JP5709208B2 - 多層建築物の昇降方法及びシステム - Google Patents
多層建築物の昇降方法及びシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5709208B2 JP5709208B2 JP2011048420A JP2011048420A JP5709208B2 JP 5709208 B2 JP5709208 B2 JP 5709208B2 JP 2011048420 A JP2011048420 A JP 2011048420A JP 2011048420 A JP2011048420 A JP 2011048420A JP 5709208 B2 JP5709208 B2 JP 5709208B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- jack
- block
- floor
- cylindrical
- receiving jig
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
或いは,図2(D)〜(F)に示すように,ジャッキ制御装置12により,荷重受け治具22を最上段ブロック20aの係止部27に係止して各ジャッキ10を伸張させて上層階Fjに当接させ且つ上層階Fjを押し上げた下方間隙に筒状片21c,21dを挿入して新たな最上段ブロック20bを組み立てる伸張ステップ(図2(E)参照)と,ジャッキ10を収縮させて上層階Fjを前記新たな最上段ブロック20b上に着座させ且つその新たな最上段ブロック20bの係止部27に荷重受け治具22を移動させる収縮ステップ(図2(F)参照)とを繰り返すことにより,多層建築物1(図7参照)のジャッキ上層階Fjを上昇させることができる。
(ロ)従来のジャッキダウン工法に本発明の昇降方法を適用し、多層建築物1の特定下層階(例えば地上階)Fvの各柱Pを床面位置と天井位置とで切断して中空筒状ブロック20の積層体で置き換えることにより、最小限の柱切断回数でジャッキ上層階Fjを降下させることが可能となり、柱切断時間ひいては建築物の解体工期を短縮すると共に柱切断に要する労力、エネルギー、排水処理等を削減することができる。
(ハ)また、ジャッキアップ工法に本発明の昇降方法を適用し、多層建築物1の特定下層階(例えば地上階)Fvに中空筒状ブロック20の積層体を配置してジャッキ上層階Fjを上昇させることにより、油圧式ジャッキ等をジャッキアップ工法に適用することが可能となり、従来のネジ式ジャッキを用いた工法に比してジャッキアップ工法の短工期化及び適用範囲の拡大を図ることができる。
(ニ)ジャッキ10は、中空筒状ブロック20の積層体の最下段の中空部に代えて荷重受け治具22上に設置して内包させることも可能であり、積層体を設置する床面位置に応じてジャッキ10の設置部位を切り替えることもできる。
9…解体装置
10…ジャッキ 10a…仮設柱体
11…調整部材(シュー) 12…ジャッキ制御装置
14…伸長ステップ手段 15…収縮ステップ手段
16…記憶手段 17…ケーブル
19…支保部材(サポート部材)
20…筒状ブロック 21…半割筒状片
22…荷重受け治具 23…上端
24…下端 25…中空部
26…案内部 27…係止部
28…締結具 29…筒状ベース
30…荷重伝達構造体(コア壁) 32…荷重伝達梁
40…土留杭 41…造成杭
42…仮設支柱 43…仮設架台
44…仮設ブラケット
B…基礎部 F…階層
G…地盤 P…柱
Claims (8)
- 多層建築物の特定下層階の床面上の複数位置にそれぞれジャッキを設置すると共にジャッキを内包する所定径の中空筒状ベースを配置し,前記筒状ベース上に同じ径で周方向に分割可能な複数の筒状片を有すると共に各筒状片の突き合わせ間隙に上下移動案内部と係止部とを設けた所定高さの半割型中空筒状ブロックを天井近傍まで複数段積層配置し,そのブロック積層体の中空部に荷重受け治具を上下移動可能に係合させ,前記荷重受け治具を筒状ベース直上の最下段ブロックの1段上のブロックの係止部に係止してジャッキを伸張させ且つ係止部の上方ブロックを押し上げて上層階の荷重を支持しつつ最下段ブロックを分割して除去する伸張ステップと,前記ジャッキを収縮させて前記押し上げた1段上のブロックを筒状ベース上に着座させて新たな最下段ブロックとし且つその新たな最下段ブロックの1段上のブロックの係止部に荷重受け治具を移動させる収縮ステップとを繰り返すことにより,ジャッキ上層階を下降させてなる多層建築物の昇降方法。
