JP3812031B2 - 車両暖房用熱交換器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両エンジン(内燃機関)にて加熱された温水(エンジン冷却水)を熱源として空気を加熱する車両暖房用熱交換器において、所定の設定温度にて抵抗値が急増する正の抵抗温度特性を有する電気発熱体(以下PTCヒータと略称する)を一体化した熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のPTCヒータを一体化した熱交換器は、特開昭63−203411号公報において提案されている。この従来装置によれば、温水(エンジン冷却水)を熱源として空気を加熱する暖房用熱交換器にPTCヒータを一体化することにより、エンジン始動直後のように温水温度が低いときには、PTCヒータへの通電により、PTCヒータの発熱量を熱交換器の高性能なコルゲートフィンを介して空気中に放熱することができ、PTCヒータの放熱構造の簡略化を図ことができる。
【0003】
また、暖房用熱交換器とは別に独立にPTCヒータを設置する必要がないので、PTCヒータの設置に伴う暖房装置通風系の圧損増加を防止できる。さらに、PTCヒータは所定の設定温度T0 にて抵抗値が急増する正の抵抗温度特性を有しているので、その発熱温度を前記設定温度T0 に自己制御する自己温度制御機能を備えており、このため、温度制御回路等を別途設ける必要がなく、電気回路構成も簡単にすむという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公報記載の従来装置では、PTCヒータの設定温度(キュリー点温度)T0 について例えば、80°Cと例示しているのみであって、設定温度T0 の設定の考え方については何ら開示していない。
しかるに、本発明者らの実験検討によると、PTCヒータの設定温度T0 の如何によってはPTCヒータの発熱量を暖房用空気の加熱のために有効利用できない場合が生じることが分かった。
【0005】
すなわち、車両暖房用の熱交換器においては、温水が流通する偏平チューブを多数本並列配置し、この多数本の偏平チューブ相互の間にコルゲートフィンを接合することにより熱交換用コア部が構成されている。それ故、偏平チューブの一部を廃止して、その代わりに、PTCヒータを設置すると、PTCヒータはコルゲートフィンを介在して隣接の偏平チューブと熱伝導可能な状態となる。
【0006】
ここで、PTCヒータに熱的に接合されているコルゲートフィンの温度分布について考えてみると、温水温度が低いときにPTCヒータに通電すると、コルゲートフィンのうち、PTCヒータ側の端部が最も高温となり、隣接の偏平チューブ側端部が最も低温となる。その際、PTCヒータの設定温度T0 が高すぎると、コルゲートフィンのうち、最低温となる、偏平チューブ側端部でも温水温度よりフィン温度の方が高くなって、PTCヒータの発熱量が温水側に吸熱されてしまい、暖房用空気の加熱のためにPTCヒータの発熱量を有効利用できない事態が発生する。
【0007】
かといって、PTCヒータの設定温度が低すぎると、PTCヒータから暖房用空気への伝熱が不十分となり、暖房能力不足を発生する。
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、エンジンにて加熱された温水(エンジン冷却水)を熱源として空気を加熱する暖房用熱交換器に、PTCヒータを一体化するものにおいて、PTCヒータの発熱量により最大限に効率よく暖房用空気を加熱できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、車両エンジンからの温水が流通する偏平チューブ(6)を多数本並列配置するとともに、この多数本の偏平チューブ(6)相互の間にフィン部材(7)を配置することにより熱交換用コア部(3)が構成され、多数本の偏平チューブ(6)が設置される部位のうち、一部の部位に、偏平チューブ(6)の代わりに、所定の設定温度(T0)にて抵抗値が急増する正の抵抗温度特性を有するPTCヒータ(9)を設置する車両暖房用熱交換器において、
