JP7345848B2 - グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置 - Google Patents
グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7345848B2 JP7345848B2 JP2020081908A JP2020081908A JP7345848B2 JP 7345848 B2 JP7345848 B2 JP 7345848B2 JP 2020081908 A JP2020081908 A JP 2020081908A JP 2020081908 A JP2020081908 A JP 2020081908A JP 7345848 B2 JP7345848 B2 JP 7345848B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grease trap
- submersible pump
- collection container
- liquid
- drainage treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Removal Of Specific Substances (AREA)
Description
(1)グリストラップ内の排液、主として油脂分を効率良く、迅速に石鹸液にすることができる。
(2)排液を石鹸液にするため、下水道や浄化槽に流しても、油脂分を含んだ排液をそのまま流す場合のように油脂分による下水道の詰まり、環境汚染の問題がない。
(3)石鹸液によりグリストラップや浄化槽内の汚れが落ちて清浄化され易く、石鹸液の排出により下水管、下水道内の油脂分も清浄化され易く、グリストラップや厨房を衛生的に維持することができる。
(1)水中ポンプで攪拌混合するため、陸上用のポンプ、例えばベーンポンプで排液を処理する場合に生じがちな故障、その他のトラブルが生じにくい。
(2)制御部で水中ポンプの稼働タイミング及び稼働時間、鹸化剤の投入タイミング及び投入量等を設定、調整、制御等ができるので、排液を自動的に効率良く石鹸液にすることができる。
(3)水中ポンプをグリストラップの排液内に入れたままにしておく設置タイプであるため、グリストラップの周りにポンプを設置するスペースを確保する必要がなく、狭いスペースでも排液処理ができる。
(4)グリストラップの排液内に回収容器を入れて排液の油脂分を回収し、回収された油脂分を回収容器内の水中ポンプで処理するため、油脂分を効率良く石鹸液にすることができる。
(5)縦置き型の水中ポンプを、横向きにして、排液内の上部に配置するので、グリストラップ内の排液中の主として油脂分を効率良く石鹸液にすることができる。
通常、グリストラップA(図4)内には厨房などから排液(通常、塵芥が含まれている)Bが排出され、排液Bに含まれる塵芥はバスケットCで回収され、油脂分を含む排液BがグリストラップA内に滞留する。グリストラップA内は数枚の仕切りDで水速が減速され、油脂分Eが比重で水分(通常、汚泥を含む)Fの上に滞留し、水分FがトラップGを経て徐々に下水道や浄化槽に排出される。グリストラップA内の水分Fの上部に溜まった油脂分Eは主としてグリセリンと脂肪酸が結合したものである。
本発明のグリストラップの排液処理方法は、グリストラップ(タンク等を含む)内の排液、主として油脂分を効率良く石鹸液にする方法である。その排液処理方法の実施形態を以下に説明する。この実施形態はグリストラップA内の排液Bに鹸化剤容器1内の鹸化剤Hを入れ、グリストラップA内の水中ポンプ2で排液Bと鹸化剤Hを攪拌混合して排液Bを石鹸液にする場合である。より詳しくは、グリストラップA内の油脂分Eと水分Fを化学反応で脂肪酸に変化させて(グリセリンと切り離して)石鹸液にする場合である。油脂を脂肪酸とすることで、油脂分Eそのものより生分解性がはるかに高まる。本発明における石鹸液は必ずしも十分に石鹸化されて石鹸液ではなく、乳化状態のものも含む。鹸化剤Hは排液Bに入れるのではなく、水中ポンプ2に投入して、水中ポンプ2内の排液に入れることもできる。水中ポンプ2には汎用の水中ポンプを使用することができる。
本発明のグリストラップの排液処理装置の第1の実施形態を図1に示す。この排液処理装置は水中ポンプ2と、鹸化剤容器1内に収容された鹸化剤Hと、制御部4を備える。水中ポンプ2は市販されている汎用の水中ポンプであり、縦長であり、下方に汲み上げ口があり、水中に縦向きに配置して使用する縦型である。縦型の水中ポンプ2をグリストラップAの排液B内に縦向きに配置すると、汲み上げ口が排液Bの下方に位置し、主として排液B中の水分Fを汲み上げることになり、水分Fが鹸化剤Hと攪拌混合されるが、排液B中の油脂分Eは攪拌混合されにくくなる。そこで、本発明では、縦型の水中ポンプ2を図1のように横向きに配置して、汲み上げ口を排液B内の上部の油脂分Eの位置に配置して、主として油脂分Eを汲み上げて鹸化剤Hと攪拌混合して石鹸液にすることができるようにしてある。この場合、排液B内に支持台5を設置して、その上に水中ポンプ2を横向きに設置するとか、水中ポンプ2を横向きにして排液B内に吊り下げたりすることができる。横型の水中ポンプ2があれば、それを横向きにして排液B中に配置することができる。
本発明のグリストラップの排液処理方法の第2の実施形態を図2に基づいて以下に説明する。この実施形態は、基本的には実施形態1(図1)と同じであり、異なるのは、図2のようにグリストラップA内に回収容器3を入れ、その回収容器3内にグリストラップA内の排液Bを流入させ、回収容器3内の排液を、回収容器3内に入れてある水中ポンプ2で汲み上げて鹸化剤Hと攪拌混合して石鹸液にすることである。
2 水中ポンプ
3 回収容器
4 制御部
