JP4445456B2 - 加熱調理機器 - Google Patents

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Description

本発明は、耐熱性を有する絶縁材料により形成された天板を備え、天板に配置した静電容量型の近接スイッチを用いて加熱装置に対する指示を行う加熱調理機器に関するものである。
近年、ガスコンロや電磁調理器において、耐熱性を有する絶縁材料により形成された天板を備えるものが普及してきている。この種の天板用の材料としては、強化ガラスないしは結晶化ガラスが用いられている。この種の加熱調理機器では、点火・消火の指示を行ったり出力の調節を行ったりするための操作部を筐体の前面に設けていることが多い。
一方、この種の加熱調理機器には、調理台に組み込んで用いる形式のものが提供されている。この形式の加熱調理機器は、調理台の上面に形成された開口の中に落とし込むことにより調理台に組み込まれる。筐体の前面に操作部を設けている加熱調理機器であると、調理台に組み込んだときに調理台の前面に操作部を露出させる必要があるから、調理台の上面だけではなく側面にも開口が必要になる。また、調理台の上面よりも低い位置に操作部が位置するから、操作部の操作性に劣るという問題がある。
この種の問題を解決するものとして、天板が絶縁材料により形成されていることを利用し、静電容量型の近接スイッチを操作部として天板に設けることが考えられている(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)。
ところで、特許文献2には、操作部の上に紙や布等の異物が載って、電源スイッチ及び点消火スイッチが同時に操作状態になった場合や、電源スイッチのみが操作状態に継続された場合には、点火動作信号が出力されないようにし、また、天板の操作部上をゴキブリやネズミ等の小動物が移動して電源スイッチが短時間だけ操作状態になった場合にも、点火動作信号が出力されないようにすることが記載されている。この動作は電源スイッチを単独で2秒間以上連続して操作され、その後、点消火スイッチが操作されたときにのみ、点火動作信号を出力するという動作によって実現されている。
また、特許文献2には掃除をする場合等において誤って電源スイッチが投入されることのないように、操作ロックスイッチを設け、操作ロックスイッチの操作から3秒以内に電源スイッチを操作すると、操作不能状態に設定することが記載されている。
特開2004−165169号公報 特開2004−360926号公報
ところで、点火動作信号が誤って出力されないようにするために、前者のように電源スイッチと点消火スイッチとの操作手順によって小動物や異物の有無を判断する技術を採用すると、掃除の際には、電源スイッチに紙や布が2秒以上載った後に点消火スイッチが操作される可能性があり、安心して掃除をすることができないという問題がある。
一方、後者のように操作ロックスイッチを設ければ、掃除を安心して行うことができるものの、使用者は、操作ロックスイッチと電源スイッチとの操作手順を覚える必要があり、この操作手順を踏まずに掃除を開始すると、誤って点火動作信号が出力される可能性がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、静電容量型の近接スイッチを用いながらも特定の操作手順を踏むことなく加熱装置が不用意にオンになることを防止することができ、とくに誤って加熱装置がオンになるのを防止するための特別な操作を行わずに安心して掃除作業を行うことができる加熱調理機器を提供することにある。