フィン部材(7)のうち、PTCヒータ(9)と偏平チューブ(6)との間に位置するフィン部材(7)の、PTCヒータ(9)発熱時における温度分布に関して、偏平チューブ(6)内の温水温度(TW)≧60°C、熱交換用コア部(3)に吸い込まれる暖房用吸込空気温度(Tair)≦0°Cの条件において、偏平チューブ(6)側の端部のフィン温度が偏平チューブ(6)内の温水温度(TW)と同等になるように、PTCヒータ(9)の設定温度(T0 )を設定し、PTCヒータ(9)の発熱がフィン部材(7)に伝導されてフィン部材(7)から暖房用空気に放熱されることを特徴としている。
【0009】
ところで、冬期暖房時に、車両用暖房装置では、周知のごとく車両窓ガラスの曇り止めのために、通常、内気に比して低湿度の外気を導入して、車室内の暖房を行うようにしている。従って、熱交換用コア部(3)には外気が暖房用空気として導入されることになる。そこで、請求項1記載の発明では、冬期の平均的外気温から、熱交換用コア部(3)の暖房用吸込空気温度(Tair )≦0°Cという条件を設定している。
【0010】
また、車両エンジンのうち、燃焼効率の良いディーゼルエンジン等では暖機終了後にも温水温度が十分上昇せず、暖房熱源の不足が発生し、それ故に、補助暖房熱源としてPTCヒータ(9)が必要となる。そして、このような高効率(低熱源)エンジンにおいては、冬期暖房時に、通常の負荷運転では、温水温度が60°C程度までしか上昇しない場合が発生する。
【0011】
そこで、請求項1記載の発明では、暖房用吸込空気温度(Tair )≦0°Cという条件に加えて、偏平チューブ(6)内の温水温度(TW )≧60°Cという条件を設定し、この温水温度(TW )=60°Cという比較的低温においても、偏平チューブ(6)側の端部のフィン温度が偏平チューブ(6)内の温水温度(TW )と同等になるように、PTCヒータ(9)の設定温度(T0 )を設定しているのである。
【0012】
この結果、偏平チューブ(6)内の温水温度(TW )が60°C付近までしか上昇しない場合でも、PTCヒータ(9)の発熱量が温水側に吸熱されることがないので、暖房用空気の加熱のためにPTCヒータの発熱量を有効利用できる。また、上記のような考え方に基づくPTCヒータ(9)の設定温度(T0 )は、具体的には、請求項2のように85°C以上の温度となり、0°C以下の暖房用吸込空気との間に十分な温度差を持たせることができ、PTCヒータ(9)による暖房能力向上効果を十分発揮できる。
【0013】
また、請求項2記載の発明では、多数本の偏平チューブ(6)相互の間に配置されるフィン部材としてコルゲートフィン(7)を用い、このコルゲートフィン(7)のフィン高さ(hf=偏平チューブ(6)相互間の距離)を3.9mm〜5mmにするとともに、PTCヒータ(9)の設定温度(T0 )を85°C〜110°Cとし、PTCヒータ(9)の発熱がフィン部材(7)に伝導されてフィン部材(7)から暖房用空気に放熱されることを特徴としている。
【0014】
本発明者の検討によると、フィン高さ(hf)およびPTCヒータ設定温度(T0 )を上記のように設定することにより、冬期暖房時における暖房用吸込空気温度(Tair )≦0°C、偏平チューブ温水温度(TW )≧60°Cという条件において、PTCヒータ(9)の発熱量が温水側に吸熱されることがなく、請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏することができる。
【0015】
しかも、フィン高さ(hf)を3.9mm〜5mmの範囲とすることにより、偏平チューブ(6)とコルゲートフィン(7)との組み合わせからなる熱交換用コア部(3)そのものの放熱性能も良好に確保できる。すなわち、フィン高さ(hf)を3.9mm未満にすると、偏平チューブ(6)の設置本数に対するコルゲートフィン(7)の伝熱面積が不足し、必要放熱能力を得ることができない。
【0016】