5 支持台
6 開閉弁
7 バスケット
A グリストラップ
B 排液
C バスケット
D 仕切り
E 油脂分
F 水分
G トラップ
H 鹸化剤
Claims (8)
- グリストラップ内の排液を鹸化剤と攪拌混合して石鹸液にすることのできる排液処理方法において、
グリストラップ内に筒状の回収容器を配置し、当該回収容器内にグリストラップ内の上部の排液を流入させ、
グリストラップ内の排液又は回収容器内又は水中ポンプに鹸化剤を入れ、
回収容器内の排液を、回収容器内に配置した水中ポンプで汲み上げて排液と鹸化剤を攪拌混合させて排液を石鹸液にし、石鹸液をグリストラップ内の排液又はグリストラップの外部に排出する、
ことを特徴とするグリストラップの排液処理方法。 - 請求項1記載のグリストラップの排液処理方法において、
水中ポンプからグリストラップ内への石鹸液の吐出、水中ポンプによる回収容器内の排液の汲み上げ、水中ポンプによる排液と鹸化剤の攪拌混合、水中ポンプからグリストラップ内の排液への石鹸液の吐出を繰り返す、
ことを特徴とするグリストラップの排液処理方法。 - 請求項1又は請求項2記載のグリストラップの排液処理方法において、
水中ポンプの稼働タイミング及び稼働時間、鹸化剤の投入タイミング及び投入量を自動的に制御して、水中ポンプによる回収容器内の排液の汲み上げ、汲み上げた排液と鹸化剤との攪拌混合、水中ポンプからの石鹸液の吐出を繰り返して、グリストラップ内の排液を石鹸液にする、
ことを特徴とするグリストラップの排液処理方法。 - グリストラップ内の排液を鹸化剤と攪拌混合して石鹸液にすることのできる排液処理装置において、
グリストラップ内に配置する回収容器と水中ポンプと、鹸化剤を備え、
回収容器は周壁を備えており、グリストラップ内に設置でき、水中ポンプは回収容器内に設置され、
水中ポンプは、グリストラップから回収容器に流入する排液を汲み上げることができ、汲み上げ中に排液と鹸化剤を攪拌混合して排液を石鹸液にすることができる、
ことを特徴とするグリストラップの排液処理装置。 - 請求項4記載のグリストラップの排液処理装置において、
回収容器は上面開口部を備えた筒状であり、上面開口部からグリストラップ内の上部の排液が流入できる、
ことを特徴とするグリストラップの排液処理装置。 - 請求項4又は請求項5記載のグリストラップの排液処理装置において、
回収容器の周壁の上部に、グリストラップ内の上部の排液が流入できる流入口がある、
ことを特徴とするグリストラップの排液処理装置。 - 請求項4から請求項6のいずれか1項に記載のグリストラップの排液処理装置において、
鹸化剤容器内の鹸化剤を、グリストラップ内の排液、又は回収容器内に流入した排液、又は水中ポンプ内に供給できる、
ことを特徴とするグリストラップの排液処理装置。 - 請求項4から請求項7のいずれか1項に記載のグリストラップの排液処理装置において、
少なくとも、水中ポンプの稼働タイミング及び稼働時間、鹸化剤の投入タイミング及び投入量、水中ポンプによる排液の汲み上げ、鹸化剤の攪拌混合の繰り返しを制御することができる制御部を備えた、
ことを特徴とするグリストラップの排液処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020081908A JP7345848B2 (ja) | 2019-07-12 | 2020-05-07 | グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019129920A JP6762048B1 (ja) | 2019-07-12 | 2019-07-12 | グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置 |
JP2020081908A JP7345848B2 (ja) | 2019-07-12 | 2020-05-07 | グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019129920A Division JP6762048B1 (ja) | 2019-07-12 | 2019-07-12 | グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021013924A JP2021013924A (ja) | 2021-02-12 |
JP2021013924A5 JP2021013924A5 (ja) | 2022-07-20 |
JP7345848B2 true JP7345848B2 (ja) | 2023-09-19 |
Family
ID=88021774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020081908A Active JP7345848B2 (ja) | 2019-07-12 | 2020-05-07 | グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7345848B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002001324A (ja) | 2000-06-23 | 2002-01-08 | Sankyo Reijakku Kk | 表層液採取装置 |
JP2012050918A (ja) | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Nippon Ecosys:Kk | 排液処理方法、及び排液処理装置と排液処理装置付き流し台 |
JP2012106247A (ja) | 2008-11-28 | 2012-06-07 | Nippon Ecosys:Kk | グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置 |
