JP3820062B2 - 平版印刷版切断装置及び平版印刷版切断方法 - Google Patents

平版印刷版切断装置及び平版印刷版切断方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光性印刷版切断装置及び平版印刷版切断方法に関し、特に、印刷紙面の美観向上を図ることが可能な感光性印刷版切断装置及び感光性印刷版切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
感光性平版印刷版(以下、適宜「PS版」という)は、一般にシート状或いはコイル状のアルミニウム板等の支持体に、例えば、砂目立て、陽極酸化、シリケート処理、その他化成処理等の表面処理を単独又は適宜組み合わせて行い、次いで、感光液の塗布、乾燥処理を行った後に所望のサイズに切断されることで製造される。このPS版は、露光、現像処理、ガム引き等の製版処理が行われ、印刷機にセットされ、インクが塗布されることで、紙面に文字、画像等が印刷される。
【0003】
このようなPS版には、例えば、特開平10−100556号に記載されているもの以外にも、例えば、本願出願人が特願平10−42014号において提案しているように、いわゆる捨版として使用されるものも含まれる。このように捨版として使用される場合には、感光層は不要若しくは無いほうが好ましいため、感光層が塗布されていないものもここでいうPS版に含まれる。また、感光層がアルミニウムの支持体の両面に塗布されているものであってもよい。さらに、フォトポリマーやサーマル等のデジタル刷版に使用されるPS版も含まれる。
【0004】
このようなPS版を用いた印刷には、一般商業印刷機を用いてPS版のサイズよりも小さな印刷紙に印刷を施す場合と、例えば新聞印刷等のように、PS版のサイズよりも大きい印刷紙に印刷する場合がある。後者においては、PS版の全面が印刷面として使用されるため、PS版の裁断片(周囲の部分)に付着したインクが印刷紙面に印刷されて汚れとなり、印刷物の商品価値を損ねることがある。
【0005】
このようなPS版の不要なインクによる印刷紙面の汚れを防止する方法として、例えば、特公昭57−46754号公報に記載されているように、アルミニウムからなる支持体の端部の角をヤスリやナイフで削り取る方法、あるいは、特公昭62−61946号公報に記載されているように裁断面に不感脂化液を塗布する方法が知られている。
【0006】
また、特開昭62−19315に記載されているように、裁断時に発生するバリがこの汚れのひとつの原因のため、印刷面側にバリを発生させない方法がある。さらに、特開平7−32758には裁断端部を印刷面と逆側に曲がった形状にすることで、改善傾向がみられることが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の支持体の端部の角をヤスリやナイフで削り取る方法では、PS版を1枚ずつ取り出して削り取らなければならず、大量処理には不適である。また、バリやキズなどインクの付着を引き起こす欠陥があると、削り取った部分にインクが絡んでしまい、結局このインクで印刷紙面が汚れてしまうこともある。また、裁断面に不感脂液を塗布する方法も、PS版同士がくっついて取扱いが悪くなったり、現像不良を引き起こしたりする場合がある。
【0008】
また、裁断時にバリを印刷紙面側に発生させないだけでは、印刷条件により汚れ発生がみられ、また、裁断端部が下方(印刷面と逆側)に曲がった形状は、汚れは良化傾向にあるものの露光現像を行う製版機上で搬送中、引っかかる問題など、搬送不良の原因となる場合がある。
【0009】
これらに代わる改善策として、PS版の表面処理層のエッジ角部に、切欠(いわゆるせん断だれ等を含む)を、スリッタ、カッタ等によって形成することが有効であることが、特開平5−104871号、特開平8−11451号、特開平9−53465号、特開平9−53466号、特開平9−323486号、特開平10−868号、特開平8−192079、特開平8−260028号等の各公報に記載されている。
【0010】
しかし、スリッタ、カッタ等を使用したせん断加工によって、印刷紙面の汚れを防止するための有効な切欠を形成しようとすると、裏面(表面処理層を形成した面と反対の面)に、大きなバリが生じてしまうことがある。このバリが裏面から突出していると、例えば露光機内でPS版を搬送する場合にPS版が蛇行したり、バリが欠落してゴミとなってしまう等の問題が生じる。
【0011】
このようなバリが所望の規格値(実質的に問題とならない程度のバリの突出長)となるようにせん断加工を行うことが考えられるが、加工初期にバリが規格値内であっても、せん断加工を繰り返すにつれて、バリが規格値を超えてしまうことがある。特に、バリの突出長は30μm以下が許容されているが、望ましくは10μm以下であり、この値をせん断加工を繰り返しても維持することは困難である。
【0012】
本発明は、上記事実を考慮し、平版印刷版の切断時に発生するバリの、平版印刷版の裏面からの突出量を小さくすることが可能な平版印刷版切断装置及び平版印刷版切断方法得ることを課題とする。
【0013】
請求項1に記載の発明では、平版印刷版を少なくとも一対の切断刃によって板厚方向に挟みこんで所定位置で切断する平版印刷版切断装置であって、前記一対の切断刃を構成する第1切断刃と、前記第1切断刃に対して前記平版印刷版の板厚方向反対側で、前記所定位置よりも平版印刷版の面方向にオフセットして配置され、第1切断刃と共に前記一対の切断刃を構成する第2切断刃と、前記平版印刷版の切断時に生じるバリに対し、このバリを含む一定領域に圧痕を形成する圧痕形成手段と、を有し、前記圧痕形成手段が、少なくとも切断時に、前記第2切断刃の平版印刷版との接触面を平版印刷版の対向面に対し前記所定位置に向かって次第に平版印刷版の板厚を減少させる方向に傾斜させる傾斜手段、であることを特徴とする。
【0014】
