JP2013238298A - クリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】長期に亘り水密性を保持した状態で取付孔に取付けることができるクリップを提供する。
【解決手段】このクリップ10は、軟質材料からなるシールキャップ20と、シールキャップ20に装着され硬質材料からなるプロテクタ30と、シールキャップ20内に挿入される拡開具50とを備え、シールキャップ20は、挿入孔21aを有するシールフランジ21と、内腔を有する袋状本体部22とからなり、プロテクタ30は、袋状本体部22の外周に装着されると共に、拡径具50を、挿入孔21aを通し袋状本体部22内に挿入することで、袋状本体部23が内側から押圧され、同袋状本体部23を介して拡開して取付孔3の裏側周縁に係合するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、被取付部材に形成された取付孔に挿入されて固定されるクリップに関する。
例えば、自動車の車体パネル等の被取付部材には、バンパーやトリムボード等の取付部材がクリップを介して取付けられている。その中でも、バックドアやトランクリッド等の開閉体が取付けられる箇所では、取付孔からの水分の侵入を防止するために、水密構造を備えるクリップが用いられている。
従来のこの種のクリップとして、下記特許文献1には、クリップ本体と、該クリップ本体の先端部を覆う袋状をなし、外向フランジ部を有するシールキャップとを備えた、部材取付用クリップ構造が記載されている。また、前記シールキャップは、先端部分が合成樹脂で形成され、残りの部分がゴム等で形成されることが記載されている。
そして、シールキャップを被取付部材の取付孔に挿入し、外向フランジ部を取付孔周縁に係合させると共に、その上面に取付部材を配置して、被取付部材と取付部材との間に外向フランジ部を挟持させ、その状態で取付部材の係止孔を通してシールキャップ内にクリップ本体を挿入することで、シールキャップの所定箇所が内側から押圧されて変形するので、この部分が取付孔の裏側周縁に係合してクリップが固定され、該クリップを介して被取付部材に取付部材が取付けられるようになっている。
実開平6−22610号公報
しかしながら、上記シールキャップは、その先端部が合成樹脂で形成されているものの、クリップ本体を挿入することで変形する部分は、ゴム等で形成されているので、取付孔の裏側周縁のエッジやバリ等によってシールキャップが損傷して、水密性が保持されない恐れがある。
したがって、本発明の目的は、長期に亘って水密性を保持した状態で取付孔に取付けることができるクリップを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のクリップは、軟質材料からなるシールキャップと、該シールキャップに装着されると共に硬質材料からなるプロテクタと、前記シールキャップ内に挿入される拡開具とを備え、前記シールキャップは、挿入孔を有すると共に、被取付部材に設けられた取付孔の表側周縁に当接するシールフランジと、該シールフランジに連設され前記挿入孔に連通する内腔を有する袋状本体部とからなり、前記プロテクタは、前記袋状本体部の外周に装着されると共に、前記拡径具を、前記挿入孔を通して前記袋状本体部の内腔に挿入することで、該袋状本体部が内側から押圧されて、同袋状本体部を介して拡開して前記取付孔の裏側周縁に係合するように構成されていることを特徴とする。
本発明のクリップにおいては、前記プロテクタは、少なくとも軸方向一端部に配置される環状部と、該環状部から軸方向に伸びると共に、互いに分離して拡径可能とされた複数の帯状係止部とを有していることが好ましい。
本発明のクリップにおいては、前記プロテクタの各帯状係止部は、その基端部が前記環状部に連結され、先端部が自由端とされていることが好ましい。
本発明のクリップにおいては、前記シールキャップの外周には、前記プロテクタの先端部外周を覆うカバー部が設けられていることが好ましい。
本発明のクリップにおいては、前記プロテクタの各帯状係止部の両端部が前記環状部に連結され、各帯状係止部の中間部が拡径可能とされていることが好ましい。
本発明のクリップにおいては、前記プロテクタの基端部側の環状部には、前記取付孔の表側周縁に係合する取付フランジが設けられていることが好ましい。