JP2018187573A (ja) | 2017-05-09 | 2018-11-29 | 五一 深町 | グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置 |
-
2020
- 2020-05-07 JP JP2020081908A patent/JP7345848B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002001324A (ja) | 2000-06-23 | 2002-01-08 | Sankyo Reijakku Kk | 表層液採取装置 |
JP2012106247A (ja) | 2008-11-28 | 2012-06-07 | Nippon Ecosys:Kk | グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置 |
JP2012050918A (ja) | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Nippon Ecosys:Kk | 排液処理方法、及び排液処理装置と排液処理装置付き流し台 |
JP2018187573A (ja) | 2017-05-09 | 2018-11-29 | 五一 深町 | グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021013924A (ja) | 2021-02-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5289600B2 (ja) | グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置 | |
DK2475621T3 (en) | Device and growth mode of water treatment | |
EP2788553B1 (en) | Apparatus for treating waste water | |
CN206965315U (zh) | 一种厨房生活污水处理装置 | |
JP2010149101A5 (ja) | ||
WO2010050795A1 (en) | Kitchen wastewater treatment device | |
KR101540096B1 (ko) | 음식물 처리 후 잔유물 걸름 장치 | |
JP2012213745A (ja) | 厨房排水の処理装置 | |
JP6762048B1 (ja) | グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置 | |
JP7345848B2 (ja) | グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置 | |
JP2003200181A (ja) | 汚水の浄化方法、およびそれに使用する汚水浄化装置、ならびに浄化槽用混入異物分離機 | |
JP5133384B2 (ja) | 排液処理方法及び排液処理装置 | |
JP2009208068A (ja) | グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置 | |
JP2018187573A (ja) | グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置 | |
KR20110004139U (ko) | 오토그리스트랩 | |
JP2021013924A5 (ja) | ||
KR100730591B1 (ko) | 주방용 오물걸름장치 | |
KR200420647Y1 (ko) | 주방용 오물걸름장치 | |
JP2003253746A (ja) | グリーストラップ装置 | |
JP3145291B2 (ja) | 油分離回収装置 | |
JP2013146686A (ja) | 排液処理方法、及び排液処理装置と排液処理装置付き流し台 | |
JP4616443B2 (ja) | 混油排水の油脂分を除去するシンクを利用した排水システム | |
JP2020006363A (ja) | 排液処理方法及び排液処理装置 | |
AU708129B2 (en) | Recycling system | |
KR200236069Y1 (ko) | 고효율 기름제거장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220711 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220711 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230502 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230523 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230719 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230801 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230830 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7345848 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |