JP2009050765A - 食品廃液の処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
食品廃液を排水溝に排出する前に、食品廃液に含まれている動物性の脂分を液体部分から確実に分離する。
【解決手段】
食品廃液が随時投入されて静的に貯溜され食品廃液の貯溜量が一定量を超えると超えた量の液体部分が外部に溢流される貯溜槽1と、貯溜槽1に貯溜された食品廃液を含まれている動物性の脂分が固化する温度にまで冷却する冷却機構2と、貯溜槽1から溢流される液体部分に固化した動物性の脂分が混入するのを阻止するフィルタ3とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、食残した料理のスープや調理の途中で不要になる茹汁,調味液等からなる食品廃液を廃棄する際に動物性の脂分を分離処理するための食品廃液の処理装置に係る技術分野に属する。
現在、廃棄される食品廃液に含まれている残滓や脂分,油分を液体部分から分離して除去するために、下水道に接続される排水溝の途中にグリストラップを設置することが行われている。然しながら、食品廃液の温度が高いと、食品廃液に含まれている動物性の脂分が液体部分に溶解したままグリストラップを通過してしまい、下水道から悪臭を発生させたり下水処理場の負担を増大させたりする。また、食品廃液の温度が低いと、食品廃液に含まれている動物性の脂分が直ちに固化して排水溝からグリストラップの全体にまで付着して汚損してしまい、排水溝,グリストラップの清掃を面倒にする。このため、食品廃液を排水溝に排出する前に、食品廃液に含まれている動物性の脂分を液体部分から確実に分離する技術の開発が要望されている。
従来、一般的な油分離技術としては、例えば、以下に記載のものが知られている。

特開2000−354704号公報 特許文献1には、処理すべき液体を貯溜する貯溜槽と、貯溜槽の内部に設けられて処理すべき液体を撹拌する撹拌機構と、貯溜槽の内部に設けられて処理すべき液体を冷却する冷却機構とを備え、貯溜槽に貯溜された処理すべき液体を撹拌しながら冷却して油分を固化させて液体部分の表層に浮上させる油分離装置が記載されている。
特許文献1に係る油分離装置では、バッチ式処理を前提としているため、飲食ごとにまたは調理ごとに連続的,間欠的な投入が必要になる食品廃液に適用することができないという問題点がある。また、食品廃液に適用すると、動物性の脂分の粒子が撹拌によって微細化されて固化しても貯溜槽,撹拌機構,冷却機構に膜状に付着してしまうため、動物性の脂分が液体部分の表層に浮上せず、動物性の脂分の有効な分離がなされないという問題点がある。
本発明は、このような問題点を考慮してなされたもので、食品廃液を排水溝に排出する前に、食品廃液に含まれている動物性の脂分を液体部分から確実に分離することのできる食品廃液の処理装置を提供することを課題とする。
前述の課題を解決するため、本発明に係る食品廃液の処理装置は、特許請求の範囲の各請求項に記載の手段を採用する。
即ち、請求項1では、食品廃液が随時投入されて静的に貯溜され食品廃液の貯溜量が一定量を超えると超えた量の液体部分が外部に溢流される貯溜槽と、貯溜槽に貯溜された食品廃液を含まれている動物性の脂分が固化する温度にまで冷却する冷却機構と、貯溜槽から溢流される液体部分に固化した動物性の脂分が混入するのを阻止するフィルタとを備えたことを特徴とする。
この手段では、食品廃液を冷却機構で冷却して固化した動物性の脂分を液体部分の表層に浮上させるという分離技術の実現について、食品廃液が貯溜される貯溜槽を食品廃液を随時投入可能にし静的に貯溜して液体部分を溢流させるようにし、溢流する液体部分に固化した動物性の脂分が混入しないようにフィルタを備えることで、連続的,間欠的に投入される食品廃液に対応可能とし動物性の脂分が各部に膜状に付着するのを防止する。
また、請求項2では、請求項1の食品廃液の処理装置において、貯溜槽は投入された食品廃液を底部へ向けて流下させる案内板が設けられていることを特徴とする。
この手段では、貯溜槽に投入された食品廃液が底部へ向けて流下される案内板が設けられることで、投入された食品廃液による浮上している固化した動物性の脂分の溶解,撹拌を避けることができる。
また、請求項3では、請求項2の食品廃液の処理装置において、貯溜槽の案内板付近には加温機構が備えられていることを特徴とする。
この手段では、貯溜槽の案内板付近に加温機構が備えられることで、貯溜槽の案内板付近を加温して周囲に固化して付着した動物性の脂分を溶解させすることができる。
