JP2018187573A - グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)グリストラップ内の排液を定期的に、自動的に所定時間継続動作して、無人で石鹸液化することができるため、清掃業者の訪問を待つ間に、排液がグリストラップから漏れ出し、異臭、害虫の発生を抑制、防止でき、除菌効果もある。
(2)グリストラップ内の排液のうち主として油脂分を多く含む上部排液を鹸化剤と撹拌混合する場合は、油脂分を効率よく石鹸液化することができる。タンク内で撹拌混合する場合は、小型のタンクで効率よく石鹸液化できる。
(3)ポンプ内の撹拌混合液をポンプで撹拌混合して石鹸液化しながら、グリストラップに戻して循環させる場合は、大掛りな撹拌装置が不要である。
(4)タンク内の撹拌混合された石鹸液をグリストラップや下水管等に戻して、グリストラップや下水管を石鹸液で洗浄することができる。
(1)グリストラップの近くにポンプ、制御部を設置しておけば、排液を無人で自動的に石鹸液にすることができる。
(2)グリストラップの近くに、タンク、撹拌機、モータ等を設置しておけば、排液を無人で自動的に石鹸液にすることができる。
(3)排液に対する鹸化剤の使用量(混合量)を制御部で制御できるため、鹸化剤の無駄がなく経済的である。また、制御部で鹸化剤の使用料を均一化でき、均一な石鹸液にすることができる。鹸化剤の使用量不足により石鹸液化が不十分になることがなく、確実に石鹸液化できる。
(4)鹸化剤容器が二以上連結され、使用中の鹸化剤容器内の鹸化剤が減少すると、他の鹸化剤容器内の鹸化剤が自動的に切り替え供給されるので、持ち運びに便利な小型の容器を使用しても長期間の運転が可能となり、鹸化剤容器の交換或いは鹸化剤の詰め替え等の作業を頻繁に行う必要がなく、メンテナンスが容易になる。
本発明の実施形態を、既存の標準的なグリストラップ内の排液を処理する場合を一例として説明する。既存の標準的なグリストラップA(図5)は、二枚の仕切り板Dで仕切ってあり、両仕切り板Dは底面がグリストラップAの底面から浮かせてある。グリストラップA内には厨房などの排液元から排液(通常、箸、食べ残し等の塵芥が含まれている)Bが排出される。排液Bは水分のみならず、汚泥、油脂分、塵芥等が混在している。塵芥はバスケットCで回収され、油脂分Eは水分Fの上部に滞留する。グリストラップA内の排液BはトラップGを経て徐々に下水道や浄化槽に流出する。グリストラップA内の水分Fの上部に溜まった油脂分Eは主としてグリセリンと脂肪酸が結合したものである。本発明の排液処理方法及び排液処理装置は図5に示す汎用のグリストラップAのみならず、他の形状、構造のグリストラップ内の排液であっても処理することができる。
本発明のグリストラップの排液処理方法の一例を図1に基づいて説明する。図1のグリストラップAは図5のグリストラップAと同じものである。この実施形態ではグリストラップA内の排液Bが所定量(所定の液位)になる度に、又は予め設定してある所定時になる度に、グリストラップA内に設置してあるポンプ1が自動的に作動(回転)を開始して、グリストラップA内の主として油脂分Eを多く含む上部排液Hを当該ポンプ1内に吸引する。グリストラップA内の排液Bが所定量(所定の液位)になったことは液面検知器Sで検知する。液面検知器Sにはフロート、その他の機械式検知器、電気式検知器等を使用することができる。液面を検知しない場合は、制御部9で設定された日時、或いは、毎日、定時になるとポンプ1が自動的に作動するようにすることもできる。作動時間は制御部9で設定された時間とすることができる。以下の説明では、上部排液Hを処理する場合を一例として説明する。
図1のポンプ1には既存の水中ポンプとか他のポンプ、例えば、ベーンポンプを使用することができる。ポンプ1は油脂分を石鹸液化するのに適する回転数のものである。回転数が2000〜3000rpm程度のポンプが適する。ポンプ1での上部排液Hの導入は、排液Bに混入している塵芥を回収具2で回収してから行うのが望ましい。塵芥回収には回収籠、フィルタ、濾過器、その他の回収具を使用することができる。
