JP3818281B2 - 電気貯湯容器 - Google Patents

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本願発明は、電気貯湯容器に関し、さらに詳しくは電気貯湯容器における残湯量演算制御に関するものである。
一般に、電気貯湯容器は、開閉自在な蓋体を有する容器本体と、該容器本体内に配設された内容器と、該内容器内に収容された水を加熱する加熱手段と、前記内容器の温度を検出する温度検出手段と、前記内容器内のお湯を外部へ注出するための注出通路と、該注出通路を介してお湯を送り出すポンプ装置と、前記注出通路における満水位置より上方に設けられ、前記ポンプ装置の駆動によりお湯が到達した時点で到達信号をを出力する流量検出手段とを備え、前記ポンプ装置の駆動開始時点から前記流量検出手段からの到達信号出力時点までの揚湯検知時間に基づいて前記内容器内の残湯量を演算し得るように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
上記のようにして残湯量を演算するに当たっては、ポンプ装置の駆動毎に(換言すれば、給湯毎に)得られる揚湯検知時間のすべてを、残湯量演算手段による演算データとして取り込むこととされている。
特許第3137098号公報(明細書の段落番号0031)。
ところが、上記特許文献1に開示されているように、ポンプ装置の駆動開始時点から流量検出手段からの到達信号出力時点までの揚湯検知時間に基づいて内容器内の残湯量を演算する場合、内容器内のお湯の状態等に起因して次のような不具合が発生するおそれがある。
例えば、沸騰後の最初の給湯時のように、お湯の温度が高かったり、お湯の中に気泡が含まれていたりした場合、ポンプ装置においてキャビテーションや泡がみが起こるおそれがある。このような状態で検出された検知データ(即ち、揚湯検知時間)は安定しておらず、そのまま残湯量演算手段による演算データとして用いた場合、残湯量に誤差が生じる場合があるという不具合が存していた。
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、給湯時における検知データの入手条件を規定することにより、残湯量の演算をできるだけ誤差なくできるようにすることを目的としている。
本願発明では、上記課題を解決するための第の手段として、開閉自在な蓋体を有する容器本体と、該容器本体内に配設された内容器と、該内容器内に収容された水を加熱する加熱手段と、前記内容器の温度を検出する温度検出手段と、前記内容器内のお湯を外部へ注出するための注出通路と、該注出通路を介してお湯を送り出すポンプ装置と、前記注出通路における満水位置より上方に設けられ、前記ポンプ装置の駆動によりお湯が到達した時点で到達信号をを出力する流量検出手段と、前記ポンプ装置の駆動開始時点から前記流量検出手段からの到達信号出力時点までの揚湯検知時間に基づいて前記内容器内の残湯量を演算する残湯量演算手段とを備えた電気貯湯容器において、沸騰後1回目の給湯時に得られる前記揚湯検知時間であって給湯時の湯温が沸騰温度に近い所定温度以上となっている場合には前記揚湯検知時間に所定の補正値を乗じた値を前記残湯量演算手段による演算データとして取り込み、沸騰後1回目の給湯時に得られる前記揚湯検知時間であって給湯時の湯温が沸騰温度に近い所定温度未満となっている場合における前記揚湯検知時間および2回目以後の給湯時に得られる前記揚湯検知時間をそのまま前記残湯量演算手段による演算データとして取り込むように構成している。
上記のように構成したことにより、沸騰後1回目の給湯時に得られた検知データである揚湯検知時間であっても給湯時の湯温が沸騰温度に近い所定温度以上となっている場合には前記揚湯検知時間に所定の補正値を乗じた値が残湯量演算手段による演算データとして取り込まれ、沸騰後1回目の給湯時に得られる検知データである揚湯検知時間であっても給湯時の湯温が沸騰温度に近い所定温度未満となっている場合における揚湯検知時間および2回目以後の給湯時に得られる揚湯検知時間がそのまま残湯量演算手段による演算データとして取り込まれることとなる。従って、残湯量演算が、給湯時の湯温が沸騰温度に近い所定温度以上の場合には検知データである揚湯検知時間を補正した値に基づいて行え、給湯時の湯温が沸騰温度に近い所定温度未満の場合あるいは安定した給湯状態が得られる2回目以後の場合には実際の検知データ(即ち、揚湯検知時間)に基づいて行えることとなり、内容器内のお湯の状態に関係なく正確な残湯量が得られる。
本願発明では、上記課題を解決するための第の手段として、開閉自在な蓋体を有する容器本体と、該容器本体内に配設された内容器と、該内容器内に収容された水を加熱する加熱手段と、前記内容器の温度を検出する温度検出手段と、前記内容器内のお湯を外部へ注出するための注出通路と、該注出通路を介してお湯を送り出すポンプ装置と、前記注出通路における満水位置より上方に設けられ、前記ポンプ装置の駆動によりお湯が到達した時点で到達信号をを出力する流量検出手段と、前記ポンプ装置の駆動開始時点から前記流量検出手段からの到達信号出力時点までの揚湯検知時間に基づいて前記内容器内の残湯量を演算する残湯量演算手段とを備えた電気貯湯容器において、沸騰後1回目の給湯時に得られる前記揚湯検知時間であって沸騰後所定時間が経過する前の給湯時において検知されたものである場合には前記揚湯検知時間に所定の補正値を乗じた値を前記残湯量演算手段による演算データとして取り込み、沸騰後1回目の給湯時に得られる前記揚湯検知時間であって沸騰後所定時間が経過した後の給湯時において検知されたものである場合における前記揚湯検知時間および2回目以後の給湯時に得られる前記揚湯検知時間をそのまま前記残湯量演算手段による演算データとして取り込むように構成している。
上記のように構成したことにより、沸騰後1回目の給湯時に得られた検知データである揚湯検知時間であっても沸騰後所定時間が経過する前の給湯時において検知されたものである場合には前記揚湯検知時間に所定の補正値を乗じた値が残湯量演算手段による演算データとして取り込まれ、沸騰後1回目の給湯時に得られる検知データである揚湯検知時間であっても沸騰後所定時間が経過した後の給湯時において検知されたものである場合における揚湯検知時間および2回目以後の給湯時に得られる揚湯検知時間がそのまま残湯量演算手段による演算データとして取り込まれることとなる。従って、残湯量演算が、沸騰後所定時間が経過する前の給湯時において検知された検知データである揚湯検知時間を補正した値に基づいて行え、沸騰後所定時間が経過した後の給湯時において検知されたものである場合あるいは安定した給湯状態が得られる2回目以後の場合には実際の検知データ(即ち、揚湯検知時間)に基づいて行えることとなり、内容器内のお湯の状態に関係なく正確な残湯量が得られる。
本願発明の第の手段によれば、沸騰後1回目の給湯時に得られた検知データである揚湯検知時間であっても給湯時の湯温が沸騰温度に近い所定温度以上となっている場合には前記揚湯検知時間に所定の補正値を乗じた値が残湯量演算手段による演算データとして取り込まれ、沸騰後1回目の給湯時に得られる検知データである揚湯検知時間であっても給湯時の湯温が沸騰温度に近い所定温度未満となっている場合における揚湯検知時間および2回目以後の給湯時に得られる揚湯検知時間がそのまま残湯量演算手段による演算データとして取り込まれるように構成しているので、残湯量演算が、給湯時の湯温が沸騰温度に近い所定温度以上の場合には検知データである揚湯検知時間を補正した値に基づいて行え、給湯時の湯温が沸騰温度に近い所定温度未満の場合あるいは安定した給湯状態が得られる2回目以後の場合には実際の検知データ(即ち、揚湯検知時間)に基づいて行えることとなり、内容器内のお湯の状態に関係なく正確な残湯量が得られるという効果がある。
本願発明の第の手段によれば、沸騰後1回目の給湯時に得られた検知データである揚湯検知時間であっても沸騰後所定時間が経過する前の給湯時において検知されたものである場合には前記揚湯検知時間に所定の補正値を乗じた値が残湯量演算手段による演算データとして取り込まれ、沸騰後1回目の給湯時に得られる検知データである揚湯検知時間であっても沸騰後所定時間が経過した後の給湯時において検知されたものである場合における揚湯検知時間および2回目以後の給湯時に得られる揚湯検知時間がそのまま残湯量演算手段による演算データとして取り込まれるように構成しているので、残湯量演算が、沸騰後所定時間が経過する前の給湯時において検知された検知データである揚湯検知時間を補正した値に基づいて行え、沸騰後所定時間が経過した後の給湯時において検知されたものである場合あるいは安定した給湯状態が得られる2回目以後の場合には実際の検知データ(即ち、揚湯検知時間)に基づいて行えることとなり、内容器内のお湯の状態に関係なく正確な残湯量が得られるという効果がある。
以下、添付の図面を参照して、本願発明の参考例および最良の実施の形態について説明する。
参考例
この電気貯湯容器は、図1に示すように、貯湯用の内容器3を備えた容器本体1と、該容器本体1の蓋体2と、前記内容器3を加熱する加熱手段として作用する電気ヒータ4と、前記内容器3内のお湯を外部へ注出するための注出通路5と、該注出通路5を介してお湯を送り出すポンプ装置として作用する電動ポンプ6とを備えた構成とされている。
前記容器本体1は、外周面を構成する板金製の円筒形状の外ケース7と、内周面を構成する前記内容器3と、前記外ケース7と内容器3との上端部を結合する合成樹脂製の略環状の肩部材8と、底面を構成する合成樹脂製の皿状の底板9とからなっている。
前記内容器3は、側周部から底部外周側にかけて連続する真空空間10を有する真空二重構造部3aと、底面中央部に位置し且つ真空空間を有しない非真空部3bとからなっており、前記真空二重構造部3aは、金属製(例えば、ステンレス製)の有底筒状の内筒11と該内筒11の外側に位置する金属製(例えば、ステンレス製)の外筒12とによって構成される一方、前記非真空部3bは、前記内筒11の底面のみにより構成されている。
前記内容器3の開口部には、胴径より小径に絞られた給水口13が形成されており、該給水口13の下方部位内面には、満水目盛14が設けられている。
前記電気ヒータ4は、前記内容器3における非真空部3bの下面に当接された状態で配設されている。また、この電気ヒータ4の中央部には、前記内容器3の温度を検出するための温度検出手段として作用する温度センサー15が前記内容器3における非真空部3bに形成された突隆部16下面に温度感知部を当接された状態で配置されている。符号17は遮熱板である。
前記注出通路5は、前記内容器3における非真空部3bに接続された入口接続管5aと、前記電動ポンプ6と、該電動ポンプ6の吐出口に接続された下部接続管5bと、該下部接続管5bに接続され、前記容器本体1における外ケース7と前記内容器3との間の前側空間を上方に向かって延びる湯量検知管5cと、該湯量検知管5cの上端に接続され、前記容器本体1において前記肩部材8の前面側に形成された嘴部8a内に向かって延びる上部接続管5dと、該上部接続管5dに接続され、前面側嘴部8aの下方に向かって延びる注出管5eとからなっている。符号18は転倒止水弁である。
前記蓋体2は、合成樹脂製の上板19と該上板19に対して外周縁が溶着により結合された合成樹脂製の下板20とからなっており、前記肩部材8の後部に設けられたヒンジ受け21に対してヒンジピン22を介して開閉自在且つ着脱自在に支持されている。
前記蓋体2における下板20には、金属製のカバー部材23がビス(図示省略)により固定されており、該カバー部材23の外周縁には、蓋体2の閉蓋時において前記内容器3の給水口13に圧接されるシールパッキン24が設けられている。