また、請求項4では、請求項1〜3のいずれかの食品廃液の処理装置において、フィルタは貯溜槽に対して着脱可能で貯溜槽から取出される際に固化した動物性の脂分を液体部分から掬上げるものであることを特徴とする。
この手段では、フィルタが固化した動物性の脂分を液体部分から掬上げて貯溜槽から取出されるようにすることで、フィルタを固化した動物性の脂分の除去器具として機能させることができる。
また、請求項5では、請求項1〜4のいずれかの食品廃液の処理装置において、冷却機構は貯溜槽の深さ方向に複数段の個別に制御される冷却単位が配置されていることを特徴とする。
この手段では、冷却機構として貯溜槽の深さ方向に複数段の個別に制御される冷却単位が配置されることで、貯溜槽の深さ方向における食品廃液の温度分布に対応した冷却を行うことができる。
また、請求項6では、請求項1〜5のいずれかの食品廃液の処理装置において、貯溜槽は固化した動物性の脂分が除去されて残留している液体部分の表層に浮上している植物性の油分を溢流させる植物性の油分の除去のための専用の溢流口が設けられていることを特徴とする。
植物性の油分の除去のための専用の溢流口が設けられることで、動物性の脂分を固化させる冷却温度で固化しない植物性の油分を貯溜槽から溢流させて除去することができる。
本発明に係る食品廃液の処理装置は、食品廃液を冷却機構で冷却して固化した動物性の脂分を液体部分の表層に浮上させるという分離技術の実現について、食品廃液が貯溜される貯溜槽を食品廃液を随時投入可能にし静的に貯溜して液体部分を溢流させるようにし、溢流する液体部分に固化した動物性の脂分が混入しないようにフィルタを備えることで、連続的,間欠的に投入される食品廃液に対応可能とし動物性の脂分が各部に膜状に付着するのを防止するため、食品廃液を排水溝に排出する前に、食品廃液に含まれている動物性の脂分を液体部分から確実に分離することができる効果がある。
さらに、請求項2として、貯溜槽に投入された食品廃液が底部へ向けて流下される案内板が設けられることで、投入された食品廃液による浮上している固化した動物性の脂分の溶解,撹拌を避けることができるため、食品廃液に含まれている動物性の脂分を液体部分からより確実にしかも効率的に分離することができる効果がある。
さらに、請求項3として、貯溜槽の案内板付近に加温機構が備えられることで、貯溜槽の案内板付近を加温して周囲に固化して付着した動物性の脂分を溶解させすることができるため、固化した動物性の脂分が貯溜槽の案内板付近に付着して堰止めとなるのを防止することができ、食品廃液の連続的,間欠的な投入を保障することができる効果がある。
さらに、請求項4として、フィルタが固化した動物性の脂分を液体部分から掬上げて貯溜槽から取出されるようにすることで、フィルタを固化した動物性の脂分の除去器具として機能させることができるため、固化した動物性の脂分の除去を容易,確実に行うことができる効果がある。
さらに、請求項5として、冷却機構として貯溜槽の深さ方向に複数段の個別に制御される冷却単位が配置されることで、貯溜槽の深さ方向における食品廃液の温度分布に対応した冷却を行うことができるため、食品廃液の冷却の熱効率が良好になる効果がある。
さらに、請求項6として、植物性の油分の除去のための専用の溢流口が設けられることで、動物性の脂分を固化させる冷却温度で固化しない植物性の油分を貯溜槽から溢流させて除去することができるため、動物性の脂分に加えて植物性の油分をも分離して除去することができる効果がある。
以下、本発明に係る食品廃液の処理装置を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図8は、本発明に係る食品廃液の処理装置を実施するための最良の形態の第1例を示すものである。
第1例では、飲食店の厨房に設置されて食残したラーメン等のスープからなる比較的大量の食品廃液Wを処理するのに好適なものを示してある。
第1例は、図1に示すように、貯溜槽1,冷却機構2,フィルタ3を主要部として構成されている。そして、図2に示すように、飲食店の厨房等に設置されているシンクSに隣接配置される大きさ,形状に形成されて、飲食店の厨房等の床面に配設された排水溝に設置されたグリストラップGにバルブV付きの第1の溢流筒Aや排水管Pを介して接続され、飲食店の厨房等の床面能の上に設置されたタンクTにバルブV付きの第2の溢流筒Bを介して接続されている。
