JP3811396B2 - 建築物の改築方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、既存の建築物を改築する方法および改築された建築物に係り、特に、既存の建築物の用途を変更する際、階高の調整を容易に行うことができるようにした既存建築物の改築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
高層ビルなどの建築物は、たとえば100年などの長期間にわたって使用される場合がある。このように長期間使用される建築物は、その間の所有者や使用者が変わることが少なくない。たとえば、住宅として使用されていた建築物の一部がホテルとして用いられることがある。このような場合、その用途等に応じて、建築物内の階高を変更して調整することが要求される。
【0003】
このような要求に対して、従来においては、たとえば、階高の変更が求められる階の大梁・小梁・スラブからなり、建物の構造躯体に固定された床構造をすべて小片に解体し、建築物の外部に搬出するとともに、別途新しく床構造を構築する改築方法を用いていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来の改築方法では、既存の床構造を小片に解体するので、その解体のために多大な労力を要し、この解体作業が工期短縮の妨げとなることがあった。また、既存建築物に存在していた床構造を小片に解体して建築物の外部に搬出して廃棄していたため、改築を行う際に大量の廃棄物が発生するものであった。さらには、新しい床構造を構築する必要があるので、その分の材料が必要となるものであった。
【0005】
そこで、本発明の課題は、既存の建築物を、たとえば用途の変更を行うためにその階高を調整する際に、既存の床構造等を解体する労力をなくして工期の短縮を図るとともに、大量の廃棄物を出さないようにし、さらには、新たに床構造を構築するための材料が少なくて済むようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、複数階を有する建築物における構造躯体に支持された床構造を構造躯体から切断し、切断された床構造を高さ方向に移動させ、前記構造躯体に固定する既存建築物の改築方法である。
【0007】
このように、既存建築物を改築する際、構造躯体から切断された床構造を廃棄することなく、そのまま高さ方向に移動、すなわち上昇または下降させて、他の用途、たとえば改築後における建築物の新たな部材として再利用する。こうすることにより、構造躯体から切断された床構造を廃棄することなく、再利用することができるので、床構造を小片に解体する必要がなくなり、その結果として工期短縮に寄与し、さらに廃棄物の発生を抑制することができる。また、新しい床構造を構築するための新たな材料が不要となる。
【0008】
また、本発明では、移動した床構造を、支持装置によって支持するのが好適である。
【0009】
移動した床構造を支持装置によって支持することにより、移動後の床構造を安定した状態で支持することができる。
【0010】
さらに、本発明は、床構造を高さ方向に移動させるにあたり、移動対象となる床構造を、その直上に位置する床構造に設けられた吊持装置によって吊持しながら移動させるのが好適である。
【0011】
吊持装置によって床構造を吊持しながら移動させることにより、安定した状態で床構造を移動させることができる。
【0012】
また、移動対象となる床構造を、柱部材に取り付けられた吊持装置で吊持しながら移動させてもよいし、その直下に位置する床構造に設けられた下方支持部材で支持しながら移動させてもよい。
【0013】
さらに、下方支持部材は、高さ方向に分割された仮受け支柱と、前記移動対象となる床構造を下方から支持するジャッキと、を備える態様とするのが好適である。
【0014】
また、移動した床構造を、改築後における建築物の床構造として用いるのが好適である。
【0015】
移動前において床構造として用いられていた部材を、そのまま改築後の床構造として用いることにより、資材を有効利用することができる。しかも、床構造は、改築前においては、床構造として好適な状態で製造されているものであるため、改築後においても、そのまま利用することができる。
【0016】
ここで、床構造を移動させ、他の階における床構造との間で狭まったスペースを、床下スペースまたは天井スペースとするのが好ましい。
【0017】
たとえば、床構造を移動させて階高を広げると、移動させた床構造と既存の床構造との間の幅が非常に狭くなり、たとえば居住空間としては利用できなくなる場合がある。このような場合には、狭くなった床構造同士の間は、床下スペースまたは天井スペースとして、配管類や配線の引き回し空間として利用することができる。よって、無駄な空間を生じさせないようにすることができる。また、この空間は遮音空間としても利用することができる。
【0018】
ここで、支持装置が耐震構造を備えるのが好適である。
【0019】
支持装置が耐震構造を備えることにより、たとえば改築にあたって床構造を切断した際にも、耐震強度を高い状態に保っておくことができる。
【0020】
この耐震構造としては、振動吸収装置を有し、移動した床構造をマスダンパのマスとして用いることができる。
【0021】
床構造は、比較的大きな重量を有するので、この重量を利用することにより、マスダンパのマスとして機能させることができる。
【0022】
他方、切断された前記床構造を固定するまでの間、仮補強装置を設けておくのが好適である。
【0023】
床構造を切断したとき、建築物全体としての強度が低下し、たとえば建築物の一部を改築する際に、改築を行わない階も利用できなくなることが考えられる。これに対して、床構造が切断されて強度が低下している間は、別途仮補強装置を設けておくことにより、改築を行わない階を利用したままで建築物の改築を安全に行うことができる。また、その仮補強装置は、改良して、改築後の建築物にそのまま利用することもできる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、同一要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略する。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態に係る建築物を示す図であり、(a)は改築前、(b)は改築後の状態を示す正面図である。
【0026】
図1(a)に示す改築前における建築物1は、たとえば高層ビルであり、もっぱら住宅として利用されるものである。その1階部分には住宅の出入口ロビー11が設けられており、その上層階には、住宅フロア12A、12B…、12Zが設けられている。建築物1では、出入口ロビー11の部分の階高が、他の階の住宅フロア12A、12B…よりやや高めに設定されており、他の階は一様に同じ高さに設定されている。
【0027】
この建築物1を改築し、改築後は図1(b)に示すように、住宅とホテルの兼用の建築物2とする。改築後の建築物2は、改築前に住宅用の出入口ロビー11として利用されていた部分を分割し、一方を住宅用出入口11Aとし、他方をホテル用出入口21として利用する。また、N階にある住宅フロア12N以下の低層階層は、改築前と同様に住宅用として利用し、(N+1)階以上の住宅フロア12N+1、…12Zをホテル用に改築する。
【0028】
改築された後は、ホテルとされる階層のうちの最下階に、2フロアにわたってホテル用のパブリック部22A,22Bを設け、その上方の階に客室フロア23A,23B,…23Kを設ける。パブリック部22A,22Bの階高は、他の客室フロアの階高よりも若干高く設定され、他の階の客室フロア23A,23B,…23Kの階高は、一様に同じであり、その高さは改築前における建築物1の住宅フロア12A〜12Zと同じ高さに設定されている。本実施形態においては、改築前には住宅として利用されていた12(N+1)〜12(N+3)階の住宅フロア12N+1〜12N+3を、改築によりパブリック部22A,22Bとして利用するために、その階高を高くする。以下、その改築方法の手順について説明する。
【0029】
図2は、改築前および改築後における建築物の改築部分の拡大正面断面図である。
【0030】
図2(a)に示すように、各フロア12N+1〜12N+3には、それぞれ床構造13A〜13Cが設けられており、床構造13A〜13Cは、それぞれ梁14A〜14C、およびスラブ15A〜15Cを備えている。床構造13Cの上方には、同様の床構造13Dが設けられている。また、図3に示すように、建築物1は、水平方向に離間して設けられた構造躯体の一部である複数の柱部材16,16…を備えており、いわゆるラーメン構造をなしている。本実施形態では、柱部材16,16…は、縦方向および横方向に一定の間隔で設置されている。さらに、床構造13は、柱部材16,16に対して同様に取り付けられており、複数の梁14,14…は、破線で示すように、柱部材16,16…に対して支持される形で取り付けられている。梁14,14…の上方には、梁14,14…に支持される形でスラブ15が設けられている。スラブ15は、柱部材16,16…を除いた位置において、梁14,14…における上方空間の全体を覆うようにして設けられている。パブリック部22A,22Bを設けるために、図2(b)に示すように、各フロアのうち、内側のフロア12N+1,12N+2の床構造13B,13Cをそれぞれ下降させる。こうして、パブリック部22A,22Bを形成する。
【0031】
次に、床構造13B,13Cを下降させる手順について、下側の床構造13Bを例にして説明する。床構造13Bを下降させる際には、図4に示すように、まず、床構造13Bを吊持装置としての吊り治具30で吊るす。
ここで、吊り治具30について説明すると、吊り治具30は、移動対象となる床構造13Bの直上に位置する床構造13Cに載置される吊り材31を備えている。吊り材31は、ベース31A、支持台31B、およびブラケット31C,31Cを備えている。ベース31Aは、支持台31B上に載置されており、その側部が若干突出するようにして支持されている。このベース31Aにおける突出した両側の位置の下側に、それぞれブラケット31C,31Cが設けられている。ブラケット31C,31Cには、フック部材32,32を介して吊りワイヤ33,33が吊るされており、吊りワイヤ33,33には、電動チェーンブロック34,34が吊持されている。電動チェーンブロック34には、フック部材が取り付けられており、このフック部材が吊りワイヤ33に掛けられることによって吊持されている。電動チェーンブロック34内には、図示しないチェーン巻き上げ装置およびモータが設けられており、本体下方位置における両側からはそれぞれチェーン35が吊るされている。そして、モータを駆動することにより、電動チェーンブロック34,34から巻き出されるチェーン35,35の巻き出し、および巻き上げを行い、巻き出し量の調整を行うことができるようになっている。チェーン35,35の下方には、それぞれフック部材36,36が取り付けられており、フック部材36,36には、吊りワイヤ37の両端部が吊るされている。
【0032】
一方、下降対象となる床構造13Bにおける梁14Bには、固定部材38が取り付けられている。固定部材38は、上方が開口した断面コ字形状を有しており、固定用ケミカルアンカーが打ち込まれることにより、梁14Bに対して固定されている。固定部材38の下方両端部には、それぞれブラケットを介して回転ローラ39,39が回転可能に枢支されている。
【0033】
この回転ローラ39,39に対して、フック部材36,36に両端部をそれぞれ吊るされている吊りワイヤ37の中央部が巻き掛けられている。また、電動チェーンブロック34,34には、それぞれ配線L,L…を介して集中コントロールボックスCBに接続されている。そして、集中コントロールボックスCBからの操作信号により、電動チェーンブロック34,34を作動させ、チェーン35,35の巻き出し量を調整することができるようになっている。
【0034】
床構造13Bの下降作業を始める際には、上側の床構造13Cのスラブ15Cにおける梁14C,14C…を跨ぐ位置に、貫通孔H,H…をそれぞれ形成する。それとともに、移動される床構造13Bにおける梁14B,14Bの両側にも、貫通孔H,Hを形成する。次に、梁14B,14Bを跨ぐ位置に、それぞれ吊り治具30における吊り材31を載置する。続いて、ブラケット31C,31Cに吊るされた吊りワイヤ33,33をそれぞれ貫通孔H,Hに通し、その吊りワイヤ33,33の下端部にそれぞれ電動チェーンブロック34,34を吊るす。さらに、電動チェーンブロック34,34から巻き出されるチェーン35,35の下端部に、フック部材36,36を吊りワイヤ37を吊るす。この吊りワイヤ37は、移動される床構造13Bに形成された貫通孔H,Hに通しておく。そして、この吊りワイヤ37の下端部中央位置を固定部材38における回転ローラ39,39に巻き掛ける。こうして、床構造13Bは、吊り治具30で吊持可能な状態とされる。
【0035】
ここまでの準備が済んだら、床構造13Bを柱部材16,16…から切断する。床構造13Bは、図3に示すように、すべての柱部材16,16…の周囲の切断位置C,C…で切断される。床構造13Bが柱部材16,16…から切断されることにより、床構造13Bの重量は、図4に示す吊り治具30,30…に掛かる。吊り治具30では、床構造13Bの重量を支えながら、床構造13Bを所定の距離下降させる。
【0036】
床構造13Bを下降させる際には、集中コントロールボックスCBを操作することにより、すべての吊り治具30,30…における電動チェーンブロック34,34…からチェーン35,35…を同じ長さで巻き出していく。すると、チェーン35,35…が巻き出される長さの半分の長さ分、床構造13Bが徐々に下降する。こうして、図4に仮想線(二点鎖線)で示すように、所定の高さ位置まで床構造13を下降させた時点で、各電動チェーンブロック34,34…からのチェーン35,35…の巻き出しを終了させる。このようにして、床構造13Bの下降が終了する。
【0037】
床構造13Bを下降させたら、下降した床構造13Bを、パブリック部22Aの床構造として利用するために、支持装置によって支持する。この支持装置について説明する。図5は、下降した床構造13Bを支持する支持装置40の側断面図である。図5に示すように、支持装置40は、耐震構造を備えており、床構造13Aの側方において、床構造13Bと柱部材16の間に介設される振動吸収装置41を有している。この振動吸収装置41は、たとえばゴムまたはバネなどの振動調整部材を備えており、主に床構造13Bの振動を吸収する。また、床構造13Bの側部における床構造13Bとその下側に配設された床構造13Aの間に、振動吸収装置42が介設されている。この振動吸収装置42も、たとえはゴムまたはバネなどの振動調整部材を備えており、床構造13Bの振動を吸収する。したがって、振動吸収装置41,42支持される床構造13Bがマスダンパのマスとなってマスダンパと同様に機能するものとなる。さらに、振動吸収装置42は、レベル43を介して下側の床構造13Cに載置されている。レベル43は、板厚の薄い複数の板材からなり、この板材の枚数を適宜変更調整することにより、その高さを設定することができる。したがって、このレベル43における板材の数を調整することにより、移動した床構造13Aとその下側における床構造13Cとの間の離間距離を調整することができる。
【0038】
また、床構造13Aにおける幅方向のほぼ中央位置には、オイルダンパ44が設けられている。オイルダンパ44は、移動した床構造13Aにおける下方に突設されたブラケット45にその一端を固定支持され、下側の床構造13Cの上方に突設されたブラケット46にその他端を固定支持されている。さらに、移動した床構造13Aにおける上方位置には、耐震壁47が設けられている。なお、この耐震壁に代えて、ブレースを用いることもできる。このように、支持装置40が耐震構造を備えていることにより、床構造切断に伴う耐震性能の低下を補い、かつ、工期短縮、コスト低減などに寄与することができる。
【0039】
このようにして、下側の床構造13Bを下降し支持する作業が済んだら、上側の床構造13Cの下降作業を行う。上側の床構造13Cの下降作業を行う際には、その上側の床構造13Dに吊り治具30を取り付け、床構造13Bを下降させたときに行った作業をと同じ作業を行う。このようにすることにより、上側の床構造13Cの下降作業を行うことができる。
【0040】
下降した床構造13Cは、床構造13Bと同様、支持装置によって支持されるが、ここでは、図5に示す耐震構造を備える支持装置50が用いられる。支持装置50は、柱部材16に取り付けられたブラケット51を有する。このブラケット51上には、レベル52が載置され、レベル52の上には、振動吸収装置53が載置されている。また、床構造13Cと柱部材16の間にも振動吸収装置54が設けられている。レベル52は、上記のレベル43と同様に、板厚の薄い複数の板材からなり、この板材の枚数を適宜変更調整することにより、その高さを設定することができる。また、振動吸収装置53,54は、それぞれ上記の振動吸収装置42,41と同様にゴムまたはバネなどの振動調整部材を備えており、床構造13Cの振動を吸収するものである。このように、支持装置50が耐震構造を備えることにより、床構造切断に伴う耐震性能の低下を補い、かつ、工期短縮、コスト低減などに寄与することができる。
【0041】
こうして、床構造13B,13Cを移動させることにより、床構造13Bをパブリック部22A,22Bのそれぞれの床構造として利用することができるとともに、改築前は住宅フロアとして利用されていた階の階高を高くして、ホテルパブリックとして好適な高さにすることができる。
【0042】
ところで、床構造13Bを下降させた結果、図2に示すように、床構造13A,13Bの間のスペースSは、非常に狭くなってしまい、住宅やホテル客室、あるいはホテルパブリック等としては利用することができないものとなってしまう。このスペースを有効活用するために、床構造13A,13B間は、たとえばパブリック部22Aの床下スペースまたは住宅フロア12Nの天井スペースとして利用することができる。スペースSを床下スペース等として利用する際には、たとえば設備配管や設備ダクトをスペースSに設けることができる。また、厨房排水口を設けたり、グリーストラップを設けたりすることもできる。さらには、スペースSを音の緩衝空間として利用してもよい。特に、パブリック部22Aは利用者が多く、防音設備が要求されるものとなる可能性が高いので、音の緩衝空間として用いられるのが好適である。
【0043】
このように、本実施形態においては、床構造を柱部材から切断した後、下降させて建築物の改築を行い、改築後の床構造として再利用するので、新たな床構造を形成するための材料の削減および廃棄物の発生の防止をすることができる。
【0044】
ところで、上記実施形態では、床構造13B,13Cを切断してから、これらを支持装置40,50で支持する前は、耐震機能について特に考慮されていないが、床構造を切断している間の耐震機能を向上させることもできる。床構造を切断している間の耐震機能を向上させた改築方法の例について、図6および図7を用いて説明する。ここでは、床構造を1つだけ下降させる例で説明する。
【0045】
図6(a)に示すように、建築物1における床構造13Bを切断して下降させる際、その上の床構造13Cと床構造13Bの間にブレース61,61を設ける。このブレース61,61の下方位置の両側と柱部材16,16の間に、オイルダンパ62,62を介在させておく。平面視した状態では、図6(b)に示すように、4つのブレース61,61…をコ字形状に配置し、それらのブレース61,61…と柱部材16,16…の間にオイルダンパ62,62…を介在させて、仮補強装置としての仮耐震構造63を構成する。このような仮耐震構造63,63を対称位置に2つ設けておく。こうして、床構造13Bが切断されたときに対する耐震補強を行っておく。この耐震補強を行ったら、上記の実施形態で示した吊り治具を用いて床構造13Bを吊持した後、床構造13Bを切断位置C,C…で切断し、吊り治具で床構造13Bを下降させる。
【0046】
床構造13Bを所定の高さ位置まで下降させたら、図5の支持装置40の振動吸収装置41,42およびレベル43にて、床構造13Bを床構造13Aで支持する。また、図7(a)に示すように、床構造13Bと床構造13Aの間に新たにオイルダンパ64,64を設ける。オイルダンパ64の取り付けが終わったら、ブレース61,61の下方位置に、新たにブレース65,65を取り付けて、床構造13Bの補強を行う。オイルダンパ64は、図7(b)に示すように、ブレース61,61…が設けられている位置の下方に設けられる。オイルダンパ64およびブレース65,65を取り付けたら、最初に取り付けたオイルダンパ62を除去する。こうして、改築が行われるとともに、改築後の耐震構造66が構成される。
【0047】
このように、移動する床構造が切断されたときに対する仮耐震構造を設けておくことにより、建築物を改築する際にも、十分な耐震強度を得ることができる。したがって、改築が不要な部分、上記の例では、改築が行われない階層の住宅の居住者は、そのまま住宅を利用しながら、改築工事を行うことができる。しかも、仮耐震構造を設けておくことにより、工事により生じる振動や騒音を軽減することもできる。
【0048】
さらに、本発明に係る改築方法は、上記のいわゆるラーメン構造を有する建築物のみならず、たとえば図8および図9に示すような建築物25にも用いることができる。この建築物25は、平面視した中央位置に、建築物25の高さ方向のほぼ全体にわたって平断面がH型であり、建物の構造躯体の一部をなすコア壁部26が設けられており、コア壁部26の上方には大型梁27が設けられている。また、建築物25の外周部には、高さ方向のほぼ全体にわたって外周柱28,28…が設けられている。これらの間に、小梁とスラブを備え、またはスラブのみを備える床構造29,29…が、高さ方向に所定の間隔をおいて形成されているものである。このような建築物25において、床構造29の高さ位置を調整して、階高を変更する場合であっても、本発明に係る改築方法を有効に活用することができる。
【0049】
この建築物25における床構造29の高さ位置を調整する場合には、床構造29をコア壁部26およびすべて外周柱28,28…の周囲に設定された切断位置C,C…で切断してから高さ方向に移動させる。また、この建築物のコア壁部26は、平断面がH型のものに限られず、たとえばT型、L型等、適宜の形状とすることができる。
【0050】
また、上記の実施形態では、吊持装置として、上方の床構造に載置して使用するものについて説明したが、たとえば柱部材に取り付けられた使用するものを用いることができる。この吊持装置について図10を参照して説明すると、吊持装置としての吊り治具70は、ブラケット71を備えており、ブラケット71には、柱部材16に取り付けられる際に水平方向を向く3つの孔部72,72…が形成されている。この孔部72,72…に対して、通しボルト73,73,73がそれぞれ挿入されている。通しボルト73,73,73は、いずれも柱部材16を貫通して取り付けられており、この通しボルト73,73,73によりブラケット71が柱部材16に対して固定されている。また、ブラケット71の下方位置には、吊持用孔部74,74が形成されており、吊持用孔部74,74にはそれぞれリング75,75を介して電動チェーンブロック34,34のフックが吊持されている。電動チェーンブロック34より下方位置の構造は、図4で説明した吊り治具30と同一の構造をなしている。このような吊り治具70を用いて、床構造13の下降作業を行うこともできる。
【0051】