一方、フィン高さ(hf)を5mm超の大きさにすると、コルゲートフィン(7)のうち、チューブ側端部に比してフィン高さ(hf)の中央部位おけるフィン温度の低下幅が大きくなって、フィン温度と空気温度との温度差が小さくなり、熱交換効率の低下を招く。
以上の理由から、コルゲートフィン(7)のフィン高さ(hf)は、実用上、3.9〜5.0mmの範囲に設定することが好ましいのであり、このような範囲にフィン高さ(hf)を設定することにより、コルゲートフィン型の熱交換用コア部(3)の放熱性能の確保と、PTCヒータ(9)の発熱による暖房用空気の効率的な加熱とを両立させることができる。
【0017】
また、請求項3記載の発明においては、熱交換用コア部(3)をアルミニュウム合金の一体ろう付け構造とし、PTCヒータ(9)は、細長の平板状のPTC素子(9a)と、このPTC(9a)の表裏両面に配置された細長の平板状の電極板(9b、9c)とからなる3層のサンドウイッチ構造とし、熱交換用コア部(3)の一体ろう付けの後に、PTCヒータ(9)の両電極板(9b、9c)をコルゲートフィン(7)の折り曲げ頂部に接着固定することを特徴としている。
【0018】
これにより、一体ろう付け構造の熱交換用コア部(3)に対して、PTCヒータ(9)を簡単かつ確実に組付けできる。
請求項4記載の発明では、請求項1に記載の車両暖房用熱交換器において、熱交換用コア部(3)はアルミニュウム合金の一体ろう付け構造からなり、
PTCヒータ(9)は、細長の平板状の発熱体素子(9a)と、この発熱体素子(9a)の表裏両面に配置された細長の平板状の電極板(9b、9c)とからなる3層のサンドウイッチ構造を有し、
熱交換用コア部(3)の一体ろう付けの後に、PTCヒータ(9)をフィン部材(7)の間に挿入し、両電極板(9b、9c)をフィン部材(7)に接着固定することを特徴とする。
請求項5記載の発明では、請求項1または4に記載の車両暖房用熱交換器において、PTCヒータ(9)は、電気的な絶縁作用と良好な熱伝導作用とを有する接着剤(10)によりフィン部材(7)に接着固定されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明では、請求項2または3に記載の車両暖房用熱交換器において、PTCヒータ(9)は、電気的な絶縁作用と良好な熱伝導作用とを有する接着剤(10)によりコルゲートフィン(7)に接着固定されていることを特徴とする。
請求項7記載の発明では、所定の設定温度(T 0 )にて抵抗値が急増する正の抵抗温度特性を有する発熱体素子(9a)、およびこの発熱体素子(9a)の表裏両面に配置された電極板(9b、9c)とを積層してなるPTCヒータ(9)と、
PTCヒータ(9)の両面に配置され、PTCヒータ(9)の発熱が伝導されて暖房用空気に放熱するフィン部材(7)と、
フィン部材(7)と接合され、内部に温水が流通する偏平チューブ(6)とを備え、
偏平チューブ(6)内の温水温度(T W )≧60°C、フィン部材(7)に流入する暖房用空気温度(T air )≦0°Cの条件において、
フィン部材(7)のうち偏平チューブ(6)側の端部の温度が偏平チューブ(6)内の温水温度(T W )と同等になるように、PTCヒータ(9)の設定温度(T 0 )を設定したことを特徴とする。
請求項8記載の発明では、所定の設定温度(T 0 )にて抵抗値が急増する正の抵抗温度特性を有する発熱体素子(9a)、およびこの発熱体素子(9a)の表裏両面に配置された電極板(9b、9c)とを積層してなるPTCヒータ(9)と、
PTCヒータ(9)の両面に配置され、PTCヒータ(9)の発熱が伝導されて暖房用空気に放熱するフィン部材(7)と、
フィン部材(7)と接合され、内部に温水が流通する偏平チューブ(6)とを備え、
フィン部材(7)のフィン高さ(hf)を3.9mm〜5mmにするとともに、PTCヒータ(9)の設定温度(T 0 )を85°C〜110°Cとしたことを特徴とする。
請求項9記載の発明では、請求項7または8に記載の車両暖房用熱交換器において、フィン部材(7)と偏平チューブ(6)とはアルミニュウム合金の一体ろう付け構造からなり、
PTCヒータ(9)は、電気的な絶縁作用と良好な熱伝導作用とを有する接着剤(10)によりフィン部材(7)に接着固定されていることを特徴とする。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。図1は車両暖房用熱交換器の具体例を示すもので、温水入口側タンク1と、温水出口側タンク2と、この両タンク1、2の間に設けられた熱交換用コア部3とを有している。温水入口側タンク1には図示しない車両エンジンからの温水(冷却水)が流入する入口パイプ4が設けられ、温水出口側タンク2には温水を外部へ流出させ、エンジン側に還流させる出口パイプ5が設けられている。なお、本例の熱交換器は図1に示すように左右対称形であるので、温水入口側タンク1と温水出口側タンク2とを左右逆転してもよい。
【0020】
各タンク1、2はそれぞれタンク本体部1a、2aと、このタンク本体部1a、2aの開口端面を閉じるシートメタル1b、2bとからなり、図1の上下方向が長手方向となる周知のタンク構造である。そして、シートメタル1b、2bには偏平状のチューブ挿入穴(図示せず)が多数個、図1の上下方向に1列または複数列並んで形成されている。
【0021】
熱交換用コア部3は暖房用空気の流れ方向(図1の紙面垂直方向)に対して平行な偏平状に形成された偏平チューブ6を多数個図1の上下方向に並列配置している。そして、この多数個の偏平チューブ6相互の間に波形状に成形されたコルゲートフィン(フィン部材)7を配置し接合している。このコルゲートフィン7には周知のごとく暖房用空気の流れ方向に対して所定角度で斜めに多数のルーバ7a(図2参照)が切り起こし成形されており、このルーバ7aの成形によりフィン熱伝達率を向上させている。
【0022】
偏平チューブ6の両端開口部はシートメタル1b、2bのチューブ挿入穴内にそれぞれ挿通され、接合される。また、コア部3の最外側のコルゲートフィン7のさらに外側には断面U形のサイドプレート8a、8bが配設され、このサイドプレート8a、8bは最外側のコルゲートフィン7およびシートメタル1b、2bに接合される。
【0023】
ところで、本例における熱交換器では、上記各構成部品1〜8bのすべてがアルミニュウム合金にて成形されており、部品相互間の接合はアルミニュウム合金にクラッドされたろう材を用いて一体ろう付けで行う。この一体ろう付けは下記のPTCヒータ9を組付けてない状態で行う。ここで、PTCヒータ9の設置部位(図1の例では4箇所)では、偏平チューブ6を廃止して、その代わりに、PTCヒータ9に相当する体格を持ち、かつろう付けされない材質からなるダミーの板部材を仮組付けしておいて、コルゲートフィン7の組付位置を保持する。
【0024】
そして、熱交換器全体の仮組付け状態を適宜の治具により保持しながら、炉中に搬入して、炉中にてろう付け温度まで加熱して熱交換器全体を一体ろう付けする。ろう付けが完了して一体構造に接合された熱交換器のコア部3から上記ダミーの板部材を取り除いて、その代わりに図1に示すように、PTCヒータ9をコア部3の4箇所に等間隔で配置し、組付ける。
【0025】
図1では便宜上、PTCヒータ9の配置部位を斜線部で示している。図2はPTCヒータ9の配置部位の具体的構造を示すもので、PTCヒータ9は細長の平板状のPTC素子(発熱体素子)9aと、このPTC素子9aの表裏両面に配置され接合された細長の平板状の電極板9b、9cとからなる3層のサンドウイッチ構造になっている。ここで、PTC素子9aは所定の設定温度T0 にて抵抗値が急増する正の抵抗温度特性を有する抵抗体材料(例えば、チタン酸バリウム)からなるものであって、上記両電極板9b、9c間に車載電源から電圧を加えることにより、PTC素子9aが通電され発熱する。
【0026】
