JP3812045B2 - 暖房用熱交換器 - Google Patents

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    • F24H9/1863Arrangement or mounting of electric heating means
    • F24H9/1872PTC

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電気発熱体を一体化した暖房用熱交換器に関するもので、車両エンジン(内燃機関)にて加熱された温水(エンジン冷却水)を熱源として空気を加熱する車両暖房用熱交換器に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電気発熱体を一体化した熱交換器は、特開平5−69732号公報において提案されている。この従来装置によれば、温水(エンジン冷却水)を熱源として空気を加熱する暖房用熱交換器に電気発熱体を一体化することにより、エンジン始動直後のように温水温度が低いときには、電気発熱体への通電により、電気発熱体の発生熱を空気中に放熱して空気を加熱することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公報記載の従来装置では、発熱体素子と電極板から構成される電気発熱体を暖房用熱交換器のコア部と一体ろう付けしているので、高温のろう付け温度(アルミニュウムのろう付けの場合、600°C程度)の雰囲気に発熱体が晒されるので、発熱体の電気的特性か著しく損なわれるという不具合がある。
【0004】
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、電気発熱体の電気的特性を損なう恐れがなく、しかも、電気発熱体を暖房用熱交換器のコア部に容易に組付可能とすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、熱源流体が流通する偏平チューブ(6)と、この偏平チューブ(6)の間に接合されたコルゲートフィン(7)とからなる熱交換用コア部(3)の一部の部位に電気発熱体(9)を設置する暖房用熱交換器において、
熱交換用コア部(3)のうち、電気発熱体(9)が設置される部位では、隣接するコルゲートフィン(7)の折り曲げ頂部に、それぞれ偏平チューブ(6)の長手方向に延びる保持板(10、11)を所定間隔を開けて接合し、
電気発熱体(9)は、正極側電極板(9b)および負極側電極板(9c)と、この両電極板(9b、9c)の間に配置された発熱体素子(9a)と、この両電極板(9b、9c)の周囲を全周にわたって被覆する電気絶縁材料からなる被覆部材(9d)とを有し、
この被覆部材(9d)は発熱体素子(9a)の熱を保持板(10、11)に伝導する熱伝導作用を果たすものであり、
この被覆部材(9d)の表面が保持板(10、11)に圧接するようにして、2枚の保持板(10、11)の間に電気発熱体(9)を電気絶縁して組み付けたことを特徴としている。
【0006】
これによると、コルゲートフィン(7)に予め保持板(10、11)を接合しておき、熱交換用コア部(3)の一体ろう付け終了後に2枚の保持板(10、11)の間に電気発熱体(9)を組み付けることができるので、熱交換用コア部(3)のろう付けによって電気発熱体の電気的特性を損なう恐れが全くない。
しかも、コルゲートフィン(7)が波形状を有する複雑な形状であっても、予め2枚の保持板(10、11)がコルゲートフィン(7)に接合してあるから、コルゲートフィン(7)の波形状をつぶすことなく、この2枚の保持板(10、11)の平板形状に沿って電気発熱体(9)の組付を容易に行うことができる。従って、電気発熱体(9)の組付容易化と、コルゲートフィン(7)の形状維持(伝熱性能の確保)とを良好に両立できる。
【0007】
さらに、2枚の保持板(10、11)の間に電気発熱体(9)を電気絶縁して組み付けているから、電気発熱体(9)への通電時に熱交換用コア部(3)の金属部材(チューブ等)に電流を流すことなく、電気発熱体(9)に直接通電できる。その結果、熱交換用コア部(3)の金属部材が電食により腐食するのを防止でき、熱交換器の耐食性を確保できる。