なお、ここでいう「面方向」とは、平版印刷版の面(印刷面)に沿った方向をいう。
【0015】
すなわち、第2切断刃は第1切断刃に対して平版印刷版の面方向にオフセットして配置されているので、第1切断刃と第2切断刃とで平版印刷版を挟みこんでせん断力を作用させ、容易に切断することができる。
【0016】
切断時には、このように第2切断刃が第1切断刃に対してオフセットされていることで、平版印刷版の裏面にバリが生じる。しかし、圧痕形成手段によって、このバリを含む平版印刷版の一定領域に圧痕が形成される。このため、このため、感光性印刷版の裏面からのバリの突出量は、このような圧痕が形成されていない感光性印刷版と比較して小さくなる(好ましくは実質的に裏面から突出しなくなる)。
【0017】
なお、本発明における「切断」とは、感光性印刷版を所定位置で板厚方向に貫通して断ち切ることをいい、例えば、長尺状の感光性印刷版のウエブを幅方向に沿って切断することに加えて、このような長尺状のウエブを長手方向に沿って切断(いわゆる裁断)することや、斜め方向に切断すること等を全て含む。
【0018】
しかも、圧痕形成手段は、少なくとも切断時に、前記第2切断刃の平版印刷版との接触面を平版印刷版の対向面に対し前記所定位置に向かって次第に平版印刷版の板厚を減少させる方向に傾斜させる傾斜手段、とされている。
【0019】
従って、第1切断刃と第2切断刃とで平版印刷版を板厚方向に挟みこんで切断するとき、第2切断刃の平版印刷版との接触面は傾斜手段によって、平版印刷版の対向面に対し所定位置に向かって次第に平版印刷版の板厚を減少させる方向に傾斜する。このため、感光性印刷版の切断された縁の部分(所定位置近傍の部分)では、縁に向かって感光性印刷版の板厚が次第に薄くなって圧痕となり、この圧痕からバリが生じる。
【0020】
このため、圧痕形成手段による圧痕の形成を、一対の切断刃による平版印刷版の切断と同時に行うことができ、効率的に平版印刷版を切断できる。
【0021】
このように、少なくとも切断時に第2切断刃の接触面を傾斜させるための傾斜手段としては、例えば、第2切断刃を積極的に傾斜させるための装置を設け、第2切断刃自体を全体として傾斜させてもよいが、請求項2に記載のように、第2切断刃の接触面が予め平版印刷版の対向面に対し所定位置に向かって次第に平版印刷版の板厚を減少させる方向に傾斜して構成された傾斜刃であってもよい。このような傾斜刃とすることにより、第2切断刃が傾斜手段を兼ねていることになるので、感光性印刷版切断装置の構造が簡単になる。
【0022】
また、第2切断刃の接触面は、平版印刷版の対向面(裏面)に対して相対的に傾斜していればよい。従って、請求項3に記載のように、平版印刷版を保持手段によって保持し、所定位置から離間するに従って接触面から離間するように傾斜させてもよい。これにより、第2切断刃としては、傾斜刃を有しない通常のものを使用することが可能となる。
【0023】
請求項3に記載の保持手段としては、平版印刷版を第2切断刃に対して傾斜した状態で積極的に保持又は支持する保持装置や支持部材(例えば保持具や支持台等)であってもよいが、請求項4に記載のように、第1切断刃と第2切断刃との挟みこみによるせん断力によって、平版印刷版を第2切断刃に対して傾斜した状態で保持するようにしてもよい。このように、第1切断刃と第2切断刃との挟みこみによるせん断力を利用することで、上記したような保持装置や支持部材が不要となるので、平版印刷版切断装置の構造を簡単にすることが可能となる。
【0024】
請求項5に記載の発明では、平版印刷版を少なくとも一対の切断刃によって板厚方向に挟みこんで所定位置で切断する平版印刷版切断方法であって、前記一対の切断刃によって前記平版印刷版を切断する平版印刷版切断工程と、前記平版印刷版切断工程で生じるバリに対し、少なくとも切断時に、切断刃の平版印刷版との接触面を平版印刷版の対向面に対し前記所定位置に向かって次第に平版印刷版の板厚を減少させる方向に傾斜させることでこのバリを含む一定領域に圧痕を形成する圧痕形成工程と、を有することを特徴とする。
【0025】
ここで、平版印刷版切断工程と圧痕形成工程とは、いずれを先に行ってもよい。圧痕形成工程を先に行う場合には、平版印刷版切断工程によってバリが生じる位置を想定し、この位置に圧痕形成工程で圧痕を形成する。その後、平版印刷版切断工程によって平版印刷版を切断する。切断時に平版印刷版にバリが生じても、このバリは予め圧痕形成工程によって形成された圧痕から生じるので、平版印刷版の裏面からのバリの突出長が短くなる(好ましくは全く突出しなくなる)。
【0026】
平版印刷版切断工程を先に行う場合には、平版印刷版切断工程によって生じたバリの近傍に、圧痕形成工程によって圧痕を形成する。従ってこの場合にも、バリは圧痕から生じることになり、平版印刷版の裏面からのバリの突出長が短くなる(好ましくは全く突出しなくなる)。
【0027】
さらに、例えば請求項1請求項4に記載の平版印刷版切断装置を使用して、請求項5に記載の平版印刷版切断方法を行ってもよい。この場合には、平版印刷版切断工程と圧痕形成工程とを同時に行うことになり、効率的に平版印刷版を切断できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の第1実施形態の平版印刷版切断装置であるスリッタ10(裁断装置)を備えた、PS版の加工ライン56が示されている。
【0029】
この加工ライン56の上流側(図1右上側)には、あらかじめロール状に巻かれたウエブを順次巻き出す送出機14が配設されている。送出機14から送り出された長尺状のウエブ12がレベラ15でカール矯正され、送りローラ16に至ると、合紙18が貼り合わされ、帯電により密着されて、ノッチャー20に至る。
【0030】
ノッチャー20は、ウエブ12に打ち抜き部を設け、スリッタ10の上刃22及び下刃24(図2参照)が、打ち抜き位置でウエブ12の幅方向へ移動できるようにする。これにより、ウエブ12と合紙18とをまとめて連続裁断しながら、ウエブ12の裁断幅を変更することが可能となる。
【0031】
このようにして、所定の裁断幅とされたウエブ12は、測長装置26で送り長が検出され、指示されたタイミングで走間カッタ28がウエブ12を切断して、設定されたサイズのPS版30を製造する。
【0032】
次に、PS版30は、コンベア32によって集積部34に送られ、所定枚数積み重ねられて、集積束31が構成される。なお、集積部34では、この集積束31の上下若しくは片側に、厚紙等からなる保護シート(一般に「当ボール」と称される)を配置することも可能である。
【0033】
そして、集積束31は、搬送部35を経てパレット33に積み重ねられる。その後、ラック倉庫等の保管庫あるいは包装工程に送られ、包装材料(テープ、内装剤、外装材等)によって包装される。また、自動製版機用のスキッド(平台スキッド、縦型スキッド等)に積み重ねることも可能である。なお、これらのスキッドに積み重ねて包装する場合には、加工ライン90に、集積束31をスキッドに集積するための集積装置を設け、加工ライン90内において直接スキッドに集積するようにしてもよい。
【0034】
このようにして、PS版30は包装されて出荷されるが、包装形態によっては、合紙18や、その他の包装材料を省略してもよい。
【0035】
スリッタ10は、図2に示すように、中央の受けロール42から外側に向かって順に配置された、スペーサ38、下刃24及び受けリング40を有している。これらの受けロール42、スペーサ38、下刃24及び受けリング40は一体で回転する。また、受けロール42とスペーサ38とは同一径とされており、これらの上をウエブ12が、感光層54(図3及び図4参照)を上にした状態で搬送される。
【0036】
下刃24の斜め上方には、正面視にて略扁平台形状の上刃22が配置されている。上刃22は、下刃24と相反する方向へ回転して、搬送されてくるウエブ12を挟みこみ、ウエブ12を所定位置で裁断する。なお、上刃22及び下刃24は、レール44に沿ってウエブ12の幅方向へ移動する基台46に取り付けられている。
【0037】
図3にも詳細に示すように、下刃24は上刃22に対して、ウエブ12の幅方向(ウエブ12の印刷面に沿った方向)の中央に向かって所定のオフセット量S1でオフセットされており、ウエブ12に有効にせん断力を作用させて裁断することができるようになっている。
【0038】
下刃24は、扁平な略円錐状に形成され、その下刃外周面48がウエブ12の裏面12B(下刃24が対向する対向面)に対して所定の傾斜角θで傾斜しており、ウエブ12を裁断する所定位置から離間するに従って(すなわち、ウエブ12の幅方向中央へ向かうに従って)次第にウエブ12の裏面12Bからも離間している。このため、ウエブ12の裁断辺近傍では、裁断時に下刃外周面48による圧痕50が生じ、裏面12Bに対して切断辺近傍が、裁断辺に向かって次第に板厚を減少するように凹む。
【0039】
このような構成とされた第1実施形態のスリッタ10では、搬送されてきたウエブ12を、上刃22と下刃24との回転によって挟みこみ、ウエブ12にせん断力を作用させて所定位置で切断(裁断)する。
【0040】
このとき、上刃22は下刃24に対して、ウエブ12の幅方向外側に所定のオフセット量S1でオフセットされているので、図4にも示すように、裁断されたPS版30の表面の裁断辺及びその近傍に、裏面側に向かって板厚が減少した切欠部36(いわゆるせん断だれ)が生じる。このため、印刷時にPS版30の縁部に余分なインクが付着して印刷紙面に転写されてしまうことがなく、印刷物の商品価値を高く維持できる。
【0041】
また、下刃24の下刃外周面48がウエブ12の裏面12Bに対して所定の傾斜角θで傾斜しているため、ウエブ12の裁断辺では、裁断時に下刃外周面48による圧痕50が生じ、裏面12Bに対して裁断辺近傍が板厚方向に凹む。図4からも分かるように、PS版30の裏面12B側のバリ52は、この圧痕50、すなわち、PS版30の裏面12Bに対して凹んだ部分から発生するため、バリ52の先端が、裏面12B(より厳密には、裏面12Bを延長した延長面E、図4に二点鎖線で示す)から突出しない。このため、例えば露光機内でPS版30を搬送する場合にPS版30が蛇行したり、バリが欠落してゴミとなってしまう等の問題が発生せず、取り扱いに優れたPS版30を製造することができる。
【0042】
図5には、本発明の第2実施形態のスリッタ60が部分的に拡大して示されている。第2実施形態では、スリッタ60及び加工ライン56の全体的構成は第1実施形態と略同一であり、下刃64の形状のみが第1実施形態と異なっているので、同一部材等には同一符号を付して説明を省略する。
【0043】
第2実施形態に係る下刃64は、ウエブ12の幅方向中央側(図5左側)から順に、一定の半径を有する円筒面66と、円筒面66の端部から次第に縮径された縮径面68、及び縮径面68の端部から次第に拡径された接圧面70と、で構成されている。円筒面66の径は、受けロール42及びスペーサ38(図1参照)の径と同一とされている。また、接圧面70は、ウエブ12の裏面12Bに対して所定の傾斜角θで傾斜している。
【0044】
このような下刃64を備えた第2実施形態のスリッタ60においても、第1実施形態のスリッタ10と同様、上刃22と下刃64とでウエブ12を切断(裁断)すると、図4に示すように、裁断されたPS版30の表面の縁部分及びその近傍に、裏面側に向かって板厚が減少した切欠部36が生じる。
【0045】
また、ウエブ12の縁部では、裁断時に接圧面70による圧痕50が生じ、PS版30の裏面12B側のバリ52は、この圧痕50から発生するため、バリ52の先端が、裏面12B(より厳密には、裏面12Bを延長した延長面E)から突出しない。
【0046】
さらに、このスリッタ60では、受けロール42及びスペーサ38に加えて、これらと同一径の円筒面66が、裁断辺近傍においてウエブ12を支持するので、裁断部分に有効にせん断力を作用させることができる。
【0047】
図6には、本発明の第3実施形態のスリッタ80の主要部が示されている。第3実施形態においても、スリッタ80及び加工ライン56の全体的構成は第1実施形態のスリッタ10と略同一であるが、下刃84の構成が第1実施形態と異なっているので、同一部材等には同一符号を付して説明を省略する。
【0048】
第3実施形態に係る下刃84は、第1実施形態や第2実施形態と異なり、下刃外周面86が一定の径を有する円筒状に形成されいる。また、下刃外周面86の径は、受けロール42よりも小さな所定の径とされている。なお、図6では、スペーサ38(図1参照)が設けられていないタイプのスリッタを示しているが、第1実施形態や第2実施形態と同様、スペーサ38が設けられていてもよい。
【0049】
このような下刃84を備えた第3実施形態のスリッタ80を使用してウエブ12を切断(裁断)すると、下刃84の径が受けロール42の径より小さいので、裁断時にウエブ12の裁断辺近傍が、上刃22から作用したせん断力により、下刃84に向かって湾曲する。このため、図7にも詳細に示すように、ウエブ12の裁断辺の近傍では、裏面12Bが下刃外周面86に対して傾斜し、ウエブ12と下刃84の下刃外周面86との相対的な位置関係が、第1実施形態や第2実施形態の場合と同様になる。従って、ウエブ12の裁断辺では、裁断時に下刃外周面48による圧痕50が生じ、PS版30の裏面12B側のバリ52は、この圧痕50から発生するため、バリ52の先端が、裏面12B(より厳密には、裏面12Bを延長した延長面E)から突出しない。
【0050】
また、第1実施形態のスリッタ10と同様、上刃22と下刃84とでウエブ12を裁断すると、裁断されたPS版30の表面の縁部分及びその近傍に、裏面側に向かって板厚が減少した切欠部36が生じる。
【0051】
図8には、本発明の第4実施形態の平版印刷版切断装置である走間カッタ110が示されている。第4実施形態では、第1実施形態と略同様の構成とされたPS版の加工ライン10(図1参照)を有しているが、この走間カッタ110の構成が、第1実施形態の加工ライン10と異なっているので、同一部材等には同一符号を付して説明を省略する。
【0052】
この走間カッタ110は、搬送されてきたウエブ12を支持する受け台112と、この受け台112よりも搬送方向(矢印F方向)下流側に設けられたカッティング下刃114、さらに、カッティング下刃よりも下流側に、所定のオフセット量S2でオフセットして配置されたカッティング上刃116と、を有している。カッティング下刃114は上下方向に移動不能とされているが、カッティング上刃116は、図示しない支持装置によって、上下に移動可能に支持されている。
【0053】
カッティング下刃114の接触面(ウエブ12に接触する面)118は、搬送方向下流側から上流側に向かって、次第にウエブ12の裏面12Bから離間するように、所定の傾斜角θで傾斜して形成されている。
【0054】
このような構成とされた第4実施形態の走間カッタ110では、カッティング上刃116が下方へ移動することでウエブ12を挟みこみ、ウエブ12にせん断力を作用させて所定位置で切断する。このとき、切断されたPS版30の表面の切断辺及びその近傍に、裏面側に向かって板厚が減少した切欠部36(いわゆるせん断だれ)が生じる。
【0055】
また、カッティング下刃114の接触面118がウエブ12の裏面12Bに対して所定の傾斜角θで傾斜しているので、ウエブ12の切断辺では、切断時に接触面118による圧痕50が生じ、裏面12Bに対して切断辺近傍が、切断辺に向かって次第に板厚を減少するように凹む。PS版30の裏面12B側のバリ52は、この圧痕50、すなわち、PS版30の裏面12Bに対して凹んだ部分から発生するため、バリ52の先端が、裏面12B(より厳密には、裏面12Bを延長した延長面E)から突出しない。このため、例えば露光機内でPS版30を搬送する場合にPS版30が蛇行したり、バリが欠落してゴミとなってしまう等の問題が発生せず、取り扱いに優れたPS版30を製造することができる。
【0056】
なお、第4実施形態では、走間カッタの場合110を例として説明したが、例えば、この走間カッタ110のカッティング上刃112及びカッティング下刃114と略同一の断面形状を有するローラ状の上刃及び下刃を設けることで、第1実施形態と同じようなスリッタを構成することも可能である。スリッタの場合であっても、走間カッタの場合であっても、図8に示したように、受け台112上のウエブ12を、固定冶具120等の固定手段や保持機構等によって固定し、切断時に不用意にウエブ12が位置ずれしないようにすることが好ましい。このような保持機構としては、ウエブ12の搬送速度と同じ移動速度で移動しながらウエブ12を保持するベルトやフィンガ、リングスペーサ、及び、ウエブ12の搬送速度と同じ速度で回転する固定用ローラ等を設けることができる。このように、ウエブ12の移動速度と同じ移動速度又は回転速度とすることで、ウエブ12の感光層54を傷つけることなく固定できる。さらに、スリッタの場合には、ウエブ12をカッティング下刃114等に部分的に巻きつけて搬送してもよい。
【0057】
図9には、本発明の第5実施形態の平版印刷版切断装置である走間カッタ130が示されている。第4実施形態でも、第1実施形態と略同様の構成とされたPS版の加工ライン10(図1参照)を有しているが、この走間カッタ130の構成が、第1実施形態の加工ライン10と異なっているので、同一部材等には同一符号を付して説明を省略する。
【0058】
この走間カッタ130は、搬送されてきたウエブ12を支持する受け台132と、この受け台132よりも搬送方向(矢印F方向)下流側に設けられたカッティング下刃134、及び、カッティング下刃134よりも下流側に、所定のオフセット量S3(図10参照)でオフセットして配置されたカッティング上刃136、を有している。カッティング下刃134は上下方向に移動不能とされているが、カッティング上刃136は、図示しない支持装置によって、上下に移動可能に支持されている。
【0059】
カッティング下刃134は、その接触面138が第4実施形態と異なり、受け台132の支持面140と同じ高さで、且つ、ウエブ12の裏面12Bと平行となるように形成されている。
【0060】
また、図10に示すように、カッティング上刃136とカッティング下刃134とのオフセット量S3は、ウエブ12の切断時にウエブ12にせん断力を作用させて、ウエブ12の切断部分の近傍を上に向かって凸に湾曲させることができるように、所定の量とされている。
【0061】
このような構成とされた第5実施形態の走間カッタ130によってウエブ12を切断する場合には、図10に示すように、ウエブ12の切断辺の近傍では、湾曲したウエブ12の裏面12Bが接触面138に対して傾斜し、ウエブ12とカッティング下刃134の接触面138との相対的な位置関係が、第4実施形態の場合と同様になる。ウエブ12の切断辺では、切断時に接触面138による圧痕50が生じ、PS版30の裏面12B側のバリ52は、この圧痕50から発生するため、バリ52の先端が、裏面12B(より厳密には、裏面12Bを延長した延長面E)から突出しない。
【0062】
また、第1実施形態のスリッタ10や、第4実施形態の走間カッタ130と同様、カッティング上刃136とカッティング下刃134とでウエブ12を切断すると、切断されたPS版30の表面の縁部分及びその近傍に、裏面側に向かって板厚が減少した切欠部36が生じる。
【0063】
なお、第4実施形態の走間カッタ110や第5実施形態の走間カッタ130と同様の構成で、いわゆる1枚カッタ(例えば加工ライン56(図1参照)で第1段階の切断がされたPS版30に対し、この加工ライン56の外部において、さらに次段階の切断をするカッタ)とすることも可能である。この場合には、受け台112、132上にPS版30を載せ、搬送することなく停止状態で切断すればよい。また、PS版30を停止させるので、図8に示すような固定冶具120等の固定手段や保持機構を設ける場合に、これらをPS版30の搬送速度と同期させて移動又は回転させる必要がなくなり、固定手段や保持機構の構造が簡単になる。
【0064】
図11には、本発明の第6実施形態の平版印刷版切断装置180が部分的に拡大して示されている。
【0065】
この平版印刷版切断装置180を構成する上刃182は、全体として扁平円錐状に形成され、外周端が切断刃部184とされている。また、切断刃部184よりも径方向内側(図11では上側)には、内側(図11では左側)へ向かって次第に縮径された傾斜部186が形成されている。さらに、傾斜部186から連続して、上刃182を外側へと部分的に薄肉とした逃げ凹部188が形成されている。
【0066】
また、上刃182に対応して、切断刃部184との間に所定の間隙を有する下刃190が設けられている。この下刃190は、第1実施形態の下刃24と略同一形状とされており、一定の傾斜角で傾斜した下刃外周面192が形成されている。
【0067】
このような構成とされた第6実施形態の平版印刷版切断装置180では、上刃182によってウエブ12を切断するとき、第1実施形態と同様に、下刃外周面192による圧痕50が生じるので、バリ52(図4参照)の先端が、ウエブ12の裏面12Bから突出しない。
【0068】
また、切断時に、上刃182の傾斜部186がウエブ12を表面12A側から押圧して、切断辺に向かって次第にウエブ12を薄肉とする切欠74が形成される。従って、このウエブ12から得られたPS版30を使用して印刷する場合に、PS版30の裁断辺に付着したインクが印刷紙面に印刷されて汚れとならず、印刷物の美観を高く維持することができる。
【0069】
なお、ウエブ12を傾斜部186が押圧するときの、ウエブ12の変形流動は、ウエブ12を構成するアルミニウムが凹部逃げ188に入り込むことで許容される。このため、小さな押圧力であっても傾斜面74を形成可能となっている。
【0070】
図12及び図13には、本発明の第7実施形態のスリッタ210(平版印刷版切断装置)が示されている。第1〜第6実施形態では、ウエブ12を幅方向両端近傍で切断する場合を示したが、この第7実施形態では、ウエブ12を幅方向中央位置で切断する場合を示している。
【0071】
第7実施形態のカッティング下刃212は、第2実施形態の下刃64(図5参照)と同様に、円筒面66、縮径面68及び接圧面70が形成されたカッティング下刃214が、接圧面70を内側にして、且つ所定の間隔K1をあけて配置されることにより構成されている。
【0072】
また、第7実施形態のカッティング上刃216は、カッティング下刃214の間隔K1と同じか、若しくはこれよりも狭い幅W1を有す扁平な円筒状(あるいは円柱状)に形成されている。
【0073】
なお、図12から分かるように、ウエブ12の幅方向両端近傍には、第1実施形態と略同構成の上刃22、下刃24、スペーサ38及び受けリング40が設けられている。
【0074】
このような構成とされた第7実施形態のスリッタ210では、ウエブ12がカッティング下刃214によって支持された状態で、カッティング上刃216がカッティング下刃214の間に入り込み、ウエブ12を中央部分で切り抜いて切断する。これにより、ウエブ12を幅方向に分割して、所望のサイズのPS版30を効率よく得ることができる。カッティング上刃216によって切り抜かれた部分の両側には、接圧面70によって第1実施形態と同様の圧痕50(図4参照)が形成されるので、PS版30のバリ52の先端は、裏面12Bから突出しない。
【0075】
図14には、本発明の第8実施形態の平版印刷版切断装置230が示されている。この平版印刷版切断装置230は、第7実施形態のスリッタ210と同様に、ウエブ12を幅方向中央位置で切断する場合を示している。
【0076】