PTC素子9aの両電極板9b、9cはそれぞれ隣接するコルゲートフィン7の折り曲げ頂部に絶縁接着剤10により接着固定される。また、PTC素子9aの長手方向(図1の左右方向)の両端部は、シートメタル1b、2bに絶縁接着剤10により接着固定される。ここで、絶縁接着剤10は電気的な絶縁作用を果たすものであって、熱的には良好な熱伝導作用を有する、樹脂系の接着剤からなる。従って、PTC素子9aの発熱はコルゲートフィン7に伝導されて、このコルゲートフィン7から暖房用空気に放熱される。
【0027】
図3はPTCヒータ9の通電回路を示すもので、4個のPTCヒータ9は電気的に並列接続され、スイッチ11を介して車載電源12から通電される。スイッチ11は制御回路13により開閉される。制御回路13にはエンジンから暖房用熱交換器に流入する温水温度を検出する水温センサ14、暖房運転に連動するスイッチ15等の信号が入力される。そして、暖房運転であって、かつ、温水温度が所定温度(例えば、80°C)以下のとき、制御回路13はスイッチ11を閉成状態として、4個のPTCヒータ9に通電するようになっている。
【0028】
次に、上記構成において作動を説明する。図1の熱交換器は車両用空調装置のヒータケース(図示せず)内に設置され、暖房時には空調用送風機が作動して、コア部3の偏平チューブ6とコルゲートフィン7との間の空隙部に暖房用空気が送風される。一方、車両用エンジンのウォータポンプ(図示せず)の作動によりエンジンから温水が入口パイプ4より温水入口側タンク1内に流入する。そして、温水は、入口側タンク1にて多数本の偏平チューブ6に分配され、この偏平チューブ6を同時に流れる間にコルゲートフィン7を介して暖房用空気に放熱する。多数本の偏平チューブ6を通過した温水は、温水出口側タンク2に流入し、ここで集合され、出口パイプ5から温水は熱交換器外部へ流出し、エンジン側に還流する。
【0029】
一方、暖房時において、エンジンからの温水の温度が低いときは、図3の電気回路においてスイッチ11が閉成して、4個のPTCヒータ9に通電され、PTCヒータ9が発熱する。ここで、PTCヒータ9は自己制御の設定温度T0 まで上昇し、その発熱量を隣接するコルゲートフィン7を介して暖房用空気に放熱することにより、温水の低温時でも暖房空気を速やかに加熱して即効暖房を行うことができる。
【0030】
ところで、PTCヒータ9の発熱量を暖房用空気の加熱のために有効利用するためには、前述のごとくPTCヒータ9の自己制御の設定温度T0 をどのように決定するかが重要となる。
そこで、まず、PTCヒータ9から伝熱されるコルゲートフィン7における温度分布について考察してみると、図4はPTCヒータ9の壁面と、隣接の偏平チューブ6の壁面との間に介在されたコルゲートフィン7の温度分布を概略的に説明するモデル図である。ここで、図4の紙面垂直方向に流れて、熱交換器に吸い込まれる暖房用吸込空気温度をTair 、PTCヒータ9の設定温度(壁面温度)をT0 、コルゲートフィン7のフィン高さをhf、コルゲートフィン7の任意のフィン高さをxとし、この任意のフィン高さxでのフィン温度をθとしたとき、下記の数式1、2が成立することが知られている。
【0031】
【数1】
【0032】
【数2】
但し、
mは下記の数式3にて求められる無次元数である。
【0033】
【数3】
【0034】
数式3において、h0 :フィン表面の熱伝達率、b:フィン板厚、
λf:フィン材の熱伝導率である。
PTCヒータ9の発熱量を暖房用空気の加熱のために有効利用するためにはコルゲートフィン7のうち、偏平チューブ6側の端部(すなわち、x=hfの部位)において、フィン温度θがチューブ壁面温度Tw(すなわち、チューブ内温水温度)と同等にして、PTCヒータ9の発熱量が温水側に吸熱されないようにすることが重要である。
【0035】
そこで、x=hf、およびθ=Twを数式1に適用すると、数式1は下記の数式4で表すことができる。
【0036】
【数4】
この数式4から、上記条件を満足するPTCヒータ9の設定温度T0 を下記の数式5により算出することができる。
【0037】
【数5】
T0 =(Tw−Tair )cosh(m・hf)+Tair
上記数式5に対して、Tw=60°C、
