JP2018187573A - グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置 - Google Patents

グリストラップの排液処理方法及び排液処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 グリストラップ内の排液を無人で自動的に石鹸液にする。【解決手段】 グリストラップ内の排液が所定量になる度に、又は予め設定された所定時になる度に、排液を自動的にポンプに導入して当該ポンプ内で鹸化剤と撹拌混合して石鹸液化し、その石鹸化液をグリストラップに戻して循環させ、ポンプへの排液の導入、ポンプ内での鹸化剤との撹拌混合、グリストラップへの戻しの循環を繰り返して石鹸液にする方法である。グリストラップ内の排液が所定量になる度に、又は予め設定された所定時になる度に排液を自動的にタンク内に送り、タンク内の排液が所定量になると又は予め設定された所定時になると排液と鹸化剤をタンク内で混合撹拌して石鹸液にし、石鹸液をタンクから外部に自動的に排出して石鹸液にする方法である。【選択図】図1

Description

本発明は、各種施設の厨房、その他の調理場等の屋内又は屋外に設置されているグリストラップ内の排液を、石鹸液にする排液処理方法及び装置に関する。
給食センタ−、飲食店、ホテル、食物加工所、スーパー、デパート、病院、外食店などの施設の厨房では、調理油、生ごみ、食べ残しの食物類、箸、爪楊枝、紙屑、ビニール屑、その他の塵芥、それらに伴う液体等(以下、これらを「排液」という。)が日常的に発生する。油脂分がある排液を下水管、排水管に排出すると、油脂分が下水管や排水管に詰まり易くなる。我が国では前記排液を下水管、排水管に直接排水することは禁止されている。現在は、室内(主として厨房内)又は屋外に設置されている貯液槽(グリストラップ)に前記排液を溜めておき、グリストラップ内の排液を、例えば、週に一度或いは月に一度といったように定期的に清掃業者に依頼して処理し、下水道や浄化槽に排出しているのが実情である。
定期的な排液処理方法では、清掃業者による排液処理後に排液を中和剤で中和してから下水道や浄化槽に排出する必要があるため、二次的な費用や労力がかかり、コスト高になる。また、次回の清掃日前にグリストラップ内が排液で満杯になってしまい、グリストラップ内の周囲に悪臭が漂うとか、排液が下水管や浄化槽に未処理のまま流れ出てしまうといったことがあり環境汚染の原因となっていた。
本願発明者は先に特許文献1、2に示すグリストラップの排液処理装置を開発した。特許文献1、2の排液処理装置はグリストラップ内の排液を石鹸液にしてからグリストラップに戻したり下水管や浄化槽に排出したりするため、グリストラップ、下水管、浄化槽等が石鹸液で洗浄されて汚れが落ちる。また、排出後の石鹸液が油と水に分離しにくくなり下水管が詰まることもないといった効果を奏する装置である。
特開2011−101848号公報 特開2013−146686号公報
上記特許文献1、2記載の排液処理装置を使用する場合、通常は清掃業者に依頼してグリストラップを処理(清掃)するため、処理するタイミングが遅れると、グリストラップ内が排液で満杯になって厨房内に悪臭が漂うとか、排液が排水管や下水管に未処理のまま流出してしまい環境汚染内の原因となることがあった。
本発明の解決課題は、グリストラップ内の排液を、所定条件時に自動的に処理して石鹸液にすることができる排液処理方法及び排液処理装置を実現することにある。
本発明のグリストラップの排液処理方法は、グリストラップ内の排液が所定量になる度に、又は予め設定された所定時になる度に、自動的に、グリストラップ内の排液の一部、又は当該排液であって主として油脂分を含む上部排液をポンプ内に導入しながら、ポンプの回転により同ポンプ内で鹸化剤と撹拌混合し、グリストラップ内に戻して循環させ、ポンプ内への排液の一部又は上部排液の導入、ポンプ内での排液と鹸化剤との撹拌混合、グリストラップ内への戻しの循環を所定時間継続して行ってグリストラップ内の排液を自動的に石鹸液にする方法である。
本発明のグリストラップの排液処理方法は、グリストラップ内の排液が所定量になる度に、又は予め設定された所定時になる度に、自動的に、グリストラップ内の排液の一部、又は主として油脂分を含む上部排液をタンク内に移し替え、その排液を当該タンク内で鹸化剤と撹拌混合し、この撹拌混合を所定時間継続して行って石鹸液にし、その石鹸液をタンクからグリストラップ内に戻すかグリストラップの外部に排出する方法である。