これに加え、発熱体素子(9a)の両側に配置される正極側電極板(9b)および負極側電極板(9c)の周囲を全周にわたって電気絶縁材料からなる被覆部材(9d)によって被覆しているから、電気発熱体(9)と2枚の保持板(10、11)との間を被覆部材(9d)により確実に電気絶縁することができるとともに、被覆部材(9d)により両電極板(9b、9c)および発熱体素子(9a)の保護を行うことができる。
【0008】
また、請求項2記載の発明では、偏平チューブ(6)、コルゲートフィン(7)および保持板(10、11)をアルミニュウムで形成して、一体ろう付けしていることを特徴としている。従って、保持板(10、11)の接合を熱交換用コア部(3)の一体ろう付けと同時に簡単に行うことができる。
しかも、コルゲートフィン(7)の折り曲げ高さに多少の不揃いがあっても、コルゲートフィン(7)と保持板(10、11)とを予めろう付けしているので、ろう付け時に溶融ろう材が毛細管現象によりコルゲートフィン(7)の折り曲げ頂部と保持板(10、11)との隙間に浸透して隙間を埋めることができる。従って、コルゲートフィン(7)の各折り曲げ頂部を保持板(10、11)に確実に接合できるので、電気発熱体(9)の発生熱を保持板(10、11)からコルゲートフィン(7)に効率よく伝導できる。
【0010】
また、請求項記載の発明では、正極側電極板(9b)および負極側電極板(9c)に、それぞれ外部回路との電気接続用の端子部(9e、9f)を一体成形することを特徴としている。
【0011】
従って、両電極板(9b、9c)に一体成形した端子部(9e、9f)により外部回路との電気接続を簡単に行うことができる。
また、請求項記載の発明では、端子部(9e、9f)を、正極側電極板(9b)および負極側電極板(9c)から熱交換用コア部(3)の厚さ方向に突出させることを特徴としている。
【0012】
これによれば、端子部(9e、9f)に対する外部回路の接続作業を熱交換用コア部(3)に妨げられることなく、容易に行うことができる。
また、請求項5記載の発明では、保持板(10、11)と電極板(9b、9c)との間に位置する被覆部材(9d)の厚さ(t1)を、発熱体素子(9a)の側方に位置する被覆部材(9d)の厚さ(t2)よりも小さくしたことを特徴としている。
これによれば、発熱体素子(9a)の側方に位置する被覆部材(9d)の厚肉部分(厚さ(t2)の部分)で発熱体素子(9a)の保護作用を確保しつつ、保持板(10、11)と電極板(9b9c)との間に位置する被覆部材(9d)の薄肉部分(厚さ(t1)の部分)で、保持板(10、11)への熱伝導作用を良好に果たすことができる。
請求項6記載の発明のように、請求項5における被覆部材(9d)の厚さ(t1)は具体的には25μ〜100μであり、これに対し、被覆部材(9d)の厚さ(t2)は具体的には1〜2mmである。
また、請求項記載の発明では、熱交換用コア部(3)に、電気発熱体(9)を2枚の保持板(10、11)の間で圧接保持するように締付け力を作用させる締結部材(12、13)を備えていることを特徴としている。
【0013】
従って、締結部材(12、13)により電気発熱体(9)の保持固定を確実に行うことができる。
また、請求項記載の発明は、暖房用熱交換器の製造方法に係るものであって、
熱交換用コア部(3)の偏平チューブ(6)とコルゲートフィン(7)を交互に積層するとともに、熱交換用コア部(3)のうち、電気発熱体(9)が設置される部位では、隣接するコルゲートフィン(7)の折り曲げ頂部の間に、偏平チューブ(6)の長手方向に延びる2枚の保持板(10、11)を所定間隔を開けて配置するコア組付工程と、
熱交換用コア部(3)の偏平チューブ(6)およびコルゲートフィン(7)と保持板(10、11)とを一体ろう付けするろう付け工程と、
電気発熱体(9)を、予め、正極側電極板(9b)および負極側電極板(9c)と、この両電極板(9b、9c)の間に配置された発熱体素子(9a)と、この両電極板(9b、9c)の周囲を全周にわたって被覆するとともに発熱体素子(9a)の熱を保持板(10、11)に伝導する熱伝導作用を果たす電気絶縁材料からなる被覆部材(9d)とにより構成しておき、
被覆部材(9d)の表面が保持板(10、11)に圧接するようにして、2枚の保持板(10、11)の間に電気発熱体(9)を電気絶縁して組み付ける発熱体組付工程とを有することを特徴としている。
【0014】
