JP2003164377A - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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JP2003164377A
JP2003164377A JP2001369510A JP2001369510A JP2003164377A JP 2003164377 A JP2003164377 A JP 2003164377A JP 2001369510 A JP2001369510 A JP 2001369510A JP 2001369510 A JP2001369510 A JP 2001369510A JP 2003164377 A JP2003164377 A JP 2003164377A
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heating
inner container
empty
temperature
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JP2001369510A
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English (en)
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Yoshihito Tsujinaga
義仁 辻永
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Original Assignee
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湯沸かし中にも空焚き検知を行うことができ
るようにする。 【解決手段】 湯沸かし中において内容器の温度(即
ち、湯温)が所定温度上昇する毎に空焚き検知が行わ
れ、空焚き状態が検知されたときには、加熱手段(沸騰
用ヒータ4A)への通電が強制停止されて、湯沸かし動
作が中止されるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電気貯湯容器に
関し、さらに詳しくは湯沸かし中にも空焚き検知を行う
ことができるようにした電気貯湯容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、湯沸かし用の内容器と、該内
容器を加熱する加熱手段と、前記内容器の温度を検知す
る温度検知手段と、前記内容器内のお湯を外部へ給湯す
る給湯通路とを備えて構成された電気貯湯容器はよく知
られている。
【0003】上記構成の電気貯湯容器においては、内容
器内のお湯が少なくなった状態で湯沸かしを続けている
と、空焚き状態となり、内容器が過熱状態となるという
不具合が発生するおそれがある。
【0004】そこで、湯沸かし初期に、内容器内の湯量
を検知する方法等により空焚き検知を行い、空焚きが検
知された場合には、湯沸かしを中止するという制御を行
うようにした技術が開発されている。
【0005】ところが、上記構成の電気貯湯容器は、通
常使用では湯沸かし中にも給湯通路を介しての給湯が可
能となっているため、内容器内のお湯がなくなるまで給
湯される可能性があり、湯沸かし初期に空焚き検知を行
うだけでは、湯沸かし中に給湯が行われた場合に対応で
きないという不具合がある。
【0006】上記不具合に対処するために、湯沸かし中
に給湯動作が行われた場合には、空焚きの有無に関係な
く、湯沸かしを中止するようにした公知技術がある(例
えば、特許第3148915号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記公知例の場合、湯
沸かし中に給湯動作が行われた場合には、空焚きの有無
に関係なく、湯沸かしを中止するようにしているが、給
湯動作が行われたとしても必ずしも空焚き状態となって
いるとは限らないし、その後沸騰に至るまでの間空焚き
検知が可能である。
【0008】従って、上記公知例におけるように、給湯
動作時には湯沸かしを中止するようにした場合、空焚き
は防止できるものの、実使用上においてユーザに違和感
を与えるという不具合が生ずる。
【0009】また、内容器の温度が、異常加熱温度以上
に上昇した時に異常加熱と判定して加熱手段への通電を
停止するようにした技術も開発されているが、当該技術
では、空焚き防止には対応できない。
【0010】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、湯沸かし中にも空焚き検知を行うことができるよ
うにすることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、湯沸かし用の内容