本発明のクリップにおいては、前記シールキャップの袋状本体部の外周に、前記プロテクタの環状部及び各帯状係止部が嵌合する嵌合凹部が形成されており、各帯状係止部の少なくとも先端部は、前記嵌合凹部に嵌合した状態で、前記袋状本体部の外周面から突出しない高さで形成されていることが好ましい。
本発明のクリップにおいては、前記シールキャップの袋状本体部の、前記嵌合凹部よりも先端側は、前記嵌合凹部よりも厚肉となるように形成されていることが好ましい。
本発明のクリップにおいては、前記プロテクタの各帯状係止部には、プロテクタの拡開前の状態において、前記取付孔の内径よりも大径の係止肩部が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、袋状本体部外周にプロテクタを装着したシールキャップを取付孔に挿入して、取付孔の表側周縁にシールフランジを当接させ、その状態で挿通孔を通して拡径具を袋状本体部の内腔に挿入することで、袋状本体部が内側から押圧されて拡径し、この袋状本体部を介してその外周に装着されたプロテクタが拡開して、取付孔の裏側周縁にプロテクタが係合するので、シールフランジ及び袋状本体部によって水密性を保持しつつ、取付孔にクリップを取付けることができる。
そして、シールキャップの袋状本体部外周にプロテクタが装着され、このプロテクタが取付孔の裏側周縁に係合することで、袋状本体部が取付孔の内周や裏側周縁に接触しないように保護されるので、取付孔のエッジやバリ等により袋状本体部が破損することを確実に防止することができ、長期に亘って水密性を保持した状態で取付孔にクリップを取付けることができる。
本発明に係るクリップの一実施形態を示す分解斜視図である。 同クリップを構成する部材を示しており、(a)はシールキャップの斜視図、(b)はプロテクタの斜視図である。 同クリップを構成するシールキャップの底面図である。 シールキャップにプロテクタが装着された状態の斜視図である。 本発明に係るクリップを用いて、被取付部材に取付部材を取付ける前の状態を示す説明図である。 同クリップを用いて、被取付部材に取付部材を取付けた状態の説明図である。 本発明に係るクリップの適用箇所の一例を示す斜視図である。 本発明に係るクリップの他の実施形態を示しており、(a)はその正面図、(b)は断面図である。 本発明に係るクリップの更に他の実施形態を示しており、(a)はその正面図、(b)は断面図である。
以下、図1〜7を参照して、本発明に係るクリップの一実施形態について説明する。
このクリップ10は、所定部材に形成された取付孔に挿入されて、同取付孔に保持固定されるものである。具体的には当該クリップ10は、図1及び図6に示すように、自動車の車体パネルや車体フレーム等の被取付部材1の取付孔3に挿入され、同被取付部材1に、ドア用のストッパや、バンパー、ガーニッシュ、トリムボード、テールランプ、リヤコンビランプ等の取付部材5を取付ける際に用いられ、特に水密構造が要求される箇所に好適に用いられる。
この実施形態におけるクリップ10は、図7に示すように、バックドア8の裏側周縁に突設された弾性部材9に接離するドア用ストッパとなるピン70を、取付部材5(バンパー)と共に被取付部材1に取付けるために用いられるが、この態様に限定されるわけではない。また、図1及び図5に示すように、取付部材5の一部は凹んだ形状をなし、その底部にピン70固定用の係止孔7が形成されている。
図1に示すように、この実施形態におけるクリップ10は、シールキャップ20と、該シールキャップ20の外周に装着されるプロテクタ30と、シールキャップ20内に挿入されると共に、グロメット60及び前記ピン70からなる2ピースクリップ構造の拡径具50とから構成されている。
図2(a)、図3及び図5を参照してシールキャップ20について説明すると、このシールキャップ20は、フッ素ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エラストマー材、その他の軟質材料から形成されており、挿入孔21aを有し前記取付孔3の表側周縁に当接するシールフランジ21と、該シールフランジ21に連設され前記挿入孔21aに連通する内腔23を有する有底袋状をなした袋状本体部22とからなる。
前記シールフランジ21は、その中央に前記挿入孔21aが形成された薄肉円板状をなし、その外周の周縁部21bが袋状本体部22に向けて、斜め外方に傘状に広がった形状となっており、この周縁部21bが前記取付孔3の表側外周に弾性的に当接して、取付孔3へ水分が浸入しないようにシールするようになっている(図5参照)。
また、このシールフランジ21の裏側には円筒状の壁部24が垂設されており、この壁部24の内周から挿入孔21aに向かって、複数のプロテクタ保持片25が周方向に均等な間隔で突設されている。
一方、袋状本体部22は、前記挿入孔21aの裏側周縁から所定長さで伸びる筒状部26と、該筒状部26の先端から次第に縮径する曲面形状をなし、丸みを帯びた底部を有する先端部27とから構成されている。
図2(a)及び図5に示すように、前記筒状部26の外周であって、その基端側から軸方向途中の所定範囲には、嵌合凹部28が形成されている。また、袋状本体部22の前記嵌合凹部28よりも先端側は、嵌合凹部28を設けた部分よりも、厚肉となるように形成されている(図5参照)。更に、前記筒状部26の外周であって、前記嵌合凹部28の先端周縁からは、前記シールフランジ21側に向かって、環状のカバー部29が所定長さで延設されている。
次に、図2(b)及び図5を参照してプロテクタ30について説明すると、このプロテクタ30は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリアセタール(POM)、ナイロン等のポリアミド(PA)などの、少なくとも前記シールキャップ20よりも硬質の材料から形成されており、前記取付孔3に挿入可能な状態と、この状態から拡径して取付孔3の裏側周縁に係合する拡径状態とをとりうる構造となっている。
具体的に当該プロテクタ30は、その軸方向一端部に配置された円形リング状の環状部31と、この環状部31の裏側周縁から軸方向に帯状に伸びると共に、互いに分離して拡径可能とされた複数の帯状係止部33とを有している。
各帯状係止部33は、その基端部が前記環状部31の裏側周縁に周方向に均等な間隔をおいて連結され、先端部が自由端とされており、各帯状係止部33が撓んでいない場合は、取付孔3に挿入可能な状態をなし(図2(b)及び図5参照)、各帯状係止部33が外方に撓むと、取付孔3の裏側周縁に係合しうる拡径状態となる(図6参照)。
また、各帯状係止部33の基端部寄りの外周には、プロテクタ30が拡径していない状態、すなわち、各帯状係止部33の拡径前の状態において、取付孔3の内径よりも大径となるように係止肩部33aが突設されており、この状態で取付孔3に係止可能となっている。
上記の環状部31及び複数の帯状係止部33は、前記シールキャップ20の嵌合凹部28に嵌合するようになっており(図4及び図5参照)、また、各帯状係止部33の先端部は、この嵌合状態において、シールキャップ20の袋状本体部22の外周面から突出しない高さで形成されている。
更に図2(b)及び図5に示すように、前記環状部31の外周からは、前記取付孔3の表側周縁に係合する取付フランジ35が設けられ、その周縁部35aは薄肉の段状をなしており、この周縁部35aが、シールキャップ20のシールフランジ21の裏面とプロテクタ保持片25との間に挟み込まれて、プロテクタ30の一端部が保持されるようになっている。
そして、この本実施形態のクリップ10においては、上記構造のプロテクタ30を装着したシールキャップ20の挿入孔21aを通して、袋状本体部22の内腔23に拡径具50を挿入することにより、袋状本体部22が内側から押圧されて、この袋状本体部22を介してプロテクタ30の各帯状係止部33が内側から押圧されて外方に撓み、取付孔3の裏側周縁に係合するように拡開する構造となっている。
次にプロテクタ拡開用の拡径具50について説明すると、この実施形態の拡径具50は、複数の係止脚63を有するグロメット60と、該グロメット60内に挿入されるピン70とからなり、グロメット60に対してピン70を押し込むと、複数の係止脚63が拡開するように構成されたいわゆる2ピースクリップとなっている。
図1及び図5に示すように前記グロメット60は、ピン挿通孔61aを有する環状の係止フランジ61と、該係止フランジ61のピン挿通孔61aの裏側周縁から延設された複数の係止脚63とを有しており、各係止脚63の先端内側からは突部63a(図5参照)が突設されている。一方、前記ピン70は、バックドア8の弾性部材9が接離する頭部71と、該頭部71から垂設された軸部73とを有しており、該軸部73の先端には環状溝73aが形成されていると共に、その軸方向途中の外周に一対の仮保持片73b,73bが対向して設けられている(図5及び図6参照)。
そして、ピン挿通孔61aからピン70の軸部73を挿入して押し込むと、仮保持片73b,73bがピン挿通孔61aの内周に係合して、グロメット60に対してピン70が仮固定され(図5参照)、その状態で更にピン70を押し込むと、軸部73が突部63aを介して各係止脚63を内側から押圧して拡開させ、突部63aが環状溝73aに係合すると、係止脚63が拡径した状態で保持されるようになっている(図6参照)。したがって、グロメット60にピン70を仮保持させて係止脚63が縮径した状態の拡径具50を、シールキャップ20の袋状本体部22の内腔23に挿入した後、グロメット60に対してピン70を押し込んで各係止脚63を拡開させることで、シールキャップ20を介してプロテクタ30の各帯状係止部33が拡開するようになっている(図6参照)。
なお、拡径具50の構造はあくまでも一例であって、例えば、柱状のステム部と、該ステム部の先端から碇足状に延出した一対の係止脚とからなる構造等としてもよく、特に限定はなく、袋状本体部22の内腔23に拡径具50を挿入したときに、袋状本体部22を内側から押圧可能な構造であればよい。
次に上記構成からなるクリップ10の使用方法について説明する。
まず、シールキャップ20の外周にプロテクタ30を装着する。すなわち、プロテクタ30の環状部31にシールキャップ20の袋状本体部22を挿入し、プロテクタ30の取付フランジ35の周縁部35aを、シールキャップ20のシールフランジ21の裏面とプロテクタ保持片25との間に挟み込むと共に、プロテクタ30の環状部31及び複数の帯状係止部33を、シールキャップ20の嵌合凹部28に収容して嵌合させ、かつ、各帯状係止部33の先端部外周をシールキャップ20のカバー部29で覆うことによって、シールキャップ20の外周にプロテクタ30を抜け止めした状態で装着することができる(図4及び図5参照)。
このとき、プロテクタ30の各帯状係止部33は、その先端部が自由端とされていて、変形しやすい構造となっているので、シールキャップ20の袋状本体部22の外周にプロテクタ30をスムーズに装着することができる。
また、シールキャップ20の袋状本体部22外周の嵌合凹部28に、プロテクタ30の環状部31及び複数の帯状係止部33が嵌合するようになっているので、袋状本体部22に対するプロテクタ30の位置ずれを防止して、袋状本体部22の所定位置にプロテクタ30を確実に装着することができる。
そして、プロテクタ30が装着されたシールキャップ20を、被取付部材1に形成された取付孔3に挿入して取付ける。すなわち、シールキャップ20の袋状本体部22を、先端部27側から取付孔3に挿入していき、取付孔3の表側周縁にプロテクタ30の取付フランジ35を係合させると共に、取付孔3の裏側周縁にプロテクタ30の複数の帯状係止部33の係止肩部33aを係合させ、更に取付孔3の表側外周にシールフランジ21の周縁部21bを弾性的に当接させることで、取付孔3にシールキャップ20が仮固定されるようになっている(図5参照)。
本実施形態においては、プロテクタ30の各帯状係止部33の先端部は、シールキャップ20のカバー部29によって覆われるようになっているので、取付孔3にシールキャップ20を挿入するときに、各帯状係止部33を取付孔3の内周に引っ掛かりにくくすることができ、取付孔3にシールキャップ20をスムーズに挿入することができる。
また、プロテクタ30の環状部31に設けられた取付フランジ35が、取付孔3の表側周縁に係合するようになっているので、プロテクタ30が軸方向に位置ずれすることを防止して、取付孔3に対してプロテクタ30を所定位置で保持することができる。
更に、プロテクタ30の各帯状係止部33に係止肩部33aを設けたことにより、取付孔3にクリップ10を挿入することで、取付孔3の裏側周縁に係止肩部33aが係合するので、取付孔3にプロテクタ30を仮固定することができると共に、該プロテクタ30を介してシールキャップ20を仮固定することができ、この後の拡径具50の挿入作業を容易に行うことができる。
次に、被取付部材1の取付孔3と取付部材5の係止孔7とを整合させて、シールキャップ20のシールフランジ21上に取付部材5を載置した状態とし、この状態で、グロメット60にピン70が仮保持された拡径具50を、係止孔7を通してシールキャップ20の袋状本体部22の内腔23に挿入し、拡径具50のグロメット60の係止フランジ61を係止孔7の表側周縁に係合させる。
この状態でグロメット60に対してピン70を押し込むと、ピン70の軸部73が各係止脚63を拡開させ、これに伴ってシールキャップ20の袋状本体部22が内側から押圧されて、該袋状本体部22を介してプロテクタ30の各帯状係止部33が拡開する。係止脚63の突部63aがピン70の環状溝73aに係合すると、係止脚63が拡径した状態で保持されると共に、袋状本体部22を介して拡径したプロテクタ30の各帯状係止部33が開いた状態に保持され、各帯状係止部33の係止肩部33aが被取付部材1の取付孔3の裏側周縁に係合した状態に維持されると共に、係止孔7の表側周縁にグロメット60の係止フランジ61が係合し、クリップ10を介して被取付部材1と取付部材5とを取付けることができる(図6参照)。
また、この状態では、取付孔3内にシールキャップ20が挿入されると共に、被取付部材1の取付孔3の表側外周にシールキャップ20のシールフランジ21の周縁部21bが弾性的に当接するため、水密性を保持することができ、取付孔3から水分が浸入することを防止することができるようになっている。
そして、このクリップ10においては、シールキャップ20の袋状本体部22の外周に、それよりも硬質材料にて形成されたプロテクタ30が装着されて、このプロテクタ30が取付孔3の裏側周縁に係合するようになっているので、袋状本体部22が取付孔3の内周や裏側周縁に接触しないように保護することができ、取付孔3のエッジやバリ等によって袋状本体部22が破損することを確実に防止することができ、長期に亘って水密性を保持した状態で、取付孔3にクリップ10を取付けることができる。
上記のように、拡径具50をシールキャップ20の袋状本体部22の内腔23に挿入することで、シールキャップ20を介してその外周に装着されたプロテクタ30の各帯状係止部33を拡開させるように構成されている。このとき、この実施形態では、プロテクタ30の複数の帯状係止部33が、環状部31から軸方向に伸び且つ互いに分離した構造をなしているので、硬質材料からなるプロテクタ30を拡径可能に形成することができ、また、各帯状係止部33の先端部は自由端とされているので、各帯状係止部33を撓みやすくしてスムーズに拡開させることができる。
更に本実施形態においては、シールキャップ20の袋状本体部22の、嵌合凹部28よりも先端側は、嵌合凹部28を設けた部分よりも厚く形成されているので、プロテクタ30が装着されていないシールキャップ20の先端側を損傷させにくくして、水密性を保持することができると共に、プロテクタ30が装着される嵌合凹部28が薄肉とされているので、その部分において袋状本体部22を拡径させやすくすることができ、それに伴ってプロテクタ30の各帯状係止部33を拡開させやすくすることができる。
図8には、本発明に係るクリップの他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。また、便宜上、図8には拡径具を記載していないが、前記実施形態と同様の拡径具50や、その他の構造の拡径具を用いることができる。
この実施形態のクリップ10aは、シールキャップ20aが前記実施形態と異なっている。すなわち、このシールキャップ20aは、プロテクタ30の各帯状係止部33の先端部外周を覆うカバー部29が設けられていない形状をなしている。
また、シールキャップ20aの嵌合凹部28に、プロテクタ30の環状部31及び各帯状係止部33を嵌合させたときに、各帯状係止部33の先端部は、シールキャップ20aの袋状本体部22の外周面に対してほぼ同じ高さとされ、同袋状本体部22の外周面から突出しないようになっている(図8(b)参照)。
そして、この実施形態のクリップ10aにおいては、図8(b)に示すように、シールキャップ20aの外周にプロテクタ30を装着した際に、各帯状係止部33が袋状本体部22の外周面から突出しない高さとされているので、クリップ10aを被取付部材1の取付孔3に挿入するときに、プロテクタ30の各帯状係止部22を取付孔3の内周に引っ掛かりにくくすることができる。
図9には、本発明に係るクリップの、更に他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。また、便宜上、図9には拡径具を記載していないが、前記実施形態と同様の拡径具50や、その他の構造の拡径具を用いることができる。
この実施形態のクリップ10bにおいては、シールキャップ20bの嵌合凹部28が、前記実施形態よりも長く形成されている。すなわち、シールキャップ20の筒状部26の外周であって、その基端側から先端部27のやや手前よりの部分に至る長さで、嵌合凹部28が形成されている。
一方、プロテクタ30bの各帯状係止部33は、上記シールキャップ20bの嵌合凹部28に適合する長さで形成され、前記実施形態のプロテクタ30の帯状係止部33と比べて長くなっている。また、各帯状係止部33の先端部どうしは、円形リング状の環状部37で連結されており、各帯状係止部33の中間部が拡開可能となっている。
この実施形態のクリップ10bにおいては、プロテクタ30bの各帯状係止部33の先端部も環状部37により連結されているので、袋状本体部22外周にプロテクタ30bを装着した状態のシールキャップ20bを、被取付部材1の取付孔3に挿入するときに、プロテクタ30の各帯状係止部33を取付孔3の内周に引っ掛かりにくくすることができ、シールキャップ20bを取付孔3にスムーズに挿入することができる。
1 被取付部材
3 取付孔
10,10a,10b クリップ
20,20a,20b シールキャップ
21 シールフランジ
21a 挿入孔
22 袋状本体部
23 内腔
27 先端部
28 嵌合凹部
29 カバー部
30,30b プロテクタ
31 環状部
33 帯状係止部
33a 係止肩部
35 取付フランジ
37 環状部
50 拡径具

Claims (9)

  1. 軟質材料からなるシールキャップと、該シールキャップに装着されると共に硬質材料からなるプロテクタと、前記シールキャップ内に挿入される拡開具とを備え、
    前記シールキャップは、挿入孔を有すると共に、被取付部材に設けられた取付孔の表側周縁に当接するシールフランジと、該シールフランジに連設され前記挿入孔に連通する内腔を有する袋状本体部とからなり、
    前記プロテクタは、前記袋状本体部の外周に装着されると共に、前記拡径具を、前記挿入孔を通して前記袋状本体部の内腔に挿入することで、該袋状本体部が内側から押圧されて、同袋状本体部を介して拡開して前記取付孔の裏側周縁に係合するように構成されていることを特徴とするクリップ。
  2. 前記プロテクタは、少なくとも軸方向一端部に配置される環状部と、該環状部から軸方向に伸びると共に、互いに分離して拡径可能とされた複数の帯状係止部とを有している請求項1記載のクリップ。
  3. 前記プロテクタの各帯状係止部は、その基端部が前記環状部に連結され、先端部が自由端とされている請求項2記載のクリップ。
  4. 前記シールキャップの外周には、前記プロテクタの先端部外周を覆うカバー部が設けられている請求項1〜3のいずれか1つに記載のクリップ。
  5. 前記プロテクタの各帯状係止部の両端部が前記環状部に連結され、各帯状係止部の中間部が拡径可能とされている請求項2記載のクリップ。
  6. 前記プロテクタの基端部側の環状部には、前記取付孔の表側周縁に係合する取付フランジが設けられている請求項2〜5のいずれか1つに記載のクリップ。
  7. 前記シールキャップの袋状本体部の外周に、前記プロテクタの環状部及び各帯状係止部が嵌合する嵌合凹部が形成されており、
    各帯状係止部の少なくとも先端部は、前記嵌合凹部に嵌合した状態で、前記袋状本体部の外周面から突出しない高さで形成されている請求項2〜6のいずれか1つに記載のクリップ。
  8. 前記シールキャップの袋状本体部の、前記嵌合凹部よりも先端側は、前記嵌合凹部よりも厚肉となるように形成されている請求項7記載のクリップ。
  9. 前記プロテクタの各帯状係止部には、プロテクタの拡開前の状態において、前記取付孔の内径よりも大径の係止肩部が設けられている請求項2〜8のいずれか1つに記載のクリップ。
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