JP4346745B2 - 油脂分除去装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は動植物油を調理に多く使用する店、例えば中華料理店或いはラーメン店等より出る残飯に混ざって厨房の洗浄槽に流れてしまう油脂分をグリーストラップ(阻集器)に入れる前で除去し、グリーストラップ(阻集器)が汚れるのを防止するようにした発明に関するもので、特に水と油脂分の比重差利用して水と油脂分を分離するトラップ部を複数個所有し、水のみをドレーン側配管に導く補助分離器を設けるようにした発明に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
動植物油を調理に多く使用する店、例えば中華料理店或いはラーメン店等の排水経路には残飯に混じって出る油脂分を下水道に流さない為のグリーストラップが設けられている。
これを図7を用いて説明すると、30は厨房内に設置された洗浄槽(シンク)を示す。31はグリーストラップ。このグリーストラップ31は先の洗浄槽30と配管32で接続されている。
又、このグリーストラップ31は厨房外(建屋外)の土中に埋没されている他蓋33を有している、34はグリーストラップ31内の水を下水道或いは浄化槽(図示せず)等に流す為の配管である。この配管34は図からも明らかな如く、グリーストラップ31の底部に接続されている。尚、先の配管32はグリーストラップ31の上部に接続されている。
かかるグリーストラップ31を有する中華料理店或いはラーメン店の洗浄槽(シンク)30に投入される油脂分には図にも示す如く、液状残飯、スープ、或いは食器洗浄用洗剤等がある。
これらの油脂分等の排水は全てグリーストラップを経由するのでグリーストラップ31内で油脂分と水とに分離され、水だけが下水道に排水されるものであるが長年使用したり、水を多量に流したり、洗剤を多量に使ったりすると、既存のグリーストラップ31のみの油脂除去装置であった場合、次のような問題が起り易い。
例えば、配管32、配管34の内壁に油脂分が付着し、ついには油により目詰まりを起し易い、グリーストラップでの油脂分の分離がうまく行かず、下水道側に混じって油脂分を流してしまい、河川等を汚染する。或いは、グリーストラップ上部に溜った油脂分を蓋を開けて定期的に人力をもって取り除いてやらないと臭いが外に出て周囲環境を悪化させる。
更には、定期的に油脂分を除去しようとしても多量の水も採ってしまう為に採取した油脂分の処置に困ってしまう等の問題があった。
これらの問題の内、グリーントラップ上部に溜まった油脂分を蓋を開けて、定期的に人力をもって取り除く作業を自動化する提案もある。
以下、この提案を図8を用いて説明すると、
35は厨房内に設置された洗浄槽(シンク)この洗浄槽35には、図8で説明した液状残飯、スープを含む水等が流される。
36はグリーストラップ(阻集器)このグリーストラップ36は分離槽37を有している。又、このグリーストラップ36は厨房外の土中に図に示す如く埋設されている。而して、洗浄槽35に水(洗浄用)と共に流される油脂は導管38を経由してグリーストラップ36の入口39より分離槽37内に入る。入った水を含む油脂は先ずフィルター40で固体と液体に区分けされる。
その後分離槽37内にて、水と油脂分とに分離され、油脂分は分離槽37の上方に溜り、水はその下方に溜っている、下方に溜っている水は排水口41より下水道に排水される。
この時、提案されたグリストラップ36は分離槽37の上方に浮上する油脂分をポンプ42を使って人力に代わって汲み揚げるものである。ポンプ42によって汲み上げられた油脂分は油脂回収部43に集められるようにしたものである。
尚、上記した図7、図8に示すグリストラップ31、36を備えた油脂分除去システム或いは装置の例としては、特開平9−235776号、特開平7−284767号等の公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来提案されているものには、何れもグリーストラップ内に油脂分を流してしまうものであった為、長年使用したり、水を多量に流したり、或いは洗剤を多量に使ったりするとグリーストラップのもつ使命を果せなくなり、汚れ、臭いを発生し周囲環境を汚染することは勿論、下水道管(下水道でない場合には浄化槽、或いは河川であったりする)までも汚染してしまうと言う問題があつた。
尚、従来の方式では油脂分をリサイクルに回すと言うことは全く考えられていないものであった。又油をリサイクルに回すだけの純度の高い油を得る具体的手段が提案されていなかった。
又、油脂分除去手段としてグリーストラップのみに頼っていたのでは、下水道に排水される水の浄化と言う点も不十分であった。
更に、周囲温度が変動する冬場においては油脂分の粘度が極端に下がり油脂分が固化する為ポンプ等に依る自動回収も出来ないと言う問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決する為なされたものである。即ち、槽内に、水と油脂分の比重差を利用して、水と油脂を分離するトラップ部を複数個所有し、水のみをドレーン側配管に導く補助分離器を設けたことにより、本油脂除去装置の油脂採取効率を一段と高めたものである。
又、補助分離器を本管と本管より枝分かれした枝管とで構成し、本管の途中と枝管の下端の間を水平管で接続し、その水平管の前後に水と油脂分を比重差をもって分離するトラップBとCを構成したものであるから、より確実なる油脂採取が行えるものである。
又、補助分離器を構成する枝管のトラップ部を二重管の構成とし、内外管に設ける水取入口が互いに対向しない位置とし、この間を比重差で水と油が分離するトラップBとしたものであるから、簡単な機構で油脂分が比重分離でき効率の良い油脂分除去装置が得られるものである。
更に、補助分離器を構成する枝管のトラップ部を二重管の構成とし、内外管に設ける水取入口が互いに対向しない位置とすると共に上記水取口近傍に油脂分を水面側に導く傾斜部を外側管に設けトラップAを構成したものであるから、油脂分は傾斜面に案内され、外側管の水取入口には入らないものである。
換言すると配管側に導かれる水には油脂分が含まれず従来の如く、グリーストラップを汚したりひいては河川を汚染することがないものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下本発明の詳細を図1〜図6に示す一実施例で説明する。
図1は本発明を備えた油脂分除去装置の縦断面図であり、図2のA−A断面相当図 図2は図3図中の油脂分除去装置の外観斜視説明図、図3は本発明の油脂分除去装置を含んだ油脂除去システムを説明する図、図4は油脂専用の洗浄槽と第2の分離槽との位置関係を示す図、図5は本発明の油脂分除去装置がもつ処理槽に補助分離器を取付けた状態を示す図、図6は補助分離器及び吸油マットでの油脂回収を説明する図である。
先ず、図3に於いて、本発明を備えた油脂除去システム(全体構成)を説明すると、1は厨房内に設置された油脂専用の洗浄槽(シンク)、この洗浄槽(シンク)1にはラーメンのスープ、普通のスープ、たれ、ドレッシング等の液状残飯が流される。勿論この油脂専用の洗浄槽(シンク)1にも図に示していないが固形物を下流に流さない為のスノコ(フィルター)が設けられている。
2は油脂分除去装置、この油脂分除去装置2には、先の油脂専用の洗浄槽(シンク)1に流された液状の残飯が、配管(後述するダクト15)を経由して流れ込む、この油脂分除去装置2には先の液状の残飯の他、食器、調理器具の汚れを落とした油脂を含む排水も油脂専用の洗浄槽を経てダクト15を経由して流れ込む、5は厨房内の洗浄槽(シンク)、この洗浄槽5には食器、調理器具の浸けおき水、食器洗浄機の排水、野菜の洗い水等、油脂を含まない排水が投入され配管6を経由してグリーストラップ(祖集器)7に送り込まれる、このグリーストラップ7は一般的に採用されているもので、油脂分以外を下水道8に流し、油脂分をグリーストラップ7内に溜め置くものである。
先に説明した油脂分除去装置2で油脂の大半が取り除かれた排水は配管3の途中、換言すると洗浄槽5の後でグリーストラップ7の前に配管3をもって導入されるものである。
又、油脂分除去装置2と油脂専用の洗浄槽1は一体的に作られ、通常状態は厨房の洗浄槽5と併設される。
このようにすることにより、中華料理店で働く人たちは、通常作業として油脂分を含む液状残飯は油脂専用の洗浄槽1に、油脂分を含まない排水は洗浄槽5にとそれぞれ選択して排水することが出来るものである。
上述の如く、油脂分を含む液状残飯は、油脂分除去装置2を経由し、既存のグリーストラップ等を経由して下水道に排水される。これにより下水道は従来の如く、汚染することがないことは勿論、グリーストラップ自体の清掃頻度を大幅に減らすことが出来るものである。
【0006】
次に図2を用いて本発明が具備する油脂分除去装置2の全体構成を説明すると、この油脂分除去装置2は厨房に設置されるのが好ましいが特に厨房外(建屋外)であっても支障はない。
又、この油脂分除去装置2の高さは厨房内の洗浄槽位の高さ(800〜1000ミリ)に作られているものである。9は油脂専用の洗浄槽、この油脂専用の洗浄槽9は液状残飯及び食器、調理器具の汚れ洗浄に使われる。換言すると、油脂専用の洗浄槽(シンク相当)である。10はオイルスキマーで後述する分離槽11内に溜まる油脂を駆動する金属ベルトに油脂を付着(疎水相互作用による吸着)させ、分離槽11より汲み揚げる。12はオイルタンクで先のオイルスキマー10で汲み揚げた油脂を一次ストックして置く所である。このオイルタンク12に溜まる油脂は水分を含まない純度の高い油であるから十分リサイクルに耐えるものである。11は分離槽であるがこのものの詳細について以下図1,図6をもって説明する。
図1、図2に於いて、9は油脂専用の洗浄槽、この洗浄槽9には先にも説明した如く、液状残飯等が投入される他,油脂で汚れた食器類13が投入され、ここで洗浄される。投入された液状残飯或いは洗浄後の油脂を含んだ水は排水口9aより、図4に示す如く、分離槽11を区画して作る第2の分離槽14の外壁面14aに設けられたダクト15を経由して吐出口16より第2の分離槽14内に取り込まれる、この第2の分離槽14は分離槽11とは独立しており、分離槽11内に着脱自在に組み込まれているものである。又、油脂専用の洗浄槽9も勿論着脱自在の組み込み式である。
【0007】
図1に戻って、22はガイド板で吐出口16より第2の分離槽14に入った油脂分を含んだ水は、22のガイド板の働きにより、液状残飯の油脂は上方に、水は下方に導かれる。10は油脂分を吸着作用により除去する手段の内の一つであるオイルスキマー、このオイルスキマー10は駆動モーター17により駆動される。例えば薄板ステンレス製ベルト18を図に示す如く回転し、油脂分をベルトとの疎水性相互作用等の吸着作用を利用し、上部に汲み揚げるものである。
従って、ベルト18の下端は油脂が溜る第2の分離槽14上方に浸漬している、このベルト18にて汲み揚げられた油脂は剥離板19によりベルト18より剥離され、補助タンク20を経由し、オイルタンク12に導かれるものである。
尚、剥離板19aはベルト18に付着した油脂が駆動モーター17部に至る前で剥離するように設けられているものである。
又、上記補助タンク20の役目は、オイルタンク12に油脂分のみを流し水等を含む、不純物を分離槽14に戻す役目を果たす。即ち、この補助タンク20には図に示す如く、二重管分離装置20aが組み込まれており、下部に溜まる水等の不純物が矢印の如く分離槽14に戻されるものである。又、油脂分の吸着作用により除去する手段として吸着マット(図示せず)を、このオイルスキマーに代えて使うことも出来る。
21は第2の分離槽内14を加熱し、この第2の分離槽14内に有る油脂の固形化(低粘度化)を防止する加熱ヒーターである。鉱物油等と異なり、動植物性の油は低温になると低粘度化することは良く知られている。本発明の油脂分除去装置の特徴とする所の一つは、加熱手段を設け周囲温度が変動しても吸油マット(図示せず)若しくはオイルスキマー10を用いて分離槽より油脂を吸着或いは汲み揚げることが出来るようにしたものである。尚、効率の良い吸着等を行うためには分離槽内の温度を50℃以上に維持すると良い。
この温度管理の面からも先の第2の分離槽14を分離槽11と区画して容積を小さくしておくことが、省電力等を考えるとき有利である。
又、上記加熱ヒーター21は当然温度制御部21a有し、常に最適状態で第2の分離槽14の温度を制御している。尚、加熱ヒーター21は図にも示す如く大きなウェイト21bをもっている。このウェイト21bの役目は分離槽14内の温度が局部的に上昇するのを防止するもので分離槽14全体の水温を均一に上昇させる為のものである。この為上記ウェイト21bは適度な放熱面積及びウェイトをもつ熱良導体で作られている。尚、このことにより加熱ヒーター21の異常温度上昇防止の役割も果たす。
従って、冬期などの如く周囲温度が動植物性油の低粘度若しくは固化温度になろうとも槽内では該油が低粘度化したり固化することはないものである。これは本油脂分除去装置2を建屋外に置いた時にもいえることである。
【0008】
23は分離槽11側に設けられた補助分離器である。この補助分離器23は図5、図6に示す如く、分離器11の底部に突設し、外側管は油脂面24aより上方に突出し、内側管は水面24bと同等に設定されている。26は吸油マット、この吸油マット26は、分離槽14で捕獲されず補助分離器23側迄達した油脂を最終的に処分するものである。この給油マット26は,使わない場合にはこの部分の油脂を定期的に人力をもって除去すると、本装置を長期にわたり効率良く活用出来るものである。
図1に戻って、27は上記補助分離器23にて分離された水を図3で説明したグリーストラップ(祖集器)に導く配管である。
このように本油脂分除去装置2の排水は直接下水道に排水されるものでなく既存のグリーストラップ7(図3参照)に排水されるのが特徴である。
28は分離槽11の底部に設けられた清掃用排水キャップ、槽内洗浄時には、この清掃用排水キャップ28を外し、分離槽11内の水を全て槽外に排出した後、分離槽11に組み込まれている油脂専用の洗浄槽9、オイルスキマー10、オイルタンク12、第2分離槽14、加熱ヒーター21等をそれぞれ順次取り外し洗浄するものである。
又、剥離板19には熱伝導板19bが取り付けられており、この熱伝導板19bは図1からも明らかな如く一方端が剥離板19の裏側全体を覆うように密着して取り付けられ、他方端が分離槽14内に浸漬されている。換言すると、約50℃以上に加温されている分離槽14の熱をもらって該剥離板19を加温し、剥離板19上を流れる油脂がこの剥離板19上で固形化するのを防止しているものである。
【0009】
次にかかる構成を有する油脂分除去装置2内の油脂除去工程を図1を用いて説明すると、先ず油脂専用の洗浄槽9に投入され、油脂は矢印▲1▼の如く排水口9aを通り、第2分離槽14に設けられたダクト15を経由して矢印▲2▼の如く吐出口16より第2の分離槽14内に投入される。
第2分離槽14内に入った油脂を含む排水はガイド板22により水と油脂に分けられ水は矢印▲3▼の如く、油脂は矢印▲4▼の如く比重差で分離槽14上方に浮き上がる、この矢印▲4▼により浮き上がった油脂はもともと第2分離槽14が加熱ヒーター21により加熱されていることもあって低粘度化(固形化)することなく適度な粘度を保って表面に浮いている。
この表面に浮いている油脂は、オイルスキマー10等により汲み揚げられる。汲み揚げられた油脂は剥離板19補助タンク20を経てオイルタンク12に溜められリサイクルに廻される。
一方、油脂分が除去された水は矢印▲5▼の如く、ガイド板22の底部を通って矢印▲6▼部に至り、更には矢印▲7▼の如く第2の分離槽14より分離槽11に至る、分離槽11に至った排水の内、油脂分(オイルスキマー10で取りきれなかった油脂分)は、比重差により上方に浮き吸油マット26に吸着される。
これでも取りきれない油脂は、この補助分離器23内で浄化された水となり配管27側に入りグリーストラップ7(図3参照)に導かれる。
このように油脂分除去装置2をグリーストラップ7の前に設置することにより該グリーストラップ7の汚染等を押さえることが出来るものである。
ここに於いて、上記補助分離器23の詳細を図1、図6を用いて説明する。
23は補助分離器、この補助分離器23はドレーン側配管27に接続されている他、内部に比重差で水と油脂分とを分離するトラップA、B、C−−−の如く複数箇所にトラップを有している。又、この補助分離器23は3重管より成る本管23Cと2重管より成る枝管23dとで構成され、本管23cの途中と枝管23dの下端との間を水平管23aで接続している。
この補助分離器23での水と油脂分の分離について、次ぎに説明する。
オイルスキマー等により大部分の油脂分が除去された水は分離槽11の下部に図6の矢印▲7▼の如く導かれててくるよう構成されている。
この水は矢印▲8▼の如く進み二重管より成る枝管23dの傾斜部23bに案内され上昇する。この時傾斜部23bの働きは矢印▲8▼の如く上昇する、油脂分を含んだ水に上昇力を与え水取入口25aから油脂分が入りにくくする働きをする。水取入口25aに達した水は矢印▲9▼と矢印10の如く分かれる。この水取入口25aの前後で水と油脂分を分離する部分がトラップAである。
即ち、油脂分と水の比重差を利用し、水と油脂を分離するものである。水取入口25aより枝管23a内に入った油脂分を含む水は、この水取入口25aと対向して設けられていない内側管の水取入口25bまでほぼ真横に矢印の如く進み、この過程に於いても油脂分は水面側に浮き上がる、この水取入口25bの前後で水と油脂分を分離する所がトラツプBである。
この二重管より成る枝管23dの内側管に入った油脂分を含む水は油脂分のみが矢印11の如く浮き上がる、そして、わずかに油脂分を含む水が矢印12の如く、ドレーン水の排水力に引かれて降下し、水平管23aをとおり、本管23cに到達する。この時にあっても水平管23aが先の水取入口25bより下方に位置することもあって油脂分のまき込まれは激減する。
トラップCに到達した油脂分は矢印13の如く、水は矢印14の如く分離される。
特に重要なことは、三重管より成る本管23cの中管に設けられた水取入口25cを先のトラップCより距離をとって下方に設ける点である。この距離を十分とることにより矢印14の水の流れに含まれる油脂分は降下することが出来ず矢印13の如く水面側に上昇するものである。
換言すると、、水取入口25cは分離槽11の底面近くに設けられているものである。
一方この水取入口25cより矢印15の如く中管内に入った水は上昇し、内側管の開口25dよりドレーン水を導く配管27側に入る、この時点では油脂分は完全除去され水だけがドレーン側に向かうものである。
このように本補助分離器23は配管27を流れる水の吸引力に基づき補助分離器23内を流れる水を複数箇所設けたトラップ部を経由させ、油脂分を除去し、きれいに浄化された水を下流側に流そうとするものである。
尚、本補助分離器23は本管,枝管それぞれ頂部に蓋23e、23fを設け、外観を体裁良く纏めているので、蓋23e、23f下部に溜まる油脂分は、この蓋23e、23fを外し吸油まっと等をもって時々除去すればよいものである。
更に、又、本油脂分除去装置23を構成する本管23cは内側管を残して取り外すことが出来るように構成されている。換言すると本管23cと枝管23dは内側管を基準に着脱できるものである。又、本油脂装置2は図2に示す如くキャスター29を備えているのであるから厨房内は勿論、建屋外の移動も容易に行えるものである。
換言すれば、本油脂分除去装置は、お店等で遣い易い所に移動して使うことが出来るものである。
更に、本発明のもう一つの特徴は分離槽11を基準に第2の分離槽、オイルスキマー、オイルタンク、補助タンク、加熱ヒーター、補助分離器等何れも脱着が容易に作られていることにより、サービス性等に優れているという点である。
【0010】
【発明の効果】
本発明は以上説明した如き装置を提供するものであるから下水道等の汚れを防止出来、油脂は回収してリサイクルに回せる等多大な効果を提供出来るものである。
特に、複数のトラップを有する補助分離器を設けることにより、従来長期使用に耐えられなかったグリーストラップの機能低下が防止出来、下水道に流れる排水の浄化を一段と向上させる等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明を備えた油脂分除去装置の縦断面図であり、図2のA−A断面相当図
【図2】図2は図3中の油脂分除去装置の外観斜視説明図
【図3】図3は本発明の油脂分除去装置を含んだ油脂除去システムを説明する図
【図4】図4は油脂専用の洗浄槽と第2の分離槽の配置関係を示す図
【図5】図5は本発明の油脂分除去装置がもつ処理槽に補助分離器を取り付けた状態を示す図
【図6】図6は補助分離器及び吸油マットでの油脂回収を説明する図説明する図である。
【図7】図7は従来利油脂除去システムをイラスト入りで説明した図
【図8】図8は図7とは異なるグリストラツプ(阻集器)を用いた油脂除去システムを説明する図である。
【符号の説明】
1 油脂専用の洗浄槽
2 油脂分除去装置
3 配管
5 洗浄槽
6 配管
7 グリーストラップ
8 下水道
9 油脂専用の洗浄槽
9a 排水口
10 オイルスキマー
11 分離槽
12 オイルタンク
13 食器類
14 第2の分離槽
14a 外壁面
15 ダクト
16 吐出口
17 駆動モーター
18 ベルト
19 剥離板
19a 第2の剥離板
19 b 熱伝導板
19 c 電気ヒーター
20 補助タンク
21 加熱ヒーター
21a 温度制御部
21 b ウェイト
22 ガイド板
23 補助分離器
23a 水平管
23b 傾斜部
23c 本管
23d 枝管
24a 油脂面
24b 排水面
25 水取入れ口
26 吸油マット
27 配管
28 清掃用排水キャップ
29 キャスター
30 洗浄槽(シンク)
31 クリーストラップ
32 配管
33 蓋
34 配管
35 洗浄槽(シンク)
36 グリーストラップ
37 分離槽
38 導管
40 フィルター
41 排水口
42 ポンプ
43 油脂回収部

Claims (3)

  1. 分離槽と、第2の分離槽と、前記分離槽内の底部に突設されている補助分離器とを具備しており、
    水と油脂分との混合物が、前記第2の分離槽、前記分離槽、前記補助分離器の順に導かれ、順次油脂分の除去が行われる油脂分除去装置であって、
    前記第2の分離槽には、当該第2の分離槽内に有する油脂の固形化を防止する加熱手段が設けられており、
    前記補助分離器は、
    前記分離槽内の底面から略垂直方向に設けられた3重管よりなる本管と2重管よりなる枝管と、
    前記本管の途中部と前記枝管の下端部とを接続する水平管と、により構成されており、
    前記3重管よりなる本管は、前記水平管と連通し油脂面より上方に突出する外側管と、
    前記補助分離器と接続するドレーン側配管と連通し水面と同等に設定されている内側管と、前記外側管と前記内側管との中間に存する中管と、により構成されており、
    前記2重管よりなる枝管は、油脂面より上方に突出する外側管と、前記水平管と連通する内側管と、により構成されており、
    前記水と油脂分との混合物は、前記枝管、前記水平管、前記本管の順に導かれ、水のみが、前記補助分離器と接続するドレーン側配管に導かれるようになされており、
    前記枝管は、前記分離槽から当該枝管内に水と油脂分の混合物を導く水取入口25aと、前記枝管の外側管と内側管とを接続する水取入口25bと、を具備し、
    前記本管は、前記水平管との接続部と、3重管の外側管と中管とを接続する水取入口25cと、を具備し、
    前記分離槽から前記枝管内に水と油脂分の混合物を導く水取入口25a、
    前記枝管の外側管と内側管とを接続する水取入口25b、
    前記本管と前記水平管との接続部、
    前記本管の外側管と中管とを接続する水取入口25c、
    は、それぞれにおいて、分岐構造が形成されており、
    前記それぞれの分岐構造は、前記水と油脂の混合物が到達した際に、比重に応じて水と油脂とに分離するトラップ(順次トラップA,B,C,D)を構成している
    油脂分除去装置。
  2. 前記分離槽から前記枝管内に水と油脂分の混合物を導く水取入口25aと、前記枝管の外側管と内側管を接続する水取入口25bとが、互いに対向しない方向に開口している請求項1に記載の油脂分除去装置。
  3. 前記分離槽から前記枝管内に水と油脂分の混合物を導く水取入口25aの近傍に、油脂分を前記分離槽の水面側に導く傾斜部を、前記枝管の外側管に設けた請求項2に記載の油脂分除去装置。
JP24300999A 1999-08-30 1999-08-30 油脂分除去装置 Expired - Fee Related JP4346745B2 (ja)

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