JP2012050918A - 排液処理方法、及び排液処理装置と排液処理装置付き流し台 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 排出元から流入する排液を貯留槽内に貯留し、貯留槽内に処理剤を供給して、貯留槽内の排液と処理剤を貯留槽内で攪拌し、処理済み排液を貯留槽からグリストラップに又はグリストラップを通さず外部に排出可能とした。排出元から流入する排液と処理剤をポンプで攪拌して、そのポンプからグリストラップに又はグリストラップを通さず外部に排出可能とした。攪拌処理した排液を更に攪拌処理してから、グリストラップに又はグリストラップを通さず外部に排出可能とした。
【選択図】 図1
Description
(1)厨房等の排出元から排出される排液をグリストラップに入れる前に処理するので、処理済み排液を、グリストラップを通さずに外部(例えば、下水道)に排出することができグリストラップを設けなくてもよい。グリストラップを設けるにしても排液を清掃業者が清掃するまでグリストラップ内に貯留しておく必要がないため、グリストラップを容量の少ないもの(小型のもの)にすることができ、小型店舗でもグリストラップの設置が容易になる。
(2)排出元から排出される排液をグリストラップに入れる前に処理するので、その処理排液をグリストラップ内に溜めてもグリストラップから悪臭などが発生しにくく、作業環境を悪化させる原因を排除することができる。
(3)排液と処理剤を攪拌できるポンプを使用すれば、貯留槽(攪拌槽)を設けずに、排出元から排出される排液を連続攪拌することが可能となるので、バッチ式の攪拌よりも攪拌作業効率が向上する。
(4)排液を二回以上攪拌処理すれば、排液を排出基準に適合させ易くなる。
(1)排出元から排出される排液をグリストラップに入れる前に処理することができるのでグリストラップの容量を軽減させることができる。場合によっては、排液処理装置がグリストラップの代用となるため、グリストラップを設ける必要が無くなる。
(2)排出元から排出される排液をグリストラップに入れる前に処理するので、その処理排液をグリストラップ内に溜めてもグリストラップから悪臭などが発生しにくく、作業環境を悪化させる原因を排除することができる。
(3)排液と処理剤を攪拌できるポンプを使用した場合は、排液貯留槽(攪拌槽)が不要になるので、排液処理装置が小型化になる。
(4)排液量計測手段を設けて貯留槽内の排液量が所定の閾値を超えたときに排液処理を行うものとすれば、効率良く排液処理を行うことができて、処理剤の無駄も省ける。
(5)貯留槽を2槽に分けて、第1の貯留槽から第2の貯留槽にオーバーフローする油脂分主体の排液を処理することができるので、一槽の場合よりも効率的に排液を処理することができる。
(6)加温手段を備えたものとすると、排液と処理剤との反応が促進され、より短時間で処理することができるとともに、寒冷地においても効果的に排液処理することができる。
(7)排液処理装置がグリストラップに代用になり得るので、グリストラップを設けることなく排液を排出することもできる。
(1)厨房に、本願発明の排液処理装置付き流し台を設置するだけで、排液を処理することができる。
(2)排液処理装置を通常の流し台の下方のスペースを利用して設置できるので、排液処理装置を設けても流し台が横或いは前後に大きくなることが無く、流し台の設置に従来の流し台の設置よりも広いスペースを必要としない。
本願発明の排液処理方法における実施形態の一例を図1に基づいて説明する。本願発明の排液処理方法は、給食センタ−、レストラン、ホテル、食物加工所、スーパー、デパート、病院といった各種施設の厨房、あるいはその他の調理場など「排液が発生する場所」(以下、「排出元」という。)からの排液を処理する方法であり、従来は一旦グリストラップに排液を溜めた後に排液処理していたものを、本願発明では排出元からの排液をグリストラップに溜める前に(あるいは溜めることなく)直接、排出許容限度(排出基準値)に適合させるべく排液処理を行うものである。
本願発明の排液処理装置の第1の実施形態を図1に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態における排液処理装置1を配置した状態を示す全体斜視図である。本実施形態の排液処理装置1は、攪拌処理装置2と処理剤容器3を備えるもので、排出元からの排液Bを直接(グリストラップに排出する前に)攪拌処理するものである。
処理剤容器3は、容器本体3aと管、チューブ等を使用した送入路3bを備えており、容器本体3aは処理剤を貯留するもので、送入路3bは容器本体3a内の処理剤が攪拌処理装置2まで移動するための通路である。処理剤として採用される代表的なものは鹸化剤であり、この鹸化剤は、排液Bのうち特に油脂分を石鹸液状にする(石鹸化液にする)ものであり、液状、ゲル状、粉状、その他の鹸化剤が使用できる。鹸化剤の一例として、出願人の商品(商品名「クリンエコフロー」)を用いることも可能で、この「クリンエコフロー」に含有される主成分は、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム、ヤシ脂肪酸ジェタノールアミド、無機質類数種、精製水などとなっている。処理剤としては、排液Bを環境に優しいものに改質可能であれば鹸化剤に限らず、界面活性剤、消臭剤、中和剤、又はこれら二以上の混合剤を使用することもできる。
攪拌処理装置2には吸入手段が備えられており、この吸入手段によって排出元(ここでは流し台R)からの排液Bを、攪拌処理装置2内に吸入する。この吸入手段は、内蔵された真空ポンプ等の圧力装置(図示しない)と、流入口2aとによって構成される。図1に示すように、流し台Rの排水管Tに接続された流入パイプSは、途中で送入路3bと合流している。このため、吸入手段によって排液Bを攪拌処理装置2内に吸入すると、同時に容器本体3a内の処理剤も攪拌処理装置2内に吸入されることとなる。なお、図1では流入パイプSと送入路3bとの合流手段としてジョイントU(T字管)を用いているが、この合流手段には従来から用いられている様々な手段(例えば、流入パイプSに送入路3bを直接貫入させる手段)を採用することもできる。
本願発明の排液処理装置の第2の実施形態を図2に基づいて説明する。本実施形態の排液処理装置1は、攪拌処理装置2と処理剤容器3に加えて貯留槽5を備えたもので、貯留槽5を除くものについての構造や作用は実施形態1と共通し、本実施形態で説明しない内容は実施形態1と同様である。
図2に示す貯留槽5は、排液Bを貯留する槽本体5aと、槽本体5aを支持する支持脚5bと、槽本体5a内の排液Bを排出する排出口5cを備えている。また排出口5cには、開閉弁6を介して流入パイプSが接続されている。貯留槽5は流し台Rの直下に配置され、流し台Rから流下してくる排液Bを直接受け取る。そのため槽本体5aは、上部のうち一部が(あるいは全面が)開口している。槽本体5aの内部には、排液Bを貯留することのできる空間を備えており、図2ではその形状が直方体のものを示しているが、排液Bを貯留することができれば、これに限らず平面視で長円形や多角形のものなど、任意の形状とすることができる。
本願発明の排液処理装置の第3の実施形態を図5に基づいて説明する。図5は、第3の実施形態における排液処理装置1を配置した状態を示す全体斜視図である。本実施形態の排液処理装置1は、攪拌処理装置2及び処理剤装置9を備えるとともに、攪拌処理装置2が貯留槽10と攪拌装置11と排出手段を有した場合を説明するものであって、本実施形態で説明を省いた内容は実施形態1や実施形態2と同様である。
処理剤装置9は、処理剤を収容可能な処理剤容器9aと、処理剤を貯留槽10内に供給する処理剤供給手段を備えたものであり、この処理剤供給手段は、処理剤容器9aと貯留槽10とを連絡する排出管9bと、処理剤容器9aから排出管9bへ処理剤を送り込む圧送手段からなる。この処理剤として採用される代表的なものは鹸化剤であり、この鹸化剤は、排液Bのうち特に油脂分を石鹸液状にする(石鹸化液にする)ものであり、液状、ゲル状、粉状、その他の鹸化剤が使用できる。鹸化剤の一例として、出願人の商品(商品名「クリンエコフロー」)を用いることも可能で、この「クリンエコフロー」に含有される主成分は、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム、ヤシ脂肪酸ジェタノールアミド、無機質類数種、精製水などとなっている。処理剤としては、排液Bを環境に優しいものに改質可能であれば鹸化剤に限らず、界面活性剤、消臭剤、中和剤、又はこれら二以上の混合剤を使用することもできる。
貯留槽10は、排液Bを貯留することのできる空間を備えており、また貯留槽10の上方に設けられた開口部から排液Bを直接受けることができる。図5の貯留槽10は、その形状が直方体であって6面のうち4つの側面と底面が塞がれ、上面のみが開放された構造となっているが、排液Bを直接受けることができて内部に排液Bを貯留することができれば、これに限らず平面視で長円形や多角形のものなど、任意の形状とすることができる。上面部分は、排液Bの流入が可能であって処理剤装置9からの処理剤を供給し得る開口部さえ確保できれば、他の部分(開口部以外)を塞いだ構造とすることもできる。
鹸化剤などの処理剤が添加された排液Bは石鹸液化されるが、さらに攪拌することで排液Bの石鹸液化は著しく促進される。そこで、本実施形態の排液処理装置1の貯留槽10には、処理剤が供給された排液Bを攪拌する攪拌装置11が設けられている。この攪拌装置11は、処理剤と排液Bを効果的に攪拌することができればスクリュー方式やベーン方式など任意の構造とすることができる。一例として図5に示すように、回転軸と羽根を備えたスクリュー方式の攪拌装置11とすることができる。この回転軸を回転させることによって羽根が処理剤と排液Bを攪拌し、排液Bの石鹸液化は著しく促進される。回転軸は、図5に示すモータMを駆動源として回転するものであり、その回転速度や回転時間(すなわち攪拌時間)は排液Bの汚染程度により任意に設計することができる。なお、回転軸を回転させるモータMは、処理剤装置9の処理剤容器9a内にある処理剤を圧送する際に利用するモータMと兼用とすることもできるし、それぞれ別のモータMを用意することもできる。なお、図5に示すように貯留槽10を2槽とした場合、オーバーフローした排液Bを受ける第2貯留槽10b内に攪拌装置11を設置して第2貯留槽10b内の排液Bのみを攪拌することができるし、あるいは、第1貯留槽10a及び第2貯留槽10bの両方に攪拌装置11を設置して全ての排液Bを攪拌することもできる。
貯留槽10内で処理剤が供給されて攪拌された排液B(排液処理された排液B)は、排出手段によって貯留槽10の外へ排出される。この排出手段は、貯留槽10の底面部に設けられた排出口12と、排液Bを外部へ圧送する圧送手段からなる。この排出手段を構成する圧送手段としては、従来から利用される水中ポンプを採用することもできるが、貯留槽10内の排液Bを排出口12から自由落下させる構造としてこの圧送手段を省略することもできる。
排液Bに処理剤を供給して攪拌する排液処理は、任意のタイミングで開始することができるが、貯留槽10内にある程度排液Bが溜まった時点で実施する方が効率的である。例えば、人が貯留槽10内を監視して、排液Bが所定量に達したことを確認した時点で、排液処理を開始することができる。この場合、貯留槽10内に排液Bが貯留する量(貯留量)を目視によって確認することもできるが、水位計やフロートなどの排液量計測手段13(図5)を設置するとより的確に排液Bの貯留量を確認することができる。
排液Bに処理剤を供給して攪拌すると排液B中の油脂分が石鹸液状になることは前記のとおりであるが、この油脂分を石鹸液状化させる作用は、一般に排液Bの温度に影響される。寒冷地など排液Bの温度が極端に低いと、油脂分の石鹸液状化が困難なことが知られている。そこで、貯留槽10内に貯留された排液Bの温度を適温まで上昇させる加温手段8を設置すると、油脂分の石鹸液状化が促進されて好適である。図5では、加温手段8として貯留槽10の側面にヒーターを設置しているが、その他、従来から用いられている加温技術を用いることもできるし、設置位置も適宜設計できる。また、温度センサを設置して、排液Bの温度が所定温度範囲外にあるときにだけ加温手段8を動作させることもできる。
攪拌処理装置2は固定式とすることもできるが、図5に示すように、底部にキャスターJを設置した移動式とすることもできる。この場合、排液処理装置1の移動が容易となって好適である。もちろん、キャスターJを回転自在式とすることも、ストッパー付きとすることもできる。
