JP4606574B2 - 食器洗浄槽等を備えた油脂分回収装置 - Google Patents

食器洗浄槽等を備えた油脂分回収装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は食器洗浄槽の上面に比重差により浮いた油を堰を介して油脂分除去装置に取り込み、そこでリサイクル出来る迄の油脂分とし、その油脂分をリサイクルに回すようにした発明に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
動植物油を調理に多く使用する店、例えば中華料理店或いはラーメン店等の排水経路には残飯に混じって出る油脂分を下水道に流さない為のグリーストラップが設けられている。これを図12を用いて説明すると、
41は厨房内に設置された洗浄槽(シンク)を示す、42はグリーストラップ、 このグリーストラップ42は先の洗浄槽41と配管43で接続されている。
又、このグリーストラップ42は厨房外(建屋外)の土中に埋没されている他蓋44を有している、45はグリーストラップ42内の水を下水道或いは浄化槽(図示せず)等に流す為の配管である。この配管45は図からも明らかな如く、グリーストラップ42の底部に接続されている。尚、先の配管43はグリーストラップ42の上部に接続されている。
かかるグリーストラップ42を有する中華料理店或いはラーメン店の洗浄槽(シンク)41に投入される油脂分には図にも示す如く、液状残飯、スープ、或いは食器洗浄用洗剤等がある。
これらの油脂分等の排水は全てグリーストラップを経由するのでグリーストラップ42内で油脂分と水とに分離され、水だけが下水道に排水されるものであるが長年使用したり、水を多量に流さなかったり、洗剤を多量に使ったりすると、既存のグリーストラップ42のみの油脂除去装置であった場合、次のような問題が起り易い。
例えば、配管43、配管45の内壁に油脂分が付着し、ついには油により目詰まりを起し易い、又グリーストラップでの油脂分の分離がうまく行かず、下水に混じって油脂分を流してしまい、河川等を汚染する。或いは、グリーストラップ上部に溜った油脂分を蓋を開けて定期的に人力をもって取り除いてやらないと臭いが外に出て周囲環境を悪化させる。
更には、定期的に油脂分を除去しようとしても多量の水も採ってしまう為に採取した油脂分の処置に困ってしまう等の問題があった。
これらの問題の内、グリーストラップ上部に溜まった油脂分を蓋を開けて、定期的に人力をもって取り除く作業を自動化する提案もある。
以下、この提案を図13を用いて説明すると、
46は厨房内に設置された洗浄槽(シンク)この洗浄槽46には、図13で説明した液状残飯、スープを含む水等が流される。
47はグリーストラップ(阻集器)、このグリーストラップ47は分離槽48を有している。又、このグリーストラップ47は厨房外の土中に図に示す如く埋設されている。而して、洗浄槽46に水(洗浄用)と共に流される油脂は導管39を経由してグリーストラップ47の入口50より分離槽48内に入る。入った水を含む油脂は先ずフィルター51で固体と液体に区分けされる。
その後分離槽48内にて、水と油脂分とに分離され、油脂分は分離槽48の上方に溜まり、水はその下方に溜まる。下方に溜まっている水は排水口52より下水道に排水される。
この時、提案されたグリストラップ47は分離槽48の上方に浮上する油脂分をポンプ53を使って人力に代わって汲み揚げるものである。ポンプ53によって汲み揚げられた油脂分は油脂回収部54に集められるようにしたものである。
尚、上記した図12,図13に示すグリーストラップ42,47を備えた油脂分除去システム或いは装置の例としては、特開平9−235776号、特開平7−284767号等の公報がある。
しかし、このものに於いても油脂分以外の多量の汚れた水を回収部に汲み上げてしまうので、廃棄物にするしか手がなかった。
次に図9〜図11に於いて、動植物油を調理に多く使用する個人及び事業者は厨房器具、食器等及び食品の洗浄をする場合シンク等に水を貯めそれらを洗う。この場合シンク上面に多量の油脂分などが浮くこととなる。そのため一度シンク内の水やお湯により洗浄された食器を、再びシンク内から取り出そうとした場合、図11に示す如く水面上部に溜まっている油分がせっかく洗浄した食器などに再付着し洗浄の手間が増えてしまう。又、それらのシンク55、タンク内に浮上分離した油脂分を排出する場合、シンク55の最下部の排水口の栓を抜いて排水する為、油脂分をあまり含まない多量の洗浄水まで流してしまうこととなる。この時シンク上面に浮いていた少量の油脂分は各油脂分処理装置(例えばグリーストラップ)に多量の排水と共に流れ込む為、水流による撹拌を引き起こす。このことと排水滞留時間が短くなることと相まって、油等が十分に分離阻集できず、油の下水等への流出となっていた。又、浮上分離している油脂分を何とか処理しようとしても油脂分をあまり含まない多量の排水も一緒に排出されるため、上記グリストラップは必要以上に大きい装置になってしまうという問題があった。又表面に浮いた油分などを効率的に排出する方法としてスキマーポンプなどがあるが装置として場所をとるため、設置の場所が確保できるグリーストラップ等に限られていた。
又この種食器洗浄槽(シンク)55のオーバーフロー用の排水口56は図9、図10に示すような位置に設けられている。
この排水口56は図からも判るようにシンク55を形成する周壁55aと同一平面上に設けられている。
そして排水口56には固形物の流れを防ぐフィルター57が設けられている。このフィルター57であった場合図10に示す如く、食器と一緒にシンク55内に投入される残飯類が水の流れに伴って、このフィルター57の回りに集まる。(勿論この時図には示してないがシンク55内には水道水が補給されているものである)
この集まった残飯は排水口56より、流れようとする油脂の流れを阻害する結果となっていた。
この為食器洗浄槽(シンク)55内で食器58に付いた油脂をきれいに落としたとしても図11に示す如く食器58をシンク55より引き上げるとき、表面に浮いている油脂が再び食器58に付着してしまうという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明した如く、従来のグリーストラップでの油脂分離方式であると下水に混じって油脂分を流してしまい、河川等を汚染する結果となっていた。又、グリーストラップ上部に溜まった油脂分を蓋を開けて定期的に人力を持って取り除いてやらないと、臭いが外に出て周囲環境を悪化さえる原因にもなっていた。
更には、定期的に人力を持って油脂分を除去しようとしても多量の水も採ってしまうために採取した油脂分の処理に困ってしまう等の問題もあった。
又、ポンプでグリーストラップ内の油脂分を汲み揚げるようにしたものに於いては、油脂以外の多量の汚れた水を回収部に汲み上げてしまうので、廃棄物にするしか手がなかった。
又、従来使用されている食器洗浄槽は一応表面に浮く油脂分を排水口より外部に流す構成をとっているが、槽の周壁を同一平面上に該排水口が設けられていることより、すぐに残飯等でその排水口が詰まってしまい、排水口の機能を果たさなくなる為折角食器洗浄槽内で食器等を洗っても、取り出す時に、再び食器に油脂分が付いてしまうという問題もあった。
【0004】
【課題を解決する為の手段】
本発明は、かかる課題を解決すべくなされた物である。
即ち、食器洗浄槽の水位線を決める堰を、上記食器洗浄槽を構成する周壁の途中に設け、その堰から流れ落ちた油脂分を主体とする水を油脂分除去装置内に取り込み、そこで油脂分を回収しオイルタンク内に溜めるようにした物である。
又、食器洗浄槽には洗浄水を補給する水道の蛇口を臨ませると共に該洗浄槽底部には排水口を設けたものである。
又、油脂分回収手段として、オイルスキマー等を使用したものである。
又、食器を洗浄する槽と油脂分除去装置とは配管で接続され、食器洗浄した槽内の油脂を含んだ水は、第1、第2の分離槽を有す油脂分除去装置の第1の分離槽に導水される、そこで水と油脂分とに一次分別されるものである。
更には、堰の下流側に作られる排水部にはフィルターを設置しておくようにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下本発明の詳細を図1〜図8に示す一実施例で説明する。
図1は本発明の油脂分除去装置を含んだ油脂分除去システムを説明する図、図2は本発明を備えた食品洗浄槽等を備えた油脂分回収装置斜視図、図3は図2の油脂分回収装置の動作説明図、図4は図3中の熱伝導板の拡大説明図、図5は図4とは異なる実施例を示す図で電気ヒータをもって剥離板を加温する構成を説明する図、図6は補助分離器での油脂回収を説明する図、図7は本発明を構成する食器洗浄槽の斜視図、図8は図7に示す食器洗浄槽の作用を説明する図である。
