JP3802448B2 - 油脂回収装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品工場やレストランの厨房等から排出される廃水から油脂分を回収する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、厨房から発生する廃水には動植物油が多く含まれており、これらの油脂分が一般浄化槽に流れて温度が下がると固まって付着する。その結果、浄化槽の浄化能力が低下し、さらに付着した油脂分が腐敗し悪臭を放つ。
浄化槽の浄化能力を上昇させるためには、液体に含まれる油脂分を分離して回収する方法が有効である。
例えば、特開2000−354704号公報には、油脂汚染された水溶液から溶剤を回収する方法として、水槽内を冷却しながら攪拌し、油脂を分離するものが記載されている。
また、特開2002−79245号公報には、液面上方に配置された回転駆動体と,下部を液面下に浸漬させた状態で回転駆動体に吊り下げられて周動する無端チェーン(ベルト)と,液面上方において無端チェーンの表面から油を回収する回収手段を備える浮上油の回収装置が記載されている。
また、無端チェーンの代わりにローラの下端部を液中に浸漬して回転させ、油をローラに付着させて回収する装置も実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開2000−354704号公報に記載されているような方法では、水槽内に流入する水溶液全体を冷却しなければならないため多大なエネルギーを消費することになり無駄が多い。また、水溶液が所定温度まで冷却されるまで回収処理を待たなければならず、流量を増加して処理を迅速に行うことが難しくなる。さらに、水槽全体の断熱等のために設備が大掛かりになり費用が増加するという問題もある。
また、特開2002−79245号公報に記載されている装置では、無端チェーンが水槽の中央部に浸漬されているので、油脂分が無端チェーンから離れた場所に滞留したままの状態になり、滞留した油脂分が無端チェーンに接触しないので回収できないという問題がある。
また、処理後の液体に油脂分がまだ残っている場合もあり、これを回収することができないという問題もある。
また、水槽内の液体の上面レベルが常に同じなので、油脂分が移動せず、無端チェーンに接触できずに回収できないという問題もある。
また、チェーンの表面が平らである場合には、油脂分が付着しにくく、また、チェーンの表面に凹凸があると、スクレイパー等による掻き取り時に引っかかるという問題もある。
これらの問題は、チェーンの代わりにローラを用いた場合も同様に発生する。そこで本発明が解決しようとする課題は、簡単な構造で油脂分を効率よく分離、回収できる油脂回収装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の油脂回収装置は、油脂分を含んだ液体を貯留する処理タンクと、冷却部を内部に備えて回転駆動され、前記冷却部で冷却された表面を前記液体の上面に接触させ、凝固した前記油脂分を付着させる金属製の回収ローラとを有している。
【0005】
冷却部は、外部から冷媒を通過させる構造でもよく、冷却装置を内蔵する構造でもよい。水溶液等の液体の上面に浮遊している動植物油等の油脂分に回収ローラを接触させると、処理タンク内の液体のうち、回収ローラが接触した部分及びその周囲の動物性油脂分のみが冷却されて凝固し、金属製のローラの表面に付着する。また、粘性と疎水性を有する植物性油脂分も金属製のローラの表面に付着する。かかる構成によって、簡単な構造で、油脂分を効率よく分離、回収できる。
【0006】
また、前記回収ローラに、凝固した油脂分を掻き取る掻き板と、液状の油脂分を吸収する多孔質部材とを、それぞれ近接又は当接させて配置することも可能である。多孔質部材とは、例えば、スポンジや不織布等のように油脂分を吸収して内部に保持できる部材をいう。
【0007】
掻き板は回収ローラの表面に凝固して付着した油脂分を掻き落とし、多孔質部材は液状の油脂分を吸収する。掻き板及び多孔質部材は、油脂分を除去可能な程度に近接させ、又は回収ローラの表面に当接させて配置する。掻き板及び多孔質部材によって回収ローラから離反した油脂分は、例えば隣接する回収タンクに集められる。
【0008】
さらに、前記掻き板を金属製として、この掻き板に凝固した油脂分を融解させる加熱部を設けることも可能である。凝固した油脂分は、回収ローラから掻き取られた後、加熱されて融解する。凝固した油脂分が回収時に液体に戻るので、装置内に滞留することがなくなり、また、全て液体の状態で回収できる。
【0009】
また、前記処理タンクに、流入される液体の流動状態を抑制する整流板を設けることも可能である。液体中の油脂分が小さい粒状に形成されたままであると、回収ローラに接触せずに下流側に流れてしまうことがあるが、整流板を設けることによって、液体の流れを穏やかにして油脂分を表面に浮上させ、油脂分を凝集させることにより、油脂分が、回収ローラの下方を通過する液体とともに、回収ローラの下流側に流出することが防止される。
【0010】
本発明の他の油脂回収装置は、油脂分を含んだ液体を貯留する処理タンクと、前記液体の上面に接触する回収ローラまたは回収ベルトを有する回収部とを備え、前記液体の上面に滞留する油脂分を付着させて回収する油脂回収装置において、前記処理タンクには、流入される液体を前記回収部に直接接触させる案内流路が形成された構成を有している。
【0011】
一般に、処理タンクに流入される液体は、回収部以外の場所に案内され、油脂分とこれ以外の流体の比重の差を利用して、油脂分を水面に浮かせてから回収することが多いが、上記構成によれば、流入する液体を回収部に直接接触させることによって、前記流体と油脂分との分離に必要なスペースをなくすことができ、分離にかかる時間を短縮できる。そして、強制的に回収部に接触させた油脂分を回収部により連続的に回収するので、油脂分が回収部に接触せずに下流側に運ばれることが防止される。
【0012】
本発明の他の油脂回収装置は、油脂分を含んだ液体を貯留する処理タンクと、前記液体の上面に接触する回収ローラまたは回収ベルトを有する回収部とを備え、前記液体の上面に滞留する油脂分を付着させて回収する油脂回収装置において、前記回収部の下流側には、処理後の液体のうち、未回収の油脂分を含んだ水面付近の液体を、前記回収部の上流側に戻す返送手段が設けられた構成とされている。
【0013】
処理される液体に含まれる油脂分が多いとき、または、他の液体が油脂分を巻き込んで回収部の下流側に流れたとき、未処理の油脂分が回収部よりも下流側に流出してしまう。しかしながら、上記返送手段が処理後の液体のうち、油脂分が浮遊している上面付近の液体を回収部の上流側に戻すので、未処理の油脂分を含む液体の再処理にかかる時間を最小限に抑えるとともに、処理済の液体に未処理の油脂分が残ることが防止される。返送手段には、パイプおよびポンプを用いることができる。
【0014】
前記返送手段に、返送パイプおよび返送パイプ内の流路に気体を送入し、気体の浮力により液体を引き揚げる方式のポンプを設けることが好ましい。
このようなポンプは、一般にエアリフトポンプと呼ばれている。通常のポンプを用いると、返送パイプ内の液面レベルが減少して空運転状態となると故障してしまうが、エアリフトポンプを用いると、空運転状態となっても、気体を送入しているだけなので、故障しない。
【0015】
本発明の他の油脂回収装置は、油脂分を含んだ液体を貯留する処理タンクと、前記液体の上面に接触する回収ローラまたは回収ベルトを有する回収部とを備え、前記液体の上面に滞留する油脂分を付着させて回収する油脂回収装置において、前記回収部の上流側には、前記液体の表層部を攪拌して上面レベルを変動させる攪拌手段が設けられた構成とされている。攪拌手段としては、例えば、処理タンク内に設けた回転羽根や、液体内に気体を噴出する気体噴出ノズルを用いることができる。
【0016】
上記構成によれば、攪拌手段が設けられているので、液体の表面が波立ち、油脂分が液体と共に攪拌されて回収部の広い範囲に接触する。また、これにより、回収部から離れた地点で油脂分が滞留することも防止される。
【0017】
前記攪拌手段に、前記液体内に気体を送入するポンプを設けることも可能である。
ポンプから発生する気体により液体の表面に滞留している油脂分が上下動し、回収部の上下の広い範囲に接触する。