第8実施形態の平版印刷版切断装置230では、切断部236(図14(B)参照)に加えて、この上流側に、上ローラ240及び下ローラ242によって構成された押圧部238(図14(A)参照)が設けられている。
【0077】
図14(A)から分かるように、第8実施形態の切断部236を構成するカッティング上刃234は、第7実施形態の及びカッティング上刃216と略同形状とされている。これに対し、下刃232は、全体として略円筒状又は略円柱状に形成された2つのカッティング下刃215が一定間隔をあけて対向配置されている。それぞれのカッティング下刃215の対向面側(内側)には、半径が漸増された拡径部270が形成されている(なお、カッティング下刃215を、第7実施形態のカッティング下刃214と同一形状としてもよい)。
【0078】
押圧部232を構成する上ローラ240は、全体として略円板状とされ、軸方向中央において一定の半径及び幅(軸方向の長さ)W2を有する押圧部244が形成されている。押圧部244の軸方向両側からは、先端に向かって次第に縮径された扁平円錐状の傾斜部246が形成されている。傾斜部246の外周面は、最も下側に位置した部分がウエブ12の表面12Aに対して一定の傾斜角θ1で傾斜するように、所定の形状とされている。
【0079】
これに対し、下ローラ242は、一定の間隔をあけて配置された2つの受けローラ248によって構成されている。受けローラ248は、それぞれ一定の半径を有する円筒状(又は円柱状)に形成されている。これらの受けローラ248の隙間は、最終的に製造されるPS版30の形状により適宜選択できる。また、この隙間は、上ローラ240によって押圧されて変形したウエブ12の材料流動を許容し、材料(アルミニウム)の一部が入り込む逃げ部250となっている。
【0080】
このような構成とされた第8実施形態の平版印刷版切断装置230では、ウエブ12はまず、図14(A)に示すように、押圧部244において、下ローラ242に支持されつつ搬送され、この時、上ローラ240によって押圧される。これにより、ウエブ12に、傾斜面76を有する凹部75が形成される。
【0081】
次に、ウエブ12は、切断部236において、傾斜面76の位置で切断される。これにより、PS版30の切断辺に切欠部36(図4参照)が形成されるので、PS版30の裁断辺に付着したインクが印刷紙面に印刷されて汚れとならず、印刷物の美観を高く維持することができる。
【0082】
また、切断部236ではウエブ12の裏面12Bに圧痕50が形成されるので、図4に示すPS版30と同様に、バリ52の先端が、ウエブ12の裏面12Bから突出しない。
【0083】
図15には、本発明の第9実施形態の平版印刷版切断装置260が示されている。この平版印刷版切断装置260も、第8実施形態の平版印刷版切断装置230と同様、押圧部268と切断部266とを有しているが、図15(A)からも分かるように、押圧部268の下ローラ262を構成する2つの受けローラ264には、それぞれの対向面側(内側)に半径が漸増された拡径部270が形成されている(なお、受けローラ264を、第7実施形態のカッティング下刃214と同一形状としてもよい)。また、切断部266の下刃232を構成するカッティング下刃272は、一定の半径を有する円筒状(又は円柱状)に形成されており、拡径部270は形成されていない。これらの点で第9実施形態は第8実施形態と異なっているが、これら以外は同様の構成とされている。
【0084】
従って、第9実施形態の平版印刷版切断装置260では、ウエブ12の表面12Aに押圧部268によって凹部75が形成されると共に、裏面12Bに拡径部270によって圧痕50が形成される。その後、切断部266によって、ウエブ12が傾斜面76の位置で切断される。これにより、PS版30に切欠部36(図4参照)が形成されるので、PS版30の裁断辺に付着したインクが印刷紙面に印刷されて汚れとならず、印刷物の美観を高く維持することができる。
【0085】
また、切断部266でウエブ12の裏面12Bからバリ52が生じても、このバリ52は押圧部268において形成された圧痕50から生じるので、バリ52の先端が、ウエブ12の裏面12Bから突出しない(図4参照)。
【0086】
なお、第6実施形態、第8実施形態及び第9実施形態のように、ウエブ12を幅方向中央部分で切断する場合、必ずしも切断部分の両側に圧痕50が形成されるようになっている必要はない。すなわち、切断部分の片側のみをPS版30の最終製品として使用する場合や、バリ52が裏面から突出していても問題の無い場合には、切断部分の片側にのみ圧痕を形成するような構成であってもよい。いずれの場合であっても、ウエブ12から最終製品として得るPS版30の位置を考慮し、切断部分よりもPS版30の側に生じるバリ52に対応して圧痕50が形成されるように、本発明の平版印刷版切断装置を構成すればよい。これに対しバリ52が生じない側では、切断刃の先端の角度は特に限定されず、鋭角であっても鈍角であってもよい。
【0087】
さらに、例えば第1〜第6実施形態のスリッタ又は走間カッタを、切断部分の両側が最終製品であるPS版30とされる場合に適用することも、もちろん可能であり、この場合には、切断部分の両側又は片側に圧痕50が形成されるように、スリッタ又は走間カッタを構成すればよい。
【0088】
以上説明したように、本発明の感光性印刷版切断装置では、切断辺(第1〜第3実施形態では裁断辺)において、ウエブ12の裏面12B(感光層54の反対側の面)に圧痕50を生じさせ、この圧痕50からバリ52が発生するようにしたので、バリ52は所望の形状に切断(裁断)されたPS版30の裏面からは突出しない。このため、例えば露光機内でPS版30を搬送する場合にPS版30が蛇行したり、バリが欠落してゴミとなってしまう等の問題が発生せず、PS版30は取り扱いに優れる。
【0089】
また、PS版30の表面にも切欠部36を発生させるようにしたので、印刷時にPS版30の縁部に余分なインクが付着して印刷紙面に転写されてしまうことがなく、印刷物の商品価値を高く維持できる。
【0090】
なお、第1実施形態、第2実施形態、第4実施形態、第6〜第9実施形態のように、第2切断刃(下刃24、64、カッティング下刃114、下刃190、及びカッティング下刃214)の一部、あるいは下ローラ262の拡径部270がウエブ12の裏面12Bに対してあらかじめ所定の傾斜角θで傾斜しているように構成する場合、傾斜角θの範囲としては、
5°≦θ≦60°
とされていることが好ましい。すなわち、傾斜角θを5°以上とすることで、圧痕50の深さを確実に確保することができる。また、傾斜角θを60°以下とすることで、下刃24、64、カッティング下刃114、下刃190、及びカッティング下刃214や、下ローラ262の刃先部分(刃の先端部分)が高い強度を有するようになるので、繰り返して使用しても破損しない。
【0091】
なお、上記した傾斜角θは、あくまで第2切断刃の接触面とウエブ12の裏面12Bとの相対的な関係において決定される。従って、ウエブ12の切断時又は裁断時に、例えば第5実施形態と同様に、せん断力によってウエブ12に浮き上がりが生じる場合には、この浮き上がった状態でのウエブ12の裏面12Bと第2切断刃の接触面との間の角度として定義される。
【0092】
各実施形態の第1切断刃及び第2切断刃の材質は、ウエブ12を確実に切断することができるものであれば特に限定されないが、例えば、ダイス鋼、高速度鋼、超鋼等、金属加工に使用される工具材を使用することができる。これらの表面粗さとしては、JIS B0601に規定する最大高さ(Rmax)で、
0.1S≦Rmax≦3.2S
程度とされていることが好ましい。また、これら工具材の表面をコーティングしてもよい。
【0093】
また、接触面をウエブ12の裏面12Bに対して傾斜させるための具体的構成としては、上記したものに限定されない。例えば、下刃を円筒状あるいは円柱状とし、この回転軸が傾斜するように配設することで、下刃の接触面(ウエブ12に接触する面)がウエブ12の裏面12Bに対して傾斜するようにしてもよい。
【0094】
あるいは、ウエブ12の切断辺(裁断辺)近傍を、予め所定の傾斜角θで傾斜するように構成された支持台等の支持部材で支持するようにして、ウエブ12の裏面が下刃やカッティング下刃に対して傾斜するようにしてもよい。
【0095】
また、上記説明では、ウエブ12の長手方向に沿って切断(裁断)するスリッタと、ウエブ12の幅方向に沿って切断する走間カッタと、それぞれの別の実施形態として説明したが、1つの加工ラインに、第1〜第3実施形態、及び第6〜第9のいずれかのスリッタと、第4又は第5実施形態の走間カッタの両方が設けられていてもよい。
【0096】
さらに、上記したような、感光層が塗布されてコイル状に巻き取られたウエブを順次巻き出して加工する加工ラインだけでなく、感光層が塗布された後、巻き取ることなく連続して加工する加工ラインや、加工後にコイル状に巻き取る加工ライン等、種々の工程を組み入れた加工ラインに、また、マスターシートに切断後、最終出荷形態の寸法となるようシート状に裁断する加工に、本発明の平版印刷版切断装置及び平版印刷版切断方法を適用することができる。ウエブ12の搬送形態としても、必ずしも感光層54を上にして搬送する加工ラインだけでなく、感光層54を下にして搬送する加工ラインや、さらにはウエブ12をその幅方向が上下方向となるように縦位置で搬送する加工ライン等でもよく、要するにウエブ12の搬送形態は、ウエブ12との相対的な位置が上記したような関係を満たしていれば、特に限定されない。
【0097】
加えて、本発明の平版印刷版切断装置及び平版印刷版切断方法を、表面処理前あるいは感光層54が塗布される前のアルミコイルに適用してもよい。また、本願のPS版30の現像の前又は後に不感化処理を施してもよい。
【0098】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明では、平版印刷版を少なくとも一対の切断刃によって板厚方向に挟みこんで所定位置で切断する平版印刷版切断装置であって、前記一対の切断刃を構成する第1切断刃と、前記第1切断刃に対して前記平版印刷版の板厚方向反対側で、前記所定位置よりも平版印刷版の面方向にオフセットして配置され、第1切断刃と共に前記一対の切断刃を構成する第2切断刃と、前記平版印刷版の切断時に生じるバリに対し、このバリを含む一定領域に圧痕を形成する圧痕形成手段と、を有し、前記圧痕形成手段が、少なくとも切断時に、前記第2切断刃の平版印刷版との接触面を平版印刷版の対向面に対し前記所定位置に向かって次第に平版印刷版の板厚を減少させる方向に傾斜させる傾斜手段、であるので、感光性印刷版の裏面からのバリの突出量が小さくなり、製造された感光性印刷版の取り扱いが容易になる。
【0100】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記傾斜手段が、前記第2切断刃の前記接触面を予め前記平版印刷版の前記対向面に対し前記所定位置に向かって次第に平版印刷版の板厚を減少させる方向に傾斜して構成されているので、感光性印刷版切断装置の構造が簡単になる。
【0101】
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記傾斜手段が、切断時に平版印刷版を前記所定位置から離間するに従って前記接触面から離間するように傾斜させて保持する保持手段であるので、第2切断刃としては、傾斜刃を有しない通常のものを使用することが可能となる。
【0102】
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の発明において、前記保持手段が、前記第1切断刃と前記第2切断刃との挟みこみによるせん断力で前記平版印刷版を傾斜した状態に保持するように第1切断刃と第2切断刃とを配置することにより構成されているので、平版印刷版切断装置の構造を簡単にすることが可能となる。
【0103】
請求項5に記載の発明では、平版印刷版を少なくとも一対の切断刃によって板厚方向に挟みこんで所定位置で切断する平版印刷版切断方法であって、前記一対の切断刃によって前記平版印刷版を切断する平版印刷版切断工程と、前記平版印刷版切断工程で生じるバリに対し、少なくとも切断時に、切断刃の平版印刷版との接触面を平版印刷版の対向面に対し前記所定位置に向かって次第に平版印刷版の板厚を減少させる方向に傾斜させることでこのバリを含む一定領域に圧痕を形成する圧痕形成工程と、を有するので、感光性印刷版の裏面からのバリの突出量が小さくなり、製造された感光性印刷版の取り扱いが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のスリッタを有するPS版の加工ラインを示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態のスリッタを示す正面図である。
【図3】本発明の第1実施形態のスリッタを部分的に拡大して示す断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態のスリッタによって裁断されたPS版を部分的に拡大して示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態のスリッタを部分的に拡大して示す正面図である。
【図6】本発明の第3実施形態のスリッタを示す正面図である。
【図7】本発明の第3実施形態のスリッタを部分的に拡大して示す断面図である。
【図8】本発明の第4実施形態の走間カッタを部分的に拡大して示す断面図である。
【図9】本発明の第5実施形態の走間カッタを示す断面図である。
【図10】本発明の第5実施形態の走間カッタを部分的に拡大して示す断面図である。
【図11】本発明の第6実施形態の平版印刷版切断装置を部分的に拡大して示す一部破断正面図である。
【図12】本発明の第7実施形態のスリッタの全体的構成を示す正面図である。
【図13】本発明の第7実施形態のスリッタを示す一部破断正面図である。
【図14】本発明の第8実施形態の平版印刷版切断装置を示す一部破断正面図であり、(A)は押圧部、(B)は切断部をそれぞれ示す。
【図15】本発明の第9実施形態の平版印刷版切断装置を示す一部破断正面図であり、(A)は押圧部、(B)は切断部をそれぞれ示す。
【符号の説明】
10 スリッタ(平版印刷版切断装置)
22 上刃(第1切断刃)
24 下刃(第2切断刃)
48 下刃外周面(傾斜刃、傾斜手段、圧痕形成手段)
60 スリッタ(平版印刷版切断装置)
64 下刃(第2切断刃)
70 接圧面(傾斜刃、傾斜手段、圧痕形成手段)
80 スリッタ(平版印刷版切断装置)
84 下刃(第2切断刃)
110 走間カッタ(平版印刷版切断装置)
114 カッティング下刃(第2切断刃)
116 カッティング上刃(第1切断刃)
130 走間カッタ(平版印刷版切断装置)
134 カッティング下刃(第2切断刃)
136 カッティング上刃(第1切断刃)
180 平版印刷版切断装置
182 上刃(第1切断刃)
190 下刃(第2切断刃)
192 下刃外周面(傾斜手段、圧痕形成手段)
210 スリッタ
212 下刃(第2切断刃)
214 カッティング下刃(第2切断刃)
216 カッティング上刃(第1切断刃)
230 平版印刷版切断装置
232 カッティング下刃(第2切断刃)
234 カッティング上刃(第1切断刃)
260 平版印刷版切断装置
270 拡径部(傾斜手段、圧痕形成手段)

Claims (5)

  1. 平版印刷版を少なくとも一対の切断刃によって板厚方向に挟みこんで所定位置で切断する平版印刷版切断装置であって、
    前記一対の切断刃を構成する第1切断刃と、
    前記第1切断刃に対して前記平版印刷版の板厚方向反対側で、前記所定位置よりも平版印刷版の面方向にオフセットして配置され、第1切断刃と共に前記一対の切断刃を構成する第2切断刃と、
    前記平版印刷版の切断時に生じるバリに対し、このバリを含む一定領域に圧痕を形成する圧痕形成手段と、
    を有し、
    前記圧痕形成手段が、
    少なくとも切断時に、前記第2切断刃の平版印刷版との接触面を平版印刷版の対向面に対し前記所定位置に向かって次第に平版印刷版の板厚を減少させる方向に傾斜させる傾斜手段、
    であることを特徴とする平版印刷版切断装置。
  2. 前記傾斜手段が、前記第2切断刃の前記接触面を予め前記平版印刷版の前記対向面に対し前記所定位置に向かって次第に平版印刷版の板厚を減少させる方向に傾斜して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版切断装置。
  3. 前記傾斜手段が、切断時に平版印刷版を前記所定位置から離間するに従って前記接触面から離間するように傾斜させて保持する保持手段であることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版切断装置。
  4. 前記保持手段が、前記第1切断刃と前記第2切断刃との挟みこみによるせん断力で前記平版印刷版を傾斜した状態に保持するように第1切断刃と第2切断刃とを配置することにより構成されていることを特徴とする請求項3に記載の平版印刷版切断装置。
  5. 平版印刷版を少なくとも一対の切断刃によって板厚方向に挟みこんで所定位置で切断する平版印刷版切断方法であって、
    前記一対の切断刃によって前記平版印刷版を切断する平版印刷版切断工程と、
    前記平版印刷版切断工程で生じるバリに対し、少なくとも切断時に、切断刃の平版印刷版との接触面を平版印刷版の対向面に対し前記所定位置に向かって次第に平版印刷版の板厚を減少させる方向に傾斜させることでこのバリを含む一定領域に圧痕を形成する圧痕形成工程と、
    を有することを特徴とする平版印刷版切断方法。
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