さらに他の吊持装置として、梁に固定するものを用いることもできる。この吊持装置について図11を参照して説明すると、吊持装置としての吊り治具80は、ブラケット81を備えており、ブラケット81には、梁14に取り付けられる際に水平方向を向く孔部82,82が形成されている。この孔部82,82に対して、通しボルト83挿入されている。通しボルト83は、いずれも移動される床構造の直上に位置する床構造13における梁14を貫通して取り付けられており、この通しボルト83によりブラケット81が梁14に対して固定されている。また、ブラケット81の下方位置には、吊持用孔部84,84が形成されており、吊持用孔部84,84にはそれぞれリング85,85および吊持用ロープ86,86を介して電動チェーンブロック34,34のフックが吊持されている。電動チェーンブロック34より下方位置の構造は、図4で説明した吊り治具30と同一の構造をなしている。このような吊り治具80を用いて、床構造13の下降作業を行うこともできる。
【0052】
他方、床構造を移動させるにあたり、吊持装置を用いることなく、たとえば下方から床構造を支持しながら下降させる方法もある。かかる方法について説明する。この方法では、図12に示すように、移動対象となる床構造13Bの直下に位置する床構造13Aに設けられた下方支持装置90を用いる。下方支持装置90は、図13にも示すように、仮受け支柱91を有している。仮受け支柱91は、複数の支柱ブロック92,92…が高さ方向に積み上げられて構成されている。仮受け支柱91の側方には、ジャッキ受け支柱93が設けられている。ジャッキ受け支柱93は、仮受け支柱91における支柱ブロック92と同一の高さであり、径が支柱ブロック92よりも大きい太径支柱ブロック94,94が高さ方向に積み上げられて構成されている。このジャッキ受け支柱93の上方に、油圧ジャッキ95が載置されている。油圧ジャッキ95は、ジャッキ本体96を備えており、ジャッキ本体の上方には、ロッド97が上下方向に移動するように、ジャッキ本体96の内部に摺動可能に挿入されている。また、ロッド97の移動長さは、仮受け支柱91における支柱ブロック92の高さよりも大きくなるように設定されている。ロッド97の上端部には、支持板98が固定されており、床構造13Bを支えている。ジャッキ本体96の下方位置には、配線Lが接続されており、床構造13B上に載置された集中油圧コントロールボックスOCに接続されている。このような構成を有する下方支持装置90が床構造13A上に複数併設されて、移動対象となる床構造13Bを支持している。
【0053】
かかる下方支持装置90を用いて、床構造13Bを下降させる手順について説明する。下降を開始する前に、床構造13Bを柱部材から切断するのは、上記の実施形態と同様である。また、床構造13Bを切断する際には、下方支持装置90により、床構造13Bを支持しておく。
【0054】
図12に示すように、作業開始前には、仮受け支柱91における最も上の支柱ブロック92と油圧ジャッキ95における支持板98で床構造13Bを支持している。床構造13Bの下降作業を開始する際には、まず、仮受け支柱91における最も上の支柱ブロック92を取り除く。支柱ブロック92を取り除く作業を行っている間は、油圧ジャッキ95の支持板98で床構造13Bを支持しておく。支柱ブロック92を取り除いたら、油圧ジャッキ95を作動させて、ロッド97および支持板98を下降させ、床構造13Bを下降させる。このときのロッド97の移動ストロークは、支柱ブロック92の高さと同一としておき、ロッド97および支持板98が加工することにより、床構造13Bが仮受け支柱91の次の支柱ブロック92上に載置されるようにする。床構造13Bが仮受け支柱91に載置され、仮受け支柱91によって床構造13Bが支持される状態となったら、ジャッキ受け支柱93における最も上の太径支柱ブロック94を取り除く。この間、床構造13は、仮受け支柱91によって支持している。こうして、太径支柱ブロック94を取り除いたら、ふたたび油圧ジャッキ95におけるロッド97および支持板98を上昇させて、仮受け支柱91および油圧ジャッキ95で床構造13を支持する状態にする。以後、この作業を繰り返し、いわばだるま落としの要領で、床構造13Bを下降させていくことができる。
【0055】
また、下方支持装置としては、図14に示すものを用いることもできる。この下方支持装置100は、移動対象となる床構造13Bの直下に位置する床構造13A上に設けられており、エアを送入することにより、上方に膨らむエアリフト101,101…を備えている。エアリフト101,101には、エア輸送管102,102…を介して、床構造13B上に載置された圧縮空気集中コントローラ103に接続されている。この下方支持装置100を用いて床構造13Bを下降させる手順について説明すると、床構造13Bを切断する前に、エアリフト101,101…を膨らませておき、エアリフト101,101で床構造13Bを支持しておく。この状態で、床構造13Bを柱部材から切断する。床構造13Bを切断したら、床構造13Bを下降させるために、圧縮空気集中コントローラ103を作動させて、エアリフト101,101…内の圧縮空気を徐々に排出させていく。こうして、エアリフト101,101…が順次低くなっていくことにより、床構造13Bを下降させることができる。