【0018】
本発明の他の油脂回収装置は、油脂分を含んだ液体を貯留する処理タンクと、前記液体の上面に接触する回収ローラまたは回収ベルトを有する回収部とを備え、前記液体の上面に滞留する油脂分を付着させて回収する油脂回収装置において、前記回収部の表面には、前記回収部の移動方向に平行な多数の溝部が形成されている。
【0019】
回収部が液体の上面に接触すると、回収部に形成された溝部の内部には液状の油脂分が充填される。そして、油脂分の凝集作用により溝内に充填された油脂分に新たな油脂分が付着し、この油脂分が溝の上部を覆って盛り上がる。油脂分は、さらに隣接する溝の上部に付着した油脂分に接触し、回収部表面には、層状の油脂層が形成される。そして、この油脂層は、各溝部によって保持されているので、回収中に油脂層が回収部から脱落するのが防止される。回収は、回収部に当接するスクレイパー等によって、溝の上面よりも上側に付着した油脂分を掻き取ることにより行う。従って、溝内には油脂分が残り、次回に接触する油脂分がこの油脂分に付着する。このようにして、油脂分が連続的に回収される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態の油脂回収装置の使用時における回収ローラ周辺の状態を示す説明図、図2は同油脂回収装置の正断面図、図3は同油脂回収装置の回収ローラと冷却装置との接続状態を示す説明図である。
【0021】
油脂回収装置1は、支持脚2上に固定されたハウジング3と、ハウジング3の上部に設けられた減速モータ4と、ハウジング3とは離れた位置に配置され、ハウジング3内の回収ローラ5に接続された冷却装置6を有している。
【0022】
ハウジング3の上部には、動物性の油脂分16a、植物性の油脂分16bを含んだ液体7を流入することが可能な投入口8が形成されており、投入口8にはステンレス等の防錆性を有する金網からなるフィルター部材9が着脱可能に取り付けられている。また、フィルター部材9によって液体7の流入時において、固体廃棄物が混入することを防止している。
【0023】
投入口8は処理タンク10に連通しており、油脂分16a,16bを含んだ液体はここに貯留される。処理タンク10内には、回収ローラ5が、液体7の上面に外周を接触させて配置されており、回収ローラ5に隣接する位置の投入口8の逆側には、回収タンク12が設けられている。
【0024】
ここで、回収ローラ5について詳しく説明する。図3に示すように、回収ローラ5は、中空の回転軸13と、回転軸13の中間部に固定されたステンレス等の金属からなる円筒部14と、内部に設けられて表面を冷却する冷却部15とを有している。
回転軸13の両側は、軸受17及び取付板18を介してハウジング3の内側に固定されている。また、回転軸13にはプーリ29が設けられ、Vベルト19を介して減速モータ4に回転駆動可能に接続されている。
【0025】
中空の回転軸13の両端部は、冷却装置6に配管20,21を介して接続されている。運転時には、冷却装置6から配管20を介して冷媒が回転軸13の一端から内部を通過し、冷却フィン等を備えた冷却部15を介して円筒部を冷却する。冷媒は、さらに、回転軸13の他端から配管21内を通過して冷却装置6内に戻る。このようにして、回収ローラ5を連続的に冷却することができる。
【0026】
回収ローラ5は、円筒部14の表面を液体7の上面に接触させて配置され、また、毎分2〜5rpmの速度で駆動される。
液体7中の動物性の油脂分16aは円筒部14に触れて凝固し、回転する円筒部14の表面に連続的に付着する。
【0027】
回収ローラ5の周面の一側には、凝固した動物性の油脂分16aを掻き取るステンレス等の金属からなる掻き板22と、液状の植物性の油脂分16bを吸収する多孔質部材の一例である吸油スポンジ23を取り付けた支持板25とが、それぞれの基端部を回収ローラ5の円筒部14に当接し、先端部を基端部より少し下げて配置されている。回収タンク12は、この先端部の下方位置に配置されている。
掻き板22の裏側の長手方向には、金属パイプを長手方向に切断した加熱部の一例である半円筒状部材24が固定されている。断面半円状の通路内には、加熱蒸気が通過されている。
【0028】
凝固した油脂分16aは、回収ローラ5と共に回転し、掻き板22に上側から当接し掻き取られる。掻き板22は加熱蒸気により過熱されているので、凝固した油脂分16aが融解して掻き板22の先側に向かって流れ、回収タンク12内に滴下する。
また、凝固した油脂分16aの外側に付着した液状の油脂分16bも回収ローラ5と共に回転し、吸油スポンジ23に一旦吸収される。そして、吸油スポンジ23の内部を通過して、支持板の先端から回収タンク12内に滴下する。
回収タンク12の底部は、一側に傾斜して別配置した図示しない貯留タンクに接続されており、傾斜に沿って流れる油脂分16a,16bは、貯留タンク内に流入し貯留される。
【0029】
処理タンク10の内部には、整流板26が傾斜配置されている。整流板26は、流入される液体の流動状態を抑制し、処理中の油脂分16a,16bの移動を防止する。
処理タンク10の内部の、回収タンク12に隣接する位置には、吸油マット27を備えた濾過装置28が配置され、濾過装置28を通過した液体7は、図示しない一般浄化槽や下水道に流される。
【0030】
次に、油脂回収装置1の使用手順について説明する。
厨房で発生する廃水等の液体7は、投入口8から流入され、フィルター部材9で大きなゴミを取り除かれた後、処理タンク10内に流入する。液体7の流入は手動で行うことができ、また、自動的に流入させることも可能である。処理タンク10内に流入した液体7は整流板26に下側から当たってその勢いを弱め、油脂分16a,16bとそれ以外の液分に分離し、分離した油脂分16a,16bは上面に浮上する。液体7の上面レベルは、図示しないオーバーフロータンク等により常時一定レベルに保持されている。
【0031】
冷却装置6は予め始動され、回収ローラ5を冷却している。減速モータ4を始動し、掻き板22の加熱を開始すると、回収ローラ5が回転し、液体7の上面に浮かんだ油脂分16a,16bを回収して、回収タンク12を介して貯留タンク内に液体の状態で貯留する。貯留タンク内の油脂分16a,16bは、所定の回収業者により回収される。
一方、油脂分16a,16bが除去された液体7は、濾過装置28を介して下水道に流される。このようにして、油脂分16a,16bを効率よく回収することができる。
なお、減速モータ4と回収ローラは、チェーン及びスプロケットを用いて連結することも可能である。
【0032】
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態の油脂回収装置の構成を示す正断面図である。
油脂回収装置30は、油脂分を含んだ液体31を貯留する処理タンク32と、液体31の上面に接触する回収ローラ33を有する回収部34とを備え、液体31の上面に滞留する油脂分35を付着させて回収する装置である。
【0033】
処理タンク32は、固体廃棄物の混入を防止するためのフィルタ部材(図示せず)を備えた投入口36と、回収ローラ33の上流側に設けられた1次貯留槽37と、回収ローラ33の下流側に設けられた2次貯留槽38と、2次貯留槽38の下流側に設けられた3次貯留槽39とを有している。
【0034】
1次貯留槽37と2次貯留槽38は、1次貯留槽37に流入される液体31を回収部34の回収ローラ33に直接接触させるための案内流路40によって接続されている。
案内流路40は、回収ローラ33の幅とほぼ同じ幅に形成された両側部と、回収ローラ33の下端より少し低い位置に配置された底部43とを有している。
また、1次貯留槽37は、案内流路40より少しだけ深く形成され、2次貯留槽38および3次貯留槽39は、1次貯留槽37よりさらに深く形成されている。案内流路40の下流側端部は、2次貯留槽38の下部に接続されている。油脂分35以外の液体31は、案内流路40から2次貯留槽38の下部に流入するが、液体31に油脂分35が混入している場合には、油脂分35には浮力が働くので、1次貯留槽37側に戻される。
【0035】
案内流路40の下部には、伝達ローラ44および防滴モータ45が設けられている。回収ローラ33、伝達ローラ44および防滴モータ45には、歯付きプーリ(図示せず)が設けられ、この歯付きプーリを介して防滴モータ45から回収ローラ33に動力を伝達している。伝達ローラ44および防滴モータ45は、回収ローラ33よりも下側に設けられているので、これらの駆動系のメンテナンスを簡単に行うことができる。
【0036】
なお、回収ローラ33は、伝達ローラ44から独立して取り外すことができる。このように回収ローラ33を着脱自在に設けることによって、清掃を簡単に行うことができる。
【0037】
図5(A)は、回収ローラの部分拡大断面図、(B)〜(D)は回収ローラの使用状態を示す説明図である。
回収ローラ33の表面49には、周方向に平行な多数の溝部50が例えば1mm程度の深さで、かつ2mm程度のピッチで形成されている。図5においては、溝部50はU字状に形成しているが、これに限定されるものではなく、表面49より内側に形成されていればよい。例えば溝部50の断面をV字状、円弧状、凹字状その他任意の形状に形成することができる。
【0038】
図5(B)に示すように、回収ローラ33が油脂分35を含んだ液体31の表面49に接触すると、溝部50内に油脂分35が付着し、溝部50が油脂分35で充填される。そして、(C)に示すように、溝部50内の油脂分35にさらに油脂分35が付着して、付着した油脂分35が伝達ローラ44の表面49から盛り上がった状態になる。さらに油脂分35は、隣接する他の溝部50に充填され付着した油脂分35に付着して一体化する。さらに、(D)に示すように、油脂分35は、回収ローラ33の表面49に層状に付着して回収される。
【0039】
回収ローラ33には溝部50が形成されているので、層状に付着した油脂分35は回収ローラ33から剥がれ落ちることなく、回収される。このように、溝部50を形成することによって、連続的に回収できる油脂分35の量が増加するため、回収効率が向上する。
【0040】
回収ローラ33に付着した油脂分35は、回収ローラ33の表面49に当接した掻き板51によって掻き取られる。回収ローラ33の溝部50は、周方向に形成されているので、掻き板51を回収ローラ33の表面49に当接させた状態で回収ローラ33を回転させることができ、掻き板51が溝部50へ引っかかることが防止される。
図6は、油脂分を貯留する回収タンクの説明図である。
回収タンク53は、油脂分を流入するシュート52と、上部に設けられた網状フィルタ54を備えている。
掻き板51により掻き取られた油脂分35は、シュート52を介して回収タンク53内に落下する。
【0041】
回収タンク53内に流入した油脂分35に、凝固した油脂分35aが多く含まれており、液状の油脂分35bが少ないとき、油脂分35の大部分を占める凝固した油脂分35aが網状フィルタ54に保持される。
一方、少量の液状の油脂分35bは、網状フィルタ54を通過して回収タンク53の下部に回収される。また、凝固した油脂分35aに含まれる少量の液体31は、網状フィルタ54を徐々に通過して、少量の液状の油脂分35bとともに回収タンク53内に溜まる。このような場合は、液状の油脂分35bを、少量の液体31とともに油脂回収装置30の上流側に戻して再処理を行うことにより、別途分離処理を行うよりも効率的に油脂分35を回収することができる。
【0042】
回収タンク53の下部には、1次貯留槽37の下部に連通するパイプ部材55が設けられており、パイプ部材55の途中位置には、ブロワポンプ56が接続されている。
ブロワポンプ56によって、回収タンク53内の液状の油脂分35bおよび水分は、1次貯留槽37内に戻される。
【0043】
1次貯留槽37に流入される液体31に含まれる油脂分35が多いときには、回収ローラ33で回収しきれない油脂分35が2次貯留槽38内に流入することがある。2次貯留槽38内に流入した油脂分35を回収するため、2次貯留槽38には、処理後の液体31のうち、未回収の油脂分35を含んだ水面付近の液体31を、回収ローラ33の上流側に戻す返送手段59が設けられている。
【0044】
2次貯留槽38と、1次貯留槽37は、返送パイプ57で接続されており、返送パイプ57には、エアリフトポンプ58が設けられている。返送手段59は、返送パイプ57およびエアリフトポンプ58によって構成されている。
【0045】
