JPH09174049A - 油分離回収装置 - Google Patents
油分離回収装置Info
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- JPH09174049A JPH09174049A JP33937595A JP33937595A JPH09174049A JP H09174049 A JPH09174049 A JP H09174049A JP 33937595 A JP33937595 A JP 33937595A JP 33937595 A JP33937595 A JP 33937595A JP H09174049 A JPH09174049 A JP H09174049A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 排水からの油脂分等の分離回収を自動的に行
い、常に清潔に保つとともに油脂分の腐敗による悪臭を
防止することができ、微粒子の沈殿をなくして配水管の
つまりなどを防止した油分離回収装置を得る。 【解決手段】 排水タンク25、排水タンク25から排
水を汲み上げるポンプ1、ポンプ1で汲み上げられた排
水を水と油分との比重の差により水と油分とに分離する
分離器31、分離器31で分離された油分のみを回収し
て溜める油タンク40を有する。ポンプ1は、排水タン
ク25の水面よりも高い位置に配置される駆動源5、駆
動源5の下方に配置され、排水タンク25内の排水を汲
み上げる汲み上げ部材11、汲み上げ部材11の下方に
配置され、排水タンク内25の排水を撹拌する撹拌部材
20で構成する。分離器31には、油分の層が一定以上
になったことをセンサ37で検知し油分回収ポンプ39
を駆動し油タンク40に油分を回収する。
い、常に清潔に保つとともに油脂分の腐敗による悪臭を
防止することができ、微粒子の沈殿をなくして配水管の
つまりなどを防止した油分離回収装置を得る。 【解決手段】 排水タンク25、排水タンク25から排
水を汲み上げるポンプ1、ポンプ1で汲み上げられた排
水を水と油分との比重の差により水と油分とに分離する
分離器31、分離器31で分離された油分のみを回収し
て溜める油タンク40を有する。ポンプ1は、排水タン
ク25の水面よりも高い位置に配置される駆動源5、駆
動源5の下方に配置され、排水タンク25内の排水を汲
み上げる汲み上げ部材11、汲み上げ部材11の下方に
配置され、排水タンク内25の排水を撹拌する撹拌部材
20で構成する。分離器31には、油分の層が一定以上
になったことをセンサ37で検知し油分回収ポンプ39
を駆動し油タンク40に油分を回収する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、レストラ
ン等の各種飲食店、ガソリンスタンド、その他各種事業
所等から、排水とともに油分がたれ流しにならないよう
にするための油分離回収装置に関する。
ン等の各種飲食店、ガソリンスタンド、その他各種事業
所等から、排水とともに油分がたれ流しにならないよう
にするための油分離回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レストラン等の各種飲食店などでは、厨
房から出る排水に油脂分が混ざっているため、そのまま
油脂分がたれ流しにならないように、グリストラップ
(油分分離槽)設備などを設けて油脂分を分離し回収す
ることが義務づけられている。そこでまず、従来のグリ
ストラップの例について図7を参照しながら説明する。
房から出る排水に油脂分が混ざっているため、そのまま
油脂分がたれ流しにならないように、グリストラップ
(油分分離槽)設備などを設けて油脂分を分離し回収す
ることが義務づけられている。そこでまず、従来のグリ
ストラップの例について図7を参照しながら説明する。
【0003】図7において、グリストラップ本体50に
は流入路51から排水が導入され、上記グリストラップ
本体50内に設けられた袋状のネット52によって生ゴ
ミその他の固形分が収集され、適宜廃棄されるようにな
っている。生ゴミその他の固形分が分離された排水はグ
リストラップ本体50内に溜められ、油分と水との比重
の違いによって油分が上層に、水が下層に分離される。
グリストラップ本体50内にはまた仕切り板53が固定
されて貯留室54が形成されており、グリストラップ本
体50に溜まっている下層の水のみが仕切り板53の下
部の孔を通って貯留室54に溜められるようになってい
る。貯留室54に溜められた水は図示されないポンプに
より配水管55を通じて排水される。グリストラップ本
体50内で水と分離され上層に溜まった油脂分は適宜ポ
ンプ等で除去される。このようにして、油脂分を除去し
て水のみが排水されるようになっている。
は流入路51から排水が導入され、上記グリストラップ
本体50内に設けられた袋状のネット52によって生ゴ
ミその他の固形分が収集され、適宜廃棄されるようにな
っている。生ゴミその他の固形分が分離された排水はグ
リストラップ本体50内に溜められ、油分と水との比重
の違いによって油分が上層に、水が下層に分離される。
グリストラップ本体50内にはまた仕切り板53が固定
されて貯留室54が形成されており、グリストラップ本
体50に溜まっている下層の水のみが仕切り板53の下
部の孔を通って貯留室54に溜められるようになってい
る。貯留室54に溜められた水は図示されないポンプに
より配水管55を通じて排水される。グリストラップ本
体50内で水と分離され上層に溜まった油脂分は適宜ポ
ンプ等で除去される。このようにして、油脂分を除去し
て水のみが排水されるようになっている。
【0004】上記のようなグリストラップによれば、定
期的にこまめに点検し、食材の残滓や固化した油脂分を
除去しかつ清掃を行う必要がある。しかし、食材の残滓
や固化した油脂分を除去する作業は面倒かつ不潔である
ことから見過ごされやすく、油脂分があふれて排水管5
5を通じてたれ流し状態になるという難点がある。ま
た、油脂分が溜まると、スカムと称する油脂分汚濁物質
が発生しやすく、スカムの除去のために清掃の頻度を増
やす必要があり、人件費の増加につながる難点がある。
また、油脂が排水管55に付着して悪臭が発生したり、
洗剤の使用により乳化した油脂分が排水管55内に付着
して固まり、排水管55が詰まりやすいという難点があ
る。
期的にこまめに点検し、食材の残滓や固化した油脂分を
除去しかつ清掃を行う必要がある。しかし、食材の残滓
や固化した油脂分を除去する作業は面倒かつ不潔である