- 多層建築物の特定下層階の床面上の複数位置にそれぞれジャッキを設置すると共にジャッキを内包する所定径の中空筒状ベースを配置し,前記筒状ベース上に同じ径で周方向に分割可能な複数の筒状片を有すると共に各筒状片の突き合わせ間隙に上下移動案内部と係止部とを設けた所定高さの半割型中空筒状ブロックを天井近傍まで複数段積層配置し,そのブロック積層体の中空部に荷重受け治具を上下移動可能に係合させ,前記荷重受け治具を筒状ベース直上の最下段ブロックの係止部に係止してジャッキを伸張させ且つ係止部の上方ブロックを押し上げた下方間隙に前記筒状片を挿入して新たな最下段ブロックを組み立てる伸張ステップと,前記ジャッキを収縮させて前記押し上げた係止部の上方ブロックを新たな最下段ブロック上に着座させ且つその新たな最下段ブロックの係止部に荷重受け治具を移動させる収縮ステップとを繰り返すことにより,ジャッキ上層階を上昇させてなる多層建築物の昇降方法。
- 多層建築物の特定下層階の床面上の複数位置にそれぞれ所定径の中空筒状ベースを配置し,前記筒状ベース上に同じ径で周方向に分割可能な複数の筒状片を有すると共に各筒状片の突き合わせ間隙に上下移動案内部と係止部とを設けた所定高さの半割型中空筒状ブロックを天井近傍まで複数段積層配置し,そのブロック積層体の中空部に荷重受け治具を上下移動可能に係合させ,前記荷重受け治具上にジャッキを設置して積層体に内包させ,前記荷重受け治具を最上段ブロックの1段下のブロックの係止部に係止して各ジャッキを伸張させて上層階に当接させ且つ上層階の荷重を支持しつつ最上段ブロックを分割して除去する伸張ステップと,前記ジャッキを収縮させて上層階を前記1段下の新たな最上段ブロック上に着座させ且つその新たな最上段ブロックの1段下のブロックの係止部に荷重受け治具を移動させる収縮ステップとを繰り返すことにより,ジャッキ上層階を下降させてなる多層建築物の昇降方法。
- 多層建築物の特定下層階の床面上の複数位置にそれぞれ所定径の中空筒状ベースを配置し,前記筒状ベース上に同じ径で周方向に分割可能な複数の筒状片を有すると共に各筒状片の突き合わせ間隙に上下移動案内部と係止部とを設けた所定高さの半割型中空筒状ブロックを天井近傍まで複数段積層配置し,そのブロック積層体の中空部に荷重受け治具を上下移動可能に係合させ,前記荷重受け治具上にジャッキを設置して積層体に内包させ,前記荷重受け治具を最上段ブロックの係止部に係止して各ジャッキを伸張させて上層階に当接させ且つ上層階を押し上げた下方間隙に前記筒状片を挿入して新たな最上段ブロックを組み立てる伸張ステップと,前記ジャッキを収縮させて上層階を前記新たな最上段ブロック上上に着座させ且つその新たな最上段ブロックの係止部に荷重受け治具を移動させる収縮ステップとを繰り返すことにより,ジャッキ上層階を上昇させてなる多層建築物の昇降方法。
- 多層建築物の特定下層階の床面上の複数位置にそれぞれ設置するジャッキとそのジャッキを内包するように配置する所定径の中空筒状ベース;前記筒状ベースと同じ径で周方向に分割可能な複数の筒状片を有すると共に各筒状片の突き合わせ間隙に上下移動案内部と係止部とが設けられ且つ前記筒状ベース上にジャッキ天井近傍まで複数段積層配置する所定高さの半割型中空筒状ブロック;前記ブロック積層体の中空部に上下移動可能に係合させる荷重受け治具;及び前記荷重受け治具を筒状ベース直上の最下段ブロックの1段上のブロックの係止部に係止してジャッキを伸張させ且つ係止部の上方ブロックを押し上げて上層階の荷重を支持しつつ最下段ブロックを分割して除去する伸張ステップと,前記ジャッキを収縮させて前記押し上げた1段上のブロックを筒状ベース上に着座させて新たな最下段ブロックとし且つその新たな最下段ブロックの1段上のブロックの係止部に荷重受け治具を移動させる収縮ステップとを繰り返すことにより,ジャッキ上層階を下降させるジャッキ制御装置を備えてなる多層建築物の昇降システム。
- 多層建築物の特定下層階の床面上の複数位置にそれぞれ設置するジャッキとそのジャッキを内包するように配置する所定径の中空筒状ベース;前記筒状ベースと同じ径で周方向に分割可能な複数の筒状片を有すると共に各筒状片の突き合わせ間隙に上下移動案内部と係止部とが設けられ且つ前記筒状ベース上にジャッキ天井近傍まで複数段積層配置する所定高さの半割型中空筒状ブロック;前記ブロック積層体の中空部に上下移動可能に係合させる荷重受け治具;及び前記荷重受け治具を筒状ベース直上の最下段ブロックの係止部に係止してジャッキを伸張させ且つ係止部の上方ブロックを押し上げた下方間隙に前記筒状片を挿入して新たな最下段ブロックを組み立てる伸張ステップと,前記ジャッキを収縮させて前記押し上げた係止部の上方ブロックを新たな最下段ブロック上に着座させ且つその新たな最下段ブロックの係止部に荷重受け治具を移動させる収縮ステップとを繰り返すことにより,ジャッキ上層階を上昇させるジャッキ制御装置を備えてなる多層建築物の昇降システム。
- 多層建築物の特定下層階の床面上の複数位置にそれぞれ配置する所定径の中空筒状ベース;前記筒状ベースと同じ径で周方向に分割可能な複数の筒状片を有すると共に各筒状片の突き合わせ間隙に上下移動案内部と係止部とが設けられ且つ前記筒状ベース上にジャッキ天井近傍まで複数段積層配置する所定高さの半割型中空筒状ブロック;前記ブロック積層体の中空部に上下移動可能に係合させる荷重受け治具;前記荷重受け治具上に設置して積層体に内包させるジャッキ:前記荷重受け治具を最上段ブロックの1段下のブロックの係止部に係止して各ジャッキを伸張させて上層階に当接させ且つ上層階の荷重を支持しつつ最上段ブロックを分割して除去する伸張ステップと,前記ジャッキを収縮させて上層階を前記1段下のブロック上に着座させて新たな最上段ブロックとし且つその新たな最上段ブロックの1段下のブロックの係止部に荷重受け治具を移動させる収縮ステップとを繰り返すことにより,ジャッキ上層階を下降させるジャッキ制御装置を備えてなる多層建築物の昇降システム。
- 多層建築物の特定下層階の床面上の複数位置にそれぞれ配置する所定径の中空筒状ベース;前記筒状ベースと同じ径で周方向に分割可能な複数の筒状片を有すると共に各筒状片の突き合わせ間隙に上下移動案内部と係止部とが設けられ且つ前記筒状ベース上にジャッキ天井近傍まで複数段積層配置する所定高さの半割型中空筒状ブロック;前記ブロック積層体の中空部に上下移動可能に係合させる荷重受け治具;前記荷重受け治具上に設置して積層体に内包させるジャッキ:前記荷重受け治具を最上段ブロックの係止部に係止して各ジャッキを伸張させて上層階に当接させ且つ上層階を押し上げた下方間隙に前記筒状片を挿入して新たな最上段ブロックを組み立てる伸張ステップと,前記ジャッキを収縮させて上層階を前記新たな最上段ブロック上に着座させ且つその新たな最上段ブロックの係止部に荷重受け治具を移動させる収縮ステップとを繰り返すことにより,ジャッキ上層階を上昇させるジャッキ制御装置を備えてなる多層建築物の昇降システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011048420A JP5709208B2 (ja) | 2011-03-06 | 2011-03-06 | 多層建築物の昇降方法及びシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011048420A JP5709208B2 (ja) | 2011-03-06 | 2011-03-06 | 多層建築物の昇降方法及びシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012184588A JP2012184588A (ja) | 2012-09-27 |
JP5709208B2 true JP5709208B2 (ja) | 2015-04-30 |
Family
ID=47014882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011048420A Expired - Fee Related JP5709208B2 (ja) | 2011-03-06 | 2011-03-06 | 多層建築物の昇降方法及びシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5709208B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7072448B2 (ja) * | 2018-06-07 | 2022-05-20 | 鹿島建設株式会社 | ジャッキアップ装置、構築方法及び解体方法 |
CN109838114B (zh) * | 2019-04-01 | 2024-01-26 | 吉林建筑大学 | 钢筋混凝土结构逆向拆除临时支撑转换装置及其操作方法 |
CN113494175A (zh) * | 2021-07-12 | 2021-10-12 | 中建八局第一建设有限公司 | 一种配合跃层施工的钢桁架平台及施工方法 |