請求項1の発明は、耐熱性を有する絶縁材料により形成された天板と、天板の要所に配置され調理容器を加熱する加熱装置と、少なくとも加熱装置のオンとオフとを制御する機能を有する制御装置と、加熱装置の動作について制御装置に指示を与える操作装置とを備える加熱調理装置において、操作装置は、天板の下面側に配置された検知電極と、検知電極に対応する部位の天板の上面に物体が接触する際の検知電極の周囲電界の変化により検知出力を発生する検知回路と、天板の下面側において検知電極の周囲を囲む所定の領域内に配置された誤操作防止電極と、検知回路が検知出力を発生した時点の前後の規定の判定期間内において誤操作防止電極に対応する部位の天板の上面に物体が接触する際の誤操作防止電極の周囲電界の変化が検知されたときに検知回路の検知出力を無効にし、前記判定期間において誤操作防止電極の周囲電荷の変化が検知されなければ検知回路の検知出力に対応付けた指示を制御装置に与える判定回路とを備え、前記判定回路は、加熱装置がオフである期間には加熱装置がオンである期間に比較して、前記検知電極による周囲電界の検知感度を低感度に設定することを特徴とする。
請求項2の発明は、耐熱性を有する絶縁材料により形成された天板と、天板の要所に配置され調理容器を加熱する加熱装置と、少なくとも加熱装置のオンとオフとを制御する機能を有する制御装置と、加熱装置の動作について制御装置に指示を与える操作装置とを備える加熱調理装置において、操作装置は、天板の下面側に配置された検知電極と、検知電極に対応する部位の天板の上面に物体が接触する際の検知電極の周囲電界の変化により検知出力を発生する検知回路と、天板の下面側において検知電極の周囲を囲む所定の領域内に配置された誤操作防止電極と、検知回路が検知出力を発生した時点の前後の規定の判定期間内において誤操作防止電極に対応する部位の天板の上面に物体が接触する際の誤操作防止電極の周囲電界の変化が検知されたときに検知回路の検知出力を無効にし、前記判定期間において誤操作防止電極の周囲電荷の変化が検知されなければ検知回路の検知出力に対応付けた指示を制御装置に与える判定回路とを備え、前記検知電極が、複数個の部分電極からなり、前記判定回路は、加熱装置がオフである期間には加熱装置がオンである期間に比較して、周囲電界の変化の検出に用いる有効な部分電極の個数を少なくすることを特徴とする。
請求項3の発明では、請求項2の発明において、前記誤操作防止電極は前記検知電極を全周に亘って囲繞する形に配置され、検知電極は内側電極と内側電極を全周に亘って囲繞する形に形成された外側電極との2つの部分電極からなることを特徴とする。
請求項1、2の発明の構成によれば、検知電極と検知回路とにより構成される静電容量型の近接スイッチにより加熱装置の動作を指示するにあたり、検知電極の周囲に誤操作防止電極を配置し、検知電極により物体の接近が検知されたときに、誤操作防止電極においても物体の接近が検出されているときには、加熱装置を制御することを意図して検知電極に接近したのではなく、誤操作あるいは天板の掃除などの作業に伴う接近と判断し、検知出力を無効に扱うことにより、加熱装置の不用意な動作を回避することができるという利点を有する。したがって、使用者はなんら意識しなくとも掃除作業の際に加熱装置が不用意にオンになることを防止することができる。なお、加熱装置が不用意にオンになるのを確実に防止するには、検知電極と誤操作防止電極とのサイズや、周囲電界の変化を検知する感度を適宜に調節することが必要である。
とくに、請求項1の発明の構成によれば、加熱装置がオフである期間にオンである期間よりも検知電極への物体の接近を低感度で検出するから、加熱装置が不用意にオンになる可能性を低減することができるという利点がある。
また、請求項2の発明の構成によれば、加熱装置がオフである期間にオンである期間よりも検知電極の実質的な面積が小さくなるから、検知電極への物体の接近に対する感度を下げたことになり、加熱装置が不用意にオンになる可能性を低減することができる。
請求項3の発明の構成によれば、誤操作防止電極が検知電極を囲繞しているから、天板の上方から検知電極に接近する物体以外は、誤操作防止電極に接近することなく検知電極に接近することができない。つまり、天板上を掃除のために布巾などで拭く場合には、誤操作防止電極が物体の接近を検出している間に検知電極においても物体の接近が検出されるから、検知電極への接近に布巾などの物体が接近することによって加熱装置が不用意に制御される可能性を大幅に低減することができるという利点がある。また、加熱装置がオンである期間には誤操作防止電極と検知電極との間の間隔を広くすることができ、検知電極と誤操作防止電極との両方で物体の接近を検出する可能性を低減し、結果的に不用意にオフになる可能性を低減することができるという利点がある。
以下に説明する実施形態では、本発明をガスコンロに適用する場合を例とする。したがって、加熱装置はバーナであり、加熱装置のオンとオフとはバーナの点火と消火とを意味する。また、ガスコンロの天板には、耐熱性を有する絶縁材料として結晶化ガラスのガラス板を用いることを想定する。なお、本発明は電熱線を備えるコンロや電磁調理器にも適用可能である。
(実施形態1)
本実施形態は、図2に示すように、ガスコンロの天板1の要所に、加熱装置としての複数個(図示例では2個)のバーナ2を配置してある。また、天板1においてバーナ2よりも手前側の定位置には、バーナ2の点火と消火を指示する点火スイッチSW1と、バーナ2の火力を小さくするダウンスイッチSW2と、バーナ2の火力を大きくするアップスイッチSW3とが配列される。点火スイッチSW1とダウンスイッチSW2とアップスイッチSW3とは、操作装置3の操作部を構成する。
点火スイッチSW1とダウンスイッチSW2とアップスイッチSW3とは非接触スイッチであり、点火スイッチSW1とダウンスイッチSW2とアップスイッチSW3とにそれぞれ設けた検知電極11(後述する)に対応する部位で天板1に示されたマークMに指D(図1参照)を触れると操作したことになる。点火スイッチSW1とダウンスイッチSW2とアップスイッチSW3とは、押釦スイッチではないが、押釦スイッチと同様に指Dを用いるので、点火スイッチSW1とダウンスイッチSW2とアップスイッチSW3を操作することを押操作という。
点火スイッチSW1を押操作すれば操作毎にバーナ2が点火と消火とを繰り返し、またダウンスイッチSW2とアップスイッチSW3とは、規定時間内の1回の押操作で火力を1段階だけ増減させ、規定時間を超えて押操作を継続させると継続時間に応じた段数で火力を増減させる。点火スイッチSW1、ダウンスイッチSW2、アップスイッチSW3の押操作に対応したバーナ2の制御は、後述する制御装置4が行う。
点火スイッチSW1とダウンスイッチSW2とアップスイッチSW3とは同じ構成を有しており、図1に示すように、それぞれ検知電極11を備える。また、検知電極11の周囲には誤操作防止電極12が配置される。検知電極11および誤操作防止電極12は、金属薄膜または金属板により形成される。誤操作防止電極12は、ダウンスイッチSW2やアップスイッチSW3にも設けることができるが、誤操作によるバーナ2の不用意な点火を防止することが目的であれば、点火スイッチSW1における検知電極11の周囲にのみ設けておけばよい。これは、バーナ2の点火中には、点火スイッチSW1とダウンスイッチSW2とアップスイッチSW3とは意図的な押操作だけが行われ、天板1の掃除等によって不用意に操作されることがないと考えられるからである。
検知電極11および誤操作防止電極12は、それぞれ単極の電極であって、検知回路13,14とともに静電容量型の近接スイッチを構成する。検知回路13,14は、それぞれコンパレータ13a,14aを備える。コンパレータ13aの入力端には分圧回路13bにより電源電圧を分圧した電圧が印加されるとともに検知電極11が接続され、コンパレータ14aの入力端には分圧回路14bにより電源電圧を分圧した電圧が印加されるとともに誤操作防止電極12が接続される。分圧回路13bは抵抗R1,R2の直列回路からなり、分圧回路14bは抵抗R3,R4の直列回路からなる。
この構成では、検知電極11あるいは誤操作防止電極12に対して物体が接近していない状態では、検知電極11と誤操作防止電極12との間には対地間容量が存在するのみであり、この容量成分はごく小さいからコンパレータ13a,14aの入力電圧は、分圧回路13b,14bの抵抗R1,R2、R3,R4で決まる電圧になる。一方、図1に示すように、指Dのような物体が検知電極11あるいは誤操作防止電極12に接近すると、人体Mを通る電流経路が形成されることにより対地間容量による容量成分Cxが増加し、分圧回路13b,14bの抵抗R1、R3を通してこの容量成分Cxへの充電電流が流れる。したがって、コンパレータ13a,14aの入力電圧が短時間だけ低下し、コンパレータ13a,14aの出力レベルが短時間だけ反転する。
つまり、コンパレータ13a,14aからは検知電極11あるいは誤操作防止電極12への物体の接近毎に短いパルス信号である検知出力が発生する。この動作から明らかなように、抵抗R1,R2、R3,R4の抵抗値と、コンパレータ13a,14aにおいて入力電圧と比較する基準電圧の電圧値との少なくとも一方を変化させることによって、検知出力を発生させる感度(つまり、物体との距離)を調節することができる。この感度は、天板1の上面において検知電極11あるいは誤操作防止電極12に対応する部位に指のような物体が接触したときに検知出力が発生する程度に設定される。
検知回路13,14から出力された検知出力は、判定回路15に入力される。判定回路15は、検知電極11に対応する検知出力と誤操作防止電極12に対応する検知出力との関係によって、検知電極11が意図的に押操作されたか、不用意に操作されたかを判定する回路であって、論理回路の組合せあるいはマイコンにより実現することができる。
判定回路15の判定手順を、点火スイッチSW1に着目して説明する。図3に示すように、点火スイッチSW1の操作部としての検知電極11に対応する検知回路13から検知出力が発生すると(S1)、検知回路13に対応する検知出力の前後0.5秒ずつの判定期間内に、誤操作防止電極12に対応する検知回路14から検知出力が発生したか否かが判断される(S2〜S4)。図示する動作では、検知回路13から検知出力が発生する時点よりも前に遡る必要がある。
そこで、判定回路15には、図1に示すように、誤操作防止電極12に対応する検知回路14から出力される検知出力を0.5秒だけ遅延させる遅延手段15aと、検知電極11に対応する検知回路13から発生する検知出力によりトリガされ1秒間のパルス信号を発生させるワンショット手段15bと、遅延手段15aとワンショット手段15bとの論理積を出力する論理積手段15cとを設ける。
この構成では、検知電極11への物体の接近により検知回路13から検知出力が発生してからワンショット手段15bで時限された1秒以内に、誤操作防止電極12への物体の接近により検知回路14から出力された検知出力を0.5秒遅延させたパルス信号が遅延手段15aから出力されると、論理積手段15cからパルス信号が出力される。つまり、検知回路13から検知出力が発生する時点の前後0.5秒間ずつの判定期間内に検知回路14から検知出力が発生したときだけ、論理積手段15cからパルス信号が出力される。なお、遅延手段15aの遅延時間やワンショット手段15bから出力するパルス信号の時間幅は、コンデンサと抵抗とを用いて実現するのではなく、シフトレジスタやカウンタを用いて実現する。
上述した判定回路15において、論理積手段15cからパルス信号が出力されるのは、検知電極11と誤操作防止電極12とに物体が接近したときの時間差が0.5秒以内であることを意味しているから、実質的に物体が同時に接近したことを意味する。このような状態は、布巾で拭き掃除をする場合や煮こぼれが検知電極11と誤操作防止電極12との近傍に跨って付着した場合などに生じるのであって、いずれにしても、物体が検知電極11に不用意に接近した状態であるから、点火スイッチSW1に物体が接近してもバーナ2を点火すると危険である。そこで、上述のように検知電極11と誤操作防止電極12とに物体が接近したときの時間差が0.5秒以内であると判断される場合、つまり、誤操作防止電極に対応する部位に物体が接触する状態に相当する誤操作防止電極12の周囲電界の変化が検知されている期間に、検知電極11に対応した検知回路13の出力を無効にし、検知電極11への物体の接近が検出されてもバーナ2の点火や消火を制御装置4に指示しない(S5)。
一方、検知電極11に物体が接近することにより検知回路13から検知出力が発生した時点の前後0.5秒ずつの判定期間内に誤操作防止電極12に物体が接近しなければ、検知電極11のみに物体が接近した意図的な押操作と判断される。この場合には、制御装置4に対してバーナ2の点火または消火を指示する(S6)。制御装置4では、操作装置3の論理積手段15cからパルス信号が出力されるたびに、バーナ2の点火と消火とを交互に反転させる。
上述したように、操作装置3では、誤操作防止電極12の周囲電界の変化が検知されている期間に検知電極11に対応する検知回路から検知出力が発生しても無効とし、制御装置4に対してバーナ2の点火や消火の指示を行わないようにするから、検知電極11に対する誤操作防止電極12の配置は重要である。検知電極11と誤操作防止電極12との配置例を図4に示す。誤操作防止電極12は、検知電極11を囲む所定の領域内に配置することが望ましく、検知電極11の周囲において誤操作防止電極12を対称に配置してある。また、検知電極11と誤操作防止電極12との間の間隙は、人差し指の半分程度が検知電極11の周部にかかる状態では検知電極11に対応する検知出力のみが発生するように設定される。
図4(a)〜(d)に示す配置例では、検知電極11および誤操作防止電極12はともに正方形状に形成してあり、検知電極11と誤操作防止電極12あるいは誤操作防止電極12同士はそれぞれ一辺を対向させる形で配置される。図4(c)(d)に示す配置例は、検知電極11の周囲を誤操作防止電極12で囲む形であるから、誤操作を防止する効果が高いが占有面積が大きくなる。これに対して、図4(a)(b)に示す配置例は、占有面積が比較的小さいながらも拭き掃除などは確実に検出することができる。また、図4(c)(d)の配置では、バーナ2の点火や消火に際して検知電極11に対して正面から指Dを近付ける必要があるが、図4(a)(b)の配置では、誤操作防止電極12が配置されていない方向から検知電極11に指Dを近付けるようにすれば、誤操作と判断されることがなく、点火や消火の操作が容易になる。なお、図4(a)〜(d)の配置例では、誤操作防止電極12が複数存在しているから、誤操作防止電極12を互いに電気的に接続する。
さらに、図4(e)の配置例は、誤操作防止電極12で検知電極11を全周に亘って囲繞するように誤操作防止電極12をロ字状に形成したものであり、図4に示す他の配置例では、1個の誤操作防止電極12を検知電極11と同形状に形成していたのに対して、図4(e)の配置例では、検知電極11と誤操作防止電極12とを異なる形状に形成している。したがって、この配置例では、誤操作防止電極12が1極でよく、したがって、占有面積も小さくなる。また、誤操作防止電極12で検知電極11を囲繞するから、誤操作を確実に検出することができる。
なお、上述の構成例では、点火スイッチSW1についてのみ説明したが、ダウンスイッチSW2およびアップスイッチSW3においても同様の構成を採用することができる。もっとも、ダウンスイッチSW2やアップスイッチSW3については、バーナの消火時に押操作しても応答しないから、煮こぼれによる誤動作の防止のために設ければよい。したがって、誤操作防止電極12の配置や面積を点火スイッチSW1とは異ならせてもよい。
上述の構成例では、図3に示すステップS2〜S4を実現する構成として、遅延手段15aとワンショット手段15bと論理積手段15cとの組合せを用いたが、図5に示すように、0.5秒のパルス信号を発生する2個のワンショット手段16a,16bと、各一方のワンショット手段16a,16bと検知回路13または検知回路14との論理積を出力する2個の論理積手段16c,16dと、両論理積手段16c,16dの出力の論理和を出力する論理和手段16eとによって実現することも可能である。ワンショット手段16a,16bは、カウンタにより実現することができる。
図5に示す構成では、検知回路14から出力された検知出力によりワンショット手段16aから0.5秒間のパルス信号が出力されている間に検知回路13から検知出力が発生すると論理積手段16cからパルス信号が発生し、また、検知回路13から出力された検知出力によりワンショット手段16bから0.5秒間のパルス信号が出力されている間に検知回路14から検知出力が発生すると論理積手段16dからパルス信号が発生する。したがって、検知回路13から検知出力が出力された時点の前後0.5秒ずつ以内に検知回路14から検知出力が発生すれば、論理和手段16eからパルス信号が出力される。