本発明で使用する鹸化剤は、グリストラップA内の排液B、特に排液B中の油脂分Eを、撹拌混合することによって石鹸液化することができるものであり、液状、ゲル状、粉状、その他の形態のものが使用可能であるが、例えば、株式会社日本エコシスが販売している石鹸化液(商品名「クリンエコフロー」)等が適する。本発明では排液Bを改質可能であって環境に優しいものであれば、鹸化剤の他に界面活性剤、消臭剤、中和剤、それら二以上の混合剤等を使用することもできる。なお、市販の洗剤では排液Bを乳化させることはできるが、石鹸液にはし難い。乳化では時間の経過に伴って油脂分が分離して、下水管が詰まる原因になり易い。
実施形態2を図2に示す。この実施形態は、グリストラップA内の排液Bが所定量(所定の液位)になる度に、又は予め設定してある所定時になる度に、上部排液HをグリストラップAの外に配置したポンプ1で吸引しながら、鹸化剤容器3内の鹸化剤をもポンプ1内に吸引して、吸引した上部排液Hと鹸化剤をポンプ1内で撹拌混合して石鹸液化し、その石鹸化液をグリストラップA内に戻し、ポンプ1を所定時間継続運転し、その運転中、前記処理作業を継続して行って石鹸液にする方法である。この場合も実施形態1と同様に処理済の排液をグリストラップAに戻しながら行う。排液Bの液位検知、ポンプ1の作動開始時間の設定、作動継続時間の設定等は実施形態1と同様に行うことができる。
図2のポンプ1にも、油脂分を石鹸液化するのに適する回転数のものを使用する。高速回転するものほど短時間で石鹸液にし易い。回転数が2000〜3000rpmのポンプ、例えば、株式会社荏原製作所製のベーンポンプが適する。鹸化剤容器3からポンプ1への鹸化剤の導入は、ポンプ1の回転により行うことができる。
実施形態3は、グリストラップAの外部又は内部のポンプ1とは別に、鹸化剤供給専用の供給ポンプ5を設け、その供給ポンプ5により鹸化剤容器3内の鹸化剤をグリストラップAの外部又は内部のポンプ1に供給するか、又は、グリストラップA内の上部排液Hに直に供給し、鹸化剤が投入されている上部排液Hをポンプ1で汲み上げながら、鹸化剤と撹拌混合して石鹸液化する方法である。この場合も、実施形態1と共通することは実施形態1と同様とすることができる。この場合も実施形態1と同様に排液を循環させながら行う。排液Bの液位検知、ポンプ1の作動開始時間の設定、作動継続時間の設定等は実施形態1と同様に行うことができる。
実施形態4は図5に示す。図5では、グリストラップA内の排液Bが所定量になる度に、又は、予め設定した所定時(所定日時)になる度に、送りポンプ1が自動的に作動して、グリストラップA内の上部排液Hを漏斗状の回収具2を通して吸引してタンク6に送り込む。タンク6内の排液Bと鹸化剤容器3からタンク6内に供給された鹸化剤を、タンク6内の撹拌機7で撹拌混合して石鹸液化し、その石鹸液をグリストラップAに戻し、その作業を所定時間継続して行って石鹸液化する方法である。
前記いずれの実施形態でも、鹸化剤はグリストラップA内に投入してグリストラップA内の排液Bに混合しておき、その混合液をポンプ1で吸引するとか、タンク6に送るとかすることもできる。
本発明のグリストラップの排液処理装置の一例を図1に示す。図1の排液処理装置はポンプ1、回収具2、鹸化剤容器3、制御部9、液面検知器Sを備える。以下の説明では、上部排液Hを処理する場合を一例として説明する。
ポンプ1はグリストラップA内に設置されている。ポンプ1はグリストラップA内の上部排液Hを吸引して、その排液と鹸化剤を撹拌混合して石鹸液にし、その石鹸液をグリストラップA内に戻して循環させるものである。ポンプ1は排液処理方法の実施形態1で説明したポンプ1である。ポンプ1は制御部9で設定した時刻になると自動的に動作を開始する。或いは、グリストラップA内に設けた液面検知器SでグリストラップA内の液面が所定液位になったことが検知されると、自動的に作動し、制御部9で設定した時間だけ継続して作動するようにしてある。
回収具2はグリストラップA内の上部排液Hを回収するものである。その形状は漏斗状であり、その周面に孔やスリット等の流入口10が開口されており、上部排液Hの液面位が回収具2の上又は回収具2と略同等位になると、上部排液Hがポンプ1で吸引されて回収具2の上面及び流入口10から自動的に流れ込むようにしてある。回収具2はグリストラップA内の排液量に応じて自動的に昇降可能とすることができる。
鹸化剤容器3は鹸化剤を収容しておくものであり、樹脂製、ステンレス製といったさびにくく、腐食しにくい材質製の容器が使用される。その容量はグリストラップAに鹸化剤を収容できる容量に設定することができる。鹸化剤容器3は一個ではなく二個以上連結しておくこともできる。二個以上連結する場合は、使用中の鹸化剤容器3内の鹸化剤が所定量以下になったら、他の鹸化剤容器3内の鹸化剤が供給されるように自動的に切り替えられるようにしてある。この場合、制御部9で自動的に切り替えられるようにすることもできるが、制御部9とは別に切替装置を設けることもできる。鹸化剤容器3内は鹸化剤の残量を表示する表示部を設けることもできる。残量が所定量まで低減したら警告表示されるようにするともできる。警告表示はインターネット、その他適宜の通信手段を通じて、遠隔のスマートホンや他の端末機器で確認できるようにするのが望ましい。
制御部9は、ポンプ1の作動開始時刻、作動継続時間、鹸化剤容器3からの鹸化剤の供給量といった、自動運転に必要な諸条件を設定したり制御したりすることができるものである。それら設定条件はプログラム化しておき、そのプログラムによって自動的に作動するようにしたり、タイマーを制御したりして行うことができる。
本発明のグリストラップの排液処理装置の実施形態2を図2に示す。この実施形態の排液処理装置は、ポンプ1と、鹸化剤容器3と、制御部9と、液面検知器Sを備える。ポンプ1は撹拌用のポンプであり、回転数2000〜3000rpmのベーンポンプが適する。ポンプ1はグリストラップAの外に設置してある。鹸化剤容器3、制御部9は排液処理方法の実施形態1のそれと同じ構造、機能である。排液処理装置の実施形態2において、排液処理装置の実施形態1と共通することは排液処理装置の実施形態1と同じ構成、機構のものとすることができる。
本発明のグリストラップの排液処理装置の実施形態3を図3に示す。この実施形態の排液処理装置はポンプ1、鹸化剤容器3、制御部9、鹸化剤供給専用の供給ポンプ5、液面検知器Sを備える。ポンプ1は撹拌用のポンプであり、ベーンポンプが適する。鹸化剤容器3は実施形態1のそれと同じであり、制御部9もポンプ1の操作開始時刻、作動継続時間、鹸化剤容器3からの鹸化剤の供給量といった各種動作条件を設定し、制御できるものである。実施形態3において、実施形態1と共通することは実施形態1と同じである。
本発明のグリストラップの排液処理装置の一例を図4(a)に示す。この排液処理装置は撹拌混合用のポンプ(水中ポンプ)1と、回収具2と、鹸化剤容器3と、鹸化剤供給用の供給ポンプ5と、制御部9とを備える。回収具2は漏斗状であり、グリストラップA内の排液B、主として油脂分が回収具2の上面よりも上になると、自動的に回収具2の上面から回収具2内に流れ込むようにしてある。回収具2に流れ込んだ排液量が所定量になると、又は制御部9で設定してある所定時になると撹拌混合用のポンプ1が自動的に回転する。このとき鹸化剤供給用の供給ポンプ5も作動して鹸化剤容器3内の鹸化剤が回収具2に流れ込んだ排液に供給される。供給量は制御部9で設定しておくことができる。撹拌混合用のポンプ1の回転により排液と鹸化剤を撹拌混合して、ごみ取り用のバスケットCに戻すように作動する。このとき、ポンプ1が制御部9で設定した時間だけ継続運転して前記作用を繰り返す。この継続運転が毎日一回或いは数回、又は数日ごとに一回或いは数回繰り返されてグリストラップA内の排液Bは徐々に石鹸液化される。
本発明のグリストラップの排液処理装置の他例を図4(b)に示す。この排液処理装置は撹拌混合用のポンプ(例えば、ベーンポンプ)1と、回収具2と、鹸化剤容器3と制御部9とを備える。撹拌混合用のポンプ1は地上に設置してある。この回収具2も漏斗状であり、グリストラップA内の排液B、主として油脂分が回収具2の上面よりも上になると、自動的に回収具2の上面から回収具2内に流れ込むようにしてある。回収具2に流れ込んだ排液量が所定量になると、又は制御部9で設定してある所定時になると撹拌混合用のポンプ1が自動的に回転する。この回転により鹸化剤容器3内の鹸化剤を吸引して、排液と鹸化剤を撹拌混合してごみ取り用のバスケットCに戻すように作動するものである。このとき、ポンプ1が制御部9で設定した時間だけ継続運転して前記作用を繰り返す。この継続運転が毎日あるいは数日ごとに繰り返されてグリストラップA内の排液Bは徐々に石鹸液化される。
本発明のグリストラップの排液処理装置の他例を図5に示す。この排液処理装置は送りポンプ(水中ポンプ)1と、回収具2と、鹸化剤容器3と、タンク6と、撹拌機7と、モータMと、タンク内の液面検知器Sと、制御部9と、排出装置8を備える。これらは排液処理方法の実施形態4に示すものと同じ構成、動作をするものであり、排液処理方法の実施形態4の場合と同様に動作して、グリストラップA内の上部排液Hを石鹸液にすることができるものである。
本発明の排液処理装置で使用する鹸化剤は、主として油脂分を多く含む排液を石鹸液にできるものであれば、前記排液処理方法で使用する鹸化剤と同じものであってもよく、それ以外のものであってもよい。
前記した排液処理方法も排液処理装置もグリストラップA内の上部排液Hのみを処理する場合であるが、本発明では、グリストラップA内の排液の任意量、例えば全部又は殆ど全部を石鹸液にすることもできる。この場合は、回収具2を設けずに、グリストラップAとタンク6を直結し、その直結部分に送り装置を設け、送り装置により、グリストラップA内の排液Bの一部をタンク6に送り込み可能とすることもできる。送り装置はグリストラップA内の排液Bの一部をタンク6に送り込み可能なものであればどのようなものであってもよい。例えば、電磁弁のような自動開閉具を設け、その自動開閉具を所定時にタイマーやコントローラで自動制御して自動的に開閉できるようにし、自動開閉具を所定時に開いてグリストラップA内の排液の一部を所定量だけタンク6に送り込み可能なものであってもよい。この場合も、タンク6内の排液が所定量になると自動開閉具が自動的に閉じて送り込みが自動的に停止し、停止中にタンク6内の排液を撹拌機7で回転させて、鹸化剤と撹拌混合して石鹸液にし、それを自動的に繰り返して、グリストラップA内の排液Bを自動的に所定量ずつ石鹸液にして、グリストラップAに戻したり、下水管に排出したりすることができる。
本件発明者は、本件発明について、次の実験を行った。
実験場所:某大学 厨房内
実験日時:平成29年2月14日から一ヶ月
実験目的:グリストラップから発生する異臭の改善
:鹸化剤使用の無駄の減少と、作業員の削減によるランニングコストの低減
:グリストラップ内の大腸菌群の改善
:グリストラップから下水に放出される放流液中のn−ヘキサン及びBODの改善
実験設備:厨房内のグリストラップ内に循環ポンプを設置。グリストラップの外に鹸化剤容器を設置、鹸化剤容器は二本連結して、一本の鹸化剤容器内の鹸化剤が少なくなるかなくなると他の鹸化剤容器から鹸化剤が供給されるように自動切り替え可能とした。
循環ポンプによる上部排液吸引量:150リットル/分
循環ポンプ作動時間:一回8分間継続運転
鹸化剤使用量:一回(8分間)で200cc
鹸化剤導入開始:循環ポンプの作動開始と同時に導入開始
運転条件:自動タイマーにより、3日に一回、午後3時に前記循環ポンプを自動的に、8分間継続運転。その間、グリストラップからの排液の吸引及び鹸化剤容器からの鹸化剤の導入−排液と鹸化剤の撹拌混合−グリストラップへの混合液の戻しの循環を行った。
2 回収装置(回収具)
2a 排液流入口
3 鹸化剤容器
4 導入ホース
5 供給ポンプ
6 タンク
7 撹拌機
8 排出装置
9 制御部
10 流入口
11 排出ポンプ
A グリストラップ
B 排液
C バスケット
D 仕切り板
E 油脂分
F 水分
G トラップ
H 上部排液
M モータ
S 液面検知器(液位検知器)
Claims (7)
- グリストラップの排液処理方法において、