CN113898089B (zh) * | 2021-10-28 | 2023-02-21 | 四川电力设计咨询有限责任公司 | 用于装配式剪力墙的分仓施工装置 |
CN114893022B (zh) * | 2022-06-17 | 2023-09-22 | 上海建工四建集团有限公司 | 建筑物逆向拆除的降层装置及施工方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61270432A (ja) * | 1985-05-24 | 1986-11-29 | 大豊建設株式会社 | 建造物の構築工法 |
JPH0932120A (ja) * | 1995-07-17 | 1997-02-04 | Tomoe Corp | 構造物の構築工法 |
-
2011
- 2011-03-06 JP JP2011048420A patent/JP5709208B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012184588A (ja) | 2012-09-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5709208B2 (ja) | 多層建築物の昇降方法及びシステム | |
JP5280445B2 (ja) | 多重の水平構造部材の形成方法 | |
KR101922324B1 (ko) | 천정 리프트 업 시공 방법 | |
JP6503716B2 (ja) | 解体システム及び解体方法 | |
JP2009073599A (ja) | タワークレーンの支持構造およびクライミング方法 | |
JP5038170B2 (ja) | 構造物の建て替え方法 | |
JP5177883B2 (ja) | 多層建築物の解体工法及び解体用荷重伝達構造 | |
JP6835496B2 (ja) | 木造ユニットを用いた木造積層建築物 | |
JP5528311B2 (ja) | 多層建築物の解体工法 | |
JP2010255374A (ja) | 超高層建物の解体方法 | |
JP5382926B2 (ja) | 多層建築物のジャッキダウン式解体工法及びシステム | |
JP6391134B2 (ja) | 解体方法および解体システム | |
JP5645548B2 (ja) | 解体方法、ジャッキ構造 | |
JP6508959B2 (ja) | 解体システムおよび解体方法 | |
JP6087680B2 (ja) | 既存建物の免震化方法 | |
KR101314170B1 (ko) | 탑사일로시공방법 | |
JP5382925B2 (ja) | 隣接多層建築物の解体工法及び解体用荷重伝達構造 | |
JP2006328839A (ja) | 地下空間施設及びその構築方法 | |
JP2007205143A (ja) | ボイラ用架構の構築方法 | |
JP2003184319A (ja) | 建築物の改築方法 | |
JP2014173235A (ja) | 多層建築物の解体工法 | |
JP5972113B2 (ja) | 立体駐車場の施工方法 | |
JP6320242B2 (ja) | 仮設柱の設置方法 | |
JP6950041B1 (ja) | 構造物解体システムおよび構造物解体方法 | |
KR101234201B1 (ko) | 탑사일로시공방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131004 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140618 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140715 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140910 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150225 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150226 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5709208 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |