JP5171730B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP5171730B2
JP5171730B2 JP2009126540A JP2009126540A JP5171730B2 JP 5171730 B2 JP5171730 B2 JP 5171730B2 JP 2009126540 A JP2009126540 A JP 2009126540A JP 2009126540 A JP2009126540 A JP 2009126540A JP 5171730 B2 JP5171730 B2 JP 5171730B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
arithmetic processing
touch
processing unit
adjustment value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009126540A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010277715A (ja
Inventor
芳範 下浦
眞 森島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP2009126540A priority Critical patent/JP5171730B2/ja
Publication of JP2010277715A publication Critical patent/JP2010277715A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5171730B2 publication Critical patent/JP5171730B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、加熱調理器に関する。
上面がトッププレートで覆われている加熱調理器が知られている。この種の加熱調理器の場合、トッププレートの裏面に近接スイッチないしは非接触スイッチが配置されることが多い。トッププレートの裏面にこれらのスイッチを設けると、操作者はこれらのスイッチの位置に対応している範囲のトッププレートにタッチすることで加熱装置を操作することができ、操作性がよい。またこれらのスイッチを用いると、トッププレート越しに操作者の手がタッチ範囲にタッチしたか否かを検出できることから、トッププレートに孔等を空ける必要がない。このような加熱調理器が特許文献1に記載されている。トッププレートの裏面に近接スイッチないし非接触スイッチが配置されており、トッププレートの所定範囲の表面に操作者がタッチしたか否かを検出するスイッチをタッチスイッチという。
特開2005−268208号公報
この種の加熱調理器では、加熱装置と熱源との接続を開状態と閉状態との間で切換える必要があり、加熱装置の加熱量を増減調整する必要がある。そこで、次の構成を備えている。
加熱装置と熱源の間に開閉スイッチと加熱量調整装置が直列に接続されている。トッププレートの一部に、開閉スイッチの開状態と閉状態を切換える時に操作者がタッチする第1タッチ範囲と、加熱量調整装置による調整値を増減する時に操作者がタッチする第2タッチ範囲が形成されている。加熱調理器は、第1検出装置と第2検出装置と演算処理装置を備えている。第1検出装置は、第1タッチ範囲に操作者がタッチした時とタッチしていない時で変化する出力を演算処理装置に出力する。第2検出装置は、第2タッチ範囲に操作者がタッチした時とタッチしていない時で変化する出力を演算処理装置に出力する。演算処理装置は、開閉スイッチに接続されており、第1検出装置の出力に基づいて開閉スイッチの開状態と閉状態を切換える。また、演算処理装置は、加熱量調整装置にも接続されており、第2検出装置の出力に基づいて加熱量調整装置の調整値を更新し、加熱量調整装置の調整値を更新された調整値に一致させる。
このような加熱調理器では、演算処理装置によって開閉スイッチと加熱量調整装置が制御され、操作者の操作に従って開閉スイッチの開状態と閉状態が切換えられ、加熱装置の加熱量が増減調整される。
演算処理装置は、ノイズによって誤作動したり、プログラム暴走したりするなどの異常動作することがある。加熱調理器では、演算処理装置に異常が発生した場合でも、被加熱物が必要以上に加熱されないことが望まれる。すなわち、演算処理装置に異常が発生した場合でも、開閉スイッチを閉状態とする操作または加熱量を減少させる操作をした場合に、加熱状態から非加熱状態へ切換えられることが望まれる。