先ず図1に於いて、油脂除去システム(全体構成)を説明すると、先ず、1は厨房内に設置された油脂専用の洗浄槽(シンク)、この洗浄槽(シンク)1にはラーメンのスープ、普通のスープ、たれ、ドレッシング等液状残飯が流される、勿論この為のスノコ(フィルター)が設けられている。
2は油脂分除去装置、この油脂分除去装置2には先の油脂専用の洗浄槽(シンク)1に流された残飯が配管3を経由して流れ込む、この油脂分除去装置2には先の液状の残飯の他、食器、調理器具の汚れを落とした油脂を含む排水も油脂専用槽を経て配管3を経由して流れ込む、4は厨房内の洗浄槽(シンク)、この洗浄槽4には食器、調理器具の浸けおき水、食器洗浄機の排水、野菜の洗い水等油脂を含まない排水が投入され配管5を経由してグリーストラップ(阻集器)6に送り込まれる、このグリーストラップ(阻集器)6は一般的に採用されているもので、油脂分以外を下水道に流し、油脂分をグリーストラップ6内に溜めて置くものである。
先に説明した油脂分除去装置2で油脂の大半が取り除かれた排水は配管5の途中、換言すると洗浄槽4の後でグリーストラップ6前に配管7をもって導入されるものである。
又、油脂分除去装置2で油脂専用の洗浄槽1は一体的に作られ通常状態は厨房の洗浄槽4と併設される。
このようにすることにより、中華料理店で働く人たちは、通常作業として油脂分を含む液状残飯は油脂専用槽1に、油脂を含まない排水は洗浄槽4にとそれぞれ選択して排水することが出来るものである。
上述の如く、油脂分を含む液状残飯は、油脂分除去装置2を経由し、既存のグリーストラップ6等を経由して下水道に排水される。これにより下水道は従来の如く、汚染することがないことは勿論、グリーストラップ自体の清掃頻度を大幅に減らすことが出来るものである。
【0006】
次に図2を用いて油脂専用の洗浄槽1と油脂分除去装置2とを組み合わせた全体構成を説明する。この油脂分除去装置2は厨房に設置されるのが好ましいが特に厨房外(建屋外)であっても支障はない。
又、この油脂分除去装置2にの高さは(800〜850ミリ)に作られているものである。1は油脂専用の洗浄槽で1aはその槽を示す、この油脂専用の槽1aは液状残飯及び食器、調理器具の汚れ洗浄に使われる。この槽1aと油脂分除去装置2とは配管3により図の如く接続されている。
8は油脂分除去装置2内に設けられたオイルスキマーで後述する金属ベルトに油脂を付着(疎水相互作用による吸着)させ、分離槽より油脂を汲み揚げる。9はオイルタンクで先のオイルスキマー8で汲み揚げた油脂を一次ストックして置く所である。このオイルタンク9に溜まる油脂は水分をあまり含まない油脂であるから十分リサイクルに耐えるものである。
上記油脂専用の洗浄槽1の槽1aには先にも説明した如く、液状残飯等が投入される他、油脂で汚れた食器類が投入され、ここで洗浄される。槽1aには図7、図8に示す如く水道の蛇口10が対応しており、必要に応じ新規の洗浄水が補給される。又、この槽1a内の水を抜くドレーン口12が設けられている。11は槽1aの排水口で、蛇口10より水道水が補給されるとほぼ補給された水の量だけ上記排水口11より配管3を通して油脂分除去装置2側に水を流す。この時排水口11より油脂分除去装置2側に流れるのは槽1aの上面に浮く動植物油が主体となる。即ち、槽1a内に投入される液状の残飯(ラーメンのスープ、普通のスープ、たれ、ドレッシング等)は、槽1a内で比重差により水と油に分離し、油は槽1aの上面に浮く。浮いた油脂分は蛇口10からの新規洗浄水の補給があると排水口11より配管3を通し油脂分除去装置2側に流れる。
この時本発明の排水口11は次の如く構成されている。
即ち、本発明の排水口11は槽1aを形成する周壁の一部を加工して形成された堰13に隣接して設けられている。
14は排水口11部に設けられたフィルターである。
而して、槽1a内に投入され食器15類についた油脂は槽1aに入れられた洗剤等の働きにより食器15から剥離し、図8の項番16で示す如く槽1aに浮く。
上面に浮いた油脂16は、蛇口10より新しい水が補給される毎に堰13より排水口11側に落ちる。
勿論この時、排水口11側に落ちるのは油脂16以外の残飯で比重の軽いものも、当然落ちる。フィルター14は、この残飯を捕獲するものである。
尚堰13より排水口11側に落ちるものは油脂密度の高い水であって、油脂のみが落ちるとは限らないし、これを期待しているものでもない。排水口11に入った残飯を含まぬ油脂を主体とする水は、配管3を通して油脂分除去装置2内に導入される。
12はドレーン口、このドレーン口12を開け、槽1a内の洗浄水を抜くときには当然槽1a内の洗浄水は全ては配管7を経由しグリーストラップ6(図1参照)に流れることとなるので、槽1a内の油脂16を排水口11側に落とし終わった後に行うものである。
かくの如く構成することにより、この槽1a上面に従来の如く油脂16の層が出来、洗浄し終わった食器15を槽1aより取り出そうとした時その油脂が食器に付着し、洗浄感が出ないということがなくなるものである。即ち油脂以外の残飯は、一旦堰を通り越して排水口11側に流れ落ちるので、該残飯で堰が詰まり油脂が流れ落ちないと云うことがないものである。換言すると、排水口は容積を大きく取れることは勿論、落差式となっているので従来の如く油脂の流れが阻害されると云うことがないものである。
一方前記の如く、配管3を通して油脂分除去装置2内に取り込まれた油脂分は、油脂分除去装置2内で次の如く処理される。
これを図3を用いて説明する。
図3に於いて3は配管、この配管3が先に説明した槽1a側の油脂をこの油脂分除去装置2内に取り込む。
この油脂分除去装置2は、図にも示す如く第1の分離槽17と第2の分離槽 18とを併設して有している。
配管3により導入される油脂を主体とする水は上記第1の分離槽17に導入される。
19は上記第1の分離槽17内に設けられた第1の補助分離器、この第1の補助分離器19は図に示す如く2重管より成り水と油脂を分離して、水のみを排出する役目を果たすものである。
即ち20は、第1の分離槽17内の水を配管7側に流す水取り入れ口、この水取り入れ口20は外管22に設けられ第1の補助分離器19に入った水を内管21の頂部21aより配管7側に流すものである。この時水取り入れ口20は分離槽17の下部に設け、水だけがここから第1の補助分離器19内に入るよう設計されている。
又上記頂部21aは第1の分離槽17の水位線23のレベルに合わせて設けられている。
換言すると第1の分離槽17内に取り込まれた油脂はこの第1の分離槽17で水と油脂分に分離し、油脂分は水位線23近くに比重差をもって浮き上がる。
上記水取り入れ口20は上記上面の油脂分とは遠く離れた位置に設けられていることより、この水取り入れ口20より第1の補助分離器19内に入るのは油脂をほとんど含まぬ水となる。
第1補助分離器19内に入った水は二重管構成で作られている第1の補助分離器19の頂部21aよりグリストラップに連なる配管7に流れ込む、即ち第1の補助分離器19は図にも示す如く、頂部21aを形成する内管21の外側に外管22を取り付けた二重管構成で作られている。
又、この外管22の高さは水位線23よりかなり高く設定され多量にこの第1の分離槽17内に液状残飯が投入されても水位線23が外管22上端には達しない高さに設定されている。
尚、上記水位線23は先に記述した頂部21aから排水されることと、第1の分離槽17と第2の分離槽18間を区画する区画板24上部に形成された堰25によって維持されるものである。
即ち、この堰25の高さと内管21の頂部21aの高さはほぼ同じに設定されていると云うことである。
25aは上記堰25に形成された穴である、この穴25より基準水位線23が上がった時(液状残飯が第1分離槽に投入された時)上面に浮く油脂分を主体とする水に混じった油脂が第2分離槽18側に流れ込むよう設計されているものである。
即ち、第2の分離槽18内の水位線26は、第1の分離槽17の水位線23よりは低く設定されているものである。
次に第2の分離槽18について説明する、27は第2の分離槽18内の水温を50〜80℃くらいの間の温度に保温する加熱ヒーターである。勿論この加熱ヒーター27は自動温度調節器(図示せず)により制御されている。28は第2の補助分離器で先に説明した第1の補助分離器19と同じ構造に作られている。 即ち、29は内管であり、30が外管である。しかして内管29の頂部29aは第2の分離槽18の水位線26を決める、この水位線26は第1の分離槽17の水位線23より低く押さえられている。
31は水取入口、この水取入口31は外管30にもうけられており、水位線26よりずっと下方に設けられ、油脂分を含まぬ水を取り入れるよう構成されている。
又、内管29に入った水は配管7に至るものである。8はオイルスキマー、このオイルスキマー8は第2の分離槽18内の油脂分を除去する手段として設けられている。図に示してないが、このオイルスキマー8は駆動モーターの駆動軸にマグネット磁石を取付、この着磁力のより駆動軸8aに垂下されステンレス製の回転ベルト8bを回転させ、第2の分離槽18内の油脂分を前記回転ベルト8bで汲み揚げるものである。32は剥離板、この剥離板32は先の回転ベルトに付着した油脂をベルト8bにより剥離し、オイルタンク9a側に導くものである。
尚、剥離板32はベルト8bに付着した油脂が駆動軸8a部に至る前で剥離するように設けられているものである。
又、上記補助タンク33の役目は、オイルタンク9に油脂分のみを流し水等を含む不純物を矢印の如く分離槽18に戻す役目を果たす。即ち、このタンク33には図に示す如く、二重管分離装置33aが組み込まれており、下部に溜まる水等の不純物が矢印の如く第2の分離槽18に戻されるものである。
又、上記加熱ヒーター27は分離槽18内にある油脂の固形化(高粘度化)を防止する。鉱物油等と異なり、動植物性の油は低温になると高粘度化することは良く知られている。本発明の油脂分除去装置の特徴とするところの一つは、加熱手段を設け周囲温度が変動してもオイルスキマー8を用いて分離槽より油脂を汲み揚げることが出来るようにしたものである。尚、効率の良い油脂の回収を行うためには第2の分離槽18内温度を50℃に維持すると良い。
この温度管理の面からも先の第2の分離槽18を分離槽17と区画して容積を小さくしておくことが、省電力等を考えるとき有利である。
又、上記加熱ヒーター27は当然温度制御部を有し、常に最適状態で第2の分離槽18の温度を制御している。
尚、加熱ヒーター27は図には示していないが大きなウェートを付けておくと良い。このウェートの役目は第2分離槽18内の温度が局部的に上昇するのを防止するもので分離槽18全体の水温を均一の上昇させる為のものである。この為上記ウェイトは適度な放熱面積及びウェイトを持つ熱良導体(水であっても良い)で作られている。尚、このことにより加熱ヒーター27の異常温度防止の役割も果たすものである。
従って、周囲温度で動植物性油が固化温度になろうとも槽内では該油が固化することはないものである。これは本油脂分除去装置2を建屋外に置いた時にもいえることである。
【0007】
次に上記補助分離器18,28の働きを図6を用いて説明すると、水取り入れ口20,31より外管22,36内に入った水は内管21,29上端の頂部21a、29aより配管7側に導かれる。
又、図3に示す如く、剥奪板32には熱伝導板34が取り付けられており、この熱伝導板34は図4、図5からも明らかな如く、一方端が剥離板32の裏側全体を覆うように密着して取り付けられ、他方端が分離槽18内に浸漬されている。
換言すると、約50℃以上に加熱されている分離槽18の熱をもらって該剥離板32を加温し、剥離板32上を流れる油脂がこの剥離板32上で固形化するのを防止しているものである。尚、油脂が固形化し易いのは冬季の如く外気温が下がっているときであることは勿論、本油脂除去分離装置の稼働終了間際である。
即ち、流れる油脂分が少なくなり表面張力で剥離板32上に付着してしまう時である。これを防止すべく、熱伝導板34で剥離板32を加温するものである。しかして、熱伝導板34は熱伝導の良い銅或いはアルミ材が使われる、又剥離板32全体を覆うのは剥離板32がステンレス等の如く熱伝導の悪い材質で作られる為、全体から加温する必要がある。
尚、剥離板32の温度が達成できない時には図5に示す如く裏面全体をヒーター35で加温するようにしても良い。このものであると、特別な手段を用いることなく電気ヒーター35の入力の制御により、上記剥離板32の温度を50℃以上に制御できるものである。
更に、本発明は図には示してないが上記剥離板32を加温する例で縷々説明してきたが剥離板32を下流側に位置する補助タンク33についても云えることであるので、当然必要があればこのものも種々の手段で加温されるものである。
こうすることにより、オイルスキマーより剥離された油脂は剥離板32、補助タンク33を経由してオイルタンク9に液体で導かれ、途中で固化し、堆積し、次の油脂の流れを阻止することがないものである。
【0008】
【発明の効果】
本発明は以上説明した如く食器等を洗浄する食器洗浄槽の水位線を決める堰を、上記食器洗浄槽を構成する周壁の途中に設け、従来の如く油脂の流れがく堰から流れ落ちた油脂分を主体とする水は油脂分除去装置内に取り込まれ、そこで油脂分は回収されオイルタンク内に溜めるものである、従って食器洗浄槽内に浮いた油脂分は水道水の補給に伴って堰よりオーバーフローして油脂分除去装置に取り込まれる。ここで油脂と水に分離され、油脂はリサイクルに、水は下水側へと流される。このことにより、下水の汚れがなくなることは勿論食器洗浄槽に於いては従来の如く油脂が溜まっていないことより洗浄槽で洗った容器が従来の如く油っぽいということがなくなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の油脂分除去装置を含んだ油脂除去システムを説明する図
【図2】図2は本発明を備えた食品洗浄槽等を備えた油脂分回収装置へ斜視図
【図3】図3は図2の油脂分回収装置の動作説明図
【図4】図4は図3中の熱伝導板の拡大説明図
【図5】図5は図4とは異なる実施例を示す図で電気ヒータをもって剥離板を加温する構成を説明する図
【図6】図6は補助分離器での油脂回収を説明する図
【図7】図7は本発明を構成する食器洗浄槽の斜視図
【図8】図8は図7に示す食器洗浄槽のAA断面相当説明図
【図9】図9は従来の食器洗浄槽を説明する要部斜視図
【図10】図10は図9のC部詳細図
【図11】図11は従来の油脂除去システムをイラスト入りで説明した図
【図12】図12は図11と異なるグリーストラップ(阻集器)を用いた油脂除去システムを説明する図である。
【図13】図13は図12と異なるグリーストラップ(阻集器)を用いた油脂除去システムを説明する図である
【符号の説明】
1 洗浄槽(シンク)
2 油脂分除去装置
3 配管
4 厨房内の洗浄槽(シンク)
5 配管
6 (阻集器)グリーストラップ
7 配管(グリーンストラップと油脂分除去装置間の)
8 オイルスキマー
9 オイルタンク
10 水道の蛇口
11 排水口
12 ドレーン口
13 堰
14 フィルター
15 食器
16 油脂
17 第1の分離槽
18 第2の分離槽
19 第1の補助分離器
20 水取入口
21 内管
21a 頂部
22 外管
23 水位線(第1の分離槽17側の)
24 区画板
25 堰
26 水位線(第2の補助分離18側の)
27 加熱ヒータ
28 第2の補助分離
29 内管
29a 頂部
30 外管
31 水取入口
32 剥離板
33 補助タンク
34 熱伝導板
35 ヒーター

Claims (6)

  1. 食器洗浄槽を備えた油脂分回収装置であって、
    前記食器洗浄槽は、
    当該食器洗浄槽の周壁の一部に設けられた堰と、
    前記堰を超える油脂分を含んだ排水を排出する排水口と、を備え、
    前記油脂分回収装置は、
    配管を介して前記排水口に接続された第1の分離槽と、
    区画板を隔てて前記第1の分離槽に併設された第2の分離槽と、
    前記第2の分離槽内の油脂分を含んだ排水から油脂分を回収する油脂分回収手段と、を備え、
    前記第1の分離槽は、排水管に接続され、当該第1の分離槽の水位を決める内管と、当該内管の外側に形成され、下部に取水口を有する外管とを含む第1の補助分離器を備え、
    前記第2の分離槽は、前記排水管に接続され、当該第2の分離槽の水位を決める内管と、当該内管の外側に形成され、下部に取水口を有する外管とを含む第2の補助分離器を備え、
    前記区画板は、前記第1の補助分離器の内管の高さと同じに高さの堰を形成してなり、
    前記第2の分離槽の水位は、前記第1の分離槽の高さよりも低く設定されるようにした、
    油脂分回収装置
  2. 前記油脂分回収手段により回収された油脂分を溜めるオイルタンクをさらに備える、請求項1記載の油脂分回収装置
  3. 前記油脂分回収手段は、前記第2の分離槽内の排水の上層の油脂分を汲み揚げるオイルスキマーを含む、請求項1又は2記載の油脂分回収装置
  4. 前記油脂分回収手段は、前記オイルスキマーで汲み上げられた油脂分を剥離する剥離板を含む、請求項3記載の油脂分回収装置
  5. 前記剥離板と前記オイルタンクとの間に設けられ、前記剥離板で油脂分とともに剥離される水を前記第2の分離槽に戻す補助タンクをさらに備える、請求項4記載の油脂分回収装置
  6. 前記第2の分離槽内の排水を所定の温度で加温する加熱手段をさらに備える請求項1乃至5記載の油脂分回収装置。
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