貯溜槽1は、上部開放の箱形の槽体11の上面に板形の蓋体12が着脱可能に載せられている。
貯溜槽1の槽体11は、図3に示すように、ステンレス,アルミニウム等の耐腐食性の熱伝導性の良好な金属板で内壁11a,外壁11bの間に冷却機構2の後述の放熱部23の設備スペース11cを設けた中空壁構造で水密の箱体に形成され、底部の4隅が脚13で支持されている。内壁11aの内側面の一部には、冷却機構2の後述の放熱部23が当接されている。内壁11aの内側面の一部と外壁11bの内側面の全部とには、断熱材11dが積層されている。槽体11の1つの側部の上端部には、方形の第1の溢流口11eが開口されている。第1の溢流口11eには、前述の第1の溢流筒Aが接続されている。槽体11の第1の溢流口11eに対面する側部の上部付近の内部には、加温機構4のヒータ41が内蔵されている。加温機構4は、図4に示すように、ヒータ4と後述の案内板15付近の温度を検出する温度センサ41とで構成され、制御装置5の中央制御部51に接続されて操作部52で設定した一定の温度に案内板15付近を加温する。槽体11の底部の中央部には、排水口11fが開口されている。排水口11fには、前述の排水管P(開閉バルブ付きの)が接続されている。槽体11の側部の間には、第1の溢流口11eに近接して対面するように仕切板形の整流板11gが設けられている。整流板11gの下端部は、槽体11の底部との間に少しのスペースを介する縦長長に設定されている。整流板11gの上端部には、方形の第2の溢流口11hが開口されている。第2の溢流口11hには、前述の第2の溢流筒Bが接続されている。
貯溜槽1の蓋体12は、図3に示すように、ステンレス,アルミニウム等の耐腐食性の熱伝導性の良好な金属板からなる外壁12aの内部に断熱材12bが内蔵されたサンドイッチ構造で板体に形成され、槽体11の上面の縁に着脱可能に当接される。蓋体12の一端部(槽体11の第1の溢流口11eとは反対側に位置する)付近には、食品廃液Wが投入される投入口12cが開口されている。投入口12cには、導入部材14が取付けられている。導入部材14は、投入口12cに張設されて食品廃液Wに含まれている食材,調味材等の残滓Waを濾取る網状の濾面14aと、濾面14aの周りを起立して覆い食品廃液Wの飛散を防止する飛散防止板14bとからなる。蓋体12の下面には、投入口12cに近接して下方へ延びる案内板15が取付けられている。案内板15は、投入口12cに傾斜して対面する傾斜部15aと、傾斜部15aの下端から垂直に下方へ延びて加温機構4のヒータ41が内蔵されている槽体11の側部(フィルタ3の後述する側板部31)との間に間隔を形成する垂直部15bとからなる。
冷却機構2は、電源部,コンプレッサ等が内蔵された冷却機ユニット21に4系統の配管22を介して4つの冷却単位である放熱部23が接続されている。各配管22の途中には、冷媒の流通量を制御する開閉バルブ機能を備えた流量制御バルブ24がそれぞれ接続されている。1つの放熱部23は、貯溜槽1の槽体11の底部の設備スペース11cに収容されている。他の3つの放熱部23は、貯溜槽1の槽体11の側部の設備スペース11cに上下方向(貯溜槽1の槽体11の深さ方向)に隣接されて収容されている。ただし、図3に示すように、最上段の放熱部23については、貯溜槽1の槽体11の第1の溢流口11eが開口された側部と加温機構4のヒータ41が内蔵された側部とには収容されていない(図示のように、断熱材11dが充填されている)。また、中段の放熱部23については、貯溜槽1の槽体11の加温機構4のヒータ41が内蔵された側部には収容されていない(図示のように、断熱材11dが充填されている)。各放熱部23については、収容位置における食品廃液Wの温度を検出する温度センサ25が近接して設けられている。流量制御バルブ24,温度センサ25は、図4に示すように、前述の制御装置5の中央制御部51に接続されている。従って、各放熱部23は、制御装置5の操作部52で設定した一定の温度に食品廃液Wを冷却する。
フィルタ3は、貯溜槽1の槽体11の整流板11hで区画された内部に収容される大きさの角筒形の側板部31の底面に網状の掬網面32が張設され、貯溜槽1の槽体11の底部との間隔を形成する脚部33が側板部31の下端部に設けられている。側板部31は、多数個の小孔34が穿孔されて、1つの面が貯溜槽1の槽体11の第1の溢流口11eが開口された側部との間に間隔を形成して整流板11hに当接される大きさに形成され、他の3つの面が貯溜槽1の槽体11の側部に当接される大きさに形成されている。
第1例を使用するには、図2に示すように、貯溜槽1の槽体11に蓋体12を被せた状態で設置しておくことになる。なお、第1の溢流筒AのバルブVは、開放しておく。また、第2の溢流筒BのバルブVは閉鎖しておく。
そして、貯溜槽1の蓋体12の投入口12cから食品廃液Wを投入する。なお、貯溜槽1の蓋体12の投入口12cは、常時開放形であるため、連続的,間欠的等随時に食品廃液Wを投入することができる。この後、制御装置5の操作部52により冷却機構2を駆動させることになる。
冷却機構2の駆動に際しては、貯溜槽1の槽体11における食品廃液Wの深さ(水位)や室温等に対応して、駆動する放熱部23を選択したり駆動される放熱部23の冷却温度を個別に制御することができる。従って、食品廃液Wの冷却の熱効率が良好にすることができる。
貯溜槽1の槽体11の内部に貯溜された食品廃液Wは、撹拌等のされない静的な状態に維持される。従って、冷却された食品廃液Wに含まれている動物性の脂分Wbは、周囲に膜状に付着することなく、塊状に集合しながら固化して比重差から液体部分Wcの表層に浮上して厚さを増加させていくことになる。即ち、食品廃液Wは、動物性の脂分Wbと液体部分Wcとに確実に分離されることになる。ちなみに、食品廃液Wの冷却温度については、10〜15℃程度が好ましい。冷却温度が15℃を超えると、動物性の脂分Wbが円滑に進行しなくなる。また、冷却温度が10℃に満たないと、食品廃液Wが凍結に近い状態で流動化が阻害され動物性の脂分Wbの浮上が阻止される。
動物性の脂分Wbと液体部分Wcとの分離作業中において、貯溜槽1の槽体11の内部に食品廃液Wが追加投入された場合、食品廃液Wが案内板15の傾斜部15aに案内されて加温機構4のヒータ41が内蔵されている槽体11の側部(フィルタ3の側板部31)方向へ流れが集中するように規制され垂直部15bに案内されてそのまま流下して貯溜槽1の槽体11の底部へ流入することになる。従って、液体部分Wcの表層に浮上している固化した動物性の脂分Wbは、追加投入された温かい食品廃液Wで溶解,撹拌されることがない。この結果、動物性の脂分Wbと液体部分Wcとの分離作業が確実,効率的に行われることになる。なお、貯溜槽1の槽体11の底部に流入した温かい食品廃液Wに対しては、前述の制御設定から冷却機構2の下方側の放熱部23がより強く冷却することになる。
また、冷却機構2の駆動に際して加温機構4をも駆動させることによって、貯溜槽1の案内板15の周囲に固化して付着した動物性の脂分Wbを溶解させることができる。従って、固化した動物性の脂分Wbが貯溜槽1の案内板15付近に付着して堰止めとなるのを防止することができるため、食品廃液Wの追加投入を支障なく行うことができる。
動物性の脂分Wbから分離された液体部分Wcは、フィルタ3の掬網面32や側板部31の小孔34から外部に流出して、フィルタ3の掬網面32,側板部31(整流板11h)と貯溜槽1の槽体11の底部,側部との間隔を通って、貯溜槽1の槽体11の第1の溢流口11eから自然に溢流することになる。即ち、特別に液体部分Wcを排出駆動する必要はない。なお、第1の溢流口11eが方形であることは、液体部分Wcの自然な溢流の形成に役立っている。
貯溜槽1の槽体11の内部の動物性の脂分Wbの量が多くなった場合には、図5,図6に示すような動物性の脂分Wbのフィルタ3を利用した簡単な除去作業が実施される。即ち、まず、図5に示すように、貯溜槽1の蓋体12を導入部材14,案内板15とともに槽体11から取外す。このとき、貯溜槽1の導入部材14の濾面14aに堆積している残滓Waが槽体11から移動されるため、残滓Waの必要な廃棄作業を実施することができる。次ぎに、図6に示すように、フィルタ3を貯溜槽1の槽体11から引上げる。このとき、液体部分Wcがフィルタ3の掬網面32や側板部31の小孔34から外部に流出して落下し、動物性の脂分Wbがフィルタ3の掬網面32に残留する。この結果、フィルタ3とともに動物性の脂分Wbを貯溜槽1の槽体11から移動させて、動物性の脂分Wbの必要な廃棄作業を実施することができる。
なお、除去された動物性の脂分Wbについては、必ずしも廃棄する必要はなく各種製品の原料,中間材料として再利用することが可能である。即ち、貯溜槽1が蓋体12を有して無用の細菌,ゴミ等の侵入を防止していることや食品廃液Wを低温で処理していることで、動物性の脂分Wbの変質,腐敗が防止されているためである。
次ぎに、図7,図8に示すように、第1の溢流筒AのバルブVを閉鎖し第2の溢流筒BのバルブVを開放して、貯溜槽1の槽体11に残留している液体部分Wcに水等を注入して水位を上げる。