グリストラップ内の排液が所定量になる度に、又は予め設定された所定時になる度に、自動的に、グリストラップ内の排液の一部又は当該排液であって主として油脂分を含む上部排液を、グリストラップ内部又は外部に設置されたポンプ内に導入しながら、当該排液を当該ポンプにより当該ポンプ内で鹸化剤と撹拌混合してグリストラップ内に戻して、前記ポンプ内への排液の一部又は上部排液の導入、排液と鹸化剤と撹拌混合、グリストラップ内への戻しの循環を所定時間継続して行って自動的に石鹸液にする、
ことを特徴とするグリストラップの排液処理方法。 - グリストラップの排液処理方法において、
グリストラップ内の排液が所定量になる度に、又は予め設定された所定時になる度に、自動的に、グリストラップ内の排液の一部又は当該排液であって主として油脂分を含む上部排液をタンク内に移し替え、その排液を当該タンク内で所定時間継続して鹸化剤と撹拌混合して石鹸液にし、その石鹸液をタンクからグリストラップ内に戻すかグリストラップの外部に排出する、
ことを特徴とするグリストラップの排液処理方法。 - 請求項1記載のグリストラップの排液処理方法において、
鹸化剤をポンプの回転により当該ポンプ内に導入するか、又は、当該ポンプに外部から自動的に供給するか、又は、グリストラップ内の排液に自動的に投入し、その鹸化剤混合液をポンプに導入する、
ことを特徴とするグリストラップの排液処理方法。 - 請求項2記載のグリストラップの排液処理方法において、
鹸化剤を撹拌機の作動時にタンク内に自動的に導入するか、又は、当該タンクに外部から自動的に供給するか、又は、グリストラップ内の排液に自動的に投入し、その鹸化剤混合液をタンクに導入する、
ことを特徴とするグリストラップの排液処理方法。 - グリストラップの排液を処理する排液処理装置において、
グリストラップ内の排液を導入して撹拌することができるポンプと、鹸化剤容器と、制御部を備え、
制御部はポンプの作動開始時間、作動継続時間といった各種作動条件を設定又は/及び制御可能であり、
ポンプはグリストラップ内の排液が所定量になると又は制御部で予め設定された所定時になると所定時間継続作動して、グリストラップ内の排液の一部又は主として油脂分を含む上部排液を導入して、その排液と鹸化剤容器からの鹸化剤とを自動的に撹拌混合し、その排液をグリストラップ内に戻すことができ、
前記ポンプの作動、撹拌混合、戻しを、グリストラップ内の排液が所定量になる度に又は制御部で予め設定された所定時になる度に自動的に繰り返して石鹸液化することができる、
ことを特徴とするグリストラップの排液処理装置。 - グリストラップの排液を処理する排液処理装置において、
グリストラップ内の排液の一部を貯めることのできる容量のタンクと、グリストラップ内の排液が所定量になると又は予め設定された所定時になると、グリストラップ内の排液の一部又は主として油脂分を含む上部排液を回収して前記タンクに送ることができる回収装置と、鹸化剤を収容しておく鹸化剤容器と、タンク内の排液と鹸化剤容器からの鹸化剤とをタンク内で自動的に撹拌混合して石鹸液にする撹拌機と、タンク内の石鹸液をグリストラップ或いは下水道などの外部に自動的に排出する排出装置と、制御部を備え、
制御部は前記回収装置による排液の回収・タンクへの排液の送り、撹拌機の作動開始時、作動継続時間といった各種作動条件を設定又は/及び制御可能であり、
前記タンクへのグリストラップ内の排液の一部の回収・送り、タンク内での撹拌機による撹拌混合、タンク内の石鹸液の排出を、グリストラップ内の排液が所定量になる度に又は制御部で予め設定された所定時になる度に自動的に繰り返すことができる、
ことを特徴とするグリストラップの排液処理装置。 - 請求項5又は請求項6記載のグリストラップの排液処理装置において、
鹸化剤容器が二以上連結され、使用中の鹸化剤容器内の鹸化剤が減少すると、他の鹸化剤容器内の鹸化剤が自動的に切り替え供給される、
ことを特徴とするグリストラップの排液処理装置。
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