱されている鍋が鍋a位置から鍋b位置に使用者によって移動された場合、ガード電極5aではコンデンサ構成を介して注入される高周波電流が増加するため、ガード電極検知電圧はVa1からVa2に増加する。制御手
段6では、あらかじめ設定された所定ガード電極検知電圧Vθa以上の検知電圧となった時点で、左加熱コイル3aによる誘導加熱動作を停止させるとともに、鍋が近接している旨を使用者に報知するため左LE表示D装置7に異常表示とブザー吹聴させる。また、図示していないが、ガード電極検知電圧がVθaより低いVθa2以上となると、制御手段は冷却ファンを駆動もしくはファン回転数を増加させ、左LE表示D装置7の温度上昇を抑制する。
以上のように本実施の形態によれば、鍋等の被加熱物の近接を誘導加熱の高周波電流を検出することで精度よく検出できるため、表示素子やタッチスイッチに接続された電子部品等の不要な温度上昇を防ぎ、機器を高信頼性なものとすることができる。また、サーミスタ等の専用温度検知素子が不要なため安価となることに加え、トッププレートに設けたガード電極の印刷パターンを利用して検出しているため、検知領域を広範囲とすることができ検知性能に優れている。また、高温となっている鍋等の被加熱物が近接したとき、表示手段による報知や音報知手段による吹聴で、使用者に被加熱部の位置が正常でないことをいち早く報知することができ使い勝手が良い。
本実施の形態では、キー電極及びガード電極の静電容量の変化は、高周波電圧を電源とした分圧電圧による検知方法で説明したが、静電容量の変化を高周波電圧を電源として、電極を介して得られるパルスカウント方式であるとしても同等の効果が得られる。
また尚本実施の形態では、ガード電極検知電圧が所定電圧レベル以上になると左加熱コイル3aによる加熱動作を停止するとして説明したが、所定電圧レベルを複数種類保持し、検知電圧の上昇毎に順次加熱出力を低減していくとすれば、表示素子等の温度上昇をおさえつつ被加熱物の加熱可能エリアを大きくすることができ使い勝手がよい。
また尚本実施の形態では、表示手段をLED表示装置として説明したが、液晶表示装置、蛍光表示管、有機ELであったとしても同等の効果が得られる。
また尚本実施の形態では、音報知手段はブザーであるとして説明したが、スピーカによる単音、メロディ、音声ガイダンスであったとしても同等の効果が得られる。
また尚本実施の形態では、ガード電極はキー電極の操作方向側に設けない構成としているため、使用者の操作時、指がガード電極にふれ被加熱物近接と誤検知することを防ぐことができ使い勝手がよい。
(実施の形態2)
図1は、本発明の第2の実施の形態における誘導加熱調理器の構成図を示すものである。図1に示すように、外郭構成する本体1の上面にトッププレート2が設けられ、トッププレート2上に搭載置された被加熱物を加熱するため、本体左側の天板2の下部には加熱手段である左加熱コイル3a、本体右側の天板2の下部には加熱手段である右加熱コイル3bが設けられている。左加熱コイル3a及び右加熱コイル3bは、コイルに高周波電流を流し磁界を発生させることで当該加熱コイル上部の被加熱物を誘導加熱している。更に、トッププレート2と略同一面上には、加熱の入切を制御するキー電極である左加熱切/入スイッチ4a3、右加熱切/入スイッチ4b3及び加熱の出力の調整を行なうキー電極である左ダウンスイッチ4a1、左アップスイッチ4a2、右ダウンスイッチ4b1、右アップスイッチ4b2が設けられ、各スイッチの直前には左右それぞれの加熱手段の動作状態や設定状態を表示する放置手段である左LED表示装置5a、右LED表示装置5bがそれぞれ設けられている。また更に、トッププレート2と略同一面上には、左加熱コイル3aの直上の位置と4a1、4a2、4a3の左スイッチ群キー及び左LED表示装置5aの間で且つ前記左スイッチ群及び左LED表示装置5aを囲む形で左ガード電極5a
が配置され、また更に右加熱コイル3bの直上の位置と4b1、4b2、4b3の右スイッチ群キー及び左LED表示装置5aの間で且つ前記右スイッチ群及び左LED表示装置5aを囲む形で右ガード電極5bが配置されている。ここで、前述した各スイッチ及びガード電極は静電容量式のタッチスイッチである。
本体前方側面には、機器の主電源をオンオフする電源スイッチ8及び音報知手段であるブザーが配置され、トッププレート2下方には、機器を強制冷却する冷却ファンと左加熱切/入スイッチ4a3、左ダウンスイッチ4a1、左アップスイッチ4a2、2及び左ガード電極5aから信号入力し左加熱コイル3a及び左LED表示装置5aへの信号出力し更には、右加熱切/入スイッチ4b3、右ダウンスイッチ4b1、右アップスイッチ4b2及び右ガード電極5bから信号入力し右加熱コイル3a及び右液晶表示装置5aに信号出力する制御手段6を有している。
ここで、本実施の形態では、加熱コイル、加熱切/入スイッチ、アップスイッチ、ダウンスイッチ、液晶表示装置、キャンセル電極を左、右にそれぞれ独立して備えており、前述の構成要素は左ブロック、右ブロック単位で同一の作用を行なうため、右ブロックの説明は省略し左ブロックの説明で代用する。
図1の構成を有する誘導加熱調理器を以下図面を参照しながら説明する。
図2は、左スイッチの詳細構成とスイッチ検知信号を図示したものであり、4a1、4a2、4a3の各スイッチ及びガード7は導電性のキー電極をトッププレート下面に有しており、絶縁物(ここではガラスとする)で構成される天板2の電極直上部を誘電体としたコンデンサ構成となっている。
各スイッチのキー電極と対向したトッププレート面に人の指が触れると、前述したコンデンサ構造部に蓄えられていた電荷が人体を介して大地に放電されることと人体の静電容量が結合することからから、図2に示すようにスイッチ検知電圧がv1からv2に変動する。制御手段6は、4a1、4a2、4a3の各スイッチから信号入力しており、スイッチ検知電圧の変化が所定電圧以上となると、スイッチが押されたと判断し、左加熱コイル3a、冷却ファン9、左LED表示装置7a、ブザー10に信号出力する。
また、ガード電極5aは前述の通りコンデンサ構成となっており、トッププレート2上でガード電極5aの近傍に例えば被加熱物である鍋等が近接すると、鍋の持っている静電容量が結合するためガード電極検知電圧が変動する。また更に、ガード電極5aはコンデンサ構成となっているため、負荷鍋が誘導加熱している際に発生する高周波電流によっても、ガード電極検知電圧が変動する。
制御手段6は、ガード電極5aからの信号も入力しており、高周波電流の変化や静電容量の変化で検知入力が所定レベル以上となると、負荷鍋が近接していると判断し、左加熱コイル3a、冷却ファン9、左LED表示装置7a、ブザー10に信号出力する。
図4は、実施の形態2における負荷鍋近接検知動作を示したものである。図にあるように、被加熱物である鍋が鍋a位置から鍋b位置に使用者によって移動された場合、ガード電極5aでは既成のコンデンサ構成に更にコンデンサ成分が増加し気中に放出される電荷が増大するため、ガード電極検知電圧はVb1からVb2に減少する。制御手段6では、あらかじめ設定された所定ガード電極検知電圧Vθb以下の検知電圧となった時点で、左加熱コイル3aによる誘導加熱動作を停止させるとともに、鍋が近接している旨を使用者に報知するため左LE表示D装置7に異常表示とブザー吹聴させる。また、図示していないが、ガード電極検知電圧がVθbより高いVθb2以上となると、制御手段は冷却ファ
ンを駆動もしくはファン回転数を増加させ、左LE表示D装置7の温度上昇を抑制する。
以上のように本実施の形態によれば、鍋等の被加熱物の近接をガード電極に結合した静電容量を検出することで精度よく検出できるため、表示素子やタッチスイッチに接続された電子部品等の不要な温度上昇を防ぎ、機器を高信頼性なものとすることができる。また、サーミスタ等の専用温度検知素子が不要なため安価となることに加え、トッププレートに設けたガード電極の印刷パターンを利用して検出しているため、検知領域を広範囲とすることができ検知性能に優れている。また、高温となっている鍋等の被加熱物が近接したとき、表示手段による報知や音報知手段による吹聴で、使用者に被加熱部の位置が正常でないことをいち早く報知することができ使い勝手が良い。
本実施の形態では、キー電極及びガード電極の静電容量の変化は、高周波電圧を電源とした分圧電圧による検知方法で説明したが、静電容量の変化を高周波電圧を電源として、電極を介して得られるパルスカウント方式であるとしても同等の効果が得られる。
また尚本実施の形態では、ガード電極検知電圧が所定電圧レベル以下になると左加熱コイル3aによる加熱動作を停止するとして説明したが、所定電圧レベルを複数種類保持し、検知電圧の上昇毎に順次加熱出力を低減していくとすれば、表示素子等の温度上昇をおさえつつ被加熱物の加熱可能エリアを大きくすることができ使い勝手がよい。
また尚本実施の形態では、表示手段をLED表示装置として説明したが、液晶表示装置、蛍光表示管、有機ELであったとしても同等の効果が得られる。
また尚本実施の形態では、音報知手段はブザーであるとして説明したが、スピーカによる単音、メロディ、音声ガイダンスであったとしても同等の効果が得られる。
また尚本実施の形態では、ガード電極はキー電極の操作方向側に設けない構成としているため、使用者の操作時、指がガード電極にふれ被加熱物近接と誤検知することを防ぐことができ使い勝手がよい。
図5は、本実施の形態で濡れ雑巾でスイッチ部をお手入れしたときの検知動作を示したものである。図にあるように、加熱切/入スイッチの右横位置から左方向に、濡れ雑巾で拭き掃除した場合、まず、最初にキャンセル電極の検知電圧がvc1からvc2に変動し、変動が第1所定時間である電極検知時間tb1θ(ここでは0.1秒とする)の間連続するとガード電極をオンと判断する。濡れ雑巾は左から右に動かされているため、キャンセル電極の変動に続いて、加熱切/入スイッチ、アップスイッチ、ダウンスイッチの順で変動し、その変動幅はそれぞれVθ以上でt1θ以上継続している。本実施の形態では、ガード電極が有効な時は、各スイッチがVθ以上でt1θ以上継続した変動を検知したとしても入力動作を無効、ガード電極が無効な時は、各スイッチのVθ以上でt1θ以上継続した変動を受け入力動作を有効としているため、濡れ雑巾等のお手入れ時に、意図せずスイッチを受け付けてしまうという課題が解消できる。ガード電極の状態で、各スイッチ操作の有効無効を切り替えているため、各スイッチ回りに物体がない状態での、各スイッチ操作は所望の検知レベルで行なえる。
以上のように本実施の形態によれば、調理物の付着や濡れ雑巾等によるお手入れの場合と、実際のスイッチ操作の識別を容易に行なうことができ、使用者が意図しないのに動作状態がかわってしまうことを防ぐことができ、使い勝手が良い。
また、本実施の形態ではガード電極は、加熱コイルとキー電極の間に設けられているため、被加熱物である鍋等を使用者が鍋振り操作等行い、タッチスイッチ部までずらした場
合も、図3の濡れ雑巾によるお手入れの場合と同様に、ガード電極が有効になったあと各スイッチが検知する動作となり、各スイッチ入力を無効とすることができる。鍋振り操作等においても意図しない動作の移行はおこらず更に使い勝手が良い。
また尚、本実施の形態では、加熱部を誘導加熱として説明したが、加熱部は電熱加熱、ラジェントヒータ加熱、ガス加熱であっても同等の効果が得られる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、静電容量の変化によりトッププレート上の被加熱物の近接度合いをガード電極で検出し、近接度合いに応じて加熱出力の低減や冷却ファンの駆動を行なうことで、機器の不要な温度上昇を防ぐことができるので、誘導加熱調理器の用途に適用できる。
本発明の実施の形態1、2における誘導加熱調理器の構成図 本発明の実施の形態1、2における誘導加熱調理器のキー電極及びガード電極の構成図 本発明の実施の形態1における負荷鍋近接検知動作例を示す図 本発明の実施の形態2における負荷鍋近接検知動作例を示す図 本発明の実施の形態2における濡れ雑巾のお手入れ時のスイッチ検知動作例を示す図 従来の誘導加熱調理器の構成図
1 本体
2 トッププレート
3a 左加熱コイル(加熱手段)
3b 右加熱コイル(加熱手段)
4a1 左ダウンスイッチ(キー電極)
4b1 右ダウンスイッチ(キー電極)
4a2 左アップスイッチ(キー電極)
4b2 右アップスイッチ(キー電極)
4a3 左加熱切/入スイッチ(キー電極)
4b3 右加熱切/入スイッチ(キー電極)
5a 左ガード電極
5b 右ガード電極
6 制御手段
7a 左LED表示装置(表示手段)
7b 右LED表示装置(表示手段)
8 電源スイッチ
9 冷却ファン
10 ブザー(音報知手段)

Claims (2)

  1. 外郭を構成する本体と、前記本体の上面に設け被加熱物が載置されるトッププレートと、前記被加熱物を誘導加熱するために高周波電流を流し磁界を発生する加熱手段と、前記加熱手段の配置位置より手前側に設けられた機器の動作状態を表示する表示手段と、前記加熱手段の配置位置より手前側の前記トッププレートに設けられ、指で触れられることにより制御命令を入力する静電容量式タッチスイッチであるキー電極と、前記加熱手段の配置位置と前記キー電極の配置位置の間、または前記加熱手段の配置位置と前記表示手段の配置位置の間に設けられたガード電極と、前記ガード電極によって前記被加熱物が前記表示手段もしくは前記キー電極に近づいて加熱されていることを検知すると加熱動作を停止もしくは出力低減する制御手段と、を備え、前記ガード電極は、静電容量式の入力検知手段であり、前記制御手段は、前記被加熱物を加熱する際の前記磁界により前記ガード電極に注入される高周波電流による前記ガード電極の検知電圧の増加に応じて、被加熱物の近接度合いを検出し、前記ガード電極の検知電圧が所定電圧以上となった時、前記被加熱物が近づいて加熱されていると判断する誘導加熱調理器。
  2. 前記ガード電極は、人の接触やお手入れ時の雑巾がけによる静電容量の変化も検出し、前記制御手段は、入力レベルの低下が所定量以上か否かによって、前記キー電極からの入力の有効または無効を切り替える請求項1に記載の誘導加熱調理器。
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