本実施形態の排液処理装置1(攪拌処理装置2と処理剤装置9を備える)は、任意の場所に配置することができるが、図5に示すように、排液処理装置1をグリストラップAに隣接して配置すると、排出口12に繋がれた外部排出管4を短くすることができて好適である。あるいは、流し台Rの直下に排液処理装置1を配置すると、流し台Rの排水管Tに繋がれる排出管Wやこれに設置されるポンプPが不要となるほか、厨房等の作業場所が狭くならないので好適である。その他、排液処理装置1の配置は種々の選択が可能である。
本願発明の排液処理装置付き流し台における実施形態の一例を図6に基づいて説明する。図6は、本願発明の排液処理装置付き流し台14を説明するための全体図である。
図6に基づいて、排液処理装置付き流し台14の使用例を説明する。水槽15内には、食器などを洗った水や塵芥、油脂分などが混合された排液Bが溜まり、排水口16を通じて排水管17から排出される。図6に示すように2つの排水口16は、貯留槽5のうち第1貯留槽51(図では左側)の上方に向けられており、水槽15からの排液Bは全て第1貯留槽51に流下して貯留される。第1貯留槽51の貯留容量を超えると、排液Bは隔壁53の上を溢れて(オーバーフローして)第2貯留槽52に流れ込み、次第に第2貯留槽52に貯留されていく。第2貯留槽52内に設置された排液量計測手段13が、あらかじめ定められた閾値水位を超えたことを検知すると、この信号が制御手段(図示しない)に伝送されて、攪拌処理装置2の吸入手段による吸入操作が開始され、第2貯留槽52内の排液Bが徐々に攪拌処理装置2内に吸入されていく。また同時に、処理剤容器3の容器本体3a内の処理剤が送入路3bを通じて攪拌処理装置2内に吸入されていく。このように排液Bは、攪拌処理装置2内で処理剤が添加されて攪拌される。なお、温度センサで計測した排液Bの温度に基づいて、加温手段8(図6では図示しない)によりあらかじめ排液Bを適温まで加温しておくこともできる。排液処理を開始して所定時間が経過すると、攪拌処理装置2の吸入手段による吸入操作を停止し、さらに所定時間経過すると、排出手段の排出口2bに接続される外部排出管4を通して排液BがグリストラップAに(あるいは、グリストラップAを通さず排液処理装置1の外部に)排出される。必要に応じて、第1貯留槽51の底部に設けられた開閉弁6を開放して、第1貯留槽51から排液B(油脂分がほとんどない状態)を排出することもできる。
本願発明の排液処理装置及び排液処理装置付き流し台は、厨房等からの排液を直接処理し得るものであり、処理した排液をグリストラップに排出する場合、グリストラップ内の排液は再度処理を必要としない。もっとも、グリストラップ内の排液を更に処理することはもちろん可能であり、この処理を実施する排液処理装置(以下、本願発明の排液処理装置と区別するため「グリストラップ排液処理装置」という。)について以下説明する。
はじめにグリストラップA内における通常の排液処理を図7に基づいて説明する。厨房などで生じた排液B(通常、塵芥が含まれている)がグリストラップA内に排出されると、排液Bに含まれる塵芥はグリストラップA内のバスケットCで回収される。グリストラップA内は数枚の仕切りDが設けられており、これによって排液Bの流速は減速するため、比重差からグリセリンと脂肪酸が結合した油脂分Eは上方に、水分F(通常、汚泥を含む)は下方に分離される。分離された水分Fは、トラップGを経て徐々に下水道や浄化槽に排出される。
以下、グリストラップ排液処理装置の第1の実施例を図8に基づいて説明する。当該実施例は、グリストラップA内に直接鹸化剤を投入し、排液Bを図8に示すグリストラップ排液処理装置100によって処理するものである。グリストラップ排液処理装置1は、図8に示すように、汲み上げポンプ102、排出ポンプ103、塵芥除去器104、モータMが一つのケース105内に収容されている。ケース105は、底面に車輪106やハンドル107を取り付けて移動可能とすることもできる。
グリストラップA内の排液Bに直接処理剤である鹸化剤を投入する。排液Bと鹸化剤の混合比率は、石鹸化効率やコスト等の面から5:1程度が好ましいが、排液Bの汚れ具合によってこの比率を変え、例えば、汚れが著しい場合は鹸化剤の割合を大きく、汚れが少ない場合は鹸化剤の割合を小さくすることもできる。
図8に示すように、汲み上げポンプ102には連結パイプ102aが連結され、この連結パイプ102aの先には汲み上げパイプ又はホース(以下これらを「汲み上げホース108」という。)が連結され、この汲み上げホース108の先端はグリストラップA内の排液Bに差し込まれている。モータMの駆動により汲み上げポンプ102を作動させ、汲み上げホース108を通して鹸化剤が供給された排液Bを吸引し、汲み上げポンプ102内に貯蔵する。汲み上げポンプ102はグリストラップA内の排液Bを吸引する能力を必要とし、液体を吸引・吐出可能なバキューム、水中ポンプ、陸上ポンプ、その他の任意の電動式ポンプ等を用いることができる。また、汲み上げホース108は可撓性を有するものが適する。
混合攪拌工程を経た石鹸化液状態の排液Bは、図8に示す水質測定器114によって水質測定される。水質を測る場合その測定項目は様々であり、例えば「水質汚濁防止法(排水基準を定める省令)」では、排水の排出基準として有害物質による汚染状態と有害物質以外による汚染状態に分け、さらに有害物質による汚染状態では、カドミウム及びその化合物、シアン化合物、六価クロム化合物の含有量など27の測定項目が掲げられ、有害物質以外による汚染状態では15項目が掲げられている。「水質汚濁防止法(排水基準を定める省令)」で定める、有害物質以外による汚染状態を測るための測定項目とその基準値は、前掲の表1のとおりである。
水質測定器114を通過した石鹸化液状態の排液Bは、モータMの駆動により排出ポンプ103を作動させて、排出ホース113を経て再度グリストラップA内に戻すか、又はグリストラップAの外部の下水道や浄化槽に排出する。水質測定器114を排出ホース113の途中や排出ポンプ103の中などに設置した場合、排出ホース113の排出先を2系統以上設け、測定水質に応じて排液Bの排出先を切り替えることもできる。すなわち、基準水質に適合すると判断された場合には、排出ポンプ103の排出先を下水道や浄化槽に切り替え、基準水質に適合しないと判断された場合には、排出先をグリストラップA内に切り替える。この切り替えは、手動とすることもできるし、制御装置を設けて自動制御方式を採ることもできる。
グリストラップ排液処理装置の第2の実施例を図8に基づいて説明する。本実施例は、グリストラップ排液処理装置100に処理剤容器116が備えられた場合を説明するものであり、その基本的構造や排液処理方法等はグリストラップ排液処理装置の実施例1と共通する。
グリストラップ排液処理装置の第3の実施例を図9に基づいて説明する。本実施例は、グリストラップ排液処理装置100に処理タンク117が備えられた場合を説明するものであり、その基本的構造や排液処理方法等はグリストラップ排液処理装置の実施例1〜2と共通する。
グリストラップ排液処理装置の第4の実施例を図10に基づいて説明する。本実施例は、グリストラップAの排液B内に汲み上げポンプ119を沈めたグリストラップ排液処理装置1を用いる場合を説明するものであり、その基本的構造や排液処理方法等はグリストラップ排液処理装置の実施例1〜3と共通する。
グリストラップ排液処理装置の第5の実施例を図11に基づいて説明する。本実施例は、汲み上げポンプ内蔵型の開口ケースが備えられたグリストラップ排液処理装置100を用いる場合を説明するものであり、その基本的構造や排液処理方法等はグリストラップ排液処理装置の実施例1〜4と共通する。
2 攪拌処理装置
2a (攪拌処理装置2の)流入口
2b (攪拌処理装置2の)排出口
3 処理剤容器
3a (処理剤容器3の)容器本体
3b (処理剤容器3の)送入路
4 外部排出管
5 貯留槽
5a (貯留槽5の)槽本体
5b (貯留槽5の)支持脚
5c (貯留槽5の)排出口
51 (貯留槽5の)第1貯留槽
52 (貯留槽5の)第2貯留槽
53 (貯留槽5の)隔壁
6 開閉弁
7 フロート
8 加温手段
9 処理剤装置
9a 処理剤容器
9b 排出管
10 (攪拌処理装置2の)貯留槽
10a (貯留槽10の)第1貯留槽
10b (貯留槽10の)第2貯留槽
10c (貯留槽10の)隔壁
11 (攪拌処理装置2の)攪拌装置
12 (攪拌処理装置2の)排出口
13 排液量計測手段
14 排液処理装置付き流し台
15 (排液処理装置付き流し台の)水槽
16 (排液処理装置付き流し台の)排水口
17 (排液処理装置付き流し台の)排水管
100 グリストラップ排液処理装置
102 汲み上げポンプ
102a (汲み上げポンプの)連結パイプ
103 排出ポンプ
103a (排出ポンプの)連結パイプ
104 塵芥除去器
105 ケース
106 車輪
107 ハンドル
108 汲み上げホース
109 移送ホース
110 通孔
111 トレイ
112 ホース
113 排出ホース
114 水質測定器
114a (グリストラップA用)水質測定器
115 モニター
116 処理剤容器
116a 処理剤供給路
116b 開閉弁
117 処理タンク
118 攪拌装置
118a 回転軸
118b 羽根
119 汲み上げポンプ
120 収納ケース
121 吸引口
122 排出口
123 支持台
124 開口ケース
125 開口部
126 貯蓄スペース
127 支持材
128 吊り具
129 昇降機
130 塵芥除去器
A グリストラップ
B 排液
C バスケット
D 仕切り
E 油脂分
F 水分
G トラップ
H フィルタ
J キャスター
M モータ
P ポンプ
R 流し台
S 流入パイプ
T (流し台Rの)排水管
U ジョイント
W 排出管
(1)厨房等の排出元から排出される排液をグリストラップに入れる前に処理するので、処理済み排液を、グリストラップを通さずに外部(例えば、下水道)に排出することができグリストラップを設けなくてもよい。グリストラップを設けるにしても排液を清掃業者が清掃するまでグリストラップ内に貯留しておく必要がないため、グリストラップを容量の少ないもの(小型のもの)にすることができ、小型店舗でもグリストラップの設置が容易になる。
(2)排出元から排出される排液をグリストラップに入れる前に処理するので、その処理排液をグリストラップ内に溜めてもグリストラップから悪臭などが発生しにくく、作業環境を悪化させる原因を排除することができる。
(3)排液と処理剤を攪拌できるポンプを使用すれば、貯留槽(攪拌槽)を設けずに、排出元から排出される排液を連続攪拌することが可能となるので、バッチ式の攪拌よりも攪拌作業効率が向上する。
(4)排液を二回以上攪拌処理すれば、排液を排出基準に適合させ易くなる。
(1)排出元から排出される排液をグリストラップに入れる前に処理することができるのでグリストラップの容量を軽減させることができる。場合によっては、排液処理装置がグリストラップの代用となるため、グリストラップを設ける必要が無くなる。
(2)排出元から排出される排液をグリストラップに入れる前に処理するので、その処理排液をグリストラップ内に溜めてもグリストラップから悪臭などが発生しにくく、作業環境を悪化させる原因を排除することができる。
(3)排液と処理剤を攪拌できるポンプを使用した場合は、排液貯留槽(攪拌槽)が不要になるので、排液処理装置が小型化になる。
(4)排液量計測手段を設けて貯留槽内の排液量が所定の閾値を超えたときに排液処理を行うものとすれば、効率良く排液処理を行うことができて、処理剤の無駄も省ける。
(5)貯留槽を2槽に分けて、第1の貯留槽から第2の貯留槽にオーバーフローする油脂分主体の排液を処理することができるので、一槽の場合よりも効率的に排液を処理することができる。
(6)加温手段を備えたものとすると、排液と処理剤との反応が促進され、より短時間で処理することができるとともに、寒冷地においても効果的に排液処理することができる。
(7)排液処理装置がグリストラップに代用になり得るので、グリストラップを設けることなく排液を排出することもできる。
(1)厨房に、本願発明の排液処理装置付き流し台を設置するだけで、排液を処理することができる。
(2)排液処理装置を通常の流し台の下方のスペースを利用して設置できるので、排液処理装置を設けても流し台が横或いは前後に大きくなることが無く、流し台の設置に従来の流し台の設置よりも広いスペースを必要としない。
本願発明の排液処理方法における実施形態の一例を図1に基づいて説明する。本願発明の排液処理方法は、給食センタ−、レストラン、ホテル、食物加工所、スーパー、デパート、病院といった各種施設の厨房、あるいはその他の調理場など「排液が発生する場所」(以下、「排出元」という。)からの排液を処理する方法であり、従来は一旦グリストラップに排液を溜めた後に排液処理していたものを、本願発明では排出元からの排液をグリストラップに溜める前に(あるいは溜めることなく)直接、排出許容限度(排出基準値)に適合させるべく排液処理を行うものである。
本願発明の排液処理装置の第1の実施形態を図1に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態における排液処理装置1を配置した状態を示す全体斜視図である。本実施形態の排液処理装置1は、攪拌処理装置2と処理剤容器3を備えるもので、排出元からの排液Bを直接(グリストラップに排出する前に)攪拌処理するものである。
処理剤容器3は、容器本体3aと管、チューブ等を使用した送入路3bを備えており、容器本体3aは処理剤を貯留するもので、送入路3bは容器本体3a内の処理剤が攪拌処理装置2まで移動するための通路である。処理剤として採用される代表的なものは鹸化剤であり、この鹸化剤は、排液Bのうち特に油脂分を石鹸液状にする(石鹸化液にする)ものであり、液状、ゲル状、粉状、その他の鹸化剤が使用できる。鹸化剤の一例として、出願人の商品(商品名「クリンエコフロー」)を用いることも可能で、この「クリンエコフロー」に含有される主成分は、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム、ヤシ脂肪酸ジェタノールアミド、無機質類数種、精製水などとなっている。処理剤としては、排液Bを環境に優しいものに改質可能であれば鹸化剤に限らず、界面活性剤、消臭剤、中和剤、又はこれら二以上の混合剤を使用することもできる。
攪拌処理装置2には吸入手段が備えられており、この吸入手段によって排出元(ここでは流し台R)からの排液Bを、攪拌処理装置2内に吸入する。この吸入手段は、内蔵された真空ポンプ等の圧力装置(図示しない)と、流入口2aとによって構成される。図1に示すように、流し台Rの排水管Tに接続された流入パイプSは、途中で送入路3bと合流している。このため、吸入手段によって排液Bを攪拌処理装置2内に吸入すると、同時に容器本体3a内の処理剤も攪拌処理装置2内に吸入されることとなる。なお、図1では流入パイプSと送入路3bとの合流手段としてジョイントU(T字管)を用いているが、この合流手段には従来から用いられている様々な手段(例えば、流入パイプSに送入路3bを直接貫入させる手段)を採用することもできる。
本願発明の排液処理装置の第2の実施形態を図2に基づいて説明する。本実施形態の排液処理装置1は、攪拌処理装置2と処理剤容器3に加えて貯留槽5を備えたもので、貯留槽5を除くものについての構造や作用は実施形態1と共通し、本実施形態で説明しない内容は実施形態1と同様である。
図2に示す貯留槽5は、排液Bを貯留する槽本体5aと、槽本体5aを支持する支持脚5bと、槽本体5a内の排液Bを排出する排出口5cを備えている。また排出口5cには、開閉弁6を介して流入パイプSが接続されている。貯留槽5は流し台Rの直下に配置され、流し台Rから流下してくる排液Bを直接受け取る。そのため槽本体5aは、上部のうち一部が(あるいは全面が)開口している。槽本体5aの内部には、排液Bを貯留することのできる空間を備えており、図2ではその形状が直方体のものを示しているが、排液Bを貯留することができれば、これに限らず平面視で長円形や多角形のものなど、任意の形状とすることができる。
本願発明の排液処理装置の第3の実施形態を図5に基づいて説明する。図5は、第3の実施形態における排液処理装置1を配置した状態を示す全体斜視図である。本実施形態の排液処理装置1は、攪拌処理装置2及び処理剤装置9を備えるとともに、攪拌処理装置2が貯留槽10と攪拌装置11と排出手段を有した場合を説明するものであって、本実施形態で説明を省いた内容は実施形態1や実施形態2と同様である。
処理剤装置9は、処理剤を収容可能な処理剤容器9aと、処理剤を貯留槽10内に供給する処理剤供給手段を備えたものであり、この処理剤供給手段は、処理剤容器9aと貯留槽10とを連絡する排出管9bと、処理剤容器9aから排出管9bへ処理剤を送り込む圧送手段からなる。この処理剤として採用される代表的なものは鹸化剤であり、この鹸化剤は、排液Bのうち特に油脂分を石鹸液状にする(石鹸化液にする)ものであり、液状、ゲル状、粉状、その他の鹸化剤が使用できる。鹸化剤の一例として、出願人の商品(商品名「クリンエコフロー」)を用いることも可能で、この「クリンエコフロー」に含有される主成分は、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム、ヤシ脂肪酸ジェタノールアミド、無機質類数種、精製水などとなっている。処理剤としては、排液Bを環境に優しいものに改質可能であれば鹸化剤に限らず、界面活性剤、消臭剤、中和剤、又はこれら二以上の混合剤を使用することもできる。
貯留槽10は、排液Bを貯留することのできる空間を備えており、また貯留槽10の上方に設けられた開口部から排液Bを直接受けることができる。図5の貯留槽10は、その形状が直方体であって6面のうち4つの側面と底面が塞がれ、上面のみが開放された構造となっているが、排液Bを直接受けることができて内部に排液Bを貯留することができれば、これに限らず平面視で長円形や多角形のものなど、任意の形状とすることができる。上面部分は、排液Bの流入が可能であって処理剤装置9からの処理剤を供給し得る開口部さえ確保できれば、他の部分(開口部以外)を塞いだ構造とすることもできる。
鹸化剤などの処理剤が添加された排液Bは石鹸液化されるが、さらに攪拌することで排液Bの石鹸液化は著しく促進される。そこで、本実施形態の排液処理装置1の貯留槽10には、処理剤が供給された排液Bを攪拌する攪拌装置11が設けられている。この攪拌装置11は、処理剤と排液Bを効果的に攪拌することができればスクリュー方式やベーン方式など任意の構造とすることができる。一例として図5に示すように、回転軸と羽根を備えたスクリュー方式の攪拌装置11とすることができる。この回転軸を回転させることによって羽根が処理剤と排液Bを攪拌し、排液Bの石鹸液化は著しく促進される。回転軸は、図5に示すモータMを駆動源として回転するものであり、その回転速度や回転時間(すなわち攪拌時間)は排液Bの汚染程度により任意に設計することができる。なお、回転軸を回転させるモータMは、処理剤装置9の処理剤容器9a内にある処理剤を圧送する際に利用するモータMと兼用とすることもできるし、それぞれ別のモータMを用意することもできる。なお、図5に示すように貯留槽10を2槽とした場合、オーバーフローした排液Bを受ける第2貯留槽10b内に攪拌装置11を設置して第2貯留槽10b内の排液Bのみを攪拌することができるし、あるいは、第1貯留槽10a及び第2貯留槽10bの両方に攪拌装置11を設置して全ての排液Bを攪拌することもできる。
貯留槽10内で処理剤が供給されて攪拌された排液B(排液処理された排液B)は、排出手段によって貯留槽10の外へ排出される。この排出手段は、貯留槽10の底面部に設けられた排出口12と、排液Bを外部へ圧送する圧送手段からなる。この排出手段を構成する圧送手段としては、従来から利用される水中ポンプを採用することもできるが、貯留槽10内の排液Bを排出口12から自由落下させる構造としてこの圧送手段を省略することもできる。
排液Bに処理剤を供給して攪拌する排液処理は、任意のタイミングで開始することができるが、貯留槽10内にある程度排液Bが溜まった時点で実施する方が効率的である。例えば、人が貯留槽10内を監視して、排液Bが所定量に達したことを確認した時点で、排液処理を開始することができる。この場合、貯留槽10内に排液Bが貯留する量(貯留量)を目視によって確認することもできるが、水位計やフロートなどの排液量計測手段13(図5)を設置するとより的確に排液Bの貯留量を確認することができる。
排液Bに処理剤を供給して攪拌すると排液B中の油脂分が石鹸液状になることは前記のとおりであるが、この油脂分を石鹸液状化させる作用は、一般に排液Bの温度に影響される。寒冷地など排液Bの温度が極端に低いと、油脂分の石鹸液状化が困難なことが知られている。そこで、貯留槽10内に貯留された排液Bの温度を適温まで上昇させる加温手段8を設置すると、油脂分の石鹸液状化が促進されて好適である。図5では、加温手段8として貯留槽10の側面にヒーターを設置しているが、その他、従来から用いられている加温技術を用いることもできるし、設置位置も適宜設計できる。また、温度センサを設置して、排液Bの温度が所定温度範囲外にあるときにだけ加温手段8を動作させることもできる。
攪拌処理装置2は固定式とすることもできるが、図5に示すように、底部にキャスターJを設置した移動式とすることもできる。この場合、排液処理装置1の移動が容易となって好適である。もちろん、キャスターJを回転自在式とすることも、ストッパー付きとすることもできる。
本実施形態の排液処理装置1(攪拌処理装置2と処理剤装置9を備える)は、任意の場所に配置することができるが、図5に示すように、排液処理装置1をグリストラップAに隣接して配置すると、排出口12に繋がれた外部排出管4を短くすることができて好適である。あるいは、流し台Rの直下に排液処理装置1を配置すると、流し台Rの排水管Tに繋がれる排出管Wやこれに設置されるポンプPが不要となるほか、厨房等の作業場所が狭くならないので好適である。その他、排液処理装置1の配置は種々の選択が可能である。
本願発明の排液処理装置付き流し台における実施形態の一例を図6に基づいて説明する。図6は、本願発明の排液処理装置付き流し台14を説明するための全体図である。
図6に基づいて、排液処理装置付き流し台14の使用例を説明する。水槽15内には、食器などを洗った水や塵芥、油脂分などが混合された排液Bが溜まり、排水口16を通じて排水管17から排出される。図6に示すように2つの排水口16は、貯留槽5のうち第1貯留槽51(図では左側)の上方に向けられており、水槽15からの排液Bは全て第1貯留槽51に流下して貯留される。第1貯留槽51の貯留容量を超えると、排液Bは隔壁53の上を溢れて(オーバーフローして)第2貯留槽52に流れ込み、次第に第2貯留槽52に貯留されていく。第2貯留槽52内に設置された排液量計測手段13が、あらかじめ定められた閾値水位を超えたことを検知すると、この信号が制御手段(図示しない)に伝送されて、攪拌処理装置2の吸入手段による吸入操作が開始され、第2貯留槽52内の排液Bが徐々に攪拌処理装置2内に吸入されていく。また同時に、処理剤容器3の容器本体3a内の処理剤が送入路3bを通じて攪拌処理装置2内に吸入されていく。このように排液Bは、攪拌処理装置2内で処理剤が添加されて攪拌される。なお、温度センサで計測した排液Bの温度に基づいて、加温手段8(図6では図示しない)によりあらかじめ排液Bを適温まで加温しておくこともできる。排液処理を開始して所定時間が経過すると、攪拌処理装置2の吸入手段による吸入操作を停止し、さらに所定時間経過すると、排出手段の排出口2bに接続される外部排出管4を通して排液BがグリストラップAに(あるいは、グリストラップAを通さず排液処理装置1の外部に)排出される。必要に応じて、第1貯留槽51の底部に設けられた開閉弁6を開放して、第1貯留槽51から排液B(油脂分がほとんどない状態)を排出することもできる。
本願発明の排液処理装置及び排液処理装置付き流し台は、厨房等からの排液を直接処理し得るものであり、処理した排液をグリストラップに排出する場合、グリストラップ内の排液は再度処理を必要としない。もっとも、グリストラップ内の排液を更に処理することはもちろん可能であり、この処理を実施する排液処理装置(以下、本願発明の排液処理装置と区別するため「グリストラップ排液処理装置」という。)について以下説明する。
はじめにグリストラップA内における通常の排液処理を図7に基づいて説明する。厨房などで生じた排液B(通常、塵芥が含まれている)がグリストラップA内に排出されると、排液Bに含まれる塵芥はグリストラップA内のバスケットCで回収される。グリストラップA内は数枚の仕切りDが設けられており、これによって排液Bの流速は減速するため、比重差からグリセリンと脂肪酸が結合した油脂分Eは上方に、水分F(通常、汚泥を含む)は下方に分離される。分離された水分Fは、トラップGを経て徐々に下水道や浄化槽に排出される。