この結果、液体部分Wcの表層に浮上している固化していない植物性の油分Wdを第2の溢流筒Bから溢流させて排出することができる。なお、第2の溢流口11hが方形であることは、植物性の油分Wdの自然な溢流の形成に役立っている。排出された植物性の油分Wdは、タンクTに貯溜される。従って、植物性の油分Wdの分離をも容易に行うことができる。
図9は、本発明に係る食品廃液の処理装置を実施するための最良の形態の第2例を示すものである。
第2例では、フィルタ3の第1の溢流口11eに対面する側板部31に小孔34を設けず、貯溜槽1の槽体11の整流板11gを省略してある。なお、第2の溢流口11hは、貯溜槽1の槽体11の側部に第1の溢流口11eと隣接するように設けられている。
第2例によると、フィルタ3の第1の溢流口11eに対面する側板部31が整流板11gを代替することになって、第1例よりも構造が簡素化される。
以上、図示した各例の外に、設置場所に対応して貯溜槽1を円筒形や細長箱形等に形成することも可能である。
さらに、冷却機構2の冷却機ユニット21等を貯溜槽1と一体化させてポータブル性をもたせることも可能である。
さらに、フィルタ3の全体を網状にすることも可能である。
本発明に係る食品廃液の処理装置を実施するための最良の形態については、小規模,中規模のラーメン店からなる飲食店に設置される場合に、貯溜槽1の槽体11の食品廃液Wらの貯溜容積を80リットル程度に設定すると充分な処理能力が得られる。
本発明に係る食品廃液の処理装置は、食堂,レストランの厨房や給食調理場,食品工場等に設置される外に、食品廃液Wの投入ごとに特別な操作を必要としないため、学校のランチルーム,食堂等に設置して飲食した人に自分で食品廃液Wを投入させるようにすることも可能である。
本発明に係る食品廃液の処理装置を実施するための最良の形態の第1例の分解状態の斜視図である。 図1の組立設置状態図である。 図2の拡大縦断面図である。 図2の配管,制御のブロック図である。 図2の動物性の脂分の除去作業のための操作図である。 図5に続く動物性の脂分の除去作業のための操作図である。 図5に続く植物性の油分の除去作業のための操作図である。 図7の拡大縦断面図である。 本発明に係る食品廃液の処理装置を実施するための最良の形態の第2例の分解状態の斜視図である。
符号の説明

貯溜槽
11 槽体
11e 第1の溢流口
11h 第2の溢流口
12 蓋体
15 案内板
2 冷却機構
23 放熱部(冷却単位)
3 フィルタ
4 加温機構
W 食品廃液
Wb 動物性の脂分
Wc 液体部分
Wd 植物性の油分

Claims (6)

  1. 食品廃液が随時投入されて静的に貯溜され食品廃液の貯溜量が一定量を超えると超えた量の液体部分が外部に溢流される貯溜槽と、貯溜槽に貯溜された食品廃液を含まれている動物性の脂分が固化する温度にまで冷却する冷却機構と、貯溜槽から溢流される液体部分に固化した動物性の脂分が混入するのを阻止するフィルタとを備えたことを特徴とする食品廃液の処理装置。
  2. 請求項1の食品廃液の処理装置において、貯溜槽は投入された食品廃液を底部へ向けて流下させる案内板が設けられていることを特徴とする食品廃液の処理装置。
  3. 請求項2の食品廃液の処理装置において、貯溜槽の案内板付近には加温機構が備えられていることを特徴とする食品廃液の処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかの食品廃液の処理装置において、フィルタは貯溜槽に対して着脱可能で貯溜槽から取出される際に固化した動物性の脂分を液体部分から掬上げるものであることを特徴とする食品廃液の処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかの食品廃液の処理装置において、冷却機構は貯溜槽の深さ方向に複数段の個別に制御される冷却単位が配置されていることを特徴とする食品廃液の処理装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかの食品廃液の処理装置において、貯溜槽は固化した動物性の脂分が除去されて残留している液体部分の表層に浮上している植物性の油分を溢流させる植物性の油分の除去のための専用の溢流口が設けられていることを特徴とする食品廃液の処理装置。
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