これによれば、電気発熱体の電気的特性を損なうことなく、電気発熱体(9)の組付を容易に行うことができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明を適用した車両暖房用熱交換器の一実施形態を示すもので、図2は図1の要部を拡大して図示する破断斜視図であり、図1、2において、この熱交換器は、温水入口側タンク1と、温水出口側タンク2と、この両タンク1、2の間に設けられた熱交換用コア部3とを有している。
【0016】
温水入口側タンク1には図示しない車両エンジンからの温水(エンジン冷却水)が流入する入口パイプ4が設けられ、温水出口側タンク2には温水を外部へ流出させ、エンジン側に還流させる出口パイプ5が設けられている。なお、本例の熱交換器は図1に示すように左右対称形であるので、温水入口側タンク1と温水出口側タンク2とを左右逆転してもよい。
【0017】
各タンク1、2はそれぞれタンク本体部1a、2aと、このタンク本体部1a、2aの開口端面を閉じるシートメタル1b、2bとからなり、図1、2の上下方向が長手方向となる周知のタンク構造である。そして、シートメタル1b、2bには偏平状のチューブ挿入穴(図示せず)が多数個、図1、2の上下方向に1列または複数列並んで形成されている。
【0018】
熱交換用コア部3は暖房用空気の流れ方向(図1の矢印A方向)に対して平行な偏平状に形成された偏平チューブ6を多数個図1、2の上下方向に並列配置している。そして、この多数個の偏平チューブ6相互の間に波形状に成形されたコルゲートフィン(フィン部材)7を配置し接合している。このコルゲートフィン7には周知のごとく暖房用空気の流れ方向に対して所定角度で斜めに多数のルーバ(図示せず)が切り起こし成形されており、このルーバの成形によりフィン熱伝達率を向上させている。
【0019】
偏平チューブ6の両端開口部はシートメタル1b、2bのチューブ挿入穴内にそれぞれ挿通され、接合される。また、コア部3の最外側(図1の上下両端部)のコルゲートフィン7のさらに外側にはサイドプレート8a、8bが配設され、このサイドプレート8a、8bは最外側のコルゲートフィン7およびシートメタル1b、2bに接合される。
【0020】
さらに、熱交換用コア部3の一部の部位に、偏平チューブ6の代わりに、電気発熱体9を設置している。図1の例では、熱交換用コア部3の4箇所に電気発熱体9を等間隔で設置している。
そして、熱交換用コア部3のうち、電気発熱体9が設置される部位では、隣接するコルゲートフィン7の折り曲げ頂部に、それぞれ偏平チューブ6の長手方向に延びる平板状の金属製保持板10、11(図2参照)を所定間隔(L=電気発熱体9の厚み)を開けて配置し接合し、この2枚の保持板10、11の間に電気発熱体9を組み付ける構造となっている。
【0021】
ところで、本例における熱交換器では、上記各構成部品1〜8bのすべてがアルミニュウム(アルミニュウム合金も含む)にて成形されており、また、平板状の保持板10、11も同様にアルミニュウムにて成形されている。平板状の保持板10、11は板厚0.1〜0.5mm程度の金属薄板であり、また、平板状の保持板10、11の幅(暖房空気の流れ方向の幅)はコルゲートフィン7の幅と略同一であり、また、保持板10、11の長手方向の寸法(図1の左右方向の寸法)はシートメタル1b、2b間の寸法と略同一である。
【0022】
電気発熱体9は図3に示す構造になっており、板状の発熱体素子9aと、この発熱体素子9aの表裏両面に配置され細長の平板状の電極板9b、9cとからなる3層のサンドウイッチ構造になっている。そして、この電極板9b、9cの周囲を全周にわたって電気的絶縁材料からなる被覆部材9dにより被覆している。ここで、発熱体素子9aは所定の設定温度(例えば、90°C付近)T0 にて抵抗値が急増する正の抵抗温度特性を有する抵抗体材料(例えば、チタン酸バリウム)からなるPTCヒータ素子であり、その板厚は1.0〜2.0mm程度である。
【0023】
発熱体素子9aの両電極板9b、9cはアルミニュウム、銅、ステンレス等の導電金属材から成形されており、その板厚は0.1〜0.5mm程度である。この両電極板9b、9cの長手方向の寸法(図1の左右方向の寸法)は保持板10、11と略同一である。そして、この両電極板9b、9cの長手方向において発熱体素子9aは複数箇所(図3の例では4箇所)配置されている。発熱体素子9aと両電極板9b、9cは互いに圧接することにより、両者間の電気的導通を得る。
【0024】