本発明のグリストラップの排液処理装置は、グリストラップ内の排液を導入して撹拌することができる撹拌用のポンプと、鹸化剤容器と、制御部を備え、制御部は前記ポンプの作動開始時期、作動継続時間といった各種作動条件を設定又は/及び制御でき、ポンプはグリストラップ内の排液が所定量になる度に又は制御部で予め設定された所定時になる度に、所定時間継続作動して、グリストラップ内の排液の一部、又は主として油脂分を含む上部排液を導入して、その排液と鹸化剤容器からの鹸化剤とを自動的に撹拌混合し、その排液をグリストラップ内に戻して石鹸液化することができるものである。
本発明のグリストラップの排液処理装置は、グリストラップ内の排液の一部、主として油脂分を含む上部排液を収容可能な容量のタンクと、グリストラップ内の排液が所定量になる度に又は予め設定された所定時になる度に、グリストラップ内の排液の一部又は主として油脂分を含む上部排液を回収して前記タンクに送ることができる回収装置と、鹸化剤を収容しておく鹸化剤容器と、タンク内の排液と鹸化剤容器からの鹸化剤とをタンク内で自動的に撹拌混合して石鹸液にする撹拌機と、タンク内の石鹸液をグリストラップ或いは下水道などの外部に自動的に排出する排出装置と、制御部を備えたものである。前記制御部は前記回収装置による排液の回収及びタンクへの送り、撹拌機の作動開始時、作動継続時間といった各種作動条件を設定又は/及び制御可能であり、前記機器がそれら設定条件で作動して排液を石鹸液にすることができるものである。鹸化剤容器は二以上連結され、使用中の鹸化剤容器内の鹸化剤が減少すると、他の鹸化剤容器内の鹸化剤が自動的に切り替え供給されるようにすることもできる。
本発明のグリストラップの排液処理方法は次の効果がある。
(1)グリストラップ内の排液を定期的に、自動的に所定時間継続動作して、無人で石鹸液化することができるため、清掃業者の訪問を待つ間に、排液がグリストラップから漏れ出し、異臭、害虫の発生を抑制、防止でき、除菌効果もある。
(2)グリストラップ内の排液のうち主として油脂分を多く含む上部排液を鹸化剤と撹拌混合する場合は、油脂分を効率よく石鹸液化することができる。タンク内で撹拌混合する場合は、小型のタンクで効率よく石鹸液化できる。
(3)ポンプ内の撹拌混合液をポンプで撹拌混合して石鹸液化しながら、グリストラップに戻して循環させる場合は、大掛りな撹拌装置が不要である。
(4)タンク内の撹拌混合された石鹸液をグリストラップや下水管等に戻して、グリストラップや下水管を石鹸液で洗浄することができる。
本発明のグリストラップの排液処理装置は次の効果がある。
(1)グリストラップの近くにポンプ、制御部を設置しておけば、排液を無人で自動的に石鹸液にすることができる。
(2)グリストラップの近くに、タンク、撹拌機、モータ等を設置しておけば、排液を無人で自動的に石鹸液にすることができる。
(3)排液に対する鹸化剤の使用量(混合量)を制御部で制御できるため、鹸化剤の無駄がなく経済的である。また、制御部で鹸化剤の使用料を均一化でき、均一な石鹸液にすることができる。鹸化剤の使用量不足により石鹸液化が不十分になることがなく、確実に石鹸液化できる。
(4)鹸化剤容器が二以上連結され、使用中の鹸化剤容器内の鹸化剤が減少すると、他の鹸化剤容器内の鹸化剤が自動的に切り替え供給されるので、持ち運びに便利な小型の容器を使用しても長期間の運転が可能となり、鹸化剤容器の交換或いは鹸化剤の詰め替え等の作業を頻繁に行う必要がなく、メンテナンスが容易になる。
本発明のグリストラップの排液処理方法及排液処理装置の一例であって、排液を排液内のポンプ内で撹拌混合しながら循環する場合の説明図。 本発明のグリストラップの排液処理方法及排液処理装置の一例であって、排液をグリストラップの外のポンプで撹拌混合しながら循環する場合の説明図。 本発明のグリストラップの排液処理方法及排液処理装置の一例であって、鹸化剤容器内の鹸化剤を送る専用ポンプを設けた場合の説明。 (a)(b)は本発明のグリストラップの排液処理方法及排液処理装置の異なる例の説明図。 本発明のグリストラップの排液処理方法及排液処理装置の一例であって、排液をタンク内で撹拌混合する場合の説明図。 本発明のグリストラップの排液処理装置の他例を示す説明図。
[グリストラップ]
本発明の実施形態を、既存の標準的なグリストラップ内の排液を処理する場合を一例として説明する。既存の標準的なグリストラップA(図5)は、二枚の仕切り板Dで仕切ってあり、両仕切り板Dは底面がグリストラップAの底面から浮かせてある。グリストラップA内には厨房などの排液元から排液(通常、箸、食べ残し等の塵芥が含まれている)Bが排出される。排液Bは水分のみならず、汚泥、油脂分、塵芥等が混在している。塵芥はバスケットCで回収され、油脂分Eは水分Fの上部に滞留する。グリストラップA内の排液BはトラップGを経て徐々に下水道や浄化槽に流出する。グリストラップA内の水分Fの上部に溜まった油脂分Eは主としてグリセリンと脂肪酸が結合したものである。本発明の排液処理方法及び排液処理装置は図5に示す汎用のグリストラップAのみならず、他の形状、構造のグリストラップ内の排液であっても処理することができる。
(排液処理方法の実施形態1)
本発明のグリストラップの排液処理方法の一例を図1に基づいて説明する。図1のグリストラップAは図5のグリストラップAと同じものである。この実施形態ではグリストラップA内の排液Bが所定量(所定の液位)になる度に、又は予め設定してある所定時になる度に、グリストラップA内に設置してあるポンプ1が自動的に作動(回転)を開始して、グリストラップA内の主として油脂分Eを多く含む上部排液Hを当該ポンプ1内に吸引する。グリストラップA内の排液Bが所定量(所定の液位)になったことは液面検知器Sで検知する。液面検知器Sにはフロート、その他の機械式検知器、電気式検知器等を使用することができる。液面を検知しない場合は、制御部9で設定された日時、或いは、毎日、定時になるとポンプ1が自動的に作動するようにすることもできる。作動時間は制御部9で設定された時間とすることができる。以下の説明では、上部排液Hを処理する場合を一例として説明する。
上部排液Hは漏斗状の回収装置(回収具)2に流れ込んで吸引されるようにしてある。ポンプ1はその回転で、地上に配置されている鹸化剤容器3内の液状の鹸化剤を当該ポンプ1内に吸引し、吸引した排液Bと鹸化剤をポンプ1内で撹拌混合して石鹸液化し、その撹拌混合液(石鹸液)をグリストラップAに戻す。このとき、グリストラップA内のバスケットCに戻す。
前記ポンプ1を所定時間継続運転させて、排液B及び鹸化剤の吸引、撹拌混合、グリストラップAへの戻しを所定時間継続して行って、排液BをグリストラップA−ポンプ1−グリストラップAへの戻し、と循環させながら石鹸液化する。ここで、「石鹸液化する」とは、油脂分を化学反応で脂肪酸に変化させることであり、油脂分そのものより生分解性がはるかに高まる状態をいう。本発明で使用する「石鹸液」とは、完全な石鹸液ではなく略石鹸液状態のものを含む。ポンプ1への鹸化剤の吸引は、直にポンプ1内に吸引するのではなく、ポンプ1の入り口付近に導入してもよく、ポンプ1に接続されている導入ホース4内に吸引してもよい。
[ポンプ]
図1のポンプ1には既存の水中ポンプとか他のポンプ、例えば、ベーンポンプを使用することができる。ポンプ1は油脂分を石鹸液化するのに適する回転数のものである。回転数が2000〜3000rpm程度のポンプが適する。ポンプ1での上部排液Hの導入は、排液Bに混入している塵芥を回収具2で回収してから行うのが望ましい。塵芥回収には回収籠、フィルタ、濾過器、その他の回収具を使用することができる。
前記撹拌混合の継続時間(ポンプの作動継続時間)はグリストラップA内の上部排液Hの量、排液Bの汚れ具合等によっても異なるが、200〜300リットル程度のグリストラップAで5〜10分程度とし、それを一日に2〜3回程度(12時間間隔又は8時間間隔)で繰り返し行うことで石鹸液化可能である。継続運転時間の設定も制御部9で設定することができる。
[鹸化剤]
本発明で使用する鹸化剤は、グリストラップA内の排液B、特に排液B中の油脂分Eを、撹拌混合することによって石鹸液化することができるものであり、液状、ゲル状、粉状、その他の形態のものが使用可能であるが、例えば、株式会社日本エコシスが販売している石鹸化液(商品名「クリンエコフロー」)等が適する。本発明では排液Bを改質可能であって環境に優しいものであれば、鹸化剤の他に界面活性剤、消臭剤、中和剤、それら二以上の混合剤等を使用することもできる。なお、市販の洗剤では排液Bを乳化させることはできるが、石鹸液にはし難い。乳化では時間の経過に伴って油脂分が分離して、下水管が詰まる原因になり易い。
前記ポンプ1への鹸化剤の導入は、ポンプ1の回転により行うことができる。鹸化剤の導入量(混合量)はグリストラップA内の排液量、排液Bの汚れ具合等によっても異なるが、排液1リットルに対して1/10リットル程度が適する。
(排液処理方法の実施形態2)
実施形態2を図2に示す。この実施形態は、グリストラップA内の排液Bが所定量(所定の液位)になる度に、又は予め設定してある所定時になる度に、上部排液HをグリストラップAの外に配置したポンプ1で吸引しながら、鹸化剤容器3内の鹸化剤をもポンプ1内に吸引して、吸引した上部排液Hと鹸化剤をポンプ1内で撹拌混合して石鹸液化し、その石鹸化液をグリストラップA内に戻し、ポンプ1を所定時間継続運転し、その運転中、前記処理作業を継続して行って石鹸液にする方法である。この場合も実施形態1と同様に処理済の排液をグリストラップAに戻しながら行う。排液Bの液位検知、ポンプ1の作動開始時間の設定、作動継続時間の設定等は実施形態1と同様に行うことができる。
[ポンプ]
図2のポンプ1にも、油脂分を石鹸液化するのに適する回転数のものを使用する。高速回転するものほど短時間で石鹸液にし易い。回転数が2000〜3000rpmのポンプ、例えば、株式会社荏原製作所製のベーンポンプが適する。鹸化剤容器3からポンプ1への鹸化剤の導入は、ポンプ1の回転により行うことができる。
使用する鹸化剤の性状、鹸化剤の導入量(混合量)、導入方法、使用するポンプ1、その他、実施形態1と共通することは実施形態1と同様とすることができる。
(排液処理方法の実施形態3)
実施形態3は、グリストラップAの外部又は内部のポンプ1とは別に、鹸化剤供給専用の供給ポンプ5を設け、その供給ポンプ5により鹸化剤容器3内の鹸化剤をグリストラップAの外部又は内部のポンプ1に供給するか、又は、グリストラップA内の上部排液Hに直に供給し、鹸化剤が投入されている上部排液Hをポンプ1で汲み上げながら、鹸化剤と撹拌混合して石鹸液化する方法である。この場合も、実施形態1と共通することは実施形態1と同様とすることができる。この場合も実施形態1と同様に排液を循環させながら行う。排液Bの液位検知、ポンプ1の作動開始時間の設定、作動継続時間の設定等は実施形態1と同様に行うことができる。
(排液処理方法の実施形態4)
実施形態4は図5に示す。図5では、グリストラップA内の排液Bが所定量になる度に、又は、予め設定した所定時(所定日時)になる度に、送りポンプ1が自動的に作動して、グリストラップA内の上部排液Hを漏斗状の回収具2を通して吸引してタンク6に送り込む。タンク6内の排液Bと鹸化剤容器3からタンク6内に供給された鹸化剤を、タンク6内の撹拌機7で撹拌混合して石鹸液化し、その石鹸液をグリストラップAに戻し、その作業を所定時間継続して行って石鹸液化する方法である。
図5の送りポンプ1は水中ポンプであり、グリストラップA内に設置してある。送りポンプ1はグリストラップAの外に設置することもできる。その場合は、水中ポンプ以外の汲み上げポンプを使用するのがよい。
タンク6内に送られた排液Bが所定量になると、タンク6内の液面検知器S、例えば、フロートが作動し、その検知に伴ってモータMが作動してタンク6内の撹拌機7が回転し、タンク6内の排液Bと鹸化剤を撹拌混合するようにしてある。このとき、モータMの駆動により鹸化剤容器3内の液状の鹸化剤をタンク6内に導入する。
グリストラップA内の排液Bの液面検知、送りポンプ1の作動開始(回収開始)時間や、モータMの作動開始時刻、作動継続時間、鹸化剤容器3からの鹸化剤の導入タイミング、タンク6内の石鹸液の排出タイミング等の条件は制御部9で設定し制御することができる。
撹拌機7の回転速度は石鹸液にし易い速度にする。高速にするほど短時間で石鹸液化可能である。例えば2000〜3000rpm程度が好ましい。
図5の送りポンプ1は必ずしも必要ではなく、タンク6をグリストラップAよりも低い位置に設置して、グリストラップA内の排液(液面位)が回収具2の上面よりも上位になると、回収具2に自動的に流入してタンク6に流れ込むようにすることもできる。
タンク6の石鹸液は自動的に排出してグリストラップAに戻したり、下水道や浄化槽等に排出したりすることができる。排出させた石鹸液はグリストラップAの内壁面や口縁部に噴霧したりして、グリストラップAに付着している汚れや垢(スカム)を洗い流す(清掃する)こともできる。タンク6の出口には開閉弁を設けて、電気的に開閉制御することができる。
タンク6への上部排液Hの送り込みは、排液Bに混入している塵芥を回収してから行うのが望ましい。タンク6内の石鹸液の排出も塵芥を回収してから排出するのが望ましい。いずれの塵芥回収にも回収籠、フィルタ、その他の濾過器等を使用することができる。
[鹸化剤の供給]
前記いずれの実施形態でも、鹸化剤はグリストラップA内に投入してグリストラップA内の排液Bに混合しておき、その混合液をポンプ1で吸引するとか、タンク6に送るとかすることもできる。
(排液処理装置の実施形態1)
本発明のグリストラップの排液処理装置の一例を図1に示す。図1の排液処理装置はポンプ1、回収具2、鹸化剤容器3、制御部9、液面検知器Sを備える。以下の説明では、上部排液Hを処理する場合を一例として説明する。
[ポンプ]
ポンプ1はグリストラップA内に設置されている。ポンプ1はグリストラップA内の上部排液Hを吸引して、その排液と鹸化剤を撹拌混合して石鹸液にし、その石鹸液をグリストラップA内に戻して循環させるものである。ポンプ1は排液処理方法の実施形態1で説明したポンプ1である。ポンプ1は制御部9で設定した時刻になると自動的に動作を開始する。或いは、グリストラップA内に設けた液面検知器SでグリストラップA内の液面が所定液位になったことが検知されると、自動的に作動し、制御部9で設定した時間だけ継続して作動するようにしてある。
[回収具]
回収具2はグリストラップA内の上部排液Hを回収するものである。その形状は漏斗状であり、その周面に孔やスリット等の流入口10が開口されており、上部排液Hの液面位が回収具2の上又は回収具2と略同等位になると、上部排液Hがポンプ1で吸引されて回収具2の上面及び流入口10から自動的に流れ込むようにしてある。回収具2はグリストラップA内の排液量に応じて自動的に昇降可能とすることができる。
回収具2の周囲にはフィルタ(塵芥除去具)を設けて、上部排液H内の塵芥が回収具2内に流入しにくくなるようにすることができる。フィルタは塵芥を除去できれば、メッシュ状のもの、網状のもの等、任意の物を使用可能である。回収具2はグリストラップA内の排液Bの量に合わせて昇降可能とすることもできる。
[鹸化剤容器]
鹸化剤容器3は鹸化剤を収容しておくものであり、樹脂製、ステンレス製といったさびにくく、腐食しにくい材質製の容器が使用される。その容量はグリストラップAに鹸化剤を収容できる容量に設定することができる。鹸化剤容器3は一個ではなく二個以上連結しておくこともできる。二個以上連結する場合は、使用中の鹸化剤容器3内の鹸化剤が所定量以下になったら、他の鹸化剤容器3内の鹸化剤が供給されるように自動的に切り替えられるようにしてある。この場合、制御部9で自動的に切り替えられるようにすることもできるが、制御部9とは別に切替装置を設けることもできる。鹸化剤容器3内は鹸化剤の残量を表示する表示部を設けることもできる。残量が所定量まで低減したら警告表示されるようにするともできる。警告表示はインターネット、その他適宜の通信手段を通じて、遠隔のスマートホンや他の端末機器で確認できるようにするのが望ましい。
[制御部]
制御部9は、ポンプ1の作動開始時刻、作動継続時間、鹸化剤容器3からの鹸化剤の供給量といった、自動運転に必要な諸条件を設定したり制御したりすることができるものである。それら設定条件はプログラム化しておき、そのプログラムによって自動的に作動するようにしたり、タイマーを制御したりして行うことができる。
液面検知器SはグリストラップA内の排液の液位を検知するものである。この液面検知器SによりグリストラップA内の排液が所定量(液位)になったことが検知されると、ポンプ1が作動するようにするものである。
図1の排液処理装置の動作は排液処理方法1の動作と同じである。
(排液処理装置の実施形態2)
本発明のグリストラップの排液処理装置の実施形態2を図2に示す。この実施形態の排液処理装置は、ポンプ1と、鹸化剤容器3と、制御部9と、液面検知器Sを備える。ポンプ1は撹拌用のポンプであり、回転数2000〜3000rpmのベーンポンプが適する。ポンプ1はグリストラップAの外に設置してある。鹸化剤容器3、制御部9は排液処理方法の実施形態1のそれと同じ構造、機能である。排液処理装置の実施形態2において、排液処理装置の実施形態1と共通することは排液処理装置の実施形態1と同じ構成、機構のものとすることができる。
図2の排液処理装置の動作は、排液処理方法の実施形態2の動作と同じである。
(排液処理装置の実施形態3)
本発明のグリストラップの排液処理装置の実施形態3を図3に示す。この実施形態の排液処理装置はポンプ1、鹸化剤容器3、制御部9、鹸化剤供給専用の供給ポンプ5、液面検知器Sを備える。ポンプ1は撹拌用のポンプであり、ベーンポンプが適する。鹸化剤容器3は実施形態1のそれと同じであり、制御部9もポンプ1の操作開始時刻、作動継続時間、鹸化剤容器3からの鹸化剤の供給量といった各種動作条件を設定し、制御できるものである。実施形態3において、実施形態1と共通することは実施形態1と同じである。
(排液処理装置の実施形態4)
本発明のグリストラップの排液処理装置の一例を図4(a)に示す。この排液処理装置は撹拌混合用のポンプ(水中ポンプ)1と、回収具2と、鹸化剤容器3と、鹸化剤供給用の供給ポンプ5と、制御部9とを備える。回収具2は漏斗状であり、グリストラップA内の排液B、主として油脂分が回収具2の上面よりも上になると、自動的に回収具2の上面から回収具2内に流れ込むようにしてある。回収具2に流れ込んだ排液量が所定量になると、又は制御部9で設定してある所定時になると撹拌混合用のポンプ1が自動的に回転する。このとき鹸化剤供給用の供給ポンプ5も作動して鹸化剤容器3内の鹸化剤が回収具2に流れ込んだ排液に供給される。供給量は制御部9で設定しておくことができる。撹拌混合用のポンプ1の回転により排液と鹸化剤を撹拌混合して、ごみ取り用のバスケットCに戻すように作動する。このとき、ポンプ1が制御部9で設定した時間だけ継続運転して前記作用を繰り返す。この継続運転が毎日一回或いは数回、又は数日ごとに一回或いは数回繰り返されてグリストラップA内の排液Bは徐々に石鹸液化される。
(排液処理装置の実施形態5)
本発明のグリストラップの排液処理装置の他例を図4(b)に示す。この排液処理装置は撹拌混合用のポンプ(例えば、ベーンポンプ)1と、回収具2と、鹸化剤容器3と制御部9とを備える。撹拌混合用のポンプ1は地上に設置してある。この回収具2も漏斗状であり、グリストラップA内の排液B、主として油脂分が回収具2の上面よりも上になると、自動的に回収具2の上面から回収具2内に流れ込むようにしてある。回収具2に流れ込んだ排液量が所定量になると、又は制御部9で設定してある所定時になると撹拌混合用のポンプ1が自動的に回転する。この回転により鹸化剤容器3内の鹸化剤を吸引して、排液と鹸化剤を撹拌混合してごみ取り用のバスケットCに戻すように作動するものである。このとき、ポンプ1が制御部9で設定した時間だけ継続運転して前記作用を繰り返す。この継続運転が毎日あるいは数日ごとに繰り返されてグリストラップA内の排液Bは徐々に石鹸液化される。
(排液処理装置の実施形態6)
本発明のグリストラップの排液処理装置の他例を図5に示す。この排液処理装置は送りポンプ(水中ポンプ)1と、回収具2と、鹸化剤容器3と、タンク6と、撹拌機7と、モータMと、タンク内の液面検知器Sと、制御部9と、排出装置8を備える。これらは排液処理方法の実施形態4に示すものと同じ構成、動作をするものであり、排液処理方法の実施形態4の場合と同様に動作して、グリストラップA内の上部排液Hを石鹸液にすることができるものである。
図5の回収具2は図1の回収具2と同様の構造、機構とすることができる。回収具2は昇降可能とすることもできる。
図5のタンク6は上部排液Hを貯めるものであり、その容量はグリストラップA内の排液Bの一部、例えば、上部排液Hのみ又は上部排液Hよりも多めの排液を収容できる容量が適する。タンク6は錆にくいステンレス製が望ましいが、他の材質製であってもよい。
図5の液面検知器Sはタンク6内の排液の液面(液位)を検知するものであり、フロートとか電気式或いは光学式の液面センサ等を使用することができる。
撹拌機7は液面検知器Sでタンク6内の排液が所定量になったことが検知されると自動的に回転して、タンク6内の排液を撹拌し、鹸化液容器3からタンク6内に導入される液状の鹸化剤と撹拌混合して石鹸液にするものである。図5に示した撹拌機7はモータMで回転する羽根式であるが、タンク6内の排液Bを撹拌して石鹸液にすることができるものであれば水中ポンプとか、その他の回転具であってもよい。モータMの回転数は撹拌機7の回転撹拌によって石鹸液にし易い回転数にする。例えば2000〜3000rpm程度が好ましい。ポンプには回転数が2000〜3000rpm程度のベーンポンプ、例えば荏原製作所製のベーンポンプが適する。
鹸化剤容器3はモータMと連結されており、モータMが回転すると鹸化剤がタンク6に自動的に導入されるようにしてある。場合によっては、モータMの回転とは別に、所定時に定期的に所定量ずつタンク6内に自動供給されるようにしてもよい。この場合は鹸化剤容器3に電磁弁を設け、電磁弁が所定時に開閉して、所定量の鹸化剤がタンク6内に流入するようにしてもよい。
[鹸化剤]
本発明の排液処理装置で使用する鹸化剤は、主として油脂分を多く含む排液を石鹸液にできるものであれば、前記排液処理方法で使用する鹸化剤と同じものであってもよく、それ以外のものであってもよい。
制御部9はタンク6内の検知液位、モータMの動作タイミング、動作時間、タンク6内の石鹸液の排出タイミングといった各種作動条件を制御できるものあり、電子制御可能な制御盤とすることもコンピュータとすることも、タイマー、その他のコントローラとすることもできる。
排出装置8は、タンク6内で石鹸化された石鹸液を外部に排出してグリストラップAに戻したり、下水管に排出したりするものである。タンク6内の石鹸液の排出は自動洗濯機において洗濯終了後に洗濯槽内の排液が自動的に排出されるようするのと同様の機構とすることができる。例えば、電磁弁を設けておき、制御部9で設定された時になると電磁弁が自動的に開いてタンク6内の石鹸液が排出されるようにし、排出後は自動的に閉じるようにする。必要であれば排出ポンプ11で強制排出させることもできる。
タンク6内の石鹸液をグリストラップAに戻したときは、図5に矢印で示すように、石鹸液をグリストラップAの内壁、口縁部、仕切り板D等に噴射して、それらに付着している汚れ(スカム)を洗い流すこともできる。
タンク6内への上部排液Hの送り込み、タンク6内の石鹸液の排出は、塵芥除去、脱色、脱臭等してから行うのが望ましい。そのためには、回収具2の入口、タンク6の出口、或いは排水ホースに濾過用、脱色用、脱臭用といた各種機能のフィルタを設けるのが望ましい。
前記排液処理装置の実施形態は、グリストラップA内及びタンク6内の上部排液Hが所定量になった時の説明であるが、本発明では、所定量にならなくても、制御部9で設定した所定時になると、自動的に撹拌混合を開始するようにしてもよい。この場合の撹拌混合時間、撹拌速度等はタンク6内の上部排液Hが石鹸液になる条件で行う。時間制御はタイマー等で行うことができる。
(他の実施形態)
前記した排液処理方法も排液処理装置もグリストラップA内の上部排液Hのみを処理する場合であるが、本発明では、グリストラップA内の排液の任意量、例えば全部又は殆ど全部を石鹸液にすることもできる。この場合は、回収具2を設けずに、グリストラップAとタンク6を直結し、その直結部分に送り装置を設け、送り装置により、グリストラップA内の排液Bの一部をタンク6に送り込み可能とすることもできる。送り装置はグリストラップA内の排液Bの一部をタンク6に送り込み可能なものであればどのようなものであってもよい。例えば、電磁弁のような自動開閉具を設け、その自動開閉具を所定時にタイマーやコントローラで自動制御して自動的に開閉できるようにし、自動開閉具を所定時に開いてグリストラップA内の排液の一部を所定量だけタンク6に送り込み可能なものであってもよい。この場合も、タンク6内の排液が所定量になると自動開閉具が自動的に閉じて送り込みが自動的に停止し、停止中にタンク6内の排液を撹拌機7で回転させて、鹸化剤と撹拌混合して石鹸液にし、それを自動的に繰り返して、グリストラップA内の排液Bを自動的に所定量ずつ石鹸液にして、グリストラップAに戻したり、下水管に排出したりすることができる。
本発明のグリストラップの排液処理装置では、回収具2に代えて、グリストラップに液面検知器Sを設けておき、グリストラップA内の排液Bの予め設定された所定量が当該液面検知器Sで検知されると、ポンプ1が自動的に作動して、グリストラップA内の排液Bがタンク6に送られるようにすることもできる。
本発明のグリストラップの排液処理装置における回収具2は、グリストラップA内の上部略全域を自動的に移動して、グリストラップA内の上部略全域における排液Bを吸引できるようにすることもできる。
本発明のグリストラップの排液処理装置は、図6に示すように回収具2をグリストラップA内の上部に被せることのできる広さのカバーにし、その回収具2の内側に溜まった上部排液Hを撹拌混合用のポンプ1の回転で吸引してもよい。この場合も、ポンプ1の回転で鹸化剤容器3内の鹸化剤を当該ポンプ1内に吸引して、当該ポンプ1内で撹拌混合して、グリストラップA内のバスケットCに戻す。ポンプ1の継続運転時間、運転開始のタイミング等は制御部9で設定することができる。図6の回収具2には排液流入口2aを開口して、グリストラップA内の排液Bがその排液流入口2aからも流入できるようにしておくこともできる。
[実験例]
本件発明者は、本件発明について、次の実験を行った。
実験場所:某大学 厨房内
実験日時:平成29年2月14日から一ヶ月
実験目的:グリストラップから発生する異臭の改善
:鹸化剤使用の無駄の減少と、作業員の削減によるランニングコストの低減
:グリストラップ内の大腸菌群の改善
:グリストラップから下水に放出される放流液中のn−ヘキサン及びBODの改善
実験設備:厨房内のグリストラップ内に循環ポンプを設置。グリストラップの外に鹸化剤容器を設置、鹸化剤容器は二本連結して、一本の鹸化剤容器内の鹸化剤が少なくなるかなくなると他の鹸化剤容器から鹸化剤が供給されるように自動切り替え可能とした。
循環ポンプによる上部排液吸引量:150リットル/分
循環ポンプ作動時間:一回8分間継続運転
鹸化剤使用量:一回(8分間)で200cc
鹸化剤導入開始:循環ポンプの作動開始と同時に導入開始
運転条件:自動タイマーにより、3日に一回、午後3時に前記循環ポンプを自動的に、8分間継続運転。その間、グリストラップからの排液の吸引及び鹸化剤容器からの鹸化剤の導入−排液と鹸化剤の撹拌混合−グリストラップへの混合液の戻しの循環を行った。
前記実験の結果、異臭の発生がほとんどなく、鹸化剤の無駄な使用の低減及び作業員を常備配置する必要がないこと等によりランニングコストが低減し、鹸化剤の自動供給或いは吸引により定量供給が可能となり、石鹸化液の品質が安定し、大腸菌群の発生、n−ヘキサン、BODが改善された。
本発明のポンプ1、鹸化剤容器3、タンク6、モータM、制御部9等はグリストラップAの内部又は外部、厨房の外といった任意の場所に設置することができる。また、本発明の課題を解決可能であれば、前記説明以外の構造、システムとすることもできる。
1 ポンプ(送りポンプ)
2 回収装置(回収具)
2a 排液流入口
3 鹸化剤容器
4 導入ホース
5 供給ポンプ
6 タンク
7 撹拌機
8 排出装置
9 制御部
10 流入口
11 排出ポンプ
A グリストラップ
B 排液
C バスケット
D 仕切り板
E 油脂分
F 水分
G トラップ
H 上部排液
M モータ
S 液面検知器(液位検知器)

Claims (7)

  1. グリストラップの排液処理方法において、
    グリストラップ内の排液が所定量になる度に、又は予め設定された所定時になる度に、自動的に、グリストラップ内の排液の一部又は当該排液であって主として油脂分を含む上部排液を、グリストラップ内部又は外部に設置されたポンプ内に導入しながら、当該排液を当該ポンプにより当該ポンプ内で鹸化剤と撹拌混合してグリストラップ内に戻して、前記ポンプ内への排液の一部又は上部排液の導入、排液と鹸化剤と撹拌混合、グリストラップ内への戻しの循環を所定時間継続して行って自動的に石鹸液にする、
    ことを特徴とするグリストラップの排液処理方法。
  2. グリストラップの排液処理方法において、
    グリストラップ内の排液が所定量になる度に、又は予め設定された所定時になる度に、自動的に、グリストラップ内の排液の一部又は当該排液であって主として油脂分を含む上部排液をタンク内に移し替え、その排液を当該タンク内で所定時間継続して鹸化剤と撹拌混合して石鹸液にし、その石鹸液をタンクからグリストラップ内に戻すかグリストラップの外部に排出する、
    ことを特徴とするグリストラップの排液処理方法。
  3. 請求項1記載のグリストラップの排液処理方法において、
    鹸化剤をポンプの回転により当該ポンプ内に導入するか、又は、当該ポンプに外部から自動的に供給するか、又は、グリストラップ内の排液に自動的に投入し、その鹸化剤混合液をポンプに導入する、
    ことを特徴とするグリストラップの排液処理方法。
  4. 請求項2記載のグリストラップの排液処理方法において、
    鹸化剤を撹拌機の作動時にタンク内に自動的に導入するか、又は、当該タンクに外部から自動的に供給するか、又は、グリストラップ内の排液に自動的に投入し、その鹸化剤混合液をタンクに導入する、
    ことを特徴とするグリストラップの排液処理方法。
  5. グリストラップの排液を処理する排液処理装置において、
    グリストラップ内の排液を導入して撹拌することができるポンプと、鹸化剤容器と、制御部を備え、
    制御部はポンプの作動開始時間、作動継続時間といった各種作動条件を設定又は/及び制御可能であり、
    ポンプはグリストラップ内の排液が所定量になると又は制御部で予め設定された所定時になると所定時間継続作動して、グリストラップ内の排液の一部又は主として油脂分を含む上部排液を導入して、その排液と鹸化剤容器からの鹸化剤とを自動的に撹拌混合し、その排液をグリストラップ内に戻すことができ、
    前記ポンプの作動、撹拌混合、戻しを、グリストラップ内の排液が所定量になる度に又は制御部で予め設定された所定時になる度に自動的に繰り返して石鹸液化することができる、
    ことを特徴とするグリストラップの排液処理装置。
  6. グリストラップの排液を処理する排液処理装置において、
    グリストラップ内の排液の一部を貯めることのできる容量のタンクと、グリストラップ内の排液が所定量になると又は予め設定された所定時になると、グリストラップ内の排液の一部又は主として油脂分を含む上部排液を回収して前記タンクに送ることができる回収装置と、鹸化剤を収容しておく鹸化剤容器と、タンク内の排液と鹸化剤容器からの鹸化剤とをタンク内で自動的に撹拌混合して石鹸液にする撹拌機と、タンク内の石鹸液をグリストラップ或いは下水道などの外部に自動的に排出する排出装置と、制御部を備え、
    制御部は前記回収装置による排液の回収・タンクへの排液の送り、撹拌機の作動開始時、作動継続時間といった各種作動条件を設定又は/及び制御可能であり、
    前記タンクへのグリストラップ内の排液の一部の回収・送り、タンク内での撹拌機による撹拌混合、タンク内の石鹸液の排出を、グリストラップ内の排液が所定量になる度に又は制御部で予め設定された所定時になる度に自動的に繰り返すことができる、
    ことを特徴とするグリストラップの排液処理装置。
  7. 請求項5又は請求項6記載のグリストラップの排液処理装置において、
    鹸化剤容器が二以上連結され、使用中の鹸化剤容器内の鹸化剤が減少すると、他の鹸化剤容器内の鹸化剤が自動的に切り替え供給される、
    ことを特徴とするグリストラップの排液処理装置。
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