【0056】
さらには、下降対象となる床構造13Bを下降させるためには、図15に示すラチェット式の自動昇降装置110を用いることもできる。この自動昇降装置110は、上部および下部にそれぞれ設けられた左右一対のラチェット爪111,112を有しており、左右一対のラチェット爪111,112の間には、それぞれのラチェット爪を付勢する図示しないバネが設けられている。上部のラチェット爪111と下部のラチェット爪112は、左右両側においてそれぞれ油圧シリンダ113,114によって連結されており、油圧シリンダ113,114を作動させることにより、ラチェット爪111,112が開閉動作を行うものである。開閉動作を行うラチェット爪111,112は、柱部材16に設けられた昇降レールRの孔Ra,Ra…に噛みこみ、ラチェット爪111,112の開閉を行うことにより、自動昇降装置110が上昇または下降するものである。この自動昇降装置110の下方にブラケット115が設けられており、このブラケット115で下降対象となる床構造13Bを挟み込み、自動昇降装置110を下降させることにより、自動的に床構造13Bの下降作業を行うことができる。
【0057】
他方、建築物1が高層建築物である場合、建築物1には、通常、エレベータが設けられている。この建築物1を改築して上層階層と下層階層で用途を分離した建築物2にするにあたり、エレベータも上層階層と下層階層に分割し、それぞれの階層のみを往来するかごを設けることが考えられる。このような場合、図16に示すように、床構造13Bを移動させて幅狭となった床構造13Aと13Bの間を、エレベータ120における緩衝空間120Sとすることが好適である。この緩衝空間120Sは、上方かご121のピットと下方かご122の頂部すき間を兼用する兼用空間として機能する。また、この緩衝空間120Sに、上方かご121の落下、下方かご122の急上昇時の衝撃を緩和するための二方向緩衝装置123を設けるのが好適である。この二方向緩衝装置123は、中空のケース124を備えており、このケース124に対して上方から挿入可能な第1ロッド125と、下方から挿入可能な第2ロッド126がそれぞれ設けられている。これらの第1ロッド125、第2ロッド126は、上方かご121の直下であって、下方かご122の直上に配置されている。また、ケース124の内部には、図示しないスプリングが配設されており、第1ロッド125および第2ロッド126をそれぞれ離反する方向に付勢している。そして、ケース124は、破線で示す支持ロッド127により、側方部に固定されている。かかる二方向緩衝装置123を用いることにより、上方かご121用、下方かご122用の緩衝装置を別途設ける必要がなくなるとともに、緩衝空間を有効に利用することができる。
【0058】
また、他の例として、図17に示す二方向緩衝装置130を用いることもできる。この二方向緩衝装置130は、上方かご121と下方かご122の間に配置されたプレート131を備えており、上方かご121が落下したときには、上方かご121がプレート131に衝突し、下方かご122が急上昇したときには下方かご122がプレート131に衝突するようになっている。プレート131は、左上方から第1上方スプリング132で支持され、右上方から第2上方スプリング133で支持されている。さらに、左下方から第1下方スプリング134で支持され、右下方から第2下方スプリング135で支持されている。これらのスプリング132〜135の付勢力はほぼ同一であり、プレート131は、それらのほぼ中心位置にバランスよく配置されている。このようにプレート131は、上下左右から、4つのスプリング132〜135によって、斜め上下方向にほぼ均等の力で付勢されており、いわばトランポリン型としてスプリング132〜135が配置されているものである。かかる二方向緩衝装置130を用いることによっても、上方かご121用、下方かご122用の緩衝装置を別途設ける必要がなくなるとともに、緩衝空間を有効に利用することができる。
【0059】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。たとえば、上記の実施形態においては、2階分の床構造を下降させたが、1階分の床構造を下降させる態様としてもよい。また、上記の実施形態では、床構造を下降させる態様について説明したが、床構造を上昇させることにより、階高を調整して変更することもできる。
【0060】