フィン表面の熱伝達率h0 =300W/m2 ・K、フィン板厚b=0.06mm、フィン材(A3003材)の熱伝導率λf=193W/m・Kを適用して、フィン高さhfおよび空気温度Tair をパラメータとしてPTCヒータ9の設定温度T0 をコンピュータシュミレーションにて算出した。その算出結果を図5に示す。ここで、上記数値の適用により前記数式3にてm=227.626となる。
【0038】
なお、車両用空調装置では、冬期の暖房運転時には窓ガラスの曇り止めのために通常低湿度の外気を導入して車室内暖房を行うため、Tair は冬期の外気温とした。また、近年における車両エンジンの燃費向上により車両エンジンの暖機終了後においても、冬期の暖房運転時には、チューブ内温水温度が60°C程度の温度までしか上昇しない場合があるので、温水温度Twを60°Cとした。
【0039】
図5は、Tw=60°Cの条件で、フィン高さhfを0〜9mmの範囲で変化させた場合において、上記数式5から求められるPTCヒータ9の設定温度T0 を、Tair =0°C、−10°C、−20°Cの3つの場合について示している。
図6はTw=80°Cの条件において、上記数式5から求められるPTCヒータ9の設定温度T0 を同様に示している。
【0040】
そして、図7は、フィン高さhf=4.5mmの場合において、上記数式5から求められるPTCヒータ9の設定温度T0 を、暖房用吸込空気温度(外気温)Tair および温水温度Twをパラメータとして示すものであって、温水温度Tw=60°C〜80°C、および暖房用吸込空気温度(外気温)Tair =0°C以下の範囲では、PTCヒータ9の設定温度T0 =96°C〜126°Cとなる。
【0041】
また、図8は、フィン高さhf=4.0mmの場合において、上記数式5から求められるPTCヒータ9の設定温度T0 を、暖房用吸込空気温度(外気温)Tair および温水温度Twをパラメータとして示すものであって、温水温度Tw=60°C〜80°C、および暖房用吸込空気温度(外気温)Tair =0°C以下の範囲では、PTCヒータ9の設定温度T0 =87°C〜118°Cとなる。
【0042】
図9は上記図7と同一フィン高さhf=4.5mmの下でのフィン上の温度分布を示し、横軸はPTCヒータ9の壁面からのフィン上の任意の距離xである。また、温水温度Tw=60°C、暖房用吸込空気温度(外気温)Tair =0°Cである。
図9の条件の場合には、PTCヒータ9の設定温度T0 を100°Cより高くすると、偏平チューブ6側端部(x=4.5mmの部位)のフィン温度が偏平チューブ6内の温水温度TW (=60°C)より高くなり、PTCヒータ9から伝導されたコルゲートフィン7の熱が温水側に吸熱されるので、PTCヒータ9の発熱を暖房用吸込空気中に効果的に放出できない。従って、図9の条件の場合にはPTCヒータ9の設定温度T0 を100°C以下に設定することがPTCヒータ9の発熱の有効利用のために必要となる。
【0043】
ところで、車両暖房用熱交換器においては、偏平チューブ6の長円状断面における短径方向の流路幅は、通常、1.4mm程度であり、このような流路幅を持つ偏平チューブ6にコルゲートフィン7を組み合わせて熱交換用コア部3を構成する場合、本発明者らの検討によると、コルゲートフィン7のフィン高さhfは、空気側伝熱面積の確保のために、3.9mm以上に設定することが好ましいことが分かっている。フィン高さhfを3.9mm未満にすると、偏平チューブ6の設置本数に対するコルゲートフィン7の伝熱面積が不足し、必要放熱能力を得ることができない。
【0044】
一方、フィン高さhfの上限としては、実用上、5mm以下が好ましい。フィン高さhfを5mm超の大きさにすると、コルゲートフィン7のうち、チューブ側端部に比してフィン高さhfの中央部位おけるフィン温度の低下幅が大きくなって、フィン温度と空気温度との温度差が小さくなり、熱交換効率の低下を招く。
【0045】
以上の理由から、コルゲートフィン7のフィン高さhfは、実用上、3.9〜5.0mmの範囲に設定することが好ましい。
そして、前述の図5において、冬期暖房時での代表的な使用条件である、暖房用吸込空気温度(外気温)Tair =0°Cの場合に、上記フィン高さhf=3.9〜5.0mmの範囲を適用すると、PTCヒータ9の設定温度T0 =85°C〜110°Cとなる。
【0046】
この設定温度T0 の範囲によれば、偏平チューブ6にコルゲートフィン7を組み合わせて熱交換用コア部3を構成する車両暖房用熱交換器において、熱交換用コア部3の放熱性能を確保しつつ、冬期暖房時での代表的な使用条件の下で、PTCヒータ9の発熱時に、PTCヒータ9の発熱がコルゲートフィン7を経て温水に吸熱されるのを防止して、PTCヒータ9の発熱を暖房用吸込空気の加熱のために有効利用できる。
【0047】
(他の実施形態)
なお、上記の実施形態では、熱交換器コア部のフィン部材として、波形に成形されたコルゲートフィン7を用いる場合について説明したが、フィンとして、平板状に成形されたプレートフィンを用いる場合でも、本発明は実施可能である。
また、PTCヒータ9の設置形態を図2の形態に限らず、暖房用熱交換器の仕様の変化に対応して種々変更し得ることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す暖房用熱交換器の正面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図1、2に示すPTCヒータの通電回路図である。
【図4】図3に示すPTCヒータ部におけるコルゲートフィンの温度分布を示すモデル図である。
【図5】温水温度=60°Cの条件下における、PTCヒータの設定温度とコルゲートフィンのフィン高さとの関係を示すグラフである。
【図6】温水温度=80°Cの条件下における、PTCヒータの設定温度とコルゲートフィンのフィン高さとの関係を示すグラフである。
【図7】フィン高さ=4.5mmの条件下における、PTCヒータの設定温度と暖房用吸込空気温との関係を示すグラフである。
【図8】フィン高さ=4.0mmの条件下における、PTCヒータの設定温度と暖房用吸込空気温との関係を示すグラフである。
【図9】コルゲートフィン上の温度分布を例示するグラフである。
【符号の説明】
3…熱交換用コア部、6…偏平チューブ、7…コルゲートフィン、
9…PTCヒータ(電気発熱体)、9a…PTC素子(発熱体素子)、
9b、9c…電極板、10…絶縁接着剤。
Claims (9)
- 車両エンジンからの温水が流通する偏平チューブ(6)を多数本並列配置するとともに、この多数本の偏平チューブ(6)相互の間にフィン部材(7)を配置することにより熱交換用コア部(3)が構成されており、
前記多数本の偏平チューブ(6)が設置される部位のうち、一部の部位に、前記偏平チューブ(6)の代わりに、所定の設定温度(T0)にて抵抗値が急増する正の抵抗温度特性を有する電気発熱体(9)を設置する車両暖房用熱交換器において、
前記フィン部材(7)のうち、前記電気発熱体(9)と前記偏平チューブ(6)との間に位置するフィン部材(7)の、前記電気発熱体(9)発熱時における温度分布に関して、
前記偏平チューブ(6)内の温水温度(TW )≧60°C、前記熱交換用コア部(3)に吸い込まれる暖房用吸込空気温度(Tair )≦0°Cの条件において、
前記偏平チューブ(6)側の端部のフィン温度が前記偏平チューブ(6)内の温水温度(TW )と同等になるように、前記電気発熱体(9)の設定温度(T0)を設定し、
前記電気発熱体(9)の発熱が前記フィン部材(7)に伝導されて前記フィン部材(7)から暖房用空気に放熱されることを特徴とする車両暖房用熱交換器。 - 車両エンジンからの温水が流通する偏平チューブ(6)を多数本並列配置するとともに、この多数本の偏平チューブ(6)相互の間にコルゲートフィン(7)を配置することにより熱交換用コア部(3)が構成されており、
前記多数本の偏平チューブ(6)が設置される部位のうち、一部の部位に、前記偏平チューブ(6)の代わりに、所定の設定温度(T0)にて抵抗値が急増する正の抵抗温度特性を有する電気発熱体(9)を設置する車両暖房用熱交換器において、
前記コルゲートフィン(7)の偏平チューブ(6)相互間の距離であるフィン高さ(hf)を3.9mm〜5mmにするとともに、前記電気発熱体(9)の設定温度(T0)を85°C〜110°Cとし、
前記電気発熱体(9)の発熱が前記フィン部材(7)に伝導されて前記フィン部材(7)から暖房用空気に放熱されることを特徴とする車両暖房用熱交換器。 - 前記熱交換用コア部(3)はアルミニュウム合金の一体ろう付け構造からなり、
前記電気発熱体(9)は、細長の平板状の発熱体素子(9a)と、この発熱体素子(9a)の表裏両面に配置された細長の平板状の電極板(9b、9c)とからなる3層のサンドウイッチ構造を有し、
前記熱交換用コア部(3)の一体ろう付けの後に、前記電気発熱体(9)を前記コルゲートフィン(7)の間に挿入し、前記両電極板(9b、9c)を前記コルゲートフィン(7)の折り曲げ頂部に接着固定することを特徴とする請求項2に記載の車両暖房用熱交換器。 - 前記熱交換用コア部(3)はアルミニュウム合金の一体ろう付け構造からなり、
前記電気発熱体(9)は、細長の平板状の発熱体素子(9a)と、この発熱体素子(9a)の表裏両面に配置された細長の平板状の電極板(9b、9c)とからなる3層のサンドウイッチ構造を有し、
前記熱交換用コア部(3)の一体ろう付けの後に、前記電気発熱体(9)を前記フィン部材(7)の間に挿入し、前記両電極板(9b、9c)を前記フィン部材(7)に接着固定することを特徴とする請求項1に記載の車両暖房用熱交換器。 - 前記電気発熱体(9)は、電気的な絶縁作用と良好な熱伝導作用とを有する接着剤(10)により前記フィン部材(7)に接着固定されていることを特徴とする請求項1または4に記載の車両暖房用熱交換器。
- 前記電気発熱体(9)は、電気的な絶縁作用と良好な熱伝導作用とを有する接着剤(10)により前記コルゲートフィン(7)に接着固定されていることを特徴とする請求項2または3に記載の車両暖房用熱交換器。
- 所定の設定温度(T 0 )にて抵抗値が急増する正の抵抗温度特性を有する発熱体素子(9a)、およびこの発熱体素子(9a)の表裏両面に配置された電極板(9b、9c)とを積層してなる電気発熱体(9)と、
前記電気発熱体(9)の両面に配置され、前記電気発熱体(9)の発熱が伝導されて暖房用空気に放熱するフィン部材(7)と、
前記フィン部材(7)と接合され、内部に温水が流通する偏平チューブ(6)とを備え、
前記偏平チューブ(6)内の温水温度(T W )≧60°C、前記フィン部材(7)に流入する暖房用空気温度(T air )≦0°Cの条件において、
前記フィン部材(7)のうち前記偏平チューブ(6)側の端部の温度が前記偏平チューブ(6)内の温水温度(T W )と同等になるように、前記電気発熱体(9)の設定温度(T 0 )を設定したことを特徴とする車両暖房用熱交換器。 - 所定の設定温度(T 0 )にて抵抗値が急増する正の抵抗温度特性を有する発熱体素子(9a)、およびこの発熱体素子(9a)の表裏両面に配置された電極板(9b、9c)とを積層してなる電気発熱体(9)と、
前記電気発熱体(9)の両面に配置され、前記電気発熱体(9)の発熱が伝導されて暖房用空気に放熱するフィン部材(7)と、
前記フィン部材(7)と接合され、内部に温水が流通する偏平チューブ(6)とを備え、
前記フィン部材(7)のフィン高さ(hf)を3.9mm〜5mmにするとともに、前記電気発熱体(9)の設定温度(T 0 )を85°C〜110°Cとしたことを特徴とする車両暖房用熱交換器。 - 前記フィン部材(7)と前記偏平チューブ(6)とはアルミニュウム合金の一体ろう付け構造からなり、
前記電気発熱体(9)は、電気的な絶縁作用と良好な熱伝導作用とを有する接着剤(10)により前記フィン部材(7)に接着固定されていることを特徴とする請求項7または8に記載の車両暖房用熱交換器。
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