被覆部材9dが保持板10、11に圧接するようにして、電気発熱体9は2枚の保持板10、11の間に組み付けられる。ここで、被覆部材9dは保持板10、11と両電極板9b、9cとの間の電気的な絶縁作用を果たすものであるが、発熱体素子9aの熱を保持板10、11に伝導する役割を果たすため、保持板10、11と両電極板9b、9cとの間の被覆部材9dの厚さt1 は25μ〜100μ程度の薄膜状にして、良好な熱伝導作用を確保している。
【0025】
一方、発熱体素子9aの側方における被覆部材9dの厚さt2 は1〜2mm程度に厚くして、発熱体素子9aの保護を図るようにしてある。被覆部材9dの具体的材質としては、高耐熱性の樹脂(例えば、ポリイミド樹脂等)が好ましい。上記電極板9bは正極側電極板であり、また、上記電極板9cは負極側電極板であり、それぞれ外部回路との電気接続用の端子部9e、9fが一体成形されている。この両端子部9e、9fは本例では熱交換用コア部3の前方側(空気流れ方向Aと反対方向)に突出している。また、正極側電極板9bの端子部9eは図1に示すように正極側電極板9bの右側端部に形成され、負極側電極板9cの端子部9fは負極側電極板9cの左側端部に形成されている。両端子部9e、9fの突出方向は熱交換用コア部3の後方側(空気流れ方向A)でもよく、要は熱交換用コア部3の厚さ方向であればよい。
【0026】
なお、各電気発熱体9の電極板9b、9cに一体成形された端子部9e、9fには、図示しない外部制御回路が電気接続され、この外部制御回路を介して車載電源から各電気発熱体9に通電されるようになっている。
12、13はステンレスのような耐食性に優れた金属材料からなる締結部材であって、熱交換用コア部3の空気入口側の面および空気出口側の面の両方に配置される。締結部材12、13はその両端に折り曲げ形状からなる引掛け部を有しており、この引掛け部を上下のサイドプレート8a、8bの長手方向の中央部に形成された係止溝部8c、8dに引掛けて、上下のサイドプレート8a、8bの間に装着する。この締結部材12、13の装着により、電気発熱体9を2枚の保持板10、11の間に圧接保持させる締付け力を熱交換用コア部3に対して作用させる。
【0027】
次に、上記した暖房用熱交換器の製造方法を説明すると、まず、最初に図1に示す熱交換器構成を組み付けるコア組付工程を行う。すなわち、熱交換用コア部3のチューブ6とコルゲートフィン7を交互に積層するとともに、熱交換用コア部3のうち、電気発熱体9が設置される部位(図1の4箇所の斜線部)では、隣接するコルゲートフィン7の折り曲げ頂部の間に、チューブ6の長手方向に延びる2枚の保持板10、11を所定間隔を開けて配置する。この2枚の保持板10、11の所定間隔を保持するために、この2枚の保持板10、11の間に、この所定間隔の板厚を持ったダミー板(図示せず)を挿入する。
【0028】
このダミー板は後述の一体ろう付けの工程に対する耐熱性を有し、かつアルミニュウムろう付けされない特性を持った材質(例えば、カーボン等)で形成しておく。この組付工程で、タンク1、2、パイプ4、5、およびサイドプレート8a、8bも組み付けることはもちろんである。
次に、上記のごとくして、組み付けた熱交換器組付体の組付状態を図示しない適宜の治具により保持して、ろう付け炉内に搬入し、ろう付け工程を行う。すなわち、ろう付け炉内で熱交換器組付体をろう付け温度(600°C程度)に加熱して、熱交換器各部材のクラッド材のろう材を溶融し、熱交換器組付体の各部材間を一体ろう付けする。
【0029】
ろう付け終了後に、熱交換器組付体をろう付け炉から搬出し、常温まで熱交換器組付体の温度が低下した後に、電気発熱体9の組付工程を行う。すなわち、電気発熱体9はそれ単独で、熱交換器組付体とは別に、板状の発熱体素子9aの表裏両面を平板状の電極板9b、9cにより挟み込んで3層のサンドウイッチ構造とし、電極板9b、9cの周囲を全周にわたって被覆部材9dにより被覆しておく。
【0030】
そして、熱交換器組付体の熱交換用コア部3における4箇所の2枚の保持板10、11の間に挿入されているダミー板を取り出し、2枚の保持板10、11の間に形成される所定間隔の空間に、被覆部材9dが保持板10、11に圧接するようにして、電気発熱体9を2枚の保持板10、11の間に組み付ける。この組付の後に、締結部材12、13の両端の引掛け部を上下のサイドプレート8a、8bの係止溝部8c、8dに引掛けて、上下のサイドプレート8a、8bの間に締結部材12、13を熱交換用コア部3が圧縮されるように装着する。
【0031】
これにより、電気発熱体(9)を2枚の保持板(10、11)の間に圧接保持させる締付け力を熱交換用コア部(3)に対して作用させ、電気発熱体9を2枚の保持板10、11の間に確実に保持固定する。
次に、上記構成において作動を説明する。車室の暖房を行うときには、図示しない空調用送風機が作動して、暖房用熱交換器のコア部3の偏平チューブ6とコルゲートフィン7との間の空隙部に矢印Aのように暖房用空気が通過する。一方、車両用エンジンのウォータポンプ(図示せず)の作動によりエンジンからの温水(熱源流体)が入口パイプ4より温水入口側タンク1内に流入する。
【0032】
そして、温水は、入口側タンク1にて多数本の偏平チューブ6に分配され、この偏平チューブ6を並列に流れる間にコルゲートフィン7を介して暖房用空気に放熱する。多数本の偏平チューブ6を通過した温水は、温水出口側タンク2に流入し、ここで集合され、出口パイプ5から温水は熱交換器外部へ流出し、エンジン側に還流する。
【0033】
一方、暖房時において、エンジンからの温水の温度が設定温度(例えば、80°C)より低いときは、外部制御回路から両電極板9b、9cの端子部9e、9f間に車載電源から電圧を加える。これにより、発熱体素子9aが通電され発熱する。発熱体素子9aの発熱は電極板9b、9c、被覆部材9d、保持板10、11を経て、両側のコルゲートフィン7に伝導されて、このコルゲートフィン7から暖房用空気に放熱される。従って、温水の低温時でも暖房空気を速やかに加熱して即効暖房を行うことができる。
【0034】
なお、電気発熱体9の発熱体素子9aは所定の設定温度T0 にて抵抗値が急増する正の抵抗温度特性を有するPTC素子であるから、周知のごとく、その発熱温度を設定温度T0 に自己制御する自己温度制御機能を備えている。
ところで、波形状を有する複雑な形状からなるコルゲートフィン7に、予め保持板10、11を接合しておき、この保持板10、11の平板形状に沿って電気発熱体9の組付を行うから、電気発熱体9の組付時にコルゲートフィン7の波形状をつぶすことがない。従って、電気発熱体9をコルゲートフィン7の間に配置する構成であっても、コルゲートフィン7の波形状を維持し伝熱性能を確保できる。
【0035】
また、コルゲートフィン7に対して電気発熱体9を直接接合する場合には、コルゲートフィン7の折り曲げ高さに不揃いがあると、図4のa部、b部に示すように、コルゲートフィン7の折り曲げ頂部と電気発熱体9との間に隙間が発生して、電気発熱体9の熱を効率よくコルゲートフィン7に伝導できない場合が生じる。これに反し、本実施形態によれば、コルゲートフィン7と保持板10、11とを予めろう付けしているので、コルゲートフィン7の折り曲げ高さに多少の不揃いがあっても、ろう付け時に溶融ろう材が毛細管現象によりコルゲートフィン7の折り曲げ頂部と保持板10、11との隙間に浸透して、この隙間を埋めることができる。そのため、コルゲートフィン7の各折り曲げ頂部を保持板10、11に確実に接合でき、電気発熱体9の発生熱を保持板10、11からコルゲートフィン7に効率よく伝導できる。
【0036】
(他の実施形態)
なお、上記の実施形態では、車両暖房用熱交換器について説明したが、本発明は車両用に限定されることなく、種々な用途の暖房用熱交換器に広く適用可能である。
また、電気発熱体9の設置形態を図1の形態に限らず、暖房用熱交換器の仕様の変化に対応して種々変更し得ることはもちろんである。
【0037】
また、電気発熱体9の被覆部材9dとして接着材系の樹脂を用いて、電気発熱体9を保持板10、11に接着固定することもできる。この場合は締結部材12、13を廃止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する暖房用熱交換器の斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す電気発熱体設置部の拡大斜視図である。
【図3】(a)は本発明の一実施形態の電気発熱体の一部破断斜視図、(b)は同電気発熱体の横断面図、(c)は同電気発熱体の縦断面図、(d)は同電気発熱体の平面図である。
【図4】本発明の比較例を示す電気発熱体設置部の拡大図である。
【符号の説明】
1、2…タンク、3…熱交換用コア部、6…偏平チューブ、
7…コルゲートフィン、9…電気発熱体、9a…発熱体素子、
9b、9c…電極板、9d…被覆部材、9e、9f…端子部、
10、11…保持板、12、13…締結部材。

Claims (8)