以下、グリストラップ排液処理装置の第1の実施例を図8に基づいて説明する。当該実施例は、グリストラップA内に直接鹸化剤を投入し、排液Bを図8に示すグリストラップ排液処理装置100によって処理するものである。グリストラップ排液処理装置1は、図8に示すように、汲み上げポンプ102、排出ポンプ103、塵芥除去器104、モータMが一つのケース105内に収容されている。ケース105は、底面に車輪106やハンドル107を取り付けて移動可能とすることもできる。
グリストラップA内の排液Bに直接処理剤である鹸化剤を投入する。排液Bと鹸化剤の混合比率は、石鹸化効率やコスト等の面から5:1程度が好ましいが、排液Bの汚れ具合によってこの比率を変え、例えば、汚れが著しい場合は鹸化剤の割合を大きく、汚れが少ない場合は鹸化剤の割合を小さくすることもできる。
図8に示すように、汲み上げポンプ102には連結パイプ102aが連結され、この連結パイプ102aの先には汲み上げパイプ又はホース(以下これらを「汲み上げホース108」という。)が連結され、この汲み上げホース108の先端はグリストラップA内の排液Bに差し込まれている。モータMの駆動により汲み上げポンプ102を作動させ、汲み上げホース108を通して鹸化剤が供給された排液Bを吸引し、汲み上げポンプ102内に貯蔵する。汲み上げポンプ102はグリストラップA内の排液Bを吸引する能力を必要とし、液体を吸引・吐出可能なバキューム、水中ポンプ、陸上ポンプ、その他の任意の電動式ポンプ等を用いることができる。また、汲み上げホース108は可撓性を有するものが適する。
混合攪拌工程を経た石鹸化液状態の排液Bは、図8に示す水質測定器114によって水質測定される。水質を測る場合その測定項目は様々であり、例えば「水質汚濁防止法(排水基準を定める省令)」では、排水の排出基準として有害物質による汚染状態と有害物質以外による汚染状態に分け、さらに有害物質による汚染状態では、カドミウム及びその化合物、シアン化合物、六価クロム化合物の含有量など27の測定項目が掲げられ、有害物質以外による汚染状態では15項目が掲げられている。「水質汚濁防止法(排水基準を定める省令)」で定める、有害物質以外による汚染状態を測るための測定項目とその基準値は、前掲の表1のとおりである。
水質測定器114を通過した石鹸化液状態の排液Bは、モータMの駆動により排出ポンプ103を作動させて、排出ホース113を経て再度グリストラップA内に戻すか、又はグリストラップAの外部の下水道や浄化槽に排出する。水質測定器114を排出ホース113の途中や排出ポンプ103の中などに設置した場合、排出ホース113の排出先を2系統以上設け、測定水質に応じて排液Bの排出先を切り替えることもできる。すなわち、基準水質に適合すると判断された場合には、排出ポンプ103の排出先を下水道や浄化槽に切り替え、基準水質に適合しないと判断された場合には、排出先をグリストラップA内に切り替える。この切り替えは、手動とすることもできるし、制御装置を設けて自動制御方式を採ることもできる。
グリストラップ排液処理装置の第2の実施例を図8に基づいて説明する。本実施例は、グリストラップ排液処理装置100に処理剤容器116が備えられた場合を説明するものであり、その基本的構造や排液処理方法等はグリストラップ排液処理装置の実施例1と共通する。
グリストラップ排液処理装置の第3の実施例を図9に基づいて説明する。本実施例は、グリストラップ排液処理装置100に処理タンク117が備えられた場合を説明するものであり、その基本的構造や排液処理方法等はグリストラップ排液処理装置の実施例1〜2と共通する。
グリストラップ排液処理装置の第4の実施例を図10に基づいて説明する。本実施例は、グリストラップAの排液B内に汲み上げポンプ119を沈めたグリストラップ排液処理装置1を用いる場合を説明するものであり、その基本的構造や排液処理方法等はグリストラップ排液処理装置の実施例1〜3と共通する。
グリストラップ排液処理装置の第5の実施例を図11に基づいて説明する。本実施例は、汲み上げポンプ内蔵型の開口ケースが備えられたグリストラップ排液処理装置100を用いる場合を説明するものであり、その基本的構造や排液処理方法等はグリストラップ排液処理装置の実施例1〜4と共通する。
2 攪拌処理装置
2a (攪拌処理装置2の)流入口
2b (攪拌処理装置2の)排出口
3 処理剤容器
3a (処理剤容器3の)容器本体
3b (処理剤容器3の)送入路
4 外部排出管
5 貯留槽
5a (貯留槽5の)槽本体
5b (貯留槽5の)支持脚
5c (貯留槽5の)排出口
51 (貯留槽5の)第1貯留槽
52 (貯留槽5の)第2貯留槽
53 (貯留槽5の)隔壁
6 開閉弁
7 フロート
8 加温手段
9 処理剤装置
9a 処理剤容器
9b 排出管
10 (攪拌処理装置2の)貯留槽
10a (貯留槽10の)第1貯留槽
10b (貯留槽10の)第2貯留槽
10c (貯留槽10の)隔壁
11 (攪拌処理装置2の)攪拌装置
12 (攪拌処理装置2の)排出口
13 排液量計測手段
14 排液処理装置付き流し台
15 (排液処理装置付き流し台の)水槽
16 (排液処理装置付き流し台の)排水口
17 (排液処理装置付き流し台の)排水管
100 グリストラップ排液処理装置
102 汲み上げポンプ
102a (汲み上げポンプの)連結パイプ
103 排出ポンプ
103a (排出ポンプの)連結パイプ
104 塵芥除去器
105 ケース
106 車輪
107 ハンドル
108 汲み上げホース
109 移送ホース
110 通孔
111 トレイ
112 ホース
113 排出ホース
114 水質測定器
114a (グリストラップA用)水質測定器
115 モニター
116 処理剤容器
116a 処理剤供給路
116b 開閉弁
117 処理タンク
118 攪拌装置
118a 回転軸
118b 羽根
119 汲み上げポンプ
120 収納ケース
121 吸引口
122 排出口
123 支持台
124 開口ケース
125 開口部
126 貯蓄スペース
127 支持材
128 吊り具
129 昇降機
130 塵芥除去器
A グリストラップ
B 排液
C バスケット
D 仕切り
E 油脂分
F 水分
G トラップ
H フィルタ
J キャスター
M モータ
P ポンプ
R 流し台
S 流入パイプ
T (流し台Rの)排水管
U ジョイント
W 排出管
Claims (13)
- 排液と処理剤を攪拌して、排液を排出許容限度(排出基準値)に適合させるべく処理してグリストラップ又は外部に排出する排液処理方法において、
排出元から排出された排液がグリストラップ又は外部に排出される前に、その排液に処理剤を供給し、その排液と処理剤を攪拌し、攪拌処理された排液をグリストラップに又はグリストラップを通さずに外部に排出することを特徴とする排液処理方法。 - 排液と処理剤を攪拌して、排液を排出許容限度(排出基準値)に適合させるべく処理してグリストラップ又は外部に排出する排液処理方法において、
排出元から排出された排液がグリストラップ又は外部に排出される前に、その排液と処理剤をポンプで吸引して、そのポンプにより排液と処理剤を攪拌し、攪拌処理後の排液を前記ポンプからグリストラップに又はグリストラップを通さずに外部に排出することを特徴とする排液処理方法。 - 排液と処理剤を攪拌して、排液を排出許容限度(排出基準値)に適合させるべく処理してグリストラップ又は外部に排出する排液処理方法において、
排出元から排出された排液がグリストラップ又は外部に排出される前に、その排液を貯留槽に貯留し、貯留槽内の排液と処理剤容器内の処理剤をポンプにより吸引し、その排液と処理剤を前記ポンプで攪拌し、攪拌処理された排液をポンプからグリストラップに又はグリストラップを通さずに外部に排出することを特徴とする排液処理方法。 - 排液と処理剤を攪拌して、排液を排出許容限度(排出基準値)に適合させるべく処理してグリストラップ又は外部に排出する排液処理方法において、
排出元から排出された排液がグリストラップ又は外部に排出される前に、その排液と処理剤を貯留槽に貯留し、その排液と処理剤を貯留槽内において攪拌し、攪拌処理された排液を貯留槽からグリストラップに又はグリストラップを通さずに外部に排出することを特徴とする排液処理方法。 - 排液と処理剤を攪拌して、排液を排出許容限度(排出基準値)に適合させるべく処理してグリストラップ又は外部に排出する排液処理方法において、
排出元から排出された排液がグリストラップ又は外部に排出される前に、その排液を貯留槽に貯留し、貯留槽内の排液と処理剤をポンプにより吸引し、その排液と処理剤を前記ポンプで攪拌し、攪拌処理された処理済み排液をポンプから前記貯留槽に戻し又は他の貯留槽に入れ、その処理済み排液に処理剤を入れて再度攪拌し、再度の攪拌を所望回数行った処理済み排液を、グリストラップに又はグリストラップを通さずに外部に排出することを特徴とする排液処理方法。 - 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の排液処理方法において、処理剤を鹸化剤にして、攪拌処理により排液を石鹸化液にし(鹸化し)、その石鹸化液をグリストラップに又はグリストラップを通さずに外部に排出することを特徴とする排液処理方法。
- 排液を排出許容限度(排出基準値)に適合させるべく処理してグリストラップ又は外部に排出する排液処理装置において、
排出元から排出された排液がグリストラップ又は外部に排出される前に、その排液を吸引するポンプと、処理剤容器を備え、ポンプと処理剤容器は通路で連結され、前記ポンプは前記排液と処理剤容器内の処理剤を吸引してそれらをポンプ内で攪拌し、攪拌後にグリストラップに又はグリストラップを通さずに外部に排出可能であることを特徴とする排液処理装置。 - 排液を排出許容限度(排出基準値)に適合させるべく処理してグリストラップ又は外部に排出する排液処理装置において、
排出元から排出される排液がグリストラップ又は外部に排出される前に、その排液を貯留する貯留槽と、貯留槽に貯留された排液とその排液内に入れた処理剤とを貯留槽内で攪拌処理する攪拌機と、攪拌処理後の排液をグリストラップに又はグリストラップを通さずに外部に排出する排出処理部を備えたことを特徴とする排液処理装置。 - 排液を排出許容限度(排出基準値)に適合させるべく処理してグリストラップ又は外部に排出する排液処理装置において、
排出元から排出された排液がグリストラップ又は外部に排出される前に、その排液を貯留する貯留槽と、処理剤容器を備え、貯留槽内の排液と処理剤容器内の処理剤を吸引してそれらを攪拌するポンプと、攪拌後の排液を前記貯留槽に戻すか又は他の貯留槽に入れる循環機構と、貯留槽内の処理済み排液をグリストラップに又はグリストラップを通さずに外部に排出する排出機構を備えたことを特徴とする排液処理装置。 - 請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の排液処理装置において、
貯留槽内の排液を加温する加温装置を備えたことを特徴とする排液処理装置。 - 請求項7乃至請求項10のいずれかに記載の排液処理装置において、
貯留槽内に貯留される排液の量を測定する排液量計測手段を備え、
前記排液量測定手段によって計測された排液量が所定の閾値を超えると、処理剤装置から処理剤が前記貯留槽内に供給され、攪拌装置によって貯留槽内の排液及び処理剤が攪拌されることを特徴とする排液処理装置。 - 請求項7乃至請求項11のいずれかに記載の排液処理装置において、
貯留槽が第1の貯留槽と第2の貯留槽を備え、
第1の貯留槽は、排出元から排出される排液を貯留するものであり、
第2の貯留槽は、第1の貯留槽からオーバーフローする排液を受けて貯留するものであり、
処理剤は前記第2の貯留槽内に供給され、前記第2の貯留槽内の排液及び処理剤が攪拌機によって攪拌されることを特徴とする排液処理装置。 - 水槽と排水口を備えた流し台において、
流し台が、請求項7乃至請求項12のいずれかに記載の排液処理装置を備え、
前記排水口から排出された排液が前記排液処理装置によって攪拌処理され、
攪拌処理された排液を、グリストラップに又はグリストラップを通さずに外部に排出する排出機構を備えたことを特徴とする排液処理装置付き流し台。
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