ことから見過ごされやすく、油脂分があふれて排水管5
5を通じてたれ流し状態になるという難点がある。ま
た、油脂分が溜まると、スカムと称する油脂分汚濁物質
が発生しやすく、スカムの除去のために清掃の頻度を増
やす必要があり、人件費の増加につながる難点がある。
また、油脂が排水管55に付着して悪臭が発生したり、
洗剤の使用により乳化した油脂分が排水管55内に付着
して固まり、排水管55が詰まりやすいという難点があ
る。
【0005】そこで、定期的な清掃を軽減するために、
グリストラップ内に油脂分解バクテリアを投入したり、
食材の残滓や油脂分の腐敗を防止するための曝気装置を
用いたりしている。しかし、単にグリストラップ内に油
脂分解バクテリアを投入しただけではバクテリアが排水
とともに流出してグリストラップ内に滞留する時間が短
く、バクテリアの効果が薄いという難点があるし、仮に
バクテリアをグリストラップ内に滞留させる装置を使用
し、かつ、曝気装置を併用したとしても、バクテリアを
毎日投入する必要があってメンテナンスが面倒であると
いう難点がある。
グリストラップ内に油脂分解バクテリアを投入したり、
食材の残滓や油脂分の腐敗を防止するための曝気装置を
用いたりしている。しかし、単にグリストラップ内に油
脂分解バクテリアを投入しただけではバクテリアが排水
とともに流出してグリストラップ内に滞留する時間が短
く、バクテリアの効果が薄いという難点があるし、仮に
バクテリアをグリストラップ内に滞留させる装置を使用
し、かつ、曝気装置を併用したとしても、バクテリアを
毎日投入する必要があってメンテナンスが面倒であると
いう難点がある。
【0006】そのほかにも、グリストラップ内の排水に
油吸着円盤を漬けて回転させ、円盤に吸着された油脂分
汚濁物質(スカム)をスクレーパーで掻き落として油分
を回収するようにしたものも考えられているが、この方
式では油分の回収効率が悪く、また、固形物の回収装置
を別途用意しなければならない、という難点がある。
油吸着円盤を漬けて回転させ、円盤に吸着された油脂分
汚濁物質(スカム)をスクレーパーで掻き落として油分
を回収するようにしたものも考えられているが、この方
式では油分の回収効率が悪く、また、固形物の回収装置
を別途用意しなければならない、という難点がある。
【0007】さらに、何れの従来例にせよ、グリストラ
ップの底部に微小な固形物や固化した微小な油脂分など
がヘドロ状に沈殿し、長期間経過するうちに配水管を詰
まらせたり、腐敗して悪臭を放ったりする難点がある。
ップの底部に微小な固形物や固化した微小な油脂分など
がヘドロ状に沈殿し、長期間経過するうちに配水管を詰
まらせたり、腐敗して悪臭を放ったりする難点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の問題点に鑑みてなされたもので、排水からの油脂分と
固形物の分離回収を自動的に行うとともに固形物の廃棄
をきわめて容易にすることによって、常に清潔に保つこ
とができるとともに油脂分の腐敗による悪臭を防止する
ことができ、また、微小な固形物や固化した微小な油脂
分などの沈殿をなくして配水管のつまりなどを防止し、
さらには、油脂分解バクテリアなどを不要にした油分離
回収装置を提供することを目的とする。
の問題点に鑑みてなされたもので、排水からの油脂分と
固形物の分離回収を自動的に行うとともに固形物の廃棄
をきわめて容易にすることによって、常に清潔に保つこ
とができるとともに油脂分の腐敗による悪臭を防止する
ことができ、また、微小な固形物や固化した微小な油脂
分などの沈殿をなくして配水管のつまりなどを防止し、
さらには、油脂分解バクテリアなどを不要にした油分離
回収装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、排水タンクと、この排水
タンクから排水を汲み上げるポンプと、このポンプによ
って汲み上げられた排水を水と油分との比重の差により
水と油分とに分離する分離器と、この分離器で分離され
た油分のみを回収して溜める油タンクとによって油分離
回収装置を構成した。
めに、請求項1記載の発明は、排水タンクと、この排水
タンクから排水を汲み上げるポンプと、このポンプによ
って汲み上げられた排水を水と油分との比重の差により
水と油分とに分離する分離器と、この分離器で分離され
た油分のみを回収して溜める油タンクとによって油分離
回収装置を構成した。
【0010】上記ポンプは、請求項2記載の発明のよう
に、排水タンクの水面よりも高い位置に配置される駆動
源と、この駆動源の下方に配置され、駆動源によって駆
動されて排水タンク内の排水を汲み上げる汲み上げ部材
と、この汲み上げ部材の下方に配置され、上記駆動源に
より駆動されて排水タンク内の排水を撹拌する撹拌部材
とで構成することができる。上記汲み上げ部材と撹拌部
材との間には、請求項3記載の発明のように、撹拌部材
による撹拌流と汲み上げ部材による汲み上げ流とを分け
る整流部材を設けるとよい。上記汲み上げ部材は、請求
項4記載の発明のように、吐き出し口が形成されたケー
シングと、このケーシング内に配置され駆動源によって
回転駆動される回転板とで構成し、回転板には、回転に
よって排水をケーシングに向かって押し込むフィンを設
けるとよい。上記フィンは、請求項5記載の発明のよう
に回転板の両面に取り付ければよく、上記駆動源は、請
求項6記載の発明のように定期的に一定時間駆動するよ
うにすればよい。
に、排水タンクの水面よりも高い位置に配置される駆動
源と、この駆動源の下方に配置され、駆動源によって駆
動されて排水タンク内の排水を汲み上げる汲み上げ部材
と、この汲み上げ部材の下方に配置され、上記駆動源に
より駆動されて排水タンク内の排水を撹拌する撹拌部材
とで構成することができる。上記汲み上げ部材と撹拌部
材との間には、請求項3記載の発明のように、撹拌部材
による撹拌流と汲み上げ部材による汲み上げ流とを分け
る整流部材を設けるとよい。上記汲み上げ部材は、請求
項4記載の発明のように、吐き出し口が形成されたケー
シングと、このケーシング内に配置され駆動源によって
回転駆動される回転板とで構成し、回転板には、回転に
よって排水をケーシングに向かって押し込むフィンを設
けるとよい。上記フィンは、請求項5記載の発明のよう
に回転板の両面に取り付ければよく、上記駆動源は、請
求項6記載の発明のように定期的に一定時間駆動するよ
うにすればよい。
【0011】上記分離器には、請求項7記載の発明のよ
うに、油分の層が一定以上になったときこれを検知する
センサを設け、このセンサの検知信号によって油分回収