また、この蓋体2の中央部には、電源のない場所において前記内容器3内のお湯を注出通路5を介して外部へ注出するために使用されるベローズ式のエアーポンプ25が配設されている。このエアーポンプ25からの加圧空気は、空気吐出通路26を介して前記内容器3内に圧送されることとなっているが、この蓋体2内には、前記内容器3内において発生した水蒸気を排出するための蒸気排出通路27が前記空気吐出通路26の一部(即ち、出口部分)を共用するように形成されている。符号28は転倒止水弁、29は蒸気排出口、30はエアーポンプ25を押圧操作するための押圧板である。
前記注出通路5の湯量検知管5cは、例えば透明なガラス管により構成されており、該湯量検知管5cにおける満水位置(即ち、内容器3の満水目盛14に対応する位置)の直上方部位には、前記電動ポンプ6の駆動により流出するお湯の量(即ち、流量)を検出する流量検出手段として作用する流量センサー31が設けられている。該流量センサー31としては、公知の光センサー式のものが採用されている。
上記構成の電気貯湯容器における電気的要素は、図2に示すように結線されている。既に説明した電気的要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図2において符号4Aは沸騰ヒータ、4Bは保温ヒータ、32は交流電源、33は温度ヒューズ、34はタブ付きリレー、35はトライアック、36はトライアック駆動回路、37はリレー駆動回路、38は安定化電源回路、39はIRQ回路、40は給湯回路、41は水量ランプ、42はマイクロコンピュータユニット(以下、マイコンという)、43は給湯スイッチ、44は省エネ選択スイッチ、45は再沸騰モード選択手段として作用する再沸騰スイッチ、46は保温選択スイッチ、47は計量カップ設定スイッチ、48はロック解除スイッチ、49はアップスイッチ、50はダウンスイッチ、51は圧電ブザー、52は発振回路、53はリセット回路、54は沸騰LED、55は給湯LED、56は保温LED、57は給水お知らせLED、58は省エネLED、59はバックアップ回路である。
参考例におけるマイコン42は、電気貯湯容器が一般的に保有する沸騰加熱制御手段および保温制御手段としての機能と、電動ポンプ6の駆動開始時点から流量センサー31からの到達信号出力時点までの揚湯検知時間tに基づいて内容器3内の残湯量Lを演算する残湯量演算手段としての機能と、沸騰後1回目の給湯時に得られる前記揚湯検知時間tを前記残湯量演算手段による演算データとして取り込まず、2回目以後の給湯時に得られる前記揚湯検知時間tを前記残湯量演算手段による演算データとして取り込む手段としての機能とを有している。
次に、上記構成の電気貯湯容器における残湯量演算制御について、図3に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップS1においてロック解除スイッチ48がON操作され、ステップS2において給湯スイッチ43がON操作されると、電動ポンプ6が駆動開始されて内容器3内のお湯が注出通路5を介して注出される。すると、注出通路5における湯量検知管5cに至ったお湯が流量センサー31に到達した時点で、ステップS3において到達信号であるパルス信号がマイコン42に入力されることとなる。ステップS4において給湯スイッチ43のON操作時点から前記パルス信号入力時点までの時間(即ち、揚湯検知時間t)が検出される。
ステップS5においてはステップS4において検出された揚湯検知時間tが沸騰後1回目の給湯時に得られたものであるか否かの判定がなされ、ここで、肯定判定された場合(即ち、沸騰後1回目の検知時間であった場合)には、ステップS1に戻り、以後の制御が繰り返されるが、否定判定された場合(即ち、沸騰後2回目以後の検知時間であった場合)には、ステップS6に進み、残湯量Lが確定される。この残湯量Lの確定は、次のようにして行われる。