図7は、2次貯留槽と3次貯留槽の接続部の断面図である。
図4、図7に示すように、返送パイプ57の一端は、2次貯留槽38の下部を貫通して、2次貯留槽38内の液体31の上面近くに配置されている。また、返送パイプ57の他端は、1次貯留槽37の下部に連通して接続されている。
エアリフトポンプ58を作動させると、2次貯留槽38内の液体31の上面に浮遊している油脂分35が返送パイプ57内に流入し、1次貯留槽37側に戻される。
【0046】
ここで、エアリフトポンプ58の代わりに通常のポンプを用いた場合には、油脂分35が液体31の表面に滞留したままで油脂分35の下側にある液体31のみが返送パイプ57内に流入してしまうが、エアリフトポンプ58を用いることにより、油脂分35を効率よく回収することができる。また、エアリフトポンプ58は構造が簡単なので、油脂回収装置の故障率が少なくなる。
【0047】
1次貯留槽37には、液体31を攪拌して上面レベルを変動させる攪拌手段60が設けられている。本実施の形態においては、攪拌手段60は、返送手段59の一部であるエアリフトポンプ58およびブロワポンプ56によって構成されている。
1次貯留槽37内の液体31の表面49を波立たせると、液体31の表層部に滞留している油脂分35が上下動して、回収ローラ33の下部にも当接する。従って、油脂分35が回収ローラ33に当接する部分の面積が増え、回収効率が高くなる。
【0048】
返送パイプ57から1次貯留槽37に戻される油脂分35は、エアリフトポンプ58で混入された空気によって1次貯留槽37内の液体31の表層部まで浮上し、滞留している油脂分とともに凝集される。また、回収タンク53から戻される油脂分35も、ブロワポンプ56で混入された空気によって1次貯留槽37内の液体31の表層部まで浮上して滞留している油脂分とともに凝集される。
液体31の表層部の油脂分35は、エアリフトポンプ58およびブロワポンプ56から送られた空気によって攪拌され上下動する。そして、上下動することにより回収ローラ33に接触する油脂分35の範囲を上下に広げ、回収ローラ33の表面49の上下に広い範囲に当接して付着する。
【0049】
図4、図7に示すように、2次貯留槽38と3次貯留槽39は、仕切板61によって分離されている。仕切板61の上端は、液体31の液面より少し低く配置され、下部には、2次貯留槽38と3次貯留槽39を連通させる開口部62が形成されている。
【0050】
2次貯留槽38から3次貯留槽39には、仕切板61の開口部62から液体31が流入するが、この液体31にも油脂分35が混入していることがある。
一方、2次貯留槽38内の液体31の表層は、返送パイプ57の上端方向に向かってゆっくり流動している。仕切板61の上端は液体31の表面より低く配置されているので、3次貯留槽39内の液体31の表層は2次貯留槽38側に流動する。従って、3次貯留槽39内の液体31の表面に浮遊している油脂分35は、仕切板61の上端を越えて2次貯留槽38側に戻される。
【0051】
なお、図4に示すように、1次貯留槽37の上方位置には、装置の清掃を容易にする放水手段が設けられている。
このようにして、油脂分35を除去した液体31を3次貯留槽39の下部から排出することができる。また、油脂分35を回収タンク53から回収することができる。
【0052】
なお、回収ローラ33を冷却して回収効率をさらに高めることも可能である。また、前述した回収ローラ33の代わりに回収ベルトを用いることも可能である。回収ベルトに溝部を形成するときも、回収ベルトの移動方向に平行となるように溝部を形成する。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば次の効果を奏する。
(1)冷却部を備えた金属製の回収ローラを有しているので、処理タンク内の液体のうち、回収ローラが接触した部分及びその周囲の油脂分のみが冷却されて金属製のローラの表面に付着することになり、必要な部分だけ冷却できるので、簡単な構造で、油脂分を効率よく分離、回収できる。
(2)回収ローラに掻き板と多孔質部材とを配置することにより、凝固した油脂分及び液状の油脂分を確実に回収することができる。