器と、該内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器の温
度を検知する温度検知手段と、前記内容器内のお湯を外
部へ給湯する給湯通路とを備え、前記内容器の温度が異
常加熱温度以上に上昇した時に異常加熱と判定して前記
加熱手段への通電を停止するように構成した電気貯湯容
器において、湯沸かし中に空焚き検知を内容器の温度が
所定温度上昇する毎に行う空焚き検知手段と、該空焚き
検知手段により空焚き状態が検知されたときには前記加
熱手段への通電を強制停止する強制通電停止手段とを付
設している。
【0012】上記のように構成したことにより、湯沸か
し中において内容器の温度(即ち、湯温)が所定温度上
昇する毎に空焚き検知が行われ、空焚き状態が検知され
たときには、加熱手段への通電が強制停止され、湯沸か
し動作が中止される。なお、空焚き検知されなかった場
合には、湯沸かし動作は継続される。
【0013】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電気貯湯容器において、前記空焚き検知手段によ
る空焚き検知を、保温中の再沸騰中にも行うようにした
場合、保温中の再沸騰中ににおいて湯温(具体的には、
内容器の温度)が所定温度上昇する毎に空焚き検知が行
われ、空焚き状態が検知されたときには、加熱手段への
通電が強制停止され、湯沸かし動作が中止される。な
お、空焚き検知されなかった場合には、湯沸かし動作は
継続される。
【0014】請求項3の発明におけるように、請求項1
および2のいずれか一項記載の電気貯湯容器において、
湯沸かし中に前記給湯通路を介しての給湯動作が行われ
た場合には、前記空焚き検知手段による空焚き検知を、
給湯動作中あるいは給湯動作後にも行うようにした場
合、給湯動作により内容器内のお湯の残量が少なくなっ
て空焚き状態となると、空焚き検知が行われ、空焚き状
態が検知されたときには、加熱手段への通電が強制停止
され、湯沸かし動作が中止される。なお、空焚き検知さ
れなかった場合には、湯沸かし動作は継続される。
【0015】請求項4の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、湯沸かし用の内容器と、該内容器を
加熱する加熱手段と、前記内容器の温度を検知する温度
検知手段と、電動ポンプを具備し、前記内容器内のお湯
を外部へ給湯する給湯通路とを備えた電気貯湯容器にお
いて、湯沸かし中における前記電動ポンプの駆動時間が
該電動ポンプにより前記内容器の満量を給湯するに十分
な駆動時間以上となった場合に空焚きと検知する空焚き
検知手段と、該空焚き検知手段により空焚き状態が検知
されたときには前記加熱手段への通電を停止する強制通
電停止手段とを付設している。
【0016】上記のように構成したことにより、湯沸か
し中における電動ポンプの駆動時間が該電動ポンプによ
り内容器の満量を給湯するに十分な駆動時間以上となっ
た場合には、空焚きと検知して加熱手段への通電が強制
停止され、湯沸かし動作が中止される。なお、電動ポン
プの駆動時間が該電動ポンプにより内容器の満量を給湯
するに十分な駆動時間未満の場合(換言すれば、空焚き
検知されなかった場合)には、湯沸かし動作は継続され
る。
【0017】請求項5の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、湯沸かし用の内容器と、該内容器を
加熱する加熱手段と、前記内容器の温度を検知する温度
検知手段と、電動ポンプを具備し、前記内容器内のお湯
を外部へ給湯する給湯通路と、該電動ポンプによる給湯
量を測定する給湯量測定手段と、前記内容器内の湯量を
測定する湯量測定手段とを備えた電気貯湯容器におい
て、湯沸かし中に給湯動作が行われた場合には、前記湯
量測定手段により測定された給湯前の湯量から前記給湯
量測定手段により測定された給湯量を差し引いた残湯量
が要給水湯量以下となった場合に空焚きと検知する空焚
き検知手段と、該空焚き検知手段により空焚き状態が検
知されたときには前記加熱手段への通電を強制停止する
強制通電停止手段とを付設している。
【0018】上記のように構成したことにより、湯沸か
し中に給湯動作が行われた場合には、給湯前の湯量から
給湯量を差し引いた残湯量が要給水湯量以下となった場
合には、空焚きと検知して加熱手段への通電が強制停止
され、湯沸かし動作が中止される。なお、残湯量が要給
水湯量より多い場合(換言すれば、空焚き検知されなか
った場合)には、湯沸かし動作は継続される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0020】まず、図1ないし図3を参照して、本願発
明の実施の形態にかかる電気貯湯容器の構成について説
明する。
【0021】この電気貯湯容器は、図1および図2に示
すように、湯沸かし用の内容器3を備えた容器本体1
と、該容器本体1の上部開口を開閉する蓋体2と、前記
内容器3の底部を加熱する加熱手段である電気ヒータ4
と、前記内容器3内のお湯を外部へ給湯するための給湯
通路5と、該給湯通路5の途中に設けられたポンプ装置
である電動ポンプ6とを備えて構成されている。
【0022】前記容器本体1は、外側面を構成する合成
樹脂製の外ケース7と、内周面を構成する前記内容器3
と、前記外ケース7の上部と内容器3の上部とを結合す
る合成樹脂製の環状の肩部材8と、底面を構成する合成
樹脂製の底板9とからなっている。
【0023】前記内容器3は、ステンレス製の有底円筒
形状の内筒10とステンレス製の略円筒形状の外筒11
との間に真空空間12を形成してなる真空二重容器から
なっており、その底部には、前記内筒10の底部のみか
らなる非真空部3aが形成されている。該非真空部3a
の下面には、前記電気ヒータ4(例えば、雲母板に発熱
体を保持させてなるマイカヒータ)が取り付けられてい
る。符号13は内容器3の温度(換言すれば、湯温T)
を検出する温度検出手段として作用する温度センサーで
ある。
【0024】前記蓋体2は、合成樹脂製の上板14と該
上板14に対して外周縁が嵌め合いにより結合された合
成樹脂製の下板15とからなっており、前記肩部材8の
後部に設けられたヒンジ受け16に対してヒンジピン1
7を介して開閉且つ着脱自在に支持されている。
【0025】また、この蓋体2には、電源が接続されて
いない状態でも給湯通路5を介しての給湯が可能なよう
に、手動操作により駆動されるエアーポンプ18が配設
されている。該エアーポンプ18は、前記蓋体2の略中
央部に形成された円筒形状の凹部19内に配設されたベ
ーローズタイプのものとされており、押圧板20を介し
ての押圧操作により加圧空気が内容器3内に吹き込ま
れ、該加圧空気の圧力により内容器3内のお湯が給湯通
路5を介して外部へ押し出されることとなっている。符
号21は蒸気排出通路、22は蒸気排出通路21の途中
に配設された転倒止水弁である。
【0026】前記蓋体2における下板15には、金属製
のカバー部材23が固定されており、該カバー部材23
の外周縁には、蓋体2の閉蓋時において前記内容器3の
給水口3bに圧接されるシールパッキン24が設けられ
ている。
【0027】前記給湯通路5の途中であって前記内容器
3の下方位置には、前記電動ポンプ6が配設されてい
る。また、前記給湯通路5の途中であって満水位表示部
25より上方位置には、転倒時止水弁26および前傾時
止水弁27が設けられている。
【0028】図1において、符号28は蓋体2を容器本
体1に対して閉止状態に保持するためのロック機構、2
9は後述する各種スイッチ類を備えた操作パネル部、3
0はスイッチ基板である。
【0029】前記操作パネル部29には、図2に示すよ
うに、給湯スイッチ31、ロック解除スイッチ32、再
沸騰スイッチ33、保温選択スイッチ34、定量給湯時
の湯量設定等を行う選択スイッチ35、液晶表示装置3
6、再沸騰表示灯37、保温表示灯38が設けられてい
る。前記液晶表示装置36には、温度、沸騰残時間およ
び湯量が交互に7セグメント表示されるとともに、設定
保温温度(98℃、90℃、まほうびん)を表示する三
角形形状の表示灯39〜42が設けられている。
【0030】図3は、この電気貯湯容器における電気的
要素の結線状態を示すブロック図である。なお、既に説
明した電気的要素については同一の符号を付して説明を
省略する。
【0031】マイクロコンピュータユニット(以下、マ
イコンと略称する)43においては、各種スイッチ類3
1〜35、発振回路44、リセット回路45および温度
センサー13からの信号が入力され、各種演算処理が行
われ、制御信号が再沸騰表示灯37、保温表示灯38、
液晶表示装置36、ブザー46、トライアック駆動回路
47、リレー駆動回路48、IRG回路49、安定化電
源回路50、ポンプ駆動回路51およびトライアック5
2に出力されることとなっている。符号53はタブ付き
リレー、54は商用交流電源、55は温度ヒューズであ
る。なお、電気ヒータ4は、沸騰用ヒータ4Aと保温用
ヒータ4Bとからなっており、沸騰用ヒータ4Aはタブ
付きリレー53により通電制御され、保温用ヒータ4B
はトライアック52により通電制御されることとなって
いる。
【0032】第1の実施の形態 図4には、本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における空焚き防止のための沸騰制御の内容を示
すフローチャートが示されている。
【0033】この場合、前記マイコン43は、内容器の
温度が異常加熱温度以上に上昇した時に異常加熱と判定
して電気ヒータ4(具体的には、沸騰用ヒータ4A)へ
の通電を停止する手段としての機能と、湯沸かし中に空
焚き検知を内容器3の温度が所定温度(例えば、5℃)
上昇する毎に行う空焚き検知手段としての機能と、該空
焚き検知手段により空焚き状態が検知されたときには前
記沸騰用ヒータ4Aへの通電を強制停止する強制通電停
止手段としての機能とを有している。
【0034】ついで、上記構成の電気貯湯容器における
空焚き防止のための沸騰制御について、図4に示すフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0035】ステップS1において沸騰用ヒータ4Aに
よる湯沸かしが行われている(即ち、沸騰中)と判定さ
れると、ステップS2において温度センサー13からの
温度情報(即ち、湯温T)がマイコン43に入力され
る。そして、ステップS3において湯温Tが閾値の下限
Tmin以上に上昇したと判定されると、ステップS4
においてタイマのカウントが開始され、ステップS5に
おいて湯温Tが閾値の上限Tmax以上に上昇したと判
定されると、ステップS6においてタイマのカウントが
停止される。即ち、湯温Tが閾値の下限Tminから上
限Tmaxまで上昇するに要する温度上昇時間tが求め
られる。
【0036】ついで、ステップS7において前記温度上
昇時間tと予め設定された設定値tsとが比較される。
ここで、設定値tsは、内容器3無いにお湯がなくなっ
て空焚き状態となっている場合において、前記した閾値
の下限Tminから上限Tmaxまで上昇してしまう時
間として設定される。ここで、t≦tsと判定される
と、空焚き状態となっていることを示しているので(換
言すれば、空焚き検知が行われたことを示しているの
で)、ステップS8において電気ヒータ4(具体的に
は、沸騰用ヒータ4A)への通電が強制停止され、ステ
ップS9においてブザー46の吹鳴により空焚き報知が
なされ、その後ステップS1へリターンする。
【0037】一方、ステップS7においてt>tsと判
定された場合には、空焚き検知が行われなかったことを
示しているので、ステップS10に進み、湯温Tと予め
設定された異常過熱温度Ts(例えば、120℃)との
比較がなされ、ここで、T≧Tsと判定された場合に
は、内容器3が異常過熱状態となつていることを示して
いるので、ステップS11において電気ヒータ4(具体
的には、沸騰用ヒータ4A)への通電が強制停止され、
ステップS12においてブザー46の吹鳴により異常報
知がなされ、その後制御は終了する。なお、ステップS
1、ステップS3、ステップS5およびステップS10
において否定判定された場合にも、ステップS1へリタ
ーンする。
【0038】上記したように、本実施の形態において
は、湯沸かし中において内容器3の温度(即ち、湯温
T)が所定温度(即ち、閾値の下限Tminから上限T
maxまで)上昇する毎に空焚き検知が行われ、空焚き
状態が検知されたときには、電気ヒータ4(具体的に
は、沸騰用ヒータ4A)への通電が強制停止され、湯沸
かし動作が中止されると同時に、空焚き報知がなされ
る。なお、空焚き検知されなかった場合には、湯沸かし
動作は継続され、異常過熱時には沸騰用ヒータ4Aへの
通電が強制停止されると同時に、異常報知がなされる。
【0039】上記実施の形態における空焚き検知は、水
からの湯沸かしのみならず、保温中の再沸騰時にも行わ
れることは勿論、給湯通路5を介しての給湯動作中ある
いは給湯動作後において行ってもよい。
【0040】第2の実施の形態 図5には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における空焚き防止のための沸騰制御の内容を示
すフローチャートが示されている。
【0041】この場合、マイコン43は、湯沸かし中に
おける電動ポンプ6の駆動時間が該電動ポンプ6により
内容器3の満量を給湯するに十分な駆動時間tps以上
となった場合に空焚きと検知する空焚き検知手段として
の機能と、該空焚き検知手段により空焚き状態が検知さ
れたときには電気ヒータ4(具体的には、沸騰用ヒータ
4A)への通電を強制停止する強制通電停止手段として
の機能とを有している。
【0042】ついで、上記構成の電気貯湯容器における
空焚き防止のための沸騰制御について、図5に示すフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0043】ステップS1において沸騰用ヒータ4Aに
よる湯沸かしが行われている(即ち、沸騰中)と判定さ
れ、ステップS2において給湯スイッチ31がON操作
されたと判定されると、ステップS3において電動ポン
プ6の駆動が開始され、ステップS4においてタイマの
カウントが開始される。該タイマは、電動ポンプ6によ
り内容器3の満量を給湯するに十分な駆動時間tpsを
時限としている。
【0044】ついで、ステップS5においてタイマがカ
ウントアップした(即ち、タイマが予め設定された時間
を越えた)と判定されると、電動ポンプ6により内容器
3の満量を給湯するに十分な駆動時間tps以上電動ポ
ンプ6が駆動したことを示しているので、内容器3内が
空になっていると判断し、ステップS6において電気ヒ
ータ4(具体的には、沸騰用ヒータ4A)への通電が強
制停止され、ステップS7においてブザー46の吹鳴に
より空焚き報知がなされ、ステップS8において電動ポ
ンプ6の駆動が停止される。一方、ステップS5におい
て否定判定された場合には、ステップS9に進み、内容
器3に給水がなされたか否かの判定(即ち、給水検知)
がなされ、ここで、肯定判定された場合には、内容器3
内が増量されているので、ステップS10においてタイ
マがリセットされ、その後ステップS1へリターンす
る。
【0045】なお、ステップS2およびステップS8に
おいて否定判定された場合にも、ステップS1へリター
ンする。
【0046】上記したように、本実施の形態において
は、湯沸かし中における電動ポンプ6の駆動時間が該電
動ポンプ6により内容器3の満量を給湯するに十分な駆
動時間tps以上となった場合には、空焚きと検知して
電気ヒータ4(具体的には、沸騰用ヒータ4A)への通
電が強制停止され、湯沸かし動作が中止される。なお、
電動ポンプ6の駆動時間が該電動ポンプ6により内容器
3の満量を給湯するに十分な駆動時間tps未満の場合
(換言すれば、空焚き検知されなかった場合)には、湯
沸かし動作は継続される。
【0047】第3の実施の形態 図6には、本願発明の第3の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における電気的要素の結線図が示され、図7に
は、本願発明の第3の実施の形態にかかる電気貯湯容器
における空焚き防止のための沸騰制御の内容を示すフロ
ーチャートが示されている。
【0048】この場合、図6に示すように、内容器3内
の湯量W0を測定するための湯量測定手段として作用す
る水位センサー56と、電動ポンプ6による給湯量W1
を測定するための給湯量測定手段として作用する給湯量
センサー57とが付設されている。その他の構成は第1
の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0049】そして、本実施の形態におけるマイコン4
3は、湯沸かし中に給湯動作が行われた場合には、湯量
センサー56により測定された給湯前の湯量W0から給
湯量センサー57により測定された給湯量W1を差し引
いた残湯量Wiが要給水湯量Wmin以下となった場合
に空焚きと検知する空焚き検知手段としての機能と、該
空焚き検知手段により空焚き状態が検知されたときには
電気ヒータ4(具体的には、沸騰用ヒータ4A)への通
電を強制停止する強制通電停止手段としての機能とを有
している。
【0050】ついで、上記構成の電気貯湯容器における
空焚き防止のための沸騰制御について、図7に示すフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0051】ステップS1において水位センサー56に
より検知された湯量W0がマイコン43に入力され、ス
テップS2において湯量W0がマイコン43に記憶され
る。そして、ステップS3において湯沸かし中と判定さ
れると、ステップS4において給湯スイッチ31がON
操作されたか否かの判定がなされ、ここで、肯定判定さ
れると、ステップS5において電動ポンプ6が駆動開始
され、所望の給湯量W 1だけ給湯されると、ステップS
6において電動ポンプ6の駆動が停止され、ステップS
7において給湯量W1がマイコン43に入力される。つ
いで、ステップS8において内容器3内の残湯量Wi=
0−W1の演算がなされる。
【0052】そして、ステップS9において残湯量Wi
と要給水湯量Wminとの比較がなされ、ここで、Wi
≦Wminと判定されると(換言すれば、残湯量が要給
水湯量より少なくなっていると判定されると)、空焚き
と判定し、ステップS10において電気ヒータ4(具体
的には、沸騰用ヒータ4A)への通電が強制停止され、
ステップS11においてブザー46の吹鳴により空焚き
報知がなされ、その後ステップS1へリターンする。
【0053】なお、ステップS3およびステップS9に
おいて否定判定された場合にも、ステップS1へリター
ンする。
【0054】上記したように、本実施の形態において
は、湯沸かし中に給湯動作が行われた場合には、給湯前
の湯量W0から給湯量W1を差し引いた残湯量Wiが要給
水湯量Wmin以下となった場合には、空焚きと検知し
て電気ヒータ4(具体的には、沸騰用ヒータ4A)への
通電が強制停止され、湯沸かし動作が中止される。な
お、残湯量Wiが要給水湯量Wminより多い場合(換
言すれば、空焚き検知されなかった場合)には、湯沸か
し動作は継続される。
【0055】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、湯沸かし用の
内容器と、該内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器
の温度を検知する温度検知手段と、前記内容器内のお湯
を外部へ給湯する給湯通路とを備え、前記内容器の温度
が異常加熱温度以上に上昇した時に異常加熱と判定して
前記加熱手段への通電を停止するように構成した電気貯
湯容器において、湯沸かし中に空焚き検知を内容器の温
度が所定温度上昇する毎に行う空焚き検知手段と、該空
焚き検知手段により空焚き状態が検知されたときには前
記加熱手段への通電を強制停止する強制通電停止手段と
を付設して、湯沸かし中において内容器の温度(即ち、
湯温)が所定温度上昇する毎に空焚き検知が行われ、空
焚き状態が検知されたときには、加熱手段への通電が強
制停止されるようにしたので、湯沸かし動作が中止さ
れ、空焚きによる故障発生を未然に防止することができ
るという効果がある。また、空焚き検知されなかった場
合には、湯沸かし動作は継続されるようになっているた
め、ユーザにとって使い勝手がよくなるという効果もあ
る。
【0056】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電気貯湯容器において、前記空焚き検知手段によ
る空焚き検知を、保温中の再沸騰中にも行うようにした
場合、保温中の再沸騰中ににおいて湯温(具体的には、
内容器の温度)が所定温度上昇する毎に空焚き検知が行
われ、空焚き状態が検知されたときには、加熱手段への
通電が強制停止され、湯沸かし動作が中止される。な
お、空焚き検知されなかった場合には、湯沸かし動作は
継続される。
【0057】請求項3の発明におけるように、請求項1
および2のいずれか一項記載の電気貯湯容器において、
湯沸かし中に前記給湯通路を介しての給湯動作が行われ
た場合には、前記空焚き検知手段による空焚き検知を、
給湯動作中あるいは給湯動作後にも行うようにした場
合、給湯動作により内容器内のお湯の残量が少なくなっ
て空焚き状態となると、空焚き検知が行われ、空焚き状
態が検知されたときには、加熱手段への通電が強制停止
され、湯沸かし動作が中止される。なお、空焚き検知さ
れなかった場合には、湯沸かし動作は継続される。
【0058】請求項4の発明によれば、湯沸かし用の内
容器と、該内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器の
温度を検知する温度検知手段と、電動ポンプを具備し、
前記内容器内のお湯を外部へ給湯する給湯通路とを備え
た電気貯湯容器において、湯沸かし中における前記電動
ポンプの駆動時間が該電動ポンプにより前記内容器の満
量を給湯するに十分な駆動時間以上となった場合に空焚
きと検知する空焚き検知手段と、該空焚き検知手段によ
り空焚き状態が検知されたときには前記加熱手段への通
電を停止する強制通電停止手段とを付設して、湯沸かし
中における電動ポンプの駆動時間が該電動ポンプにより
内容器の満量を給湯するに十分な駆動時間以上となった
場合には、空焚きと検知して加熱手段への通電が強制停
止されるようにしたので、湯沸かし動作が中止され、空
焚きによる故障発生を未然に防止することができるとい
う効果がある。また、電動ポンプの駆動時間が該電動ポ
ンプにより内容器の満量を給湯するに十分な駆動時間未
満の場合(換言すれば、空焚き検知されなかった場合)
には、湯沸かし動作は継続されるようになっているた
め、ユーザにとって使い勝手がよくなるという効果もあ
る。
【0059】請求項5の発明によれば、湯沸かし用の内
容器と、該内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器の
温度を検知する温度検知手段と、電動ポンプを具備し、
前記内容器内のお湯を外部へ給湯する給湯通路と、該電
動ポンプによる給湯量を測定する給湯量測定手段と、前
記内容器内の湯量を測定する湯量測定手段とを備えた電
気貯湯容器において、湯沸かし中に給湯動作が行われた
場合には、前記湯量測定手段により測定された給湯前の
湯量から前記給湯量測定手段により測定された給湯量を
差し引いた残湯量が要給水湯量以下となった場合に空焚
きと検知する空焚き検知手段と、該空焚き検知手段によ
り空焚き状態が検知されたときには前記加熱手段への通
電を強制停止する強制通電停止手段とを付設して、湯沸
かし中に給湯動作が行われた場合には、給湯前の湯量か
ら給湯量を差し引いた残湯量が要給水湯量以下となった
場合には、空焚きと検知して加熱手段への通電が強制停
止されるようにしたので、湯沸かし動作が中止され、空
焚きによる故障発生を未然に防止することができるとい
う効果がある。また、残湯量が要給水湯量より多い場合
(換言すれば、空焚き検知されなかった場合)には、湯
沸かし動作は継続されるようになっているため、ユーザ
にとって使い勝手がよくなるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1、第2および第3の実施の形態
にかかる電気貯湯容器の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1、第2および第3の実施の形態
にかかるであるにおける操作パネル部の拡大平面図であ
る。
【図3】本願発明の第1および第2の実施の形態にかか
る電気貯湯容器における電気的要素の結線図である。
【図4】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における空焚き防止のための沸騰制御の内容を示す
フローチャートである。
【図5】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における空焚き防止のための沸騰制御の内容を示す
フローチャートである。
【図6】本願発明の第3の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における電気的要素の結線図である。
【図7】本願発明の第3の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における空焚き防止のための沸騰制御の内容を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
3は内容器、4は加熱手段(電気ヒータ)、4Aは沸騰
用ヒータ、5は給湯通路、6は電動ポンプ、13は温度
検出手段(温度センサー)、29は操作パネル部、36
は液晶表示装置、43はマイコン、56は湯量測定手段
(水位センサー)、57は給湯量測定手段(給湯量セン
サー)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯沸かし用の内容器と、該内容器を加熱
    する加熱手段と、前記内容器の温度を検知する温度検知
    手段と、前記内容器内のお湯を外部へ給湯する給湯通路
    とを備え、前記内容器の温度が異常加熱温度以上に上昇
    した時に異常加熱と判定して前記加熱手段への通電を停
    止するように構成した電気貯湯容器であって、湯沸かし
    中に空焚き検知を内容器の温度が所定温度上昇する毎に
    行う空焚き検知手段と、該空焚き検知手段により空焚き
    状態が検知されたときには前記加熱手段への通電を停止
    する強制通電停止手段とを付設したことを特徴とする電
    気貯湯容器。
  2. 【請求項2】 前記空焚き検知手段による空焚き検知
    を、保温中の再沸騰中にも行うようにしたことを特徴と
    する前記請求項1記載の電気貯湯容器。
  3. 【請求項3】 湯沸かし中に前記給湯通路を介しての給
    湯動作が行われた場合には、前記空焚き検知手段による
    空焚き検知を、給湯動作中あるいは給湯動作後にも行う
    ようにしたことを特徴とする前記請求項1および2のい
    ずれか一項記載の電気貯湯容器。
  4. 【請求項4】 湯沸かし用の内容器と、該内容器を加熱
    する加熱手段と、前記内容器の温度を検知する温度検知
    手段と、電動ポンプを具備し、前記内容器内のお湯を外
    部へ給湯する給湯通路とを備えた電気貯湯容器であっ
    て、湯沸かし中における前記電動ポンプの駆動時間が該
    電動ポンプにより前記内容器の満量を給湯するに十分な
    駆動時間以上となった場合に空焚きと検知する空焚き検
    知手段と、該空焚き検知手段により空焚き状態が検知さ
    れたときには前記加熱手段への通電を強制停止する強制
    通電停止手段とを付設したことを特徴とする電気貯湯容
    器。
  5. 【請求項5】 湯沸かし用の内容器と、該内容器を加熱
    する加熱手段と、前記内容器の温度を検知する温度検知
    手段と、電動ポンプを具備し、前記内容器内のお湯を外
    部へ給湯する給湯通路と、該電動ポンプによる給湯量を
    測定する給湯量測定手段と、前記内容器内の湯量を測定
    する湯量測定手段とを備えた電気貯湯容器であって、湯
    沸かし中に給湯動作が行われた場合には、前記湯量測定
    手段により測定された給湯前の湯量から前記給湯量測定
    手段により測定された給湯量を差し引いた残湯量が要給
    水湯量以下となった場合に空焚きと検知する空焚き検知
    手段と、該空焚き検知手段により空焚き状態が検知され
    たときには前記加熱手段への通電を強制停止する強制通
    電停止手段とを付設したことを特徴とする電気貯湯容
    器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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