図6には、容量が「大」=A500、「中」=A400および「小」=A300である電気貯湯容器に対応する揚湯検知時間t(msec)と残湯量L(ml)との関係が示されている。例えば、t=250msecであったとすると、「大」の容量を有する電気貯湯容器の場合には残湯量L=3819mlとなり、「中」の容量を有する電気貯湯容器の場合には残湯量L=2632mlとなり、「小」の容量を有する電気貯湯容器の場合には残湯量L=1406mlとなる。
上記したように、本参考例においては、沸騰後1回目の給湯時に得られた検知データである揚湯検知時間tが残湯量演算手段による演算データとして取り込まれず、2回目以後の給湯時に得られる検知データである揚湯検知時間が残湯量演算手段による演算データとして取り込まれるように構成しているので、残湯量演算が、安定した給湯状態が得られる2回目以後の検知データ(即ち、揚湯検知時間t)に基づいて行えることとなり、正確な残湯量が得られることとなる。
実施例
図4には、本願発明の実施例にかかる電気貯湯容器における残湯量演算制御のフローチャートが示されている。その他の構成は、参考例1と同様なので説明を省略する。
本実施例のマイコン42は、電気貯湯容器が一般的に保有する沸騰加熱制御手段および保温制御手段としての機能と、電動ポンプ6の駆動開始時点から流量センサー31からの到達信号出力時点までの揚湯検知時間tに基づいて内容器3内の残湯量Lを演算する残湯量演算手段としての機能と、沸騰後1回目の給湯時に得られる揚湯検知時間tであって給湯時の湯温が沸騰温度に近い所定温度(例えば、95℃)以上となっている場合には前記揚湯検知時間tに所定の補正値(例えば、0.9)を乗じた値を残湯量演算手段による演算データとして取り込み、沸騰後1回目の給湯時に得られる前記揚湯検知時間tであって給湯時の湯温が沸騰温度に近い所定温度(例えば、95℃)未満となっている場合における前記揚湯検知時間tおよび2回目以後の給湯時に得られる前記揚湯検知時間tをそのまま前記残湯量演算手段による演算データとして取り込む手段としての機能とを有している。
次に、上記構成の電気貯湯容器における残湯量演算制御について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップS1においてロック解除スイッチ48がON操作され、ステップS2において給湯スイッチ43がON操作されると、電動ポンプ6が駆動開始されて内容器3内のお湯が注出通路5を介して注出される。すると、注出通路5における湯量検知管5cに至ったお湯が流量センサー31に到達した時点で、ステップS3において到達信号であるパルス信号がマイコン42に入力されることとなる。ステップS4において給湯スイッチ43のON操作時点から前記パルス信号入力時点までの時間(即ち、揚湯検知時間t)が検出される。
ステップS5においてはステップS4において検出された揚湯検知時間tが沸騰後1回目の給湯時に得られたものであるか否かの判定がなされ、ここで、肯定判定された場合(即ち、沸騰後1回目の検知時間であった場合)には、ステップS6において温度センサー15により検出された温度(即ち、湯温)Tが入力され、ステップS7において湯温Tと沸騰温度に近い所定温度として予め設定された温度(例えば、95℃)との比較がなされる。ここで、T≧95℃と判定された場合には、ステップS8に進み、揚湯検知時間tに補正値である0.9を乗じて得られた補正揚湯検知時間Aが演算され、ステップS9においてこの補正揚湯検知時間Aに基づいて残湯量Lが確定される。この残湯量Lの確定は、次のようにして行われる。
図6には、容量が「大」=A500、「中」=A400および「小」=A300である電気貯湯容器に対応する揚湯検知時間t(msec)と残湯量L(ml)との関係が示されている。例えば、t=250msecであったとすると、A=225とされ、「大」の容量を有する電気貯湯容器の場合には残湯量L=4158mlとなり、「中」の容量を有する電気貯湯容器の場合には残湯量L=2859mlとなり、「小」の容量を有する電気貯湯容器の場合には残湯量L=1797mlとなる。
一方、ステップS5において否定判定された場合(即ち、沸騰後2回目以後の検知時間であった場合)あるいはステップS7においT<95℃と判定された場合(即ち、沸騰後1回目の検知時間であって給湯時の湯温Tが95℃未満であった場合)には、ステップS10に進み、揚湯検知時間tに補正値を乗ずることなく(即ち、A=tとし)、ステップS9において残湯量Lが確定される。この残湯量Lの確定は、前述した参考例1の場合と同様である。
上記したように、本実施例においては、沸騰後1回目の給湯時に得られた検知データである揚湯検知時間tであっても給湯時の湯温Tが沸騰温度に近い所定温度(例えば、95℃)以上となっている場合には前記揚湯検知時間tに所定の補正値(例えば、0.9)を乗じた値が残湯量演算手段による演算データとして取り込まれ、沸騰後1回目の給湯時に得られる検知データである揚湯検知時間tであっても給湯時の湯温Tが沸騰温度に近い所定温度(例えば、95℃)未満となっている場合における揚湯検知時間tおよび2回目以後の給湯時に得られる揚湯検知時間tがそのまま残湯量演算手段による演算データとして取り込まれるように構成しているので、残湯量演算が、給湯時の湯温が沸騰温度に近い所定温度(例えば、95℃)以上の場合には検知データである揚湯検知時間tを補正した値(例えば、0.9t)に基づいて行え、給湯時の湯温が沸騰温度に近い所定温度(例えば、95℃)未満の場合あるいは安定した給湯状態が得られる2回目以後の場合には実際の検知データ(即ち、揚湯検知時間t)に基づいて行えることとなり、内容器3内のお湯の状態に関係なく正確な残湯量Lが得られることとなる。
ところで、本実施例においては、沸騰温度に近い所定温度として95℃を採用しているが、これに限定されるものではなく、90℃以上の温度であればよい。なお、95℃が沸騰温度に近い点で好ましい。また、補正値としては0.9が好ましいが、0.9近傍の値とすることもできる。
実施例
図5には、本願発明の実施例にかかる電気貯湯容器における残湯量演算制御のフローチャートが示されている。その他の構成は、参考例1と同様なので説明を省略する。
本実施例のマイコン42は、電気貯湯容器が一般的に保有する沸騰加熱制御手段および保温制御手段としての機能と、電動ポンプ6の駆動開始時点から流量センサー31からの到達信号出力時点までの揚湯検知時間tに基づいて内容器3内の残湯量Lを演算する残湯量演算手段としての機能と、沸騰後1回目の給湯時に得られる揚湯検知時間tであって沸騰後所定時間(例えば、3分)が経過する前の給湯時において検知されたものである場合には前記揚湯検知時間tに所定の補正値(例えば、0.9)を乗じた値を残湯量演算手段による演算データとして取り込み、沸騰後1回目の給湯時に得られる前記揚湯検知時間tであって沸騰後所定時間(例えば、3分)が経過した後の給湯時において検知されたものである場合における前記揚湯検知時間tおよび2回目以後の給湯時に得られる前記揚湯検知時間tをそのまま前記残湯量演算手段による演算データとして取り込む手段としての機能とを有している。
次に、上記構成の電気貯湯容器における残湯量演算制御について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップS1において沸騰が終了したことが確認されると、ステップS2においては沸騰終了時点からの経過時間を計数するタイマがカウント開始され、ステップS3においてロック解除スイッチ48がON操作され、ステップS4において給湯スイッチ43がON操作される。この給湯スイッチ43のON操作と同時にステップS5において前記タイマのカウントが終了され、沸騰終了後からの経過時間tfがマイコン42に入力される。
ステップS4において給湯スイッチ42がON操作されると、電動ポンプ6が駆動開始されて内容器3内のお湯が注出通路5を介して注出される。すると、注出通路5における湯量検知管5cに至ったお湯が流量センサー31に到達した時点で、ステップS6において到達信号であるパルス信号がマイコン42に入力されることとなる。ステップS7において給湯スイッチ43のON操作時点から前記パルス信号入力時点までの時間(即ち、揚湯検知時間t)が検出される。
ステップS8においてはステップS7において検出された揚湯検知時間tが沸騰後1回目の給湯時に得られたものであるか否かの判定がなされ、ここで、肯定判定された場合(即ち、沸騰後1回目の検知時間であった場合)には、ステップS9において沸騰終了後からの経過時間tfと予め設定された所定時間(例えば、3分)との比較がなされる。ここで、tf<3分と判定された場合には、ステップS10に進み、揚湯検知時間tに補正値である0.9を乗じて得られた補正揚湯検知時間Aが演算され、ステップS11においてこの補正揚湯検知時間Aに基づいて残湯量Lが確定される。この残湯量Lの確定は、実施例2におけると同様にして行われる。
図6には、容量が「大」=A500、「中」=A400および「小」=A300である電気貯湯容器に対応する揚湯検知時間t(msec)と残湯量L(ml)との関係が示されている。例えば、t=250msecであったとすると、A=225とされ、「大」の容量を有する電気貯湯容器の場合には残湯量L=4158mlとなり、「中」の容量を有する電気貯湯容器の場合には残湯量L=2859mlとなり、「小」の容量を有する電気貯湯容器の場合には残湯量L=1797mlとなる。
一方、ステップS8において否定判定された場合(即ち、沸騰後2回目以後の検知時間であった場合)あるいはステップS9においてtf≧3分と判定された場合(即ち、沸騰後1回目の検知時間であって沸騰終了後からの経過時間tfが3分以上であった場合)には、ステップS12に進み、揚湯検知時間tに補正値を乗ずることなく(即ち、A=tとし)、ステップS11において残湯量Lが確定される。この残湯量Lの確定は、前述した参考例1の場合と同様である。
上記したように、本実施例においては、沸騰後1回目の給湯時に得られた検知データである揚湯検知時間tであっても沸騰後所定時間(例えば、3分)が経過する前の給湯時において検知されたものである場合には前記揚湯検知時間tに所定の補正値(例えば、0.9)を乗じた値を前記残湯量演算手段による演算データとして取り込み、沸騰後1回目の給湯時に得られる前記揚湯検知時間tであって沸騰後所定時間(例えば、3分)が経過した後の給湯時において検知されたものである場合における前記揚湯検知時間tおよび2回目以後の給湯時に得られる前記揚湯検知時間tをそのまま前記残湯量演算手段による演算データとして取り込むように構成しているので、残湯量演算が、沸騰後所定時間(例えば、3分)が経過する前の給湯時において検知された検知データである揚湯検知時間tを補正した値に基づいて行え、沸騰後所定時間が経過した後の給湯時において検知されたものである場合あるいは安定した給湯状態が得られる2回目以後の場合には実際の検知データ(即ち、揚湯検知時間t)に基づいて行えることとなり、内容器3内のお湯の状態に関係なく正確な残湯量Lが得られることとなる。
ところで、本実施例においては、沸騰後の所定時間として3分を採用しているが、これに限定されるものではなく、沸騰後保温温度まで湯温が低下するに要する時間以内であればよい。なお、3分とするのが沸騰後における温度低下を小さく抑えられる点で好ましい。また、補正値としては0.9が好ましいが、0.9近傍の値とすることもできる。
上記各実施例においては、電動ポンプ6の駆動開始時点から流量センサー31からの到達信号出力時点までの揚湯検知時間tに基づいて内容器3内の残湯量Lを演算するようにしているが、湯沸かし中の温度勾配により残湯量Lを判定することもできる。その場合、湯沸かし開始時の湯温が所定温度以上である場合(例えば、保温制御中における再沸騰時)には、検知データである温度勾配を湯量データとして反映させない方が望ましい。
また、この場合、温度勾配データの入力回数が所定回数以下であれば、検知データを湯量データとして反映させない方が望ましい。
さらに、保温時のON/OFF回数や、ハンチング時間により湯温を判定することもできるが、この場合、湯沸かし直後の保温温度に至るまでのデータは湯量データとして反映させない。
本願発明の参考例1にかかる電気貯湯容器の縦断面図である。 本願発明の参考例1にかかる電気貯湯容器における電気的要素の結線図である。 本願発明の参考例1にかかる電気貯湯容器における残湯量演算制御の内容を示すフローチャートである。 本願発明の実施例にかかる電気貯湯容器における残湯量演算制御の内容を示すフローチャートである。 本願発明の実施例にかかる電気貯湯容器における残湯量演算制御の内容を示すフローチャートである。 給湯時における揚湯検知時間と残湯量判定値との関係を示す特性図である。
符号の説明
1 容器本体
2 蓋体
3 内容器
4 加熱手段(電気ヒータ)
5 注出通路
6 ポンプ装置(電動ポンプ)
15 温度検出手段(温度センサー)
31 流量検出手段(流量センサー)
42 マイコン
43 給湯スイッチ

Claims (2)

  1. 開閉自在な蓋体を有する容器本体と、該容器本体内に配設された内容器と、該内容器内に収容された水を加熱する加熱手段と、前記内容器の温度を検出する温度検出手段と、前記内容器内のお湯を外部へ注出するための注出通路と、該注出通路を介してお湯を送り出すポンプ装置と、前記注出通路における満水位置より上方に設けられ、前記ポンプ装置の駆動によりお湯が到達した時点で到達信号をを出力する流量検出手段と、前記ポンプ装置の駆動開始時点から前記流量検出手段からの到達信号出力時点までの揚湯検知時間に基づいて前記内容器内の残湯量を演算する残湯量演算手段とを備えた電気貯湯容器であって、沸騰後1回目の給湯時に得られる前記揚湯検知時間であって給湯時の湯温が沸騰温度に近い所定温度以上となっている場合には前記揚湯検知時間に所定の補正値を乗じた値を前記残湯量演算手段による演算データとして取り込み、沸騰後1回目の給湯時に得られる前記揚湯検知時間であって給湯時の湯温が沸騰温度に近い所定温度未満となっている場合における前記揚湯検知時間および2回目以後の給湯時に得られる前記揚湯検知時間をそのまま前記残湯量演算手段による演算データとして取り込むように構成したことを特徴とする電気貯湯容器。
  2. 開閉自在な蓋体を有する容器本体と、該容器本体内に配設された内容器と、該内容器内に収容された水を加熱する加熱手段と、前記内容器の温度を検出する温度検出手段と、前記内容器内のお湯を外部へ注出するための注出通路と、該注出通路を介してお湯を送り出すポンプ装置と、前記注出通路における満水位置より上方に設けられ、前記ポンプ装置の駆動によりお湯が到達した時点で到達信号をを出力する流量検出手段と、前記ポンプ装置の駆動開始時点から前記流量検出手段からの到達信号出力時点までの揚湯検知時間に基づいて前記内容器内の残湯量を演算する残湯量演算手段とを備えた電気貯湯容器であって、沸騰後1回目の給湯時に得られる前記揚湯検知時間であって沸騰後所定時間が経過する前の給湯時において検知されたものである場合には前記揚湯検知時間に所定の補正値を乗じた値を前記残湯量演算手段による演算データとして取り込み、沸騰後1回目の給湯時に得られる前記揚湯検知時間であって沸騰後所定時間が経過した後の給湯時において検知されたものである場合における前記揚湯検知時間および2回目以後の給湯時に得られる前記揚湯検知時間をそのまま前記残湯量演算手段による演算データとして取り込むように構成したことを特徴とする電気貯湯容器。
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