  1. 熱源流体が流通する偏平チューブ(6)を多数本並列配置するとともに、この多数本の偏平チューブ(6)の間にコルゲートフィン(7)を接合することにより熱交換用コア部(3)が構成されており、
    この熱交換用コア部(3)の一部の部位に電気発熱体(9)を設置する暖房用熱交換器において、
    前記熱交換用コア部(3)のうち、前記電気発熱体(9)が設置される部位では、隣接するコルゲートフィン(7)の折り曲げ頂部に、それぞれ前記偏平チューブ(6)の長手方向に延びる保持板(10、11)を所定間隔を開けて接合し、
    前記電気発熱体(9)は、正極側電極板(9b)および負極側電極板(9c)と、この両電極板(9b、9c)の間に配置された発熱体素子(9a)と、この両電極板(9b、9c)の周囲を全周にわたって被覆する電気絶縁材料からなる被覆部材(9d)とを有し、
    この被覆部材(9d)は前記発熱体素子(9a)の熱を前記保持板(10、11)に伝導する熱伝導作用を果たすものであり、
    この被覆部材(9d)の表面が前記保持板(10、11)に圧接するようにして、前記2枚の保持板(10、11)の間に前記電気発熱体(9)を電気絶縁して組み付けたことを特徴とする暖房用熱交換器。
  2. 前記偏平チューブ(6)、前記コルゲートフィン(7)および前記保持板(10、11)はアルミニュウムからなり、一体ろう付けされていることを特徴とする請求項1に記載の暖房用熱交換器。
  3. 前記正極側電極板(9b)および前記負極側電極板(9c)に、それぞれ外部回路との電気接続用の端子部(9e、9f)が一体成形されていることを特徴とする請求項1または2に記載の暖房用熱交換器。
  4. 前記端子部(9e、9f)は、前記正極側電極板(9b)および前記負極側電極板(9c)から前記熱交換用コア部(3)の厚さ方向に突出していることを特徴とする請求項に記載の暖房用熱交換器。
  5. 前記保持板(10、11)と前記電極板(9b、9c)との間に位置する前記被覆部材(9d)の厚さ(t1)を、前記発熱体素子(9a)の側方に位置する前記被覆部材(9d)の厚さ(t2)よりも小さくしたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の暖房用熱交換器。
  6. 前記被覆部材(9d)の厚さ(t1)は25μ〜100μであり、
    前記被覆部材(9d)の厚さ(t2)は1〜2mmであることを特徴とする請求項に記載の暖房用熱交換器。
  7. 前記熱交換用コア部(3)に、前記電気発熱体(9)を前記2枚の保持板(10、11)の間で圧接保持するように締付け力を作用させる締結部材(12、13)を備えていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の暖房用熱交換器。
  8. 熱源流体が流通する偏平チューブ(6)を多数本並列配置するとともに、この多数本の偏平チューブ(6)の間にコルゲートフィン(7)を接合することにより熱交換用コア部(3)が構成されており、
    この熱交換用コア部(3)の一部の部位に電気発熱体(9)を設置する暖房用熱交換器の製造方法であって、
    前記熱交換用コア部(3)の偏平チューブ(6)とコルゲートフィン(7)を交互に積層するとともに、前記熱交換用コア部(3)のうち、前記電気発熱体(9)が設置される部位では、隣接するコルゲートフィン(7)の折り曲げ頂部の間に、前記偏平チューブ(6)の長手方向に延びる2枚の保持板(10、11)を所定間隔を開けて配置するコア組付工程と、
    前記熱交換用コア部(3)の偏平チューブ(6)およびコルゲートフィン(7)と前記保持板(10、11)とを一体ろう付けするろう付け工程と、
    前記電気発熱体(9)を、予め、正極側電極板(9b)および負極側電極板(9c)と、この両電極板(9b、9c)の間に配置された発熱体素子(9a)と、この両電極板(9b、9c)の周囲を全周にわたって被覆するとともに前記発熱体素子(9a)の熱を前記保持板(10、11)に伝導する熱伝導作用を果たす電気絶縁材料からなる被覆部材(9d)とにより構成しておき、
    前記被覆部材(9d)の表面が前記保持板(10、11)に圧接するようにして、前記2枚の保持板(10、11)の間に前記電気発熱体(9)を電気絶縁して組み付ける発熱体組付工程とを有することを特徴とする暖房用熱交換器の製造方法。
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