しかしながら、開閉スイッチと加熱量調整装置が同一の演算処理装置によって制御されている上記の加熱調理器では、演算処理装置に異常が発生した場合、開閉スイッチを閉状態とする操作をしても加熱量を減少させる操作をしても、開閉スイッチを閉状態として非加熱状態に切換えることができなければ、加熱量調整装置の調整値をゼロとして非加熱状態に切換えることもできない。
本発明は上記の課題を解決する。すなわち本発明は、演算処理装置を含む加熱調理器の演算処理装置に異常が発生した場合に、加熱装置を確実に非加熱状態に切換えることができる技術を提供することを目的としている。
本発明の加熱調理器は、トッププレートと、加熱装置と、開閉スイッチと、加熱量調整装置と、第1タッチ範囲と、第2タッチ範囲と、第1検出装置と、第2検出装置と、第1演算処理装置と、第2演算処理装置を備えている。
トッププレートは、加熱調理器の上面の少なくとも一部を覆っている。加熱装置は、加熱調理器の上面側に配置されている。加熱装置は熱源に接続されており、熱源と加熱装置の間に、開閉スイッチと加熱量調整装置が直列に接続されている。
トッププレートの一部に第1タッチ範囲が形成されている。操作者は、開閉スイッチの開状態と閉状態を切換える時に、第1タッチ範囲にタッチする。トッププレートの他の一部に第2タッチ範囲が形成されている。操作者は、加熱量を増減する時に、すなわち加熱量調整装置による調整値を増減する時に、第2タッチ範囲にタッチする。第1検出装置は、第1タッチ範囲に操作者がタッチした時とタッチしていない時で出力を変える。第2検出装置は、第2タッチ範囲に操作者がタッチした時とタッチしていない時で出力を変える。
第1演算処理装置には、第1検出装置の出力が入力されており、第1検出装置の出力に基づいて開閉スイッチの開状態と閉状態を切換える処理を実行する。また、第1演算処理装置には、第2検出装置の出力も入力されており、第2検出装置の出力に基づいて加熱量調整装置の調整値を更新する処理を実行する。第2演算処理装置には、第1演算処理装置で更新された調整値が入力されており、加熱量調整装置の調整値を第1演算処理装置が出力する調整値に一致させる処理を実行する。また、第2演算処理装置には、第1演算処理装置と通信して第1演算処理装置が異常に動作する事象の発生を検出する処理手順と、異常事象の検出時に加熱量調整装置の調整値をゼロとする処理手順が設けられている。
本発明の加熱調理器は、第1演算処理装置と第2演算処理装置を備えており、第1演算処理装置は第1検出装置の出力に基づいて開閉スイッチの開状態と閉状態を切換える。そのため、第2演算処理装置に異常が発生した場合でも、第1演算処理装置が第1検出装置の出力に基づいて開閉スイッチを閉状態に切換えることで、加熱装置を非加熱状態に切換えることができる。
また、第2演算処理装置は、第1演算処理装置と通信して第1演算処理装置が異常に動作する事象の発生を検出する処理手順と、異常事象の検出時に加熱量調整装置の調整値をゼロとする処理手順が設けられている。そのため、第1演算処理装置に異常が発生した場合には、加熱量調整装置の調整値をゼロとすることで加熱装置を非加熱状態に切換えることができる。
これにより、加熱装置で加熱している最中に演算処理装置のいずれか一方に異常が発生した場合でも、加熱装置を確実に非加熱状態に切換えることができる。
上記の加熱調理器では、第1演算処理装置に、第2演算処理装置と通信して第2演算処理装置が異常に動作する事象の発生を検出する処理手順と、異常事象の検出時に開閉スイッチを閉状態とする処理手順が設けられていることが好ましい。
第1演算処理装置に上記の処理手順が設けられていると、第2演算処理装置に異常が発生した場合には、第1演算処理装置が加熱装置を非加熱状態に切換える。操作者が第1タッチ範囲にタッチする操作をしなくても、第1演算処理装置が加熱装置を非加熱状態に切換える。これにより、第2演算処理装置に異常が発生した場合に、加熱装置を非加熱状態に切換えるまでの時間を短縮することができる。被加熱物が吹きこぼれたり焦げ付いたりすることを効果的に抑制することができる。
上記の加熱調理器では、第1検出装置が第1タッチ範囲に操作者がタッチした時とタッチしていない時で異なる電気出力を生成する第1変換装置を備えおり、第2検出装置が第2タッチ範囲に操作者がタッチした時とタッチしていない時で異なる電気出力を生成する第2変換装置を備えており、第1変換装置と第2変換装置が別々の変換装置で形成されていることが好ましい。
この加熱調理器では、第1検出装置が故障した場合には、第2検出装置を用いて加熱量調整装置の調整値をゼロとすることができ、加熱装置を非加熱状態に切換えることができる。また、第2検出装置が故障した場合に、第1検出装置を用いて開閉スイッチを閉状態とすることができ、加熱装置を非加熱状態に切換えることができる。
開閉スイッチ切換え用のタッチスイッチと、加熱量増減用のタッチスイッチのいずれか一方に異常が発生した場合でも、加熱装置を確実に非加熱状態に切換えることができる。
また、第1変換装置と第2変換装置が別々の変換装置で形成されていると、回路基板に第1変換装置と第2変換装置を配置する際に、第1変換装置を第1タッチ範囲の近傍に配置し、第2変換装置を第2タッチ範囲の近傍に配置することができる。回路基板に形成する配線の長さを短くすることができ、耐ノイズ性を向上させることができる。
本発明によれは、演算処理装置を含む加熱調理器の演算処理装置に異常が発生した場合に、加熱装置を確実に非加熱状態に切換えることができる。
実施例1の加熱調理器10の斜視図を示す。 実施例1の加熱調理器10の断面図を示す。 実施例1の加熱調理器10の制御システムを示す。 実施例2の加熱調理器110の制御システムを示す。
以下に説明する実施例の主要な特徴を整理する。
(特徴1) 加熱調理器は、電磁誘導式加熱調理器である。
(特徴2) 加熱装置は、トッププレートの裏面に配置されている。
(特徴3) トッププレートのタッチ範囲に、タッチスイッチが配置されている。
(特徴4) タッチスイッチは、静電容量式のスイッチである。
(特徴5) トッププレートの裏面に、タッチスイッチの検出電極が配置されている。
(特徴6) タッチスイッチの検出電極と変換装置によって検出装置が構成されている。
図1に、実施例1の加熱調理器10の斜視図を模式的に示す。加熱調理器10は、電磁誘導式加熱調理器であり、上面が開口している四角形状のケース14と、このケース14の上面に形成されている開口部を塞ぐように配置されているトッププレート12を備えている。トッププレート12は、耐熱性に優れたガラスまたはセラミック板で形成されており、その中央部に鍋等の調理容器を加熱する加熱部16が設けられている。図1に示すように、加熱部16には五徳等の突起物は設けられておらず、フラットに形成されている。
トッププレート12の加熱部16の周辺には、複数のタッチスイッチ20が形成されたタッチ範囲18が設けられている。タッチ範囲18には、操作者が加熱調理器10の電源スイッチのON/OFFを切換える時にタッチするタッチスイッチ20aと、操作者が火力を減少する時にタッチするタッチスイッチ20bと、操作者が火力を増大する時にタッチするタッチスイッチ20cが形成されている。タッチスイッチ20cは加熱部16の運転切換え制御も担っており、加熱調理器10の電源スイッチをONした後に操作者がタッチスイッチ20cをタッチすることで、加熱部16を非加熱状態から加熱状態へと切換えることができる。また、タッチスイッチ20bは加熱部16の停止切換え制御も担っており、タッチスイッチ20bによって加熱部16の出力を下降させた後にさらにタッチスイッチ20bをタッチすることで、加熱部16を加熱状態から非加熱状態へと切換えることができる。図1に示すように、タッチスイッチ20を用いると、トッププレート12に孔等を空ける必要がない。そのため、加熱部16に載置された調理容器からふきこぼれた水が、孔等から加熱調理器10の内部へと侵入することが抑制される。
図1に示すように、トッププレート12の加熱部16の周辺には表示部22が形成されている。表示部22には、トッププレート12の裏面側に発光素子が収容されており、加熱調理器10の制御状態に応じて発光素子から照射される光パターンが変化する。調理者は表示部22を介して加熱調理器10の制御状態を確認することができる。
図2に、図1のII−II断面図を模式的に示す。トッププレート12の加熱部16の裏面には、加熱コイル30(加熱装置の一例)が配置されている。加熱コイル30に通電すると、加熱部16に載置された調理容器に電磁誘電電流が流れ、調理容器が発熱する。これによって調理容器内の被調理物を加熱することができる。加熱コイル30は、加熱装置の一例である。
トッププレート12のタッチ範囲18の裏面には、静電容量の検出電極36が配置されている。タッチ範囲18には、3つのタッチスイッチ20a、20b、20cが形成されており、トッププレート12の裏面には3つのタッチスイッチ20a、20b、20cに対応する3つの検出電極36a、36b、36cが形成されている。各々の検出電極36(以下添え字a,b,cに共通する場合は添え字を省略して説明する)は、固定電極52とばね電極54を備えている。固定電極52は、加熱調理器10内に配置された制御基板50に固定されている。ばね電極54は、断面がS字形状をした1組の金属性の板バネ54x、54yを有している。板バネ54x、54yは、固定電極52とトッププレート12の間に配置されており、これによって板バネ54x、54y(すなわち検出電極36)の上面がトッププレート12の裏面に押し付けられる。図2に示すように、検出電極36はばね電極54を有しているので、例えばトッププレート12の表示部22の裏面に固定電極52よりも厚い発光素子が配置されたとしても、検出電極36をトッププレート12の裏面に確実に押し付けることができる。また、板バネ54x、54yは、図2に点線で示すように、固定電極52とトッププレート12の間に反対向きに配置されている。これによって、タッチスイッチの感度が悪化することを抑制することができる。
制御基板50は接地点56を有しており、検出電極36は接地点56との間に静電容量を持つ。その静電容量は、タッチ範囲18に操作者がタッチしている状態と、タッチしていない状態とで変化する。制御基板50には変換装置58が配置されており、検出電極36に接続されている。変換装置58は、検出電極36と接地点56との間の静電容量が所定の閾値を越えて変化した場合に変化する2値化電圧を出力する。トッププレート12の裏面には、3つの検出電極36a、36b、36cが形成されており、制御基板50には、3つの検出電極36a、36b、36cに対応する3つの変換装置58a、58b、58cが形成されている。検出電極36と変換装置58によって、タッチスイッチ20に操作者がタッチした時とタッチしていない時で出力を変える検出装置38が構成される。
図3に、加熱調理器10の制御システムを模式的に示す。この制御システムは、操作者のタッチスイッチ20a、20b、20cへのタッチに基づいて、加熱コイル30への通電/停止を制御するシステムであり、タッチスイッチ20a、20b、20cに対応した検出装置38a、38b、38cと、第1演算処理装置60と、第2演算処理装置62と、電源スイッチ42(開閉スイッチの一例)と、通電量調整装置44(加熱量調整装置の一例)を備えている。
電源スイッチ42と通電量調整装置44は、電源40(熱源の一例)と加熱コイル30の間に直列に接続されている。電源スイッチ42は、電源40から供給される電力を加熱調理器10に供給するか否かを切換える。電源スイッチ42をオンすると、加熱コイル30の他、発光素子等の他の機器46に電力を供給することができる。電源スイッチ42をオフすると、加熱コイル30と他の機器46の両方への電力の供給を遮断することができる。通電量調整装置44は、調整値を変更することで、電源40から加熱コイル30に供給される電力量を変更する。通電量調整装置44は、その調整値をゼロに変更すると、加熱コイル30を非加熱状態とすることができる。また通電量調整装置44は、その調整値をゼロ以外の所定の値に設定すると、加熱コイル30を運転状態とすることができる。
第1演算処理装置60と第2演算処理装置62は、制御基板50に形成されている。第1演算処理装置60は、検出装置38a、38b、38cに接続されており、検出装置38a、38b、38cの出力が入力されている。
第1演算処理装置60は電源スイッチ42に接続されており、検出装置38aから電源スイッチのON/OFFの切換え信号が入力されると、この信号に基づいて電源スイッチ42のオン/オフを切換える。また、第1演算処理装置60は検出装置38bから火力減少信号、または検出装置38cから火力増大信号が入力されると、この信号に基づいて通電量調整装置44による調整値を更新し、更新された調整値を第2演算処理装置62に出力する。第2演算処理装置62は、第1演算処理装置60と通電量調整装置44に接続されており、第1演算処理装置60から更新された調整値が入力されると、通電量調整装置44による調整値を更新された調整値に一致させる。
第2演算処理装置62は、通信装置62aと記憶装置62bを備えている。通信装置62aは第1演算処理装置60と通信し、第1演算処理装置60が正常に動作しているか否かを監視する。ここでいう「通信」とは、通信装置62aが第1演算処理装置60の動作を監視できればよく、その反対に第1演算処理装置60が通信装置62aの動作を監視できる必要はない。記憶装置62bには、第1演算処理装置60が異常に動作していると判断された場合の処理手順が記憶されている。詳細には、第1演算処理装置60が異常に動作していると判断された場合に、通電量調整装置44の調整値をゼロとする処理手順が記憶されている。
本実施例の加熱調理器10の加熱コイル30の制御手順を、図3を用いて説明する。
操作者は、加熱調理器10の加熱部16に載置された調理容器内の被調理物を加熱する際に、まずタッチスイッチ20aにタッチする。これによって、電源スイッチ42がオンされ、他の機器46に電源40からの電力が供給される。電源スイッチ42がオンされた初期状態では、通電量調整装置44の調整値はゼロに設定されている。そのため、電源スイッチ42がオンとなっても、加熱コイル30に電力は供給されない。初期状態では、加熱コイル30が非加熱状態に保たれる。
次に、操作者がタッチスイッチ20cにタッチすると、第1演算処理装置60によって通電量調整装置44の調整値がゼロからゼロ以外の値へと更新される。この値が第2演算処理装置60に伝達され、通電量調整装置44の調整値が所定の値へと変更される。これによって、通電量調整装置44を介して電源40から加熱コイル30に電力が供給され、加熱コイルが運転状態に切換わる。以後、操作者のタッチスイッチ20b、20cへのタッチに基づいて第1演算処理装置60によって通電量調整装置44の調整値が変更され、第2演算処理装置62によって加熱コイル30への通電量が制御される。運転状態では、加熱部16に載置された調理容器が発熱し、調理容器内の被調理物が加熱される。
加熱を中止する際には、操作者はタッチスイッチ20bにタッチし、通電量調整装置44の調整値を低下させる。さらに操作者がタッチスイッチ20bをタッチすると、通電量調整装置44の調整値がゼロとなり、加熱コイル30が非加熱状態に切換わる。加熱コイル30を非加熱状態とした後に、タッチスイッチ20aにタッチすることで、加熱調理器10への電源40からの電力の供給が遮断される。
演算処理装置によって制御される制御システムでは、加熱コイル30の加熱状態において、ノイズによる誤作動や、温度上昇によるプログラム暴走などによって、第1演算処理装置60と第2演算処理装置62の一方で異常が発生することがある。第2演算処理装置62が異常となった場合には、第1演算処理装置60を用いて電源スイッチ42をオフすることができ、加熱コイル30を非加熱状態へと変更することができる。第1演算処理装置60が異常となった場合、タッチスイッチ20aにタッチしても電源スイッチ42をオフして加熱コイル30を非加熱状態へと変更することできない。また、通電量調整装置44の調整値は第1演算処理装置60によって更新されるため、第1演算処理装置60が異常となった場合、タッチスイッチ20bにタッチしても通電量調整装置44の調整値をゼロに更新して加熱コイル30を非加熱状態へと変更することができない。
本実施例の加熱調理器10では、第2演算処理装置62が通信装置62aと記憶装置62bを備えている。通信装置62aが第1演算処理装置60の異常動作を検出したときには、第1演算処理装置60から入力される調整値に関わらず、通電量調整装置44の調整値をゼロとする処理を実行する。これによって、加熱コイル30を非加熱状態に切換えることができる。加熱部16に載置された調理容器内の被調理物が、加熱されすぎて吹きこぼれたり焦げ付いたりすることを抑制することができる。
図4に、実施例2の加熱調理器110の制御システムを模式的に示す。加熱調理器10の制御システムとの違いは、第1演算処理装置160が通信装置160aと記憶装置160bを備えていることである。
通信装置160aは第2演算処理装置62と通信し、第2演算処理装置62が正常に動作しているか否かを監視する。記憶装置160bには、第2演算処理装置62が異常に動作していると判断された場合の処理が記憶されている。詳細には、第2演算処理装置62が異常に動作していると判断された場合に、電源スイッチ42をオフする処理が記憶されている。
実施例1の加熱調理器10においても、第2演算処理装置62が異常動作している場合には、操作者がタッチスイッチ20aにタッチすることで第1演算処理装置60を用いて電源スイッチ42をオフすることができる。
実施例2の加熱調理器110では、第1演算処理装置160が通信装置160aと記憶装置160bを備えている。通信装置160aが第2演算処理装置62の異常動作を検出したときに、検出装置38aから入力される電源ON/OFFの切換え信号に関わらず、電源スイッチ42をオフする処理を実行する。これによって、加熱コイル30を非加熱状態に切換えることができる。操作者が切換える場合に比べて加熱装置を非加熱状態に切換えるまでの時間を短縮することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本実施例では、検出装置38a、38b、38cが別々の変換装置58a、58b、58cによって構成されている例を説明したが、検出装置38a、38b、38cが同一の変換装置の異なる入力端子及び出力端子によって構成されていてもよい。しかし、検出装置38a、38bが別々の変換装置58a、58bによって構成されていることで、変換装置58a、58bのいずれか一方が故障した場合でも、加熱コイル30を確実に非加熱状態に切換えることができる。すなわち、変換装置58aが故障した場合には、検出装置38bを用いて通電量調整装置44の調整値をゼロとすることができる。また、変換装置58bが故障した場合には、検出装置38aを用いて電源スイッチ42をオフすることができる。また、検出装置38a、38b、38cが別々の変換装置58a、58b、58cによって構成されることで、制御基板50において変換装置58a、58b、58cを接続される検出電極36a、36b、36cに近接して配置することができる。これによって、制御基板50における配線長を短縮することができ、加熱調理器10の耐ノイズ性を向上させることができる。
本実施例では、電磁誘導式加熱調理器を用いて説明を行ったが、本発明の加熱調理器は電磁誘導式加熱調理器に限定されない。例えば、電気コンロやガスコンロに用いることもできる。ガスコンロでは、その上面の一部がトッププレートで覆われているとともに、その上面の他の一部にガスバーナ(加熱装置の別の一例)が収容されている。ガスバーナはガス供給源(熱源の別の一例)に接続されており、ガスバーナとガス供給源の間に、ガス開閉電磁弁(開閉スイッチの別の一例)とガス供給量調整装置(加熱量調整装置の別の一例)が接続されている。上記の加熱調理器10において、加熱コイル30をガスバーナと読み替え、電源40をガス供給源と読み替え、電源スイッチ42、通電量調整装置44をガス開閉電磁弁、ガス供給量調整装置と読み替えることで、本発明の効果を備えたガスコンロを実現することができる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10、110 加熱調理器
12 トッププレート
14 ケース
16 加熱部
18 タッチ範囲
20 タッチスイッチ
22 表示部
30 加熱コイル
36 検出電極
38 検出装置
42 電源スイッチ
44 調整装置
50 制御基板
52 固定電極
54 ばね電極
58 変換装置
60、160 第1演算処理装置
62 第2演算処理装置
62a、160a 通信装置
62b、160b 記憶装置

Claims (2)

  1. 加熱調理器の上面の少なくとも一部を覆っているトッププレートと、
    加熱調理器の上面側に配置されている加熱装置と、
    熱源と加熱装置の間に直列に接続されている開閉スイッチと加熱量調整装置と、
    トッププレートの一部に形成されているとともに開閉スイッチの開状態と閉状態を切換える時に操作者がタッチする第1タッチ範囲と、
    トッププレートの他の一部に形成されているとともに加熱量調整装置による調整値を増減する時に操作者がタッチする第2タッチ範囲と、
    第1タッチ範囲に操作者がタッチした時とタッチしていない時で出力を変える第1検出装置と、
    第2タッチ範囲に操作者がタッチした時とタッチしていない時で出力を変える第2検出装置と、
    第1検出装置の出力と第2検出装置の出力を入力し、第1検出装置の出力に基づいて開閉スイッチの開状態と閉状態を切換えるとともに、第2検出装置の出力に基づいて加熱量調整装置による調整値を更新する第1演算処理装置と、
    加熱量調整装置の調整値を第1演算処理装置が出力する調整値に一致させる第2演算処理装置を備えており、
    第2演算処理装置に、第1演算処理装置と通信して第1演算処理装置が異常に動作する事象の発生を検出する処理手順と、異常事象の検出時に加熱量調整装置の調整値をゼロとする処理手順が設けられていることを特徴とする加熱調理器。
  2. 第1検出装置は、第1タッチ範囲に操作者がタッチした時とタッチしていない時で異なる電気出力を生成する第1変換装置を備えており、
    第2検出装置は、第2タッチ範囲に操作者がタッチした時とタッチしていない時で異なる電気出力を生成する第2変換装置を備えており、
    第1変換装置と第2変換装置が、別々の変換装置で形成されることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
JP2009126540A 2009-05-26 2009-05-26 加熱調理器 Active JP5171730B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009126540A JP5171730B2 (ja) 2009-05-26 2009-05-26 加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009126540A JP5171730B2 (ja) 2009-05-26 2009-05-26 加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010277715A JP2010277715A (ja) 2010-12-09
JP5171730B2 true JP5171730B2 (ja) 2013-03-27

Family

ID=43424522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009126540A Active JP5171730B2 (ja) 2009-05-26 2009-05-26 加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5171730B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS579093A (en) * 1980-06-17 1982-01-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd Induction heating cooking device
JP3810901B2 (ja) * 1997-09-05 2006-08-16 株式会社東芝 加熱調理器
JP5100135B2 (ja) * 2007-01-26 2012-12-19 三洋電機株式会社 加熱調理器
JP5074859B2 (ja) * 2007-08-23 2012-11-14 株式会社ハーマン 加熱調理器
JP4919925B2 (ja) * 2007-10-05 2012-04-18 日立アプライアンス株式会社 加熱調理器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010277715A (ja) 2010-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11655984B2 (en) Induction cooktop
JP5117410B2 (ja) 加熱調理器
EP2531000B1 (en) Cooking device
JP5699185B2 (ja) 拡大した加熱範囲を有する電磁誘導加熱器
CN101690393B (zh) 感应加热烹调器
JPH06147497A (ja) 調理器の加熱源用制御装置
CN101836044A (zh) 加热烹调器
CN105075391B (zh) 感应加热烹调器
JP4371854B2 (ja) 加熱調理器
JP4168969B2 (ja) タッチキーを用いた加熱調理器
JP5171730B2 (ja) 加熱調理器
JP3895313B2 (ja) 加熱調理器
JP5262971B2 (ja) 加熱調理器
JP4243207B2 (ja) 加熱調理器
EP2137461B1 (en) Cooking apparatus using a heat detecting device
KR200406925Y1 (ko) 전자식 쿡탑
JP6901589B2 (ja) 電気調理器及びその加熱制御回路、制御方法
JP2012209101A (ja) 誘導加熱調理器
US7543984B2 (en) Temperature sensor for a heating mechanism and method for controlling the heating mechanism
JP3830735B2 (ja) 加熱調理器
JP4998420B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP4978258B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP4899532B2 (ja) 加熱調理器
JP2007134114A (ja) 加熱調理器
KR20100093806A (ko) 전기 호브

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121016

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5171730

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250