JP3813429B2 - 固定クリップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車のドアトリムの如き取付部材を、所定のパネルに固定するために使用される固定クリップの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種固定クリップとして、実開平6−22610号公報に示すものが存する。
該従来の固定クリップは、具体的には図示しないが、グロメットとピンとシールキャップの3部品から成り、第一のグロメットは、筒状本体の上端縁にフランジを形成すると共に、筒状本体の下部側に拡開可能な複数の脚片をスリットを介して形成し、第二のピンは、グロメットの筒状本体内に押し込まれる棒状体を呈し、その外周面の上下方向に下から順に第一小径部・大径部・第二小径部を形成し、第三のシールキャップは、フランジと係止肩を有する筒形袋状を呈して、その内部にグロメットを収納できる構成となっている。
【0003】
そして、斯かる3部品から成る固定クリップを用いて、ドアトリムの如き取付部材をパネルに固定する場合には、予め、グロメットの内部にピンを押し込んで、ピンの第一小径部に各脚片の内面に突設された内向突起を係合した仮組み付け状態を得て、まず、パネル側に穿設されている取付孔にシールキャップをそのフランジと係止肩を介して装着した後、今度は、当該シールキャップの口部と取付部材側に穿設されている取付孔とを一致させながら、上記ピンを仮組み付けしているグロメットを取付部材の取付孔からシールキャップの内部に収納して、最後に、ピンをグロメットの内部に完全に押し込むと、当該ピンの大径部にグロメットの各脚片の内向突起が係合して、各脚片がシールキャップの内部において外方に拡開するので、これにより、取付部材がパネル側に固定されることとなる。
【0004】
又、この取付部材をパネルから取り外す必要が生じたような場合には、ピンを更にグロメットの内部に押し込むと、今度は、グロメットの各脚片の内向突起が大径部から外れてその上にある第二小径部に係合して、各脚片の外方への拡開を解除するので、後は、この状態のまま、グロメットのフランジを摘まんで、取付部材の取付孔からピンと一緒に引き抜けば、これにより、取付部材をパネルから取り外すことが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、従来の固定クリップの下では、シールキャップの存在によって、その固定個所での水密性を十分に確保しながら、取付部材をパネル側に固定できる利点を有するが、反面、取付部材をパネルから取り外す場合には、例え、グロメットの各脚片の拡開が解除されていると雖も、グロメットのフランジは取付部材面に密着しているので、これを摘まんで、ピンと一緒に取付部材の取付孔から引き抜くことは容易ではなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、斯かる従来の固定クリップが抱える課題を有効に解決するために開発されたもので、請求項1記載の発明は、取付部材を取付孔が穿設されたパネルに固定する固定クリップであって、上記パネルの取付孔の孔縁に係止する拡開可能な複数の脚片を有するフランジ付のグロメットと、該グロメットの内部に押し込まれてその各脚片を拡開する大径部と各脚片の拡開を解除する小径部と該大径部と該小径部の間に連なるテーパー段部を有するピンと、弾性材料で成形されて上記グロメットを内部に収納する袋状のキャップとから成り、グロメットの各脚片がピンの小径部に係合して上記テーパー段部が各脚片の下側にある時には、ピンの先端部が上記キャップの底部に弾接して、ピンが抜け方向への反力を受けると、上記テーパー段部が各脚片の下端に当接して、ピンをグロメットと一緒に押し上げる構成を採用した。
【0007】
請求項2記載の発明は、取付部材を取付孔が穿設されたパネルに固定する固定クリップであって、上記パネルの取付孔の孔縁に係止する拡開可能な複数の脚片を有するフランジ付のグロメットと、該グロメットの内部に押し込まれてその各脚片を拡開する大径部と各脚片の拡開を解除する小径部と該大径部と該小径部の間に連なるテーパー段部を有するピンと、該ピンの先端部に押上プレートを介して当接するリターンスプリングとから成り、グロメットの各脚片がピンの小径部に係合して上記テーパー段部が各脚片の下側にある時には、ピンの先端部が上記押上プレートに弾接して、ピンがリターンスプリングからの抜け方向への反力を受けると、上記テーパー段部が各脚片の下端に当接して、ピンをグロメットと一緒に押し上げる構成を採用した。
【0008】
請求項3記載の発明は、取付部材を取付孔が穿設されたパネルに固定する固定クリップであって、上記パネルの取付孔の孔縁に係止する拡開可能な複数の脚片を有するフランジ付のグロメットと、該グロメットの内部に押し込まれてその各脚片を拡開する大径部と各脚片の拡開を解除する小径部と該大径部と該小径部の間に連なるテーパー段部を有するピンと、該ピンの先端部に設けられる弾性体とから成り、グロメットの各脚片がピンの小径部に係合して上記テーパー段部が各脚片の下側にある時には、ピンの先端部がその弾性体を別の内部パネルに弾接して、ピンが抜け方向への反力を受けると、上記テーパー段部が各脚片の下端に当接して、ピンをグロメットと一緒に押し上げる構成を採用した。
【0010】
依って、請求項1記載の発明にあっては、ピンの押し込みに応じて、グロメットの各脚片がピンの小径部に係合して、各脚片の外方への拡開が解除された時には、ピンの先端部がキャップの底部に弾接して、抜け方向への反力を受ける関係で、この反力により、ピンがグロメットと一緒に上方に押し上げられて、グロメット側のフランジが取付部材面から浮き上がるので、後は、この浮き上がったフランジを指で摘まんで引き抜くだけで、取付部材をパネルから容易に取り外すことが可能となる。
【0011】
請求項2記載の発明にあっては、ピンの押し込みに応じて、グロメットの各脚片がピンの小径部に係合して、各脚片の外方への拡開が解除された時には、ピンの先端部が押上プレートに弾接して、リターンスプリングからの抜け方向への反力を受ける関係で、この反力により、ピンがグロメットと一緒に上方に押し上げられて、グロメット側のフランジが取付部材面から浮き上がるので、後は、この浮き上がったフランジを指で摘まんで引き抜くだけで、取付部材をパネルから容易に取り外すことが可能となる。
【0012】
請求項3記載の発明にあっては、ピンの押し込みに応じて、グロメットの各脚片がピンの小径部に係合して、各脚片の外方への拡開が解除された時には、ピンの先端部がその弾性体を別の内部パネルに変形しながら弾接して、抜け方向への反力を受ける関係で、この反力により、ピンがグロメットと一緒に上方に押し上げられて、グロメット側のフランジが取付部材面から浮き上がるので、後は、この浮き上がったフランジを指で摘まんで引き抜くだけで、取付部材をパネルから容易に取り外すことが可能となる。
【0014】
尚、特に、請求項2記載の発明の下で、袋状のキャップの底部を側部よりも厚肉となせば、ピンの先端部が底部に弾接しても容易に破れることはなく、逆に、側部は容易に伸びることが可能となるので、シールキャップとしての必要な剛性と柔軟性が得られることとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する各好適な実施の形態に基づいて詳述すれば、第一実施の形態に係る固定クリップも、ドアトリムの如き取付部材を取付孔が穿設されたパネルに固定するクリップとして開発されたもので、その部品点数は、図1に示す如く、従来と同様に、グロメット1とピン11とシールキャップ21の3部品から成る。
【0016】
そして、第一のグロメット1は、合成樹脂で一体成形されて、その筒状本体2の上端縁にフランジ3を形成すると共に、筒状本体2の下部側に拡開可能な複数の脚片4をスリット5を介して形成して、該各脚片4の先端内面に内向突起6を一体に突設し、第二のピン11は、同様に、合成樹脂で一体成形されて、グロメット1の筒状本体2内に押し込まれる棒状体を呈し、その外周面の上下方向に下から順に第一小径部12・大径部13・第二小径部14を形成し、第三の押し上げ手段たるシールキャップ21は、弾性に富んだ合成ゴム等で一体成形されて、フランジ22と係止肩23を有する筒形袋状を呈して、その内部にグロメット1を収納できる構成となっている。
【0017】
従って、グロメット1の筒状本体2内にピン11を押し込んで、各脚片4の内向突起6をピン11の第一小径部12に係合すると、グロメット1とピン11とが仮組み付けられ、更に、ピン11の頭部15を完全に押し込むと、今度は、各脚片4の内向突起6が大径部13に係合して、各脚片4を外方に拡開し、もう一段、ピン11の頭部15を筒状本体2内に押し込むと、各脚片4の内向突起6が第二小径部14に係合して、各脚片4の拡開を解除する訳であるが、第一実施の形態にあっては、斯かる状態において、ピン11の先端部16がシールキャップ21の底部24に弾接して、抜け方向への反力を受けるように設定してある。
【0018】
依って、この3部品から成る固定クリップを用いて、ドアトリムの如き取付部材P1をパネルP2に固定する場合には、まず、図2に示す如く、パネルP2側に穿設されている取付孔H2にシールキャップ21をそのフランジ22と係止肩23を介して装着した後、今度は、当該シールキャップ21の口部と取付部材P1側に穿設されている取付孔H1とを一致させながら、ピン11を予め仮組み付けしているグロメット1を取付部材P1の取付孔H1から上記シールキャップ21の内部に収納して、最後に、ピン11の頭部15をグロメット1の筒状本体2の内部に完全に押し込むと、図3に示す如く、当該ピン11の大径部13にグロメット1の各脚片4の内向突起6が係合して、各脚片4がシールキャップ21の内部において外方に拡開するので、これにより、取付部材P1がパネルP2側に固定されることとなる。
【0019】
又、この取付部材P1をパネルP2から取り外す必要が生じたような場合には、ピン11の頭部15を更にグロメット1の筒状本体2内に押し込むと、今度は、グロメット1の各脚片4の内向突起6が大径部13から外れてその上にある第二小径部14に係合して、各脚片4の外方への拡開を解除することとなるが、この時点では、図4に示す如く、ピン11の先端部16がシールキャップ21の底部24に弾接して、抜け方向への反力をシールキャップ21から受けるので、まずは、ピン11が単独で上方に押し上げられることとなる。
【0020】
すると、今度は、第二小径部14と大径部13の間に連なるテーパー段部17が各脚片4の下端に当接することにより、ピン11はグロメット1と一緒に上方に押し上げられる結果、図5に示す如く、グロメット1のフランジ3が取付部材P面から浮き上がるので、後は、この浮き上がったフランジ3を指で摘まんで、取付部材P1の取付孔H1からピン11と一緒に引き抜けば、取付部材P1をパネルP2から極めて簡単に取り外すことが可能となる。しかも、ピン11に対しては押し上げ力が働いているので、グロメット1をピン11と一緒に引き抜く場合でも、小さな引き抜き力で済む。
【0021】
尚、シールキャップ21に関しては、図6に示す如く、シールキャップ21の底部24を側部25よりも厚肉となせば、ピン11の先端部16が底部24に弾接しても容易に破れることはなく、逆に、側部25は容易に伸びることが可能となるので、シールキャップ21としての必要な剛性と柔軟性が得られることとなる。
【0022】
次に、第二実施の形態に係る固定クリップを説明すると、当該第二実施の形態のものは、第一実施の形態における押し上げ手段たるシールキャップ21に代えて、図7に示す如く、取付部材P1を固定するパネルP2側に有底の収納室31を一体に成形して、該収納室31内に押し上げ手段たるリターンスプリング32と押上プレート33を収納する一方、ピン11の第一小径部12を省略して、大径部13の先端部16を上記押上プレート33に当接させる構成となっている。
【0023】
依って、この第二実施の形態にあっても、ドアトリムの如き取付部材P1をパネルP2に固定する場合には、第一実施の形態と同様に、ピン11を予め仮組み付けしているグロメット1を取付部材P1の取付孔H1からパネルP2の上記収納室31の内部に収納した状態を得て、ピン11の頭部15をグロメット1の筒状本体2の内部に完全に押し込むと、図示する如く、当該ピン11の大径部13にグロメット1の各脚片4の内向突起6が係合して、各脚片4が収納室31の内部において外方に拡開するので、これにより、取付部材P1がパネルP2側に固定されることとなる。尚、この場合には、ピン11自体は、その大径部13の先端部16を押上プレート33に弾接させて、リターンスプリング32の反力を受けることとなる。
【0024】
又、この取付部材P1をパネルP2から取り外す場合には、第一実施の形態と同様に、ピン11の頭部15を更にグロメット1の筒状本体2内に押し込むと、グロメット1の各脚片4の内向突起6が大径部13から外れてその上にある第二小径部14に係合して、各脚片4の外方への拡開を解除することとなるが、この時点では、図8に示す如く、ピン11の先端部16がリターンスプリング32を押し縮めながら押上プレート33を降下させることとなるので、ピン11自体はこの抜け方向への大きな反力を受けて、まずは、ピン11が単独で上方に押し上げられることとなる。
【0025】
すると、やはり、第二小径部14と大径部13の間に連なるテーパー段部17が各脚片4の下端に当接することにより、ピン11はグロメット1と一緒に上方に押し上げられる結果、具体的には図示しないが、第一実施の形態と同様に、グロメット1のフランジ3が取付部材P1面から浮き上がるので、後は、この浮き上がったフランジ3を指で摘まんで、取付部材P1の取付孔H1からピン11と一緒に引き抜けば、取付部材P1をパネルP2から極めて簡単に取り外すことが可能となる。
【0026】
最後に、第三実施の形態に係る固定クリップを説明すると、当該第三実施の形態のものは、図9に示す如く、第二実施の形態におけるピン11の先端部16に押し上げ手段たるパンタグラフ形を呈する弾性体34を一体に成形する一方、パネルP2自体は、第一実施の形態のものと同様に、取付孔H2を穿設するだけであるが、当該パネルP2の後方に位置する車体内部パネルP3に上記弾性体34を当接する当接台部35を弾性体34方向に向かって突出形成する構成となっている。
【0027】
依って、この第三実施の形態にあっても、ドアトリムの如き取付部材P1をパネルP2に固定する場合には、ピン11を予め仮組み付けしているグロメット1を取付部材P1の取付孔H1からパネルP2の取付孔H2内に完全に押し込むと、図示する如く、当該ピン11の大径部13にグロメット1の各脚片4の内向突起6が係合して、各脚片4が外方に拡開するので、これにより、取付部材P1がパネルP2側に固定されることとなる。尚、この場合には、ピン11に形成された弾性体34が、その先端を上記車体内部パネルP3の当接台部35と当接することとなる。
【0028】
又、この取付部材P1をパネルP2から取り外す場合には、ピン11の頭部15を更にグロメット1の筒状本体2内に押し込むと、グロメット1の各脚片4の内向突起6が大径部13から外れてその上にある第二小径部14に係合して、各脚片4の外方への拡開を解除することとなるが、この時点では、図10に示す如く、ピン11の先端部16に設けられた弾性体34が変形しながら当接台部35に弾接することとなるので、ピン11自体は、この弾性体34の変形に伴う抜け方向への反力を受けて、まずは、ピン11が単独で上方に押し上げられることとなる。
【0029】
すると、同様に、第二小径部14と大径部13の間に連なるテーパー段部17が各脚片4の下端に当接することにより、ピン11はグロメット1と一緒に上方に押し上げられる結果、具体的には図示しないが、第一実施の形態と同様に、グロメット1のフランジ3が取付部材P1面から浮き上がるので、後は、この浮き上がったフランジ3を指で摘まんで、取付部材P1の取付孔H1からピン11と一緒に引き抜けば、取付部材P1をパネルP2から極めて簡単に取り外すことが可能となる。
【0030】
【発明の効果】
以上の如く、本発明は、上記構成の採用により、いずれのものにあっても、ピンの押し込みに応じて、グロメットの各脚片がピンの小径部に係合して、各脚片の外方への拡開が解除された時には、ピンの先端部が抜け方向への反力を受ける関係で、この反力により、ピンがグロメットと一緒に上方に押し上げられて、グロメット側のフランジが取付部材面から浮き上がるので、後は、この浮き上がったフランジを指で摘まんで引き抜くだけで、取付部材をパネルから容易に取り外すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施の形態に係る固定クリップを示す分解斜視図である。
【図2】ピンを仮組み付けしたグロメットをシールキャップの内部に収納した状態を示す断面図である。
【図3】取付部材をパネルに固定した状態を示す断面図である。
【図4】グロメットの脚片の拡開を解除した状態を示す断面図である。
【図5】グロメットのフランジが浮き上がった状態を示す断面図である。
【図6】シールキャップの他例を示す断面図である。
【図7】第二実施の形態に係る固定クリップを取付部材をパネルに固定した状態をもって示す断面図である。
【図8】グロメットの脚片の拡開を解除した状態を示す断面図である。
【図9】第三実施の形態に係る固定クリップを取付部材をパネルに固定した状態をもって示す断面図である。
【図10】グロメットの脚片の拡開を解除した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 グロメット
2 筒状本体
3 フランジ
4 脚片
5 スリット
6 内向突起
11 ピン
12 第一小径部
13 大径部
14 第二小径部
15 頭部
16 先端部
17 テーパー段部
21 シールキャップ(押し上げ手段)
22 フランジ
23 係止肩
24 底部
25 側部
31 収納室
32 リターンスプリング(押し上げ手段)
33 押上プレート
34 弾性体(押し上げ手段)
35 当接台部
P1 取付部材
H1 取付部材の取付孔
P2 パネル
H2 パネルの取付孔
P3 車体内部パネル
Claims (3)
- 取付部材を取付孔が穿設されたパネルに固定する固定クリップであって、上記パネルの取付孔の孔縁に係止する拡開可能な複数の脚片を有するフランジ付のグロメットと、該グロメットの内部に押し込まれてその各脚片を拡開する大径部と各脚片の拡開を解除する小径部と該大径部と該小径部の間に連なるテーパー段部を有するピンと、弾性材料で成形されて上記グロメットを内部に収納する袋状のキャップとから成り、グロメットの各脚片がピンの小径部に係合して上記テーパー段部が各脚片の下側にある時には、ピンの先端部が上記キャップの底部に弾接して、ピンが抜け方向への反力を受けると、上記テーパー段部が各脚片の下端に当接して、ピンをグロメットと一緒に押し上げることを特徴とする固定クリップ。
- 取付部材を取付孔が穿設されたパネルに固定する固定クリップであって、上記パネルの取付孔の孔縁に係止する拡開可能な複数の脚片を有するフランジ付のグロメットと、該グロメットの内部に押し込まれてその各脚片を拡開する大径部と各脚片の拡開を解除する小径部と該大径部と該小径部の間に連なるテーパー段部を有するピンと、該ピンの先端部に押上プレートを介して当接するリターンスプリングとから成り、グロメットの各脚片がピンの小径部に係合して上記テーパー段部が各脚片の下側にある時には、ピンの先端部が上記押上プレートに弾接して、ピンがリターンスプリングからの抜け方向への反力を受けると、上記テーパー段部が各脚片の下端に当接して、ピンをグロメットと一緒に押し上げることを特徴とする固定クリップ。
- 取付部材を取付孔が穿設されたパネルに固定する固定クリップであって、上記パネルの取付孔の孔縁に係止する拡開可能な複数の脚片を有するフランジ付のグロメットと、該グロメットの内部に押し込まれてその各脚片を拡開する大径部と各脚片の拡開を解除する小径部と該大径部と該小径部の間に連なるテーパー段部を有するピンと、該ピンの先端部に設けられる弾性体とから成り、グロメットの各脚片がピンの小径部に係合して上記テーパー段部が各脚片の下側にある時には、ピンの先端部がその弾性体を別の内部パネルに弾接して、ピンが抜け方向への反力を受けると、上記テーパー段部が各脚片の下端に当接して、ピンをグロメットと一緒に押し上げることを特徴とする固定クリップ。
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