(3)掻き板に凝固した油脂分を融解させる加熱部を設けることにより、油脂分が装置内に滞留することがなくなり、装置を安定して運用することができる。
(4)処理タンクに整流板を設けることにより、液体の流動を抑制して油脂分を効率よく冷却することができる。
(5)本発明の他の油脂回収装置は、処理タンクに流入される液体を回収部に直接接触させる案内流路を有しているので、油脂分が回収部に接触することなく下流側に運ばれることが防止され、油脂分の回収効率をよくすることができる。また、流路を短くして、処理時間を短縮することができる。
(6)本発明の他の油脂回収装置は、回収部の下流側に返送手段を設けたので、油脂分の回収率を上げることができる。また、上面付近の液体を上流側に戻すので、再処理にかかる時間を最小限に抑え、処理時間を短縮することができる。
(7)本発明の他の油脂回収装置は、回収部の上流側に攪拌手段を設けたことにより、油脂分が液体と共に攪拌されて回収部に接触するため、回収部から離れた地点で油脂分が滞留することが防止され、油脂分の回収効率をよくすることができる。
(8)本発明の他の油脂回収装置は、回収部の表面に、回収部の移動方向に平行な多数の溝部を形成しているので、油脂分が回収部上に層状に形成され、回収効率をよくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の油脂回収装置の使用時における回収ローラ周辺の状態を示す説明図である。
【図2】 同油脂回収装置の正断面図である。
【図3】 同油脂回収装置の回収ローラと冷却装置との接続状態を示す説明図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態の油脂回収装置の構成を示す正断面図である。
【図5】 (A)は、回収ローラの部分拡大断面図、(B)〜(D)は回収ローラの使用状態を示す説明図である。
【図6】 油脂分を貯留する回収タンクの説明図である。
【図7】 2次貯留槽と3次貯留槽の接続部の断面図である。
【符号の説明】
1 油脂回収装置
2 支持脚
3 ハウジング
4 減速モータ
5 回収ローラ
6 冷却装置
7 液体
8 投入口
9 フィルター部材
10 処理タンク
12 回収タンク
13 回転軸
14 円筒部
15 冷却部
16a,16b 油脂分
17 軸受
18 取付板
19 Vベルト
20,21 配管
22 掻き板
23 吸油スポンジ(多孔質部材)
24 半円筒状部材(加熱部材)
25 支持板
26 整流板
27 吸油マット
28 濾過装置
29 プーリ
30 油脂回収装置
31 液体
32 処理タンク
33 回収ローラ
34 回収部
35 油脂分
36 投入口
37 1次貯留槽
38 2次貯留槽
39 3次貯留槽
40 案内流路
43 底部
44 伝達ローラ
45 防滴モータ
49 表面
50 溝部
51 掻き板
52 シュート
53 回収タンク
54 網状フィルタ
55 パイプ部材
56 ブロワポンプ
57 返送パイプ
58 エアリフトポンプ
59 返送手段
60 攪拌手段
61 仕切板
62 開口部

Claims (5)

  1. 油脂分を含んだ液体を貯留する処理タンクと、前記液体の上面に接触する回収ローラまたは回収ベルトを有する回収部とを備え、前記液体の上面に滞留する油脂分を付着させて回収する油脂回収装置において、
    前記回収部の上流側には、前記液体の表層部を攪拌して上面レベルを変動させる攪拌手段が設けられていることを特徴とする油脂回収装置。
  2. 前記攪拌手段は、前記処理タンク内に設けた回転羽根であることを特徴とする請求項1記載の油脂回収装置。
  3. 前記攪拌手段は、前記液体内に気体を噴出する気体噴出ノズルであることを特徴とする請求項1記載の油脂回収装置。
  4. 前記攪拌手段は、前記液体内に気体を送入するポンプを備えていることを特徴とする請求項に記載の油脂回収装置。
  5. 記回収部の表面には、前記回収部の移動方向に平行な多数の溝部が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の油脂回収装置。
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