ポンプを駆動し油タンクに溜めるようにし、上記油分回
収ポンプは、請求項8記載の発明のように、センサの検
知信号によって一定時間駆動するようにすればよい。上
記分離器には、請求項9記載の発明のようにポンプによ
って汲み上げられた排水から固形物を分離するストレー
ナを設け、また、請求項10記載の発明のように水位を
一定に保つための水位保持管を設けるとよい。さらに、
上記油分回収ポンプは、請求項11記載の発明のよう
に、ポンプによる汲み上げ動作後一定時間は動作を禁止
するようにするのが望ましい。
うに、油分の層が一定以上になったときこれを検知する
センサを設け、このセンサの検知信号によって油分回収
ポンプを駆動し油タンクに溜めるようにし、上記油分回
収ポンプは、請求項8記載の発明のように、センサの検
知信号によって一定時間駆動するようにすればよい。上
記分離器には、請求項9記載の発明のようにポンプによ
って汲み上げられた排水から固形物を分離するストレー
ナを設け、また、請求項10記載の発明のように水位を
一定に保つための水位保持管を設けるとよい。さらに、
上記油分回収ポンプは、請求項11記載の発明のよう
に、ポンプによる汲み上げ動作後一定時間は動作を禁止
するようにするのが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる油分離回収装置の実施の形態について説明す
る。図1において、符号25は排水タンクを示してお
り、この排水タンク25には飲食店の厨房などから排水
が流れ込み、一時的に溜められるようになっている。排
水タンク25内には、この排水タンク25に溜められて
いる排水を汲み上げるためのポンプ1が設置されてい
る。ポンプ1は、排水タンク25の水面26よりも高い
位置に配置される駆動源としてのモータ5、このモータ
5によって駆動されて排水タンク25内の排水を汲み上
げる汲み上げ部材11、この汲み上げ部材11の下方に
配置され、上記モータ5により駆動されて排水タンク2
5内の排水を撹拌する撹拌部材20等を有してなるが、
その詳細については後で説明する。
にかかる油分離回収装置の実施の形態について説明す
る。図1において、符号25は排水タンクを示してお
り、この排水タンク25には飲食店の厨房などから排水
が流れ込み、一時的に溜められるようになっている。排
水タンク25内には、この排水タンク25に溜められて
いる排水を汲み上げるためのポンプ1が設置されてい
る。ポンプ1は、排水タンク25の水面26よりも高い
位置に配置される駆動源としてのモータ5、このモータ
5によって駆動されて排水タンク25内の排水を汲み上
げる汲み上げ部材11、この汲み上げ部材11の下方に
配置され、上記モータ5により駆動されて排水タンク2
5内の排水を撹拌する撹拌部材20等を有してなるが、
その詳細については後で説明する。
【0013】上記ポンプ1によって汲み上げられた排水
は、管18を経て水と油の比重差により水と油分に分離
する分離器31に輸送される。分離器31は、上部に上
記ポンプ1によって汲み上げられた排水から固形物を分
離するためのストレーナ32を有している。ストレーナ
32は篭状のもので、それ自体で固形物を捉え、液状体
を透過させるようにしてもよいし、ストレーナ32に袋
状のフィルターを敷き、このフィルターで微小な固形物
や固化した微小な油脂分を捉え、液状体を透過させるよ
うにしてもよい。また、袋状のフィルターの開口部を管
18の出口にまとわりつけて取り付け、このフィルター
を篭状のストレーナ32で受けるようにしてもよい。フ
ィルターを使用すれば、捉えた固形物をフィルターごと
廃棄すればよいから、処理がきわめて簡単になる。スト
レーナ32を透過した液状体は分離器31本体内に溜め
られる。分離器31には、その底部近くの外側から所定
の高さ立ち上がったあと折り返されて排水タンク25上
で開口する水位保持管36が取り付けられ、分離器31
の水位34が一定に保たれるようになっている。
は、管18を経て水と油の比重差により水と油分に分離
する分離器31に輸送される。分離器31は、上部に上
記ポンプ1によって汲み上げられた排水から固形物を分
離するためのストレーナ32を有している。ストレーナ
32は篭状のもので、それ自体で固形物を捉え、液状体
を透過させるようにしてもよいし、ストレーナ32に袋
状のフィルターを敷き、このフィルターで微小な固形物
や固化した微小な油脂分を捉え、液状体を透過させるよ
うにしてもよい。また、袋状のフィルターの開口部を管
18の出口にまとわりつけて取り付け、このフィルター
を篭状のストレーナ32で受けるようにしてもよい。フ
ィルターを使用すれば、捉えた固形物をフィルターごと
廃棄すればよいから、処理がきわめて簡単になる。スト
レーナ32を透過した液状体は分離器31本体内に溜め
られる。分離器31には、その底部近くの外側から所定
の高さ立ち上がったあと折り返されて排水タンク25上
で開口する水位保持管36が取り付けられ、分離器31
の水位34が一定に保たれるようになっている。
【0014】なお、上記のように管18を介して汲み上
げられた排水がフィルターにかけられることにより、微
小な固形物や固化した微小な油脂分がフィルターの目を
詰まらせ、ストレーナ32がオーバーフローすることが
あり得る。特に、袋状のフィルターの開口部を管18の
出口にまとわりつけて取り付けた場合、汲み上げ部材1
1による汲み上げ力がかかっているにもかかわらず管1
8から排水を排出することができず、フィルターに内部
から圧力がかかり、ついには袋状のフィルターが破裂し
たりフィルターが管18から外れたりして排水がオーバ
ーフローすることがあり得る。そこで、図1に示すよう
に、管18と水位保持管36との間にバイパス管27を
設け、フィルターが目詰まりして管18内部に大きな圧
力が加わった場合は、上記バイパス管27、水位保持管
36を介して排水が排水タンク25に戻されるようにす
る。こうしておけば、上記フィルターが目詰まりしても
分離器31においてオーバーフローすることがなく、分
離器31が所定の機能を安定に果たすことができる。
げられた排水がフィルターにかけられることにより、微
小な固形物や固化した微小な油脂分がフィルターの目を
詰まらせ、ストレーナ32がオーバーフローすることが
あり得る。特に、袋状のフィルターの開口部を管18の
出口にまとわりつけて取り付けた場合、汲み上げ部材1
1による汲み上げ力がかかっているにもかかわらず管1
8から排水を排出することができず、フィルターに内部
から圧力がかかり、ついには袋状のフィルターが破裂し
たりフィルターが管18から外れたりして排水がオーバ
ーフローすることがあり得る。そこで、図1に示すよう
に、管18と水位保持管36との間にバイパス管27を
設け、フィルターが目詰まりして管18内部に大きな圧
力が加わった場合は、上記バイパス管27、水位保持管
36を介して排水が排水タンク25に戻されるようにす
る。こうしておけば、上記フィルターが目詰まりしても
分離器31においてオーバーフローすることがなく、分
離器31が所定の機能を安定に果たすことができる。
【0015】分離器31の水面には浮き板33が浮かん
でいる。浮き板33は、上記ストレーナ32を透過した
液状体が液面に落下したとき、分離器31内での水と油
分との分離状態を乱さないようにするための一種の緩衝
材で、微小な孔が無数に開いているもの、網状のものな
どを用いることができる。分離器31内では、水と油分
の比重差によって水と油分が分離し、水が下層をなし油
分が上層をなす。この水と油の層の境界を図1では符号
35で示す。分離器31の高さ方向中間部には、水面3
4の高さのほぼ中央部に、油分の層が一定以上になった
ときこれを検知するセンサ37のフロート38が配置さ
れている。水の層が厚くて、フロート38の周りを水が
満たしている間は水の比重が油分よりも大きいためフロ
ート38が浮いているが、油分の層が厚くなってフロー
ト38の周りを油分が満たすようになると、油分の比重
は水の比重よりも小さいため、フロート38の浮力が弱
まって沈むように、フロート38の浮力が調整されてい
る。フロート38が沈むとセンサ37がこれを検知して
信号を出力するようになっている。
でいる。浮き板33は、上記ストレーナ32を透過した
液状体が液面に落下したとき、分離器31内での水と油
分との分離状態を乱さないようにするための一種の緩衝
材で、微小な孔が無数に開いているもの、網状のものな
どを用いることができる。分離器31内では、水と油分
の比重差によって水と油分が分離し、水が下層をなし油
分が上層をなす。この水と油の層の境界を図1では符号
35で示す。分離器31の高さ方向中間部には、水面3
4の高さのほぼ中央部に、油分の層が一定以上になった
ときこれを検知するセンサ37のフロート38が配置さ
れている。水の層が厚くて、フロート38の周りを水が
満たしている間は水の比重が油分よりも大きいためフロ
ート38が浮いているが、油分の層が厚くなってフロー
ト38の周りを油分が満たすようになると、油分の比重
は水の比重よりも小さいため、フロート38の浮力が弱
まって沈むように、フロート38の浮力が調整されてい
る。フロート38が沈むとセンサ37がこれを検知して
信号を出力するようになっている。
【0016】分離器31の高さ方向中間部にはまた、セ
ンサ37よりも上側に油分回収ポンプ39の吸入管が連
結されている。油分回収ポンプ39の排出管41は油タ
ンク40の上部に連結されている。油タンク40は油分
のみを回収して溜めるためのものである。油タンク40
の設置場所は任意であり、また、油タンク40は汎用の
適宜の容器、例えば市販のバケツなどを用いても差し支
えない。上記油分回収ポンプ39は上記センサ37によ
る油分検知信号によって駆動され、タイマ等によって設
定された一定時間だけ動作するようになっている。
ンサ37よりも上側に油分回収ポンプ39の吸入管が連
結されている。油分回収ポンプ39の排出管41は油タ
ンク40の上部に連結されている。油タンク40は油分
のみを回収して溜めるためのものである。油タンク40
の設置場所は任意であり、また、油タンク40は汎用の
適宜の容器、例えば市販のバケツなどを用いても差し支
えない。上記油分回収ポンプ39は上記センサ37によ
る油分検知信号によって駆動され、タイマ等によって設
定された一定時間だけ動作するようになっている。
【0017】図2(a)(b)に示すように、分離層3
1と油タンク40は一つのユニット30として一体的に
組み立てられている。ユニット30には電装品ユニット
49が組み込まれており、この電装品ユニット49に組
み込まれている各種タイマ設定つまみ等の操作によって
前記ポンプ1の動作インターバル及び1回の動作時間、
油分回収ポンプ39の1回の動作時間、上記ポンプ1の
動作終了後油分回収ポンプ39の動作を禁止する時間等
を設定するようになっている。
1と油タンク40は一つのユニット30として一体的に
組み立てられている。ユニット30には電装品ユニット
49が組み込まれており、この電装品ユニット49に組
み込まれている各種タイマ設定つまみ等の操作によって
前記ポンプ1の動作インターバル及び1回の動作時間、
油分回収ポンプ39の1回の動作時間、上記ポンプ1の
動作終了後油分回収ポンプ39の動作を禁止する時間等
を設定するようになっている。
【0018】次に、ポンプ1の具体的構成について説明
する。図4において、ポンプ1は適宜数の支柱2等で構
成された枠体をベースにして組み立てられている。すな
わち、枠体の上部には駆動源としてのモータ5が組み付
けられ、モータ5の下方には汲み上げ部材11が、その
下方には整流部材23が、その下方には撹拌部材20
が、さらにその下方にはウエイト3が組み付けられてい
る。ポンプ1は、上記汲み上げ部材11以下の部分が排
水タンクの水面26の下に没するため、上記モータ5に
供給する電源は、感電の危険がないように比較的低電圧
が供給される。例えば、上記電装品ユニット49内にト
ランス及び整流器等からなる電源回路を備え、たとえば
100Vの交流電源を12〜25V程度の直流電源に変
換してモータ5に供給するようになっている。上記ウエ
イト3は排水タンク25の底に接している。ウエイト3
が排水タンク25の底に接した状態で水面26が所定の
位置になるように、支柱2の長さを設定し、あるいは支
柱2の長さを調節可能にする。
する。図4において、ポンプ1は適宜数の支柱2等で構
成された枠体をベースにして組み立てられている。すな
わち、枠体の上部には駆動源としてのモータ5が組み付
けられ、モータ5の下方には汲み上げ部材11が、その
下方には整流部材23が、その下方には撹拌部材20
が、さらにその下方にはウエイト3が組み付けられてい
る。ポンプ1は、上記汲み上げ部材11以下の部分が排
水タンクの水面26の下に没するため、上記モータ5に
供給する電源は、感電の危険がないように比較的低電圧
が供給される。例えば、上記電装品ユニット49内にト
ランス及び整流器等からなる電源回路を備え、たとえば
100Vの交流電源を12〜25V程度の直流電源に変
換してモータ5に供給するようになっている。上記ウエ
イト3は排水タンク25の底に接している。ウエイト3
が排水タンク25の底に接した状態で水面26が所定の
位置になるように、支柱2の長さを設定し、あるいは支
柱2の長さを調節可能にする。
【0019】モータ5の下端からは出力軸6が下向きに
突出しており、この出力軸6にはカップリング7を介し
て回転軸10が連結されている。上記複数の支柱2には
軸受ホルダ8が固定され、軸受ホルダ8にはその上下に
ベアリング9、9が嵌め込まれ、ベアリング9によって
上記回転軸10が回転自在に支持されている。上記ベア
リング9、9はスラスト受も兼ねていて、回転軸10に
かかるスラスト方向の荷重も受けることができるように
なっている。ベアリング9、9の下方には汲み上げ部材
11が配置されている。
突出しており、この出力軸6にはカップリング7を介し
て回転軸10が連結されている。上記複数の支柱2には
軸受ホルダ8が固定され、軸受ホルダ8にはその上下に
ベアリング9、9が嵌め込まれ、ベアリング9によって
上記回転軸10が回転自在に支持されている。上記ベア
リング9、9はスラスト受も兼ねていて、回転軸10に
かかるスラスト方向の荷重も受けることができるように
なっている。ベアリング9、9の下方には汲み上げ部材
11が配置されている。
【0020】図5にも示すように、汲み上げ部材11
は、上記複数の支柱2に固定されたケーシング12と、
このケーシング12内に配置されかつ回転軸10に一体
に結合された回転板15とを有している。上記ケーシン
グ12は回転軸10が空間的余裕をもって貫通する中心
孔13を上下に有し、上記回転板15は上記回転軸10
に圧入その他の適宜の手段で一体に結合されている。上
記ケーシング12には外周側に吐き出し口14が形成さ
れていて、この吐き出し口14は前記管18に連通して
いる。上記回転板15の表裏両面には、図6に示すよう
なフィン16が適宜数(図6に示す例では2個)一体に
形成されている。フィン16は回転板15が一定の向き
に回転することによって周辺の排水を半径方向外側すな
わちケーシング12の内周壁に向かって押し込むよう
に、回転板15の半径方向の線に対して傾けて、かつ円
弧を描いた形で回転板に形成されている。従って、モー
タ5によって回転板15が回転駆動されると、上記中心
孔13からケーシング12内に入り込んだ排水がフィン
16によってケーシング12の内周壁に向かって押し込
まれ、ケーシング12の吐き出し口14から管18を介
して前記分離器31に汲み上げられる。汲み上げ部材1
1で汲み上げる排水には固形物も含まれるため、上記フ
ィン16は固形物とともに排水を汲み上げるのに支障の
ない比較的単純な構造になっている。
は、上記複数の支柱2に固定されたケーシング12と、
このケーシング12内に配置されかつ回転軸10に一体
に結合された回転板15とを有している。上記ケーシン
グ12は回転軸10が空間的余裕をもって貫通する中心
孔13を上下に有し、上記回転板15は上記回転軸10
に圧入その他の適宜の手段で一体に結合されている。上
記ケーシング12には外周側に吐き出し口14が形成さ
れていて、この吐き出し口14は前記管18に連通して
いる。上記回転板15の表裏両面には、図6に示すよう
なフィン16が適宜数(図6に示す例では2個)一体に
形成されている。フィン16は回転板15が一定の向き
に回転することによって周辺の排水を半径方向外側すな
わちケーシング12の内周壁に向かって押し込むよう
に、回転板15の半径方向の線に対して傾けて、かつ円
弧を描いた形で回転板に形成されている。従って、モー
タ5によって回転板15が回転駆動されると、上記中心
孔13からケーシング12内に入り込んだ排水がフィン
16によってケーシング12の内周壁に向かって押し込
まれ、ケーシング12の吐き出し口14から管18を介
して前記分離器31に汲み上げられる。汲み上げ部材1
1で汲み上げる排水には固形物も含まれるため、上記フ
ィン16は固形物とともに排水を汲み上げるのに支障の
ない比較的単純な構造になっている。
【0021】図4、図5に示すように、回転軸10の下
端部には撹拌部材20のプロペラ22が固着されてい
る。プロペラ22の外方には、前記支柱2に固定された
短い円筒状のケーシング21が位置している。モータ5
によって回転軸10とともにプロペラ22が回転駆動さ
れると、上下方向に水流が発生し、前記排水タンク25
内の排水が循環させられ、排水タンク25の底部に溜ま
ろうとするヘドロ状の固形物を排水とともに巻き上げる
ようになっている。上記汲み上げ部材11と撹拌部材2
0との間には整流部材23が配置されている。整流部材
23は、汲み上げ部材11により汲み上げようとする排
水と、撹拌部材20で循環させようとする排水とを区分
するためのもので、扁平な傘状をなし、支柱2に固定さ
れている。回転軸10は整流部材20の中心部を空間的
余裕をもって貫通している。
端部には撹拌部材20のプロペラ22が固着されてい
る。プロペラ22の外方には、前記支柱2に固定された
短い円筒状のケーシング21が位置している。モータ5
によって回転軸10とともにプロペラ22が回転駆動さ
れると、上下方向に水流が発生し、前記排水タンク25
内の排水が循環させられ、排水タンク25の底部に溜ま
ろうとするヘドロ状の固形物を排水とともに巻き上げる
ようになっている。上記汲み上げ部材11と撹拌部材2
0との間には整流部材23が配置されている。整流部材
23は、汲み上げ部材11により汲み上げようとする排
水と、撹拌部材20で循環させようとする排水とを区分
するためのもので、扁平な傘状をなし、支柱2に固定さ
れている。回転軸10は整流部材20の中心部を空間的
余裕をもって貫通している。
【0022】ポンプ1は、排水タンク25の水面26が
軸受ホルダ8よりも下方に位置するように設置され、前
述のように汲み上げ部材11以下が水面26の下に没し
ている。この状態でモータ5が回転駆動されると、汲み
上げ部材11の回転板15と撹拌部材20のプロペラ2
2が共に回転駆動される。撹拌部材20のプロペラ22
が回転駆動されることにより、周辺の排水が下方に向か
って押されて水流が発生し、図1に示す排水タンク25
の底部に堆積している又は堆積しようとしているヘドロ
状の固形物が巻き上げられつつ循環させられる。一方、
汲み上げ部材11の回転板15が回転駆動されることに
より、前述のようにその周辺の排水が吐き出し口14、
管18を通じて汲み上げられ。ここで、整流板23がな
いとすれば、汲み上げ部材11の周辺の排水が撹拌部材
20により撹乱されてうまく汲み上げることができな
い。しかし、整流板23を設けることにより、撹拌部材
20で撹拌された排水の流れが整流板23で整流され、
汲み上げ部材11で汲み上げられる排水の流れを撹乱す
ることがなくなる。従って、撹拌部材20によって巻き
上げられた固形物とともに排水を汲み上げ部材11が効
率よく汲み上げることができる。
軸受ホルダ8よりも下方に位置するように設置され、前
述のように汲み上げ部材11以下が水面26の下に没し
ている。この状態でモータ5が回転駆動されると、汲み
上げ部材11の回転板15と撹拌部材20のプロペラ2
2が共に回転駆動される。撹拌部材20のプロペラ22
が回転駆動されることにより、周辺の排水が下方に向か
って押されて水流が発生し、図1に示す排水タンク25
の底部に堆積している又は堆積しようとしているヘドロ
状の固形物が巻き上げられつつ循環させられる。一方、
汲み上げ部材11の回転板15が回転駆動されることに
より、前述のようにその周辺の排水が吐き出し口14、
管18を通じて汲み上げられ。ここで、整流板23がな
いとすれば、汲み上げ部材11の周辺の排水が撹拌部材
20により撹乱されてうまく汲み上げることができな
い。しかし、整流板23を設けることにより、撹拌部材
20で撹拌された排水の流れが整流板23で整流され、
汲み上げ部材11で汲み上げられる排水の流れを撹乱す
ることがなくなる。従って、撹拌部材20によって巻き
上げられた固形物とともに排水を汲み上げ部材11が効
率よく汲み上げることができる。
【0023】なお、支柱2等からなる枠体の下端部には
ウエート3が固定され、ポンプ1を排水タンク25内に
設置したときポンプ1が浮き上がらないようになってい
る。また、上記枠体の上端には、ポンプ1の持ち運び、
設置、メンテナンス等に便利なように取っ手4が固定さ
れている。上記のように、ポンプ1はモータ5とベアリ
ング9の部分を除き、汲み上げ部材11及びその下方の
部材のみが水面26の下に没するようにしたため、湿気
やガスなどに弱いモータ5やベアリング9が湿気やガス
などで侵されることがなくポンプ1の耐久性を向上させ
ることができるという利点がある。
ウエート3が固定され、ポンプ1を排水タンク25内に
設置したときポンプ1が浮き上がらないようになってい
る。また、上記枠体の上端には、ポンプ1の持ち運び、
設置、メンテナンス等に便利なように取っ手4が固定さ
れている。上記のように、ポンプ1はモータ5とベアリ
ング9の部分を除き、汲み上げ部材11及びその下方の
部材のみが水面26の下に没するようにしたため、湿気
やガスなどに弱いモータ5やベアリング9が湿気やガス
などで侵されることがなくポンプ1の耐久性を向上させ
ることができるという利点がある。
【0024】次に、以上説明した実施の形態の動作につ
いて図3を併せて参照しながら説明する。図3におい
て、電源スイッチ45がオンされるとタイマ46が動作
を開始し、ポンプ1のモータ5がタイマ46によって一
定の時間間隔,例えば6時間間隔で一定時間、例えば3
0分間駆動され、その間、前述のように排水タンク25
内の排水を撹拌しつつ汲み上げ、分離器31に供給す
る。分離器31ではストレーナ32で固形物を除去し、
液体のみを分離器31本体に溜める。ポンプ1の動作開
始当初は図3(a)に示すように油分は少なく、大部分
は水である。汲み上げられる排水の量が多くなるに従っ
て、図3(b)に示すように油分が多くなり、油分と水
とが比重差によって水が下層に油分が上層に分離し、両
者の境界線35が徐々に降下してくる。なお、分離器3
1に排水が汲み上げられる量と等しい量の水が分離器3
1の底部近くから前記水位保持管36を通じて排水層2
5に戻され、分離器31の水面34は常に一定の高さ位
置に保たれる。
いて図3を併せて参照しながら説明する。図3におい
て、電源スイッチ45がオンされるとタイマ46が動作
を開始し、ポンプ1のモータ5がタイマ46によって一
定の時間間隔,例えば6時間間隔で一定時間、例えば3
0分間駆動され、その間、前述のように排水タンク25
内の排水を撹拌しつつ汲み上げ、分離器31に供給す
る。分離器31ではストレーナ32で固形物を除去し、
液体のみを分離器31本体に溜める。ポンプ1の動作開
始当初は図3(a)に示すように油分は少なく、大部分
は水である。汲み上げられる排水の量が多くなるに従っ
て、図3(b)に示すように油分が多くなり、油分と水
とが比重差によって水が下層に油分が上層に分離し、両
者の境界線35が徐々に降下してくる。なお、分離器3
1に排水が汲み上げられる量と等しい量の水が分離器3
1の底部近くから前記水位保持管36を通じて排水層2
5に戻され、分離器31の水面34は常に一定の高さ位
置に保たれる。
【0025】排水の汲み上げと分離がさらに進むと、図
3(c)に示すように水と油分の境界線35がさらに降
下し、上記境界線35が前記センサ37のフロート38
の位置よりも低くなると、フロート38が比重の小さい
油分に没することになって浮力が小さくなり、図3
(d)に示すようにフロート38が降下してセンサ37
が検知信号を出力する。この検知信号は、分離器31内
の油分の層が一定以上になったことの検知信号であり、
これによって図1に示す油分回収ポンプ39を駆動して
分離器31内で分離している油分を回収し油タンク40
に収容する。上記油分回収ポンプ39はタイマによって
一定時間だけ駆動する。油分回収ポンプ39の駆動によ
って油分が回収されるのに伴い水面34が低下するが、
その後前記ポンプ1が駆動されて排水が汲み上げられる
ことにより水面34が上昇し、やがて一定レベルに保持
される。また、排水が汲み上げられることにより油分と
水の境界35が上昇し、フロート38が上昇してセンサ
37からの検出出力が途絶える。
3(c)に示すように水と油分の境界線35がさらに降
下し、上記境界線35が前記センサ37のフロート38
の位置よりも低くなると、フロート38が比重の小さい
油分に没することになって浮力が小さくなり、図3
(d)に示すようにフロート38が降下してセンサ37
が検知信号を出力する。この検知信号は、分離器31内
の油分の層が一定以上になったことの検知信号であり、
これによって図1に示す油分回収ポンプ39を駆動して
分離器31内で分離している油分を回収し油タンク40
に収容する。上記油分回収ポンプ39はタイマによって
一定時間だけ駆動する。油分回収ポンプ39の駆動によ
って油分が回収されるのに伴い水面34が低下するが、
その後前記ポンプ1が駆動されて排水が汲み上げられる
ことにより水面34が上昇し、やがて一定レベルに保持
される。また、排水が汲み上げられることにより油分と
水の境界35が上昇し、フロート38が上昇してセンサ
37からの検出出力が途絶える。
【0026】以上のようにして排水から油分が回収され
るわけであるが、前記ポンプ1が駆動されて排水が汲み
上げられている最中に油分回収ポンプ39を駆動して油
分を回収しようとすると、油分と水とが混ざり合った状
態で油分回収ポンプ39が動作することになるので、油
分のみを回収することはできない。そこで、仮にセンサ
37から検知信号が出力されたとしても、ポンプ1の駆
動停止後一定時間が経過するまでは、油分回収ポンプ3
9の動作を禁止することとし、そのためのタイマその他
の時限手段を付加する。このようにすれば、分離器31
内で油分と水とが完全に分離した状態で、油分のみを回
収することができる。
るわけであるが、前記ポンプ1が駆動されて排水が汲み
上げられている最中に油分回収ポンプ39を駆動して油
分を回収しようとすると、油分と水とが混ざり合った状
態で油分回収ポンプ39が動作することになるので、油
分のみを回収することはできない。そこで、仮にセンサ
37から検知信号が出力されたとしても、ポンプ1の駆
動停止後一定時間が経過するまでは、油分回収ポンプ3
9の動作を禁止することとし、そのためのタイマその他
の時限手段を付加する。このようにすれば、分離器31
内で油分と水とが完全に分離した状態で、油分のみを回
収することができる。
【0027】また、排水タンク25の底部近くからは配
水管48を介し図示されないポンプによって排水が汲み
上げられ、下水等に排出されるが、ポンプ1が駆動され
ている最中、あるいはポンプ1の作動が停止して間もな
いうちに排出すると、排水がポンプ1でかき混ぜられて
油分や固形物が混じったまま排出されることになるの
で、ここでも、ポンプ1の駆動停止後一定時間が経過す
るまでは、排水ポンプの動作を禁止することとし、その
ためのタイマその他の時限手段を付加する。このように
すれば、油分が分離され、固形物が排水タンク25の底
部に沈殿した状態で水のみを排出することができるた
め、油分や固形物を下水にたれ流すことがなくなる。
水管48を介し図示されないポンプによって排水が汲み
上げられ、下水等に排出されるが、ポンプ1が駆動され
ている最中、あるいはポンプ1の作動が停止して間もな
いうちに排出すると、排水がポンプ1でかき混ぜられて
油分や固形物が混じったまま排出されることになるの
で、ここでも、ポンプ1の駆動停止後一定時間が経過す
るまでは、排水ポンプの動作を禁止することとし、その
ためのタイマその他の時限手段を付加する。このように
すれば、油分が分離され、固形物が排水タンク25の底
部に沈殿した状態で水のみを排出することができるた
め、油分や固形物を下水にたれ流すことがなくなる。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、排水タン
クと、この排水タンクから排水を汲み上げるポンプと、
このポンプによって汲み上げられた排水を水と油分との
比重の差により水と油分とに分離する分離器と、この分
離器で分離された油分のみを回収して溜める油タンクと
によって油分離回収装置を構成したため、油脂分解バク
テリアなどを使用しなくても、排水からの油脂分と固形
物の分離を自動的に行うことができ、常に清潔に保つこ
とができるとともに油脂分の腐敗による悪臭を防止する
ことができる。
クと、この排水タンクから排水を汲み上げるポンプと、
このポンプによって汲み上げられた排水を水と油分との
比重の差により水と油分とに分離する分離器と、この分
離器で分離された油分のみを回収して溜める油タンクと
によって油分離回収装置を構成したため、油脂分解バク
テリアなどを使用しなくても、排水からの油脂分と固形
物の分離を自動的に行うことができ、常に清潔に保つこ
とができるとともに油脂分の腐敗による悪臭を防止する
ことができる。
【0029】請求項2記載の発明によれば、排水タンク
の水面よりも高い位置に配置される駆動源と、この駆動
源の下方に配置され、駆動源によって駆動されて排水タ
ンク内の排水を汲み上げる汲み上げ部材と、この汲み上
げ部材の下方に配置され、上記駆動源により駆動されて
排水タンク内の排水を撹拌する撹拌部材とによってポン
プを構成したため、モータなどからなる駆動源は排水タ
ンクの水面から遠ざけられ、排水による駆動源の腐食等
が防止されることから、低価格で汎用のモータなどを駆
動源として利用できる利点があり、また、撹拌部材によ
って排水タンク内を撹拌するようにしたため、グリスト
ラップ内に沈殿し堆積しようとする微小な固形物や固化
した微小な油脂分などを浮き上がらせ、これを排水とと
もに汲み上げ部材で油分離器に汲み上げることができ、
もって、排水タンク内に微小な固形物や固化した微小な
油脂分などがヘドロ状に堆積するのを防止して、配水管
の詰まりや悪臭の発生を防止することができる。
の水面よりも高い位置に配置される駆動源と、この駆動
源の下方に配置され、駆動源によって駆動されて排水タ
ンク内の排水を汲み上げる汲み上げ部材と、この汲み上
げ部材の下方に配置され、上記駆動源により駆動されて
排水タンク内の排水を撹拌する撹拌部材とによってポン
プを構成したため、モータなどからなる駆動源は排水タ
ンクの水面から遠ざけられ、排水による駆動源の腐食等
が防止されることから、低価格で汎用のモータなどを駆
動源として利用できる利点があり、また、撹拌部材によ
って排水タンク内を撹拌するようにしたため、グリスト
ラップ内に沈殿し堆積しようとする微小な固形物や固化
した微小な油脂分などを浮き上がらせ、これを排水とと
もに汲み上げ部材で油分離器に汲み上げることができ、
もって、排水タンク内に微小な固形物や固化した微小な
油脂分などがヘドロ状に堆積するのを防止して、配水管
の詰まりや悪臭の発生を防止することができる。
【0030】請求項3記載の発明によれば、上記汲み上
げ部材と撹拌部材との間に、撹拌部材による撹拌流と汲
み上げ部材による汲み上げ流とを分ける整流部材を設け
たため、撹拌部材による撹拌と汲み上げ部材による汲み
上げとを区分し、撹拌部材の撹拌動作により排水中の微
小な固形物や固化した微小な油脂分などを効果的に浮き
上がらせることができるとともに、微小な固形物や固化
した微小な油脂分などが混じった排水を汲み上げ部材で
効果的に汲み上げることができる。
げ部材と撹拌部材との間に、撹拌部材による撹拌流と汲
み上げ部材による汲み上げ流とを分ける整流部材を設け
たため、撹拌部材による撹拌と汲み上げ部材による汲み
上げとを区分し、撹拌部材の撹拌動作により排水中の微
小な固形物や固化した微小な油脂分などを効果的に浮き
上がらせることができるとともに、微小な固形物や固化
した微小な油脂分などが混じった排水を汲み上げ部材で
効果的に汲み上げることができる。
【0031】請求項6記載の発明のように、上記駆動源
は、定期的に一定時間駆動するようにすれば、駆動源が
停止中に、排水タンク内で油分を分離させかつ微小な固
形物や固化した微小な油脂分を沈殿させ、これら油分、
微小な固形物や固化した油脂分などから分離させた水を
排出することができるため、汚染のない排水を下水等に
排出することができる。
は、定期的に一定時間駆動するようにすれば、駆動源が
停止中に、排水タンク内で油分を分離させかつ微小な固
形物や固化した微小な油脂分を沈殿させ、これら油分、
微小な固形物や固化した油脂分などから分離させた水を
排出することができるため、汚染のない排水を下水等に
排出することができる。
【0032】請求項7記載の発明によれば、分離器に、
油分の層が一定以上になったときこれを検知するセンサ
を設け、このセンサの検知信号によって油分回収ポンプ
を駆動し油タンクに溜めるようにしたため、排水から油
分のみを効率よく回収することができる。
油分の層が一定以上になったときこれを検知するセンサ
を設け、このセンサの検知信号によって油分回収ポンプ
を駆動し油タンクに溜めるようにしたため、排水から油
分のみを効率よく回収することができる。
【0033】請求項9記載の発明によれば、分離器に、
ポンプによって汲み上げられた排水から固形物を分離す
るストレーナを設けたため、排水に混入している残滓や
微小な固形物、固化した微小な油脂分等を簡単に回収す
ることができる。
ポンプによって汲み上げられた排水から固形物を分離す
るストレーナを設けたため、排水に混入している残滓や
微小な固形物、固化した微小な油脂分等を簡単に回収す
ることができる。
【0034】請求項11記載の発明によれば、分離器の
油分回収ポンプは、ポンプによる汲み上げ動作後一定時
間は動作が禁止されるようにしたため、分離器内で油分
と水とが完全に分離した状態で油分回収ポンプが駆動さ
れることになり、油分のみを有効に回収することができ
る。
油分回収ポンプは、ポンプによる汲み上げ動作後一定時
間は動作が禁止されるようにしたため、分離器内で油分
と水とが完全に分離した状態で油分回収ポンプが駆動さ
れることになり、油分のみを有効に回収することができ
る。
【図1】本発明にかかる油分離回収装置の実施の形態を
示す断面図。
示す断面図。
【図2】同上実施の形態中の油分離ユニットの外観の例
を示す(a)は平面図、(b)は正面図。
を示す(a)は平面図、(b)は正面図。
【図3】上記実施の形態の動作を概念的に示す動作説明
図。
図。
【図4】上記実施の形態中のポンプの部分を示す一部断
面正面図。
面正面図。
【図5】同上ポンプの要部を拡大して示す正面断面図。
【図6】同上ポンプの回転板を示す平面図。
【図7】従来の油分離回収装置の例を示す斜視図。
1 ポンプ 5 駆動源としてのモータ 11 汲み上げ部材 12 ケーシング 14 吐き出し口 15 回転板 16 フィン 20 撹拌部材 23 整流部材 25 排水タンク 31 分離器 32 ストレーナ 36 水位保持管 37 センサ 39 油分回収ポンプ 40 油タンク
Claims (11)
- 【請求項1】 排水タンクと、 この排水タンクから排水を汲み上げるポンプと、 このポンプによって汲み上げられた排水を水と油分との
比重の差により水と油分とに分離する分離器と、 この分離器で分離された油分のみを回収して溜める油タ
ンクとを具備する油分離回収装置。 - 【請求項2】 ポンプは、排水タンクの水面よりも高い
位置に配置される駆動源と、この駆動源の下方に配置さ
れ、駆動源によって駆動されて排水タンク内の排水を汲
み上げる汲み上げ部材と、この汲み上げ部材の下方に配
置され、上記駆動源により駆動されて排水タンク内の排
水を撹拌する撹拌部材とを有してなる請求項1記載の油
分離回収装置。 - 【請求項3】 撹拌部材による撹拌流と汲み上げ部材に
よる汲み上げ流とを分ける整流部材が、汲み上げ部材と
撹拌部材との間に設けられてなる請求項2記載の油分離
回収装置。 - 【請求項4】 汲み上げ部材は、吐き出し口が形成され
たケーシングと、このケーシング内に配置され駆動源に
よって回転駆動される回転板とを有してなり、回転板
は、回転によって排水をケーシングに向かって押し込む
フィンを有してなる請求項2記載の油分離回収装置。 - 【請求項5】 フィンは、回転板の両面に取り付けられ
ている請求項4記載の油分離回収装置。 - 【請求項6】 駆動源は、定期的に一定時間駆動される
請求項2記載の油分離回収装置。 - 【請求項7】 分離器は、油分の層が一定以上になった
ときこれを検知するセンサを有し、このセンサの検知信
号によって油分回収ポンプを駆動し油タンクに溜める請
求項1記載の油分離回収装置。 - 【請求項8】 油分回収ポンプは、センサの検知信号に
よって一定時間駆動される請求項7記載の油分離回収装
置。 - 【請求項9】 分離器は、ポンプによって汲み上げられ
た排水から固形物を分離するストレーナを有する請求項
1記載の油分離回収装置。 - 【請求項10】 分離器は、水位を一定に保つための水
位保持管を有する請求項1記載の油分離回収装置。 - 【請求項11】 油分回収ポンプは、ポンプによる汲み
上げ動作後一定時間は動作が禁止される請求項7記載の
油分離回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33937595A JP3145291B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 油分離回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33937595A JP3145291B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 油分離回収装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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- 1995-12-26 JP JP33937595A patent/JP3145291B2/ja not_active Expired - Fee Related
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