さらに、上記の実施形態では、改築後の建築物として、上層階層にホテルを設け、下層階層に住宅を残す態様としたが、もちろん、下層階層をホテルにして上層階層を住宅として残す態様とすることもできる。また、建築物の用途としては、住宅、ホテルのほか、事務所や会社、店舗など、あらゆる用途に対応させることができる。しかも、これらの用途に応じた形態として利用することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、既存の建築物を、たとえば用途の変更を行うためにその階高を調整する際に、既存の床構造等を解体する労力をなくして工期の短縮を図るとともに、大量の廃棄物を出さないようにすることができる。さらには、新たに床構造を構築するための材料が少なくて済むようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る建築物を示す図であり、(a)は改築前、(b)は改築後の状態を示す正面図である。
【図2】改築前および改築後における建築物の改築部分の拡大正面断面図である。
【図3】改築される建築物の平断面図である。
【図4】改築の工程を説明するための正断面図である。
【図5】改築後の支持装置を説明するための正断面図である。
【図6】改築時の建築物の補強状態を説明するための図であり、(a)は正断面図、(b)は平断面図である。
【図7】図6に続く工程を示す図であり、(a)は正断面図、(b)は平断面図である。
【図8】他の建築物の例を示す正断面図である。
【図9】その平断面図である。
【図10】他の吊持装置を説明するための拡大正断面図である。
【図11】さらに他の吊持装置を説明するかめの拡大正断面図である。
【図12】他の支持装置を説明するための正断面図である。
【図13】その要部拡大図である。
【図14】さらに他の支持装置を説明するための正断面図である。
【図15】本発明に用いる自動昇降装置の正面図である。
【図16】エレベータの緩衝空間に設けた二方向緩衝装置の正面図である。
【図17】他の二方向緩衝装置の正面図である。
【符号の説明】
1,2…建築物
11…出入口ロビー
12(12A〜12Z)…住宅フロア
13(13A〜13D)…床構造
14(14A〜14C)…梁
15(15A,15C)…スラブ
16…柱部材
21…ホテル用出入口
22A,22B…パブリック部
23A〜23K…客室フロア
30,70,80…吊り治具
40,50…支持装置
41,42,53,54…振動吸収装置
63…仮耐震構造
90,100…下方支持装置
110…自動昇降装置

Claims (11)

  1. 複数階を有する建築物における構造躯体に支持された床構造を前記構造躯体から切断し、
    切断された前記床構造を高さ方向に移動させ、
    前記構造躯体に固定することを特徴とする建築物の改築方法。
  2. 移動した前記床構造を、支持装置によって支持して固定する請求項1に記載の建築物の改築方法。
  3. 前記床構造を高さ方向に移動させるにあたり、
    移動対象となる前記床構造を、その直上に位置する床構造に設けられた吊持装置によって吊持しながら移動させる請求項1または請求項2に記載の建築物の改築方法。
  4. 前記床構造を高さ方向に移動させるにあたり、
    移動対象となる前記床構造を、柱部材に取り付けられた吊持装置で吊持しながら移動させる請求項1または請求項2に記載の建築物の改築方法。
  5. 前記床構造を高さ方向に移動させるにあたり、
    移動対象となる前記床構造を、その直下に位置する床構造に設けられた下方支持部材で支持しながら移動させる請求項1または請求項2に記載の建築物の改築方法。
  6. 前記下方支持部材は、高さ方向に分割された仮受け支柱と、移動対象となる前記床構造を下方から支持するジャッキと、を備える請求項5に記載の建築物の改築方法。
  7. 移動した前記床構造を、改築後における建築物の床構造として用いる請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の建築物の改築方法。
  8. 前記床構造を移動させ、他の階における床構造との間で狭まったスペースを、床下スペースまたは天井スペースとする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載の建築物の改築方法。
  9. 前記支持装置が耐震構造を備える請求項2から請求項8のうちのいずれか1項に記載の建築物の改築方法。
  10. 前記耐震構造が振動吸収装置を有し、
    移動した前記床構造をマスダンパのマスとして用いる請求項9に記載の建築物の改築方法。
  11. 切断された前記床構造を固定するまでの間、仮補強装置を設けておく請求項1〜請求項10のうちの1項に記載の建築物の改築方法。
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