なお、上述の構成例では、検知電極11に対応する検知回路13からの検知出力の発生時点の前後0.5秒ずつを判定期間とし、判定期間において誤操作防止電極12に対応する検知回路14からの検知出力の発生の有無を判断しているが、検知回路13からの検知出力をワンショット回路などにより一定時間保持し、検知回路13からの検知出力の保持中に検知回路14から検知出力が発生すると、意図していない操作であると判断するようにしてもよい。つまり、検知回路13からの検知出力の発生後にのみ判定期間を設けるようにしてもよい。
あるいはまた、検知回路13からの検知出力と検知回路14からの検知出力とをともに一定時間保持し、両者が重複する期間を論理積回路によって抽出する構成を採用することも可能である。つまり、各検知出力をそれぞれ一定時間だけHレベルに保持しているとすれば、論理積回路からHレベルの出力が得られるときに、検知電極11と誤操作防止電極12とにほぼ同時に物体が接近したと判断することができる。
(実施形態2)
実施形態1では、点火スイッチSW1において点火と消火との区別をしていないが、本実施形態では、点火の指示の際と消火の指示の際とにおいて検知電極11による周囲電界の検知感度を変化させている。検知感度は、上述したように抵抗R1,R2の抵抗値やコンパレータ13aの基準電圧との少なくとも一方を変更することにより調節可能である。つまり、検知感度は判定回路13において調節される。
本実施形態では、点火の指示に対しては消火の指示に対してよりも、検知電極11による検知感度を低く設定している。つまり、バーナ2の消火時においては点火時よりも検知電極11の検知感度を低感度に設定しているのであって、バーナ2は点火しにくく、かつ消火しやすくなる。したがって、安全側の動作が期待できる。なお、この構成は点火スイッチSW1についてのみ採用すればよいが、ダウンスイッチSW2やアップスイッチSW3にも採用可能である。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
上述した実施形態では、検知電極11を1個だけ設けているが、本実施形態では複数個の検知電極11を設ける例を示す。本実施形態では、図6に示すように、検知電極11を全周に亘って囲繞するロ字状の誤操作防止電極12を設けるともに、検知電極11を内側電極11aと外側電極11bとの2つの部分電極に分割した構成を採用している。この構成では、内側電極11aは正方形状に形成されており、外側電極11bは内側電極11aを全周に亘って囲繞するロ字状に形成される。したがって、内側電極11aを外側電極11bと誤操作防止電極12とにより二重に囲繞した形になる。
内側電極11aは上述した実施形態と同様に機能するが、外側電極11bはバーナ2の点火時にのみ有効になる。この動作を実現するために、内側電極11aと外側電極11bとにそれぞれ検知回路13を設け、外側電極11bについては検知回路13から出力される検知出力をトライステートバッファを通して判定回路15に入力するように構成してある。トライステートバッファは、判定回路15により点火中であると判断されているときには検知出力を通過させ、消火から規定した時間(数秒)が経過すると次に点火するまでは検知出力の通過を禁止する。
上述した動作により、バーナ2の消火中には、内側電極11aのみが有効になり、外側電極11bは機能しなくなる。言い換えると、バーナ2が消火している期間には点火している期間よりも検知電極11の面積が小さくなるのであって、実施形態2と同様にバーナ2が消火している期間において、検知電極11が低感度になることに相当する。また、バーナ2が点火している期間においては検知電極11と誤操作防止電極12との距離が広くなるから、検知電極11と誤操作防止電極12との両方で物体を検出する可能性を低減させることができ、不用意に消火する可能性を低減させることができる。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
なお、本実施形態では、検知電極11を二重化しているが三重以上の構成とすることも可能であり、また、内側と外側とに分割するのではなく、単純に複数個の分割することも可能である。要するに、バーナ2の点火中と消火中とにおいて検知電極11の面積を変化させればよい。また、この構成を採用するのは、実施形態2と同様に点火スイッチSW1のみでよいが、ダウンスイッチSW2やアップスイッチSW3にも採用可能である。
実施形態2、3において、検知電極11を対象として感度や面積を変化させているが、誤操作防止電極12について感度や面積を変化させるようにしても同様の効果が期待できる。ただし、この場合、点火・消火と感度や面積との関係は検知電極11とは逆になる。
なお、上述した各実施形態では、検知電極11および誤操作防止電極12として、1個の電極を備えるものを例示したが、2個の電極を並置した平面コンデンサを構成し、一方の電極に交番信号またはパルス信号を印加するとともに他方の電極において交番信号またはパルス信号のレベルを検出する構成を採用してもよい。この種の構成を採用すれば、1個の電極のみを用いるパッシブ型の近接スイッチに比較して、指Dの接近の有無をより高い精度で検出することが可能になる。
本発明の実施形態1を示すブロック図である。 同上の使用例を示す斜視図である。 同上の動作説明図である。 同上における検知電極と誤操作防止電極との配置例を示す平面図である。 同上に用いる判定回路の他の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態3における検知電極と誤操作防止電極との配置例を示す平面図である。
符号の説明
1 天板
2 バーナ(加熱装置)
3 操作装置
4 制御装置
11 検知電極
12 誤操作防止電極
13 検知回路
14 検知回路
15 判定回路
16 判定回路

Claims (3)

  1. 耐熱性を有する絶縁材料により形成された天板と、天板の要所に配置され調理容器を加熱する加熱装置と、少なくとも加熱装置のオンとオフとを制御する機能を有する制御装置と、加熱装置の動作について制御装置に指示を与える操作装置とを備える加熱調理装置において、操作装置は、天板の下面側に配置された検知電極と、検知電極に対応する部位の天板の上面に物体が接触する際の検知電極の周囲電界の変化により検知出力を発生する検知回路と、天板の下面側において検知電極の周囲を囲む所定の領域内に配置された誤操作防止電極と、検知回路が検知出力を発生した時点の前後の規定の判定期間内において誤操作防止電極に対応する部位の天板の上面に物体が接触する際の誤操作防止電極の周囲電界の変化が検知されたときに検知回路の検知出力を無効にし、前記判定期間において誤操作防止電極の周囲電荷の変化が検知されなければ検知回路の検知出力に対応付けた指示を制御装置に与える判定回路とを備え、前記判定回路は、加熱装置がオフである期間には加熱装置がオンである期間に比較して、前記検知電極による周囲電界の検知感度を低感度に設定することを特徴とする加熱調理機器。
  2. 耐熱性を有する絶縁材料により形成された天板と、天板の要所に配置され調理容器を加熱する加熱装置と、少なくとも加熱装置のオンとオフとを制御する機能を有する制御装置と、加熱装置の動作について制御装置に指示を与える操作装置とを備える加熱調理装置において、操作装置は、天板の下面側に配置された検知電極と、検知電極に対応する部位の天板の上面に物体が接触する際の検知電極の周囲電界の変化により検知出力を発生する検知回路と、天板の下面側において検知電極の周囲を囲む所定の領域内に配置された誤操作防止電極と、検知回路が検知出力を発生した時点の前後の規定の判定期間内において誤操作防止電極に対応する部位の天板の上面に物体が接触する際の誤操作防止電極の周囲電界の変化が検知されたときに検知回路の検知出力を無効にし、前記判定期間において誤操作防止電極の周囲電荷の変化が検知されなければ検知回路の検知出力に対応付けた指示を制御装置に与える判定回路とを備え、前記検知電極は、複数個の部分電極からなり、前記判定回路は、加熱装置がオフである期間には加熱装置がオンである期間に比較して、周囲電界の変化の検出に用いる有効な部分電極の個数を少なくすることを特徴とする加熱調理機器。
  3. 前記誤操作防止電極は前記検知電極を全周に亘って囲繞する形に配置され、検知電極は内側電極と内側電極を全周に亘って囲繞する形に形成された外側電極との2つの部分電極からなることを特徴とする請求項2記載の加熱調理機器。
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