JP2014205130A - オイルキャッチャー、リオイルボイラーおよび食用油回収システム。 - Google Patents

オイルキャッチャー、リオイルボイラーおよび食用油回収システム。 Download PDF

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伸展 夏原
Shinten Natsuhara
伸展 夏原
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Abstract

【課題】動植物性油を調理に多く使用する店,例えば中華料理店あるいはラーメン店より出る残飯に混じって厨房の洗浄槽に流れてしまう油脂分をグリーストラップに入る前で除去し、グリーストラップが汚れるのを防止するようにした油脂回収装置と回収した油脂を燃料にする装置からなるシステムである。
【解決手段】厨房内の洗浄槽(シンク)とグリーストラッフとの間に、温度管理された油脂分離槽と、その油脂分離槽内上方に溜まる油脂分をオイルスキマーを利用して汲み揚げ、これを剥離板をもってオイルスキマーより油脂分を剥離させるようにした油脂分離装置と燃焼装置を介在させたシステムにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、厨房などから排水管路に流出された油脂を回収して、サーマルリサイクルするシステムに関する。
従来、厨房や食品工場などから出る含油脂廃水から廃油脂を分離して、熱資源として回収する含油脂廃水の処理方法、およびそれに用いられる処理装置として、グリーストラップに溜まった含油脂廃水を回収する方法として、例えば、定期的に清掃業者に依頼して手作業で回収する方法があるが、悪臭などにより作業環境が劣悪であるため問題があった。
このための解決手段として、特開2008−13638号公報(特許文献1)には、グリーストラップに溜まった含油脂廃水から分離した廃油脂に油脂固化剤を添加することにより前記廃油脂を固化させて廃油脂固化物を得ることを特徴とする含油脂廃水の処理方法について記載されている。
しかしながら、この含油脂廃水の処理方法によれば、グリーストラップに溜まった含油脂廃水から廃油脂を分離させるので、取り扱い性が良好とは、言えず、また、得られた廃油脂固化物の含水率が高いので燃料として使用することにも難がある。
さらに、特開2001−62347号公報(特許文献2)には、外円筒の内部にあって、側面全周にわたって多数の小孔を有する回転円筒、該回転円筒を回転駆動させる駆動モーター、前記回転円筒の内側に固定具によって装着された網状袋を備えてなる遠心分離機と、吸引口と排出口を有する容器を、下方に通液開口部を有する隔壁によって上方に通気用間隙を残して仕切り、吸引口側を狭い油水混液槽、排出口側を広い油水分離槽となし、油水混液槽と油水分離槽が前記通気用間隙及び通液開口部によって連通すると共に、前記遠心分離機と油水混液槽が吸引口に連結する連通管によって連通されてなる油水分離機と、吸引ポンプと、から構成される排水処理装置が記載されている。
しかしながら、この排水処理装置は、前記のように構成されているので構造が複雑である。また、油分の多い排水を固形物、油および水を分離できても、非衛生的で、且つ、極めて処理能力が低く、取扱いが煩わしく、故障し易く、不経済的であるばかりでなく、河川の汚染防止の効果も低いものである。
特開2008−13638号公報 特開2001−62347号公報
上記の「特許文献1」および「特許文献2」の先行技術は、いずれもグリーストラップに溜まった含油脂廃水から廃油脂を分離する構造のものであり。また、回収した油脂の燃焼方法などに関する手段が記載されていない。
このように、従来、グリーストラップからの油脂類回収は、ほとんど機械で吸・汲取る方式でプラント形式であるため装置も大きく場所を取るなど不便であった。また、日常の操作(作業)は全て飲食店などの店側で行うシステムであることから、汚い作業を不確定な時に不慣れな従業員が行うため、しばらくすると全く放置されてしまう例が多くその結果、機能が活かされなくなりグリーストラップから油分が下水へ流されてしまうことになっていた。
本発明が解決しようとする第一の課題は、ラーメン営業店などの永年の縣案であった排水に含まれる油分の除去について、解決出来る手段として、各店舗に対して従来品とは全く異なる方式と効率の良い油脂回収装置を提供することである。
本発明が解決しようとする第二の課題は、回収した油脂を燃料として、サーマルリサイクルさせることである。
「食用油回収システム」を実施するためのスダンとして、(1)オイルキャッチャーと(2)リオイルボイラーで構成させことにした。
(1)オイルキャッチャーの構造は、オイルスキマーとして、「分離ディスク方式」・「分離ドラム方式」・「分離ベルト方式」の何れも組み入れることが出来る構造にしている。
(2) リオイルボイラーの構造は、下から、燃焼炉部、炉筒部、排気部から構成されている。燃焼炉部の下部にブロワーを設けて、燃焼効率を上げる構造にし、回収オイルを点滴のように燃焼部に供給する構造にしている。
食用油を多量に使用する飲食店、特に中華料理店やラーメン店では厨房からの排水をグリーストラップで油脂分を除去してから排水処理を行っているが多くの場合油分が固化してグリーストラップの機能を低下させ、油分がそのまま下水道へ流され、悪臭の発生や、下水道管の目詰まりが起き環境汚染の原因となっている。平均的なラーメン店が出す油脂類は1日当2l〜3l程とも計測されている。
これらが解消されることが、本発明の第一の効果である。
本発明の油脂回収装置は従来製品より軽く小型化しメンテナンスが簡単にできる。店舗毎のグリーストラップに合わせて設計・設置することが可能で、装置のメンテナンスと回収した油脂の引取りをシステム化し月次契約(リース契約)で運用する。店側にとって装置設備資金が固定されることがなく採用が容易と考える。これが、本発明の第二の効果である。
また、以前は回収油脂は産業廃棄物として処理されていたが、このシステムにより回収油脂を燃料として、サーマルリサイクルできる。これが第三の効果である。
食用油回収システムを構成する二大装置の外観図である。 分離ディスクによる油水分離装置措置の構造を示す図である。 分離ベルトによる油水分離装置措置の構造を示す図である。 リオイルボイラーの外観正面図である。 リオイルボイラーの外観裏面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて記述する。
「食用油回収システム」を実施するための形態は、「図1」に示すように、(1)オイルキャッチャーと(2)リオイルボイラーで構成させることである。
(1) オイルキャッチャーの実施例として、その1とその2を下記に記載する。いずれも、厨房のシンクの下に収まるコンパクトサイズにしている。これにより、グリストラップに溜まる油脂を軽減でき、油脂の流出や配管詰まりの予防に大きく寄与する。
その1として、分離ディスクによる油水分離装置措置の構造を「図2」に示している。
「分離ディスク」の応用版として「分離ドラム」による油水分離装置措置も同様の利点がある。
その2として、分離ベルトによる油水分離装置措置の構造を「図3」に示している。「分離ベルト」の材質としては、防腐性から、薄板ステンレス鋼板ベルトが望ましいように判断されるが、油水に浮遊している細かい異物がベルトとベルトプーリーとの間に付着して、これが、薄板ステンレス鋼板ベルトの表面に凹凸を生じさせるので、非金属性のゴムベルトや樹脂ベルトの方が望ましい。
諸般の理由から、「油水分離装置措置」は、ディスク式やドラム式の方がベルト式より、利点が多いと言える。室内設置の移動型であるので、清掃や回収が楽に出来る。分離後の排水は、安全性が高く、設備・配管に負担を掛けないものである。
(2) リオイルボイラーの実施例として、「図4」「図5」に示した。
構造は、下から、燃焼炉部(71)、炉筒部(72)、排気部(73)から構成されている。燃焼炉部には、「図5」下部の左側に示したようにブロワー(74)を設けて、燃焼効率を上げる構造にしている。また回収オイルを点滴のように燃焼部に供給している。
農業ハウスの暖房用のボイラーの燃料としても利用できる。
10 油水槽
11 層板
12 分離槽
13 分離用ディスク
14 ディスク用スクレパー
131 モーター
20 固定板
31 驅動装置
32 操作盤
40 ドライブプ^リー
50 分離用ベルト
61 ベルト用スクレパー
62 スクレパー用スプリング
71 燃焼炉部
72 炉筒部
73 排気部
74 ブロワー

Claims (7)

  1. オイルキャッチャーとリオイルボイラーで構成させることを特徴とする食用油回収システム。
  2. 分離槽上面に溜まる油脂分を汲み揚げるオイルスキマーとして、「分離ディスク方式」・「分離ドラム方式」・「分離ベルト方式」の何れも組み入れることが出来る構造にして、オイルスキマーで捕獲した油脂を溜めるオイルタンク等より構成され、上記オイルタンクとオイルスキマーとの間に剥離板を有し、オイルスキマーより剥離した油脂を上記剥離板を経由してオイルタンクに導くようにすると共に、上記剥離板を油脂の固化温度以上に加熱しておくことを特徴とする油脂分除去装置。
  3. 槽内温度が常に油脂固化温度以上に加熱されている分離槽に一端が浸漬している熱伝導板を剥離板に密着させて取付け,該剥離板を分離槽内の温度を使って油脂の固化温度以上に加温するようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の油脂分除去装置。
  4. 剥離板を電気ヒーター等で油脂の固化温度以上に加熱しておくことを特徴とする特許請求範囲第1項記載の油脂分離除去装置
  5. オイルスキマーで捕獲した油脂をオイルタンクに導く剥離板、補助タンクを油脂の固化温度以上に加温しておくことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の油脂分除去装置。
  6. 分離槽内よりオイルスキマー等により汲み揚げられた油脂分を温度管理された補助タンク内に取り込み、そこで少なくとも油、不純物、水の各層に分離し、油のみをオイルタンク側に流すようにしたことを特徴とする油脂分除去装置。
  7. リオイルボイラーの構造は、下から、燃焼炉部、炉筒部、排気部から構成されていて、燃焼炉部の下部にブロワーを設けて、燃焼効率を上げる構造にし、回収オイルを点滴のように燃焼部に供給する構造にしたこと特徴とする回収油燃焼装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019190781A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 猪野 貴行 多管式貫流ボイラー
JPWO2020188625A1 (ja) * 2019-03-15 2020-09-24

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