JP2001017964A - 油水分離装置 - Google Patents

油水分離装置

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JP2001017964A
JP2001017964A JP11194711A JP19471199A JP2001017964A JP 2001017964 A JP2001017964 A JP 2001017964A JP 11194711 A JP11194711 A JP 11194711A JP 19471199 A JP19471199 A JP 19471199A JP 2001017964 A JP2001017964 A JP 2001017964A
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oil
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Hiroshi Ogawa
弘 小川
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EARTH CLEAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水とともに排出される固形分を、頻繁にメ
ンテナンスを行うことなく確実に除去し、水分と油脂分
とを効率よく分離することが出来る油水分離装置を提供
すること。 【解決手段】 排水とともに排出された厨芥やゴミ等の
固形分を、水分や油脂分とともに筐体1内に貯留されて
いる間に吸引手段14により吸引することで、筐体1内
において確実に除去出来るため、従来のような頻繁なメ
ンテナンスが不要となるばかりか、油脂分と水分との分
離処理能力の低減が効果的に防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホテル、レストラ
ン、病院、給食センター等の厨房や家庭における流し台
より排出される排水中に含まれる水分と油脂分とを分離
する油水分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ホテル、レストラン、病院、給食
センター、複合ビル、集合住宅等における流し台から排
出される排水には多量の油脂分が含まれており、これを
そのまま排水すると油脂分が排水管内で冷却凝固し排水
管を詰まらせる原因となることから、例えば図4に示さ
れるような油水分離装置(グリース阻集器)の設置が義
務づけられている。この油水分離装置は上記種々の建物
の流し台と下水管との間に設けられるものであり、以
下、この油水分解装置の構造及び作用について図4に基
づいて簡単に説明する。
【0003】油水分解装置は、所定量の排水を貯留可能
な上面が開口する筐体01からなり、この筐体01の一
方の側面には流し台より延出される上流側の流入管02
に接続される流入口03が所定高さ位置に形成されてい
るとともに、他方の側面には、下水管等に延設される下
流側の流出管04に接続される排出口05が、流入口0
3よりもやや下方位置に形成されている。
【0004】筐体01は流入口03より流入する排水を
所定量貯留出来、水位が所定レベル以上に達すると排出
口05より下流側の排出管04内に排出されるようにな
っている。筐体01内には、貯留された排水の上部位を
上流側と下流側とに区画する上下方向を向く2枚の仕切
板06、07が、その下端部と筐体01の底板08との
間に流水部09が形成されるようにそれぞれ配設されて
いるとともに、底板08の上面における2枚の仕切板0
6、07との間には短寸の仕切板010が配設されてい
る。
【0005】また、流入口03の下方には、メッシュ状
の網等からなるバスケット011が、側板012、及び
仕切板06に形成された段部に係止可能なフランジ部0
13を介して着脱自在に取り付けられている。
【0006】このように形成された筐体01における流
入口03からは、流し台より排出される排水とともに、
油脂分や、排出時において除去しきれなかった厨芥、割
り箸、ビニール袋といったゴミ等の固形分が排出される
ため、厨芥やゴミ等の固形分をバスケット011により
捕捉し、水分及び油脂分のみが筐体01内に貯留される
ようになっている。
【0007】筐体01内に貯留された排水は、水位が所
定レベル以上になると、図中矢印で示されるように仕切
板06、07の下方の連通口09を通過して上下に蛇行
しながら下流側に移動し、排出口05より排出管04に
排出されていく。ここで、排水中に含まれる油脂分は水
分よりも比重が軽いため、下流側に移動する途中で水面
に浮上するが、浮上した油脂分は、仕切板06、07に
より下流側への移動が阻止されるため、排出口05から
は水分のみが排出され、油脂分は筐体01内に滞留する
ことになる。
【0008】このように油脂分は筐体01内に滞留され
るので、生分解性の高い分解剤を筐体01の上部開口よ
り適宜投与して分解処理したり、あるいは筐体01外部
に掬い出して除去出来るので、下流側の下水管等への流
出を防止出来るようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような油水分離装置にあっては、バスケット013が、
捕捉された厨芥やゴミ等の固形分や、油脂分の付着によ
り目詰まりを起こしやすいため、これを頻繁に筐体01
から取り出し、捕捉された厨芥やゴミ等の固形分や油脂
分を除去しなければならず、メンテナンスが大変であっ
た。
【0010】また、このような目詰まりを長期間放置し
ておくと、バスケットから溢れ出た厨芥やゴミ等が筐体
01内に沈殿して筐体01内が汚れるため、悪臭の原因
となるばかりか、油水分解の処理能力の低下を引き起こ
す恐れがあった。
【0011】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、排水とともに排出される固形分を、頻繁
にメンテナンスを行うことなく確実に除去し、水分と油
脂分とを効率よく分離することが出来る油水分離装置を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の油水分離装置は、排水管の下流側所定箇所
に、上流側の排水管に接続される流入口と、下流側の排
水管に接続される排出口とが設けられた筐体を設け、該
筐体内において排水を一時的に貯留させて排水中に含ま
れる水分と油脂分とを分離する油水分離装置であって、
前記筐体内における所定箇所に、貯留された排水中に含
まれる少なくとも固形分を吸引する吸引手段の吸引口が
設けられていることを特徴としている。この特徴によれ
ば、排水とともに排出された厨芥やゴミ等の固形分を、
水分や油脂分とともに筐体内に貯留されている間に吸引
手段により吸引することで、筐体内において確実に除去
出来るため、従来のような頻繁なメンテナンスが不要と
なるばかりか、油脂分と水分との分離処理能力の低減が
効果的に防止される。
【0013】本発明の油水分離装置は、前記吸引口が、
排水中に含まれる少なくとも固形分と水分とを分離可能
な固液分離装置に接続されていることが好ましい。この
ようにすれば、固形分を吸引手段により水分とともに吸
引しても、固液分離装置にて水分と固形分とを確実に分
離して処理出来る。
【0014】本発明の油水分離装置は、前記筐体内に
は、貯留された排水の少なくとも水面部近傍を前記流入
口側と前記排出口側とに複数に区画する仕切板が少なく
とも1枚配設されていることが好ましい。このようにす
れば、貯留された排水の水面上に浮遊する油脂分の下流
側への移動が阻止されるため、油脂分の外部への流出を
効果的に防止できる。
【0015】本発明の油水分離装置は、前記吸引口が、
筐体における底部近傍に配設されていることが好まし
い。このようにすれば、筐体の底部に沈殿された厨芥や
ゴミ等が効果的に除去されるため、筐体内が汚れにく
い。
【0016】本発明の油水分離装置は、前記固液分離装
置より延出される排水口が、前記筐体内に配設されてい
ることが好ましい。このようにすれば、吸引手段により
固液分離装置内に移送される固形分とともに吸引された
水分や油脂分が油水分離装置内に返還され、再度水分と
油脂分の分離処理がなされるため、油脂分を確実に除去
出来る。
【0017】本発明の油水分離装置は、請求項1ないし
4のいずれかに記載の油水分離装置が複数箇所に配設さ
れており、これら複数の油水分離装置内にそれぞれ設け
られた吸引口が、これら複数の油水分離装置の下流側に
設けられる共通の固液分離装置に接続されていることが
好ましい。このようにすれば、複数の油水分離装置から
吸引される固形分と水分とを効率よく、かつ低コストで
分離処理できる。
【0018】本発明の油水分離装置は、前記仕切板が、
その下端部と筐体の底部との間に排水の流水部が形成さ
れるように配設されるとともに、前記底部における前記
流水部の近傍下流側に、上下方向に延びるストッパが立
設されていることが好ましい。このようにすれば、吸引
により対流が生じても、沈殿物の下流側への流出が効果
的に阻止される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明すると、まず図1には本発明の第1の実施例
としての油水分離装置が地中に埋設された状態が示され
ている。油水分離装置は、所定量の排水を貯留可能な上
面が開口する筐体1からなり、この筐体1の一方の側面
には、流し台より延出される上流側の流入管2に接続さ
れる流入口3が所定高さ位置に形成されているととも
に、他方の側面には、下水管25(図3参照)等に延設
される下流側の流出管4に接続される排出口5が、流入
口3よりもやや下方位置に形成されている。
【0020】筐体1は流入口3より流入する排水を所定
量貯留出来、水位が所定レベル以上に達すると排出口5
より下流側の排出管4内に排出されるようになってい
る。筐体1内には、貯留された排水の上部位を上流側と
下流側とに区画する上下方向を向く2枚の仕切板6、7
が、その下端部と筐体1の底板8との間に流水部9a、
9bが形成されるようにそれぞれ配設されている。これ
ら2枚の仕切板6、7により、筐体1内における流入口
3から排出口5との間が複数のエリアA、B、Cに区画
されている。また、流水部9aの近傍下流側には、仕切
板6、7よりも短寸のストッパ板10が立設されてい
る。
【0021】11は適宜大きさの穴部11aが複数形成
されたゴミの捕捉部材としてのバスケットであり、流入
口3より排水とともに流入される割り箸やビニール袋等
の大きなゴミのみが捕捉され、ほとんどの厨芥やのゴミ
等は穴部11aから通過されるようになっている。
【0022】このバスケット11は、その上部に形成さ
れたフランジ部13を側板12、及び仕切板6に設けら
れた段部に係止させることで、エリアA内における流入
口3の下方所定箇所に着脱自在に設けられているので、
バスケット11を筐体1の上部開口から取り出すことで
捕捉された大きなゴミを除去することが出来る。
【0023】エリアA内には吸引手段としての吸引ポン
プ14が配設されており、筐体1内に貯留される排水
を、この吸引ポンプ14の下面に設けられた吸引口15
より吸引し、吸引ポンプ14の側面より延出される吸引
ホース16を介して外部に排出出来るようになってい
る。
【0024】この吸引口15は、貯留された厨芥やゴミ
等を吸引可能であり、吸引ポンプ14の作動により、エ
リアA内における油脂分や水分とともに厨芥やゴミ等の
固形分を吸引することが出来る。また、吸引ホース16
の他端は筐体1の外部に延設され、外部所定箇所に設け
られる固液分離装置17に接続されている。
【0025】固液分離装置17は、バスケット11を通
過してエリアA内に貯留され、吸引手段により吸引し、
移送された厨芥やゴミ等の固形分を捕捉し、水分及び油
脂分を通過させるスクリーン18からなり、排水をこの
スクリーン18を通過させることで、固形分と、水分及
び油脂分とを分離出来るようになっている。スクリーン
18は、上下方向に延びる複数の棒材が、互いに隣り合
う棒材との間に水分及び油脂分を通過可能とする隙間が
形成されるように並設されてなるもので、集水升19内
に傾斜状態で配設されている。
【0026】このスクリーン18を構成する棒材同士の
隙間には、捕捉された固形分を搬送可能な複数の搬送突
起(図示略)が、上下に設けられたプーリ20を介して
上方に移動可能に設けられており、この搬送突起を適宜
上方に移動させることで、捕捉された固形分を上方に搬
送し、この近傍に配設される回収ボックス21内に排出
されるようになっている。また、スクリーン18を通過
した水分及び油脂分は、集水升19の下部の排出口より
排水ホース22を介して筐体1のエリアA内に排出され
る。
【0027】また、筐体1内には排水の貯留量検出セン
サ(図示略)が設けられているため、この検出センサに
より検出される貯留量の変位に基づいて、吸引手段によ
り吸引する吸引量を調整出来るようになっている。よっ
て、筐体1内に貯留される排水量を比較的所定レベルに
保持出来るようになっている。
【0028】なお、図中23は、排出口5に接続される
トラップ管であり、下方を向く開口24が排出口5より
も下方に位置するように設けられているため、筐体1内
の排水の水位が排出口5の下部を超えると、排水は開口
24を介して排出口5より逐次排出されるようになって
いる。
【0029】次に、このように構成される油水分離装置
における作用を説明する。種々の厨房や流し台より排出
される排水内には、水分ととともに、配管を閉塞する要
因となる油脂分や、排出時において除去しきれなかった
厨芥、割り箸、ビニール袋といったゴミ等の固形分が含
まれている。流入口3より筐体1内に流入された排水
は、まずバスケット11内に排出されるため、ここで割
り箸やビニール袋等の比較的大きなゴミのみが捕捉さ
れ、厨芥やその他のゴミ、水分及び油脂分等は全て通過
して、筐体1内に貯留される。
【0030】筐体1内に貯留された排水は、水位が所定
レベル、すなわち、排出口5の下部を超えた際に排出口
5よりオーバーフローされる。ここで、貯留された排水
は、図中矢印で示されるように仕切板6、7の下方の連
通口9を通過して下流側に向けて上下に蛇行しながらゆ
っくりと移動するが、排水中に含まれる油脂分は水分よ
りも比重が軽いため、下流側への移動途中で浮上する。
そして、エリアA、Bの水面に浮上した油脂分(図中斜
線エリア)は、仕切板6、7により下流側への移動が阻
止されるとともに、エリアCにおいては、トラップ管2
3により排出口5内への流出が阻止されるため、排出口
5からは水分のみが排出され、油脂分は筐体1内に滞留
することになる。
【0031】このように油脂分は筐体1内に滞留される
ため、所定期間ごとに生分解性の高い分解剤を筐体1の
上部開口より投与して分解処理したり、あるいは筐体1
外部に掬い出すことで除去出来る。よって、下流側の下
水管等への油脂分の流出が効果的に防止される。
【0032】また、バスケット11を通過してエリアA
内に貯留された厨芥やゴミ等の大半の固形分は、エリア
A内において吸引ポンプ14により水分や油脂分ととも
に吸引されて除去されるため、下流側のエリアB、C側
に流出することはほとんどなくなる。
【0033】そして吸引口15が筐体1における底板8
近傍に設けられているため、エリアA内の固形分をも効
果的に吸引され、エリアA内に固形分が沈殿して滞留さ
れることがない。また、エリアA内の排水は、流水部9
aの下流側のストッパ板10によりエリアB内へ上方に
向けて流入するため、吸引ポンプ14による吸引により
エリアA内において対流が生じても、固形分のエリアB
内への流出が効果的に阻止される。
【0034】このように、エリアA内に排水とともに流
入された厨芥やゴミ等の固形分は、一部の排水とともに
エリアB内に流出することなくエリアA内において滞留
されるため、この間に吸引ポンプ14により吸引され、
確実に除去されることになる。
【0035】また、吸引ポンプ14により吸引された排
水は、吸引ホース16を介して固液分離装置17内にお
いてスクリーン18に排出され、排水中に含まれる固形
分はスクリーン18により捕捉され、スクリーン18を
通過した水分及び油脂分は、排水ホース22を介して再
度エリアA内に排出されて分離処理される。捕捉された
固形分は、搬送突起により回収ボックス21内に堆積さ
れ、適宜処理がなされる。これら厨芥等の固形分は有機
物を多量に含んでいることから、これを適宜乾燥させて
農業用の堆肥等として再利用することも出来る。
【0036】このように排水中に含まれる厨芥やゴミ等
の固形分は、バスケット11等を用いて捕捉することな
く、筐体1内における上流側において吸引ポンプ14に
より吸引して除去されるため、従来のようにバスケット
を筐体1から頻繁に取り出すといったメンテナンスがほ
とんど不要となるので、バスケットが目詰まり等を引き
起こし、油水の分離処理能力が低下したり、溢れた厨芥
やゴミ等が筐体1内に沈殿して、悪臭が発生したり、排
出口5より流出する恐れがない。
【0037】また、本実施例においては、吸引ポンプ1
4がエリアA内に配設されており、これら固形分の除去
処理が、仕切板6、7等により区画されたエリアA〜C
のうち最も上流側のエリアAにて行われるため、固形分
の排出口5からの流出が効果的に防止されるとともに、
油水の分離処理能力が高まる。
【0038】図2、3には、本発明の第2実施例が示さ
れている。本実施例において、前述の実施例と相違する
点は、吸引ホース16が、排出口5から排出管4内まで
延出されている点である。その他の構造等は、前述の第
1実施例と同様の符号を付すことで、ここでの詳細な説
明は省略することとする。
【0039】本実施例における油水分離装置としての筐
体1は、図3に示されるように、各建物の厨房や流し台
の排水口の下流側にそれぞれ複数箇所に設けられてお
り、かつ、これら複数の油水分離装置の排出管4が、こ
れら複数の油水分離装置の下流側に設けられた1つの固
液分離装置17に接続されている。また、この固液分離
装置17は、吸引ポンプを持たない油水分離装置を介し
て下水管25等に接続されている。
【0040】よって、各々の油水分離装置内から吸引ポ
ンプ14により吸引された固形分、及び水分、油脂分を
含む排水は、それぞれ排出管4を通じてこれら複数の油
水分離装置に共通な固液分離装置17内に排出されるよ
うになっているので、固液分離処理を低コストで効率よ
く行うことが可能となる。
【0041】なお、本実施例において吸引された排水
は、吸引ホース16を介して排出管4内に排出されるよ
うになっているが、言うまでもなく、吸引ホース16を
固液分離装置17まで延設し、直接排出してもよい。
【0042】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。
【0043】例えば、上記実施例における筐体1内は、
2枚の仕切板6、7により3つのエリアA、B、Cに区
画されていたが、仕切板の枚数、配設位置等は種々に変
更可能である。
【0044】また、特にバスケット11は設けられてい
なくても、十分な油水分離処理効果を得ることが出来
る。
【0045】さらに、本実施例においては、筐体1内に
吸引手段としての吸引ポンプ14自体が配設されてしま
っているが、吸引口15が筐体1内にあれば、吸引ポン
プ14は外部に設けられていてもよい。
【0046】上記第1実施例において、集水升19より
排出される水分及び油脂分は、エリアA内に排出される
ようになっていたが、他のエリアや、排出管4等、いず
れの箇所に排出してもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。
【0048】(a)請求項1項の発明によれば、排水と
ともに排出された厨芥やゴミ等の固形分を、水分や油脂
分とともに筐体内に貯留されている間に吸引手段により
吸引することで、筐体内において確実に除去出来るた
め、従来のような頻繁なメンテナンスが不要となるばか
りか、油脂分と水分との分離処理能力の低減が効果的に
防止される。
【0049】(b)請求項2項の発明によれば、固形分
を吸引手段により水分とともに吸引しても、固液分離装
置にて水分と固形分とを確実に分離して処理出来る。
【0050】(c)請求項3項の発明によれば、貯留さ
れた排水の水面上に浮遊する油脂分の下流側への移動が
阻止されるため、油脂分の外部への流出を効果的に防止
できる。
【0051】(d)請求項4項の発明によれば、筐体の
底部に沈殿された厨芥やゴミ等が効果的に除去されるた
め、筐体内が汚れにくい。
【0052】(e)請求項5項の発明によれば、吸引手
段により固液分離装置内に移送される固形分とともに吸
引された水分や油脂分が油水分離装置内に返還され、再
度水分と油脂分の分離処理がなされるため、油脂分を確
実に除去出来る。
【0053】(f)請求項6項の発明によれば、複数の
油水分離装置から吸引される固形分と水分とを効率よ
く、かつ低コストで分離処理できる。
【0054】(g)請求項7項の発明によれば、吸引に
より対流が生じても、沈殿物の下流側への流出が効果的
に阻止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としての油水分離装置を示
す縦断面図である。
【図2】本発明の第2実施例としての油水分離装置を示
す縦断面図である。
【図3】図2の油水分離装置及びその他の装置の設置例
を示す概略図である。
【図4】従来の油水分離装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 流入管 3 流入口 4 排出管 5 排出口 6、7 仕切板 8 底板 9 連通口 9a 流水部 10 ストッパ板 11 バスケット 11a 穴部 12 側板 13 フランジ部 14 吸引ポンプ 15 吸引口 16 吸引ホース 17 固液分離装置 18 スクリーン 19 集水升 20 プーリ 21 回収ボックス 22 排水ホース 23 トラップ管 24 開口 25 下水管 A〜C エリア

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水管の下流側所定箇所に、上流側の排
    水管に接続される流入口と、下流側の排水管に接続され
    る排出口とが設けられた筐体を設け、該筐体内において
    排水を一時的に貯留させて排水中に含まれる水分と油脂
    分とを分離する油水分離装置であって、 前記筐体内における所定箇所に、貯留された排水中に含
    まれる少なくとも固形分を吸引する吸引手段の吸引口が
    設けられていることを特徴とする油水分離装置。
  2. 【請求項2】 前記吸引口が、排水中に含まれる少なく
    とも固形分と水分とを分離可能な固液分離装置に接続さ
    れている請求項1に記載の油水分離装置。
  3. 【請求項3】 前記筐体内には、貯留された排水の少な
    くとも水面部近傍を前記流入口側と前記排出口側とに複
    数に区画する仕切板が少なくとも1枚配設されている請
    求項1または2に記載の油水分離装置。
  4. 【請求項4】 前記吸引口が、筐体における底部近傍に
    配設されている請求項1ないし3のいずれかに記載の油
    水分離装置。
  5. 【請求項5】 前記固液分離装置より延出される排水口
    が、前記筐体内に配設されている請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の油水分離装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかに記載の油
    水分離装置が複数箇所に配設されており、これら複数の
    油水分離装置内にそれぞれ設けられた吸引口が、これら
    複数の油水分離装置の下流側に設けられる共通の固液分
    離装置に接続されている油水分離装置。
  7. 【請求項7】 前記仕切板が、その下端部と筐体の底部
    との間に排水の流水部が形成されるように配設されると
    ともに、前記底部における前記流水部の近傍下流側に、
    上下方向に延びるストッパが立設されている請求項1な
    いし6のいずれかに記載の油水分離装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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